JP2003501907A - 無線端末へのダウンロード方法及び装置 - Google Patents

無線端末へのダウンロード方法及び装置

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JP2003501907A
JP2003501907A JP2001500583A JP2001500583A JP2003501907A JP 2003501907 A JP2003501907 A JP 2003501907A JP 2001500583 A JP2001500583 A JP 2001500583A JP 2001500583 A JP2001500583 A JP 2001500583A JP 2003501907 A JP2003501907 A JP 2003501907A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、１つが現バージョンとして動作する、少なくとも２つのソフトウェア要素を有する無線端末にソフトウェアをダウンロードする方法に関する。無線端末内の現バージョンのソフトウェアの機能の能力が端末の起動時に判定される。新バージョンのソフトウェアの存在又は、現バージョンが正しく動作しないことが通知された場合、別バージョンのソフトウェアがダウンロードされる。現バージョンが正しく動作する場合、新しいバージョンがダウンロードされる前に、現バージョンが保存される。現バージョンの機能の能力は使用前にテストされる。テストの結果は前記テストされたバージョンのソフトウェアの機能の能力が判定可能な形式で示される。本発明はまた、本発明の方法を実行する手段を有する無線端末に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】 （発明が属する技術分野） 本発明は、例えば移動電話機のような無線端末へソフトウェアをダウンロード
する方法及び装置に関し、特にソフトウェアを遠隔的にアップグレードする方法
及び装置に関する。
【０００２】 （背景技術） 無線端末は一般に、ＰＲＯＭ(Programmable Read Only Memory)内にハードコ
ーディングされた第１の部分と、フラッシュＰＲＯＭにロードされたアップグレ
ード可能な第２の部分の２つのソフトウェア要素を持ってプログラミングされて
いる。フラッシュＰＲＯＭに読み込まれたソフトウェアは繰り返しアップグレー
ド可能である。
【０００３】 通常、新バージョンのプログラムが定期的に作成され、従って、無線通信リン
クを用いてセルラ電話機等の無線端末を再プログラミングする方法及び装置が存
在する。もしこのような方法が、アップグレードされたソフトウェアがテスト及
び検証されるまで古いソフトウェアを残しておけば好都合である。
【０００４】 本出願人による国際特許出願ＷＯ９８／３８８２０号において、遠隔地に位置
するセルラ電話機に無線通信を介してソフトウェアをダウンロードする方法及び
無線装置を示した。この出願のセルラ電話機は現在のソフトウェアを格納する第
１のメモリと、新しいソフトウェアをダウンロードするために利用可能な第２の
メモリの、２つのソフトウェア格納用メモリを有している。このセルラ電話機は
さらに受信したソフトウェアをセルラ電話機にロードし、新しいソフトウェアを
電話機へダウンロードする処理の制御を行うために新しいソフトウェアのチェッ
クサムをとるコントローラを有する。計算されたチェックサムが送信されてきた
チェックサムと異なる場合、新しいソフトウェアの再送信が実行される。
【０００５】 いくつかの状況、例えば非常通話がユーザの安全を守るような状況において、
無線端末が機能することは、特にそれが移動電話機の場合非常に重要である。従
って、ソフトウェアは非常に頑強（ロバスト）でなければならない。ソフトウェ
アが無線又は他のネットワークを介してダウンロードされ、無線端末でアップデ
ートされる場合、新バージョンにバグがあり、正しく起動しなかったり、全く起
動すらしなくなる可能性がある。これはソフトウェアがサードパーティによって
書かれた場合に起こりうるケースである。さらに、ソフトウェアはかなり事前に
作られうるので、ダウンロード処理のためのチェックサム処理自体が実行されて
も、プログラマの立場からは、実際にいつアプリケーションが開始したかは見分
けられない。あるバージョンが動作するはずであっても、プログラム自体は何ら
かの方法で損傷しうる。チェックサムは単にサーバから送信されたプログラムが
無線端末に受信された際にサーバにあるプログラムと同一の状態にあるか制御す
るに過ぎない。プログラムがサーバにある時点でバグを有していれば、同じバグ
が無線端末へ転送される。
【０００６】 インストールされたあるバージョンのソフトウェアが正しく動作しないと思わ
れる場合、正しく動作するバージョンのソフトウェアを入手するための方法が必
要である。また、いつアプリケーションソフトウェアが正しく開始したのかを知
ることについても課題が存在する。
【０００７】 （発明の概要） 本発明の目的の１つは、無線端末内の現在のソフトウェアが機能しているか否
かをユーザが常に知ることのできる方法及び装置を提供することである。
【０００８】 本発明の別の目的は、上述の問題を解決する方法で無線端末にソフトウェアを
ダウンロード及びインストールする方法及び装置を提供することである。
【０００９】 従って、本発明による方法は主に、無線端末内の現バージョンのソフトウェア
の機能の能力(capability of functioning)を判定することによって特徴づけら
れる。必要に応じて、この判定前又は判定後に新バージョンのソフトウェアが存
在しうることが通知される。上述の判定及び／又は通知に対して起こりうる結果
として、ダウンロードすべき別のバージョンが選択される。上述の判定によって
、現バージョンのソフトウェアが正しく機能しない場合には、別のバージョンの
ソフトウェアがダウンロードされる。現バージョンのソフトウェアが上述の判定
で正しく機能するものと判定される場合、他のバージョンがダウンロードされる
前に、好ましくは現バージョンのソフトウェアが保存される。上述の判定又は通
知を理由にダウンロードされる場合、選択されたバージョンのソフトウェアは現
バージョンとなるべく無線端末へダウンロードされる。そして、新たに無線端末
内で現バージョンとなったバージョンのソフトウェアの機能の能力がテストされ
る。上述したように、現バージョンは端末の起動時、最初に端末内に存在してい
たものであり、別のバージョンでも新バージョンでもあり得る。上述のテスト結
果はテストされたバージョンのソフトウェアの機能の能力が判定できる形式で示
される。
【００１０】 従って、本発明は新バージョンの存在を通知するステップを必要なステップと
する方法のみならず、そのステップを含まない方法をも包含する。
【００１１】 別のバージョンをインストールする前に、あるバージョンを２回以上テストす
るようにしても良い。
【００１２】 本発明による装置は主に、無線端末における現バージョンのソフトウェアの機
能の能力を判定し、考えられる新バージョンのソフトウェアの存在を通知し、現
