JP2008294965A - ネットワークベースipモビリティプロトコルを利用した通信システム、制御装置、ルータ及びその通信方法 - Google Patents

ネットワークベースipモビリティプロトコルを利用した通信システム、制御装置、ルータ及びその通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ネットワークベースIPモビリティプロトコルにおいて、Mobile IPv6の移動端末と通信を行なう場合に、最も狭帯域となるラストワンホップの帯域を効率的に利用し、ハンドオーバー後にも、経路最適化したままの通信を可能とするネットワークベースIPモビリティプロトコルを利用した通信システム、制御装置、ルータ及びその通信方法を提供する。
【解決手段】 MAGa2のMobile IP代理処理部14は、MIP−MN5からNetLMM−MN1宛のパケット、又はNetLMM−MN1からMIP−MN5宛のパケットを受信した場合には、Mobile IP代理機能を行なう。また、NetLMM−MN1がMAGa2からMAGb3にハンドオーバーした際に、LMA4は、MAGa2に対してBC転送指示を送信し、MAGa2は、MAGb3に対し、BCの情報を送信する。
【選択図】図1

Description

本発明はネットワークベースIPモビリティプロトコルを利用した通信技術に関する。
近年、Mobile IPv6(Internet Protocol version6)等のIP層でのモビリティサポートの研究・開発が盛んである。Mobile IPは、ISO(国際標準化機構)によって制定されたOSI(Open Systems Interconnection)基本参照モデルにおける第3層であるネットワーク層のプロトコルで、上位アプリケーションからクライアントの移動(ネットワーク/通信メディアの切り替えや、通信の瞬断など)を隠蔽し、通信を継続させる技術である。
現在のインターネットで一般的に用いられている通信プロトコルであるTCP/IPは、IPアドレスが識別子であると同時に、ネットワーク上の位置も意味している。そのため、あるネットワークに接続しているノードを別のネットワークに繋ぎかえると、IPアドレスが変わってしまうことになり、セッションが継続不可能になってしまう。
そこで、Mobile IPは、ノードに一意のアドレスを割り当て、TCP/IPスタック内で実際に使用しているIPアドレスと入れ換えることにより、上位レイヤや通信相手に対し、どこのネットワークでも割り当てた一意のアドレスで通信しているかのように見せる仕組みを提供する(例えば、非特許文献1参照)。
このMobile IPは、モバイルノード(Mobile Node、移動端末、以下、「MN」という)、ホームエージェント(Home Agent、以下、「HA」という)、コレスポンデントノード(Correspondent Node、対向ノード、以下、「CN」という)と呼ばれるノードから構成される。
MNは、ホームアドレス(Home Address、以下、「HoA」という)と呼ばれる常に不変なアドレスを有しており、そのアドレスを管理するノードがHAである。MNはHAのリンクであるホーム・リンク以外のネットワークに接続した際、ケアオブアドレス(Care−of−Address、気付けアドレス、以下、「CoA」という)と呼ばれる実際に通信に使用するアドレスを何らかの手段、例えば、ステートレス・アドレス自動設定のルータ広告(Router Advertisement、以下「RA」という)やステートフル・アドレス自動設定のDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)v6などで得る。MNは、ここで得たCoAをHAに登録要求(Binding Update、以下、「BU」という)というメッセージで通知する。
この結果、MNと通信したいノード(=CN)がHoA宛にパケットを送信すると、HoAはHAの管理するリンクのアドレスであるので、一旦、HAに届く。その際に、HAは、HoAに関連付けされたCoA宛に転送する。この結果、常にMNは、HoAで通信可能となる。MNにおいては、MN上で動作するアプリケーションが、前記HoAと呼ばれるIPアドレスを常に使用し通信する。
実際のIPv6パケットのソースアドレス又はディスティネーションアドレスにはCoAを用いる。また、上位アプリケーションに移動を隠蔽するために、IPv6 in IPv6カプセル化、mobility headerなどの技術を用いる。この結果、アプリケーションにはHoAを通知し、実際に用いるIPv6アドレス(CoA)を隠蔽している。
また、このMobile IPv6ではCNとの通信を経路最適化する場合、試験手順(Return Routability、以下、「RR」という)と呼ばれるセキュリティのためのシグナリングの後、MNは、経路最適化のためのBUをCNに送ることとなっている。RRとは、MNが、HoAとCoAの対応(Binding)が正しいことを、CNに通知する機能である。
RRは、MNからCNに対して送られるメッセージで、HAを経由するHoTI(Home Test Init)と直接CNに送られるCoTI(Care of Test Init)、及び、CNからMNに対し返送されるメッセージで、HAを経由するHoT(Home Test)と直接MNに返送されるCoT(Care of Test)からなる。このRR手順が正常に終了したら、MNは、CNに対して、自身のCoAを通知するため、BUを送信する。この結果、CNは、MNの正しいCoAを知ることができ、HAを介する冗長な経路ではなく直接MNにパケットを送るようになる、すなわち経路最適化ができるようになる。
つまり、この経路最適化が終わるまで、MN−CN間における通信はHAを経由し、CN−HA間は通常のIPv6で送られ、HA−MN間はIPv6 in IPv6カプセル化されてパケットは配送される。経路最適化後は、MN−CN間で直接パケットの配送が行われ、この際オプションヘッダにHoAが記述される。
MIPv6やMIP派生のプロトコルは、MNがベースとなって移動制御するため、ホストベースのモビリティプロトコルと呼ばれている。これに対し、ネットワーク側で移動制御を行い、MNは移動のために特別なプロトコルを搭載しなくても移動が可能となるネットワークベースIPモビリティプロトコルが、IETF(Internet Engineering Task Force)より更に提案されている(例えば、非特許文献2参照)。
これは、MNがCoAを扱わずに済み、MNによるパケットのカプセル化等を無くしたり、MNによる移動のためのシグナリングを無くすなどの効果がある。
