JP2008295211A - アキシャルモータ及びインホイールモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】減速機又は回転検出器を内蔵し、かつ回転軸方向寸法を簡単な構成で薄型化することができるアキシャルモータ及びインホイールモータを提供する。
【解決手段】円盤状のロータ5の回転軸方向両側に対向配置された円環状の出力側ステータ3及び反出力側ステータ4を備えたアキシャルモータ1において、ロータ5の回転数を減速させて出力する遊星歯車減速機6を出力側ステータ3の径方向内側に配置し、回転検出器7を反出力側ステータ4の径方向内側に配置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、周方向に磁心が配された円環状のステータ及びロータをその回転軸方向に対向配置してなるアキシャルモータ、並びに該アキシャルモータを備えたインホイールモータに関する。
近年、電動モータにて駆動される電気自動車が実用化されている。自動車のホイール内に電動モータを配置する場合、電動モータを小型化し、かつ一定の出力を確保する必要がある。
特許文献1には、周方向に磁心が配された円盤状のステータ及びロータを回転軸方向に対向配置してなるアキシャルモータをホイール内に配置したインホイールモータが提案されている(例えば、特許文献1)。
電動モータとしてアキシャルモータを採用することにより、インホイールモータを薄型化することができる。
また、アキシャルモータの回転を減速してタイヤに伝達するサイクロ減速機を、アキシャルモータとホイールとの間に介装してなるインホイールモータが提案されている(例えば、特許文献2)。サイクロ減速機は、アキシャルモータの出力軸に形成された偏心部に装着した曲線板の偏心運動を回転運動として伝達することにより、ロータの回転を減速して出力することができる。
サイクロ減速機の減速比は平歯車減速機、遊星歯車減速機等に比べて大きいため、多段構成にすることなく十分な減速比を得ることができ、アキシャルモータをコンパクトに構成することができる。
一方、ロータの中心部分に凹部を形成し、一部が凹部に嵌り込むように遊星歯車減速機を配置し、遊星歯車減速機の径方向外側にワンウェイクラッチを設けた電動二輪車用動力伝達装置が提案されている(例えば、特許文献3)。
ワンウェイクラッチを遊星歯車減速機の径方向外側に配することにより、電動二輪車用動力伝達装置を薄型化することができる。
特開2005−341779号公報 特開2006−258289号公報 特開2003−127966号公報
しかしながら、特許文献2に係るアキシャルモータにおいては、回転軸方向にアキシャルモータ及びサイクロ減速機を並設しているため、アキシャルモータ及びサイクロ減速機の回転軸方向寸法が大型化するという問題があった。
また、特許文献3に係るアキシャルモータにおいては、ロータの中心部分に形成された凹部に遊星歯車減速機の一部が嵌り込むように配置されているが、ロータの出力軸を遊星歯車減速機に入力する必要があるためコンパクト化に限界がある。更に、ロータの回転軸を遊星歯車減速機に入力させるためにはロータに有底円筒状の凹部を形成する必要があるため、構成が複雑化し、高コストになるという問題があった。
一方、アキシャルモータに回転検出器を備える場合も、減速機同様、寸法が大型化するという問題があった。
なお、特許文献1には、減速機及び回転検出器の配置に関する記載及び示唆はない。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、円環状に形成されたステータの径方向内側に減速機又は回転検出器を配することにより、減速機又は回転検出器を備え、しかも回転軸方向寸法を簡単な構成で薄型化することができるアキシャルモータ及び該アキシャルモータを備えたインホイールモータを提供することを目的とする。
第1発明に係るアキシャルモータは、周方向に磁心が配された円環状のステータ及びロータをその回転軸方向に対向配置してなるアキシャルモータにおいて、前記ロータの回転数を減速させて出力する減速機を、前記ステータの径方向内側に配したことを特徴とする。
第2発明に係るアキシャルモータは、周方向に磁心が配された円環状のステータ及びロータをその回転軸方向に対向配置してなるアキシャルモータにおいて、前記ロータの回転を検出する回転検出器を、前記ステータの径方向内側に配したことを特徴とする。
