JP2008292884A - 光情報記録媒体、並びにその記録方法及び再生方法 - Google Patents

光情報記録媒体、並びにその記録方法及び再生方法 Download PDF

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Abstract

【課題】冗長性を増加することなくデータの再現性が高い光情報記録媒体を提供。
【解決手段】基板11上にピット記録領域層Pと体積ホログラフィック記録領域層Hとを有し、基板の一方の主面にはサーボアドレス用のエンボス状のピット等のガイド手段12が形成されるとともに、この主面上に、反射層13と、色素記録層14と、第一のギャップ層18aと,波長選択反射層17と、第二のギャップ層18bと、ホログラム記録層15とカバー層16とをこの順に有する。ピット記録領域層には、波長選択反射層とホログラム記録層とからなる体積ホログラフィック記録領域層に記録されたユーザーデータに対応するパリティ符号が記録される。このため、ピット記録領域層ではホログラム記録領域層に比べて高精度でパリティ符号が記録されるので、付加すべきパリティ符号のデータ量を最小限に抑制することができ、データの冗長性の増加を抑制することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、体積ホログラフィック記録領域層と、ピット記録領域層とを備え、データの再現性が良好な光情報記録媒体、並びにその記録方法及び再生方法に関する。
高密度画像情報等の大容量の情報を読み書き可能な記録媒体の一つとして光情報記録媒体が挙げられる。このような光情報記録媒体としては、例えば、CD−RやDVD−R等の追記型の光情報記録媒体が既に実用化されている。また、さらに大容量の光情報記録媒体として、体積ホログラフィを利用して情報を記録可能な光情報記録媒体が提案されている。
ホログラフィを利用した光情報記録は、一般的に、二次元のイメージ情報を持った光と参照光とを光情報記録媒体の内部で重ね合わせ、そのときにできる干渉縞を光情報記録媒体に三次元的に書き込むことによって行われる。記録された情報の再生時には、その光情報記録媒体の記録層に参照光のみを照射し、干渉縞による回折により、記録層内部に形成された光学特性分布に対応した強度分布を有する再生光を前記記録層から出射させることにより行われる。近年では、超高密度光情報記録のために、体積ホログラフィ、特にデジタル体積ホログラフィが開発され、注目を集めている。
この体積ホログラフィを利用した光情報記録方法では、記録層内に光学特性分布が三次元的に形成されるので、一つの情報光により情報が書き込まれた領域と、他の情報光により情報が書き込まれた領域とを部分的に重ね合わせる、所謂多重記録が可能である一方、ホログラフィを利用した光情報記録であるがゆえに、データの再現性が低いという課題を有している。
このため、ホログラフィを利用した光情報記録方法において、データの再現性を高める提案がなされている。一例として、図7に示すように特許文献1には、ホログラフィを利用して情報が記録される情報記録層を備えた光情報記録媒体に対して情報を記録するための光情報記録装置において、情報記録層にページデータとして記録される情報に基づいて生成されたパリティ符号をその情報記録層に記録することが提案されている。具体的には、デジタル化されて複数のページ情報に分割されたユーザーデータDu1,Du2、・・・と、分割された各ユーザーデータに誤り検出のために付加されるパリティ符号Dp1,Dp2,・・・と、複数のページ情報への分割に伴う誤り検出のために付加されるパリティ符号Dp1’,Dp2’,・・・が、ページ毎にそれぞれ位置をずらして前記光情報記録媒体に記録される。
上記光情報記録媒体への情報記録および再生のプロセスについて、図8を参照して説明する。情報記録の際は、まず、ユーザーデータが複数領域に分割された領域毎に、データ符号に符号間距離を設けるためにパリティ符号が付加される所謂ECC符号化が行われる。その後、例えばRLL(1,7)(RLL:Run Length Limited encoding)等の変調が施され、その後、光ピックアップへの出力信号に変換されて光情報記録媒体の前記情報記録層にホログラフィとして記録される。また、再生の際は、まず、前記情報記録層から読み出されたデータに、例えばPRML(Partial Response Maximum likelihood)等の信号処理が施される。次に、復調され、さらにECC復号化されて、ユーザーデータとして出力される。また、ホログラフィを利用した光情報記録方法の他の例として、図9に示すように特許文献2には、光記録再生装置の外部温度条件の変化に伴う再生誤差を抑制する目的で、体積ホログラフィック記録領域と、ピットパターン記録領域とを有する光記録媒体において、体積ホログラフィック記録領域に記録された情報の記録位置及び情報の記録時の温度をピットパターン記録領域に記録することが提案されている。
特開2003−178460号公報 特開2007−66461号公報