バージョンを置き換えるためにダウロードされるべき他のバージョンのソフトウ
ェアを選択し、現バージョンのソフトウェアを保存し、現バージョンとなるべき
別のバージョンのソフトウェアを無線端末へダウンロードし、実際の現バージョ
ンのソフトウェアの機能の能力をテストし、このテストの結果をテストされたバ
ージョンのソフトウェアの機能の能力を判定可能な形式で提示する手段によって
特徴づけされる。
【００１３】 本出願において「ダウンロード」とは遠隔的にダウンロードすること及び、他
のメモリからインストール、再インストール又は再ローディング（再読込）する
ことの両方の意味を有する。また、「現バージョン」とは端末内で動作中の（ア
クティブな）ソフトウェアのバージョンを意味する。他の保存されたバージョン
は非動作中（インアクティブ）である。新バージョンが利用可能な場合、それを
直ちにダウンロードする必要はないことを指摘しておく。ダウンロードされても
それを直ちに開始する必要はなく、例えば次回に端末が起動された時点など、後
で開始することができる。さらに、新バージョンのソフトウェアはソフトウェア
の後のバージョンでも、より良いバージョンでも、拡張されたバージョンであっ
てもよい。本質は端末にまだ保存されていない所望のバージョンをダウンロード
できるよう、考えられる「新しい」バージョンの存在を通知することである。
【００１４】 以下、更にいくつかの、本発明の方法及び装置の好ましい特性を示す。 無線端末の電源が投入された際、好ましくはまず最初に、現バージョンのソフ
トウェアが機能しているか否かの判定が行われる。この判定は、端末に挿入され
、ソフトウェアの状態を示すインジケータの有無を特定することによって行うこ
とができる。インジケータは前述のテストの結果でよく、プログラム中のオブジ
ェクトによって処理されうる特別なインジケータの有無によって表される。
【００１５】 その表示は永続的なオブジェクト(persistent object)でよい。そのオブジェ
クトが存在したならば、新バージョンのソフトウェアをダウンロードするための
前回のブート又は他のバージョンのインストールが失敗したことが分かる。その
ような実施形態においてはまた、その表示がなければ現バージョンのソフトウェ
アが正しく機能しないことを意味するようにもできる。それから、正しく機能す
るはずのバージョンがインストールされ、その方法は直ちに、あるいは後で、テ
ストの結果が現バージョンの端末が正しく動作することを示すまで繰り返し行う
ことが可能である。この方法はまた、次回無線端末が起動した際に繰り返され、
好ましくは端末が起動する毎に繰り返される。
【００１６】 前述した他のバージョンのソフトウェアは以前保存した過去のバージョンであ
ってもよく、好ましくは以前使用されていたバージョンである。保存すべきバー
ジョンの数は、好ましくは新バージョンのソフトウェアのインストールに伴って
、過去のバージョンの１つ又は複数を削除することによって選択される。
【００１７】 ダウンロードすべく選択される前記他のバージョンは、前記通知によって新バ
ージョンが存在する場合には新バージョンであって良い。もし現在稼働中のバー
ジョンが前記判定によって正しく動作しない場合、又は新バージョンがないか、
新バージョンのインストールが希望されない場合には、ダウンロードすべく選択
される前記他のバージョンは以前保存した旧バージョンである。
【００１８】 システム起動時に永続的なオブジェクトが存在する場合（又は代替実施形態に
おいては存在しない場合）、それは前回何かが異常をきたしたことの表示である
。上述したように、正しく動作するバージョンが現バージョンとなるべくインス
トールされるか、現バージョンが少なくとももう１度テストされる。
【００１９】 ある実施形態において、現バージョンとしてインストールされる前記他のバー
ジョンのソフトウェアは、ＲＯＭに記憶された基本バージョンでもよいし、保存
された過去のバージョン又は現バージョンのいずれもが正しく動作しない場合に
は製造者のサーバからダウンロードすることも可能である。いくつかの実施形態
において、所望であれば常に基本バージョンが常にインストールされるようにす
ることも可能である。
【００２０】 上に示したように、前記テストの結果は、移動電話機内の現バージョンのソフ
トウェアの機能のどの能力表示が通知されるかによって移動電話機内のソフトウ
ェア状況を示す特別なインジケータの有無によって示される。
【００２１】 前記インストールされた、又はダウンロードされたバージョンのソフトウェア
の機能の能力が前記特別なインジケータの欠如によって表され、逆の状態が前記
インジケータの存在で表される場合、本発明のある実施形態において、前記テス
トに従って、正しく動作するバージョンのソフトウェアが開始された際、インジ
ケータが除去される。別の実施形態において、前記インジケータは、実施された
テストの回数を表すため、又は現バージョンのソフトウェアを特定するため、機
能テストが行われる毎に更新される。
【００２２】 ダウンロードすべく選択される他のバージョンのソフトウェアは、更新インジ
ケータに基づいて選択されてもよい。例えばインジケータが多数回のテストが実
行されたことを示す場合、基本バージョンのソフトウェアを再読込することは賢
明である。
【００２３】 従って、本発明の１つの実施形態においては、テストが合格した際にオブジェ
クトを削除し、次いで新しいオブジェクトを次回の現行バージョンのソフトウェ
ア等のテストにおいて生成する代わりに、何回テストが実行されたかという情報
を与えるために既存のオブジェクトを更新する。別の、又は基本のバージョンが
【００２４】 インストールされるべきより前に、プログラムを何度テストすべきであるかにつ
いて前もって決定しておくことができる。インジケータが１度よりも多い回数を
示す場合、それは通常何か別の物がおかしいことを示し、その場合、好ましくは
既に上で述べた基本的な最初のバージョンをインストールする。プログラムがメ
モリ中にインストールされる際、例えば何らかの物が異常になりうる。サードパ
ーティが記述したプログラムコードの場合、別のプログラムが現行のバージョン
を破壊しうる。無線端末内でのファイルコピーは別の考えられる要因である。従
って以前のバージョンもしくは基本バージョンのインストール前に２度以上同一
プログラムのテストを行うこともまた賢明である。 前記特別なインジケータはソフトウェアの現行バージョンが特定可能な形式又
は通常のファイルの形式で生成することが可能である。
【００２５】 前記バージョンのソフトウェアの機能の能力はそのソフトウェアが正しく動作
するバージョンとして正しく起動するために通過しなければならない複数のチェ
ックポイントをセットすることによってテストされる。各チェックポイントは例
えばソフトウェアにおけるスレッド毎又は、ソフトウェア内で通過する必要のあ
る端末リソース毎の重要な点であってよい。資源はネットワークであっても、フ
ァイルシステムでも音声でも、他のものでも良い。他の代替方法もまた可能であ
り、それらはプログラムに応じて選択される。通過したチェックポイントを数え
るため、チェックポイントカウンタを用いても良く、通過したチェックポイント
