JP2008289781A - ドラム式洗濯乾燥機 - Google Patents

ドラム式洗濯乾燥機 Download PDF

Info

Publication number
JP2008289781A
JP2008289781A JP2007140396A JP2007140396A JP2008289781A JP 2008289781 A JP2008289781 A JP 2008289781A JP 2007140396 A JP2007140396 A JP 2007140396A JP 2007140396 A JP2007140396 A JP 2007140396A JP 2008289781 A JP2008289781 A JP 2008289781A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drum
vent
water tank
branch
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007140396A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4812692B2 (ja
Inventor
Shinichiro Kawabata
真一郎 川端
Yayoi Kokuni
弥生 小國
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Lifestyle Products and Services Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Consumer Electronics Holdings Corp
Toshiba Home Appliances Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Consumer Electronics Holdings Corp, Toshiba Home Appliances Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2007140396A priority Critical patent/JP4812692B2/ja
Publication of JP2008289781A publication Critical patent/JP2008289781A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4812692B2 publication Critical patent/JP4812692B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Detail Structures Of Washing Machines And Dryers (AREA)
  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)

Abstract

【課題】循環送風路の一部を2本の分岐路に分岐させると共に、これら分岐路の上部を2箇所の通気口を介して水槽内と連通させる構成のものにおいて、2箇所の通気口から分岐路側に泡などが浸入し難くでき、しかも分岐路の流路抵抗を極力小さくできるようにする。
【解決手段】水槽前部の槽カバー9に設けた排気ダクト32は、第1の分岐路34と第2の分岐路35とに分岐し、下部の合流部33は循環送風路に接続する。第1及び第2の分岐路34,35の上部は、槽内に発生する泡が入り難い高さの位置に形成された第1及び第2の通気口36,37を介して水槽内と連通する構成とする。ドラムの脱水時の回転方向(矢印A方向)が下向きとなる第2の通気口37の下端位置37aを、ドラムの脱水時の回転方向が上向きとなる第1の通気口36の下端位置36aよりも低くなるように設定した。
【選択図】図1

