JP2008299045A - 撮像装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】フォーカス調整に要する時間を従来よりも短縮する。
【解決手段】フォーカス調整が可能な撮像部と、撮像部と一体に構成された距離計測部と、撮像部及び距離計測部を回動自在に支持している支持部と、各部の動作を制御する制御部とを有する。制御部は、撮像部のフォーカス調整の事前動作として、支持部が撮像部及び距離計測部の向きを被写体方向に向けた後、距離計測部が被写体までの距離を計測したときに、撮像部のレンズ位置を、距離計測部によって計測された被写体までの距離に応じて定まるプリセット位置に予め設定し、撮像部のフォーカス調整の本動作として、撮像部が被写体を仮撮像したときに、撮像部のレンズ位置を、撮像部によって仮撮像された被写体の撮像画像を解析することによって定まるセット位置に調整する。
【選択図】図4

Description

この発明は、予め定められた任意の被写体を好適に撮像する撮像装置及び方法に関する。
予め定められた任意の被写体を撮像する撮像装置としては、例えば、虹彩撮像装置がある。「虹彩撮像装置」とは、被写体として、眼の中の虹彩(こうさい;アイリス)を撮像する装置である。虹彩撮像装置によって撮像された虹彩の画像(以下、「虹彩画像」と称する)は、例えば、虹彩個人認証装置に出力されて、個人認証処理に用いられている。なお、「虹彩個人認証装置」とは、虹彩の模様を予め定められたアルゴリズムに基づいてパターン化することにより、その虹彩を有する個人を特定して、その個人を認証する装置である。虹彩撮像装置は、この虹彩個人認証装置の中に組み込まれている場合もある。
虹彩撮像装置には、様々なタイプがある。その中でも、2つの撮像部を備えたタイプがある(例えば、特許文献1参照)。以下、2つの撮像部のそれぞれを、「第1カメラ」及び「第2カメラ」と称する。
第1カメラは、広角レンズが装着された撮像部である。以下、第1カメラを、「広角カメラ」と称する。広角カメラは、第2カメラのレンズの焦点を正確に合わすべき本来の撮像目標(以下、「ターゲット」と称する)を一部に含む広範囲な領域を撮像する。以下、広角カメラによって得られた撮像画像を、「第1画像」と称する。ここでは、広角カメラは、第1画像として、ターゲットである虹彩を所有しかつ個人認証を受けようとしている人物(以下、「被認証者」と称する)の上半身の画像を撮像するものとして説明する。なお、広角カメラは、第1画像として、被認証者の顔及びその周囲だけの画像を撮像するようにしてもよい。
他方、第2カメラは、フォーカス調整機能を有する撮像部であって、狭角レンズが装着されている。以下、第2カメラを、「狭角カメラ」と称する。狭角カメラは、ターゲット及びその周囲に限定された狭範囲な領域を撮像する。以下、狭角カメラによって得られた撮像画像を、「第2画像」と称する。ここでは、狭角カメラは、第2画像として、ターゲットである虹彩及びその周囲の画像を撮像するものとして説明する。狭角カメラは、フォーカス調整、すなわち、レンズの移動の制御が可能な構造となっており、制御部によってフォーカス調整が行われる。なお、制御部は、虹彩をターゲットにして、狭角カメラのフォーカス調整を行う。
狭角カメラは、支持部によって支持されている。この支持部は、狭角カメラを回動自在に支持しており、狭角カメラの撮像方向を変更することができる。
このタイプの虹彩撮像装置は、まず、広角カメラで被認証者の上半身(但し、被認証者の顔及びその周囲だけの場合もある)を撮像する。
次に、虹彩撮像装置は、広角カメラによって得られた第1画像すなわち被認証者の上半身の画像を解析して、ターゲットとなる虹彩の位置を特定し、狭角カメラの向きが虹彩の位置方向に向くように、特定された虹彩の位置に基づいて、支持部を稼働する。
次に、虹彩撮像装置は、狭角カメラのフォーカス調整を行う。
次に、虹彩撮像装置は、狭角カメラのフォーカス調整を行うと、これに応答して、狭角カメラでターゲットである虹彩を本撮像する。
一方、フォーカス調整機能を有する撮像部の焦点位置決定方法については、特許文献2に開示されている。
この特許文献2によれば、撮像部は、以下のように動作する。
すなわち、まず、撮像部は、ターゲット及びその周囲を仮撮像する。次に、撮像部は、フォーカスの適合度合を評価するために、予め定められたアルゴリズムに基づいて、仮撮像によって得られた撮像画像の中から、例えば、インデックス値が最大となる位置を評価位置として検出する。なお、「インデックス値」とは、撮像画像の予め定められた領域内の任意の間隔で設定された各注目画素に対し、各注目画素の上下左右に任意の間隔で隣接する参照画素との輝度差または濃度差を累積した値である。次に、撮像部は、検出された評価位置に基づいて、フォーカスの適合度合を評価して、大よその、合焦点位置すなわち焦点が評価位置に合うレンズ位置を特定する。次に、撮像部は、レンズ位置を初期位置から大よその合焦点位置に移動させた後、再度、ターゲット及びその周囲を仮撮像して、仮撮像によって取得された撮像画像の中から前述の評価位置を検出する。次に、撮像部は、検出された評価位置に基づいて、再度、フォーカスの適合度合を評価して、正確な合焦点位置を特定し、レンズ位置を大よその合焦点位置から正確な合焦点位置に移動させる。このようにして、フォーカス調整機能を有する撮像部の焦点位置が、決定される。
従来、特許文献1に開示された虹彩撮像装置の狭角カメラのフォーカス調整に、特許文献2に開示された焦点位置決定方法を適用した装置があった。以下、この装置を「従来の撮像装置」と称する。
特開2004−295572号公報 特開2000−105332号公報
従来の撮像装置は、狭角カメラのフォーカス調整にある程度以上の時間を要するため、撮像部のフォーカス調整に要する時間を短縮することが望まれているという課題があった。
その原因は、以下の通りである。従来の撮像装置は、狭角カメラのフォーカス調整時に、レンズを初期位置から合焦点位置に移動させている。この狭角カメラのレンズの初期位置は、予め定められたホーム位置または前回の本撮像終了時のレンズ位置のいずれかの位置に設定されており、その位置は、通常は、合焦点位置からある程度以上離れた位置となっている場合が多い。そのため、従来の撮像装置は、狭角カメラのフォーカス調整にある程度以上の時間を要する場合が多かった。
また、従来の撮像装置は、レンズの焦点を正確に合わすべき本来の撮像目標、すなわち、ターゲットがぼやけて写っている撮像画像、すなわち、不鮮明な虹彩画像を撮像するときがあるという課題があった。
その原因は、以下の通りである。例えば、虹彩を撮像する場合に、虹彩は、鼻や頬等の凹凸に囲まれた領域の中に存在する。この場合、虹彩の位置と虹彩以外の部位の位置とでは、カメラの光軸に沿った方向の高さが異なる。換言すれば、撮像部の撮像面から虹彩までの距離と撮像部の撮像面から虹彩以外の部位までの距離が異なる。一方、従来の撮像装置は、狭角カメラのフォーカス調整時に、予め定められたアルゴリズムに基づいて、撮像画像の中からフォーカスの適合度合の評価に好適な評価位置を検出し、その評価位置に基づいて合焦点位置を特定していた。しかしながら、評価位置は、仮撮像で得られた画像すなわち虹彩及びその周囲の領域画像の中の、予め定められたアルゴリズムによって規定された条件に一致する位置に過ぎない。そのため、従来の撮像装置は、レンズの焦点を正確に合わすべき本来の撮像目標すなわちターゲットの位置(以下、「ターゲット位置」と称する)からずれた位置を評価位置として検出し、この評価位置に基づいてフォーカスの適合度合の評価を行う場合があった。この場合、評価位置の高さがターゲット位置の高さと異なるので、従来の撮像装置は、狭角カメラの焦点をターゲット位置の高さとは異なる高さに合わせてしまう。したがって、このような場合に、従来の撮像装置の撮像画像は、ターゲットがぼやけて写っている画像、すなわち、不鮮明な虹彩画像となっていた。
また、従来の撮像装置は、広角カメラで撮像してから狭角カメラで本撮像するまでの間に生じる時間差の間に、被認証者が動いた場合に、撮像画像が不鮮明な画像となってしまうときがあるという課題があった。
その原因は、以下の通りである。従来の撮像装置によれば、広角カメラで虹彩を一部に含む広範囲な領域を撮像した後、これによって取得された撮像画像を解析して、虹彩の位置を特定し、特定された虹彩の位置に基づいて、支持部を稼働させてから、狭角カメラのフォーカス調整を行い、その後に、狭角カメラで虹彩の本撮像を行っている。そのため、広角カメラで撮像してから狭角カメラで本撮像するまでの間に、時間差が生じる。この時間差の間に、被認証者が動くと、狭角カメラは、ターゲットからずれた位置、すなわち、非合焦点位置で虹彩を撮像してしまう。その結果、撮像画像は、ターゲットがぼやけて写っている画像、すなわち、不鮮明な虹彩画像となってしまう。したがって、この時間差、特に、上述した狭角カメラによるフォーカス調整時間による時間差を短縮することが望まれていた。
そこで、この発明の第1の目的は、フォーカス調整機能を有する撮像部のフォーカス調整時間を従来よりも短縮する撮像装置を提供することにある。
また、この発明の第2の目的は、常に、鮮明な虹彩画像を得ることができるように、狭角カメラのフォーカス調整を微調整する撮像装置を提供することにある。
上述の課題を解決するために、第1の発明に係る撮像装置は、フォーカス調整機能を有する撮像部とモータと距離計測部と制御部とを有する。
撮像部は、レンズの焦点を正確に合わすべき本来の撮像目標、すなわち、ターゲットを撮像するための構成要素である。
モータは、撮像部のレンズを移動させるための構成要素である。
距離計測部は、撮像部と一体に構成され、かつ、計測方向が撮像部の光軸方向と一致するように配置された、ターゲットが存在する位置(以下、「ターゲット位置」と称する)付近までの大まかな距離を仮計測距離として計測するための構成要素である。
制御部は、撮像部のフォーカス調整を含む、各部の動作を制御するための構成要素である。この制御部は、予め定められた任意のアルゴリズムに基づいて、撮像部によって撮像された撮像画像を解析して、この撮像画像の中からフォーカス調整のための評価位置を検出し、この評価位置に基づいて、撮像部のフォーカス調整を行う機能を備えている。
この制御部は、撮像部のフォーカス調整の事前動作として、距離計測部が上述の仮計測距離すなわちターゲット位置付近までの大まかな距離を計測したときに、この仮計測距離に応じて定まる撮像部のレンズ位置をプリセット位置とし、モータに撮像部のレンズを初期位置からこのプリセット位置に移動させるための制御信号を生成して、モータに出力することにより、モータを駆動させて撮像部のレンズをこのプリセット位置に予め設定する。次に、この制御部は、撮像部のフォーカス調整の本動作として、撮像部がターゲット及びその周囲を仮撮像したときに、撮像部によって仮撮像された撮像画像の中から上述の評価位置を検出し、この評価位置に応じて定まる撮像部の最適なレンズ位置をセット位置とし、モータに撮像部のレンズをプリセット位置からこのセット位置に移動させるための制御信号を生成して、モータに出力することにより、モータを駆動させて撮像部のレンズの設定を調整する。なお、このセット位置は、合焦点位置すなわち撮像部のレンズの焦点がターゲットに合っているレンズ位置となっている。
この後は、撮像部のフォーカス調整の事後動作として、撮像部がターゲット及びその周囲を本撮像する。
第1の発明に係る撮像装置は、上述した構成を備えているので、撮像部のフォーカス調整の事前動作として、撮像部のレンズをプリセット位置に予め設定しておくことができる。このプリセット位置は、予め定められたホーム位置をレンズの初期位置とする場合に、予め定められたホーム位置よりも合焦点位置に近い。また、このプリセット位置は、前回の本撮像終了時のレンズ位置をレンズの初期位置とする場合に、統計的に、平均的な前回の本撮像終了時のレンズ位置よりも合焦点位置に近くなることが多い。そのため、第1の発明に係る撮像装置は、従来の撮像装置よりも早く、レンズを合焦点位置に設定することができる。なお、撮像部のレンズをプリセット位置に予め設定するために要する時間すなわち撮像部のレンズを初期位置からプリセット位置に移動させるために要する時間は、従来の撮像装置の撮像部のレンズを初期位置から大まかな合焦点位置に移動させるために要する時間よりも短い。これは、以下の理由による。すなわち、従来の撮像装置は、撮像部によって撮像された撮像画像を解析することによって大まかな合焦点位置を特定しているが、撮像画像の解析にある程度の時間を要する。これに対して、この発明の撮像装置は、距離計測部によって計測された仮計測距離に基づいてプリセット位置を特定している。ここで、仮計測距離は、距離計測部によって計測されているので、一義的に定まる値である。したがって、プリセット位置も、一義的に定まる。そのため、この発明の撮像装置は、従来の撮像装置よりも短い時間で撮像部のレンズを初期位置からプリセット位置に移動させることができる。
なお、この第1の発明に係る撮像装置の実施にあたり、好ましくは、制御部は、さらに、予め用意された、ターゲット位置の周囲の高さの違いを表す等高線データに基づいて、ターゲット位置の高さと評価位置の高さの差分をずれ量として検出する機能を備え、以下のように動作を制御するとよい。
すなわち、この制御部は、撮像部のフォーカス調整の事前動作として、距離計測部が仮計測距離を計測したときに、この仮計測距離に応じて定まる撮像部のレンズ位置をプリセット位置とし、モータに撮像部のレンズを初期位置からこのプリセット位置に移動させるための制御信号を生成して、モータに出力することにより、モータを駆動させて撮像部のレンズをこのプリセット位置に予め設定する。次に、この制御部は、撮像部のフォーカス調整の本動作として、撮像部がターゲット及びその周囲を仮撮像したときに、撮像部によって仮撮像された撮像画像の中から評価位置を検出し、この評価位置に応じて定まる撮像部の最適なレンズ位置をセット位置とし、モータに撮像部のレンズをプリセット位置からこのセット位置に移動させるための制御信号を生成して、モータに出力することにより、モータを駆動させて撮像部のレンズの設定を調整し、さらに、撮像部がターゲット及びその周囲を仮撮像したときに、等高線データに基づいて、撮像部によって仮撮像された撮像画像を解析して、ターゲット位置の高さと評価位置の高さの差分であるずれ量、及びこのずれ量に応じて定まるレンズ位置の補正量を検出し、モータに撮像部のレンズをこの補正量だけ移動させるための制御信号を生成して、モータに出力することにより、モータを駆動させて撮像部のレンズの設定を微調整して、撮像部のレンズを合焦点位置に再設定する。なお、この後は、撮像部のフォーカス調整の事後動作として、撮像部がターゲット及びその周囲を本撮像する。