の数をチェックすることも可能で、カウンタ内のチェックポイント数が通過すべ
きチェックポイント数と等しくなった再、上述のスペシャルサインを削除又はア
ップデートすることができる。
【００２６】 現バージョンは、電話機に必要となるメモリ容量を削減するため、例えばＺＩ
Ｐプログラム等の圧縮プログラムを用いて圧縮することが可能である。
【００２７】 新バージョンのソフトウェアが成功裏に起動したか否かを知ることについての
問題は、本発明がソフトウェアの機能に応じて存在又は存在しないインジケータ
を有することによって解決される。そのインジケータは新バージョンが開始した
ら削除されるか、又は別の実施形態においては新バージョンが開始しても維持さ
れる。
【００２８】 本発明の方法及び装置によって、ユーザは正しく動作するバージョンを有する
ことを常に保証され、システムは非常に頑強である。
【００２９】 本発明による無線端末はコンピュータでも移動電話機でも類似の他の機器であ
っても良い。
【００３０】 以下、本発明を４つのフローチャート及び概略図によって更に詳細に説明する
。これらの説明は単なる本発明の実施形態例であり、本発明の細部は請求項の範
囲内で変動しうることを指摘しておく。
【００３１】 （発明の詳細な説明） 図１に、無線端末１０へソフトウェアを遠隔的にダウンロードするための装置
の例を示す。更新サーバプロセッサ１１は無線端末１０への無線通信リンク１３
を有するネットワーク１２と通信する。新バージョンのソフトウェアは更新サー
バプロセッサ１１からネットワーク１２及び無線通信リンク１３を介し、アンテ
ナ１４を通じて無線端末１０へ送信される。無線端末の通常の機能に加え、図１
の端末１０は送受信器１５、コントローラ１６、第１のメモリ１７及び第２のメ
モリ１８を有する。更新サーバ１１から無線端末１０へのソフトウェアダウンロ
ードは、アンテナ１４を通じ、コントローラ１５を介してメモリの１つへと実行
される。
【００３２】 新バージョンのソフトウェアが利用可能な場合、更新サーバプロセッサ１１は
コントローラ１６の制御下にある無線端末１０に、新バージョンをダウンロード
するか、本発明に従わないかを選択可能なメッセージを送信することが可能であ
る。新バージョンの入手可能性はまた、無線端末１０が更新サーバ１１に新バー
ジョンの存在有無を問い合わせることによっても無線端末１０の知るところにな
る。新バージョンのソフトウェアのダウンロードは通常更新プロセッサ１１と無
線端末１０との間のメッセージによって実施される。更新プロセッサ１１はまた
旧バージョンのソフトウェアを本発明に従って無線端末１０へ送信することも可
能である。
【００３３】 新バージョンが端末へダウンロードされると、それは現バージョンと見なされ
、その機能の能力はプログラムの開始と共にテストされる。ソフトウェアの開始
処理は正しい開始処理においてソフトウェアが通過すべき複数のチェックポイン
トを通じてフォローされる。通過したチェックポイントの数、チェック可能な通
過ポイント数及び、カウンタ内のチェックポイント数が通過すべきチェックポイ
ントの数と等しいこととは独立して生成、削除又は更新可能な特別なインジケー
タをカウントするためにチェックポイントカウンタを設けることも可能である。
【００３４】 図２において、本発明の詳細な実施形態がフローチャートによって示されてい
る。本発明における処理の進行方向が実線矢印で示される。手順の代替方法は点
線矢印で示される。いくつかの実施形態において、予め定められた条件に従って
代替方法を選択しうる。
【００３５】 好ましくは、本発明による方法は端末が起動するたび（ステップ１）に実行さ
れることが好ましい。図２において、最初に行うべきことは、ステップ２として
示される様に、現バージョンのソフトウェアが正しく動作するバージョンである
か否かの判定である。図１によるチェックに基づくこの判定は、テスト結果の表
示を用いて実行され、このテストは以下に説明するステップ８によって行われ、
表示はステップ９による。ステップ９のテスト結果の表示とステップ２のチェッ
クとの間の情報交換が双方向の矢印３によって示される。テスト結果の表示は多
くの方法によって実施することが可能である。それは元のファイルに永続的なオ
ブジェクトの形式での表示であっても良い。
【００３６】 ステップ９におけるテスト結果表示によって、現バージョンが正しく動作して
いないようであれば、それはソフトウェアの以前のブートにおいて何かがおかし
くなったことを意味する。ここでステップ４ａが実行可能になり、このステップ
によって正しく動作するはずの別のバージョンがインストールされる。このバー
ジョンは以前に保存された正常動作するバージョンのソフトウェアでも、ＲＯＭ
に保存された基本バージョンであっても、製造者のサーバからダウンロードされ
てもよい。現バージョンが正しく動作しないと思われる場合、ステップ８及び９
においてもう一度テストを行っても良い。この代替処理は図において点線の矢印
で表される。
【００３７】 ステップ９のテスト結果表示に従って、ステップ２において現バージョンが正
しく動作するバージョンであると見なされる場合、図２のステップ４ｂにおいて
新バージョンが存在するかどうかがチェックされる。新バージョンをチェックし
ない代替処理は点線の矢印で表され、その場合にはステップ５に示されるように
現バージョンが開始される。ソフトウェアが開始される際、プログラムにセット
されたチェックポイントに従って現バージョンの機能の能力がステップ８に示さ
れるようにチェックされる。
【００３８】 無線端末内に以前のバージョンが全くなくても、新バージョンのソフトウェア
をダウンロードすることができるが、その実施形態は図示していない。その場合
、本発明の最初のステップは新バージョンのダウンロードであり、次にそのソフ
トウェアが開始並びにテストされ、上述したようにテスト結果が表示される。
【００３９】 新バージョンがない場合（又はそれがダウンロードされない場合）、現バージ
ョンがステップ５に示すように開始され、ステップ８に示すようにテストされる
。
【００４０】 新バージョンのソフトウェアをダウンロードしない代替処理を点線の矢印で示
す。
【００４１】 新バージョンがあった場合、現バージョンのソフトウェアは図２においてステ
ップ６で保存され、ステップ７で新バージョンがダウンロードされる。
【００４２】 ステップ７でダウンロードされた新バージョンについて、ステップ５及び８に
示すように、開始と共に機能性テストが実施される。
【００４３】 ダウンロード又はインストールされたバージョンのソフトウェアの機能の能力
は、ステップ８に示すように、そのソフトウェアが正しく動作するバージョンと
して正しく開始するために通過するであろう複数のチェックポイントをセットす
ることによってテストされる。通過されたチェックポイントを計数するためにチ
ェックポイントカウンタを用いることができ、カウンタ内のチェックポイントの
数が通過すべきチェックポイントの数と一致した際に、通過されたチェックポイ
ントの数をチェックすることができ、また特別な表示を削除又は更新することが
できる。
【００４４】 テストの結果はステップ９において、現バージョンのソフトウェアの機能の能