Description

本発明は、ドラム内に収容した洗濯物の洗い、脱水及び乾燥を行うことが可能なドラム式洗濯乾燥機に関する。
近年、ドラム式洗濯乾燥機においては、乾燥手段として、電気ヒータに代えてヒートポンプを用いたヒートポンプ式のものが開発されている。この種のドラム洗濯乾燥機の場合、ドラムを収容する水槽の外側に、水槽内と連通する循環送風路を設け、この循環送風路内に、ヒートポンプを構成する蒸発器及び凝縮器を配設すると共に、水槽内の空気を循環送風路を通して循環させる送風機を配設し、凝縮器により加熱された温風を、ドラム内に収容された洗濯物(衣類)に供給すると共に、その洗濯物から湿気を奪った空気を蒸発器において冷却除湿し、その空気を再び凝縮器により加熱してドラム内に供給することを繰り返すことにより、ドラム内の洗濯物を乾燥させる構成となっている。この場合、ヒートポンプを構成する圧縮機、蒸発器、凝縮器などのヒートポンプユニットの重量が大きいため、それらヒートポンプユニットや循環送風路は水槽の下方に設置するのが一般的である。
ヒートポンプを用いたドラム式洗濯乾燥機の場合、乾燥手段として電気ヒータを用いるものに比べて、省エネルギー化を推進する上で有効な手段である。しかしながら、ヒートポンプ式の場合、乾燥風として洗濯物に吹き出す空気温度が60〜80℃であり、電気ヒータ式に比べて温度が低い。このことは、乾燥性能が低下し、若しくは乾燥時間がながくなり、乾燥効率が低下することになる。電気ヒータ式のものと同程度の乾燥性能を得るには、例えば1500W程度の冷却能力を有する圧縮機を用いた場合、循環空気流量として3m/min程度の送風能力を必要とし、これは電気ヒータ式の循環空気量の2〜3倍に相当する。
このような大きな送風能力を確保するには、送風機の大型化や送風ファンの回転数を上げるなどの手段が考えられるが、送風機の大型化は洗濯乾燥機の製品自体の大型化を招くことになり、また、送風ファンの回転数の増加は騒音の増加を招くことになる。一方、循環空気流の流路抵抗は循環空気流速の2乗に比例するので、循環空気流路面積を拡大して平均流速を低下させれば、循環空気流量を増やすことができる。
そこで、上記循環送風路にあって水槽と接続する部分の一部を2本の分岐路に分岐させることで、循環空気流路面積を拡大することが考えられている。具体的には、水槽の前面側に、中央部における洗濯物出し入れ用の開口部の左右両側の2箇所に通気口(排気口)を形成すると共に、2本の分岐路を設け、これら2本の分岐路を下部で合流させ、循環送風路に接続した構成とする。2本の分岐路の上部は、対応する通気口を介してそれぞれ水槽内と連通させる。これにより、水槽から排気される空気を、それぞれ通気口から2本の分岐路に分岐させた後、合流部で合流させる構成としている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−230471号公報(図5)
上記したような構成のドラム式洗濯乾燥機においては、脱水初期(特に、洗い行程の直後に行われる中間脱水の初期)には、排水経路の排水能力で賄いきれない量の水が洗濯物から絞り出され、泡や水は一旦水槽内の下部に溜まってから少しずつ排水されてゆくことがある。このような脱水初期においては、水槽内の下部に溜まった泡や水がドラムの回転により掻き揚げられることになるになるため、泡や水飛沫が、前記通気口から分岐路、ひいては循環送風路内に浸入するおそれがある。泡や水飛沫が分岐路内に浸入すると、それらが循環送風路内を下方へ向けて流れ、循環送風路を構成する部材間の隙間(例えばリントフィルタ設置部分)から外箱内へ漏れ出したり、循環送風路内に配設されたヒートポンプの部品(蒸発器や凝縮器)や送風機などに付着したりすることで、製品寿命を縮めたりするおそれがある。このため、前記2箇所の各通気口は、泡や水飛沫が浸入し難い高さの位置に形成する必要がある。ちなみに、上記特許文献1の場合、左右2箇所の通気口(排気口)は、同じ高さ位置に設定されている。この場合、各通気口の位置を高くすればする程、泡や水飛沫は通気口から浸入し難くできるが、各分岐路の長さが長くなり、その分、流路抵抗が大きくなってしまうという問題がある。
本発明は上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、循環送風路の一部を2本の分岐路に分岐させると共に、これら2本の分岐路の上部を2箇所の通気口を介して水槽内と連通させる構成のものにおいて、2箇所の通気口から分岐路側に泡などが浸入し難くでき、しかも分岐路の流路抵抗を極力小さくできるドラム式洗濯乾燥機を提供することにある。
上記した目的を達成するために、本発明のドラム式洗濯乾燥機は、水槽と、通水及び通風が可能な孔を有して前記水槽内に回転可能に配設され、洗濯物を収容すると共に駆動手段により回転駆動されるドラムと、前記水槽の外側の下部に前記水槽内と連通するように設けられた循環送風路と、乾燥用の空気を前記循環送風路及び前記水槽内を通して循環させる送風手段とを備え、前記循環送風路にあって前記水槽に接続される一部は、下部の合流部からそれぞれ上方に向けて延びる第1の分岐路と第2の分岐路とに分岐し、これら第1及び第2の分岐路の上部は、それぞれ前記水槽内に発生する泡が入り難い高さの位置に形成された第1及び第2の通気口を介して前記水槽内と連通する構成とし、前記第1及び第2の通気口のうち、前記ドラムの脱水時の回転方向が下向きとなる前記第2の通気口の下端位置を、前記ドラムの脱水時の回転方向が上向きとなる前記第1の通気口の下端位置よりも低くなるように設定したことを特徴とする。
