JP2008285909A - 天端仕上げブロック及び根巻きブロック - Google Patents

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Abstract

【課題】短時間に安価に杭を設置でき、水に曝され場所や寒冷地にも杭を簡易に設置できるようにする天端仕上げブロックの提供。
【解決手段】天端仕上げブロック1は、杭3の天端を地表面に揃え、杭3を地中に埋め込む杭埋設工事の際に、工事終了後の外力による杭3の沈下、傾斜を防止するために杭3の側面に固着するコンクリート構造であり、その工事では、柱状穴1aに杭3を嵌めた状態で、上面を地面に揃えた高さにおいて、柱状穴1aと杭3の側面との間隙tに充填されたモルタル6で杭3に固着される。狭い間隙tにモルタル6が充填されているので、水平方向の力が杭3に加わっても、モルタル6中の砂の摩擦が大きいから、間隙t内のモルタル6は殆ど圧縮されない。そこで、水和反応によるモルタル6の硬化を待たずに、天端仕上げブロック1及び根巻きブロック2は、工事終了時には既に杭3に相当強固に固着されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、境界杭などの杭が沈下したり、傾斜したりするのを防止するために該杭の側面に固着するコンクリート構造に関する。
この種の杭には、境界杭の他に、基準点標杭、測量杭などがある。杭は通常鉄筋コンクリート製の角柱である。その角柱の横断面形は正方形である場合がほとんどである。杭の天端(“てんば”と読む。構造物の最上短のこと)には通常は十字形等の標識が印されている。標識は、コンクリートに直接に印されるか、又はコンクリート製角柱の上面中央に埋め込まれた金属製の鋲に印されている。
杭埋設工事では、土地に埋設された杭が沈下したり、傾いたりするのを防ぐために、杭の地中部分と同程度の深さの穴を地面に掘り、その穴の中央に杭を立て、地中部分の杭の下部、中央部に相当する深さまで土や砂利で穴を埋め、その土や砂利を突き固めることにより杭の下部、中央部を固定し、次に、突き固められた土・砂利部の上面から地表面までの間の杭の周りの穴に型枠を設け、その型枠の中に生コンクリート流し込み、杭の上部を固定する。生コンクリートの上面は地表面に揃える。型枠を設けないで、杭の周囲の穴に直接に生コンクリート流し込むこともある。杭の沈下、傾斜を防止するために杭の周りに生コンクリートを打ち込むコンクリート杭埋設工事については、例えば、山口憲司登記測量事務所のホームページ(URL:http://www.ordis.info)におけるコンクリート杭埋設工事例(非特許文献1)にコメント付きの写真で説明されている。
山口憲司登記測量事務所のホームページ(URL:http://www.ordis.info)におけるコンクリート杭埋設工事例
生コンクリートを打ち込んでからコンクリートの養生期間を経てコンクリートが十分に硬化するまでに4日(平均温度20℃以上のとき)乃至6日(平均温度20℃未満10℃以上のとき)程度かかる(日本建築学会(JASS)規格による型枠存置期間)。杭の周りの穴に生コンクリートを打ち込む工事は、杭の設置場所で行わざるを得ないから、この養生期間には、杭の周囲をカラーコーンで囲み、人や車両が杭や養生中のコンクリートに接触するのを防ぐ。カラーコーンは、施工者がその養生期間終了後に工事現場へ再び赴いて回収する。
杭の周りに生コンクリートを打ち込んだコンクリート構造により、杭の沈下、傾斜を防止する従来のコンクリート杭埋設工事方法には、次のような解決するべき課題がある。まず、コンクリートの養生期間には杭の周囲に人や車両が近寄れないので、境界杭などを道路に設置すると、その養生期間に交通の支障となり、また商店街などでは営業上の損失要因となる。もし、その養生期間中に人がコンクリートを踏むと、足跡が付いて、見栄えを悪くしたり、靴がコンクリートで汚れたり、或いは靴で跳ねた生コンクリートが衣類に付着し、衣類を汚損したりする。
その上、コンクリートを煉り、左官作業をし、カラーコーンで囲むという現場作業には相当の時間が掛かる。また、現場工事であるから、セメント、砂利、水等のコンクリート用材料、これらの材料を一緒に入れて混ぜ合わせるための容器、スコップ、左官鏝、カラーコーン等の各種の道具を杭の接地場所まで運搬し、持ち帰るという相当量の物の運送作業を要し、またコンクリートの養生終了後に別途にカラーコーンを回収するという作業も必要となる。これらの作業時間の長さ、運搬物の多さの点で、工事費用の低減が難しい。
更に、生コンクリートを現場で打ち込むので、水に曝され場所に杭を設置することは困難である。水に曝され場所は、例えば海岸などの波打ち際、ダム工事における水辺である。同様に、寒冷地であって養生中にコンクリートが凍る場所では、格別の保温処置をしない限り、生コンクリートの打ち込みはできない。
そこで、本発明の目的は、短時間に安価に杭を設置でき、水に曝され場所や寒冷地にも杭を簡易に設置できるようにする天端仕上げブロック及び根巻きブロックの提供にある。
前述の課題を解決するために本発明は次の手段を提供する。
(1)杭の天端を地表面に揃えるか、又はその天端を地表面より僅かに上方に位置させて、該杭の長手軸を垂直にして、該杭の主要部を地中に埋め込む杭埋設工事の際に、工事終了後の外力による該杭の沈下、傾斜を防止するために該杭の側面に固着するコンクリート構造であって、
前記杭の長さと同じ又はその長さより短い深さの柱状穴を有し、
前記柱状穴の横断面形が、前記長手軸に直交する面における前記杭の平面形と相似形であって、該平面形より僅かに大きく、
前記柱状穴の軸に直交する上面及び下面、並びに該上面に直交する側面を有し、
前記工事では、前記柱状穴に前記杭を嵌めた状態で、前記上面を地面に揃えた高さにおいて、該柱状穴と該杭の側面との間隙に充填されたモルタル等の固着材で該杭に固着される
ことを特徴とする天端仕上げブロック。
(2)杭の天端を地表面に揃えるか、又はその天端を地表面より僅かに上方に位置させて、該杭の長手軸を垂直にして、該杭の主要部を地中に埋め込む杭埋設工事の際に、工事終了後の外力による該杭の沈下、傾斜を防止するために該杭の側面に固着するコンクリート構造であって、
地中に埋め込まれる部分の前記杭の長さと同じ深さの柱状穴を有し、
前記柱状穴の横断面形が、前記長手軸に直交する面における前記杭の平面形と相似形であって、該平面形より僅かに大きく、
前記柱状穴の軸に直交する上面及び下面、並びに該上面に直交する側面を有し、
前記柱状穴の底は、前記杭が前記上面側から該柱状穴に挿入されたときに該杭の下端を該底で止める留め構造となっており、
前記工事では、前記上面を地面に揃え、前記柱状穴の軸を垂直にして埋設される
ことを特徴とする天端仕上げブロック。
(3)杭の長手軸を垂直にして、該杭の主要部を地中に埋め込む杭埋設工事の際に、工事終了後の外力による該杭の沈下、傾斜を防止するために該杭の下部を支えるコンクリート構造であって、
前記杭の長さより短い深さの柱状穴を有し、
前記柱状穴の横断面形が、前記長手軸に直交する面における前記杭の平面形と相似形であって、該平面形より僅かに大きく、
前記柱状穴の軸に直交する上面及び下面、並びに該上面に直交する側面を有し、
前記柱状穴の底は、前記杭が前記上面側から該柱状穴に挿入されたときに該杭の下端を該底で止める留め構造となっており、
前記工事では、前記下端を前記留め構造に当接させた状態で、該柱状穴に嵌められた前記杭を支える
ことを特徴とする根巻きブロック。