力が常に判定可能な形式で表示される。従って、前述のテストの結果は端末にお
けるソフトウェアの状況を示す特別なインジケータ又は表示の有無によって示さ
れ、それによって端末内の現バージョンのソフトウェアの機能の能力の表示が知
らされる。
【００４５】 新しい、ダウンロードされたバージョン又は、インストールされたバージョン
は、プログラムの開始に関連してステップ８でテストされる。しかし、埋め込ま
れたチェックポイントが存在し、これらのチェックポイントが通過されていなけ
れば、それはテスト結果の表示に表れる。
【００４６】 図３は本発明の方法がどのように進行するかの２つの例の詳細なフローチャー
トである。ここで指摘しておかねばならないのは、ダウンロード手順が端末内の
ソフトウェアがどのように動作するのか、及び新バージョンが入手可能かに依存
し、例は本発明をいかなる方法においても限定するためのものではなく、説明目
的のみのために示されている。
【００４７】 端末は参照数字１００に従って電源投入される。本実施形態において、テスト
結果の表示は永続的オブジェクトの形式で実施され、このオブジェクトの存在が
端末中の現バージョンのソフトウェアが正しく動作しないことを表す。
【００４８】 図３において、ステップ２００は図３に示される第１例において、オブジェク
トが存在することを示し、それはソフトウェアの前回のブートで何かが異常をき
たしたことを意味する。ステップ４００ａ１を実行可能となり、そこで正しく動
作するはずの別のバージョンがインストールされる。このバージョンは以前保存
された正しく動作するバージョンのソフトウェアでも、ＲＯＭに保存された基本
バージョンでも、製造者のサーバからダウンロードされても良い。ダウンロード
されたバージョンはステップ５００で開始され、そこで新しい永続的オブジェク
トが生成される。ステップ８００：２において、ダウンロードされたバージョン
がテストされ、テストに合格するため、ステップ９００：２において永続的オブ
ジェクトが削除される。
【００４９】 ステップ２００に戻って、第２例における永続的オブジェクトの欠如はプログ
ラムにステップ４００ｂを実施させ、そこでは新バージョンの有無がチェックさ
れる。新バージョンが存在するため、ステップ６００において現バージョンが保
存され、ステップ７００において新バージョンが現バージョンとなるべく保存さ
れる。この新バージョンはステップ８００：１において開始され、永続的オブジ
ェクトが生成されるとともに通過すべき複数のチェックポイントが設定される。
ステップ９００：１において、新バージョンがテストされる。このバージョンが
正しく開始しなかったので、ステップ４００：ａ２でこの問題を解決する処置、
例えばステップ４００ａ１へ移行し、第１例で説明した手順を実行する処置がな
される。
【００５０】 以下、他の代替方法について説明する。例えば、端末のユーザは、不正なプロ
グラムの振る舞いから何かが異常であると判断し、まず電源を切り、その直後に
再度電源を投入するという、ステップ１００の実行に効果的な方法により端末を
再起動することが可能である。プログラムの実行を中止し、カーネルに制御を移
して通過したチェックポイントをチェックするようにすることも可能である。そ
の後、プリセットカウンタ値と通過したチェックポイントの数が不一致であるこ
とを受けて、自動処理が実行されても良い。さらに、ステップ８００においてロ
ーレベルの割り込みを実施し、そこでカーネルによってプログラム実行が停止し
たか、無限ループに入ったことを検出するようにもできる。そして、カーネルは
ステップ４００：ａ２で問題を解決する自動処理、例えばステップ２００からプ
ログラムの実行を再スタートする処理を実行することができる。カーネルが制御
することが可能であれば、不正プログラムの場合の自動処理を変えることができ
る。例えば、プログラムエラーが検出されたが、所定の機能は使用可能であるこ
とをカーネルがユーザに示しても良い。ユーザは例えばネットワーク接続が許可
されないのに対し、ローカルのカレンダを管理することは許可される。カーネル
はプログラムのどの機能が動作しているのかを、通過されたチェックポイントか
ら集めたデータの分析から判定することができる。
【００５１】 図４に、本発明の一実施形態の詳細な例を示す。図において、インデックス’
、’’及び’’’がこの特別な実施形態を示すために用いられる以外、図２のス
テップに対応するステップは図２と対応する参照数字で示されている。インデッ
クスａ，ｂ，ｃは代替方法を示すために用いられる。本明細書中で既に説明した
ステップも含まれており、この図の目的は本発明の実施形態例を示すことにある
。
【００５２】 端末はステップ１’で起動され、新バージョンの存在がステップ４ｂ’で通知
される。新バージョンが存在すれば、現バージョンはステップ６’で移動される
（現バージョンが正常に動作するものであれば保存され、そうでなければ削除さ
れる）。新バージョンはステップ７’で読み込まれ、ステップ５ａ’で開始され
る。開始と共にステップ８’で実行されるテストの合格を示すためのオブジェク
トがステップ９ｂ’で生成される。テストの合格はステップ２ｂ’で通知される
、ステップ１ｂ’に従った再起動はテストに合格しなかった場合に実行される。
その場合、現バージョンの機能の能力がステップ２’で通知される。本実施形態
においては、それがソフトウェアブートの２度目の試行であり、かつオブジェク
トが存在すれば、それはステップ２’’で表示される（これは、不合格だったテ
ストの都度オブジェクトを更新することによって通知することも可能である）。
図４において、ステップ２’’で今回がソフトウェアブートの２度目の試行だっ
た場合、基本バージョンがステップ４ａ’で再読込される。
【００５３】 ステップ２’’で２度目の試行でないことが示された場合、例えば図１におけ
る第２のメモリによって示される古い現バージョンが存在すれば、それが読み込
まれる。これは例えばこの目的のための独特なオブジェクトを生成することによ
って通知可能である。このような場合、旧バージョンがステップ４’’で再読込
され、ステップ５ｃ’において開始並びにテストされ、さらに新しいオブジェク
トの生成が行われる。テストの合格がステップ２ｃ’で通知される。テストに合
格した場合、オブジェクトはステップ９ｄ’で削除され、現バージョンのソフト
ウェアが使用可能になる。
【００５４】 ステップ２ｃ’でテストに不合格だったことが示された場合、現オブジェクト
は次回実施されるステップ２’’において２度目の試行であることを示すために
ステップ９ｅ’で更新される。手動又は自動の再起動がその後ステップ１ｂ’で
実行される。
【００５５】 ステップ２’’’において、正しく動作する旧バージョンがない場合、基本バ
ージョンがステップ４ａ’で再読込される。それからプログラムの実行は再読込
された基本バージョンをテストすることによりステップ５ｂ’、９ｂ’から進行
する。
【００５６】 ステップ２’において、オブジェクトが存在しない場合、それは現バージョン
が正しく動作していることを意味し、現バージョンがステップ５ｂ’で開始され
る。ステップ９ａ’でオブジェクトが生成され、現バージョンがステップ８ａ’