この撮像装置は、上述した構成を備えているので、撮像部のフォーカス調整の本動作を行う際に、撮像部のレンズの設定を微調整することができる。
また、この第1の発明に係る撮像装置の実施にあたり、好ましくは、撮像部は、広角レンズが装着された第1カメラと、狭角レンズが装着されかつフォーカス調整が可能な第2カメラとを備え、モータは、第2のカメラのレンズを移動させるために設けられており、距離計測部は、第2カメラと一体に構成され、かつ、計測方向が第2カメラの光軸方向と一致するように配置されており、さらに、第2カメラ及び距離計測部を回動自在に支持しており、かつ、第2カメラ及び距離計測部の向きを同じ方向に同時に向けさせるための支持部を有する構成とし、制御部は、以下のように動作を制御するとよい。
すなわち、この制御部は、撮像部のフォーカス調整の事前動作として、まず、第1カメラがターゲットを一部に含む広範囲な領域を撮像したときに、第1カメラによって撮像された撮像画像の中からターゲット位置を特定し、特定されたターゲット位置に基づいて、支持部に第2カメラ及び距離計測部の向きを変えさせるための制御信号を生成して、支持部に出力することにより、支持部を稼働させて、第2カメラ及び距離計測部の向きをターゲット位置方向に設定し、次に、距離計測部が仮計測距離を計測したときに、この仮計測距離に応じて定まる第2カメラのレンズ位置をプリセット位置とし、モータに第2カメラのレンズを初期位置からこのプリセット位置に移動させるための制御信号を生成して、モータに出力することにより、モータを駆動させて第2カメラのレンズをこのプリセット位置に予め設定する。次に、この制御部は、撮像部のフォーカス調整の本動作として、第2カメラがターゲット及びその周囲を仮撮像したときに、第2カメラによって仮撮像された撮像画像の中から評価位置を検出し、この評価位置に応じて定まる第2カメラの最適なレンズ位置をセット位置とし、モータに第2カメラのレンズをプリセット位置からこのセット位置に移動させるための制御信号を生成して、モータに出力することにより、モータを駆動させて第2カメラのレンズの設定を調整する。
この撮像装置は、上述の通り、従来の撮像装置よりも早く、レンズを合焦点位置に設定することができる。そのため、この撮像装置は、第1カメラとして広角カメラを用い、第2カメラとして狭角カメラを用いる場合に、第1カメラで撮像してから第2カメラで本撮像するまでの間に生じる時間差が従来の撮像装置よりも短い。したがって、この撮像装置によれば、広角カメラで撮像してから狭角カメラで本撮像するまでの間に生じる時間差の間に、被認証者が動く頻度を低減させることができる。
また、この第1の発明に係る撮像装置の実施にあたり、好ましくは、制御部は、撮像画像の予め定められた領域内の任意の間隔で設定された各注目画素に対し、各注目画素の上下左右に任意の間隔で隣接する参照画素との輝度差または濃度差を累積した値をインデックス値とし、このインデックス値が最大となる位置を、評価位置として検出するとよい。
第2の発明に係る撮像方法は、フォーカス調整機能を有する撮像部とモータと距離計測部と制御部とを用いる。撮像部は、レンズの焦点を正確に合わすべき本来の撮像目標であるターゲットを撮像するための構成要素である。モータは、撮像部のレンズを移動させるための構成要素である。距離計測部は、撮像部と一体に構成され、かつ、計測方向が撮像部の光軸方向と一致するように配置された、ターゲットが存在する位置であるターゲット位置付近までの大まかな距離を仮計測距離として計測するための構成要素である。制御部は、撮像部のフォーカス調整を含む、各部の動作を制御するための構成要素である。この制御部は、予め定められた任意のアルゴリズムに基づいて、撮像部によって撮像された撮像画像を解析して、この撮像画像の中からフォーカス調整のための評価位置を検出し、この評価位置に基づいて、撮像部のフォーカス調整を行う機能を備えている。この撮像方法は、以下のようなステップを有する。
すなわち、この第2の発明に係る撮像方法は、撮像部のフォーカス調整の事前動作として、距離計測部が、仮計測距離を計測する距離計測ステップと、制御部が、距離計測ステップで計測された仮計測距離に応じて定まる撮像部のレンズ位置をプリセット位置とし、モータに撮像部のレンズを初期位置からこのプリセット位置に移動させるための制御信号を生成してモータに出力することにより、モータを駆動させて撮像部のレンズをこのプリセット位置に予め設定するプリセットステップとを有する。また、この第2の発明に係る撮像方法は、撮像部のフォーカス調整の本動作として、プリセットステップでレンズがプリセット位置に設定された撮像部が、ターゲット及びその周囲を仮撮像する仮撮像ステップと、制御部が、仮撮像ステップで仮撮像された撮像画像の中から評価位置を検出し、この評価位置に応じて定まる撮像部の最適なレンズ位置をセット位置とし、このセット位置を特定するセット位置特定ステップと、制御部が、モータに撮像部のレンズをプリセット位置からセット位置特定ステップで特定されたセット位置に移動させるための制御信号を生成してモータに出力することにより、モータを駆動させて撮像部のレンズの設定を調整する調整ステップとを有する。なお、このセット位置は、合焦点位置すなわち撮像部のレンズの焦点がターゲットに合っているレンズ位置となっている。また、この第2の発明に係る撮像方法は、撮像部のフォーカス調整の事後動作として、調整ステップでレンズの設定がセット位置に調整された撮像部が、ターゲット及びその周囲を本撮像する本撮像ステップを有する。
第2の発明に係る撮像方法は、上述したステップを備えているので、第1の発明に係る撮像装置と同様に、撮像部のフォーカス調整の事前動作として、撮像部のレンズをプリセット位置に予め設定しておくことができる。このプリセット位置は、予め定められたホーム位置をレンズの初期位置とする場合に、予め定められたホーム位置よりも合焦点位置に近い。また、このプリセット位置は、前回の本撮像終了時のレンズ位置をレンズの初期位置とする場合に、統計的に、平均的な前回の本撮像終了時のレンズ位置よりも合焦点位置に近くなることが多い。そのため、第2の発明に係る撮像方法は、従来の撮像方法よりも早く、レンズを合焦点位置に設定することができる。なお、撮像部のレンズをプリセット位置に予め設定するために要する時間すなわち撮像部のレンズを初期位置からプリセット位置に移動させるために要する時間は、従来の撮像方法の撮像部のレンズを初期位置から大まかな合焦点位置に移動させるために要する時間よりも短い。そのため、この発明の撮像方法は、従来の撮像方法よりも短い時間で撮像部のレンズを初期位置からプリセット位置に移動させることができる。
なお、この第2の発明に係る撮像方法の実施にあたり、好ましくは、上述の制御部として、さらに、予め用意された、ターゲット位置の周囲の高さの違いを表す等高線データに基づいて、ターゲット位置の高さと評価位置の高さの差分をずれ量として検出する機能を備えた制御部を用い、以下のようなステップを有するとよい。
すなわち、この撮像方法は、撮像部のフォーカス調整の事前動作として、距離計測部が、仮計測距離を計測する距離計測ステップと、制御部が、距離計測ステップで計測された仮計測距離に応じて定まる撮像部のレンズ位置をプリセット位置とし、モータに撮像部のレンズを初期位置からこのプリセット位置に移動させるための制御信号を生成してモータに出力することにより、モータを駆動させて撮像部のレンズをこのプリセット位置に予め設定するプリセットステップとを有する。また、この撮像方法は、撮像部のフォーカス調整の本動作として、プリセットステップでレンズがプリセット位置に設定された撮像部が、ターゲット及びその周囲を仮撮像する一次仮撮像ステップと、制御部が、一次仮撮像ステップで仮撮像された撮像画像の中から評価位置を検出し、この評価位置に応じて定まる撮像部の最適なレンズ位置をセット位置とし、このセット位置を特定するセット位置特定ステップと、制御部が、モータに撮像部のレンズをプリセット位置からセット位置特定ステップで特定されたセット位置に移動させるための制御信号を生成してモータに出力することにより、モータを駆動させて撮像部のレンズの設定を調整する調整ステップと、調整ステップでレンズの設定がセット位置に調整された撮像部が、ターゲット及びその周囲を仮撮像する二次仮撮像ステップと、制御部が、等高線データに基づいて、二次仮撮像ステップで仮撮像された撮像画像を解析して、ターゲット位置の高さと評価位置の高さの差分であるずれ量、及びこのずれ量に応じて定まるレンズ位置の補正量を検出するずれ量・補正量検出ステップと、制御部が、モータに撮像部のレンズをずれ量・補正量検出ステップで検出された補正量だけ移動させるための制御信号を生成してモータに出力することにより、モータを駆動させて撮像部のレンズの設定を微調整して、撮像部のレンズを合焦点位置に再設定する微調整ステップとを有する。また、この撮像方法は、撮像部のフォーカス調整の事後動作として、微調整ステップでレンズが合焦点位置に再設定された撮像部が、ターゲット及びその周囲を本撮像する本撮像ステップを有する。
この撮像方法は、上述したステップを備えているので、撮像部のフォーカス調整の本動作を行う際に、撮像部のレンズの設定を微調整することができる。
また、この第2の発明に係る撮像方法の実施にあたり、好ましくは、撮像部は、広角レンズが装着された第1カメラと、狭角レンズが装着されかつフォーカス調整が可能な第2カメラとを備え、モータは、第2のカメラのレンズを移動させるために設けられており、距離計測部は、第2カメラと一体に構成され、かつ、計測方向が第2カメラの光軸方向と一致するように配置されており、さらに、第2カメラ及び距離計測部を回動自在に支持しており、かつ、第2カメラ及び距離計測部の向きを同じ方向に同時に向けさせるための支持部を用い、以下のようなステップを有するとよい。
すなわち、この撮像方法は、撮像部のフォーカス調整の事前動作として、第1カメラが、ターゲットを一部に含む広範囲な領域を撮像する広領域撮像ステップと、制御部が、広領域撮像ステップで撮像された撮像画像の中からターゲット位置を特定するターゲット位置特定ステップと、制御部が、ターゲット位置特定ステップで特定されたターゲット位置に基づいて、支持部に第2カメラ及び距離計測部の向きを変えさせるための制御信号を生成して、支持部に出力することにより、支持部を稼働させて第2カメラ及び距離計測部の向きをターゲット位置方向に設定する方向設定ステップと、方向設定ステップでターゲット位置方向に向けられた距離計測部が、仮計測距離を計測する距離計測ステップと、制御部が、距離計測ステップで計測された仮計測距離に応じて定まる第2カメラのレンズ位置をプリセット位置とし、モータに第2カメラのレンズを初期位置からこのプリセット位置に移動させるための制御信号を生成してモータに出力することにより、モータを駆動させて第2カメラのレンズをこのプリセット位置に予め設定するプリセットステップとを有する。また、この撮像方法は、撮像部のフォーカス調整の本動作として、プリセットステップでレンズがプリセット位置に設定された第2カメラが、ターゲット及びその周囲を仮撮像する仮撮像ステップと、制御部が、仮撮像ステップで仮撮像された撮像画像の中から評価位置を検出し、この評価位置に応じて定まる第2カメラの最適なレンズ位置をセット位置とし、このセット位置を特定するセット位置特定ステップと、制御部が、モータに第2カメラのレンズをプリセット位置からセット位置特定ステップで特定されたセット位置に移動させるための制御信号を生成してモータに出力することにより、モータを駆動させて第2カメラのレンズの設定を調整する調整ステップとを有する。また、この撮像方法は、撮像部のフォーカス調整の事後動作として、調整ステップでレンズの設定がセット位置に調整された第2カメラが、ターゲット及びその周囲を本撮像する本撮像ステップを有する。
この撮像方法は、上述の通り、従来の撮像方法よりも早く、レンズを合焦点位置に設定することができる。そのため、この撮像方法は、第1カメラとして広角カメラを用い、第2カメラとして狭角カメラを用いる場合に、第1カメラで撮像してから第2カメラで本撮像するまでの間に生じる時間差が従来の撮像方法よりも短い。したがって、この撮像方法によれば、広角カメラで撮像してから狭角カメラで本撮像するまでの間に生じる時間差の間に、被認証者が動く頻度を低減させることができる。
また、この第2の発明に係る撮像方法の実施にあたり、好ましくは、制御部は、撮像画像の予め定められた領域内の任意の間隔で設定された各注目画素に対し、各注目画素の上下左右に任意の間隔で隣接する参照画素との輝度差または濃度差を累積した値をインデックス値とし、このインデックス値が最大となる位置を、評価位置として検出するとよい。
第1の発明に係る撮像装置によれば、従来の撮像装置よりも早く、レンズを合焦点位置に設定することができる。したがって、従来の撮像装置よりも、撮像部のフォーカス調整に要する時間を短縮することができる。
また、第1の発明に係る撮像装置は、好ましくは、制御部が、予め用意された、ターゲット位置の周囲の高さの違いを表す等高線データに基づいて、ターゲット位置の高さと評価位置の高さの差分であるずれ量を検出する機能を備えるとよい。このような構成にすることにより、さらに、以下の効果を得ることができる。すなわち、この撮像装置によれば、撮像部のフォーカス調整の本動作を行う際に、撮像部のレンズの設定を微調整することができる。したがって、ターゲットが凹凸を有する面の中に存在する場合で、かつ、ターゲット位置からずれた位置を評価位置として検出した場合であっても、従来の撮像装置よりも、常に、ターゲットがくっきりと写っている撮像画像、すなわち、鮮明な虹彩画像を撮像することができる。