本発明によれば、循環送風路の一部を第1及び第2の2本の分岐路に分岐させると共に、これら第1及び第2の分岐路の上部を、第1及び第2の通気口を介して水槽内と連通させる構成のものにおいて、第1及び第2の通気口は、それぞれ水槽内に発生する泡が入り難い高さの位置に形成することで、それら第1及び第2の通気口から泡が浸入することを防止できる。
ここで、本発明者らは、第1及び第2の通気口のうち、ドラムの脱水時の回転方向が下向きとなる第2の通気口は、ドラムの脱水時の回転方向が上向きとなる第1の通気口に比べて、泡や水飛沫が入り難く、第1の通気口より低い位置に形成することが可能となることを見出した。
そこで、本発明においては、ドラムの脱水時の回転方向が下向きとなる第2の通気口の下端位置を、ドラムの脱水時の回転方向が上向きとなる第1の通気口の下端位置よりも低くなるように設定することで、第2の通気口に連通する第2の分岐路の合流部までの長さを、第1の分岐路の合流部までの長さより短くすることができる。よって、第2の分岐路の流路抵抗を第1の分岐路よりも小さくでき、その分、流路抵抗を小さくでき、循環空気流量を増やすことが可能になる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1〜図3を参照して説明する。まず、図3には、ドラム式洗濯乾燥機の全体構成が示されている。この図3において、洗濯乾燥機の外殻を形成する外箱1は、その前面側(図3において左側)に洗濯物出入口2を有していて、底部には支持脚3などを有する台板4が設けられている。外箱1の前面側には、洗濯物出入口2を開閉する扉5が回動可能に設けられている。外箱1内には、複数のサスペンション6(図3には1個のみ示す)により弾性的に支持された貯水可能な水槽7が配設されていると共に、この水槽7内にドラム8が回転可能に設けられている。
水槽7は、後面が閉塞された円筒状をなしていて、その軸線の方向が前後方向(図3では左右方向)となる横軸状で、しかも前上がりの傾斜状態で配設されている。水槽7の前部には、図2にも示すように、円環状をなす槽カバー9が取り付けられていて、この槽カバー9の中央部に円形の開口部10が形成されている。槽カバー9は、水槽7の一部を構成している。開口部10の周縁部と、前記洗濯物出入口2との間には、柔軟性に富んだベローズ11が水密に設けられていて、水槽7から外部への水の飛散等を防止するようにしている。
前記ドラム8も、水槽7と同様に、後面が閉塞された円筒状をなしていて、その軸線方向が前後方向となる横軸状で、しかも前上がりの傾斜状態で配設されている。このドラム8の周壁(胴部)には、通水及び通風が可能な多数の孔12が形成され、また、周壁の内面には複数のバッフル13が設けられている。ドラム8の前部には、液体封入形の環状をなす回転バランサ14が設けられていると共に、円形の開口部15を有している。その開口部15は、水槽7の開口部10を通して外箱1の洗濯物出入口2に臨んでいる。洗濯物出入口2から投入される洗濯物(図示せず)は、ドラム8内に収容される。ドラム8の後面部には、複数の温風導入口16が形成されている。
水槽7の背面側にはモータ17が設けられていて、このモータ17の回転軸17aがドラム8の後面部に連結されている。ドラム8は、そのモータ17によりダイレクトに回転駆動されるようになっていて、そのモータ17がドラム8を回転駆動する駆動手段を構成している。モータ17は、この場合アウタロータ形のDCブラシレスモータにより構成されている。水槽7の底部の最後部には排水口18が形成されていて、この排水口18に排水弁19が接続され、さらにこの排水弁19に排水ホース20が接続されている。水槽7内の水は、排水弁19を開放することにより、排水口18から排水ホース20を通して機外に排出されるようになっている。
水槽7の下方における台板4上には、送風ダクト21が配設されている。この送風ダクト21の後部には、送風手段を構成する送風機22のファンケーシング23が接続されている。ファンケーシング23の吐出口23aは、蛇腹状をなす接続ホース24を介して給気ダクト25に接続されている。給気ダクト25は、水槽7の背面側において、モータ17の左側を迂回するように配置されている。給気ダクト25の上部は、水槽7の後面部に形成された後部通気口26を介して水槽7内と連通している。なお、前記送風機22は、ファンケーシング23内に配設された遠心ファンからなる送風羽根27を、ファンケーシング23の外部に設けられたファンモータ28により回転駆動する構成となっている。
前記送風ダクト21は、前部に前部入口30を有していて、この前部入口30に、蛇腹状をなす接続ホース31を介して排気ダクト32に接続している。この排気ダクト32は、図1及び図2に示すように、前記槽カバー9の前部に設けられている。排気ダクト32は、下部の合流部33から左上方に向けて延びる第1の分岐路34と、合流部33から右上方に向けて延びる第2の分岐路35とに分岐していて、下部の合流部33が前記接続ホース31に接続されている。