この第一のネットワークベースIPモビリティプロトコルのハンドオーバーの手順に関して、図17を用いて説明する。
まず、MNは移動後に、S601において、図17では 「NewMAG」と表記する移動先のリンクのルータ、モバイル・アクセス・ゲートウェイ(Mobile Access Gateway、以下、「MAG」という)に対して、RS(Router Solicitation、ルータ要請、以下、「RS」という)又はDHCP Request等のネットワークコンフィギュレーション(ネットワーク設定)要求メッセージを送信する。
MAGとは、リンクに移動してきたMNとIP Mobileの制御を行う制御装置であるルートルータ、ローカル・モビリティ・アンカー(Local Mobility Anchor、以下「LMA」という)との間で中継を行なうルータのことである。
LMAは、ネットワークでつながれている複数のMAGを制御している。LMAは、MNとMAGの識別子及びIPアドレスを記憶部に管理している。
また、MAGも、MNとLMAの識別子及びIPアドレスを記憶部に管理している。これらのMAGが管理している情報は、LMAと通信を行なうことによって取得することができる。
MAGとLMA間は、パケットをIPv6 in IPv6カプセル化して、記憶部に管理している情報を参照してヘッダを付けることにより、トンネリングを行ない、正しくルーティングを行なうことができる。
以上のようなネットワークにおいて、MNは、移動先の同一リンクのMAGに、ここでは、例えば、RSを送信したとする。
MAG(NewMAG)では、MNからRSを受け取ったら、S602にて、ロケーションレジストレーション(位置登録要求)をLMAに送信する。
LMAではロケーションレジストレーションを受け取ったら、ハンドオーバーであることを検知し、S603においてルーティングセットアップをMAG(NewMAG)に送信し、MAG(NewMAG)とLMAの間でトンネル経路を設定する。
ここで、トンネル経路の設定とは、LMAでMN向けのパケットをカプセル化して宛先をMAGとして送信し、受信したMAGはカプセルを外し、MNに転送するように設定することである。
このルーティングセットアップを受け取ったMAG(NewMAG)は、S604においてLMAに対し、確認のルーティングセットアップAck(Acknowledgement)を送信する。
また、MAG(NewMAG)からロケーションレジストレーションを受け取ったLMAは、S605においてMAG(NewMAG)に対し、確認のロケーションレジストレーションAckを送信する。
MAG(NewMAG)は、S606で、MNに対してRAを送信し、MNはアドレスコンフィグレーション(アドレス設定)を行う。
その後、S607において、MNはMAG(NewMAG)に対し、DAD(Duplicate Address Detection、重複アドレス検出、以下、「DAD」という)をNA(Neighbor Advertisement、近隣広告、以下、「NA」という)を用いて行い、アドレスが単一であることを確認してアドレスコンフィギュレーションを完成する。また、MAG(NewMAG)は、S608においてLMAに対しMNアドレスセットアップを送信し、S609においてLMAは、MAG(NewMAG)にMNアドレスセットアップAckを送信する。
このLMA−MAG間トンネル経路の設定と、MNのアドレスコンフィギュレーションが完遂された結果、パケットはMNに到達可能となる。これがネットワークベースモビリティプロトコルのハンドオーバー方法である。つまり、MN宛のパケットはLMA経由で送られるため、LMA−MAG間にトンネルが完成することにより、MNまでルーティング可能となる。
また、認証等を行なうAAA(Authentication Authorization Accounting、認証、許可、アカウンティング)サーバを用い、MAGがMobile IPにおけるMNのプロキシ(代理)機能を行なうネットワークベースIPモビリティプロトコルを利用したProxy Mobile IP方式も提案されている(例えば、非特許文献3参照)。
この第二のネットワークベースIPモビリティプロトコルのProxy MobileIP方式によるハンドオーバーの手順に関して、図18のシーケンス図を用いて説明する。
まず、S701において、MNは移動後にMAG(NewMAG)に対して自身のIDであるMN−IDを含む認証情報を送信する。
MNから認証情報を受け取ったMAG(NewMAG)は、S702において、認証のため認証サーバであるAAAサーバにMNのIDを含む認証情報を送信する。
MAG(NewMAG)から認証情報を受け取ったAAAサーバでは、S703において、MNの正当性を確認し、正当であると判断されたらポリシープロファイルを返す。
このポリシープロファイルには、ホームネットワークプレフィックスやコンフィギュレーション方法(ステートレス設定かステートフル設定か)等の情報のようなMNのアドレスコンフィギュレーション情報が含まれている。
このアドレスコンフィギュレーション情報の含まれるポリシープロファイルをAAAサーバから受け取ったMAG(NewMAG)では、RAをMNに送信できるようになるので、S704において、RAをMNに送信する。
MAG(NewMAG)からRAを受け取ったMNは、S705において、アドレスをコンフィギュレーションして、NAやDADを行うこのステップは、省略してもよい。
MAG(NewMAG)では、RAを送信したら、LMAとのトンネルを生成するため、S706において、LMAに対して代理登録要求(Proxy Binding Update)を送信する。
このメッセージには、MN−IDとMNのホームプレフィックス等が含まれている。
Proxy Binding Updateを受け取ったLMAは、S707において、Proxy Binding Update AckをMAG(NewMAG)に返す。
こうしてLMA−MAG間で双方向トンネルが生成され、MNまでルーティングが可能となる。
Mobile IPv4において、MNと通信するMIPv4の機能を備えない端末に対して、CNに必要な機能を代理で提供するシステムに関して、開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−224070号公報 Request for Comments(RFC)3775、"Mobility Support in IPv6" Internet Draft "draft−giaretta−netlmm−dt−protocol" Internet Draft "draft−sgundave−mip6−proxymip6"