上記の背景技術に記載された光情報記録装置や光記録媒体においては、ユーザーデータと、このユーザーデータの誤り符号の訂正および/または検出のために付加されるパリティ符号とが、いずれもホログラフィを利用して情報記録層に記録されるので、記録されるパリティ符号自体も誤差を多分に含むものとなってしまう。このため、データの再現性を高めるためには、エラー検出のための大量のパリティ符号を付加する必要が生じ、データの冗長性が増加するという課題があった。また、上記の如く大量のパリティ符号の付加により、記録速度や再生速度が低下するという課題があった。また、上記の如くパリティ符号自体も誤差を含むので、安定して再生することが難しいという課題があった。
本発明の目的は、冗長性を増加することなくデータの再現性が高い光情報記録媒体を提供することにある。また、本発明の目的は、再現性を向上させるとともに記録速度や再生速度の低下を抑制することが可能な光情報記録媒体の記録方法を提供することにある。また、本発明の目的は、再現性を向上させるとともに安定して再生することが可能な光情報記録媒体の再生方法を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明の光情報記録媒体は、(1)基板上にピット記録領域層と体積ホログラフィック記録領域層とを有する光情報記録媒体であって、前記ピット記録領域層は、前記体積ホログラフィック記録領域層に記録されたユーザーデータに対応するパリティ符号の少なくとも一部が記録されたものである。(以下、第1の課題解決手段と称する。)
また、上記光情報記録媒体の主要な形態の一つは、前記第1の課題解決手段に加えて、さらに、(2)前記基板は、その一方の主面に予めガイド手段が形成されているとともに、前記主面上に、反射層と、色素記録層と、波長選択反射層と、ホログラム記録層とカバー層と、をこの順に有するものである。(以下、第2の課題解決手段と称する。)
また、前記目的を達成するため、本発明の光情報記録媒体の記録方法は、(3)上記(1)又は(2)の光情報記録媒体に情報を記録するための光情報記録媒体の記録方法であって、前記体積ホログラフィック記録領域層にユーザーデータを記録するとともに、該体積ホログラフィック記録領域層に記録されるユーザーデータからパリティ符号を生成し、生成されたパリティ符号の少なくとも一部を前記ピット記録領域層に記録するものである。(以下、第3の課題解決手段と称する。)
また、上記記録方法の主要な形態の一つは、上記第3の課題解決手段に加えて、さらに、(4)上記体積ホログラフィック記録領域層へのユーザーデータの記録と、前記ピット記録領域層への前記ユーザーデータに対応するパリティ符号の少なくとも一部の記録と、を同時に行うものである。(以下第4の課題解決手段と称する。)
また、前記目的を達成するため、本発明の光情報記録媒体の再生方法は、(5)上記(1)又は(2)の光情報記録媒体から情報を再生するための光情報記録媒体の再生方法であって、前記ピット記録領域層に記録されたパリティ符号を読み取り、該パリティ符号を基準にして、前記体積ホログラフィック記録領域層に記録されたユーザーデータを復号化して再生するものである。(以下、第5の課題解決手段と称する。)
上記第1の課題解決手段による作用は次の通りである。すなわち、前記ピット記録領域層は、前記体積ホログラフィック記録領域層に記録されたユーザーデータに対応するパリティ符号の少なくとも一部が記録されたものである。ピット記録領域層では、単層で独立したデータ記録が行われる。そして、体積ホログラフィック記録領域層のように回折光を利用した多重記録に比べて高精度でパリティ符号が記録される。このため、付加すべきパリティ符号のデータ量を最小限に抑制することができ、データの冗長性の増加を抑制することができる。また、体積ホログラフィック記録領域層に本来記録すべきユーザーデータの記録容量の低下を抑制することができる。
また、上記第2の課題解決手段による作用は次の通りである。すなわち、前記基板の一方の主面には予めガイド手段が形成されている。そして、該主面上に、反射層と、色素記録層と、波長選択反射層と、ホログラム記録層とカバー層とをこの順に有する。このため、ホログラム記録層に記録される記録データと色素記録層に記録されるパリティ符号との相互緩衝の発生を抑制することができる。
また、上記第3の課題解決手段による作用は次の通りである。すなわち、上記(1)又は(2)の光情報記録媒体を用いて情報を記録する光情報記録媒体の記録方法である。そして、前記体積ホログラフィック記録領域層にユーザーデータを記録し、該領域に記録されるユーザーデータからパリティ符号を生成し、生成されたパリティ符号を前記ピット記録領域層に記録する。このため、パリティ符号を高精度で記録することができるとともに、パリティ符号の記録に必要な記録容量を最小限にしてデータの冗長性の増大を抑制することができる。
また、上記第4の課題解決手段による作用は次の通りである。すなわち、前記体積ホログラフィック記録領域層にユーザーデータを記録すると同時に該記録されたユーザーデータに対応するパリティ符号を前記
ピット記録領域層に記録する。このため、データの冗長性の増大の抑制と相俟って、記録時間を短縮することができる。
また、上記第5の課題解決手段による作用は次の通りである。すなわち、前記ピット記録領域層に記録されたパリティ符号を予め読み取り、該パリティ符号に基づき、前記体積ホログラフィック記録領域層に記録したユーザーデータを再生する。このため、再現性を低下させることなく、安定して再生することができる。
本発明の光情報記録媒体によれば、ピット記録領域層にパリティ符号が記録されて、付加すべきパリティ符号のデータ量を最小限に抑制することができ、データの冗長性を増加することなくデータの再現性が高い光情報記録媒体を提供することができる。