第1の分岐路34の上部における開口部10側の面には、複数の透孔からなる第1の通気口36が形成されていて、第1の分岐路34の上部は、その第1の通気口36を介して水槽7内と連通している。また、第2の分岐路35の上部における開口部10側の面にも、複数の透孔からなる第2の通気口37が形成されていて、第2の分岐路35の上部は、その第2の通気口37を介して水槽7内と連通している。
この場合、これら第1及び第2の通気口36,37は、水槽7内に発生する泡が浸入し難い高さの位置に配置している。また、ドラム8の脱水時の回転方向(図1の矢印A方向)が下向きとなる第2の通気口37の下端位置37aを、ドラム8の脱水時の回転方向(図1の矢印A方向)が上向きとなる第1の通気口36の下端位置36aよりも低くなるように設定している。図1において、第2の通気口37の下端位置37aと、第1の通気口36の下端位置36aとの上下方向の差をSで示す。
ここで、第1及び第2の分岐路34,35を有した排気ダクト32と、接続ホース31と、送風ダクト21と、ファンケーシング23と、接続ホース24と、給気ダクト25とにより、水槽7内と連通する循環送風路38を構成している。この循環送風路38は、外箱1内において水槽7の外側の下部に設けられている。
槽カバー9の前部において、第1の分岐路34の先端部と第2の分岐路35の先端部との間には空間部40が形成されていて、この空間部40に、開口部10内を照明する照明手段として、例えばLEDからなる発光素子を有する発光素子ユニット41が設けられている。上記送風ダクト21の前部入口30付近には、フィルタ設置部42が設けられていて、このフィルタ設置部42に、リントフィルタ43が着脱可能に設置されている。リントフィルタ43は、外箱1の下部に設けられたフィルタ出入口44から出し入れ可能とされている。
前記循環送風路38のうち、前記送風ダクト21内には、前部に蒸発器46が配設され、後部に凝縮器47が配設されている。これら蒸発器46及び凝縮器47は、いずれも詳しく図示はしないが、冷媒流通パイプに伝熱フィンを細かいピッチで多数枚配設して構成されたもので、熱交換性に優れており、それら伝熱フィンの各間を、送風ダクト21を流れる風が通るようになっている。これら蒸発器46及び凝縮器47は、図示しない圧縮機及び絞り弁と共にヒートポンプ48を構成するものである。このヒートポンプ48においては、接続パイプによって、圧縮機、凝縮器47、絞り弁、蒸発器46の順にこれらをサイクル接続しており(冷凍サイクル)、圧縮機が作動することによって冷媒を循環させるようになっている。
ここで、ヒートポンプ48の圧縮機が作動されると、ヒートポンプ48に封入された冷媒が圧縮されて高温高圧の冷媒となり、その高温高圧の冷媒が凝縮器47に流れて、送風ダクト21内の空気と熱交換する。その結果、送風ダクト21内の空気が凝縮器47において加熱され、反対に、冷媒の温度は低下して液化される。この液化された冷媒が、絞り弁を通過して減圧された後、蒸発器46に流入し、気化する。これにより、蒸発器46は、送風ダクト21内の空気を冷却する。蒸発器46を通過した冷媒は圧縮機に戻されるようになる。後述する乾燥行程において、ヒートポンプ48の凝縮器47が加熱手段として機能し、蒸発器46が除湿手段として機能する。
なお、外箱1内の上部には、洗濯乾燥機の制御に必要な電源系の制御部50、及び表示系の制御部51と、水槽7内に給水するための給水弁52、給水ケース53、及び給水ホース54が配設されている。
上記したドラム式洗濯乾燥機において、ドラム8内に洗濯物を収容した状態で、標準的な運転コースを選択設定して運転スタートした場合、周知のごとく制御部50により、給水弁52や排水弁19、モータ17、ファンモータ28、圧縮機などを制御することにより、洗い、中間脱水、すすぎ、最終脱水、乾燥の各行程が自動的に行われる。
洗い行程では、まず、排水弁19を閉鎖した状態で、給水弁52を開放させることにより、給水ケース53及び給水ホース54を介して水槽7内に給水する給水動作が行なわれる。このとき、給水ケース53内に予め収容された洗剤が、給水される水と共に水槽7内に供給される。水槽7内に供給された洗剤を含む水は、水槽7内に貯留される。この後、モータ17により、ドラム8を低速で正逆回転することにより、ドラム8内の洗濯物が洗われる。この洗い行程においては、水槽7内に洗剤による泡が発生する。
このとき、水槽7前部の槽カバー9には、開口部10の周りに位置させて、第1の分岐路34に連通する第1の通気口36が形成されていると共に、第2の分岐路35に連通する第2の通気口37が形成されているが、これら第1及び第2の通気口36,37は、比較的高い位置に形成されており、洗い行程で発生する泡がそれら第1、第2の通気口36,37から第1、第2の分岐路34,35内に浸入することを防止できる。
洗い行程が終了すると、排水弁19を開放させることにより、水槽7内の水(洗濯水)を排水口18から機外へ排出する排水動作が行なわれた後、モータ17により、ドラム8を高速で一方向(図1の矢印A方向)へ回転させることによって、ドラム8内の洗濯物を遠心脱水する中間脱水行程が行われる。この中間脱水により洗濯物から放出された水も排水口18から機外へ排出される。