しかしながら、第一及び第二のネットワークベースIPモビリティプロトコルの移動端末と、Mobile IPv6の移動端末が通信し、経路最適化をしようとすると、ネットワークベースIPモビリティプロトコルの移動端末にRRやBUといったシグナリングが飛んでしまう。また、経路最適化後はオプションヘッダが付いてしまい、ヘッダのオーバーヘッドが大きくなってしまう。これらのことにより、最も狭帯域である、ラストワンホップ(多くの場合は無線リンク)の帯域を効率的に利用できないことになってしまう。
また、MAGについて、特許文献1の機能をIPv6用に拡張して用いても、ネットワークベースIPモビリティプロトコルではハンドオーバーがあるため、ハンドオーバー後には処理ができなくなってしまう。これは、経路最適化のためにもつデータ、BC(Binding Cache)をハンドオーバー後のMAGは持っていないために利用することが出来なくなるためである。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ネットワークベースIPモビリティプロトコルにおいて、Mobile IPv6の移動端末と通信を行なう場合に、最も狭帯域となるラストワンホップの帯域を効率的に利用し、ハンドオーバー後にも、経路最適化したままの通信を可能とするネットワークベースIPモビリティプロトコルを利用した通信システム、制御装置、ルータ及びその通信方法を提供することである。
斯かる実情に鑑み、第1の発明によるネットワークベースIPモビリティプロトコルを利用した通信システムは、ネットワークベースIPモビリティプロトコルを利用し、移動端末が一意に付与されたアドレスによって、同一リンクに属するルータからデータを送受信して通信を行い、該移動端末が他のネットワークに移動した際には、制御装置の制御により通信を切替える通信システムであって、
前記ルータは、Mobile IPプロトコルにより中継を行うための前記移動端末に関する通信情報であるバインディング・キャッシュを記憶し、前記ルータは、受信した前記データが、自身の管理する前記移動端末とMobile IPプロトコルを利用する端末との通信であった場合には、前記移動端末と前記Mobile IPプロトコルを利用する端末との中継を行なうことを特徴とする。
また、第2の発明によるネットワークベースIPモビリティプロトコルを利用した通信システムは、前記移動端末が他の前記ルータのネットワークに移動した場合に、前記制御装置は、前記移動端末の移動元の前記ルータに、前記移動端末の前記バインディング・キャッシュを、前記移動端末の移動先の前記ルータに転送するように転送指示通知を送信することを特徴とする。
また、第3の発明によるネットワークベースIPモビリティプロトコルを利用した通信システムは、前記移動端末が、他の端末と複数のインターフェイスを介して通信を行なう場合に、前記移動元のルータは、インターフェイスごとの転送方針(ルーティングポリシ)も前記バインディング・キャッシュとともに、前記移動先のルータに送信することを特徴とする。
また、第4の発明による制御装置は、ネットワークベースIPモビリティプロトコルを利用し、移動端末が一意に付与されたアドレスによって、同一リンクに属するルータからデータを送受信して通信を行うシステムで、該移動端末が他のネットワークに移動した際には通信を切替える制御を行う制御装置であって、
前記移動端末の移動先のネットワークにおける前記ルータからの該移動端末の識別子及び該ルータの識別子又はIPアドレスを含む通知を受信する通信手段と、中継を行う前記ルータ及び前記移動端末に関する通信情報を保持する記憶手段と、前記ルータからの通知に含まれる前記移動端末の識別子から該移動端末の通信情報について前記記憶手段を参照、移動先の前記ルータの情報及び前記ルータ間のデータ転送に関する情報を更新し、移動元の前記ルータが移動先の前記ルータへデータを転送するよう指示する前記移動端末の識別子及び前記移動先のルータの識別子又はIPアドレスを含むバッファ転送指示通知及びMobile IPプロトコルにより中継を行うための前記移動端末に関する通信情報であるバインディング・キャッシュ転送指示通知とを生成する制御手段とを備え、前記通信手段が、前記移動元のルータに、前記バッファ転送指示通知及び前記バインディング・キャッシュ転送指示通知を送信することを特徴とする。
また、第5の発明によるルータは、ネットワークベースIPモビリティプロトコルを利用し、制御装置の制御によって、一意に付与されたアドレスにより通信を行う同一リンクに属する移動端末とデータの送受信を行うルータであって、
Mobile IPプロトコルにより中継を行うための前記移動端末に関する通信情報であるバインディング・キャッシュを記憶する記憶手段と、受信した前記データが、自身の管理する前記移動端末とMobile IPプロトコルを利用する端末との通信であった場合には、前記移動端末と前記Mobile IPプロトコルを利用する端末との中継を行なう制御手段とを備えることを特徴とする。
また、第6の発明によるルータは、前記制御手段が、前記制御装置から前記バインディング・キャッシュ転送指示通知を受信した場合に、前記バインディング・キャッシュを、前記移動端末の移動先の前記ルータに転送することを特徴とする。
また、第7の発明によるルータは、前記移動端末が、他の端末と複数のインターフェイスを介して通信を行なう場合に、前記制御手段は、前記移動先のルータに、インターフェイスごとの転送方針(ルーティングポリシ)も前記バインディング・キャッシュとともに、転送することを特徴とする。
また、第8の発明による通信方法は、ネットワークベースIPモビリティプロトコルを利用し、移動端末に、一意に付与されたアドレスによって同一リンクに属するルータからデータの送受信を行わせ、該移動端末が他のネットワークに移動した際には、制御装置に該移動端末の通信を切替える制御を行わせる通信方法であって、
前記ルータは、受信した前記データが、自身の管理する前記移動端末とMobile IPプロトコルを利用する端末との通信であった場合には、前記移動端末と前記Mobile IPプロトコルを利用する端末との中継を行なうことを特徴とする。
また、第9の発明による通信方法は、前記移動端末が他の前記ルータのネットワークに移動した場合に、前記制御装置は、前記移動端末の移動元の前記ルータに、Mobile IPプロトコルにより中継を行うための前記移動端末に関する通信情報であるバインディング・キャッシュを、前記移動端末の移動先の前記ルータに転送するように転送指示通知を送信することを特徴とする。