また、本発明の光情報記録媒体の記録方法によれば、パリティ符号を高精度で記録することができるとともに、パリティ符号の記録に必要な記録容量を最小限にしてデータの冗長性の増大を抑制することができるので、再現性を向上させるとともに記録速度や再生速度の低下を抑制することができる。
また、本発明の光情報記録媒体の再生方法によれば、再現性を向上させるとともに安定して再生することができる。本発明の前記目的とそれ以外の目的、構成特徴、作用効果は、以下の説明と添付図面によって明らかとなろう。
以下、本発明の光情報記録媒体の第1の実施形態について、図1を参照して説明する。図1は第1の実施形態の光情報記録媒体10の内部構造を説明するための要部の拡大断面図である。
図1に示すように、本実施形態の光情報記録媒体10は、例えばポリカーボネート製の厚さ0.6mmのディスク形状の基板11上にピット記録領域層Pと体積ホログラフィック記録領域層Hとを有するものである。 具体的には、本実施形態の光情報記録媒体10は、前記ピット記録領域層Pに、前記体積ホログラフィック記録領域層Hに記録されたユーザーデータのパリティ符号が記録されたものである。上記基板11の一方の主面には記録/再生時のサーボ用の互いに離間する複数のエンボス形状のピット等のガイド手段12が形成されている。そして、前記ガイド手段12が形成された一方の主面上には、例えば厚さ約130nmのAg−Cu−P−In合金(ACPI)からなる反射層13が形成されており、該反射層13上には例えば厚さ20〜50nmのフタロシアニン系色素を含む色素記録層14が形成されている。前記ピット記録領域層Pは、前記反射層13と該反射層13上を被覆する色素記録層14とから構成されている。次に、前記色素記録層14上には、例えば厚さ20〜50nmの透明の無機材料(シリカ、ガラスなど)をスパッタしてなる第一のギャップ層18aが形成されている。該第一のギャップ層18a上には例えば下記表1に示す層構成でトータル厚さ数十〜数百nmのAl(屈折率n=1.65)-ZnS(n=2.35)−MgF(n=1.38)からなる波長選択反射層17が形成されている。該波長選択反射層17の光学特性は、図2に示すように、波長530nm付近で強度反射率が高く(すなわち、波長530nm付近の光を反射しやすく)、一方、波長660nm付近で強度反射率が低い(波長660nm付近の光を透過しやすい)光学特性を有するものである。また、該波長選択反射層17上には例えば厚さ20〜50nmの透明材料からなる第二のギャップ層18bが形成されている。前記第二のギャップ層18b上には、例えば厚さ100〜1000μmのフォトポリマーからなるホログラム記録層15が形成されており、さらに該ホログラム記録層15上には、例えば厚さ100μmの透明な紫外線硬化性樹脂からなるカバー層16が形成されている。前記体積ホログラフィック記録領域層Hは、前記波長選択反射層17と、該ホログラム記録層15とで構成されている。
Figure 2008292884
次に、上記光情報記録媒体10の各部の構成の好ましい実施形態について説明する。
まず、上記基板11の好ましい実施形態は次の通りである。すなわち、上記基板11としては、形状、構造、大きさ等について、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。形状としては、例えば、ディスク形状、カード形状などが挙げられる。光情報記録媒体の機械的強度を確保できる材料を選定する必要がある。
上記基板材料としては、従来の光情報記録媒体の基板材料として用いられている各種の材料を任意に選択して使用することができる。通常、ガラス、セラミック、樹脂などが用いられるが、成形性、コストの点から、樹脂が好適である。具体的には、ポリカーボネート樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂、エポキシ樹脂、アモルファスポリオレフィン、ポリエステル樹脂等を挙げることができ、必要によりこれらを積層して併用してもよい。上記材料の中では、成形性、耐湿性、寸法安定性及び低価格等の点から熱可塑性樹脂が好ましく、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂が特に好ましい。
これらの樹脂を用いた場合には、射出成形等の方法で所定の形状(光ディスクなら円環状)に基板11を作成することが好ましい。また、上記基板11の厚さは0.6〜1.6mmの範囲とすることが好ましい。また、これに限るものではなく、例えば紫外線硬化性樹脂を用いて、基台上に塗布し塗膜を硬化させて用いることもできる。
上記基板11には、反射層13が設けられる一方の主面に、レーザ光照射による記録及び/又は再生のアドレスサーボ用のガイド手段12が形成されていることが好ましい。前記ガイド手段としては、例えば、ディスク形状の光情報記録媒体の場合には、半径方向に延びる複数の位置決め領域としてのアドレス・サーボデータエリアが所定の角度間隔で設けられ、該アドレス・サーボデータエリアには、例えば互いに離間する複数のエンボス状のピット等が形成されている。前記ガイド手段は、上記エンボス状のピットに限るものではなく、例えば、螺旋状溝、ウォブルピット、LPP等から選択して用いることができる。前記ガイド手段12は、図示省略するが、前記基板11の成型に用いられる金型内に、一方の主面に前記ガイド手段12とは逆の凹凸パターンの微細加工が施されたスタンパと呼ばれる型板を配置して前記基板11の射出成型時に同時に形成することが好ましい。