でのテストに合格すればそのオブジェクトはステップ９ｃ’で削除される。その
後、プログラムは使用可能となる。
【００５７】 ステップ２ａ’においてテストに合格しなければ、ステップ１ｂ’で再起動が
実行される。 ステップ４ｂ’において利用可能な新バージョンが無ければ、次のステップは
上述したステップ２’である。
【００５８】 図５はステップ５における開始に関連して、端末内の現ソフトウェアについて
実施される機能性テストの詳細例を示す。オブジェクト５２がステップ５１Ａで
生成される。そのバージョンのソフトウェアの機能性が、図５においてチェック
ポイント１、チェックポイント２及びチェックポイント３と呼ばれる複数のチェ
ックポイントＣ１、Ｃ２、Ｃ３を設定することによってテストされ、ソフトウェ
アは正しく動作するバージョンとして正しく起動するために、テストに合格すべ
きである。通過すべきチェックポイントの数はステップ５１Ｂで規定され、ステ
ップ５３でオブジェクト５２に保存される。チェックポイントの数は変化しても
良いが、説明のため、図５では３つ示されている。チェックポイントの数はプロ
グラム中に含まれ、プログラム実行の初期においてオブジェクト５２にコピーさ
れる。
【００５９】 各チェックポイントは例えば合格する必要のあるソフトウェアにおける、スレ
ッド毎の重要点であってよい。図５では、ただ１つのスレッドのみが説明されて
いる。他のスレッドもまた可能であり、それらはプログラムに応じて選択される
。通過されたチェックポイントをカウントするため、オブジェクト内でチェック
ポイントカウンタ５４を利用可能であり、チェックポイントが通過される度にカ
ウンタ値が１増やされる。図５においては、３つ全てのチェックポイントが通過
された場合が示されている。
【００６０】 通過されたチェックポイントの数は定義された総数とステップ５５において比
較され、オブジェクト内に定義されたチェックポイントの数とカウンタでカウン
トされた、通過されたチェックポイント数とが等しい場合、ステップ５６に示す
ようにテストは合格となり、ソフトウェアが使用可能になる。オブジェクトに規
定された数が通過されたチェックポイント数と異なる場合、本実施形態では、古
いオブジェクトがステップ５７で更新されるか、新しいオブジェクトが生成され
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】 無線端末へソフトウェアをダウンロードするための装置の概略を示す図である
。
【図２】 本発明の全体的なフローチャートである。
【図３】 本発明による手順の２つの例を示すフローチャートである。
【図４】 本発明の一実施形態の更に詳細な例を示す図である。
【図５】 図２におけるステップ５，８及び９の詳細な例を示す図である。
【手続補正書】
【提出日】平成１３年１１月２７日（２００１．１１．２７）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項４】 前記無線端末内に正しく動作するバージョンのソフトウェア
が存在するようになるまで、前記方法が繰り返されることを特徴とする請求項１
乃至請求項３のいずれか１項に記載の方法。
【請求項５】 現バージョンの前記機能の能力が少なくとも１度テスト及び
判定されることを特徴とする請求項１乃至請求項３のいずれか１項に記載の方法
。
【請求項６】 前記方法が前記無線端末の起動毎に実行されることを特徴と
する請求項１乃至請求項３のいずれか１項に記載の方法。
【請求項７】 １つ又は複数の旧バージョンを削除することによって前記無
線端末内に保存されるバージョンの数が選択されることを特徴とする請求項１乃
至請求項３のいずれか１項に記載の方法。
【請求項８】 新バージョンのインストールに伴って１つ又は複数の旧バー
ジョンを削除することによって前記無線端末内に保存されるバージョンの数が選
択されることを特徴とする請求項１乃至請求項３のいずれか１項に記載の方法。
【請求項９】 新バージョンが存在していた場合に選択される前記ダウンロ
ードすべき他のバージョンが、前記新バージョンであることを特徴とする請求項
１乃至請求項３のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１０】 前記現バージョンが正しく動作しない場合に選択される前
記ダウンロードすべき他のバージョンが、以前保存された旧バージョンであるこ
とを特徴とする請求項１乃至請求項３のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１１】 前記ステップａ）において、前記現バージョンが正しく動
作せず、かつ利用可能な新バージョンが存在しない場合に選択される前記ダウン
ロードすべき他のバージョンが、以前保存された旧バージョン、好ましくは保存
された以前正しく動作していたバージョンであることを特徴とする請求項１乃至 請求項３ のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１２】 ＲＯＭ内に保存された基本バージョンのソフトウェアが以
前保存された正しく動作するバージョンであるか、前記ＲＯＭ内に保存された基
本バージョンのソフトウェアが前記無線端末内の唯一の正しく動作するバージョ
ンとなるまで前記方法が繰り返し実行される場合に選択される前記ダウンロード
すべき他のバージョンが、前記ＲＯＭ内に保存された基本バージョンのソフトウ
ェアであることを特徴とする請求項１乃至請求項３のいずれか１項に記載の方法
。
【請求項１３】 前記選択された前記ダウンロードすべき他のバージョンが
、製造者のサーバからダウンロードされることを特徴とする請求項１乃至請求項 ３ のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１４】 前記現バージョンのソフトウェアの機能の能力が正しく動 作することが 前記特別なインジケータの欠如によって表されると共に、正しく動 作しないことが前記特別な インジケータの存在によって表され、前記特別なイン
ジケータは正しく動作するバージョンのソフトウェアが開始されると、前記テス
トに従って削除されることを特徴とする請求項１乃至請求項３のいずれか１項に
記載の方法。
【請求項１５】 前記現バージョンのソフトウェアの機能の能力が正しく動 作することが 前記特別なインジケータの欠如によって表されると共に、正しく動 作しないことが前記特別な インジケータの存在によって表され、また実施された
テストの回数を示すため、前記テスト結果が示される毎に前記特別なインジケー タが 更新されることを特徴とする請求項１乃至請求項３のいずれか１項に記載の
方法。
【請求項１６】 前記選択される前記ダウンロードすべき他のバージョンが
前記更新されたインジケータに基づいて選択されることを特徴とする請求項１５ 記載の方法。
【請求項１８】 前記特別なインジケータが前記現バージョンのソフトウェ
アを同定可能な形式で生成されることを特徴とする請求項１乃至請求項３のいず
れか１項に記載の方法。
【請求項１９】 前記インジケータが通常ファイルの形式を有することを特
徴とする請求項１乃至請求項３のいずれか１項に記載の方法。