本発明を用いれば、ルータ(MAG)がMobile IP代行機能を行うことにより、ネットワークベースIPモビリティプロトコルドメイン中の移動端末(MN)は、Mobile IPのシグナリングによるRRやBUといったパケットを受け取らずに済み、狭帯域であるラストワンホップにおいて不要なシグナリングが飛んだり、ヘッダのオーバーヘッドが大きくなることを抑え、また、制御装置(LMA)は、移動端末の移動元のルータに対し、移動先のルータに中継を行う前記移動端末に関する通信情報(バインディング・キャッシュ)を転送するよう転送指示通知を送信するので、移動端末が移動(ハンドオーバー)した後も経路最適化したまま通信が可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本実施形態におけるネットワークの概略構成について示した図である。
図2は、本実施形態におけるMAGの構成を示したブロック図である。
図3は、本実施形態におけるLMAの構成を示したブロック図である。
図4は、本実施形態における初期の通信の様子についてヘッダの例とともに説明した図である。
図5は、本実施形態における処理の手順を示したシーケンス図である。
図1に示すように、本実施形態においては、NetLMM−MN1(ネットワークベースIPモビリティプロトコルを利用する移動端末)は、最初MAGa2のリンクに位置し、MAGb3のリンクへと移動するとして説明する。
以下に、図2のMAG及び図3のLMAについて、説明する。
図2に示すように、MAG2、3は、NetLMM用通信手段11と、Network用通信手段12と、ネットワークベースIPモビリティプロトコルに関する制御を行なうネットワークベースIPモビリティプロトコル処理部13と、Mobile IPに関する代理機能を行なうMobile IP代理処理部14と、データベース部と一時的に記憶することが可能な一時記憶部とからなる記憶部15とを含んで構成される。
図3に示すように、LMA8は、NetLMM用通信手段16と、Network用通信手段17と、ネットワークベースIPモビリティプロトコルに関する制御を行なうネットワークベースIPモビリティプロトコル処理部18と、データベース部と一時的に記憶することが可能な一時記憶部とからなる記憶部19とを含んで構成される。
NetLMM−MN1は、HA4が移動管理を行っているMIP−MN5(現在はHA4の管理しないリンクすなわちフォーリン・リンク(外部リンク)であるRouter(ルータ)6のリンクに位置している)とインターネット7を介して、MAGa2配下時に通信を開始する。ここで、MAGa2とLMA8との処理は終了しており、MAGa2とLMA8間にNetLMM−MN1のためのトンネルの設定はなされているものとする。
NetLMM−MN1とMIP−MN5が通信を開始すると、最初は、HA4経由での通信となる。
すなわち、図4に示すように、NetLMM−MN1−MAGa2間は通常のIPv6としてソースアドレスをNetLMM−MN1、ディスティネーションアドレスをMIP−MN5のHoAとして通信が行なわれる。
更に、MAGa2−LMA8間は、トンネル設定により、MAGa2又はLMA8のネットワークベースIPモビリティプロトコル処理部13、18が、パケットの外側のヘッダのアドレスをMAGa2、LMA8のアドレスとなるように付加して通信が行なわれる。
また、LMA8−HA4間は、外側ヘッダが除かれ、通常のIPv6として通信が行なわれる。
次に、HA4−MIP−MN5間は、外側のヘッダのアドレスをHA4とMIP−MN5のCoAとするようなMobile IPのトンネル設定により通信が行なわれる。
MIP−MN5とNetLMM−MN1が通信を開始すると、MIP−MN5は、経路最適化のため、まず、S101及びS102、S103において、HOTIとCOTIをNetLMM−MN1宛に送信する。
NetLMM−MN1宛のパケット、HOTIは、HA4及びLMA8を介し、COTIは、LMA8を介し、MAGa2に届く。
図6は、MAG2、3におけるMobile IP代行機能処理の手順を示したフローチャートである。
MAGa2の通信手段12よりHOTIとCOTIを受信し、これらのパケットは、Mobile IP代理処理部14に出力される。MAGa2のMobile IP代理処理部14は、図6に示すフロー図に沿って、Mobile IP代行機能処理を行うか判断する。
まず、S201において、Mobile IP代理処理部14は、自身の管理する端末宛であるか否かの判定を行なう。S201で「Yes」であれば、S202の処理に、「No」であれば、S205の処理にすすむ。
S202において、Mobile IP代理処理部14は、受信したパケットが、MIPに関するものか否かの判定を行なう。S202で「Yes」であれば、S203において、Mobile IP代理処理部14は、MIP代行処理を行なう。
S202で「No」であれば、S204において、Mobile IP代理処理部14は、通常のIPルーティングを行なう。
また、S201で「No」であれば、Mobile IP代理処理部14は、S205の処理にすすむが、自身の管理する端末からか否かの判定を行なう。
S205で「No」であれば、S208において、Mobile IP代理処理部14は、通常のIPルーティングを行なう。
S205で「Yes」であれば、S206において、Mobile IP代理処理部14は、通信相手に関するBCを記憶部15に有しているか否かの検索を行なう。
S206で「No」であれば、S209において、Mobile IP代理処理部14は、通常のIPルーティングを行なう。
S206で「Yes」であれば、S207において、Mobile IP代理処理部14は、MIP代行機能の提供を行なう。
ここで、受信したHOTIとCOTIの宛先はNetLMM−MN1宛であるので、Mobile IP代理処理部14は、S201で「Yes」と判定し、S202にすすむ。S202において、Mobile IP代理処理部14は、これらパケットがMIPに関するパケットであると判定するので「Yes」となり、S203にすすみ、Mobile IP代行機能処理を行うと判断する。
そこで、NetLMM−MN1に代わって、Mobile IP代理処理部14は、HOTIに対してはHOTを、COTIに対してはCOTを生成して、NetLMM−MN1のアドレスをソースアドレスとして生成し、通信手段12を介して、S104及びS105において、HOTをLMA8及びHA4を介し、S106において、COTをLMA8を介し、MIP−MN5に返信する。