また、第1の発明に係る撮像装置は、好ましくは、第1カメラとして用いる広角カメラと第2カメラとして用いる狭角カメラとを備えた撮像部を用いるとよい。このような撮像部を用いることにより、さらに、以下の効果を得ることができる。すなわち、この撮像装置は、従来の撮像装置よりも早く、レンズを合焦点位置に設定することができる。そのため、この撮像装置は、広角カメラである第1カメラで撮像してから狭角カメラである第2カメラで本撮像するまでの間に生じる時間差が従来の撮像装置よりも短い。したがって、この撮像装置によれば、広角カメラで撮像してから狭角カメラで本撮像するまでの間に生じる時間差の間に、被認証者が動く頻度を低減させることができる。
第2の発明に係る撮像方法によれば、第1の発明に係る撮像装置と同様に、従来の撮像方法よりも早く、レンズを合焦点位置に設定することができる。したがって、従来の撮像方法よりも、撮像部のフォーカス調整に要する時間を短縮することができる。
また、第2の発明に係る撮像方法は、好ましくは、予め用意された、ターゲット位置の周囲の高さの違いを表す等高線データに基づいて、ターゲット位置の高さと評価位置の高さの差分であるずれ量を検出する機能を備えた制御部を用いるとよい。このような制御部とすることにより、さらに、以下の効果を得ることができる。すなわち、この撮像方法によれば、撮像部のフォーカス調整の本動作を行う際に、撮像部のレンズの設定を微調整することができる。したがって、ターゲットが凹凸を有する面の中に存在する場合で、かつ、ターゲット位置からずれた位置を評価位置として検出した場合であっても、従来の撮像方法よりも、常に、ターゲットがくっきりと写っている撮像画像、すなわち、鮮明な虹彩画像を撮像することができる。
また、第2の発明に係る撮像方法は、第1カメラとして用いる広角カメラと第2カメラとして用いる狭角カメラとを備えた撮像部を用いることにより、さらに、以下の効果を得ることができる。すなわち、この撮像方法は、従来の撮像方法よりも早く、レンズを合焦点位置に設定することができる。そのため、この撮像方法は、広角カメラである第1カメラで撮像してから狭角カメラである第2カメラで本撮像するまでの間に生じる時間差が従来の撮像方法よりも短い。したがって、この撮像方法によれば、広角カメラで撮像してから狭角カメラで本撮像するまでの間に生じる時間差の間に、被認証者が動く頻度を低減させることができる。
以下、図を参照して、この発明の実施の形態につき説明する。なお、各図は、各構成要素の形状、大きさ及び配置関係を、この発明を理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、この発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
[実施の形態例1]
<撮像装置の構成>
以下、図1を参照して、この発明の実施の形態例1に係る撮像装置の構成につき説明する。なお、図1は、この撮像装置の構成を示す図である。
この撮像装置は、フォーカス調整機能を有する撮像部と、距離計測部と、制御部とを有している。距離計測部は、撮像部と一体に構成され、かつ、計測方向が撮像部の光軸方向と一致するように配置された、ターゲット位置付近までの大まかな距離を仮計測距離として計測する。なお、ここで、「ターゲット」とは、レンズの焦点を正確に合わすべき本来の撮像目標を意味している。さらに、制御部は、撮像部のフォーカス調整、すなわち、撮像部のレンズの移動を制御するに際して、距離計測部によって計測された仮計測距離に応じて定まる撮像部のレンズ位置をプリセット位置とし、事前に、撮像部のレンズ位置を初期位置からこのプリセット位置に移動させる制御を行う。
ここでは、この撮像装置を、2つのカメラ(以下、それぞれ、「第1カメラ」及び「第2カメラ」と称する)を備え、かつ、虹彩をターゲットにして撮像する虹彩撮像装置として構成した例につき説明する。
図1に示すように、撮像装置101は、第1カメラ110、第1距離センサ115、第2カメラ120、第2距離センサ125、ガイダンス部130、支持部135、制御部140等の構成要素を有している。
第1カメラ110は、広角レンズが装着された撮像部である。以下、第1カメラ110を、「広角カメラ110」と称する。広角カメラ110は、ターゲットを一部に含む広範囲な領域を撮像する。以下、この領域を広撮像領域と称する。また、以下、広角カメラ110によって得られた撮像画像を、「第1画像」と称する。ここでは、広角カメラ110は、第1画像として、ターゲットである虹彩910を所有する被認証者900の上半身の画像を撮像するものとして説明する。なお、広角カメラ110は、第1画像として、被認証者900の顔及びその周囲だけの画像を撮像するようにするようにしてもよい。
第1距離センサ115は、被認証者900の接近を検出するための検出部である。第1距離センサ115は、計測方向が広角カメラ110の光軸方向と一致するように配置されている。ここでは、第1距離センサ115は、周知の赤外線センサとして構成されているものとして説明する。但し、第1距離センサ115は、距離計測ができれば計測の手法は問わないので、赤外線方式に限らず、他の計測方式のセンサによって構成されていてもよい。
第2カメラ120は、上述したフォーカス調整機能を有する撮像部であって、狭角レンズが装着されている。以下、第2カメラ120を、「狭角カメラ120」と称する。狭角カメラ120は、ターゲット及びその周囲に限定された狭範囲な領域を撮像する。以下、この領域を狭撮像領域と称する。また、以下、狭角カメラ120によって得られた撮像画像を、「第2画像」と称する。ここでは、狭角カメラ120は、第2画像として、ターゲットである虹彩910及びその周囲の画像を撮像するものとして説明する。狭角カメラ120は、フォーカス調整、すなわち、レンズの移動の制御が可能な構造となっており、制御部140によってフォーカス調整が行われる。なお、制御部140は、虹彩910をターゲットにして、狭角カメラ120のフォーカス調整を行う。
この狭角カメラ120は、支持部135によって回動自在に支持されている。
第2距離センサ125は、上述した距離計測部を構成しており、ターゲットすなわち虹彩910位置付近までの大まかな距離を仮計測距離として計測するためのものである。第2距離センサ125は、狭角カメラ120と一体に構成され、かつ、計測方向が狭角カメラ120の光軸方向と一致するように配置されている。ここでは、第2距離センサ125は、第1距離センサ115と同様に、周知の赤外線センサとして構成されているものとして説明する。但し、第2距離センサ125は、第1距離センサ115の場合と同様に、赤外線方式に限らず、他の計測方式のセンサによって構成されていてもよい。
この第2距離センサ125は、狭角カメラ120とともに、支持部135によって回動自在に支持されている。
ガイダンス部130は、被認証者900に様々なガイダンスを与えるための構成要素であり、必要に応じて設けられている。ガイダンス部130は、例えば、ディスプレイやスピーカによって構成されており、表示や音声によって被認証者900を広角カメラ110の光軸上に誘導する。
支持部135は、狭角カメラ120及び第2距離センサ125を回動自在に支持する構成要素である。支持部135は、モータ等の稼働部を備え、制御部140による制御に応答して、狭角カメラ120及び第2距離センサ125の向きを同じ方向に同時に向けさせることができる。
制御部140は、撮像装置101の各部の動作を制御するための構成要素である。制御部140は、例えば、広角カメラ110の撮像、支持部135の回動、狭角カメラ120のフォーカス調整、狭角カメラ120の撮像等の各部の様々な動作を制御する。この制御部140の詳細については、以下の<狭角カメラ及び制御部の構造>の章で説明する。
<狭角カメラ及び制御部の構造>
以下、図2を参照して、狭角カメラ120及び制御部140の構造につき簡単に説明する。図2は、実施の形態例1に係る撮像装置の説明に供する模式図である。
図2に示す例では、狭角カメラ120は、オートフォーカス式のカメラであって、内部に、レンズ205、CCDセンサ225、レンズ駆動機構230、モータ235、エンコーダ240等を有している。なお、狭角カメラ120自体の内部構造は、従来公知の構造であるので、必ずしも、図2に示すものに限定されない。
レンズ205は、フォーカス調整すなわち移動の制御が可能な撮像用のレンズである。レンズ205は、周知の通り、ターゲットである虹彩910及びその周囲から出た光束を狭角カメラ120内に取り込み、CCDセンサ225上に結像させる。
CCDセンサ225は、周知の通り、CCDセンサ225上に結像された光像を、電気的な画像データに変換する複数のCCD撮像素子によって構成されている。各CCD撮像素子は、平面上にマトリックス状に配列されている。したがって、各CCD撮像素子は、周知の通り、画素に相当しており、被撮像領域の画素対応点から出た光束との対応関係が一対一の関係で与えられている。CCDセンサ225は、各CCD撮像素子によって得られた画像データすなわち撮像画像を、A/D変換した後、制御部140に出力する。制御部140の演算部142は、CCDセンサ225から撮像画像を取得した場合に、例えば、格納部144に格納されている各種のデータ、例えば、支持部135の向きに関するデデータや、第2距離センサ125によって測定された仮計測距離データ、ターゲットである虹彩910に関するデータ等を読み出し、これらのデータを参照することにより、撮像画像の中から、ターゲットである虹彩910の位置や、インデックス値が最大となる位置等を適宜特定することができる。
レンズ駆動機構230は、周知の通り、フォーカス調整のために、レンズ205の位置を移動させるための機構である。レンズ駆動機構230は、歯車やラックを任意好適に組み合わせて構成されている。レンズ駆動機構230は、モータ235及びレンズ205に連結されており、モータ235の回転駆動に応じて、レンズ205を移動させる。
モータ235は、周知の通り、レンズ205の位置を移動させるための駆動部である。モータ235の回転は、制御部140から出力される制御信号によって制御される。
エンコーダ240は、周知の通り、モータ235の回転角度によってレンズ205の移動量を検出するための部材である。したがって、エンコーダ240は、モータ235の回転角度すなわちレンズ205の移動量に対応した検出信号を制御部140に出力する。
これら狭角カメラ120の各部は、制御インターフェース330を介して、制御部140によって制御される。
制御部140は、CPUによって構成された内部制御部141、演算部142、ROM144a及びRAM144bによって構成された格納部144等を備えている。
内部制御部141は、格納部144に予め格納された制御プログラムの命令の解読、演算部142の各部の動作の制御、演算部142及び格納部144との信号の入出力等を行う。
演算部142は、格納部144から当該制御プログラムを読み出してプログラムを実行したときに、制御目的に応じた機能手段として機能する。
演算部142は、ガイダンス制御手段142a、人物接近検出手段142b、第1画像取込手段142c、ターゲット位置特定手段142d、支持部調整手段142e、仮距離判定手段142f、第2画像取込手段142g、評価位置検出手段142h、フォーカス評価手段142i、レンズ位置制御手段142jを含んでいる。
ガイダンス制御手段142aは、ガイダンス部130を作動させる制御信号を生成する機能を果たす。このガイダンス制御手段142aは、制御信号をガイダンス部130に出力してガイダンス部130を作動させ、これによって音声案内及びまたは画面表示案内を行って、被認証者900を広角カメラ110の光軸上に誘導する。
人物接近検出手段142bは、第1距離センサ115及び広角カメラ110を作動させる制御信号を生成する機能を果たす。この人物接近検出手段142bは、制御信号を第1距離センサ115に出力して第1距離センサ115を作動させ、これによって広角カメラ110の有効撮像範囲内への被認証者900の侵入を監視し、被認証者900が広角カメラ110の有効撮像範囲内に侵入したときに、これを検出して、制御信号を広角カメラ110に出力して広角カメラ110を作動させる。
第1画像取込手段142cは、広角カメラ110が撮像した第1画像すなわちターゲットを一部に含む広範囲な領域の画像、例えば、被認証者900の上半身の画像を、広角カメラ110のCCDセンサから取り込んで格納部144のRAM144bに読み出し自在に格納する機能を果たす。この第1画像取込手段142cは、広角カメラ110のCCDセンサを適正に制御し、かつ、広角カメラ110のCCDセンサから出力された信号を焦点検出演算に適した量子化データに変換して撮像画像データとして格納部144のRAM144bに格納する。
ターゲット位置特定手段142dは、格納部144のRAM144bから広角カメラ110が撮像した第1画像を読み出し、この第1画像の中からターゲットとなる虹彩910を検出し、ターゲット位置すなわち虹彩910の位置を特定する機能を果たす。
支持部調整手段142eは、狭角カメラ120及び第2距離センサ125を支持している支持部135を回転駆動させるための調整信号を生成する機能を果たす。この支持部調整手段142eは、ターゲット位置特定手段142dによって特定されたターゲット位置に基づいて、狭角カメラ120が現在向いている方向からターゲット位置方向への調整量を決定して、当該調整量に対応する調整信号を支持部135に出力することにより、狭角カメラ120及び第2距離センサ125がターゲット位置方向に向くように、支持部135を回転駆動させる。
仮距離判定手段142fは、第2距離センサ125から出力される検出信号の強度に応じて、ターゲット位置付近までの大まかな距離すなわち仮計測距離を判定する機能を果たす。
第2画像取込手段142gは、狭角カメラ120が撮像した第2画像すなわちターゲット及びその周囲に限定された狭領域な画像、例えば、虹彩910及びその周囲の画像を、狭角カメラ120のCCDセンサ225から取り込んで格納部144のRAM144bに読み出し自在に格納する機能を果たす。この第2画像取込手段142gは、狭角カメラ120のCCDセンサ225を適正に制御し、かつ、狭角カメラ120のCCDセンサ225から出力された信号を焦点検出演算に適した量子化データに変換して撮像画像データとして格納部144のRAM144bに格納する。
評価位置検出手段142hは、格納部144のRAM144bから、狭角カメラ120が撮像した第2画像を読み出し、この第2画像の中から、フォーカスの適合度合の評価に使用するための評価位置を一つ選定する機能を果たす。この評価位置検出手段142hは、評価位置を選定するに際して、例えば、インデックス値が最大となる位置を、評価位置として検出する。この評価位置検出手段142hは、評価位置を選定すると、これに応答して、この評価位置の座標に関するデータや、この評価位置のインデックス値を表すデータを、格納部144のRAM144bに格納する。
なお、「インデックス値」とは、第2画像の予め定められた領域(以下、「処理対象領域」と称する)内の任意の間隔で設定された各注目画素に対し、各注目画素の上下左右に任意の間隔で隣接する参照画素との輝度差または濃度差を累積した値である。具体的には、「インデックス値」は、第2画像の中のターゲットである虹彩910の周囲の、横w画素、縦h画素の領域を処理対象領域とし、2s画素間隔で設定した注目画素(x,y)と、その上下左右にs画素間隔で隣接する参照画素との輝度差または濃度差に基づいて、下記の式(1)で算出される。
Index=Σ{(I(x−s,y)−I(x,y))+(I(x+s,y)−I(x,y))+(I(x,y−s)−I(x,y))+(I(x,y+s)−I(x,y))} …(1)
但し、総和は、全注目画素について行う。
フォーカス評価手段142iは、評価位置検出手段142hによって選定された評価位置のインデックス値に基づいて、フォーカスの適合度合を評価する機能を果たす。このフォーカス評価手段142iは、狭角カメラ120がターゲット及びその周囲を仮撮像する度に、格納部144のRAM144bから、狭角カメラ120が撮像した第2画像を読み出す。次に、このフォーカス評価手段142iは、読み出した第2画像の中から評価位置検出手段142hによって選定された評価位置を検出し、この評価位置のインデックス値を算出して、格納部144のRAM144bに格納する。次に、このフォーカス評価手段142iは、格納部144から、評価位置の今回の仮撮像時のインデックス値(以下、単に「今回のインデックス値」と称する)と前回の仮撮像時のインデックス値(以下、単に「前回のインデックス値」と称する)とを読み出し、今回のインデックス値と前回のインデックス値とを比較して、今回のインデックス値が前回のインデックス値よりも高いと判定した場合に、フォーカスの適合度合が良化したと評価し、今回のインデックス値が前回のインデックス値以下であると判定した場合に、フォーカスの適合度合が悪化したと評価する。
レンズ位置制御手段142jは、フォーカス評価手段142iによって評価されたフォーカスの適合度合の良否に基づいて、レンズ205の移動方向及び移動量を決定し、当該移動方向及び移動量に応じた制御信号を生成する機能を果たす。レンズ位置制御手段142jは、制御信号をモータ235に出力することによってモータ235を稼動させ、これによってレンズ駆動機構230を介してレンズ205を任意の位置に移動させる。なお、レンズ位置制御手段142jは、フォーカス評価手段142iによって、今回のインデックス値が前回のインデックス値よりも高いと判定された場合すなわちフォーカスの適合度合が良化したと評価された場合に、現在のレンズ位置を基準にして、前回の仮撮像時のレンズ位置から現在の仮撮像時のレンズ位置への移動(以下、「今回の移動」と称する)と同じ方向に、今回の移動と同じ移動量だけ、レンズ205を、移動させる制御信号を生成する。また、レンズ位置制御手段142jは、フォーカス評価手段142iによって、今回のインデックス値が前回のインデックス値以下であると判定された場合すなわちフォーカスの適合度合が悪化したと評価された場合に、前回の仮撮像時のレンズ位置を基準にして、今回の移動と同じ方向に、今回の移動よりも小さい、予め定められた移動量だけ、レンズ205を、移動させる制御信号を生成する。
格納部144は、制御部140の一連の動作を規定する制御プログラムを読み出し自在に予め格納している。格納部144は、ROM144a及びRAM144bを備えている。ROM144aは、制御部140の一連の動作を規定する制御プログラムや、フォーカス調整に必要な狭角カメラ120固有のデータを予め格納しているメモリである。なお、狭角カメラ120固有のデータは、例えば、ターゲットまでの距離と狭角カメラ120のレンズ位置との関係を表すデータや、評価位置を決定するためのインデックス値評価用のプログラム、後述の狭角カメラ120のレンズ位置とインデックス値との関係を表すデータ(図3(B)参照)等である。RAM144bは、第1画像や、第2画像、支持部135の向きに関するデータや、第2距離センサ125によって測定された仮計測距離データ、ターゲットである虹彩910に関するデータ等を、読み出し自在に格納するメモリである。
<狭角カメラのレンズ位置>
この発明の撮像装置101によれば、上述の通り、狭角カメラ120のフォーカス調整、すなわち、狭角カメラ120のレンズ205の移動を制御するに際して、第2距離センサ125によって計測された仮計測距離すなわちターゲット位置付近までの大まかな距離に応じて定まる狭角カメラ120のレンズ位置をプリセット位置(図3(B)に示す位置PDA2参照)とし、事前に、狭角カメラ120のレンズ205をこのプリセット位置に移動させておく。このプリセット位置は、予め定められたホーム位置をレンズの初期位置とする場合に、このホーム位置(図3(B)に示す位置PDV)よりも合焦点位置(図3(B)に示す位置PDJP参照)に、より近い位置である。また、このプリセット位置は、前回の本撮像終了時のレンズ位置をレンズの初期位置とする場合に、統計的に、平均的な前回の本撮像終了時のレンズ位置よりも合焦点位置に近くなることが多い。そのため、この発明の撮像装置101によれば、狭角カメラ120のフォーカス調整に際して、事前に、狭角カメラ120のレンズを、合焦点位置PDJPの近くに移動させておくがことできる。これにより、この発明の撮像装置101によれば、狭角カメラ120のフォーカス調整に要する時間を従来のフォーカス調整よりも短縮することができる。
以下、図3(A)及び(B)を参照して、狭角カメラ120のレンズ位置につき説明する。なお、図3(A)及び(B)は、それぞれ、狭角カメラのレンズ位置の説明図である。
図3(A)は、広角カメラ110の有効撮像範囲DV、第1距離センサ115によって計測される距離DA1、及び第2距離センサ125によって計測される距離DA2の関係を示している。ここで、「有効撮像範囲」とは、被認証者900を鮮明に撮像することができる範囲を意味している。広角カメラ110の有効撮像範囲DVは、広角カメラ110を基点として予め計測されており、格納部144のROM144aに予め格納されている。なお、距離DA1は、第1距離センサ115から被認証者900までの距離(以下、単に「被認証者900までの距離」と称する)を示している。また、距離DA2は、第2距離センサ125から仮計測距離すなわちターゲット位置付近までの大まかな距離を示している。
図3(B)は、狭角カメラ120のレンズ位置とインデックス値との関係をグラフ図で示している。図3(B)において、横軸は、狭角カメラ120のレンズ位置を表し、縦軸は、インデックス値を表している。なお、「インデックス値」とは、上述の通り、第2画像の予め定められた領域すなわち処理対象領域内の隣接画素(ブロック)間の輝度の差分の絶対値を累積した値である。「インデックス値」は、狭角カメラのフォーカスの適合度合の指標となっており、値が大きいほど、フォーカスが合っていることを意味している。なお、「処理対象領域」は、格納部144のROM144aに予め格納された、インデックス値評価用のプログラムによって規定されている。制御部140の評価位置検出手段142hは、このプログラムに基づいて、狭角カメラ120によって撮像された第2画像の中から処理対象領域を抽出する。ここでは、評価位置検出手段142hは、処理対象領域として、ターゲットである虹彩910の周囲の、ノイズの少ない領域(例えば、図8−1(A)及び(B)に示す「R1」と図8−2(A)及び(B)に示す「R2」参照)を抽出するものとして説明する。評価位置検出手段142hは、この処理対象領域を抽出すると、これに応答して、処理対象領域内のインデックス値を算出する。なお、インデックス値の計測方法や算出方法は、適宜、任意に設定することができる。
図3(B)は、狭角カメラ120のレンズ位置とインデックス値との対応関係が示されている。図3(B)は、広角カメラ110の有効撮像範囲DVに対応する狭角カメラ120のレンズ位置PDV、被認証者900までの距離DA1に対応する狭角カメラ120のレンズ位置PDA1、仮計測距離DA2に対応する狭角カメラ120のレンズ位置PDA2、狭角カメラ120の合焦点位置PDJP、及び、これらのレンズ位置に対応するインデックス値を示している。なお、「合焦点位置」とは、インデックス値がピークとなるレンズ位置であり、ターゲットである虹彩910を最も鮮明に撮像することができるレンズ位置である。この合焦点位置は、狭角カメラ120の最適なレンズ位置を意味している。狭角カメラ120は、レンズ位置が合焦点位置PDJPとなったときに、ターゲットである虹彩910を撮像する。なお、図3(B)に示す例では、位置PDA2がプリセット位置となる。
図3(B)に示す対応関係は、予め計測されており、そのデータが格納部144のROM144aに予め格納されている。この発明の撮像装置101は、図3(B)に示す対応関係に基づいて、狭角カメラ120のフォーカス調整に際して、事前動作時に、狭角カメラ120のレンズをレンズの初期位置からプリセット位置PDA2に移動させておき、本動作時に、狭角カメラ120のレンズを、プリセット位置PDA2から、インデックス値がピークとなる合焦点位置PDJPに向けて移動させる。このプリセット位置PDA2は、予め定められたホーム位置PDVをレンズの初期位置とする場合に、予め定められたホーム位置PDVよりも合焦点位置PDJPに近い。また、このプリセット位置PDA2は、前回の本撮像終了時のレンズ位置をレンズの初期位置とする場合に、統計的に、平均的な前回の本撮像終了時のレンズ位置よりも合焦点位置PDJPに近くなることが多い。そのため、この発明の撮像装置101は、従来の撮像装置よりも、短時間で、狭角カメラ120のレンズを合焦点位置PDJPに移動させることができる。したがって、この発明の撮像装置101は、従来の撮像装置よりも、狭角カメラ120のフォーカス調整に要する時間を短縮することができる。
<撮像装置の動作>
以下、図4を参照して、この発明が適用される撮像装置の動作につき説明する。なお、図4は、実施の形態例1に係る撮像装置の動作を示すフローチャートである。図4は、ターゲットである虹彩910を撮像する際の撮像装置101の動作を示している。ここでは、内部制御部141が、格納部144のROM144aに予め格納された制御プログラムを読み出し、この制御プログラムに基づいて、演算部142の各部の動作を制御しているものとして説明する。また、ここでは、内部制御部141が、予め、ROM144aから狭角カメラ120固有のデータを読み出し、その中から狭角カメラ120のフォーカス調整に必要なデータを抽出して、演算部142の各部に適宜出力しているものとして説明する。
撮像装置101の動作は、図4に示すように、大別すると、狭角カメラ120のフォーカス調整の事前動作、本動作、及び事後動作に分類される。
撮像装置101は、狭角カメラ120のフォーカス調整の事前動作として、以下のS110〜S170の動作を行う。
まず、制御部140のガイダンス制御手段142aは、ガイダンス部130に制御信号を出力して、ガイダンス部130を作動させる。ガイダンス部130は、制御部140から制御信号を取得すると、これに応答して、被認証者900を、広角カメラ110の光軸上、すなわち、第1距離センサ115の計測方向上に入るように誘導する。
次に、制御部140の人物接近検出手段142bは、第1距離センサ115に制御信号を出力して、第1距離センサ115を作動させる。第1距離センサ115は、制御部140から制御信号を取得すると、これに応答して、計測方向に対して赤外線を周期的に放射する。この赤外線は、被認証者900がガイダンス部130の誘導に従って第1距離センサ115の計測方向上に入ったときに、被認証者900の人体に衝突して反射する。第1距離センサ115は、被認証者900の人体で反射された赤外線の反射波を検出し、赤外線の反射波の強度に応じた検出信号を人物接近検出手段142bに出力する。これにより、人物接近検出手段142bは、被認証者900の接近を検出する。このようにして、撮像装置101は、「第1距離センサ作動」を行う(S110)。
なお、赤外線の反射波は、反射した距離が短いほど、すなわち、第1距離センサ115から被認証者900までの距離が短いほど、強度が強くなる。そのため、人物接近検出手段142bは、第1距離センサ115から出力された検出信号に基づいて、赤外線の反射波の強度を特定することにより、被認証者900までの距離DA1(図3(A)参照)を計測することができる。
人物接近検出手段142bは、被認証者900までの距離DA1を計測すると、格納部144のROM144aから広角カメラ110の有効撮像範囲DV(図3(A)参照)を読み出し、距離DA1と有効撮像範囲DVとを比較して、計測された被認証者900までの距離DA1が有効撮像範囲DV以下であるか否かを判定する。そして、人物接近検出手段142bは、被認証者900までの距離DA1が有効撮像範囲DV以下である場合に、被認証者900が広角カメラ110の有効撮像範囲DV内へ進入したと判定する。このようにして、撮像装置101は、「有効撮像範囲内への進入検出」を行う(S120)。
ガイダンス制御手段142aは、人物接近検出手段142bによって被認証者900が広角カメラ110の有効撮像範囲DV内へ進入したと判定されると、これに応答して、ガイダンス部130に制御信号を出力してガイダンス部130を作動させ、これにより、ガイダンス部130に、被認証者900の上半身を撮像することを、被認証者900に通知させる。
また、このとき、人物接近検出手段142bは、広角カメラ110に制御信号を出力して広角カメラ110を作動させ、これにより、広角カメラ110に、被認証者900の上半身を撮像させる。
広角カメラ110は、被認証者900の上半身を撮像すると、これに応答して、被認証者900の上半身の画像すなわち第1画像を制御部140の第1画像取込手段142cに出力する。制御部140の第1画像取込手段142cは、広角カメラ110から撮像画像を取得すると、これに応答して、撮像画像を格納部144のRAM144bに格納する。このようにして、撮像装置101は、「広角カメラによる撮像(広領域撮像ステップ)」を行う(S130)。
なお、上述の被認証者900までの距離DA1を計測する動作及び上述の被認証者900の有効撮像範囲DV内への進入を検出する動作は、人物接近検出手段142bに代わって、第1距離センサ115が行うことも可能である。これは、第1距離センサ115が、赤外線の反射波の強度に応じて被認証者900までの距離DA1を計測するとともに、制御部140から広角カメラ110の有効撮像範囲DVを取得し、距離DA1と有効撮像範囲DVとを比較して、計測された被認証者900までの距離DA1が有効撮像範囲DV以下であるか否かを判定することにより、実現することができる。
S130において、第1画像が格納部144のRAM144bに格納されると、これに応答して、制御部140のターゲット位置特定手段142dは、格納部144のRAM144bから第1画像を読み出す。そして、ターゲット位置特定手段142dは、第1画像を解析して、ターゲット位置すなわち虹彩910の位置を特定する。このようにして、撮像装置101は、「撮像画像解析(ターゲット位置特定ステップ)」を行う(S140)。
なお、S140における解析は、例えば、以下のようにして行われる。すなわち、例えば、まず、ターゲット位置特定手段142dは、格納部144のROM144aに予め格納されている標準的な顔の輪郭パターンデータ及び標準的な顔のプロポーションパターンデータを読み出す。そして、ターゲット位置特定手段142dは、顔の輪郭パターンデータに基づいて、被認証者900の上半身の撮像画像の中から被認証者900の顔の輪郭を特定し、次に、顔のプロポーションパターンデータに基づいて、被認証者900の眼部領域を特定する。そして、ターゲット位置特定手段142dは、特定した被認証者900の眼部領域の中に存在する各画素の輝度値を検出して、検出した各画素の輝度値に基づいて、白眼領域の画素を特定し、さらに、黒眼領域、すなわち、虹彩910の領域の画素を特定する。このようにして、撮像装置101は、ターゲット位置すなわち虹彩910の位置を特定する。
S140において、ターゲット位置特定手段142dが虹彩910の位置を特定すると、これに応答して、制御部140の支持部調整手段142eは、虹彩910の位置方向と、狭角カメラ120及び第2距離センサ125が現在向いている方向とのずれ角を算出する。そして、支持部調整手段142eは、虹彩910の位置方向と、狭角カメラ120及び第2距離センサ125が向いている方向とが一致するように、算出したずれ角に基づいて、支持部135に制御信号を出力して、支持部135を作動させる。支持部135は、制御部140から制御信号を取得すると、これに応答して、回動し、狭角カメラ120及び第2距離センサ125を虹彩910の位置方向に向けさせる。このようにして、撮像装置101は、「支持部稼働(方向設定ステップ)」を行う(S150)。
S150の後、制御部140の仮距離判定手段142fは、第2距離センサ125に制御信号を出力して、第2距離センサ125を作動させる。このとき、第2距離センサ125は、計測方向に対して赤外線を周期的に放射する。この赤外線は、第2距離センサ125が虹彩910の位置方向に向いているので、被認証者900の虹彩910付近に衝突して反射する。第2距離センサ125は、被認証者900の虹彩910付近で反射された赤外線の反射波を検出し、赤外線の反射波の強度に応じた検出信号を仮距離判定手段142fに出力する。なお、赤外線の反射波は、反射した距離が短いほど、すなわち、第2距離センサ125から虹彩910までの距離が短いほど、強度が強くなる。そのため、仮距離判定手段142fは、第2距離センサ125から出力された検出信号に基づいて、赤外線の反射波の強度を特定することにより、仮計測距離すなわちターゲット位置である虹彩910の位置付近までの大まかな距離DA2(図3(A)参照)を計測することができる。そこで、仮距離判定手段142fは、第2距離センサ125から出力された検出信号に基づいて、仮計測距離DA2を計測する。このようにして、撮像装置101は、「第2距離センサ作動(仮距離計測ステップ)」を行う(S160)。
仮距離判定手段142fが仮計測距離DA2を計測すると、これに応答して、制御部140のレンズ位置制御手段142jは、格納部144のROM144aからターゲットまでの距離と狭角カメラ120のレンズ位置との関係を表すデータを読み出して、このデータに基づいて、仮計測距離DA2に対応するレンズ位置すなわちプリセット位置PDA2(図3(B)参照)を特定する。
レンズ位置制御手段142jは、プリセット位置PDA2を特定すると、これに応答して、モータ235に制御信号を出力して、レンズ位置がプリセット位置PDA2になるように、モータ235の回転軸を対応する回転角だけ回転させることによって、レンズ駆動機構230を介して、レンズ205を移動させる。このようにして、撮像装置101は、「狭角カメラのレンズ移動(プリセットステップ)」を行う(S170)。
この実施の形態例に係る撮像装置101は、上述の通り、狭角カメラ120のフォーカス調整に際して、事前に、狭角カメラ120のレンズ205を初期位置からプリセット位置PDA2に設定している。このプリセット位置PDA2は、図3(B)に示すように、予め定められたホーム位置をレンズの初期位置とする場合に、予め定められたホーム位置PDVよりも合焦点位置PDJPに近い。また、このプリセット位置PDA2は、前回の本撮像終了時のレンズ位置をレンズの初期位置とする場合に、統計的に、平均的な前回の本撮像終了時のレンズ位置よりも合焦点位置に近くなることが多い。なお、図3(B)には平均的な前回の本撮像終了時のレンズ位置が示されていないが、このプリセット位置PDA2は、統計的に、平均的な前回の本撮像終了時のレンズ位置よりも、合焦点位置PDJPに近い場合が多い。その理由は、以下の通りである。すなわち、前回の本撮像終了時のレンズ位置は、前回の合焦点位置となっている。しかしながら、被認証者900の立つ位置は、各回で異なる。そのため、被認証者900までの距離は、各回で異なっており、合焦点位置も、各回で異なっている。したがって、前回の本撮像終了時のレンズ位置は、今回の本撮像における合焦点位置からある程度距離が離れている場合が多い。その結果、平均的な前回の本撮像終了時のレンズ位置は、今回の合焦点位置からある程度距離が離れている傾向にある。これに対して、プリセット位置PDA2は、第2距離計測センサ125によって測定された仮計測距離に対応して定まる。そのため、プリセット位置PDA2は、平均的な前回の本撮像終了時のレンズ位置よりも、今回の合焦点位置に近くなる傾向にある。その結果、プリセット位置PDA2は、統計的に、平均的な前回の本撮像終了時のレンズ位置よりも、合焦点位置PDJPに近い場合が多い。
この実施の形態例に係る撮像装置101は、狭角カメラ120のフォーカス調整に際して、事前に、狭角カメラ120のレンズをプリセット位置PDA2に設定しているので、従来の撮像装置よりも早く、狭角カメラ120のレンズを合焦点位置PDJPに設定することができる。したがって、撮像装置101は、狭角カメラ120のフォーカス調整に要する時間を、従来の撮像装置よりも短縮することができる。
S170の後、撮像装置101は、狭角カメラ120のフォーカス調整の本動作として、以下のS180〜S220の動作を行う。なお、このフォーカス調整の本動作は、狭角カメラ120でターゲットである虹彩910を仮撮像して、これによって取得された撮像画像のフォーカスの適合度合を評価して、狭角カメラ120の焦点がターゲットに一致するレンズ位置、すなわち、合焦点位置PDJP(図3(B)参照)を特定し、特定された合焦点位置PDJPを狭角カメラ120のレンズ205のセット位置として設定することによって行われる。ここで、「仮撮像」とは、カメラ内部のCCDセンサ225を構成する各CCD撮像素子に結像された撮像画像を格納部144に読み出し自在に格納する動作を意味している。この「仮撮像」では、古い画像は、予め定められた容量以上の画像が撮像されると、自動的に消去される。
S170の後、まず、制御部140のガイダンス制御手段142aは、ガイダンス部130に制御信号を出力して、ガイダンス部130を作動させる。ガイダンス部130は、制御部140から制御信号を取得すると、これに応答して、被認証者900の虹彩910を撮像することを、音声案内及びまたは画面表示案内を介して、被認証者900に通知する。
次に、制御部140の第2画像取込手段142gは、狭角カメラ120に制御信号を出力して、狭角カメラ120を作動させる。狭角カメラ120は、制御部140から制御信号を取得すると、これに応答して、ターゲットである虹彩910及びその周囲を仮撮像し、虹彩910及びその周囲の画像を第2画像として制御部140に出力する。制御部140の第2画像取込手段142gは、狭角カメラ120から第2画像を取得すると、これに応答して、第2画像を格納部144のRAM144bに読み出し自在に格納する。このようにして、撮像装置101は、「狭角カメラによる仮撮像(仮撮像ステップ)」を行う(S180)。
S180の後、制御部140の評価位置検出手段142hは、格納部144のRAM144bから、狭角カメラ120が撮像した第2画像を読み出し、この第2画像の中から、インデックス値が最大となる位置を、評価位置として選出する。次に、制御部140のフォーカス評価手段142iは、撮像画像のフォーカスの適合度合を評価するために、格納部144のRAM144bから第2画像を読み出し、評価位置検出手段142hによって選出された評価位置のインデックス値を検出し、この評価位置のインデックス値を算出して、格納部144のRAM144bに格納する。これにより、撮像装置101は、「インデックス値算出」を行う(S190)。
なお、インデックス値は、上述の通り、値が大きいほど、フォーカスが合っていることを意味している。そこで、フォーカス評価手段142iは、格納部144のRAM144bから、評価位置の今回のインデックス値と前回のインデックス値とを読み出し、これら評価位置の今回のインデックス値と前回のインデックス値とを比較して、第2画像のフォーカスの適合度合を評価し、これにより今回のインデックス値がピーク値か否かを判定する(S200)。なお、S200の判定は、判定が1回目の判定である場合に、フォーカス評価手段142iがピーク値か否か判定することができないので、必ず、“ノー(No)”と判定される。S200の判定の詳細については、後述する。
S200の判定で、“イエス(Yes)”、すなわち、S190で算出されたインデックス値がピーク値であると判定された場合は、狭角カメラ120のレンズ205がターゲットに一致するレンズ位置すなわち合焦点位置PDJP(図3(B)参照)に設定されたことを表している。この実施の形態例では、この合焦点位置PDJPが、セット位置となる。したがって、この場合、撮像装置101の動作フローは、S230に進む。そして、撮像装置101は、狭角カメラ120のフォーカス調整の事後動作「狭角カメラによる本撮像(本撮像ステップ)」を行う。
他方、S200の判定で、“ノー(No)”、すなわち、S190で算出されたインデックス値がピーク値でないと判定された場合に、撮像装置101の動作フローは、S210に進む。この場合、フォーカス評価手段142iは、S190で算出されたインデックス値に基づいて、狭角カメラ120のレンズ205の移動方向及び移動量を算出する。このようにして、撮像装置101は、「レンズ移動方向及び移動量算出(セット位置特定ステップ)」を行う(S210)。なお、S210の狭角カメラ120のレンズ205の移動方向及び移動量の算出の詳細については、後述する。
S210の後、制御部140のレンズ位置制御手段142jは、S210で算出された狭角カメラ120のレンズ205の移動方向及び移動量に基づいて、狭角カメラ120に制御信号を出力して、狭角カメラ120に、レンズ205を移動させる。このとき、狭角カメラ120は、制御部140から制御信号を取得すると、これに応答して、レンズ205を、S210で算出された移動方向に、算出された移動量だけ移動して、フォーカス調整を行う。このようにして、撮像装置101は、「狭角カメラのレンズ移動(調整ステップ)」を行う(S220)。
なお、このとき、ターゲットである虹彩910は、虹彩910を所有する被認証者900が人であるため、被認証者900が動くと、これに伴って動いている可能性がある。そこで、撮像装置101は、S180〜S220の動作、すなわち、ターゲットである虹彩910及びその周囲を仮撮像する動作、第2画像のフォーカスの適合度合を評価する動作、セット位置となる合焦点位置を特定する動作、及びレンズ205を移動させる動作を繰り返す。これにより、狭角カメラ120のレンズ205は、最終的に、予め定められた許容誤差内で、より正確な合焦点位置に設定される。