【請求項２０】 前記現バージョンのソフトウェアの機能の能力が、前記ソ
フトウェアが正しく動作するバージョンとして正しく開始するために通過すべき
複数のチェックポイントを設定することによってテストされることを特徴とする
請求項１乃至請求項３のいずれか１項に記載の方法。
【請求項２１】 各チェックポイントが前記ソフトウェアのスレッド毎又は
前記ソフトウェアの端末資源毎に１つの、通過されねばならない重要ポイントと して 生成されることを特徴とする請求項２０記載の方法。
【請求項２２】 前記機能の能力のテストが、 通過された各チェックポイントをチェックポイントカウンタで通知するステッ
プと、 前記チェックポイント数をチェックするステップと、 前記チェックポイントカウンタ内の前記チェックポイント数が通過すべきチェ
ックポイント数と等しい場合、前記テストされたバージョンのソフトウェアを正 しく 動作するバージョンとして示すステップとを有することを特徴とする請求項 ２０ 記載の方法。
【請求項２３】 前記無線端末に要求される記憶容量を削減するため、前記 現バージョンが保存される際に圧縮プログラムによって圧縮される ことを特徴と
する請求項２又は請求項３に記載の方法。
【請求項２４】 前記無線端末が移動電話機であることを特徴とする請求項
１乃至請求項３のいずれか１項に記載の方法。
【請求項２５】 １つが現バージョンとして動作する、少なくとも２つのソ
フトウェア要素を有する無線端末であって、 ａ）無線端末内の現バージョンのソフトウェアの機能の能力を、前記無線端末 における前記ソフトウェアの状態を示す特別なインジケータの有無によって チェ
ックする手段と、 ｂ）新バージョンのソフトウェアが存在するか否かを通知する手段と、 ｃ）前記現バージョンを置き換えるためにダウンロードすべき別バージョンの
ソフトウェアを選択する手段と、 ｄ）現バージョンのソフトウェアを保存する手段と、 ｅ）別バージョンのソフトウェアを前記現バージョンとなるべく前記無線端末
にダウンロードする手段と、 ｆ）前記現バージョンのソフトウェアの機能の能力をテストする手段と、 ｇ）前記テストの結果を、前記テストされたバージョンのソフトウェアの機能
の能力をチェック可能な形式で示す手段とを有することを特徴とする無線端末。
【請求項２６】 １つ又は複数の、正しく動作するバージョンが保存される
ことを特徴とする請求項２５記載の無線端末。
【請求項２７】 保存された前記ソフトウェアの１つのバージョンがＲＯＭ
に保存された基本バージョンであることを特徴とする請求項２６記載の無線端末
。
【請求項２８】 前記テストの実施回数を表すため、前記テストが繰り返さ
れる毎に前記インジケータを更新する手段を更に有することを特徴とする請求項 ２５ 記載の無線端末。
【請求項２９】 前記特別なインジケータが前記現バージョンのソフトウェ
アを特定可能な形式で生成されることを特徴とする請求項２５記載の無線端末。
【請求項３０】 前記インジケータを通常のファイル形式で生成する手段を
有することを特徴とする請求項２５記載の無線端末。
【請求項３１】 前記現バージョンのソフトウェアの機能の能力を、前記ソ
フトウェアが正しく動作するバージョンとして正しく開始するために通過すべき
複数のチェックポイントを設定することによってテストする手段を有することを
特徴とする請求項２５記載の無線端末。
【請求項３２】 通過された各チェックポイントを通知するチェックポイン
トカウンタと、 チェックポイントの数をチェックする手段と、 前記テストの結果を通過された前記チェックポイントの数に従って示す手段を
更に有することを特徴とする請求項３１記載の無線端末。
【請求項３３】 前記無線端末に要求される記憶容量を削減するため、前記
現バージョンを圧縮プログラムによって圧縮して格納する手段を更に有すること
を特徴とする請求項２５記載の無線端末。
【請求項３４】 前記無線端末が移動電話機であることを特徴とする請求項 ２５ 記載の無線端末。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ， ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ， ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，Ｃ Ｈ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＤＺ ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ， ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，Ｋ Ｇ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ， ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，Ｓ Ｄ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ (72)発明者 フォルスグレン， グンナル スウェーデン国 ヴェルムドゥ エス− 139 50， イレヴェーゲン １エー Ｆターム(参考） 5B076 AC01 AC03 AC09 BB02 BB06 EA18 5K067 AA21 BB04 DD51 EE02 FF02 FF23 HH23 KK15 LL08 5K101 KK02 LL12 MM07 NN14 NN21 SS07 TT01 VV01

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 １つが現バージョンとして動作する、少なくとも２つのソフ
    トウェア要素を有する無線端末にソフトウェアをダウンロードする方法であって
    、 ａ）無線端末内の現バージョンのソフトウェアの機能の能力を判定するステッ
    プと、 ｂ）必要に応じて、新バージョンのソフトウェアの存在可能性を通知するステ
    ップと、 ｃ）ステップａ）又はｂ）の起こりうる結果として、ダウンロードすべき別バ
    ージョンのソフトウェアを選択するステップと、 ｄ）新バージョンがダウンロードされる前に、現バージョンを場合によっては
    保存するステップと、 ｅ）ステップｃ）で選択された別バージョンのソフトウェアを前記現バージョ
    ンとなるべく前記無線端末にダウンロードするステップと、 ｆ）ステップａ）又はｅ）の現バージョンのソフトウェアの機能の能力をテス
    トするステップと、 ｇ）前記ステップｆ）のテスト結果を、前記テストされたバージョンのソフト
    ウェアの機能の能力が判定可能な形式で示すステップを有することを特徴とする
    方法。
  2. 【請求項２】 １つが現バージョンとして動作する、少なくとも２つのソフ
    トウェア要素を有する無線端末にソフトウェアをダウンロードする方法であって
    、 ａ）無線端末内の現バージョンのソフトウェアの機能の能力を判定するステッ
    プと、 ｂ）新バージョンのソフトウェアの存在可能性を通知するステップと、 ｃ）前記現バージョンのソフトウェアが正しく機能しない場合、又は、利用可