MIP−MN5では、HOTとCOTを受信したので、S107において、その情報を元にBUを生成し、NetLMM−MN1宛にBUの送信を行なう。
BUを受信したMAGa2のMobile IP代理処理部14では、図6のフローに従い、Mobile IP代行機能処理を行うか判断する。ここでは、Mobile IP代理処理部14は、S201の判定において、BUの宛先はNetLMM−MN1宛であるので、「Yes」と判定し、S202で、MIPに関するパケットであるので、「Yes」と判定してS203にすすみ、Mobile IP代行機能処理を行うと判断する。そこで、MAGa2のMobile IP代理処理部14では、BUを元に、例えば、図7のようなBCを記憶部15に生成する。このBCは、NetLMM−MN1のためのものなので、NetLMM−MN1のID又はIPアドレスに関連付けて記憶する。
また、必要であれば、Mobile IP代理処理部14は、S108において、NetLMM−MN1に代わり、BA(Binding Acknowledgement、以下、「BA」という)をMIP−MN5に返信する。これらの処理の結果、MAGa2は、経路最適化が行なわれ、記憶部15にBCを保持することになり、MIPv6仕様のオプションヘッダが付いたパケットを取り扱えるようになる。
経路最適化が行なわれた後のMIP−MN5からNetLMM−MN1宛のパケットには、ディスティネーションオプションヘッダが付く。LMA8経由で、このパケットを受信したMAGa2では、図6のフローに従い、Mobile IP代行機能処理を行うか判断する。
このパケットは、NetLMM−MN1宛であるので、S201において、Mobile IP代理処理部14は、「Yes」と判定する。また、このパケットは、MIP仕様のオプションヘッダが付いているので、Mobile IP代理処理部14は、S202において「Yes」と判定し、S203のMobile IP代行機能処理を行う。このパケットは、MIP−MN5のCoAがソースアドレスで、ディスティネーションアドレスがNetLMM−MN−IP、ディスティネーションオプションヘッダがMIP−MN5のHoAとなっている。
Mobile IP代理処理部14は、これらの情報と、NetLMM−MN1のIPアドレスから記憶部15において検索されるBCとを比べ、該パケットが該BCに関するものであるかの判定を行ない、該当するパケットであれば、ヘッダの置き換えを行う。すなわち、Mobile IP代理処理部14は、通常のIPv6ヘッダと同様の、ソースアドレスがMIP−MN−HoA、ディスティネーションオプションヘッダがNetLMM−MNであり、オプションヘッダのないフォーマットにして、NetLMM−MN1に転送する。
NetLMM−MN1からMIP−MN5宛のパケットは、MAGa2には通常のIPv6パケットとして到達する。ここで、MAGa2は、図6のフローにしたがって、Mobile IP代行機能処理を行うか判断する。
S201において、Mobile IP代理処理部14は、このパケットは、NetLMM−MN1宛ではないと判定し、S205の処理にすすむ。S205において、Mobile IP代理処理部14は、NetLMM−MN1からのパケットであると判定するので、S206の処理にすすむ。次に、S206において、Mobile IP代理処理部14は、NetLMM−MN1のIPアドレスをキーに記憶部15を検索すると、図7のようなBCが見つかるので、S207において、Mobile IP代行機能処理を行う。
この代行処理は、ソースアドレスがNetLMM−MN−IPで、ディスティネーションアドレスがMIP−MN−HoAであるパケットのヘッダを書き換える。すなわち、MIPv6にしたがって、ソースアドレスは、そのままでよくNetLMM−MN−IPを用いる。MAGa2のMobile IP代理処理部14は、図7のBCの情報から、MIP−MN−HoAのCoAはMIP−MN−CoAであることを認識し、MIP−MN−CoAをディスティネーションアドレスとし、ルーティングオプションヘッダTYPE2として、MIP−MN−HoAを格納し、パケットをLMA8経由で、インターネット網7へと転送する。
これらの処理の結果、NetLMM−MN1は、経路最適化を行ないつつ、MIP−MN5との通信について、ネットワークベースIPプロトコルの利点を失わずに通信が可能となる。
図8は、本実施形態におけるハンドオーバー後の処理の手順の例を示したシーケンス図である。
NetLMM−MN1がMAGa2からMAGb3にハンドオーバーすることを例として、図8を用いて説明する。
S301において、NetLMM−MN1は通常の手順に従って、自身の識別子であるNetLMM−MN−IDを含むメッセージをMAGb3に送信する。
S302において、MAGb3のネットワークベースIPモビリティプロトコル処理部13では、そのNetLMM−MN−IDを含むロケーションレジストレーションを作成し、LMA8に送信する。
ロケーションレジストレーションを受信したLMA8のネットワークベースIPモビリティプロトコル処理部18では、S303において、NetLMM−MN−IPを含むMAGb3とのトンネル作成のためのルーティングセットアップを送信する。また、この際、LMA8のネットワークベースIPモビリティプロトコル処理部18は、S304において、MAGa2に対して、新しいMAGであるMAGb3のIDとNetLMM−MN1のIDを含む、BC転送指示を送信する。
BC転送指示を受信したMAGa2のネットワークベースIPモビリティプロトコル処理部13では、メッセージ中に含まれるNetLMM−MN−IDをMobile IP代理処理部14に出力し、Mobile IP代理処理部14は、該NetLMM−MN−IDから、記憶部15におけるNetLMM−MN1に関するBCを抽出して、ネットワークベースIPモビリティプロトコル処理部13に出力し、ネットワークベースIPモビリティプロトコル処理部13は、S305において、このBCの情報をMAGb3に転送する。また、Mobile IP代理処理部14は、このBCの情報を記憶部15から削除する。
LMA8からのルーティングセットアップを受信したMAGb3のネットワークベースIPモビリティプロトコル処理部13は、LMA8とMAGb3でのNetLMM−MN−IPに関するパケットの双方向トンネルを作成し、S306において、ルーティングセットアップAckをLMA8に返信する。