次に、上記反射層13の好ましい実施形態は次のとおりである。上記反射層13はアドレスサーボ用、及びパリティ符号の記録及び再生用のレーザ光を反射させるものであり、本発明においては、レーザ光に対する反射率を高めたり、記録再生特性を改良する機能を付与するために、前記基板11と後述する色素記録層14との間に、必要により設けることが好ましい。上記光反射層13としては、Cr,Ni,Pt,Cu,Ag,Au,Al、等の金属又は、これらの合金、もしくは前記金属に微量成分が添加された合金を含む層であることが好ましい。該合金としては、例えばAg−Cu−P−In合金(ACPI),Ag−Zn−Cu(AZC)等が挙げられる。該反射層13は、例えば、前記金属または合金を、蒸着、イオンプレーティング、スパッタリングすることにより設けることができる。中でも、量産性、コストの面からスパッタリングが特に好ましい。該反射層13の厚さは、例えば130nmが好ましい。
次に、上記色素記録層14の好ましい実施形態は次の通りである。すなわち、上記色素記録層14としては、レーザ光の照射により何らかの光学的変化を生じさせ、その変化により情報を記録するものであり、その材料としては、有機色素を記録物質として含有する色素型とすることが好ましい。中でも、レーザ光照射によりピットが形成されデータが記録される色素型の記録層であることが好ましい。上記有機色素としては、例えば、アゾ系色素、フタロシアニン系色素、ナフタロシアニン系色素、シアニン系色素等が挙げられる。上記色素記録層14には、上記サーボ/パリティ用レーザ光の照射により、後述するホログラム記録層に記録されるユーザーデータに対応して誤り検出のためのパリティ符号を記録及び/又は再生することができる。また、上記色素記録層14は、上記色素を結合剤等と共に適当な溶剤に溶解して塗布液を調整し、次いで、この塗布液を、前記基板11上に直接または他の層を介してスピンコート法やスクリーン印刷法等により塗布して塗膜を形成した後、乾燥することにより形成される。尚、前記他の層としては、前述の反射層13等がある。上記色素記録層14の厚さは、例えば20nm〜50nmが好ましい。
次に、上記第一のギャップ層18aの好ましい実施形態は次の通りである。すはわち、上記第一のギャップ層18aは、後述する波長選択反射層15と前記色素記録層14との間に設けられ、波長選択反射層15内に生成されるホログラムの大きさを調整するのに有効である。該第一のギャップ層18aは、例えば、前記色素記録層14上にシリカ、ガラス等の透明の無機材料をスパッタリング法等により形成することができる。上記第一のギャップ層18aの厚さは、例えば20nm〜50nmが好ましい。
次に、上記波長選択反射層17の好ましい実施形態は次の通りである。すなわち、上記波長選択反射層17は、互いに異なる波長を有する複数の光のうち、特定の波長を有する光を反射し、他の波長を有する光を透過する例えば、波長選択反射機能を有する。該波長選択反射層17としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ダイクロイックミラー層、色材含有層、誘電体多層膜、単層又は2層以上のコレステリック層等により形成されることが好ましい。前記波長選択反射層17は、前記第一のギャップ層18a上に該ギャップ層18aと同様にスパッタリングして形成してもよく、また、予め担体フィルム等の基材上に積層形成して波長選択反射層17を作成した後、これを前記第一のギャップ層18a上に転写しても構わない。上記波長選択反射層17の厚さは、例えば数十nm〜数百nmが好ましい。
次に、上記第二のギャップ層18bの好ましい実施形態は次の通りである。すなわち、上記第二のギャップ層18bは、後述するホログラム記録層15と前記波長選択反射層17との間に設けられることが好ましい。該第二のギャップ層18bは、情報光及び参照光がフォーカシングするポイントの部分を後述するフォトポリマーで埋めていると、過剰露光がされた際に、モノマーの過剰消費が起こり、多重記録能力が低下することがあり、この弊害を防止する機能がある。前記第二のギャップ層18bとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。例えば、トリアセチルセルロース(TAC)、ポリカーボネート(PC),ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリスチレン(PS)、ポリスルホン(PSF),ポリビニルアルコール(PVA)、ポリメタクリル酸メチル=ポリメチルメタクリレート(PMMA)等のような透明樹脂フィルム、などが挙げられる。これらの中でも、TAC,PC等が特に好ましい。また、上記第二のギャップ層18bの厚さは、例えば20nm〜50nmが好ましい。