上述の本発明になる天端仕上げブロック又は根巻きブロックによれば、短時間に安価に杭を設置でき、水に曝され場所や寒冷地にも杭を簡易に設置できる。
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施の形態である天端仕上げブロック1及び本発明の別の実施の形態である根巻きブロック2を示す図である。図1(A)は天端仕上げブロック1及び根巻きブロック2でなるコンクリート構造により境界杭3を支えた杭埋設構造を示す断面図、同図(B)は同図(A)の杭埋設構造の平面図、同図(C)は天端仕上げブロック1の側面図、同図(D)は天端仕上げブロック1のAA線矢視断面図、同図(E)は天端仕上げブロック1の斜視図である。但し、図1(A)では、杭3は断面ではなく、側面で表してある(後に説明する図3、図4、図5、図7(A)、図8(B)、図9(B)、図10(B)、図11(A)、図12(B)においても同様である)。図1(A)において、天端仕上げブロック1の上面及び杭3の上面は地表面と同じレベルに揃っている。図2は、図1(A)における根巻きブロック2を示す図である。図2(A)は根巻きブロック2の穴2a(前述の柱状穴に相当)に境界杭3を嵌め込んだ状態を示す平面図、同図(B)は根巻きブロック2の側面図、同図(C)は根巻きブロック2のBB線矢視断面図である。図において、4は杭3の天端のコンクリートに直接に印された標識、6は早強モルタル(早期強度発現性モルタル)、200は天端仕上げブロック1及び根巻きブロック2の側面を包絡する仮想線、300は土をそれぞれ表す。a,b,b,b,c,e,f,h,j,k,tは各部の寸法を表す。この実施の形態では、a=100,b=200,b=150,b=50,c=300,e=550,f=600,g=90,h=300,j,k=94,t=2である(長さの単位はmmである。以下同じ。)。
境界杭3を所定位置に設置する工事は次の手順で行われる。
(工程1)
まず、境界杭3を設置するべき位置に、一辺がh以上の正方形の平面形であり、深さがfよりやや深い縦穴を掘る。この縦穴の底には砕石等の砂利を敷き、その砂利の上面から地表面までの深さをfとする。
(工程2)
次に、穴2aを上に向けて、根巻きブロック2をその縦穴の底に置く。このとき、載置した根巻きブロック2を下方に押下したり、あるいは逆に根巻きブロック2の底の砂利を少し増やしたりして、穴2aの底面から地表面までの深さがeとなるように、根巻きブロック2の縦方向位置を調整する。
(工程3)
次に、境界杭3の下部を根巻きブロック2の穴2aに嵌め、境界杭3と穴2aとの間隙にモルタル6を目地鏝(コテ)で詰め込む。
(工程4)
次に、根巻きブロック2の上に土300を載せ、載せた土300を木の棒などで突き固める。土300は根巻きブロック2の外周と縦穴の側壁との間の間隙および仮想線200と縦穴の側壁との間にも詰め、突き固める。土300の量を調整し、突き固めた後の土300の上面位置が、杭3の天端からaだけ下がった位置となるようにする。土300としては、(a)工程1で縦穴を掘った際に生じる排土、(b)この排土に砕石を混ぜたもの、(c)排土と砕石とを交互に層状に堆積したもの、(d)砕石等を用いることができる。
(工程5)
次に、杭3の上部に天端仕上げブロック1の穴1a(前述の柱状穴に相当)を嵌め、突き固められた後の土300の上面に天端仕上げブロック1を載置し、境界杭3と穴1aとの間隙にモルタル6を目地鏝(コテ)で詰め込み、天端仕上げブロック1を杭3に固着する。
(工程6)
最後に、天端仕上げブロック1の外周と縦穴の側壁との間に土を埋め込み、その土を棒や木槌などで突き固める。天端仕上げブロック1の外周の土は地面と同じ高さに突き固める。このとき、天端仕上げブロック1の上面、杭3の上面および地表面は同じレベルに揃っている。