また、MAGa2からBCの情報を受信したMAGb3のネットワークベースIPモビリティプロトコル処理部13は、該情報をMobile IP代理処理部14に出力し、Mobile IP代理処理部14は、そのBCを記憶部15に格納する。
MAGb3よりルーティングセットアップAckを受信したLMA8のネットワークベースIPモビリティプロトコル処理部18では、S307において、ロケーションレジストレーションAckをMAGb3に返信する。
LMA8よりロケーションレジストレーションAckを受信したMAGb3のネットワークベースIPモビリティプロトコル処理部13では、S308において、NetLMM−MNのアドレスをコンフィギュレーションするためのメッセージを、NetLMM−MN1に対して送信する。このメッセージには、RA、DHCP−Advtize又はDHCP−Reconfigureなどが考えられる。
このようにして、NetLMM−MN1は、MAGb3を介して通信可能な状態になる。
これ以降は、MAGb3のMobile IP代理処理部14は,MAGa2と同様に、パケットを受信した場合には、図6のフローに従って処理を行う。その結果、Mobile IP代理処理部14は、MIP−MN5からやってくるオプションヘッダの付いたNetLMM−MN1宛のパケットは、Mobile IP代行機能処理して、通常のIPv6パケットとしてNetLMM−MN1に配送する。
また、Mobile IP代理処理部14は、NetLMM−MN1から受信したMIP−MN−HoA宛のパケットを、記憶部15のBCを参照してMobile IP代行機能処理して、Mobile IPv6仕様のオプションヘッダをつけて、MIP−MN−CoA宛にして送信する。
このようにして、MIPの機能を有する端末、MIP−MN5とネットワークベースIPモビリティプロトコルを利用する端末、NetLMM−MN1が通信しても、NetLMM−MN1にはMIPのシグナリングは到達せず、なお且つ、オプションヘッダの付いたパケットも到達せず、経路最適化をした上で、NetLMM−MN1がハンドオーバーしても通信可能となる。
[第2の実施形態]
本実施形態では、MIP−MNがMobile IPの派生プロトコルであるMultipleCoAの端末と通常のMIP端末の二者と通信している端末であるNetLMM−MNがMAGaからMAGbにハンドオーバーする例を示す。
MultipleCoAは、Mobile IPを拡張し、マルチホームを実現するためのプロトコルで、MultipleCoAのMNは複数の通信手段を有し、複数のネットワークからInternetへのアクセスが可能であり、複数のCoAを同時にHA及びCNに対して登録可能である。この際、BCにおいて、CoAに、MN上の各通信インターフェイスに割り当てたBID(Binding ID)を関連付けて登録する。この結果、CNでは、BCを参考にMNの複数のCoAの何れかにパケットを送信することも可能であるし、何れのCoAからパケットが届いても、BCにてHoAとのマッチングの検証することが可能となる。
図9は、本実施形態におけるネットワークの概略構成について示した図である。
図10は、本実施形態における通信状態について示した図である。
図11は、本実施形態におけるアドレスについて示した図である。
図12は、本実施形態における初期状態でMAGaが保持するBCを示した図である。
図13は、本実施形態における処理の手順を示したシーケンス図である。
本実施形態においては、ハンドオーバーに着目し、第1の実施形態で示したMAGaがBCを生成する部分に関しての説明は省略する。
図9に示すとおり、初期状態においては、MAGa21のリンクには、NetLMM−MNa22及びNetLMM−MNb23が位置している。
また、LMA24は、MAGa21及びMAGb25を管理している。また、MultipleCoAの端末として、MCoA−MN26がRouter−a27及びRouter−b28のリンクに位置し、LMA24とインターネット29を介して繋がっている。また、MIPの端末、MIP−MN30がRouter−c31のリンクに位置し、HAとしては、HAa32及びHAb33が存在する。
図10に示す通り、NetLMM−MNa22は、MCoA−MN26と種別「Video」、「Voice」が示している通りTV電話をしながら、MIP−MN30と種別「GAME」が示している通り、ゲームをしている状態である。NetLMM−MNb23は、MIP−MN30と種別「GAME」が示している通りゲームをしている状態である。
また、図9に示す各ノードのIPアドレスは、図11に示す通りである。
また、初期状態において、MAGa21は、図12に示すようなBCを保持していて、且つ、ルーティングポリシとして図14のような情報を保持しているものとする。図14は、NetLMM−MNa22とMCoA−MN26との通信において、Videoのデータストリームに関してはBID1(すなわちMCoA−MN−CoA1)を利用し、Voiceのデータストリームに関してはBID2(すなわちMCoA−MN−CoA2)を利用する旨が書かれている。つまり、BCはOSI基本参照モデル第3層において利用可能なIPアドレス情報に関するもので、ルーティングポリシはアプリケーションと実際に利用するIPアドレスに関する情報が記述されている。
以上のような状態から、NetLMM−MNa22がMAGa21からMAGb25にハンドオーバーした際、まず、S401において、NetLMM−MNa22は自身のIDであるNetLMM−MNa−IDを含むメッセージをMAGb25に送信する。
S402において、MAGb25のネットワークベースIPモビリティプロトコル処理部13では、そのNetLMM−MNa−IDとMAGb25の識別子であるMAGb−IDを含むロケーションレジストレーションをLMA24に送信する。
MAGb25よりロケーションレジストレーションを受信したLMA24のネットワークベースIPモビリティプロトコル処理部18では、S403において、LMA24−MAGb25トンネル生成のためルーティングセットアップをMAGb25に送信する。
また、S404において、LMA24のネットワークベースIPモビリティプロトコル処理部18は、NetLMM−MNa22が移動前に位置したリンクのMAGa21に対して、LMA24−MAGa21トンネル(NetLMM−MNa22用)を削除するため、ロケーションデレジストレーションを送信する。
更に、LMA24のネットワークベースIPモビリティプロトコル処理部18は、MAGa21に対して、バッファ転送指示のメッセージをMAGb25のID、MAGb−ID、NetLMM−MNa22のID、NetLMM−MNa−IDを含めて送信し、BC転送指示のメッセージもMAGb25のID、MAGb−ID,NetLMM−MNa22のID、NetLMM−MNa−IDを含めて送信する。これら3つのメッセージ(ロケーションデレジストレーション・バッファ転送指示・BC転送指示)は合成して送信してもよいし、個別に送信してもよい。また、この際BC情報と共にルーティングポリシの情報も送信する。
これらメッセージをLMA24より受信したMAGa21のネットワークベースIPモビリティプロトコル処理部13では、S405において、Mobile IP代理処理部14に指示の情報を伝達し、Mobile IP代理処理部14は、記憶部15を参照してNetLMM−MNa22に関するBC情報(図12の一部で図15に示す)を抽出してネットワークベースIPモビリティプロトコル処理部13に出力し、MAGb25に転送する。
また、MAGa21のネットワークベースIPモビリティプロトコル処理部13は、MAGb25に対して、MAGa−IDとNetLMM−MNa−IDを含むトンネル生成要求メッセージを送信する。この2つのメッセージは合成して送信してもよいし、個別に送信してもよい。
MAGa21より、これらのメッセージを受信したMAGb25のネットワークベースIPモビリティプロトコル処理部13は、Mobile IP代理処理部14に、受信したNetLMM−MNaに関するBC情報及びルーティングポリシを出力し、Mobile IP代理処理部14は、BCの情報及びルーティングポリシを記憶部15に記憶する。
また、MAGb25のネットワークベースIPモビリティプロトコル処理部13は、MAGa21−MAGb25間のトンネル設定を行ない、S406において、MAGa21に対し、確認のためのトンネル生成指示・BC転送Ackを送信する。
これ以降、トンネル設定がなされたので、MAGa21のネットワークベースIPモビリティプロトコル処理部13は、NetLMM−MNa22宛のバッファに溜まっているパケットをMAGb25宛に転送を開始する。
LMA24からルーティングセットアップを受信したMAGb25のネットワークベースIPモビリティプロトコル処理部13は、S407において、LMA24−MAGb25間トンネルを設定し、ルーティングセットアップAckをLMA24に送信する。
MAGb25よりルーティングセットアップAckを受信したLMA24のネットワークベースIPモビリティプロトコル処理部18は、S408において、ロケーションレジストレーションAckをMAGb25に返信する。
LAM24よりロケーションレジストレーションAckを受信したMAGb25のネットワークベースIPモビリティプロトコル処理部13では、S409において、NetLMM−MNa22のアドレスをコンフィギュレーション(アドレス設定)するためのメッセージをNetLMM−MNaに対して送信する。このメッセージには、RA、DHCP−Advtize又はDHCP−Reconfigureなどが考えられる。
このようにして、ハンドオーバー後も、NetLMM−MNa22は、通信可能な状態になる。
MIPの端末に関するBCを有することにより、経路最適化通信可能な状態となったMAGb25は、MAGa21と同様に、図6のフローに従って処理を行うことになる。
その結果、例えば、MAGb25のMobile IP代理処理部14は、MIP−MN30から受信したオプションヘッダの付いたNetLMM−MNa22宛のパケットを、Mobile IP代行機能処理して、通常のIPv6パケットとしてNetLMM−MNa22に配送することになる。
また、MAGb25のMobile IP代理処理部14は、NetLMM−MNa22からMIP−MN−HoA宛となっているパケットについて、Mobile IP代行機能処理し、Mobile IPv6仕様のオプションヘッダをつけて、MIP−MN−CoA宛に送信する。
また、MAGb25のMobile IP代理処理部14は、MCoA−MN26から受信したオプションヘッダの付いたNetLMM−MNa22宛のパケットは、Mobile IP代行機能処理し、通常のIPv6パケットとしてNetLMM−MNa22に配送する。
また、MAGb25のMobile IP代理処理部14は、NetLMM−MNa22からMCoA−MN−HoA宛のパケットを受信すると、Mobile IP代行機能処理して、Mobile IPv6仕様のオプションヘッダを付け、Videoストリームに関してはMCoA−MN−CoA1宛に、Voiceストリームに関してはMCoA−MN−CoA2宛に送信する。
以上のようなMobile IP代理処理は、BCとルーティングポリシが、移動前のMAGから移動先のMAGに転送されたため実現されるものである。
このようにして、MIP−MN30、MCoA−MN26とNetLMM−MNa22が通信する実施形態においても、NetLMM−MNa22にはMIPのシグナリングは到達せず、なお且つ、オプションヘッダの付いたパケットも到達せず、最も狭帯域のラストワンホップの有効利用を図ることができ、また、経路最適化をした上でNetLMM−MNがハンドオーバーしても通信可能となる。
ところで、本実施形態に、従来技術の第二のネットワークベースIPプロトコルとして説明したProxy Mobile IP方式を適用しても、LMAがMAGを制御し、MAGがMobile IP代理処理を行うことにつき、上記のような同様の効果が得られる。
図16は、本実施形態のハンドオーバーにProxy Mobile IP方式を適用した場合のシーケンス図である。
図16に示すように、NetLMM−MNが他のMAGのリンクに移動した場合、NetLMM−MNの移動先のMAGは、AAAサーバと認証のための通信を行い、LMAには、Proxy Binding Updateを送信する。この後の処理は、図13と同様に、LMAの制御により、NetLMM−MNの移動元のMAGから移動先のMAGへBCの転送、バッファの転送等が行われ、ハンドオーバーが完了する。
尚、本発明のネットワークベースIPモビリティプロトコルを利用した通信システム、制御装置、ルータ及びその通信方法は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