次に、上記ホログラム記録層15の好ましい実施形態は次の通りである。すなわち、上記ホログラム記録層15としては、光が照射されたときに光の強度に応じて屈折率、誘電率、反射率等の光学的特性が変化するホログラム材料によって形成されることが好ましい。前記ホログラム材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、光照射で重合反応が起こり高分子化するフォトポリマー、フォトリフラクティブ効果(光照射で空間電化分布が生じて屈折率が変調する)を示すフォトリフラクティブ材料、光照射で分子構造の異性化が起こり屈折率が変調するフォトクロミック材料、ニオブ酸リチウム、チタン酸バリウム等の無機材料、カルコゲン材料などが挙げられる。前記フォトポリマーとしては、例えば、デュポン社製のフォトポリマーHRF−600(製品名)等が使用される。また、上記ホログラム記録層15の厚さは、例えば100μm〜1000μmが好ましい。
次に、上記カバー層16の好ましい実施形態は次の通りである。すなわち、上記カバー層16としては、透明な紫外線硬化性樹脂が好ましい。該カバー層16の前記ホログラム記録層15上への形成は、前記透明な紫外線硬化性樹脂を適当な溶剤に溶解して塗布液を調整し、次いで、上記ホログラム記録層15を覆うようにスピンコート法によりこの塗布液を塗布して塗膜を形成した後、乾燥し、紫外線を照射することにより形成することが好ましい。また、上記カバー層16の厚さは例えば10μm〜100μmが好ましい。
(光情報記録媒体の記録方法及び再生方法)次に本発明の光情報記録媒体の記録方法及び再生方法の概要について、図3を参照して説明する。図3は、本発明の光情報記録媒体の記録方法および再生方法の概要を示す図である。
光情報記録媒体の記録方法の概要は、まず、ユーザーデータから複数領域に分割されたデータ符号のそれぞれに対応して、例えば線形の演算によりパリティ符号が生成され、前記データ符号に付加されるECC符号化が施される。次に、前記ECC符号化されたデータが変調され、光ピックアップへの出力信号に変換されて体積ホログラフィック記録領域層Hに記録される。本実施形態においては、前記パリティ符号のうち少なくとも一部、例えば各セクタにおける最初のフレームのユーザーデータに対応するパリティ符号が複製され、変調され、光ピックアップへの出力信号に変換されてピット記録領域層Pに記録される。
次に光情報記録媒体の再生方法の概要は、まず、前記体積ホログラフィック記録領域層Hから読み出されたデータに、例えばPRML(Partial Response Maximum likelihood)等の信号処理が施される。次に、復調され、ECC復号化される。このとき、並行して前記ピット記録領域層Pから読み出されたデータにも、同様にPRML等の信号処理が施され、さらに復調されて得られた前記パリティ符号の一部を優先して参照しながら前記ECC復号化され、ユーザーデータとして再生される。
次に、本発明の光情報記録媒体の記録方法及び再生方法に使用される光情報記録再生装置について図4及び図5を参照して説明する。図4は、本発明の光情報記録媒体の記録方法及び再生方法に用いる光情報記録再生装置の一例の全体構成を示す図であり、図5は、同光情報記録再生装置のピックアップ近傍を説明するための要部拡大図である。尚、光情報記録再生装置20は、光情報記録装置と光情報再生装置の両方を含む構成となっている。
光記情報録再生装置20は、光情報記録媒体10の図視省略した中心孔に挿入されるとともに該光情報記録媒体10の前記中心孔の周辺のクランプ領域を保持する図視省略したクランプ部材を備えたスピンドル21、該スピンドル21を回転させるスピンドルモータ22、及び前記光情報記録媒体10の回転数を所定の値に保つように前記スピンドルモータ22を制御するスピンドルサーボ回路23を備えている。
光情報記録再生装置20は、光情報記録媒体10への情報記録時に、光情報記録媒体10の体積ホログラフィック記録領域層Hに対して例えば波長530nm付近の所謂緑色レーザ光からなる情報光と記録用参照光とを照射してユーザーデータを記録する。そして、前記ユーザーデータに基づいて該ユーザーデータの誤り訂正および/または誤り検出のためのパリティ符号を生成するとともに、生成されたパリティ符号の少なくとも一部を前記光情報記録媒体10のピット記録領域層Pに例えば波長660nm付近の所謂赤色レーザ光からなる記録/再生光を照射してパリティ符号を記録/再生するピックアップ40、及び該ピックアップ40を前記光情報記録媒体10の半径方向に移動可能とする駆動装置24を備えている。
また、前記ピックアップ40は、前記光情報記録媒体10からの情報再生時には、前記光情報記録媒体10の体積ホログラフィック記録領域層Hに対して例えば波長530nm付近の所謂緑色レーザ光からなる再生用参照光を照射し、再生光を検出して、前記光情報記録媒体10に記録されているユーザーデータと、前記光情報記録媒体10のピット記録領域層Pに対して例えば波長660nm付近の所謂赤色レーザ光からなる再生光を照射し、再生光を検出して前記光情報記録媒体10に記録されている前記ユーザーデータに対応する前記パリティ符号の少なくとも一部と、を用いて、前記ユーザーデータを復号化して再生する。
また、光情報記録再生装置20は、ピックアップ40の出力信号よりフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TE、及び再生信号RFを検出するための検出回路25、該検出回路25によって検出されるフォーカスエラー信号FEに基づいて、前記ピックアップ40内の図示省略したアクチュエータを駆動して対物レンズ46を前記光情報記録媒体10