図1(A)の実施の形態の杭埋設構造では、杭3は、天端仕上げブロック1で上部を及び根巻きブロック2で下部を支えられている。この天端仕上げブロック1及び根巻きブロック2でなるコンクリート構造は杭3と一体に結合されており、杭3よりも遥かに広い面積で周囲の土に接触している。そこで、杭3や天端仕上げブロック1の上面をダンプカー等の重量車両のタイヤが通過し、杭3及び天端仕上げブロック1に鉛直方向、水平方向、その他の任意の方向の外力が加えられたとしても、そのタイヤから受ける外力により杭3が沈んだり、傾いたりすることはない。
図1(A)の実施の形態の杭埋設構造では、天端仕上げブロック1と杭3との間隙は2mm、また根巻きブロック2と杭3との間隙も2mmである。工程3及び5においてこのように狭い間隙にモルタル6が充填されているので、水平方向の力が杭に加わっても、モルタル6中の砂の摩擦が大きいから、間隙内のモルタル6は殆ど圧縮されない。そこで、水和反応によるモルタル6の硬化を待たずに、天端仕上げブロック1及び根巻きブロック2は、上記工程6終了時には既に杭3に相当強固に固着されている。
このように、天端仕上げブロック1及び根巻きブロック2で杭3を支える図1(A)の実施の形態の杭埋設構造では、杭3の埋設工事終了直後から人や車両等の通行を可能にする。したがって、図1の実施の形態の天端仕上げブロック1及び根巻きブロック2を採用することにより、車両通行量の多い道路や人通りの多い商店街に境界杭を設置する工事でも、工事終了直後から人や車両の通行制限を要しないから、その境界杭設置工事が交通の支障となったり、また商店街などにおいて営業上の損失要因となったりすることはない。更に、モルタルの養生期間中に人が天端仕上げブロック1や杭3を踏んだとしても、足跡が付いて、見栄えを悪くなったり、靴がコンクリートで汚れたり、或いは靴で生コンクリートを跳ねて衣類を汚損したりするという不都合はない。
その上、図1の実施の形態の天端仕上げブロック1及び根巻きブロック2を採用することにより、コンクリートを煉り、左官作業をし、カラーコーンで囲むという現場作業を要せず杭埋設構造の工事ができるから、現場のおけるコンクリート打ち込みを要する従来の構造の工事に比べ、工事の所要時間が大幅に短縮される。また、セメント、砂利、水等のコンクリート用材料、これらの材料を一緒に入れて混ぜ合わせるための容器、スコップ、左官鏝、カラーコーン等の各種の道具を杭の接地場所まで運搬し、持ち帰るという相当量の物の運送作業が不要であり、またコンクリートの養生終了後に別途にカラーコーンを回収するという作業も不要となる。本実施の形態の採用により、作業時間が短縮し、現地運搬物が減少し、カラーコーンの回収が不要となるので、杭埋設構造の工事費用を低減できる。
更に、本実施の形態の採用により、杭の設置場所で生コンクリートを打ち込む作業が必要でないから、海浜やダム建設現場等の水に曝される場所や寒冷地にも杭を容易に設置できる。
図3は、図1(A)の実施形態の杭埋設構造の一変形例を示す図であり、図1(A)における、天端仕上げブロック1の近傍を拡大した部分断面図である。図3において8は直径φが2mm程度の砂粒(又は金属球)を表している。本図は模式図であって、砂粒8が球形に描いてあるが、実際の砂粒8は球形とは限らない。砂粒8は、天端仕上げブロック1と杭3との間隙tに調度入り込む程度の厚みを有する砂粒であれば足りる。したがって、砂粒8の形は回転楕円形のもの等各種の形の砂粒で足りる。また、図3では、砂粒8は4個だけが左右対称な位置にあるが、砂粒8の位置は任意であり、その数も任意である。砂粒8は、例えば杭3の1つの側面に4〜10個程度あれば足りる。図3の変形例は、モルタル6aの中に2mmφ程度の砂粒8を含む点で図1の実施の形態と相違し、その他の点では図1の実施の形態と同じである。