この中間脱水行程においては、排水経路の排水能力で賄いきれない量の水が洗濯物から絞り出されると、泡や水は一旦水槽7内の下部に溜まってから少しずつ排水されてゆくことになる。このような脱水初期においては、水槽7内の下部に溜まった泡や水がドラム8の回転により掻き揚げられることになるになるため、泡や水飛沫が、前記第1、第2の通気口36,37から第1、第2の分岐路34,35、ひいては循環送風路38内に浸入するおそれがあるが、それら第1及び第2の通気口36,37は、上記したように比較的高い位置に形成されているため、泡や水飛沫がそれら第1、第2の通気口36,37から第1、第2の分岐路34,35内に浸入することを防止できる。
この場合、第1及び第2の通気口36,37のうち、特に、ドラム8の回転方向(矢印A方向)が上向きとなる左側の第1の通気口36は、ドラム8の回転方向(矢印A方向)が下向きとなる右側の第2の通気口37よりも高い位置に形成しているので、ドラム8の回転に伴う泡や水飛沫がその第1の通気口36から入ることを一層防止できる。また、ドラム8の回転方向が下向きとなる右側は、水槽7内にある泡が上昇し難く、泡の最上面は左側に比べて低くなる。このため、右側の第2の通気口37は、第1の通気口36に比べてドラム8の回転に伴う泡や水飛沫が入り難いため、第1の通気口36よりも低い位置に形成することができる。
中間脱水行程が終了すると、すすぎ行程が行われる。すすぎ行程では、洗剤を使わないこと以外は、上記洗い行程と同様に行われる。まず、排水弁19を閉鎖した状態で、給水弁52を開放させることにより、給水ケース53及び給水ホース54を介して水槽7内に給水する給水動作が行なわれる。この後、モータ17により、ドラム8を低速で正逆回転することにより、ドラム8内の洗濯物がすすがれる。
すすぎ行程が終了すると、排水弁19を開放させることにより、水槽7内の水を排水口18から機外へ排出する排水動作が行なわれた後、モータ17により、ドラム8を高速で一方向(図1の矢印A方向)へ回転させることによって、ドラム8内の洗濯物を遠心脱水する最終脱水行程が行われる。この最終脱水行程により洗濯物から放出された水も排水口18から機外へ排出される。なお、すすぎ行程が複数回行われる場合には、それらすすぎ行程間にも、上記した中間脱水行程が行われる。
最終脱水行程が終了すると、乾燥行程が行われる。この乾燥行程では、モータ17によりドラム8を低速で正逆両方向に回転させながら、送風機22のファンモータ28を作動させると共に、ヒートポンプ48の圧縮機を作動させることによって行われる。
このうち、ドラム8が低速で正逆両方向に回転されることに伴い、ドラム8内の洗濯物がバッフル13により持ち上げられて落下するということを繰り返す。また、送風機22のファンモータ28が作動されると、送風羽根27の送風作用により、図3の矢印Bで示すように、送風ダクト21内の空気がファンケーシング23内に吸入されると共に、その吸入された空気が、吐出口23aから接続ホース24、給気ダクト25を通り、後部通気口26から水槽7内に供給される。このとき、送風ダクト21内の空気は、凝縮器47を通る過程で加熱されて温風化されるので、水槽7内には温風が供給される。水槽7内に供給された温風は、主にドラム8の後部の温風導入口16やドラム8の孔12からドラム8内に供給される。ドラム8内に供給された温風は、ドラム8内を後部から前部に向けて流れ、この過程で洗濯物と接触して湿気を奪う。
洗濯物から湿気を奪った空気は、水槽7前部の第1及び第2の通気口36,37から、図1の矢印B1,B2で示すように、排気ダクト32の第1の分岐路34と第2の分岐路35とに分岐されて流れる。そして、第1の分岐路34を流れた空気と第2の分岐路35を流れた空気とは、下部の合流部33において合流し、この後、図3の矢印Bで示すように、接続ホース31、前部入口30を通り、送風ダクト21内に戻される。送風ダクト21内に戻された空気は、蒸発器46において冷却されて除湿される。除湿された空気は、再び凝縮器47において加熱されて温風化され、給気ダクト25を通り、再び水槽7内に供給される。これを繰り返すことにより、洗濯物の乾燥が行われる。またこの過程で、洗濯物から発生するリントが、送風ダクト21の前部入口30付近に設けられたリントフィルタ43にて捕獲される。
上記した実施形態によれば、次のような作用効果を得ることができる。
循環送風路38において、水槽7に接続される排気ダクト32の一部を第1及び第2の分岐路34,35に分岐させる構成としたことにより、循環空気流路面積を拡大でき、循環空気流量を増やすことが可能となる。
また、分岐させた第1及び第2の分岐路34,35の上部を、第1及び第2の通気口36,37を介して水槽7内と連通させる構成のものにおいて、第1及び第2の通気口36,37は、それぞれ水槽7内に発生する泡が入り難い高さの位置に形成することで、それら第1及び第2の通気口36,37から泡が浸入することを極力防止することができる。
そして、第1及び第2の通気口36,37のうち、ドラム8の脱水時の回転方向(矢印A方向)が下向きとなる第2の通気口37は、ドラム8の脱水時の回転方向が上向きとなる第1の通気口36に比べて泡や水飛沫が入り難いので、第1の通気口36よりも低い位置に形成することができる。これに伴い、第2の通気口37の下端位置37aを、第1の通気口36の下端位置36aよりも低くなるように設定することで、第2の通気口37に連通する第2の分岐路35の合流部33までの長さを、第1の分岐路34の合流部33までの長さより短くすることができる。よって、第2の分岐路35の流路抵抗を第1の分岐路34よりも小さくでき、第1の分岐路と第2の分岐路の長さを同じ長さに設定した場合に比べて、流路抵抗を小さくでき、循環空気流量を増やすことが可能になる。