    能な新バージョンのソフトウェアが存在する場合に、ダウンロードすべき別バー
    ジョンのソフトウェアを選択するステップと、 ｄ）前記現バージョンが正しく動作するバージョンであれば、新バージョンが
    ダウンロードされる前に現バージョンを保存するステップと、 ｅ）ステップｃ）で選択された別バージョンのソフトウェアを前記現バージョ
    ンとなるべく前記無線端末にダウンロードするステップと、 ｆ）ステップａ）又はｅ）の現バージョンのソフトウェアの機能の能力をテス
    トするステップと、 ｇ）前記ステップｆ）のテスト結果を、前記テストされたバージョンのソフト
    ウェアの機能の能力が判定可能な形式で表示するステップを有することを特徴と
    する方法。
  3. 【請求項３】 １つが現バージョンとして動作する、少なくとも２つのソフ
    トウェア要素を有する無線端末にソフトウェアをダウンロードする方法であって
    、 ａ）無線端末内の現バージョンのソフトウェアの機能の能力を判定するステッ
    プと、 ｃ）前記現バージョンのソフトウェアが正しく動作しない場合、ダウンロード
    すべき別バージョンのソフトウェアを選択するステップと、 ｅ）ステップｂ）で選択された別バージョンのソフトウェアを前記現バージョ
    ンとなるべく前記無線端末にダウンロードするステップと、 ｆ）ステップａ）又はｃ）の現バージョンのソフトウェアの機能の能力をテス
    トするステップと、 ｇ）前記ステップｄ）のテスト結果を、前記テストされたバージョンのソフト
    ウェアの機能の能力が判定可能な形式で表示するステップを有することを特徴と
    する方法。
  4. 【請求項４】 前記ステップｄ）において、前記ステップａ）による前記現
    バージョンが正しく動作するバージョンである場合、前記新バージョンがダウン
    ロードされる前に前記現バージョンが保存されることを特徴とする請求項１記載
    の方法。
  5. 【請求項５】 ａ）無線端末内の現バージョンのソフトウェアの機能の能力
    を判定するステップと、 ｃ）ステップａ）による現バージョンが正しく動作しないバージョンである場
    合、ダウンロードすべき別バージョンのソフトウェアを選択するステップと、 ｅ）ステップｃ）で選択された別バージョンのソフトウェアを前記現バージョ
    ンとなるべく前記無線端末にダウンロードするステップと、 ｆ）ステップｅ）の現バージョンのソフトウェアの機能の能力をテストするス
    テップと、 ｇ）前記テストの結果を、前記テストされたバージョンのソフトウェアの機能
    の能力が判定可能な形式で表示するステップとを有することを特徴とする請求項
    １記載の方法。
  6. 【請求項６】 ａ）無線端末内の現バージョンのソフトウェアの機能の能力
    を判定するステップと、 ｂ）新バージョンのソフトウェアの存在可能性を、前記ステップａ）の前又は
    後に通知するステップと、 ｃ）ステップａ）又はｂ）の起こりうる結果として、ダウンロードすべき別バ
    ージョンのソフトウェアを選択するステップと、 ｄ）前記ステップａ）による前記現バージョンが正しく動作するバージョンで
    あれば、新バージョンがダウンロードされる前に前記現バージョンを保存するス
    テップと、 ｅ）ステップｃ）で選択された別バージョンのソフトウェアを前記現バージョ
    ンとなるべく前記無線端末にダウンロードするステップと、 ｆ）ステップａ）又はｅ）の後に、ステップａ）又はｅ）の前記現バージョン
    のソフトウェアの機能の能力をテストするステップと、 ｇ）前記テストの結果を、前記テストされたバージョンのソフトウェアの機能
    の能力が判定可能な形式で表示するステップを有することを特徴とする請求項１
    記載の方法。
  7. 【請求項７】 前記無線端末内に正しく動作するバージョンのソフトウェア
    が存在するようになるまで、前記方法が繰り返されることを特徴とする請求項１
    乃至請求項６のいずれか１項に記載の方法。
  8. 【請求項８】 現バージョンの前記機能の能力が少なくとも１度テスト及び
    判定されることを特徴とする請求項１乃至請求項７のいずれか１項に記載の方法
    。
  9. 【請求項９】 前記ステップａ）〜ｇ）が前記移動電話機の起動毎に実行さ
    れることを特徴とする請求項１乃至請求項８のいずれか１項に記載の方法。
  10. 【請求項１０】 １つ又は複数の旧バージョンを削除することによって前記
    無線端末内に保存されるバージョンの数が選択されることを特徴とする請求項１
    乃至請求項９のいずれか１項に記載の方法。
  11. 【請求項１１】 新バージョンのインストールに伴って１つ又は複数の旧バ
    ージョンを削除することによって前記無線端末内に保存されるバージョンの数が
    選択されることを特徴とする請求項１０記載の方法。
  12. 【請求項１２】 前記ステップｂ）によって新バージョンが存在していた場
    合、前記ステップｃ）において選択される前記ダウンロードすべき他のバージョ
    ンが、前記新バージョンであることを特徴とする請求項１、２、４、６乃至１１
    のいずれか１項に記載の方法。
  13. 【請求項１３】 前記ステップａ）において、前記現バージョンが正しく動
    作しない場合、前記ステップｃ）において選択される前記ダウンロードすべき他
    のバージョンが、以前保存された旧バージョンであることを特徴とする請求項１
    乃至請求項１１のいずれか１項に記載の方法。
  14. 【請求項１４】 前記ステップａ）において、前記現バージョンが正しく動
    作せず、かつ前記ステップｂ）において利用可能な新バージョンが存在しない場
    合、前記ステップｃ）において選択される前記ダウンロードすべき他のバージョ
    ンが、以前保存された旧バージョン、好ましくは保存された以前正しく動作して
    いたバージョンであることを特徴とする請求項１乃至請求項１１のいずれか１項
    に記載の方法。
  15. 【請求項１５】 ＲＯＭ内に保存された基本バージョンのソフトウェアが以
    前保存された正しく動作するバージョンであるか、前記ＲＯＭ内に保存された基
    本バージョンのソフトウェアが前記無線端末内の唯一の正しく動作するバージョ
    ンとなるまで前記方法が繰り返し実行される場合、前記ステップｃ）において選
    択される前記ダウンロードすべき他のバージョンが、前記ＲＯＭ内に保存された
    基本バージョンのソフトウェアであることを特徴とする請求項１乃至請求項１１
    のいずれか１項に記載の方法。
  16. 【請求項１６】 前記ステップｃ）において選択された前記ダウンロードす
    べき他のバージョンが、製造者のサーバからダウンロードされることを特徴とす
    る請求項１乃至請求項１１のいずれか１項に記載の方法。
  17. 【請求項１７】 前記ステップｇ）において、前記テストの結果が前記移動
    電話機内のソフトウェア状況を表すための特別なインジケータの有無によって表