の厚み方向に移動させてフォーカスサーボを行うフォーカスサーボ回路26を備えている。また、前記検出回路25によって検出されるトラッキングエラー信号TEに基づいて前記ピックアップ40
内の図示省略したアクチュエータを駆動して対物レンズ46を前記光情報記録媒体10の半径方向に移動させてトラッキングサーボを行うトラッキングサーボ回路27を備えている。さらに、前記トラッキングエラー信号TE及び後述するコントローラからの指令に基づいて前記駆動装置24を制御して前記ピックアップ40を前記光記録媒体10の半径方向に移動させるスライドサーボを行うスライドサーボ回路28を備えている。
また、前記光情報記録再生装置20は、前記ピックアップ40内の後述するCMOS又はCCDアレイの出力データをデコードして、前記光情報記録媒体10のデータエリアに記録されたデータを再生したり、前記検出回路25からの再生信号RFより基本クロックを再生したりアドレスを判別したりする信号処理回路29を備えている。また、前記光記録再生装置20の全体を制御するコントローラ30、及び該コントローラ30に対して種々の指示を与える操作部31を備えている。
前記コントローラ30は、信号処理回路29より出力される基本クロックやアドレス情報を入力すると共に、ピックアップ40
、スピンドルサーボ回路23 、及びスライドサーボ回路28等を制御するようになっている。また、前記スピンドルサーボ回路23は、信号処理回路29より出力される基本クロックを入力するようになっている。コントローラ30
は、CPU( 中央処理装置)、ROM( リード オンリ メモリ)、及びRAM( ランダム アクセス メモリ) を有し、CPUが、RAMを作業領域として、ROMに格納されたプログラムを実行することによって、コントローラ30の機能を実現するようになっている。
次に、図5を参照して、光情報記録媒体10周辺での光学的動作を説明する。まず、サーボ/パリティ用のレーザ41から出射した例えば波長660nm付近の所謂赤色光レーザ光は、偏光板42、ハーフミラー43及び1/4波長板44を通過し、ダイクロイックミラー45でほぼ100%反射して、対物レンズ46を通過する。対物レンズ46によってサーボ/パリティ用光は反射層13上で焦点を結ぶように光情報記録媒体10に対して照射される。つまり、ダイクロイックミラー45は緑色や青色の波長のレーザ光を透過し、赤色の波長のレーザ光をほぼ100%反射させるようになっている。光情報記録媒体10の光の入出射面Aから入射したサーボ/パリティ用光は、カバー層16、ホログラム記録層15、第二のギャップ層18b、波長選択反射層17、第一のギャップ層18a,色素記録層14を通過し、反射層13で反射され、再度、色素記録層14、第一のギャップ層18a,波長選択反射層17、第二のギャップ層18b,ホログラム記録層15、カバー層16を透過して入出射面Aから出射する。出射した戻り光は、対物レンズ46を通過し、ダイクロイックミラー45でほぼ100%反射して、再び1/4波長板44を通過し、ハーフミラー43で反射されて、サーボ/パリティ情報検出器47でサーボ/パリティ情報が検出される。検出されたサーボ情報は、フォーカスサーボ、トラッキングサーボ、スライドサーボ等に用いられる。
ホログラム記録層15を構成するホログラム材料は、赤色のレーザ光では感光しないようになっているので、サーボ/パリティ用レーザ光がホログラム記録層15を通過したり、サーボ用/パリティ用光が反射層13で乱反射したとしても、ホログラム記録層15には影響を与えない。また、サーボ用/パリティ用光の反射層13による戻り光は、ダイクロイックミラー45によってほぼ100%反射するようになっているので、サーボ/パリティ用光が再生像検出のためのCMOSセンサ又はCCDで検出されることはなく、再生光に対してノイズとなることもない。
また、記録用/ 再生用のレーザ51から生成された例えば波長530nm付近の所謂緑色レーザ光からなる情報光及び記録用参照光は、偏光板52を通過して線偏光となりハーフミラー53を通過して1/4波長板54を通った時点で円偏光になる。ダイクロイックミラー45を透過し、対物レンズ46によって情報光と記録用参照光がホログラム記録層15内で干渉パターンを生成するように光情報記録媒体10に照射される。情報光及び記録用参照光は入出射面A から入射し、ホログラム記録層15で干渉し合って干渉パターンをそこに生成する。その後、情報光及び記録用参照光はホログラム記録層15を通過し、第二のギャップ層18b、波長選択反射層17に入射するが、該波長選択反射層17の底面までの間に反射されて戻り光となる。つまり、情報光と記録用参照光は反射層13までは到達しない。波長選択反射層17は誘電体多層膜からなり、例えば緑色のレーザ光を反射し、赤色のレーザ光を透過する性質を有するからである
次に、本発明の光情報記録媒体の記録方法の一実施形態について説明する。本実施形態の光情報記録媒体の記録方法は、上記のように基板11上にピット記録領域層Pと体積ホログラフィック記録領域層Hとを有する光情報記録媒体10の前記体積ホログラフィック記録領域層Hにユーザーデータを記録し、該体積ホログラフィック記録領域層に記録されるユーザーデータからパリティ符号を生成し、生成されたパリティ符号を前記ピット記録領域層Pに記録するものである。