第1の実施形態におけるネットワークの概略構成について示した図である。 MAGの構成を示したブロック図である。 LMAの構成を示したブロック図である。 第1の実施形態における初期の通信の様子についてヘッダの例とともに説明した図である。 第1の実施形態における処理の手順を示したシーケンス図である。 Mobile IP代行機能処理の手順を示したフローチャートである。 BCの一例である。 第1の実施形態における処理の手順の例を示したシーケンス図である。 第2の実施形態におけるネットワークの概略構成について示した図である。 第2の実施形態における通信状態について示した図である。 第2の実施形態におけるアドレスについて示した図である。 第2の実施形態における初期状態でMAGaが保持するBCを示した図である。 第2の実施形態における処理の手順を示したシーケンス図である。 ルーティングポリシの一例である。 BCの一例である。 第2の実施形態のハンドオーバーにProxy Mobile IP方式を適用した場合のシーケンス図である。 従来のネットワークベースIPモビリティプロトコルのハンドオーバーの処理の手順を示したシーケンス図である。 従来のネットワークベースIPモビリティプロトコルのProxy MobileIP方式によるハンドオーバーの処理の手順を示したシーケンス図である。
符号の説明
1、22、23 NetLMM−MN
2、3、21、25 MAG
4、32、33 HA
5、30 MIP−MN
6、27、28、31 ルータ
7、29 インターネット
8、24 LMA
11、12、16、17 通信手段
13、18 ネットワークベースIPモビリティプロトコル処理部
14 Mobile IP代理処理部
15、19 記憶部
26 MCoA−MN

Claims (9)

  1. ネットワークベースIPモビリティプロトコルを利用し、移動端末が一意に付与されたアドレスによって、同一リンクに属するルータからデータを送受信して通信を行い、該移動端末が他のネットワークに移動した際には、制御装置の制御により通信を切替える通信システムであって、
    前記ルータは、Mobile IPプロトコルにより中継を行うための前記移動端末に関する通信情報であるバインディング・キャッシュを記憶し、
    前記ルータは、受信した前記データが、自身の管理する前記移動端末とMobile IPプロトコルを利用する端末との通信であった場合には、前記移動端末と前記Mobile IPプロトコルを利用する端末との中継を行なうことを特徴とするネットワークベースIPモビリティプロトコルを利用した通信システム。
  2. 前記移動端末が他の前記ルータのネットワークに移動した場合に、前記制御装置は、前記移動端末の移動元の前記ルータに、前記移動端末の前記バインディング・キャッシュを、前記移動端末の移動先の前記ルータに転送するように転送指示通知を送信することを特徴とする請求項1に記載のネットワークベースIPモビリティプロトコルを利用した通信システム。
  3. 前記移動端末が、他の端末と複数のインターフェイスを介して通信を行なう場合に、前記移動元のルータは、前記インターフェイスごとの転送方針(ルーティングポリシ)も前記バインディング・キャッシュとともに、前記移動先のルータに送信することを特徴とする請求項2に記載のネットワークベースIPモビリティプロトコルを利用した通信システム。
  4. ネットワークベースIPモビリティプロトコルを利用し、移動端末が一意に付与されたアドレスによって、同一リンクに属するルータからデータを送受信して通信を行うシステムで、該移動端末が他のネットワークに移動した際には通信を切替える制御を行う制御装置であって、
    前記移動端末の移動先のネットワークにおける前記ルータからの該移動端末の識別子及び該ルータの識別子又はIPアドレスを含む通知を受信する通信手段と、
    中継を行う前記ルータ及び前記移動端末に関する通信情報を保持する記憶手段と、
    前記ルータからの通知に含まれる前記移動端末の識別子から該移動端末の通信情報について前記記憶手段を参照、移動先の前記ルータの情報及び前記ルータ間のデータ転送に関する情報を更新し、移動元の前記ルータが移動先の前記ルータへデータを転送するよう指示する前記移動端末の識別子及び前記移動先のルータの識別子又はIPアドレスを含むバッファ転送指示通知及びMobile IPプロトコルにより中継を行うための前記移動端末に関する通信情報であるバインディング・キャッシュ転送指示通知を生成する制御手段とを備え、
    前記通信手段が、前記移動元のルータに、前記バッファ転送指示通知及び前記バインディング・キャッシュ転送指示通知を送信することを特徴とする制御装置。
  5. ネットワークベースIPモビリティプロトコルを利用し、制御装置の制御によって、一意に付与されたアドレスにより通信を行う同一リンクに属する移動端末とデータの送受信を行うルータであって、
    Mobile IPプロトコルにより中継を行うための前記移動端末に関する通信情報であるバインディング・キャッシュを記憶する記憶手段と、
    受信した前記データが、自身の管理する前記移動端末とMobile IPプロトコルを利用する端末との通信であった場合には、前記移動端末と前記Mobile IPプロトコルを利用する端末との中継を行なう制御手段とを備えることを特徴とするルータ。
  6. 前記制御手段は、前記制御装置からバインディング・キャッシュ転送指示通知を受信した場合に、前記バインディング・キャッシュを、前記移動端末の移動先の前記ルータに転送することを特徴とする請求項5に記載のルータ。
  7. 前記移動端末が、他の端末と複数のインターフェイスを介して通信を行なう場合に、前記制御手段は、前記移動先のルータに、前記インターフェイスごとの転送方針(ルーティングポリシ)も前記バインディング・キャッシュとともに、転送することを特徴とする請求項6に記載のルータ。
  8. ネットワークベースIPモビリティプロトコルを利用し、移動端末に、一意に付与されたアドレスによって同一リンクに属するルータからデータの送受信を行わせ、該移動端末が他のネットワークに移動した際には、制御装置に該移動端末の通信を切替える制御を行わせる通信方法であって、
    前記ルータは、受信した前記データが、自身の管理する前記移動端末とMobile IPプロトコルを利用する端末との通信であった場合には、前記移動端末と前記Mobile IPプロトコルを利用する端末との中継を行なうことを特徴とする通信方法。
  9. 前記移動端末が他の前記ルータのネットワークに移動した場合に、前記制御装置は、前記移動端末の移動元の前記ルータに、Mobile IPプロトコルにより中継を行なうための前記移動端末に関する通信情報であるバインディング・キャッシュを、前記移動端末の移動先の前記ルータに転送するように転送指示通知を送信することを特徴とする請求項8に記載の通信方法。
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