槽カバー9において、第1の分岐路34と第2の分岐路35との間の空間部40に、開口部10内を照明する発光素子ユニット41を設けたことにより、開口部10内を照明することができる。また、空間部40を有効に利用することができる。
(第2の実施形態)
図4は本発明の第2の実施形態を示したものであり、この第2の実施形態は、上記した第1の実施形態とは次の点が異なっている。
すなわち、排気ダクト32の左側の第1の分岐路34内において、第1の通気口36と対応する位置に、当該第1の分岐路34内を第1の通気口36側と、第1の通気口36とは反対側(反第1の通気口36側)とに、上方に向けて仕切る第1のリブ61を設けると共に、第1の分岐路34の上部に、第1のリブ61から逃げるようにして、第1の分岐路34を外側へ膨出させる第1の膨出部62を設けている。第1のリブ61の基端部から先端部までの長さは、第1の通気口36の下端位置36aから上端位置36bまでの長さとほぼ同じに設定している。
上記した構成において、洗い行程や中間脱水行程、或いは最終脱水行程にあって、水槽7内に発生した泡や水飛沫が、第1の通気口36から第1の分岐路34内に万一浸入したとしても、それら泡や水飛沫は、第1のリブ61によりそれ以上奥へ浸入することが阻止される。第1のリブ61によりそれ以上の浸入が阻止された泡や水飛沫は、図4の矢印C1で示すように、第1の通気口36から水槽7側に戻される。これにより、泡や水飛沫が第1の通気口36から第1の分岐路34の奥方まで浸入することを一層確実に防止することができる。
また、第1の通気口36から第1の分岐路34内に排出される空気の一部は、図4の矢印B3で示すように第1のリブ61を迂回して流れることになるが、第1の分岐路34の上部には、第1の膨出部62を設けているので、第1のリブ61によって流路抵抗が大きくなることを極力抑えることができる。
(第3の実施形態)
図5は本発明の第3の実施形態を示したものであり、この第3の実施形態は、上記した第2の実施形態とは次の点が異なっている。
すなわち、排気ダクト32の右側の第2の分岐路35内において、第2の通気口37と対応する位置に、当該第2の分岐路35内を第2の通気口37側と、第2の通気口37とは反対側(反第2の通気口37側)とに、上方に向けて仕切る第2のリブ63を設けると共に、第2の分岐路35の上部に、第2のリブ63から逃げるようにして、第2の分岐路35を外側へ膨出させる第2の膨出部64を設けている。第2のリブ63の基端部から先端部までの長さは、第2の通気口37の下端位置37aから上端位置37bまでの長さより短く、また、前記第1のリブ61の基端部から先端部までの長さよりも短く設定している。
上記した構成において、洗い行程や中間脱水行程、或いは最終脱水行程にあって、水槽7内に発生した泡や水飛沫が、第2の通気口37から第2の分岐路35内に万一浸入したとしても、それら泡や水飛沫は、第2のリブ63によりそれ以上奥へ浸入することが阻止される。第1のリブ61によりそれ以上の浸入が阻止された泡や水飛沫は、図5の矢印C2で示すように、第2の通気口37から水槽7側に戻される。これにより、泡や水飛沫が第2の通気口37から第2の分岐路35の奥方まで浸入することを一層確実に防止することができる。
また、第2の通気口37から第2の分岐路35内に排出される空気の一部は、図5の矢印B4で示すように第2のリブ63を迂回して流れることになるが、第2の分岐路35の上部には、第2の膨出部64を設けているので、第2のリブ63によって流路抵抗が大きくなることを極力抑えることができる。
さらに、前述したように、第1及び第2の通気口36,37のうち、ドラム8の脱水時の回転方向が下向きとなる第2の通気口37は、ドラム8の脱水時の回転方向が上向きとなる第1の通気口36に比べて泡や水飛沫が入り難いので、第2のリブ63の長さを、第1のリブ61の長さより短く設定することができる。これにより、その第2のリブ63による流路抵抗を極力小さくすることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張できる。
乾燥手段は、ヒートポンプ48に限られず、電気ヒータを用いてもよい。
循環送風路38の一部を第1及び第2の分岐路34,35に分岐させる構成は、給気ダクト25側に適用してもよい。
本発明の第1の実施形態を示す排気ダクト部分の縦断正面図 排気ダクト部分の斜視図 ドラム式洗濯乾燥機の縦断側面図 本発明の第2の実施形態を示す図1相当図 本発明の第3の実施形態を示す図1相当図
符号の説明
図面中、1は外箱、7は水槽、8はドラム、9は槽カバー、12は孔、17はモータ(駆動手段)、22は送風機(送風手段)、32は排気ダクト、33は合流部、34は第1の分岐路、35は第2の分岐路、36は第1の通気口、36aは下端位置、37は第2の通気口、37aは下端位置、38は循環送風路、48はヒートポンプ、46は蒸発器、47は凝縮器、61は第1のリブ、62は第1の膨出部、63は第2のリブ、64は第2の膨出部を示す。

