JP2008297928A - Piston of internal combustion engine - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は内燃機関のピストンに関する。 The present invention relates to a piston for an internal combustion engine.
内燃機関に用いられるピストンは、コネクティングロッドを介してクランクシャフトに連結され、シリンダボア内で上下に摺動することによりクランクシャフトにおいて軸出力を発生させる。一般に、このピストンには、主として横揺れを抑制するとともにシリンダへ熱を逃がすスカート部が設けられている。ピストンのスカート部は、燃焼行程においてシリンダボア面に接しながら上下に摺動する。このため、従来、前記摺動時の異常摩擦や焼き付きを防止するために種々の方策が採られている。 A piston used in an internal combustion engine is connected to a crankshaft via a connecting rod, and generates a shaft output in the crankshaft by sliding up and down in a cylinder bore. Generally, this piston is provided with a skirt portion that mainly suppresses rolling and releases heat to the cylinder. The skirt portion of the piston slides up and down while in contact with the cylinder bore surface during the combustion stroke. For this reason, conventionally, various measures have been taken to prevent abnormal friction and seizure during sliding.
例えば、特許文献1、特許文献2に示されるように、スカート部のオイル保持性を向上させるべく、ピストン摺動方向に対して直交する方向の条痕(筋になって残った痕)をスカート部表面に形成することが為されている。これは、条痕においてオイルを保持し、摺動面にオイルを絶えず供給することにより異常摩擦や焼き付きを防止しようとしたものである。
ところで、上記のようにピストン摺動方向に対して直交する方向の条痕が存在する場合、条痕によってオイルが保持され易くなるものの、スカート部とシリンダボア面との間に噛み込んだ異物も条痕によって保持され易くなる。このため、一旦噛み込んだ異物はピストンとともに摺動を繰り返し、シリンダボア面に摺動方向の傷を発生させる原因となる。 By the way, when there is a streak in the direction perpendicular to the piston sliding direction as described above, the oil is easily held by the streak, but the foreign matter caught between the skirt and the cylinder bore surface is also streak. It becomes easy to be held by the marks. For this reason, the foreign matter once bitten repeatedly slides together with the piston, causing a sliding in the sliding direction on the cylinder bore surface.
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、オイル保持性と異物除去性とを両立させることのできる内燃機関のピストンを提供することにある。 The present invention has been made in view of such circumstances, and an object of the present invention is to provide a piston for an internal combustion engine that can achieve both oil retention and foreign matter removal.
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、外周面にオイル保持用の複数の条痕を有する内燃機関のピストンにおいて、前記条痕はピストンの摺動方向に対して斜めに延びるように形成されていることを要旨とする。
In the following, means for achieving the above object and its effects are described.
According to the first aspect of the present invention, in the piston of the internal combustion engine having a plurality of oil retaining streaks on the outer peripheral surface, the striations are formed to extend obliquely with respect to the sliding direction of the piston. Is the gist.
上記の構成によれば、条痕は摺動方向に対して斜めに延びるように形成されているため、条痕を設ける目的である、オイル保持による異常摩擦や焼き付き防止、すなわち潤滑作用を奏することができる。また、ピストン外周面とボアとの間に異物を噛み込んだとしても、条痕に沿ってピストンの摺動方向に異物を移動させることができるため、ピストン外周面における異物の除去性を向上させることができる。したがって、オイル保持性と異物除去性とを両立させることができる。 According to the above configuration, since the streak is formed to extend obliquely with respect to the sliding direction, the purpose of providing the streak is to prevent abnormal friction and seizure due to oil retention, that is, a lubricating action. Can do. Further, even if foreign matter is caught between the piston outer peripheral surface and the bore, the foreign matter can be moved in the sliding direction of the piston along the streak, so that the foreign matter removability on the piston outer peripheral surface is improved. be able to. Accordingly, both oil retention and foreign matter removal can be achieved.
具体的には、請求項2に記載されるように、前記条痕のピッチは略0.1〜0.3mmであり、前記条痕の深さは略0.005〜0.03mmであるといった態様を採用することができる。
Specifically, as described in
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の内燃機関のピストンにおいて、前記ピストンはスカート部を有し、前記条痕は前記スカート部に形成されていることを要旨とする。
The invention according to
上記の構成によれば、条痕は、燃焼行程においてシリンダボア面に接しながら上下に摺動するスカート部に形成されているため、摺動時の異常摩擦や焼き付きを抑制する上で有利となる。 According to the above configuration, the striations are formed in the skirt portion that slides up and down while in contact with the cylinder bore surface in the combustion stroke, which is advantageous in suppressing abnormal friction and seizure during sliding.
以下、本発明を具体化した実施形態を図1〜図4に基づき説明する。
図1に本実施形態にかかるピストン1の正面図を、図2に本実施形態にかかるピストン1の側面図を示している。ピストン1は、シリンダブロック10に形成されたシリンダボア2内に挿入されるものであり、シリンダボア面2aを矢印Aに示す方向に上下に摺動する。シリンダブロック10の上部には、シリンダヘッド11が設けられる。
DESCRIPTION OF EMBODIMENTS Hereinafter, embodiments embodying the present invention will be described with reference to FIGS.
FIG. 1 shows a front view of the piston 1 according to this embodiment, and FIG. 2 shows a side view of the piston 1 according to this embodiment. The piston 1 is inserted into a
ピストン1は、上部にトップランド5,セカンドランド6,サードランド7が形成されるとともに、下部にスカート部4が形成されている。トップランド5、セカンドランド6、サードランド7の各間の溝には、ピストンリング3がそれぞれ取り付けられる。また、ピストン1の直径方向に貫通するように、ピストンピンボス8が形成されている。このピストンピンボス8には、ピストンピン(図示略)が挿入される。
The piston 1 has a
スカート部4は、その表面4aに条痕9(筋になって残った痕)が形成されている。条痕9は、矢印Aに示すピストン1の摺動方向に対して斜めに延びるように形成されている。ここで、ピストン1の摺動方向に対する条痕9の角度は、例えば30〜60°となるように設定されている。なお、本実施形態においては、サードランド7とスカート部4との間の部分の表面にも条痕9が形成されている。具体的には、図3の断面図に示されるように、ピッチPが略0.1〜0.3mmであり、深さWが略0.005〜0.03mmであるように条痕9は形成されている。この条痕9は、例えばバイトによる旋削加工やローラによる転造加工によって形成される。
The
以上説明した本実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)条痕9は摺動方向に対して斜めに延びるように形成されているため、条痕9を設ける目的である、オイル保持による異常摩擦や焼き付き防止、すなわち潤滑作用を奏することができる。また、図4に示されるように、ピストン1外周面とシリンダボア面2aとの間に異物を噛み込んだとしても、条痕9に沿ってピストン1の摺動方向に異物を移動させることができる。具体的には、図4(a)に示されるように、ピストン1が矢印A1に示す方向に摺動した場合には、異物は条痕9に沿って矢印B1の方向に移動する。反対に、図4(b)に示されるように、ピストン1が矢印A2に示す方向に摺動した場合には、異物は条痕9に沿って矢印B2の方向に移動する。したがって、ピストン1外周面における異物の除去性を向上させることができるため、オイル保持性と異物除去性とを両立させることができる。
According to this embodiment described above, the following effects can be obtained.
(1) Since the
これに対し、従来、条痕39は、図5及び図6に示されるように、スカート部34の表面34aに、矢印A3に示す摺動方向と直交する方向に延びるように形成されている。かかる場合、ピストン31外周面とシリンダボア面32aとの間に異物を噛み込んだ場合、条痕39が抵抗となるため、矢印A3で示すピストン31の摺動方向に異物が移動することは困難である。このため、一旦噛み込んだ異物はピストン31とともに摺動を繰り返し、シリンダボア面32aに摺動方向の傷を発生させる原因となる。
On the other hand, conventionally, as shown in FIGS. 5 and 6, the
(2)条痕9は、燃焼行程においてシリンダボア面2aに接しながら上下に摺動するスカート部4に形成されているため、摺動時の異常摩擦や焼き付きを抑制する上で有利となる。
(その他の実施形態)
なお、この発明にかかる内燃機関のピストンは、上記実施の形態にて例示した構成に限定されるものではなく、同実施の形態を適宜変更した例えば次のような形態として実施することもできる。
(2) Since the
(Other embodiments)
In addition, the piston of the internal combustion engine according to the present invention is not limited to the configuration exemplified in the above-described embodiment, and can be implemented as, for example, the following form obtained by appropriately modifying the embodiment.
・上記実施の形態では、ピストン1のスカート部4に条痕9を設けた内燃機関のピストン1を例示した。しかし、図7に示したように、条痕29を、ピストン21上部のトップランド25、セカンドランド26、サードランド27にも形成した態様を採用することもできる。この場合であっても、上記効果の(1)(2)を奏することができる。
-In above-mentioned embodiment, piston 1 of the internal combustion engine which provided the
なお、条痕は、内燃機関の通常運転においてオイルを保持するものであればよく、その位置、幅、ピッチ、深さは、上記の趣旨を逸脱しない範囲で実機試験等に基づき任意に定めることができる。 The streak is not limited as long as it retains oil during normal operation of the internal combustion engine, and its position, width, pitch, and depth are arbitrarily determined based on actual machine tests and the like within the scope of the above. Can do.
1,21,31…ピストン、2,22,32…シリンダボア、3…ピストンリング、4,24,34…スカート部、5,25…トップランド、6,26…セカンドランド、7,27…サードランド、8…ピストンピンボス、9,29,39…条痕、10…シリンダブロック、11…シリンダヘッド。 1, 2, 31 ... Piston, 2, 22, 32 ... Cylinder bore, 3 ... Piston ring, 4, 24, 34 ... Skirt, 5, 25 ... Top land, 6, 26 ... Second land, 7, 27 ... Third land , 8 ... piston pin boss, 9, 29, 39 ... streak, 10 ... cylinder block, 11 ... cylinder head.
Claims (3)
前記条痕はピストンの摺動方向に対して斜めに延びるように形成されている
ことを特徴とするピストン。 In the piston of the internal combustion engine having a plurality of streaks for retaining oil on the outer peripheral surface,
The said striation is formed so that it may extend diagonally with respect to the sliding direction of a piston. The piston characterized by the above-mentioned.
前記条痕のピッチは略0.1〜0.3mmであり、
前記条痕の深さは略0.005〜0.03mmである
ことを特徴とする内燃機関のピストン。 In claim 1,
The pitch of the streak is about 0.1 to 0.3 mm,
The piston of the internal combustion engine, wherein the depth of the streak is approximately 0.005 to 0.03 mm.
前記ピストンはスカート部を有し、
前記条痕は前記スカート部に形成されている
ことを特徴とする内燃機関のピストン。 In claim 1 or 2,
The piston has a skirt;
The said streak is formed in the said skirt part. Piston of the internal combustion engine characterized by the above-mentioned.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007142553A JP2008297928A (en) | 2007-05-29 | 2007-05-29 | Piston of internal combustion engine |
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JP2008297928A true JP2008297928A (en) | 2008-12-11 |
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JP (1) | JP2008297928A (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9581105B2 (en) | 2014-12-12 | 2017-02-28 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Piston for internal combustion engine and manufacturing method thereof |
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2007
- 2007-05-29 JP JP2007142553A patent/JP2008297928A/en active Pending
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