次に、体積ホログラフィック記録領域層Hへのユーザーデータの記録は、特に限定はないが、例えば、RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)−3(入力データを一定の長さに分割して、複数の記録領域層に記録するとともに、パリティ符号を生成して、他の記録領域層に記録する方法)を用いることが好ましい。
具体的には、光情報記録媒体10に記録すべき情報が、一連のユーザーデータDu1,Du2、・・Duxであるものとし、このユーザーデータを分割して、上記体積ホログラフィック記録領域層Hのホログラム記録層15の複数の領域に分割して記録すると共に、該複数の領域に記録されるユーザーデータに対応するパリティ符号Dp1,Dp2,・・を生成し、このパリティ符号を上記ピット記録領域層Pの色素記録層14に記録している。より具体的に説明すると、この記録方法では、各領域では、それぞれ、複数のデータが、位相符号化多重により多重記録される。この記録方法は、前述のRAID−3に対応するものである。この記録方法によれば、前記体積ホログラフィック記録領域層Hのホログラム記録層15の複数の領域のいずれかにおいてユーザーデータDuの再生ができなくなっても、ピット記録領域層Pの色素記録層14に記録されているパリティ符号Dpを用いて、データを復元することができる。
尚、上記体積ホログラフィック記録領域層HにユーザーデータDuを記録すると同時に該記録されるユーザーデータDuのパリティ符号Dpをピット記録領域層Pに記録することが好ましい。この場合、例えばホログラム記録層15へのユーザーデータDu記録用レーザ光として波長530nm付近の所謂緑色レーザ光を用い、色素記録層14へのパリティ符号Dp記録用レーザ光として波長660nm付近の所謂赤色レーザ光を用いることが好ましい。これら両方の光源を具備した所謂マルチドライブ方式の光情報記録再生装置を用いることにより、上記体積ホログラフィック記録領域層HにユーザーデータDuを記録すると同時に該記録されるユーザーデータDuのパリティ符号Dpをピット記録領域層Pに記録することができる。
次に、本発明の光情報記録媒体の再生方法の一実施形態について説明する。本実施形態の光情報記録媒体の再生方法は、上記のように基板11上にピット記録領域層Pと体積ホログラフィック記録領域層Hとを有する光情報記録媒体10の前記ピット記録領域層Pに記録されたパリティ符号を読み取り、該パリティ符号を優先的に参照して、該パリティ符号に基づき、前記体積ホログラフィック記録領域層Hに記録されたユーザーデータを復号化して再生するものである。
具体的には、光情報記録媒体10にパリティ符号再生用の例えば波長660nm付近の所謂赤色レーザ光を照射し、前記ピット記録領域層Pの色素記録層14に記録されているパリティ符号Dpを読み取る。また、前記光情報記録媒体10にユーザーデータ再生用の波長530nm付近の所謂緑色レーザ光を照射し、前記体積ホログラフィック記録領域層Hのホログラム記録層15の複数の領域に分割して記録されたユーザーデータを順次読み取る。前記ピット記録領域層から読み取ったパリティ符号Dpを優先的に参照し、該パリティ符号に基づき前記読み取った複数のユーザーデータを誤り訂正および/または誤り検出しながら復号化し、ユーザーデータDuとして再生する。
尚、上記実施形態において、(1)体積ホログラフィック記録領域層Hのホログラム記録層15に照射する記録/再生用レーザ光として波長530nm付近の所謂緑色レーザ光を用い、ピット記録領域層Pの色素記録層14に照射する記録/再生用レーザ光として波長660nm付近の所謂赤色レーザ光を用いた(このとき、例えば直径12cmのディスク形状を想定した場合の体積ホログラフィック記録領域層Hの記録容量が2T(テラ)B、ピット記録領域層Pの記録容量が4.7GB)が、本発明はこれに限定するものではなく、以下のような変形が可能である。
例えば、(2)体積ホログラフィック記録領域層Hの記録/再生用のレーザ光を波長405nm付近の所謂青色レーザ光、ピット記録領域層Pの記録/再生用のレーザ光を波長660nm付近の所謂赤色レーザ光(このとき、例えば直径12cmのディスク形状を想定した場合の体積ホログラフィック記録領域層Hの記録容量が4T(テラ)B、ピット記録領域層Pの記録容量が4.7GB)としてもよい。このとき、上記波長選択反射層2としては、下記表2に示す層構成のトータル厚さ数十〜数百nmのものを用いることが好ましい。この波長選択反射層は、図6に示すように、波長405nm付近および波長530nm付近でそれぞれ強度反射率が高く(すなわち、波長405nm付近の光および波長530nm付近の光を反射しやすく)、一方、波長660nm付近で強度反射率が低い(波長660nm付近の光を透過しやすい)光学特性を有するものである。
Figure 2008292884
また、(3)体積ホログラフィック記録領域層Hの記録/再生用のレーザ光を波長405nm付近の所謂青色レーザ光、ピット記録領域層Pの記録/再生用のレーザ光を波長785nm付近の所謂赤外レーザ光(このとき、例えば直径12cmのディスク形状を想定した場合の体積ホログラフィック記録領域層Hの記録容量が4T(テラ)B、ピット記録領域層Pの記録容量が700MB)としてもよい。
また、(4)体積ホログラフィック記録領域層Hの記録/再生用のレーザ光を波長530nm付近の所謂緑色レーザ光、ピット記録領域層Pの記録/再生用のレーザ光を波長405nm付近の所謂青色レーザ光(このとき、例えば直径12cmのディスク形状を想定した場合の体積ホログラフィック記録領域層Hの記録容量が2T(テラ)B、ピット記録領域層Pの記録容量が25GB)としてもよい。