図1のモルタル6に替えて、図3ではモルタル6aとしたが、モルタル6aは2mmφ程度の複数の砂粒8を含む点だけでモルタル6と相違する。モルタル6aは、天端仕上げブロック1と杭3との間隙tに目地鏝(コテ)で詰め込む。図3の形態では、天端仕上げブロック1と杭3との間隙は2mm、また根巻きブロック2と杭3との間隙も2mmであり、この狭い間隙にモルタル6aを充填するので、モルタル6aの充填工程で、この間隙に径が2mm程度の砂粒が介在し、モルタル6aが硬化するのを待たずに、天端仕上げブロック1及び根巻きブロック2は図1の実施例より一層強固に杭3に固着される。
天端仕上げブロック1、根巻きブロック2及び杭3はコンクリート製であり、寸法の精度は金属製品に比べて低くならざるを得ないから、間隙tは必ずしも2mmφとはならない場合が多い。そこで、モルタル6a中の砂粒8の径を例えば1mmφ〜2.5mmφ程度に分散させておくことにより、モルタル6aの充填工程において、間隙tより大きい径の砂粒は間隙に入り込まないので、捨てるようにし、間隙tより小さい径の砂粒だけを選択的に間隙tに詰め込むことにより、間隙tの精度の低さを補い、間隙tの大きさに拘わらず、天端仕上げブロック1及び根巻きブロック2を杭3に強固に固着させることができる。砂粒8に替えて、1mmφ〜2.5mmφ程度の金属球を用いても差し支えない。
図4は、図1(A)に示した杭埋設構造における杭3の天端を地面よりdだけ上方に位置させた杭埋設構造を示す図である。ここで、dは50、eは600、fは650である。図4の杭埋設構造は、その他の点は図1のものと同様な構造である。図4の杭3は公園の境界杭として用いて好適なものである。このように、図1に示した天端仕上げブロック1(本発明の一実施の形態)及び根巻きブロック2(本発明の別の実施の形態)は杭の天端が地面より上に位置する杭埋設構造にも適用できる。
図5は図1の杭埋設構造を変形し、天端仕上げブロック1及び根巻きブロック2の間に中巻きブロック7を設け、土300を使用しない例を示す断面図である。ここで、cは150、eは400、fは450である。中巻きブロック7は、軸方向の長さcがaより大きい点だけで天端仕上げブロック1と相違し、その他の点では天端仕上げブロック1と同じ構造である。図5の杭埋設構造は、土300の変わりに中巻きブロック7を用いているので、ダンプトラックのタイヤの如き重量物が杭3又は天端仕上げブロック1に乗ったときでも中巻きブロック7は縦方向に縮むことがないし、その上コンクリート製のブロック1,2及び7で杭3の全側面を支えるので、杭3を一層堅固に支え、大きな外力に抗して杭の沈下や傾斜を防ぐことができる。また、杭3を支えるコンクリート製のブロックを3個に分割しているので、工事の際に持ち上げを要するコンクリート製ブロック一個当たりの重量が、全て一体の構造のコンクリート製ブロックに比べ軽くなる。そこで、クレーン等の機械装置に依存することなく、工事を簡易に行うことができる。
図6は天端仕上げブロックの別の実施の形態を示す図であり、同図(A)は天端仕上げブロック11の平面図、同図(B)はその側面図、同図(C)はその斜視図である。j, kは170mmである。図で11aは杭と嵌合する穴である。このように本発明の天端仕上げブロックの各部の寸法は、杭の大きさ、地面の堅固さなどに応じて任意に選択できる。また、格別に強固な天端仕上げブロックを要するときは、鉄筋コンクリート製のブロックとすることもできる。根巻きブロックについても同様である。