第3発明に係るアキシャルモータは、前記ステータを2つ備え、該ステータは前記ロータの回転軸方向両側に夫々配されており、前記ロータの回転数を減速させて出力する減速機を、一のステータの径方向内側に配し、前記回転検出器を他のステータの径方向内側に配したことを特徴とする。
第4発明に係るアキシャルモータは、前記ロータが、一体形成された凸部又は凹部を備え、前記回転検出器は、前記凸部又は凹部を検出する検出部を備えることを特徴とする。
第5発明に係るアキシャルモータは、前記磁心は圧粉磁性体を有することを特徴とする。
第6発明に係るインホイールモータは、第1発明乃至第5発明のいずれか一つに記載のアキシャルモータと、該アキシャルモータにて回転する有底円筒状のホイールとを備え、前記アキシャルモータは、前記ホイールの内側に配されていることを特徴とする。
第1発明及び第6にあっては、ステータは円環状であり、減速機がステータの径方向内側の空間に配されている。ステータの径方向中心部分、つまり回転軸に近い部分におけるアキシャルモータのトルクへの寄与は、径方向外側部分に比べて小さい。
従って、減速機をステータの径方向中心側に配することにより、他の部位に配する場合に比べて、アキシャルモータのトルクを高出力に維持し、しかもアキシャルモータの回転軸方向寸法を小型化することができる。
また、中心部分に回転軸を有するロータの径方向中心側に減速機を配する場合に比べて、より簡単な構成で薄型化することができる。
従ってまた、上述のアキシャルモータを有底円筒状のホイールの内側に配することにより、小型でしかも高トルクのインホイールモータを構成することができる。
第2発明及び第6にあっては、ステータは円環状であり、回転検出器がステータの径方向内側の空間に配されている。ステータの径方向中心部分、つまり回転軸に近い部分におけるアキシャルモータのトルクへの寄与は、径方向外側部分に比べて小さい。
従って、回転検出器をステータの径方向中心側に配することにより、他の部位に配する場合に比べて、アキシャルモータのトルクを高出力に維持し、しかもアキシャルモータの回転軸方向寸法を小型化することができる。
従ってまた、上述のアキシャルモータを有底円筒状のホイールの内側に配することにより、小型でしかも高トルクのインホイールモータを構成することができる。
第3発明及び第6発明にあっては、2つのステータがロータを挟むように、回転軸方向両側に配されている。また、一のステータの径方向内側部分に減速機が配され、他のステータの径方向内側部分に回転検出器が配されている。
従って、アキシャルモータの回転軸方向寸法を大型化することなく、またアキシャルモータのトルクを低下させることなく減速機及び回転検出器を夫々コンパクトに配することができる。
第4及び第6発明にあっては、回転検出用の凸部又は凹部をロータに一体形成し、該凸部又は凹部をステータの径方向内側に配された検出部にて検出する。
従って、被検出体である凸部又は凹部に係る部品点数及び組み立て工数を減少させて、回転検出器をより低コストで備えることができる。
第5及び第6発明にあっては、ステータは圧粉磁性体からなる磁心を備えているため、渦電流損失を効果的に低減することができる。また、磁気特性が等方的であるため、積層鋼板にてステータを構成する場合に比して、磁心部の成形が容易であり、アキシャルモータの磁気結合を効率的に形成することができる。結果として、アキシャルモータのトルクを向上させることができる。言い換えれば、アキシャルモータのトルクを低下させずに、アキシャルモータの径方向及び回転軸方向の寸法、又は径方向若しくは回転軸方向の寸法を小さくすることができる。
本発明によれば、減速機又は回転検出器を備えたアキシャルモータ及びインホイールモータのトルクを低下させることなく、回転軸方向寸法を簡単な構成で薄型化することができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るアキシャルモータ1を模式的に示す側断面図である。本発明の実施の形態1に係るアキシャルモータ1は、回転軸方向に偏平な中空略円柱状のモータハウジング2を備えている。