また、(5)体積ホログラフィック記録領域層Hの記録/再生用のレーザ光を波長530nm付近の所謂緑色レーザ光、ピット記録領域層Pの記録/再生用のレーザ光を波長785nm付近の所謂赤外レーザ光(このとき、例えば直径12cmのディスク形状を想定した場合の体積ホログラフィック記録領域層Hの記録容量が2T(テラ)B、ピット記録領域層Pの記録容量が700MB)、等の中から適宜選択して用いることができる。
尚、上記体積ホログラフィック記録領域層Hの記録/再生用のレーザ光並びにピット記録領域層Pの記録/再生用のレーザ光の波長の選択に合わせて、光情報記録媒体のホログラム記録層、色素記録層のそれぞれ使用材料や、波長選択反射層の使用材料および層構成も適宜選択して用いることが好ましく、また、上記光情報記録再生装置20のレーザ光源、偏光板、ハーフミラー、1/4波長板、ダイクロイックミラー、対物レンズ、等の光学系も適宜選択して用いることが好ましい。
また、上記実施形態においては、ピット記録領域層Pの色素記録層14にパリティ符号の一部を記録したが、本発明はこれに限定するものではない。例えば、前記パリティ符号の全部を前記ピット記録領域層Pと前記体積ホログラフィック記録領域層Hとに重複記録してもよい。この場合にも、ピット記録領域層Pに記録されたパリティ符号を再生時に優先して参照利用することが好ましい。
また、上記実施形態においては、ピット記録領域層Pの色素記録層14にパリティ符号のみを記録するとともに、基板11にサーボアドレス用のエンボス状のピット等のガイド手段を設けたが、本発明はこれに限定するものではない。例えば、ピット記録領域層の色素記録層14に前記パリティ符号に加えて、サーボ用のアドレスデータを記録してもよく、また、さらに光情報記録媒体固有のIDやバースト符号その他を記録してもよい。
本発明の光情報記録媒体の第1の実施形態の内部構造を示す要部拡大断面図である。 前記第一の実施形態の光情報記録媒体の波長選択反射層の光学特性を示す図である。 本発明の光情報記録媒体の記録方法及び再生方法の概要を示す図である。 本発明の光情報記録媒体の記録方法及び再生方法に用いる光情報記録再生装置の一例の全体構成を示す図である。 本発明の光情報記録媒体の記録方法及び再生方法の第1の実施形態を説明するための上記光情報記録再生装置の要部の拡大断面図である。 本発明の光情報記録媒体における波長選択反射層の他の例の光学特性を示す図である。 背景技術の光情報記録媒体の記録方法を示す概念図である。 背景技術の光情報記録媒体の記録方法及び再生方法の概要を示す図である。 背景技術の光情報記録媒体を示す要部拡大断面図である。
符号の説明
10:光情報記録媒体11:基板12:ガイド手段13:反射層14:色素記録層15:ホログラム記録層16:カバー層17:波長選択反射層18a、18b:ギャップ層20:光情報記録再生装置21:スピンドル22:スピンドルモータ23:スピンドルサーボ回路24:駆動装置25:検出回路26:フォーカスサーボ回路27:トラッキングサーボ回路28:スライドサーボ回路29:信号処理回路30:コントローラ31:操作部40:ピックアップ41:レーザ光源42:偏光板43:ハーフミラー44:1/4波長板45:ダイクロイックミラー46:対物レンズ47:検出器51:レーザ光源52:偏光板53:ハーフミラー54:1/4波長板57:検出器Du、Du1,Du2・・:ユーザーデータDp,Dp1,Dp2・・:パリティ符号H:体積ホログラフィック記録領域層P:ピット記録領域層

Claims (5)

  1. 基板上にピット記録領域層と体積ホログラフィック記録領域層とを有する光情報記録媒体であって、前記ピット記録領域層は、前記体積ホログラフィック記録領域層に記録されたユーザーデータに対応するパリティ符号の少なくとも一部が記録されていることを特徴とする光情報記録媒体。
  2. 前記基板は、その一方の主面に予めガイド手段が形成されているとともに、前記主面上に、反射層と、色素記録層と、波長選択反射層と、ホログラム記録層とカバー層と、をこの順に有することを特徴とする請求項1記載の光情報記録媒体。
  3. 請求項1又は2に記載の光情報記録媒体に情報を記録するための光情報記録媒体の記録方法であって、前記体積ホログラフィック記録領域層にユーザーデータを記録するとともに、該体積ホログラフィック記録領域層に記録されるユーザーデータからパリティ符号を生成し、生成されたパリティ符号の少なくとも一部を前記ピット記録領域層に記録することを特徴とする光情報記録媒体の記録方法。
  4. 前記体積ホログラフィック記録領域層へのユーザーデータの記録と、前記ピット記録領域層への前記ユーザーデータに対応するパリティ符号の少なくとも一部の記録と、を同時に行うことを特徴とする請求項3記載の記録方法。
  5. 請求項1又は2に記載の光情報記録媒体から情報を再生するための光情報記録媒体の再生方法であって、前記ピット記録領域層に記録されたパリティ符号を読み取り、該パリティ符号を基準にして、前記体積ホログラフィック記録領域層に記録されたユーザーデータを復号化して再生することを特徴とする光情報記録媒体の再生方法。
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