図7は、基準点標杭の杭埋設構造図である。図7の基準点標杭の杭埋設構造では、本発明の別の実施の形態である天端仕上げブロック14の穴14a及び根巻きブロック21の穴が図1のものより広く、根巻きブロック21の高さbが図1のbより高く、土300の高さcが図1の土300の高さcより短く、標識鋲4が杭31の天端に設けてある。図7(A)は杭埋設構造の断面図、同図(B)は同図(A)の杭埋設構造の平面図、同図(C)は天端仕上げブロック14の側面図、同図(D)は天端仕上げブロック14のCC線矢視断面図、同図(E)は天端仕上げブロック14の斜視図である。bは300、cは250、杭31の横断面における一辺の長さは100、j, kは105である。
図8は、別の基準点標杭の杭埋設構造を示す図であり、同図(A)は杭埋設構造の平面図、同図(B)はその杭埋設構造のDD矢視断面図であり、符号600は地表面を表す。図9は、図8の部分拡大図であり、同図(A)は標識鋲41の平面図、同図(B)は標識鋲41近傍の部分拡大断面図である。本図の基準点標杭32は歩道部に設けることを目的としたものであり、標識鋲41には図9に示すような記載がある。杭32の一辺の幅は150、j, kは154、e900、bは950である。標識鋲41は、ステンレス製であり、頭部41aに足部41bを螺子41cで結合してなり、杭32の天端の中央に設けられた穴に足部41bを差し込み、接着剤41eで杭32に固着されている。標識鋲41の寸法は、mが75、nが7、nが5、nが80である。符号41dは、足部41bに設けられた、抜け防止用の凹部を示す。図8の実施の形態の根巻きブロック15では、杭32が挿入される穴は杭32の長さと同じ深さである。図8の実施の形態の根巻きブロック15は、図5における天端仕上げブロック1、中巻きブロック7及び根巻きブロック2を合体したものと同様な構造をなしている。そこで、図8の杭埋設構造は、図5のもの以上に、重量物による縦方向および横方向の外力に耐え得るという特徴を有する。
図10は、更に別の基準点標杭の杭埋設構造を示す図であり、同図(A)は杭埋設構造の平面図、同図(B)はその杭埋設構造のEE矢視断面図である。符号42は、図8のものとは異なる標識鋲を表す。図において、杭33の一辺の幅は120、j, kは124、eは900、bは950である。図10の実施の形態の根巻きブロック16は、図8の根巻きブロック15と同様な構造を有し、図8のものと同様に、重量物による縦方向および横方向の外力に耐え得るという特徴を有する。
図11は、水道局用の境界杭の杭埋設構造を示す図であり、同図(A)は杭埋設構造の縦断面図、同図(B)は境界杭34の上端部に接着されている境界標アルミブロック5の平面図、同図(C)はその境界標アルミブロック5の側面図である。5その杭埋設構造のEE矢視断面図である。400はコンクリート又はアスファルトでなる舗装、500は舗装400の表面、5aは境界標アルミブロック5の上面に記された水道管敷設方向を示す標識をそれぞれ表す。図11の実施の形態の根巻きブロック17は、図8の根巻きブロック15と同様な構造を有し、図8のものと同様に、重量物による縦方向および横方向の外力に耐え得るという特徴を有する。
図12は、別の境界杭の杭埋設構造を示す図であり、同図(A)は境界杭3の斜視図、同図(B)は杭埋設構造の縦断面図である。図12の杭埋設構造は、図4の杭埋設構造における天端仕上げブロック1を除いた構成であり、根巻きブロック22により杭3を支持している。図4の構造より簡易に設置できる。図においてhは260mmである。
以上に各種の実施の形態を挙げたが、本発明がこれらの実施の形態に限定されるものでないことは勿論である。