モータハウジング2は、回転軸方向に分離可能な金属製の出力側ハウジング半体21及び反出力側ハウジング半体22にて構成されている。なお、出力側は図1中左側、反出力側は右側を示している。モータハウジング2は、円盤状のロータ5と、ロータ5の回転軸方向両側に夫々対向配置した円環状の出力側ステータ3及び反出力側ステータ4と、出力側ステータ3及び反出力側ステータ4の径方向内側に夫々配された遊星歯車減速機6及び回転検出器7とを収容しており、出力側ハウジング半体21及び反出力側ハウジング半体22は、ボルト23にて締結されている。本実施の形態1に係るアキシャルモータは、遊星歯車減速機6及び回転検出器7を出力側ステータ3及び反出力側ステータ4の径方向内側に配することによって、回転軸方向の寸法を薄型化したものである。
図2は、図1のII−II線断面図である。出力側ハウジング半体21はモータハウジング2の出力側(左側)を構成する底浅の有底円筒状であり、出力側ハウジング半体21の円板状部分21aの内面には出力側ステータ3が配されている。
出力側ステータ3は、円環状のステータ基板30を備えている。ステータ基板30の周縁部分にはねじ止め用のねじ挿通孔が複数形成されており、ステータ基板30はボルト33にて、出力側ハウジング半体21の円板状部分21aにねじ止め固定されている。
ステータ基板30の反出力側(右側)の円環面には、複数の扇状の磁心部31が周方向に等配されており、磁心部31には夫々コイル32が巻回されている。磁心部31は圧粉磁性体にて構成されており、ステータ基板30は磁心部31に比べて高強度の金属にて構成されている。
磁心部31は、金属磁性粒子と、金属磁性粒子の表面を取り囲む絶縁被膜とを有する複数の複合磁性粒子を備えている。なお、複数の複合磁性粒子は、該複合磁性粒子が有する凹凸の噛み合わせ及びバインダの結着力等によって結合されている。
絶縁被膜は、金属磁性粒子間の絶縁層として機能する。金属磁性粒子を絶縁被膜で覆うことによって、この軟磁性材料を加圧成形して得られる磁心部31の電気抵抗率を大きくすることができる。これにより、金属磁性粒子間に渦電流が流れるのを抑制して、磁心部31の渦電流損を低減させることができる。また、磁気特性が等方的であるため、積層鋼板にてステータを構成する場合に比して、磁心部31の成形が容易であり、アキシャルモータ1の磁気結合を効率的に形成することができ、アキシャルモータ1の出力を向上させることができる。
絶縁被膜の平均膜厚は、10nm以上1μm以下であることが好ましい。絶縁被膜の平均膜厚を10nm以上とすることによって、トンネル電流を抑制するとともに、渦電流損を効果的に抑制することができる。絶縁被膜の平均膜厚を1μm以下とすることによって、加圧成形時に絶縁被膜がせん断破壊することを防止できる。また、軟磁性材料に占める絶縁被膜の割合が大きくなりすぎないので、軟磁性材料を加圧成形して得られる磁心部31の磁束密度が著しく低下することを防止できる。
絶縁被膜は、リン酸鉄、リン酸マンガン等のガラス系被膜、シリカ等のセラミックス被膜、及びシリコン樹脂等の樹脂被膜のいずれかを用いてなる一層又は複数層の構造であることが好ましい。
なお、金属磁性粒子、絶縁被膜等の混合により、金属磁性粒子を絶縁被膜にて被覆してなる磁心部31を説明したが、単に樹脂、潤滑剤等を金属磁性粒子に添加して磁心部を構成しても良い。
反出力側ステータ4は、出力側ステータ3と同様の構成であり、円環状のステータ基板40、磁心部41、及びコイル42を備えている。反出力側ハウジング半体22は反出力側(右側)を構成する底浅の有底円筒状であり、反出力側ステータ4は、出力側ステータ3と同様、反出力側ハウジング半体22の円板状部分22aにボルト43にてねじ止め固定されている。
図3は、図1のIII−III線断面図である。
ロータ5は、円盤状のロータ本体50を備えた永久磁石型である。ロータ本体50の出力側(左側)には、図1に示すように出力側ステータ3の磁心部31及びコイル32に対向するように複数の扇状の出力側永久磁石51が等配されている。各出力側永久磁石51は、隣同士が異極となるように磁化されている。同様に、ロータ5の反出力側(右側)には反出力側ステータ4の磁心部41及びコイル42に対向するように複数の扇状の反出力側永久磁石52が等配されている。
また、ロータ本体50の中心部分には孔部50aが形成されており、孔部50aには入力軸53がロータ本体50と一体的に回転するように圧入されている。入力軸53の一端部は反出力側ハウジング半体22に軸受80を介して回動可能に支持されている。より詳細には反出力側ハウジング半体22を構成する円板状部分22aの内面、略中心部分に凹状の軸受座22bが形成されていて、軸受座22bに軸受80の外輪が圧入され、軸受80の内輪に入力軸53の一端部が圧入されている。なお、軸受80は、潤滑油がモータハウジング2内に漏れ出ないように封止するシール部材を備えたものを使用すると良い。潤滑油が、電気系統に悪影響を及ぼすことを防止することができるからである。