    され、そのインジケータを用いて前記移動電話機内の前記現バージョンのソフト
    ウェアの機能の能力が前記ステップａ）で通知されることを特徴とする請求項１
    乃至請求項１６のいずれか１項に記載の方法。
  18. 【請求項１８】 前記ステップｇ）において、前記現バージョンのソフトウ
    ェアの機能の能力が前記特別なインジケータの欠如によって表されると共に、逆
    の状況は前記インジケータの存在によって表され、前記インジケータは正しく動
    作するバージョンのソフトウェアが開始されると、前記テストに従って削除され
    ることを特徴とする請求項１７記載の方法。
  19. 【請求項１９】 前記ステップｇ）において、前記現バージョンのソフトウ
    ェアの機能の能力が前記特別なインジケータの欠如によって表されると共に、逆
    の状況は前記インジケータの存在によって表され、また実施されたテストの回数
    を示すため、前記インジケータが前記ステップｇ）の実行毎に更新されることを
    特徴とする請求項１７記載の方法。
  20. 【請求項２０】 前記ステップｃ）において選択される前記ダウンロードす
    べき他のバージョンが前記更新されたインジケータに基づいて選択されることを
    特徴とする請求項１９記載の方法。
  21. 【請求項２１】 前記ステップｇ）において、前記現バージョンのソフトウ
    ェアの機能の能力が前記特別なインジケータの欠如によって表されると共に、逆
    の状況は前記インジケータの存在によって表され、また、前記現バージョンのソ
    フトウェアを同定することが可能なように、前記インジケータが前記ステップｇ
    ）の実行毎に更新されることを特徴とする請求項１７記載の方法。
  22. 【請求項２２】 前記特別なインジケータが前記現バージョンのソフトウェ
    アを同定可能な形式で生成されることを特徴とする請求項１７乃至請求項２０の
    いずれか１項に記載の方法。
  23. 【請求項２３】 前記インジケータが通常ファイルの形式を有することを特
    徴とする請求項１７乃至請求項２２のいずれか１項に記載の方法。
  24. 【請求項２４】 前記ステップｆ）において、前記現バージョンのソフトウ
    ェアの機能の能力が、前記ソフトウェアが正しく動作するバージョンとして正し
    く開始するために通過すべき複数のチェックポイントを設定することによってテ
    ストされることを特徴とする請求項１乃至請求項２３のいずれか１項に記載の方
    法。
  25. 【請求項２５】 各チェックポイントが前記ソフトウェアのスレッド毎又は
    前記ソフトウェアの端末資源毎に１つの、通過されねばならない重要ポイントと
    いう形式によって生成されることを特徴とする請求項２４記載の方法。
  26. 【請求項２６】 前記ステップｆ）におけるテストが、 通過された各チェックポイントをチェックポイントカウンタで通知するステッ
    プと、 前記チェックポイント数をチェックするステップと、 前記チェックポイントカウンタ内の前記チェックポイント数が通過すべきチェ
    ックポイント数と等しい場合、前記テストされたバージョンのソフトウェアを前
    記ステップｇ）において正しく動作するバージョンとして示すステップとを有す
    ることを特徴とする請求項２４又は請求項２５に記載の方法。
  27. 【請求項２７】 前記電話機に要求される記憶容量を削減するため、前記ス
    テップｄ）において、前記現バージョンが圧縮プログラムによって圧縮されて保
    存されることを特徴とする請求項１乃至請求項２６のいずれか１項に記載の方法
    。
  28. 【請求項２８】 前記無線端末が移動電話機であることを特徴とする請求項
    １乃至請求項２７のいずれか１項に記載の方法。
  29. 【請求項２９】 １つが現バージョンとして動作する、少なくとも２つのソ
    フトウェア要素を有する無線端末であって、 ａ）無線端末内の現バージョンのソフトウェアの機能の能力をチェックする手
    段と、 ｂ）新バージョンのソフトウェアの存在可能性を通知する手段と、 ｃ）前記現バージョンを置き換えるためにダウンロードすべき別バージョンの
    ソフトウェアを選択する手段と、 ｄ）現バージョンのソフトウェアを保存する手段と、 ｅ）別バージョンのソフトウェアを前記現バージョンとなるべく前記無線端末
    にダウンロードする手段と、 ｆ）前記現バージョンのソフトウェアの機能の能力をテストする手段と、 ｇ）前記テストの結果を、前記テストされたバージョンのソフトウェアの機能
    の能力をチェック可能な形式で示す手段とを有することを特徴とする無線端末。
  30. 【請求項３０】 １つ又は複数の、正しく動作するバージョンが保存される
    ことを特徴とする請求項２９記載の無線端末。
  31. 【請求項３１】 保存された前記ソフトウェアの１つのバージョンがＲＯＭ
    に保存された基本バージョンであることを特徴とする請求項３０記載の無線端末
    。
  32. 【請求項３２】 前記テストの結果が、前記無線端末内のソフトウェア状況
    を示すための特別なインジケータの有無によって示されることを特徴とする請求
    項２９乃至請求項３１記載の無線端末。
  33. 【請求項３３】 前記テストの実施回数を表すため、前記テストが繰り返さ
    れる毎に前記インジケータを更新する手段を更に有することを特徴とする請求項
    ３２記載の無線端末。
  34. 【請求項３４】 前記特別なインジケータが前記現バージョンのソフトウェ
    アを特定可能な形式で生成されることを特徴とする請求項３２記載の無線端末。
  35. 【請求項３５】 前記インジケータを通常のファイル形式で生成する手段を
    有することを特徴とする請求項２９乃至請求項３４のいずれか１項に記載の無線
    端末。
  36. 【請求項３６】 前記現バージョンのソフトウェアの機能の能力を、前記ソ
    フトウェアが正しく動作するバージョンとして正しく開始するために通過すべき
    複数のチェックポイントを設定することによってテストする手段を有することを
    特徴とする請求項２９乃至請求項３５のいずれか１項に記載の無線端末。
  37. 【請求項３７】 通過された各チェックポイントを通知するチェックポイン
    トカウンタと、 チェックポイントの数をチェックする手段と、 前記テストの結果を通過された前記チェックポイントの数に従って示す手段を
    更に有することを特徴とする請求項３６記載の無線端末。
  38. 【請求項３８】 前記電話機に要求される記憶容量を削減するため、前記現
    バージョンを圧縮プログラムによって圧縮して保存する手段を更に有することを
    特徴とする請求項２９乃至請求項３７のいずれか１項に記載の無線端末。
  39. 【請求項３９】 前記無線端末が移動電話機であることを特徴とする請求項
    ２９乃至請求項３８のいずれか１項に記載の無線端末。
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