S220の後、撮像装置101の動作フローは、S180に戻る。そして、撮像装置101は、S180で、「狭角カメラによる仮撮像(仮撮像ステップ)」を行い、S190で、「インデックス値算出」を行い、さらに、S200で、S190で算出されたインデックス値がピーク値であるか否かを判定する。そして、撮像装置101は、S200の判定で、“イエス(Yes)”、すなわち、S190で算出されたインデックス値がピーク値であると判定されるまで、S180〜S220の動作を繰り返す。これによって、撮像装置101は、狭角カメラ120のフォーカス調整の本動作を行う。
なお、S200の判定で、“イエス(Yes)”、すなわち、S190で算出したインデックス値がピーク値であると判定された場合に、撮像装置101は、狭角カメラ120のフォーカス調整の事後動作として、以下のS230の動作を行う。
すなわち、制御部140の第2画像取込手段142gは、狭角カメラ120に制御信号を出力して、狭角カメラ120にターゲットである虹彩910を本撮像させる(S230)。これにより、撮像装置101は、「狭角カメラによる本撮像(本撮像ステップ)」を行う。ここで、「本撮像」とは、カメラ内部の撮像素子のCCDセンサ225を構成する各CCD撮像素子に結像された撮像画像を格納部144に読み出し自在に永続的に格納する動作を意味している。この「本撮像」では、古い画像は、消去用の指令が虹彩撮像装置に入力されない限り、保持される。このとき、狭角カメラ120は、虹彩910の撮像画像すなわち第2画像を制御部140に出力する。第2画像取込手段142gは、狭角カメラ120から第2画像を取得すると、これに応答して、第2画像を格納部144のRAM144bに読み出し自在に永続的に格納する。なお、格納部144に格納された第2画像は、虹彩個人認証装置に出力される。虹彩個人認証装置は、この撮像画像を画像処理して、被認証者900の個人識別等に使用する。
以下に、S200の判定の詳細について、説明する。なお、ここでは、制御部140のフォーカス評価手段142iは、S190で撮像画像のインデックス値を算出する度に、算出した撮像画像のインデックス値を格納部144のRAM144bに格納するものとして説明する。
フォーカス評価手段142iは、S200の判定が1回目の判定である場合に、“ノー(No)”、すなわち、S190で算出された撮像画像のインデックス値がピーク値でないと判定する。
他方、フォーカス評価手段142iは、S200の判定が2回目以降の判定である場合に、以下のように判定する。
すなわち、フォーカス評価手段142iは、格納部144のRAM144bから、今回のインデックス値と前回のインデックス値を読み出し、今回のインデックス値と前回のインデックス値とを比較する。
この比較は、狭角カメラ120のレンズ205がインデックス値のピーク位置である合焦点位置PDJPを越えて設定されたことを検出するために行われる。
すなわち、狭角カメラ120のレンズ205は、撮像装置101がS180〜S220の動作を繰り返すに従って、S220の調整ステップにより、図3に示すプリセット位置PDA2から合焦点位置PDJPに向けて移動される。その結果、狭角カメラ120のレンズ205は、合焦点位置PDJPに接近してゆく。このとき、第2画像のインデックス値は、狭角カメラ120のレンズ205が合焦点位置PDJPに接近するに従って、前回のインデックス値よりも大きくなる。
しかしながら、第2画像のインデックス値は、狭角カメラ120のレンズ205がインデックス値のピーク位置である合焦点位置PDJPを越えて設定された場合で、かつ、今回設定された狭角カメラ120のレンズ位置と合焦点位置PDJPとの距離が前回の狭角カメラ120のレンズ位置と合焦点位置PDJPとの距離以上である場合に、前回のインデックス値以下になる。したがって、この場合に、フォーカス評価手段142iは、今回のインデックス値と前回のインデックス値とを比較することにより、狭角カメラ120のレンズ205がインデックス値のピーク位置である合焦点位置PDJPを越えて設定されたことを検出することができる。
フォーカス評価手段142iは、今回のインデックス値と前回のインデックス値との比較で、今回のインデックス値が前回のインデックス値以下になった場合に、前回設定された狭角カメラ120のレンズ位置がセット位置であると判定する。そして、フォーカス評価手段142iは、S200の判定で、”ノー(No)”、すなわち、S190で算出されたインデックス値はピーク値でないと判定する。これにより、撮像装置101は、再び、S210、S220、S180、S190、S200の動作を繰り返す。このとき、撮像装置101は、S220で、狭角カメラ120に、レンズ205を、前回設定された狭角カメラ120のレンズ位置に設定させる。これにより、フォーカス評価手段142iは、次回のS200の判定で、”イエス(Yes)”、すなわち、S190で算出されたインデックス値はピーク値であると判定する。その結果、撮像装置101の動作フローは、S230に進む。
なお、第2画像のインデックス値は、狭角カメラ120のレンズ205がインデックス値のピーク位置である合焦点位置PDJPを越えて設定された場合であっても、今回設定された狭角カメラ120のレンズ位置と合焦点位置PDJPとの距離が前回の狭角カメラ120のレンズ位置と合焦点位置PDJPとの距離よりも小さい場合には、前回のインデックス値よりも大きくなる。この場合に、第2画像のインデックス値は、次回の比較で、前回のインデックス値よりも小さくなる。したがって、この場合に、フォーカス評価手段142iは、評価位置の次回の仮撮像時のインデックス値(以下、単に「次回のインデックス値」と称する)と今回のインデックス値とを比較することにより、狭角カメラ120のレンズ205がインデックス値のピーク位置である合焦点位置PDJPを越えて設定されたことを検出することができる。
フォーカス評価手段142iは、次回のインデックス値と今回のインデックス値との比較で、次回のインデックス値が今回のインデックス値以下になった場合には、今回設定された狭角カメラ120のレンズ位置がセット位置であると判定する。そして、フォーカス評価手段142iは、S200の判定で、”ノー(No)”、すなわち、S190で算出されたインデックス値はピーク値でないと判定する。これにより、撮像装置101は、再び、S210、S220、S180、S190、S200の動作を繰り返す。このとき、撮像装置101は、S220で、狭角カメラ120に、レンズを、今回設定された狭角カメラ120のレンズ位置に設定させる。これにより、フォーカス評価手段142iは、次々回のS200の判定で、”イエス”、すなわち、S190で算出されたインデックス値はピーク値であると判定する。その結果、撮像装置101の動作フローは、S230に進む。
S200の判定の詳細は、以上の通りである。
この実施の形態例1によれば、支持部135によって狭角カメラ120とともに支持される第2距離センサ125を設け、第2距離センサ125によって計測された仮計測距離に応じて定まるプリセット位置PDA2に、狭角カメラ120のレンズ205を予め設定しておくことで、従来の撮像装置よりも、狭角カメラ120のフォーカス調整に要する時間を短縮することができるという効果が得られる。
[実施の形態例2]
実施の形態例2に係る撮像装置は、狭角カメラ120のレンズ205をセット位置に調整した後に、再度、狭角カメラ120でターゲットを仮撮像し、後述の等高線データに基づいて、狭角カメラ120によって仮撮像された撮像画像を解析して、後述のずれ量及びこのずれ量に応じて定まる補正量を特定し、狭角カメラ120のレンズ205を、補正量だけ移動させることにより、狭角カメラ120のレンズ205の設定を微調整することを特徴とする。
以下、実施の形態例2に係る撮像装置を、撮像装置102と称して説明する。また、実施の形態例2に係る撮像装置102の各構成要素に対して、実施の形態例1に係る撮像装置101と同様の符号を付して説明する。
<撮像装置の構成>
以下、図5を参照して、実施の形態例2に係る撮像装置102の構成につき説明する。図5は、実施の形態例2に係る撮像装置の説明に供する模式図である。
図5に示すように、実施の形態例2に係る撮像装置102は、実施の形態例1に係る撮像装置101と同様の構成要素に加え、演算部142の中に、ずれ量・補正量検出手段142kを備えている。また、実施の形態例2に係る撮像装置102は、格納部144のROM144aが、ターゲット位置の周囲の高さの違いを表す後述の等高線データを予め格納している。そして、ずれ量・補正量検出手段142kは、格納部144に予め格納された等高線データに基づいて、ターゲット位置の高さと評価位置の高さの差分をずれ量として検出する機能を備えている。
<等高線データ>
「等高線データ」とは、ターゲット位置の周囲の高さの違いを表すデータである。「等高線」は、等しい高さにある位置同士を結ぶ線を意味している。「等高線データ」は、ターゲット位置の周囲の等しい高さにある位置同士をこの等高線で結ぶことによって、作成されたデータとなっている。
以下、図6(A)及び(B)、図7−1(A)及び(B)、並びに、図7−2(A)及び(B)を参照して、等高線データの詳細につき説明する。
図6(A)及び(B)は、それぞれ、標準的な顔(以下、「標準顔」と称する)の一例を示す図である。図6(A)は、正面方向から見た標準顔のパターンデータを示している。図6(B)は、側面方向から見た標準顔のパターンデータを示している。
標準顔のパターンデータは、サンプリング用に予め抽出された複数の人物の顔の3次元データを平均化することによって、作成されている。標準顔のパターンデータは、格納部144のROM144aに予め格納されている。なお、図6(A)は、正面方向から見た標準顔のパターンデータを示し、図6(B)は、側面方向から見た標準顔のパターンデータを示している。しかしながら、標準顔のパターンデータは、好ましくは、3次元データとして作成されているとよい。
なお、標準顔は、国や地域等に応じて、変わる。そこで、撮像装置102は、撮像装置102を用いる国や地域等に応じて、適宜異なる標準顔のパターンデータが格納部144のROM144aに予め格納されているようにするとよい。
図7−1(A)及び(B)、並びに、図7−2(A)及び(B)は、それぞれ、等高線データの説明図である。
図7−1(A)及び(B)は、片方の眼の中央の点TR1を狭角カメラ120のターゲット位置とする場合の等高線データを示している。なお、図7−1(A)及び(B)は、右眼の中央の点TR1を狭角カメラ120のターゲット位置とする場合の例を示している。図7−1(A)は、正面方向から見た標準顔のパターンデータ(図6(A)参照)に、標準顔の各部位の高さに応じて、等高線を付したものである。また、図7−1(B)は、側面方向から見た標準顔のパターンデータ(図6(B)参照)に、各部位の高さを表す線(以下、「高さ線」と称する)を付したものである。図7−1(A)及び(B)に示す等高線データは、図8−1(A)及び(B)に示す右眼領域R1を上述の処理対象領域とする場合に用いられる。
図7−2(A)及び(B)は、両眼の中央の点TR2をターゲット位置とする場合の、等高線データを示している。図7−2(A)は、図7−1(A)と同様に、正面方向から見た標準顔のパターンデータに、標準顔の各部位の高さに応じて、等高線を付したものである。また、図7−2(B)は、図7−1(B)と同様に、側面方向から見た標準顔のパターンデータに、高さ線を付したものである。図7−2(A)及び(B)に示す等高線データは、後述するように、図8−2(A)及び(B)に示す両眼領域R2を上述の処理対象領域とする場合に用いられる。
図7−1(A)及び図7−2(A)に示す線CL1aは、図7−1(B)及び図7−2(B)に示す高さ線CL1bに対応する等高線である。また、図7−1(A)及び図7−2(A)に示す線CL2aは、図7−1(B)及び図7−2(B)に示す高さ線CL2bに対応する等高線である。なお、図7−1(B)及び図7−2(B)に示す例では、各高さ線の間隔は、幅W1となっている。
図7−1(A)に示す線a−a’は、ターゲット位置TR1上を通る線を表している。
図7−1(B)中、高さ「HTR1」は、ターゲット位置TR1の高さを表している。また、高さ「HTR1a」は、図8−1(A)に示す処理対象領域R1の評価位置TR1aの高さを表している。また、高さ「HTR1b」は、図8−1(B)に示す処理対象領域R1の評価位置TR1bの高さを表している。
図7−2(A)に示す線b−b’は、ターゲット位置TR2上を通る線を表している。
図7−2(B)中、高さ「HTR2」は、ターゲット位置TR2の高さを表している。また、高さ「HTR2a」は、図8−2(A)に示す処理対象領域R2の評価位置TR2aの高さを表している。また、高さ「HTR2b」は、図8−2(B)に示す処理対象領域R2の評価位置TR2bの高さを表している。
これら標準顔の等高線データは、格納部144のROM144aに予め格納されている。ずれ量・補正量検出手段142kは、後述のS224、すなわち、「撮像画像解析(ずれ量・補正量検出ステップ)」の動作で、格納部144から標準顔の等高線データを読み出して、読み出した標準顔の等高線データを撮像画像の解析に用いる。
<ずれ量・補正量の検出>
実施の形態例2では、後述するように、狭角カメラ120は、S220の調整ステップ後に、S226で、予め用意された標準顔の等高線データに基づいて、ターゲット位置の高さと評価位置の高さの差分であるずれ量、及びこのずれ量に応じて定まる狭角カメラ120のレンズ位置の補正量を検出し、狭角カメラ120のレンズ205をこの補正量だけ移動させることにより、狭角カメラ120のレンズ205の設定を微調整して、狭角カメラ120のレンズ205を合焦点位置に再設定する(図9参照)。なお、ここでは、ずれ量を「ΔH」とし、微調整すべきレンズ位置の補正量を「△P」として説明する。
以下、図8−1(A)及び(B)、並びに、図8−2(A)及び(B)を参照して、ずれ量・補正量の検出につき説明する。なお、図8−1(A)及び(B)、並びに、図8−2(A)及び(B)は、それぞれ、ずれ量の説明図である。
図8−1(A)は、右眼領域R1を処理対象領域とする場合の、ターゲット位置TR1と評価位置TR1aとの関係を示している。図8−1(A)は、ターゲット位置TR1と評価位置TR1aが一致している場合の例を示している。この場合、ターゲット位置TR1の高さHTR1と評価位置TR1aの高さHTR1aとのずれ量「ΔH」は、「0」となる(図7−1(B)参照)。
また、図8−1(B)は、右眼領域R1を処理対象領域とする場合の、ターゲット位置TR1と評価位置TR1bとの関係を示している。図8−1(B)は、ターゲット位置TR1と評価位置TR1aが一致していない場合の例を示している。この場合、ターゲット位置TR1の高さHTR1と評価位置TR1bの高さHTR1bとのずれ量「ΔH」は、「0」よりも大きくなる(図7−1(B)参照)。なお、図8−1(B)に示すようなずれは、狭角カメラ120の光軸と第2距離センサ125の測定方向がずれたり、パルスモータ駆動等の振動により支持部135の位置がずれることにより、発生する。
図8−1(B)に示すように、ターゲット位置TR1と評価位置TR1bが一致していない場合に、ずれ量・補正量検出手段142kは、図7−1(B)に示す等高線データに基づいて、ターゲット位置TR1の高さHTR1と評価位置TR1bの高さHTR1bとの差分を、ずれ量「ΔH」として算出する。
なお、ずれ量「△H」は、下記の式(2)で表される。
△H=HTR1b−HTR1 …(2)
ずれ量・補正量検出手段142kは、ずれ量「ΔH」を算出すると、これに応答して、算出したずれ量「ΔH」を用いて、微調整すべきレンズ位置の補正量「△P」を算出する。
なお、プリセット位置を「PDA2」とし、レンズ位置y近傍における物体間距離差分xに対するレンズ位置差分を「P(x,y)」とすると、微調整すべきレンズ位置の補正量「△P」は、下記の式(3)で表される。
△P=P(△H,PDA2) …(3)
図8−2(A)は、両眼領域R2を処理対象領域とする場合の、ターゲット位置TR2と評価位置TR2aとの関係を示している。図8−2(A)は、ターゲット位置TR2と評価位置TR2aが一致している場合の例を示している。この場合、ターゲット位置TR2の高さHTR2と評価位置TR2aの高さHTR2aとのずれ量「ΔH」は、「0」となる(図7−2(B)参照)。
また、図8−2(B)は、両眼領域R2を処理対象領域とする場合の、ターゲット位置TR2と評価位置TR2bとの関係を示している。図8−2(B)は、ターゲット位置TR2と評価位置TR2aが一致していない場合の例を示している。この場合、ターゲット位置TR2の高さHTR2と評価位置TR2bの高さHTR2bとのずれ量「ΔH」は、「0」よりも大きくなる(図7−2(B)参照)。
この場合、ずれ量・補正量検出手段142kは、図7−2(B)に示す高さ線データに基づいて、ターゲット位置TR2と評価位置TR2aとの高さの差分を、ずれ量として算出する。
図8−2(B)に示すように、ターゲット位置TR2と評価位置TR2bが一致していない場合に、ずれ量・補正量検出手段142kは、図7−2(B)に示す等高線データに基づいて、ターゲット位置TR2の高さHTR2と評価位置TR2bの高さHTR2bとの差分を、ずれ量「ΔH」として算出する。
なお、ずれ量「△H」は、下記の式(4)で表される。
△H=HTR2b−HTR2 …(4)
ずれ量・補正量検出手段142kは、ずれ量「ΔH」を算出すると、これに応答して、算出したずれ量「ΔH」を用いて、微調整すべきレンズ位置の補正量「△P」を算出する。この場合、微調整すべきレンズ位置の補正量「△P」は、上記の式3の通りである。
なお、好ましくは、例えば、図8−2(A)または(B)に示すように、両眼を同時に撮像する場合に、すなわち、ターゲットである虹彩910以外の領域を評価位置とすることが予め分かっている場合に、撮像装置102は、自動的に、上記の式(4)によってずれ量「ΔH」を算出し、さらに、上記の式(3)に基づいて補正量「ΔP」を算出して、レンズ205をこの補正量ΔPだけ移動させることにより、レンズ205の設定を微調整するとよい。
以上の通り、撮像装置102は、図8−1(A)または図8−2(A)に示すように、ターゲット位置と評価位置とが一致する場合に、補正量「ΔP」を「0」として、レンズ205の設定を微調整する。
他方、撮像装置102は、図8−1(B)または図8−2(B)に示すように、ターゲット位置と評価位置とが一致しない場合に、上記の式(2)または式(4)によってずれ量「ΔH」を算出し、さらに、上記の式(3)によって補正量「ΔP」を算出して、レンズ205の設定を微調整する。
なお、補正量「ΔP」は、予め計測されており、テーブルデータとして格納部144に予め格納されるようにしてもよい。この場合、ずれ量・補正量検出手段142kは、格納部144に予め格納された補正量「ΔP」を読み出すことにより、上記の式(2)または式(4)によるずれ量「ΔH」の算出や、上記の式(3)による補正量「ΔP」を算出することなく、レンズ205の設定を微調整することが可能になる。
<撮像装置の動作>
以下、図9を参照して、この発明が適用される撮像装置の動作につき説明する。なお、図9は、実施の形態例2に係る撮像装置の動作を示すフローチャートである。図9は、ターゲットとなる虹彩910を撮像する際の撮像装置102の動作を示している。
以下、この実施の形態例2の撮像装置102の動作について、実施の形態例1の撮像装置101と相違する動作を重点的に説明し、実施の形態例1の撮像装置101と同様の動作(図4参照)については、上述した実施の形態例1の撮像装置101の動作をこの実施の形態例2の撮像装置102の動作に読み替えるものとして簡略して説明する。なお、撮像装置102は、S222の動作で、S180の動作と同様に、「狭角カメラによる仮撮像」を行う。そこで、ここでは、S180の動作を「狭角カメラによる仮撮像(一次仮撮像ステップ)」と称し、S222の動作を「狭角カメラによる仮撮像(二次仮撮像ステップ)」と称するものとする。
図9に示すように、この実施の形態例2の撮像装置102は、実施の形態例1の撮像装置101と同様に、S110〜S220の動作を行う。但し、この実施の形態例2の撮像装置101の動作フローは、S200の判定で、“イエス(Yes)”、すなわち、S190で算出されたインデックス値がピーク値であると判定された場合に、S222に進む。
すなわち、S200の判定で、“イエス(Yes)”と判定された場合に、制御部140の第2画像取込手段142gは、狭角カメラ120に制御信号を出力して、狭角カメラ120にターゲットである虹彩910を仮撮像させる。このとき、狭角カメラ120は、虹彩910の撮像画像すなわち第2画像を制御部140に出力する。第2画像取込手段142gは、狭角カメラ120から第2画像を取得すると、これに応答して、第2画像を格納部144のRAM144bに読み出し自在に格納する。このようにして、撮像装置101は、「狭角カメラによる仮撮像(二次仮撮像ステップ)」を行う(S222)。
S222の後、ずれ量・補正量検出手段142kは、S222で仮撮像された第2画像を解析して、上述のずれ量「ΔH」及びずれ量「ΔH」に応じて定まる補正量「ΔP」を検出する。これにより、撮像装置102は、「撮像画像解析(ずれ量・補正量検出ステップ)」を行う(S224)。
S224の後、レンズ位置制御手段142jは、S224で算出された狭角カメラ120のレンズ205の補正量「ΔP」に基づいて、狭角カメラ120に制御信号を出力して、狭角カメラ120に、レンズ205を移動させる。このとき、狭角カメラ120は、制御部140から制御信号を取得すると、これに応答して、レンズ205を、S224で算出された補正量「ΔP」だけ移動して、フォーカスの微調整を行う。このようにして、撮像装置102は、「狭角カメラのレンズ移動(微調整ステップ)」を行う(S226)。
S226の後、撮像装置101の動作フローは、S230に進む。そして、撮像装置102は、狭角カメラ120のフォーカス調整の事後動作「狭角カメラによる本撮像(本撮像ステップ)」を行う。
なお、ここでは、事前に、個人が特定できていない場合を例にして説明している。そのため、ここでは、撮像装置102は、S224、すなわち、「撮像画像解析(ずれ量・補正量検出ステップ)」の動作で、格納部144から標準顔の等高線データを読み出して、読み出した標準顔の等高線データを第2画像の解析に用いている。しかしながら、撮像装置102は、1乃至複数の人物の顔の等高線データを格納部144のROM144aに予め格納しておき、事前に、個人が特定できている場合に、標準顔の等高線データの代わりに、格納部144から特定された人物の顔の等高線データを読み出し、当該特定された人物の顔の等高線データを第2画像の解析に用いるようにしてもよい。また、撮像装置102は、1乃至複数の人物の顔の3次元パターンデータを格納部144のROM144aに予め格納しておき、事前に、個人が特定できている場合に、格納部144から特定された人物の顔の3次元パターンデータを読み出し、当該特定された人物の顔の3次元パターンデータに基づいて当該特定された人物の顔の等高線データを作成し、作成した等高線データを撮像画像の解析に用いるようにしてもよい。
以上の通り、実施の形態例2によれば、標準顔の等高線データを備え、フォーカス調整後に標準顔の等高線データにしたがって、評価位置の高さとターゲット位置の高さの差分であるずれ量に応じて定まるレンズ位置の補正量だけ、レンズ205の設定を微調整することにより、ターゲット位置においては、より焦点が合った撮像が可能となる。
この実施の形態例2の撮像装置102は、処理対象領域のインデックス値が最大となった調整ステップ後に、さらに、レンズ205の設定を微調整した方がよい場合に、微調整することができる。そのため、この撮像装置102は、さらに、焦点がターゲットである虹彩910に合った撮像をすることが可能となる。
なお、ターゲット位置の高さと評価位置の高さにずれがある場合に、再度、モータ235やレンズ駆動機構230を作動させてフォーカス調整をし直すよりも、決められた補正量だけレンズ205を微調整する方が高速である。また、評価位置を第2画像の中の任意の位置に設定できるようにするよりも、装置の構成を簡素化することができる。この実施の形態例2の撮像装置102は、この点でも、実施の形態例1の撮像装置101よりも有効である。
この発明は、上述の実施の形態例に限定されることなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更や変形を行うことができる。
上述の実施の形態例では、虹彩個人認証装置に用いる虹彩画像を撮像するための虹彩撮像装置を例にして説明したが、この発明は、虹彩撮像装置に限らず、様々な用途に用いてもよい。例えば、この発明は、監視カメラに用いることができる。この発明を監視カメラに用いた場合は、例えば、顔以外に、ネームプレート、社員章、服、靴、時計、指輪、バッグ、服飾品等の形状や模様をターゲットとし、そのターゲットを撮像するのに適用することができる。また、この発明は、医療機器に用いる画像を撮像するための撮像装置、例えば、患者の眼部画像を患者に対する拘束を緩和しながら撮像するための撮像装置に用いることができる。この発明をこのような撮像装置に用いた場合は、例えば、患者の眼部画像をターゲットとし、そのターゲットを患者への拘束を緩和しながら撮像するのに適用することができる。
上述の実施の形態例では、被認証者までの距離或いはターゲットまでの距離を計測する手法の例として、カメラの光軸上に位置する目標物までの距離を計測する距離センサを用いる手法を例にして説明したが、距離を計測する手法は、このような距離センサを用いる手法に限らず、様々な手法を用いてもよい。例えば、距離を計測する手法は、ステレオカメラによる撮像画像に基づいて距離を計測する手法等を用いてもよい。
この発明が適用される撮像装置の構成を示す図である。 実施の形態例1に係る撮像装置の説明に供する模式図である。 (A)及び(B)は、それぞれ、狭角カメラのレンズ位置の説明図である。 実施の形態例1に係る撮像装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態例2に係る撮像装置の説明に供する模式図である。 (A)及び(B)は、それぞれ、標準顔の一例を示す図である。 (A)及び(B)は、それぞれ、等高線データの説明図(1)である。 (A)及び(B)は、それぞれ、等高線データの説明図(2)である。 (A)及び(B)は、それぞれ、ずれ量・補正量の説明図(1)である。 (A)及び(B)は、それぞれ、ずれ量・補正量の説明図(2)である。 実施の形態例2に係る撮像装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
101 …撮像装置
110 …第1カメラ(広角カメラ)
115 …第1距離センサ
120 …第2カメラ(狭角カメラ)
125 …第2距離センサ
130 …ガイダンス部
135 …支持部
140 …制御部
142 …演算部(CPU)
144 …格納部(ROM、RAM)
900 …被認証者
910 …虹彩(ターゲット)

Claims (8)

  1. レンズの焦点を正確に合わすべき本来の撮像目標であるターゲットを撮像するための、フォーカス調整が可能な撮像部と、
    前記撮像部のレンズを移動させるためのモータと、
    前記撮像部と一体に構成され、かつ、計測方向が前記撮像部の光軸方向と一致するように配置された、前記ターゲットが存在する位置であるターゲット位置付近までの大まかな距離を仮計測距離として計測するための距離計測部と、
    前記撮像部のフォーカス調整を含む、各部の動作を制御するための制御部とを有し、
    前記制御部は、前記撮像部によって撮像された撮像画像の中からフォーカス調整のための評価位置を検出し、当該評価位置に基づいて、前記撮像部のフォーカス調整を行う機能を備え、
    前記制御部は、