Claims (3)

  1. 水槽と、
    通水及び通風が可能な孔を有して前記水槽内に回転可能に配設され、洗濯物を収容すると共に駆動手段により回転駆動されるドラムと、
    前記水槽の外側の下部に前記水槽内と連通するように設けられた循環送風路と、
    乾燥用の空気を前記循環送風路及び前記水槽内を通して循環させる送風手段とを備え、
    前記循環送風路にあって前記水槽に接続される一部は、下部の合流部からそれぞれ上方に向けて延びる第1の分岐路と第2の分岐路とに分岐し、これら第1及び第2の分岐路の上部は、それぞれ前記水槽内に発生する泡が入り難い高さの位置に形成された第1及び第2の通気口を介して前記水槽内と連通する構成とし、前記第1及び第2の通気口のうち、前記ドラムの脱水時の回転方向が下向きとなる前記第2の通気口の下端位置を、前記ドラムの脱水時の回転方向が上向きとなる前記第1の通気口の下端位置よりも低くなるように設定したことを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
  2. 前記第1の分岐路内において前記第1の通気口に対応する位置に、当該第1の分岐路内を前記第1の通気口側と反第1の通気口側とに上方に向けて仕切る第1のリブを設けたことを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯乾燥機。
  3. 前記第2の分岐路内において前記第2の通気口に対応する位置に、当該第2の分岐路内を前記第2の通気口側と反第2の通気口側とに上方に向けて仕切る第2のリブを設け、前記第2のリブの長さを、前記第1のリブの長さより短く設定したことを特徴とする請求項2記載のドラム式洗濯乾燥機。
JP2007140396A 2007-05-28 2007-05-28 ドラム式洗濯乾燥機 Expired - Fee Related JP4812692B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007140396A JP4812692B2 (ja) 2007-05-28 2007-05-28 ドラム式洗濯乾燥機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007140396A JP4812692B2 (ja) 2007-05-28 2007-05-28 ドラム式洗濯乾燥機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008289781A true JP2008289781A (ja) 2008-12-04
JP4812692B2 JP4812692B2 (ja) 2011-11-09