図4は、遊星歯車減速機6の側断面図、図5は、図4のV−V線断面図である。遊星歯車減速機6は、ロータ5の回転数を減速して出力するプラネタリ型であり、小径の太陽歯車60と、太陽歯車60に同心的に配された大径の内歯車63と、太陽歯車60及び内歯車63に歯合する4つの遊星歯車61とを備えている。
太陽歯車60は入力軸53の出力側(左側)に設けられており、ロータ5のトルクが遊星歯車減速機6に入力するように構成されている。詳細には、入力軸53の出力側は縮径しており、太陽歯車60は入力軸53の縮径部分に圧入されている。
4つの遊星歯車61は、支持軸61aによって円板状のキャリヤ62に回転自在に支持されており、各遊星歯車61は支持軸61aを中心として自転するとともに、太陽歯車60の周りを公転するように構成されている。なお、支持軸61aと遊星歯車61との間には針状ころ軸受が介装されている。
キャリヤ62は、入力軸53に対して回転軸が一致するように、出力側(左側)へ突出した出力軸64を備えている。キャリヤ62の反出力側(右側)には、入力軸53の先端部分53aが回動可能に内嵌する入力軸支持孔62aが形成されている。入力軸支持孔62aには針状ころ軸受65bを介して入力軸53が回動可能に支持されている。
出力軸64は、出力側ハウジング半体21を構成する円板状部分21aの略中心部分に形成された出力軸挿通孔21bに軸受81を介して回動可能に支持されている。
内歯車63は、遊星歯車61に噛合する歯車を内周面に有する円筒状であり、出力側端部に減速機固定用フランジ63aを有している。減速機固定用フランジ63aの外径は、ステータ基板30の内径よりも小径であり、遊星歯車減速機6が出力側ステータ3の径方向内側に配置可能に形成されている。減速機固定用フランジ63aは、遊星歯車減速機6が出力側ステータ3の径方向中心部分に位置するように出力側ハウジング半体21に、ボルト66にて締結されている。
また、内歯車63の反出力側(右側)には蓋部67が設けられている。蓋部67は、入力軸53が挿通する挿通孔を略中央部に備えており、挿通孔と入力軸53との間にはオイルシール67aが介装されている。遊星歯車減速機6を蓋部67及びオイルシール67aで覆うことにより、遊星歯車減速機6の潤滑油が電気系統を有するコイル32,42側に漏れ出ることを防止することができ、潤滑油が電気系統に悪影響を及ぼすことを防止することができる。
図6は、回転検出器7の構成を模式的に示す側断面図、図7は、回転検出器7を取り外した状態を示すアキシャルモータ1の分解斜視図である。
回転検出器7はホールIC72をモールドしてなる円柱状の検出部70と、検出部70の反出力側端部から径方向外側に延設された検出器固定用フランジ71とを備えている。ホールIC72は、磁気量を検出するホール素子、ホール素子の信号を増幅するオペアンプ、増幅された信号及び基準信号を比較するコンパレータ等を備えており、例えば凸部74がホールIC72の検出域内にある場合、ハイレベルの検出信号を出力し、凸部74が検出域外にある場合、ローレベルの検出信号を出力するように構成されている。
また、回転検出器7は、ロータ本体50の反出力側(右側)の面であって、反出力側永久磁石52の径方向内側部分に形成された回転検出用の複数の凸部74を備えている。各凸部74は円弧状である。
反出力側ハウジング半体22は、モータハウジング2の外側から回転検出器7を着脱可能に支持する検出器支持孔22cを有しており、検出器支持孔22cに検出部70が密着するように挿入された状態で検出器固定用フランジ71が反出力側ハウジング半体22にボルト75にて固定されている。ホールIC72には検出信号を出力するためのリード線73の一端が接続されており、他端が検出部70及び検出器固定用フランジ71を通じてモータハウジング2の外部に引き出されている。
図8は、本発明の実施の形態に係るアキシャルモータ1を備えたインホイールモータの構成を模式的に示す側断面図である。インホイールモータは、有底円筒状のホイール9及びアキシャルモータ1を備えており、懸架装置の適宜箇所、例えばサスペンションアームに配設されている。
ホイール9は、中心部に孔部が形成されたディスク部90と、該ディスク部90の周縁部から車体側へ延設された筒部91とを有しており、アキシャルモータ1の出力軸64の先端部分がディスク部90の孔部に挿通し、ナット94にて締結されている。筒部91の外周面にはタイヤ93が装着されるホイールリム92が溶接されている。
なお、アキシャルモータ1は四輪の電気自動車のみならず、ハイブリッド車、電動二輪車、電動車椅子等、タイヤの電動駆動を要する各種機器に適用することができる。
実施の形態1に係るアキシャルモータ1及びインホイールモータにあっては、遊星歯車減速機6は、出力側ステータ3の径方向内側の空間に位置している。出力側ステータ3の径方向内側部分は、アキシャルモータのトルクへの寄与が径方向外側部分に比べて小さい部分であるため、トルク出力の低下を最小限に抑えて前記位置に遊星歯車減速機6を配することができ、アキシャルモータ1及びインホイールモータの回転軸方向寸法を薄型化することができる。
同様に、回転検出器7は、出力側ステータ3の径方向内側の空間に位置している。従って、トルク出力の低下を最小限に抑えて前記位置に回転検出器7を配することができ、アキシャルモータ1及びインホイールモータの回転軸方向を薄型化することができる。
また、出力側ステータ3の径方向中心側に遊星歯車減速機6を配しているため、ロータ5の中心部分に遊星歯車減速機6を配する場合に比べて、無理なくロータ5の入力軸53を遊星歯車減速機6に入力することができ、簡単な構成でアキシャルモータ1及びインホイールモータをコンパクト化することができる。
更に、磁心部31,41を圧粉磁性体で構成された圧粉磁心とすることにより、アキシャルモータ1のトルクを低下させずに、アキシャルモータ1の径方向及び軸方向の寸法、又は径方向若しくは軸方向の寸法を小さくすることができる。
更にまた、回転検出器7を構成する凸部74とロータ5とを一体形成することにより、部品点数を削減し、より低コストでアキシャルモータ1を構成することができる。
更にまた、ロータ5の回転軸方向両側にステータを配することにより、より出力を向上させることができる。
更にまた、回転検出器7はモータハウジング2の外側から挿脱できる構成である。従って、モータハウジング2を分解することなく、回転検出器7を着脱することができ、製造及び修理時における取扱性を向上させることができる。
更にまた、検出部70及び反出力側ハウジング半体22が密着しているため、軸まわり、特に遊星歯車減速機6で発生して加熱された検出部70の熱は反出力側ハウジング半体22に伝導し、効率的に外部に放出される。従って、検出部70の温度上昇を抑えることができ、回転検出器7の誤作動を防止することができる。
なお、実施の形態1にあっては遊星歯車減速機を内蔵したアキシャルモータを説明したが、ハーモニックドライブ減速機、サイクロ減速機、ウォーム減速機、ボール減速機、不思議遊星歯車等、他の減速機を内蔵するように構成しても良い。
また、減速機及び回転検出器を夫々内蔵したアキシャルモータを説明したが、必要に応じていずれか一方を内蔵するようにアキシャルモータ構成しても良い。
更に、2つの出力側ステータ及び反出力側ステータを備えたアキシャルモータを説明したが、一つのステータを備えるように構成しても良い。
更にまた、回転検出用の凸部をロータに形成してあるが、凹部をロータに形成するように構成し、該凹部にてロータの回転を検出するように構成しても良い。
更にまた、圧粉磁性体を構成する金属磁性粒子を被覆する絶縁被膜として、リン酸鉄、シリカ、シリコン樹脂等を説明したが、後述するような他の材質であっても良い。
例えば、ガラス系被膜としては、リン酸化合物、ケイ素化合物、ジルコニウム化合物、又はホウ素化合物などよりなっていることが好ましい。具体的には、リン酸亜鉛、リン酸カルシウム、リン酸アルミニウム、硅リン酸、酸化シリコン、酸化チタン、又は酸化ジルコニウムなどよりなっていることが好ましい。
セラミックス被膜としては、アルミナ、又はマグネシア等を含んでいることが好ましい。
樹脂としては、イミド系樹脂、熱可塑性樹脂、非熱可塑性樹脂、又は高級脂肪酸が用いられることが好ましい。具体的には、熱可塑性ポリイミド、熱可塑性ポリアミド、熱可塑性ポリアミドイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルイミド又はポリエーテルエーテルケトン、高分子量ポリエチレン、全芳香族ポリエステルなどの熱可塑性樹脂や、全芳香族ポリイミド、非熱可塑性ポリアミドイミドなどの非熱可塑性樹脂や、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸リチウム、ステアリン酸カルシウム、パルミチン酸リチウム、パルミチン酸カルシウム、オレイン酸リチウム又はオレイン酸カルシウムなどの高級脂肪酸塩が用いられることが好ましい。また、これらの有機物を互いに混合して用いることもできる。なお、高分子量ポリエチレンとは、分子量が10万以上のポリエチレンをいう。
なお、絶縁被膜は、金属としてFe,Al,Ca,Mn,Zn,Mg,V,Cr,Y,Ba,Sr,又は希土類元素を用いた金属酸化物、金属窒化物、金属酸化物、リン酸金属塩化合物、ホウ酸金属塩化合物、又はケイ酸金属塩化合物などよりなっていても良い。
また、絶縁被膜はAl,Si,Mg,Y,Ca,Zr,及びFeからなる群より選ばれる少なくとも1種の物質のリン酸塩の非晶質化合物、前記物質のホウ酸塩の非晶質化合物よりなっていても良い。
更に、絶縁被膜はAl,Si,Mg,Y,Ca,及びZrからなる群より選ばれる少なくとも1種の物質の酸化物の非晶質化合物よりなっていても良い。
なお、磁心部を構成する複合磁性粒子が1層の絶縁被膜により構成されている場合について示しているが、磁心部を構成する複合磁性粒子が以下に述べるように複数層の絶縁被膜により構成されていても良い。
具体的には、例えば磁心部において、絶縁被膜は一の絶縁被膜と、他の絶縁被膜とを有していても良い。そして、一の絶縁被膜は金属磁性粒子の表面を取り囲んでおり、他の絶縁被膜は一の絶縁被膜の表面を取り囲んでいる。この場合には、一の絶縁被膜として、ガラス系被膜、セラミックス被膜を用い、他の絶縁被膜として、樹脂被膜を用いることが好ましい。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態1に係るアキシャルモータを模式的に示す側断面図である。 図1のII−II線断面図である。 図1のIII−III線断面図である。 遊星歯車減速機の側断面図である。 図4のV−V線断面図である。 回転検出器の構成を模式的に示す側断面図である。 回転検出器を取り外した状態を示すアキシャルモータの分解斜視図である。 本発明の実施の形態2に係るインホイールモータの構成を模式的に示す側断面図である。
符号の説明
1 アキシャルモータ
2 モータハウジング
3 出力側ステータ
4 反出力側ステータ
5 ロータ
6 遊星歯車減速機
7 回転検出器
9 ホイール
30 ステータ基板
31,41 磁心部
42 コイル
50 ロータ本体
53 入力軸
64 出力軸
70 検出部
71 検出器固定用フランジ
72 ホールIC
73 リード線
74 凸部

Claims (6)

  1. 周方向に磁心が配された円環状のステータ及びロータをその回転軸方向に対向配置してなるアキシャルモータにおいて、
    前記ロータの回転数を減速させて出力する減速機を、前記ステータの径方向内側に配したことを特徴とするアキシャルモータ。
  2. 周方向に磁心が配された円環状のステータ及びロータをその回転軸方向に対向配置してなるアキシャルモータにおいて、
    前記ロータの回転を検出する回転検出器を、前記ステータの径方向内側に配したことを特徴とするアキシャルモータ。
  3. 前記ステータを2つ備え、該ステータは前記ロータの回転軸方向両側に夫々配されており、
    前記ロータの回転数を減速させて出力する減速機を、一のステータの径方向内側に配し、前記回転検出器を他のステータの径方向内側に配したことを特徴とする請求項2に記載のアキシャルモータ。
  4. 前記ロータは、
    一体形成された凸部又は凹部を備え、
    前記回転検出器は、
    前記凸部又は凹部を検出する検出部を備える
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のアキシャルモータ。
  5. 前記磁心は圧粉磁性体を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載のアキシャルモータ。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載のアキシャルモータと、
    該アキシャルモータにて回転する有底円筒状のホイールと
    を備え、
    前記アキシャルモータは、
    前記ホイールの内側に配されていることを特徴とするインホイールモータ。
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