    前記撮像部のフォーカス調整の事前動作として、
    前記距離計測部が前記仮計測距離を計測したときに、当該仮計測距離に応じて定まる前記撮像部のレンズ位置をプリセット位置とし、前記モータに前記撮像部のレンズを初期位置から当該プリセット位置に移動させるための制御信号を生成して、前記モータに出力することにより、前記モータを駆動させて前記撮像部のレンズを当該プリセット位置に予め設定し、
    前記撮像部のフォーカス調整の本動作として、
    前記撮像部が前記ターゲット及びその周囲を仮撮像したときに、前記撮像部によって仮撮像された撮像画像の中から前記評価位置を検出し、当該評価位置に応じて定まる前記撮像部の最適なレンズ位置をセット位置とし、前記モータに前記撮像部のレンズを前記プリセット位置から当該セット位置に移動させるための制御信号を生成して、前記モータに出力することにより、前記モータを駆動させて前記撮像部のレンズの設定を調整する
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記制御部は、さらに、予め用意された、前記ターゲット位置の周囲の高さの違いを表す等高線データに基づいて、前記ターゲット位置の高さと前記評価位置の高さの差分をずれ量として検出する機能を備え、
    前記制御部は、
    前記撮像部のフォーカス調整の事前動作として、
    前記距離計測部が前記仮計測距離を計測したときに、当該仮計測距離に応じて定まる前記撮像部のレンズ位置をプリセット位置とし、前記モータに前記撮像部のレンズを初期位置から当該プリセット位置に移動させるための制御信号を生成して、前記モータに出力することにより、前記モータを駆動させて前記撮像部のレンズを当該プリセット位置に予め設定し、
    前記撮像部のフォーカス調整の本動作として、
    前記撮像部が前記ターゲット及びその周囲を仮撮像したときに、前記撮像部によって仮撮像された撮像画像の中から前記評価位置を検出し、当該評価位置に応じて定まる前記撮像部の最適なレンズ位置をセット位置とし、前記モータに前記撮像部のレンズを前記プリセット位置から当該セット位置に移動させるための制御信号を生成して、前記モータに出力することにより、前記モータを駆動させて前記撮像部のレンズの設定を調整し、
    さらに、前記撮像部が前記ターゲット及びその周囲を仮撮像したときに、前記等高線データに基づいて、前記撮像部によって仮撮像された撮像画像を解析して、前記ターゲット位置の高さと前記評価位置の高さの差分である前記ずれ量、及び当該ずれ量に応じて定まるレンズ位置の補正量を検出し、前記モータに前記撮像部のレンズを当該補正量だけ移動させるための制御信号を生成して、前記モータに出力することにより、前記モータを駆動させて前記撮像部のレンズの設定を微調整して、前記撮像部のレンズを合焦点位置に再設定する
    ことを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1または2に記載の撮像装置において、
    前記撮像部は、広角レンズが装着された第1カメラと、狭角レンズが装着されかつフォーカス調整が可能な第2カメラとを備え、
    前記モータは、前記第2カメラのレンズを移動させるために設けられており、
    前記距離計測部は、前記第2カメラと一体に構成され、かつ、計測方向が前記第2カメラの光軸方向と一致するように配置されており、
    さらに、前記第2カメラ及び前記距離計測部を回動自在に支持しており、かつ、前記第2カメラ及び前記距離計測部の向きを同じ方向に同時に向けさせるための支持部を有し、
    前記制御部は、
    前記撮像部のフォーカス調整の事前動作として、
    まず、前記第1カメラが前記ターゲットを一部に含む広範囲な領域を撮像したときに、前記第1カメラによって撮像された撮像画像の中から前記ターゲット位置を特定し、特定された前記ターゲット位置に基づいて、前記支持部に前記第2カメラ及び前記距離計測部の向きを変えさせるための制御信号を生成して、前記支持部に出力することにより、前記支持部を稼働させて前記第2カメラ及び前記距離計測部の向きを前記ターゲット位置方向に設定し、
    次に、前記距離計測部が前記仮計測距離を計測したときに、当該仮計測距離に応じて定まる前記第2カメラのレンズ位置をプリセット位置とし、前記モータに前記第2カメラのレンズを初期位置から当該プリセット位置に移動させるための制御信号を生成して、前記モータに出力することにより、前記モータを駆動させて前記第2カメラのレンズを当該プリセット位置に予め設定し、
    前記撮像部のフォーカス調整の本動作として、
    前記第2カメラが前記ターゲット及びその周囲を仮撮像したときに、前記第2カメラによって仮撮像された撮像画像の中から前記評価位置を検出し、当該評価位置に応じて定まる前記第2カメラの最適なレンズ位置をセット位置とし、前記モータに前記第2カメラのレンズを前記プリセット位置から当該セット位置に移動させるための制御信号を生成して、前記モータに出力することにより、前記モータを駆動させて前記第2カメラのレンズの設定を調整する
    ことを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記制御部は、撮像画像の予め定められた領域内の任意の間隔で設定された各注目画素に対し、各注目画素の上下左右に任意の間隔で隣接する参照画素との輝度差または濃度差を累積した値をインデックス値とし、当該インデックス値が最大となる位置を、前記評価位置として検出する
    ことを特徴とする撮像装置。
  5. レンズの焦点を正確に合わすべき本来の撮像目標であるターゲットを撮像するための、フォーカス調整が可能な撮像部と、該撮像部のレンズを移動させるためのモータと、該撮像部と一体に構成され、かつ、計測方向が該撮像部の光軸方向と一致するように配置された、該ターゲットが存在する位置であるターゲット位置付近までの大まかな距離を仮計測距離として計測するための距離計測部と、該撮像部によって撮像された撮像画像の中からフォーカス調整のための評価位置を検出し、当該評価位置に基づいて、該撮像部のフォーカス調整を行う機能を備えた、該撮像部のフォーカス調整を含む、各部の動作を制御するための制御部とを用い、
    前記撮像部のフォーカス調整の事前動作として、
    前記距離計測部が、前記仮計測距離を計測する距離計測ステップと、
    前記制御部が、前記距離計測ステップで計測された前記仮計測距離に応じて定まる前記撮像部のレンズ位置をプリセット位置とし、前記モータに前記撮像部のレンズを初期位置から当該プリセット位置に移動させるための制御信号を生成して前記モータに出力することにより、前記モータを駆動させて前記撮像部のレンズを当該プリセット位置に予め設定するプリセットステップとを有し、
    前記撮像部のフォーカス調整の本動作として、
    前記プリセットステップで前記レンズが前記プリセット位置に設定された前記撮像部が、前記ターゲット及びその周囲を仮撮像する仮撮像ステップと、
    前記制御部が、前記仮撮像ステップで仮撮像された撮像画像の中から前記評価位置を検出し、当該評価位置に応じて定まる前記撮像部の最適なレンズ位置をセット位置とし、当該セット位置を特定するセット位置特定ステップと、
    前記制御部が、前記モータに前記撮像部のレンズを前記プリセット位置から前記セット位置特定ステップで特定された前記セット位置に移動させるための制御信号を生成して、前記モータに出力することにより、前記モータを駆動させて前記撮像部のレンズの設定を調整する調整ステップとを有し、
    前記撮像部のフォーカス調整の事後動作として、
    前記調整ステップで前記レンズの設定が前記セット位置に調整された前記撮像部が、前記ターゲット及びその周囲を本撮像する本撮像ステップを有する
    ことを特徴とする撮像方法。
  6. 請求項5に記載の撮像方法において、
    前記制御部として、さらに、予め用意された、前記ターゲット位置の周囲の高さの違いを表す等高線データに基づいて、前記ターゲット位置の高さと前記評価位置の高さの差分をずれ量として検出する機能を備え、
    前記撮像部のフォーカス調整の事前動作として、
    前記距離計測部が、前記仮計測距離を計測する前記距離計測ステップと、
    前記制御部が、前記距離計測ステップで計測された前記仮計測距離に応じて定まる前記撮像部のレンズ位置をプリセット位置とし、前記モータに前記撮像部のレンズを初期位置から当該プリセット位置に移動させるための制御信号を生成して、前記モータに出力することにより、前記モータを駆動させて前記撮像部のレンズを当該プリセット位置に予め設定する前記プリセットステップとを有し、
    前記撮像部のフォーカス調整の本動作として、
    前記プリセットステップで前記レンズが前記プリセット位置に設定された前記撮像部が、前記ターゲット及びその周囲を仮撮像する一次仮撮像ステップと、
    前記制御部が、前記一次仮撮像ステップで仮撮像された撮像画像の中から前記評価位置を検出し、当該評価位置に応じて定まる前記撮像部の最適なレンズ位置をセット位置とし、当該セット位置を特定するセット位置特定ステップと、
    前記制御部が、前記モータに前記撮像部のレンズを前記プリセット位置から前記セット位置特定ステップで特定された前記セット位置に移動させるための制御信号を生成して、前記モータに出力することにより、前記モータを駆動させて前記撮像部のレンズの設定を調整する前記調整ステップと、
    前記調整ステップで前記レンズの設定が前記セット位置に調整された前記撮像部が、前記ターゲット及びその周囲を仮撮像する二次仮撮像ステップと、
    前記制御部が、前記等高線データに基づいて、前記二次仮撮像ステップで仮撮像された撮像画像を解析して、前記ターゲット位置の高さと前記評価位置の高さの差分である前記ずれ量、及び当該ずれ量に応じて定まるレンズ位置の補正量を検出するずれ量・補正量検出ステップと、
    前記制御部が、前記モータに前記撮像部のレンズを前記ずれ量・補正量検出ステップで検出された前記補正量だけ移動させるための制御信号を生成して、前記モータに出力することにより、前記モータを駆動させて前記撮像部のレンズの設定を微調整して、前記撮像部のレンズを合焦点位置に再設定する微調整ステップとを有し、
    前記撮像部のフォーカス調整の事後動作として、
    前記微調整ステップで前記レンズが前記合焦点位置に再設定された前記撮像部が、前記ターゲット及びその周囲を本撮像する本撮像ステップを有する
    ことを特徴とする撮像方法。
  7. 請求項5または6に記載の撮像方法において、
    前記撮像部は、広角レンズが装着された第1カメラと、狭角レンズが装着されかつフォーカス調整が可能な第2カメラとを備え、前記モータは、前記第2カメラのレンズを移動させるために設けられており、前記距離計測部は、前記第2カメラと一体に構成され、かつ、計測方向が前記第2カメラの光軸方向と一致するように配置されており、さらに、前記第2カメラ及び前記距離計測部を回動自在に支持しており、かつ、前記第2カメラ及び前記距離計測部の向きを同じ方向に同時に向けさせるための支持部を用い、
    前記撮像部のフォーカス調整の事前動作として、
    前記第1カメラが、前記ターゲットを一部に含む広範囲な領域を撮像する広領域撮像ステップと、
    前記制御部が、前記広領域撮像ステップで撮像された撮像画像の中から前記ターゲット位置を特定するターゲット位置特定ステップと、
    前記制御部が、前記ターゲット位置特定ステップで特定された前記ターゲット位置に基づいて、前記支持部に前記第2カメラ及び前記距離計測部の向きを変えさせるための制御信号を生成して、前記支持部に出力することにより、前記支持部を稼働させて前記第2カメラ及び前記距離計測部の向きを前記ターゲット位置方向に設定する方向設定ステップと、
    前記方向設定ステップで前記ターゲット位置方向に向けられた前記距離計測部が、前記仮計測距離を計測する距離計測ステップと、
    前記制御部が、前記距離計測ステップで計測された前記仮計測距離に応じて定まる前記第2カメラのレンズ位置をプリセット位置とし、前記モータに前記第2カメラのレンズを初期位置から当該プリセット位置に移動させるための制御信号を生成して、前記モータに出力することにより、前記モータを駆動させて前記第2カメラのレンズを当該プリセット位置に予め設定するプリセットステップとを有し、
    前記撮像部のフォーカス調整の本動作として、
    前記プリセットステップで前記レンズが前記プリセット位置に設定された前記第2カメラが、前記ターゲット及びその周囲を仮撮像する仮撮像ステップと、
    前記制御部が、前記仮撮像ステップで仮撮像された撮像画像の中から前記評価位置を検出し、当該評価位置に応じて定まる前記第2カメラの最適なレンズ位置をセット位置とし、当該セット位置を特定するセット位置特定ステップと、
    前記制御部が、前記モータに前記第2カメラのレンズを前記プリセット位置から前記セット位置特定ステップで特定された前記セット位置に移動させるための制御信号を生成して、前記モータに出力することにより、前記モータを駆動させて前記第2カメラのレンズの設定を調整する調整ステップとを有し、
    前記撮像部のフォーカス調整の事後動作として、
    前記調整ステップで前記レンズの設定が前記セット位置に調整された前記第2カメラが、前記ターゲット及びその周囲を本撮像する本撮像ステップを有する
    ことを特徴とする撮像方法。
  8. 請求項5〜7のいずれか一項に記載の撮像方法において、
    前記制御部は、撮像画像の予め定められた領域内の任意の間隔で設定された各注目画素に対し、各注目画素の上下左右に任意の間隔で隣接する参照画素との輝度差または濃度差を累積した値をインデックス値とし、当該インデックス値が最大となる位置を、前記評価位置として検出する
    ことを特徴とする撮像方法。
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