本発明の一実施の形態である天端仕上げブロック1及び本発明の別の実施の形態である根巻きブロック2を示す図である。 図1(A)における根巻きブロック2を示す図である。 図1(A)の実施形態の杭埋設構造の一変形例を示す図であり、図1(A)における、天端仕上げブロック1の近傍を拡大した部分断面図である。 図1(A)に示した杭埋設構造における杭3の天端を地面よりdだけ上方に位置させた杭埋設構造を示す図である。 図1の杭埋設構造を変形し、天端仕上げブロック1及び根巻きブロック2の間に中巻きブロック7を設け、土300を使用しない例を示す断面図である。 天端仕上げブロックの別の実施の形態を示す図である。 本発明の実施の形態である天端仕上げブロック14及び根巻きブロック21を有する基準点標杭埋設構造を示す図である。 本発明の実施の形態である根巻きブロック32を有する別の基準点標杭埋設構造を示す図である。 図8の部分拡大図であり、同図(A)は標識鋲41の平面図、同図(B)は標識鋲41近傍の部分拡大断面図である。 更に別の基準点標杭埋設構造を示す図である。 水道局用の境界杭埋設構造を示す図である。 別の境界杭の杭埋設構造を示す図である。
符号の説明
1,11,14 天端仕上げブロック
2,21,15,16,17,22 根巻きブロック
3,31,32,33,34 杭
4,41,42 標識
5 境界標アルミブロック
6 モルタル
7 中巻きブロック

Claims (3)

  1. 杭の天端を地表面に揃えるか、又はその天端を地表面より僅かに上方に位置させて、該杭の長手軸を垂直にして、該杭の主要部を地中に埋め込む杭埋設工事の際に、工事終了後の外力による該杭の沈下、傾斜を防止するために該杭の側面に固着するコンクリート構造であって、
    前記杭の長さと同じ又はその長さより短い深さの柱状穴を有し、
    前記柱状穴の横断面形が、前記長手軸に直交する面における前記杭の平面形と相似形であって、該平面形より僅かに大きく、
    前記柱状穴の軸に直交する上面及び下面、並びに該上面に直交する側面を有し、
    前記工事では、前記柱状穴に前記杭を嵌めた状態で、前記上面を地面に揃えた高さにおいて、該柱状穴と該杭の側面との間隙に充填されたモルタル等の固着材で該杭に固着される
    ことを特徴とする天端仕上げブロック。
  2. 杭の天端を地表面に揃えるか、又はその天端を地表面より僅かに上方に位置させて、該杭の長手軸を垂直にして、該杭の主要部を地中に埋め込む杭埋設工事の際に、工事終了後の外力による該杭の沈下、傾斜を防止するために該杭の側面に固着するコンクリート構造であって、
    地中に埋め込まれる部分の前記杭の長さと同じ深さの柱状穴を有し、
    前記柱状穴の横断面形が、前記長手軸に直交する面における前記杭の平面形と相似形であって、該平面形より僅かに大きく、
    前記柱状穴の軸に直交する上面及び下面、並びに該上面に直交する側面を有し、
    前記柱状穴の底は、前記杭が前記上面側から該柱状穴に挿入されたときに該杭の下端を該底で止める留め構造となっており、
    前記工事では、前記上面を地面に揃え、前記柱状穴の軸を垂直にして埋設される
    ことを特徴とする天端仕上げブロック。
  3. 杭の長手軸を垂直にして、該杭の主要部を地中に埋め込む杭埋設工事の際に、工事終了後の外力による該杭の沈下、傾斜を防止するために該杭の下部を支えるコンクリート構造であって、
    前記杭の長さより短い深さの柱状穴を有し、
    前記柱状穴の横断面形が、前記長手軸に直交する面における前記杭の平面形と相似形であって、該平面形より僅かに大きく、
    前記柱状穴の軸に直交する上面及び下面、並びに該上面に直交する側面を有し、
    前記柱状穴の底は、前記杭が前記上面側から該柱状穴に挿入されたときに該杭の下端を該底で止める留め構造となっており、
    前記工事では、前記下端を前記留め構造に当接させた状態で、該柱状穴に嵌められた前記杭を支える
    ことを特徴とする根巻きブロック。
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