Family

ID=40165139

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007140396A Expired - Fee Related JP4812692B2 (ja) 2007-05-28 2007-05-28 ドラム式洗濯乾燥機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4812692B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010528734A (ja) * 2007-06-07 2010-08-26 アクティエボラゲット エレクトロラックス 洗濯機と乾燥器

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5781783U (ja) * 1980-11-08 1982-05-20
JPH0288097A (ja) * 1988-09-27 1990-03-28 Toshiba Corp 洗濯・乾燥機
JP2005296151A (ja) * 2004-04-08 2005-10-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 洗濯乾燥機
JP2006136511A (ja) * 2004-11-12 2006-06-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd ドラム式洗濯乾燥機
JP2006174895A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 洗濯乾燥機

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5781783U (ja) * 1980-11-08 1982-05-20
JPH0288097A (ja) * 1988-09-27 1990-03-28 Toshiba Corp 洗濯・乾燥機
JP2005296151A (ja) * 2004-04-08 2005-10-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 洗濯乾燥機
JP2006136511A (ja) * 2004-11-12 2006-06-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd ドラム式洗濯乾燥機
JP2006174895A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 洗濯乾燥機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010528734A (ja) * 2007-06-07 2010-08-26 アクティエボラゲット エレクトロラックス 洗濯機と乾燥器

Also Published As

Publication number Publication date
JP4812692B2 (ja) 2011-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4521297B2 (ja) ドラム式洗濯乾燥機
KR100986910B1 (ko) 의류 건조기
KR100928110B1 (ko) 드럼식 세탁 건조기
JP4388088B2 (ja) 衣類乾燥機
KR100822093B1 (ko) 의류 건조기
KR101335854B1 (ko) 드럼식 세탁건조기
JP2007082830A (ja) 衣類乾燥装置
JP2007209526A (ja) 衣類乾燥機
JP2005304987A (ja) 衣類乾燥装置
JP2008264233A (ja) 洗濯乾燥機
JP4413639B2 (ja) 洗濯乾燥機
JP2012245316A (ja) 洗濯乾燥機及び洗濯乾燥機の乾燥方法
JP5044498B2 (ja) 洗濯機
JP4745141B2 (ja) 洗濯乾燥機
JP4791881B2 (ja) 衣類乾燥機
JP4812692B2 (ja) ドラム式洗濯乾燥機
JP2007068871A (ja) 衣類乾燥機
JP2015123348A (ja) 乾燥機
JP4286847B2 (ja) 洗濯乾燥機
JP4693686B2 (ja) 洗濯乾燥機
JP6175654B2 (ja) 乾燥装置
JP2004313231A (ja) 洗濯乾燥機
JP5873979B2 (ja) 乾燥装置
JP5602802B2 (ja) 乾燥装置
JP4668945B2 (ja) 洗濯機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090928

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110726

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110823

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140902

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees