JP2008284477A - 還元水泉装置及びそれに使用する還元水生成装置 - Google Patents

還元水泉装置及びそれに使用する還元水生成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】浴用水の循環を繰り返すことで、より強いアルカリ性の浴用還元水を生成することが可能であり、その実現には簡易で安価な設備で足りる浴用還元水泉装置を提供する。
【解決手段】浴用還元水泉装置(A)は浴用水の循環経路(1)を有し、循環経路(1)中には濾過器(4)と還元水生成装置(6)を備えている。還元水生成装置(6)は、容器(60)と、循環経路(1)を構成する導入管(68)が接続された浴用水導入室と、浴用水導入室と水密に区画され循環経路(1)を構成する排出管(69)が接続された浴用水排出室と、容器(60)内に設けられている所要数の水改質カートリッジを備えている。水改質カートリッジには導水部と排水部が設けられ、導水部は水改質カートリッジに入る水を所要方向に旋回させる方向に向けられており、水改質カートリッジの内部には流動性固体である改質材のマグネシウムが収容されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、還元水泉装置及びそれに使用する還元水生成装置に関するものである。更に詳しくは、温泉水や水道水などの還元水を液槽を通る経路において循環を繰り返すことで、より強いアルカリ性を有する還元水を生成することができるものに関する。
日本各地に散在する温泉の泉質は、例えば、硫黄泉、重曹泉、アルカリ泉、塩化物泉、酸性泉、放射能泉などがあり、実に様々である。これらの泉質には、それぞれ効能が認められており、さらに、入浴する際に肌に感じる独特の刺激や臭気などもそれぞれの泉質を特徴付けている。そのなかでもアルカリ泉水は特に人気が高い。
しかしながら、アルカリ泉水には、湧出したあと時間が経過するにつれて、空気中の酸素との反応によって酸化還元電位(ORP:Oxidation Reduction Potential))が平衡値に近づき、安定水溶液系に変化してしまう特性がある。特に、浴用水を濾過しながら循環させる使い方では、上記反応がきわめて速く進み、上記アルカリ泉独特の肌触りが短時間で消失してしまう問題があった。
このような問題に対処するために、アルカリ泉水を人工的に生成して、銭湯などの入浴施設や家庭用の還元水として安定的に供給することができるようにした装置は、すでに提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1記載の還元浴用水生成装置は、浴用水を液槽に供給する供給路を備えた供給装置と、供給路中に設けられ浴用水を電気分解して、酸化還元電位の低いアルカリ還元水を生成する電解槽を備えたものである。
この還元浴用水生成装置は、浴用水を電気分解することにより得られる還元水と酸化水のうち、還元水を主に使用するものである。なお、上記文献には、酸化水を還元水と一部混合して使用することについての示唆はあるが、還元水の酸化還元電位を上げて還元水の作用を打ち消すような酸化水を混合することは、装置の目的からして現実的ではなく、実際に使用することは考えにくい。
特開2004−202429
特許文献1記載の還元浴用水生成装置は、浴用水を電気分解によって生成することで、アルカリ泉水を人工的に生成し、浴用水として供給するという本来の目的は達成可能ではあるが、実際に銭湯や家庭用の液槽に浴用水を供給するにあたっては、次のような課題があることもわかってきた。
すなわち、家庭用はもとより、銭湯や温泉などの入浴施設においては、いわゆる掛け流しを行うのは不経済であり、源泉があって湯量の豊富なところを除いて現実的にはあまり行われていない。したがって、多くの入浴施設では、浴用水を濾過しながら循環させて繰り返し使用している。
特許文献1記載の還元浴用水生成装置においても、浴用水を循環させながら何度も繰り返し電気分解をすることは可能である。しかしながら、生成される還元水の酸化還元電位は電解槽の電気分解能力に依存するものであり、何度も繰り返し電気分解をすることによって一定の酸化還元電位は維持できるとしても、酸化還元電位を電気分解を行うごとにより低くすることができるものではない。
つまり、酸化還元電位の低い還元水、すなわちより強いアルカリ性のアルカリ泉水を入浴施設の規模に合わせて生成するには、相応の電気分解能力を有するとともに規模が大きく高価な設備と電気料金など多大な維持費が必要になる。
また、上記したように、還元浴用水生成装置は、浴用水を電気分解することにより得られる還元水と酸化水のうち、還元水を主に使用するものであって、酸化水を利用することは難しい。このため、酸化水は実質的に廃棄されることになり、特に銭湯や一般の家庭など浴用水として水道水を使用する場合は、きわめて不経済である。
そこで本発明の目的は、温泉水や水道水などの水または湯を液槽を含む経路で循環させながら還元し、原水がアルカリ泉水でなくともアルカリ泉水と同等またはさらにアルカリ性が強い酸化還元電位を持つ還元水を高効率で生成することができるものであって、還元水の循環を繰り返すことで、より強いアルカリ性を有する還元水を生成することが可能であり、しかも、その実現には簡易で安価な設備で足りるとともに、維持費が安価である還元水泉装置を提供することである。
また、本発明の他の目的は、上記目的に加え、電気分解で還元水を生成する従来のもの相違して酸化水が生成されず、この酸化水を廃棄しなければならないという無駄を生じることなく還元水の供給を可能にする還元水泉装置を提供することである。
上記課題を解決するために本発明が講じた手段は次のとおりである。
本発明は、還元水を液槽に入れる経路と液槽から出す経路を有する還元水の循環経路を有しており、
還元水の循環経路中には、濾過器と還元水生成装置を備え、
還元水生成装置は、
容器と、
容器内に設けられ、循環経路を構成する導入管が接続された還元水導入室と、
還元水導入室と水密に区画され、循環経路を構成する排出管が接続された還元水排出室と、
容器内に設けられている所要数の水改質カートリッジと、
を備えており、
水改質カートリッジには導水部と排水部が設けられ、水改質カートリッジの内部には、流動性固体であり水と反応して水を還元水に改質するマグネシウムが収容されており、
水改質カートリッジは、導水部が還元水導入室内に位置するように、排水部が還元水排出室内に位置するように容器に設けられている、
還元水泉装置である。
本発明は、還元水を液槽に入れる経路と液槽から出す経路を有する還元水の循環経路を有しており、
還元水の循環経路中には、濾過器と還元水生成装置を備え、
還元水生成装置は、
容器と、
容器内に設けられ、循環経路を構成する導入管が接続された還元水導入室と、
還元水導入室と水密に区画され、循環経路を構成する排出管が接続された還元水排出室と、
容器内に設けられている所要数の水改質カートリッジと、
を備えており、
水改質カートリッジには導水部と排水部が設けられ、導水部は水改質カートリッジに入る水を所要方向に旋回させる方向に向けられており、
水改質カートリッジの内部には、流動性固体であり水と反応して水を還元水に改質するマグネシウムが収容されており、
水改質カートリッジは、導水部が還元水導入室内に位置するように、排水部が還元水排出室内に位置するように容器に設けられている、
還元水泉装置である。
本発明の還元水泉装置は、循環経路には還元水生成装置を通らない経路を有し、該還元水生成装置を通らない経路と還元水生成装置を通る経路とを切り換える手段を備えているのがより好ましい。
本発明は、本発明に係る還元水泉装置に使用する還元水生成装置であって、
容器と、
容器内に設けられ、循環経路を構成する導入管が接続された還元水導入室と、
還元水導入室と水密に区画され、循環経路を構成する排出管が接続された還元水排出室と、
容器内に設けられている所要数の水改質カートリッジと、
を備えており、
水改質カートリッジには導水部と排水部が設けられ、水改質カートリッジの内部には、流動性固体であり水と反応して水を還元水に改質するマグネシウムが収容されており、
水改質カートリッジは、導水部が還元水導入室内に位置するように、排水部が還元水排出室内に位置するように容器に設けられている、
還元水生成装置である。
本発明は、本発明に係る還元水泉装置に使用する還元水生成装置であって、
容器と、
容器内に設けられ、循環経路を構成する導入管が接続された還元水導入室と、
還元水導入室と水密に区画され、循環経路を構成する排出管が接続された還元水排出室と、
容器内に設けられている所要数の水改質カートリッジと、
を備えており、
水改質カートリッジには導水部と排水部が設けられ、導水部は水改質カートリッジに入った水を所要方向に旋回させる方向に向けられており、
水改質カートリッジの内部には、流動性固体であり水と反応して水を還元水に改質するマグネシウムが収容されており、
水改質カートリッジは、導水部が還元水導入室内に位置するように、排水部が還元水排出室内に位置するように容器に設けられている、
還元水生成装置である。
液槽の用語は、浴槽の他、例えばプールを含む概念で使用している。
水改質カートリッジの内部に、流動性固体であるマグネシウムに他の水改質材を混ぜ入れることもできる。この場合、マグネシウムや他の水改質材はそれぞれ別の区画室に入れられるが、区画室の数(段数)、容量(容積)は、処理する水または湯の量に対応して適宜設定されるものであり、特に限定するものではない。
マグネシウムに混ぜ入れる他の水改質材としては、例えばカルシウム・鉄・亜鉛・コバルト・マンガンやその他のミネラル、石灰石、ドロマイト、大理石、コーラルサンド、貝がら、骨、麦飯石、太陽石、祖陽石、セラミックス、炭(活性炭、備長炭、ヤシガラ炭、竹炭等)、濾過膜(中空糸膜、逆浸透膜、平膜)、イオン交換樹脂、イオン交換繊維等を挙げることができるが、特にこれらに限定するものではない。
流動性固体とは、真球の他、真球ではないがほぼ球形のもの、単に異形の粒状のものが多数集まった形態の意味を含むものである。なお、球形状の流動性固体である水改質材によれば、個々が重なって動かない状態でも、遊動して離れている状態でも、それらの間に安定的に通水空間部が形成される。
マグネシウムや水改質材が流動性固体である場合、その直径は、マグネシウムの場合で1〜9mm、より好ましくは3〜6mmであるが、この粒径に限定されるものではない。
水改質材は、その漏れ防止のために網体を使用する場合、水改質材の粒径が例えば1mmに満たないと、更に目を小さくする必要がある網体では、大量の水を短時間で流通させて処理(改質)することは難しい。また、粒径が9mmを超えると、水改質材の個々の重量が重くなりすぎて、水の流れが相当に強くても区画室内で遊動しにくくなり、結果的に水を十分に改質することができなくなるおそれがある。
なお、水改質材は、被処理水の流量を必要量確保でき、支障なく浮遊、遊動させることができれば、粒径が1〜9mmに満たないもの、あるいは超えるものを採用することも可能である。
(作用)
本発明に係る還元水泉装置の作用を説明する。なお、ここでは、説明で使用する各構成要件に、後述する実施の形態において各部に付与した符号を対応させて付与するが、この符号は、特許請求の範囲の各請求項に記載した符号と同様に、あくまで内容の理解を容易にするためであって、各構成要件の意味を上記各部に限定するものではない。
還元水泉装置(A)の還元水の循環経路(1)に還元水を循環させると、液槽(2)を通った還元水は濾過器(4)に入って濾過され、髪の毛などの体毛やその他の固形物などが取り除かれる。濾過器(4)とは別に、髪の毛などの体毛専用のフィルタを設けることもできる。
濾過器(4)を通った還元水は還元水生成装置(6)に入る。還元水は、まず導入管(68)から容器(60)内の還元水導入室(66)に入り、水改質カートリッジ(7)の導水部(71)から内部に入る。還元水は、導水部(71)から水改質カートリッジ(7)内部に入り内部で旋回する。この水流によって、流動性固体であるマグネシウム(M)が回転するように浮遊、遊動し、還元水は改質されて還元水(アルカリイオン水)になる。このときのマグネシウムと水との反応式は次のとおりである。
Mg+2H2O→Mg(OH)2+H2
還元処理された還元水は、水改質カートリッジ(7)の排水部(75)から容器(60)の還元水排出室(67)に入り、さらに排出管(69)を通り還元水生成装置(6)の外へ出る。還元水生成装置(6)の外へ出た還元水は、液槽(2)へ返送され、上記処理が繰り返される。このように、還元水を循環経路(1)で循環させることにより、還元水は還元水生成装置(6)で繰り返し還元され、強いアルカリ性のアルカリ泉水を安定的に得ることができる。
還元水生成装置(6)を通らない経路を有し、還元水生成装置(6)を通る経路と通らない経路を切り換える手段を備えている還元水泉装置(A)は、必要に応じて還元水生成装置(6)を通らない経路、つまり水または湯を還元しない経路で運転することができる。
(a)本発明は、還元水を循環経路で循環させることにより、還元水は還元水生成装置で繰り返し還元することができる。還元水生成装置内では、水または湯とマグネシウムが接触することで反応が起こり、水酸化マグネシウムと水素が生成される。これにより、電気分解を利用することなく、電解水製造装置と同等の酸化還元電位やpHを有する還元水を生成することができる。また、水改質カートリッジ内で水または湯を旋回させることにより流動性固体であるマグネシウムを遊動させて水自体も攪拌されながら上記反応が起こるので、より効率的な水または湯の還元化が可能である。これにより、より強いアルカリ性のアルカリ泉水を安定的に得ることができる。さらには、従来の装置とは相違して水の電気分解のための高価な設備や電気料金など多大な維持費は不要であり、簡易で安価な設備で足りるとともに、維持費が安価である。
(b)還元水生成装置を通らない経路を有し、還元水生成装置を通る経路と通らない経路を切り換える手段を備えている還元水泉装置は、必要に応じて還元水生成装置を通らない経路、つまり水または湯を還元しない経路で運転することができる。これによると、例えば温泉施設などで入浴客が少なくなる深夜から朝にかけて還元水生成装置を通らない経路で運転することによって、水または湯を還元する改質材であるマグネシウムの消耗を遅らせて補充のサイクルを長くし、維持コストを低減することができる。
本発明を実施の形態に基づき更に詳細に説明する。
図1は本発明に係る浴用還元水泉装置の一実施の形態を示す説明図、
図2は浴用還元水泉装置を構成する還元水生成装置の構造を示す正面視説明図、
図3は還元水生成装置の構造を示す平面視説明図、
図4は還元水生成装置を構成する水改質カートリッジの構造及び取付構造を示す縦断面図、
図5は図4のB−B箇所に対応する断面図である。
還元水泉装置である浴用還元水泉装置Aは、浴用水循環経路1、液層である浴槽2、ポンプ3、濾過器4、熱交換器5、還元水生成装置6を備えている。
浴用水循環経路1は、経路10、11、12、13、14、15により構成されている。経路10は、浴槽2のオーバーフロー側とポンプ3をつなぐ経路で、経路中には、流通する湯中の体毛を濾し取るヘアキャッチャー100が設けられている。経路11は、浴槽2の下排水側と、前記経路10をつなぐ経路である。
経路12は、ポンプ3と濾過器4をつなぐ経路である。経路13は、濾過器4と還元水生成装置6の導水管68をつなぐ経路であり、経路中には熱交換器5と自動バルブ130が設けられている。一方、還元水生成装置6の排水管69と浴槽2は、経路15でつながれている。150は手動バルブである。経路14は、バイパス経路であり、経路13のうち自動バルブ130より上流側と経路15をつなぐ経路である。140は自動バルブである。8は、消毒薬(例えば次亜塩素酸など)を供給する消毒薬供給装置で、経路80は浴用水循環経路1の経路15につながっている。
図2、図3を参照する。
還元水生成装置6は、圧力容器60の内部に複数の水改質カートリッジ7を収容し、各水改質カートリッジ7を並列に配して大量の還元水を効率よく生成できるようにしたものである。
圧力容器60は有底円筒形状の容器本体61を有しており、容器本体61の上部開口部には蓋体62が水密に被せてある。蓋体62は着脱が可能である。容器本体61の側面下部にはドレン63が設けられている。また、蓋体62の上面中央には、手動バルブ64と自動エア抜き640が設けられている。なお、610は前記各自動バルブ130、140の開閉をタイマー制御する自動制御盤、611は後述する浴用水導入室66の水圧を表示する水圧計である。
圧力容器60の容器本体61内部には、やや上部開口部寄りに円形の区画板65が水平に設けられている。区画板65は、外周縁部が容器本体61の内面に全周にわたり設けられている受フランジ612にパッキン613を介して載置され、水密に設けられている(区画板65の取付構造については後述する)。
区画板65には、後述する水改質カートリッジ7の排出具75を貫通させる装着孔650及び固定ボルト652を貫通させる通し孔651が設けられている。装着孔650と通し孔651は、それぞれ複数(装着される水改質カートリッジ7と同数:本実施の形態では三箇所)設けられている。
そして、容器本体61に蓋体62を装着し、各水改質カートリッジ7を装着した状態においては、区画板65の下部側に浴用水導入室66が形成され、区画板65の上部側に浴用水排出室67が形成される。また、容器本体61の下部側には、浴用水導入室66に通じる導水管68が設けられており、容器本体61の上部側には、浴用水排出室67に通じる排水管69が設けられている。
図4、図5を参照する。
水改質カートリッジ7は、有底円筒形状のケース70を有している。本実施の形態では、ケース70は透明な合成樹脂で形成されているが、不透明な合成樹脂製でもよいし、強度にすぐれた金属製のものでもよい。
ケース70の下部側には、複数の導水孔71が側壁部を貫通して設けられている。各導水孔71は、ケース70の下端部からほぼ1/4の高さまでに設けられており、上下方向に五段、そして各段の孔がそれぞれ周方向に等間隔で三箇所、合計十五箇所に設けられている。
各導水孔71は、図4、図5に示すように水平方向、かつ平面視においては、孔口を通る直径線との角度がそれぞれ同じ45°となる方向に形成されている。なお、この角度は45°に限定されるものではなく、例えば55°など適宜設定が可能である。
また、ケース70の内周面には、前記導水孔71が設けられている部分全体を覆うように金属製のメッシュ72が張設されている。なお、導水孔71の数、大きさは、十分な通水機能を確保できれば特に限定するものではない。導水孔71の通水方向は水平方向でもよいし、あるいは上方向または下方向に傾斜させてもよい。また、メッシュ72の網目の大きさは、ケース70内部に収容されるマグネシウム粒Mが外部へ漏れなければよく、特に限定するものではない。
ケース70内に収容されるマグネシウム粒Mは、本実施の形態では直径が約5mmであり、全体の量はケース70の容量の約60%であるが、マグネシウム粒Mの直径及びケース70に収容される容量は特に限定するものではなく、適宜設定が可能である。この構造によれば、各導水孔71からケース70内に水が導入されると、図4に示すようにケース70内に上方向へ向かう旋回流が起こり、これによってケース70内に収容されているマグネシウム粒Mが解れるように旋回しながら遊動し、後述するように水の改質が効率よく行われる。
ケース70の上部開口部には、ほぼ円筒形状の連結具73が固着されている。連結具73の上部側の外周部にはネジ部(符号省略)が設けられている。連結具73の前記ネジ部には、蓋体74が周壁の内周部に設けられたネジ部をねじ込んで固定されている。蓋体74の中央には、排出具75が上壁740を貫通して固定されている。排出具75は、ほぼ円筒形の管体750の長さ方向中間部に設けられたフランジ751と、管体750のうちケース70内にあるネジ部(符号省略)に螺着されたナット752で上壁740を挟み、ナット752により締め付け固定されている。
また、排出具75の管体750のうちケース70内にある下部には、ポリエチレン等の合成樹脂製の粒体(または顆粒体)を通液可能に固形化し有底円筒状に形成されたフィルタ76が取り付けられている。フィルタ76は、マグネシウム粒M同士が衝突して破損した欠片などがケース70外部に出ないようにすることができる。
圧力容器60の内部には、複数(本実施の形態では3本)の前記水改質カートリッジ7が収容されて取り付けられている。
水改質カートリッジ7の上部の排出具75は、区画板65に設けられている装着孔650に管体750を下側から貫通させてあり、フランジ751上面と区画板65下面との間にパッキン753が介在させてある。
また、圧力容器60の底部の三箇所には、固定ボルト652が下端部を固着して垂直に設けられている。各固定ボルト652は、前記区画板65の各通し孔651の位置に合わせて設けられている。各固定ボルト652の上部側には、ネジ部(符号省略)が設けられており、ネジ部は各通し孔651に下側から貫通させてある。
通し孔651から上方へ突出したネジ部には、ナット653が螺合され締め付けられている。これにより、区画板65はフランジ751上面のパッキン753に押し付けられ、装着孔650部分での水密が保たれており、区画板65は周縁部分でも下面がパッキン613に押し付けられ、周縁部分での水密が保たれている。
さらに、圧力容器60の底部には、取り付けられる水改質カートリッジ7の位置に対応して有底円筒形状の座具77が固定されている。各座具77には、それぞれ水改質カートリッジ7の底部が嵌め入れられ、各水改質カートリッジ7の安定が図られている。
なお、浴用水導入室66の上下方向の中間部には、固定板654が設けられている。固定板654には、各水改質カートリッジ7のケース70が通る通し孔656が設けられ、各固定ボルト652が通る通し孔657が設けられている。固定板654は、固定ボルト652に螺合された二つのナット655によって上下から挟まれて締め付けられることにより、所要の高さに水平に固定され、各水改質カートリッジ7の位置のずれ防止を図っている。
(作用)
浴用還元水泉装置Aによる浴用還元水の生成及び循環は次のように行われる。なお、通常の循環においては、経路15の手動バルブ150と経路13の自動バルブ130は開けられており、バイパス経路である経路14の自動バルブ140は閉じられている。
(1)浴槽2内の浴用水は、ポンプ3の送水作用により、浴用水循環経路1の経路10、11を通り、ヘアキャッチャー100で頭髪などの体毛が濾し取られ、さらに濾過器4に入り、汚れなどの固形物が取り除かれる。
(2)濾過器4を出た浴用水は、経路13中の熱交換器5によって浴用としての適当な温度(例えば40°)に加温され、導水管68から還元水生成装置6の浴用水導入室66に入る。
(3)浴用水導入室66に入った浴用水は、各水改質カートリッジ7のケース70下部にある各導水孔71からケース70内部に入り、旋回流を起こしながら、流動性固体であるマグネシウム粒Mを旋回、遊動させる。これにより、ケース70内において、マグネシウムが水(または湯)と反応し、水酸化マグネシウムと水素が生成され、電気分解を利用せずに、電解水製造装置と同等の酸化還元電位及びpHを有する還元水が生成される。
(4)浴用水はこのように改質されて還元水になり、螺旋状に旋回しながらケース70内を上昇し、フィルタ76を通過し、さらに水改質カートリッジ7上部の排出具75を通り、ケース70内の上部の浴用水導入室66とは区画板65で区画された浴用水排出室67に入る。浴用水排出室67には、各水改質カートリッジ7で還元処理された水だけが入り、外部とは水密構造であるので、還元が不十分な浴用水導入室66内の浴用水が混じることはない。そして、浴用水排出室67内の浴用還元水は、排水管69から経路15を通り、浴槽2へ送られる。
このように、浴用還元水泉装置Aによって前記(1)〜(4)の工程を繰り返すことにより、より強いアルカリ性のアルカリ泉水を安定的に得ることができる。なお、浴用還元水泉装置Aで循環させるための原水としては、水道水や井戸水を使用してもよいし、各種泉質を有する温泉水を使用してもよい。
また、浴用還元水泉装置Aにおいて、自動バルブ130、手動バルブ150を閉じて自動バルブ140を開ければ、還元水生成装置6を通らない経路を形成することができる。このように、バルブ操作によって、還元水生成装置6を通る経路と通らない経路を切り換えることができるので、例えば温泉施設などで入浴客が少なくなる深夜から朝にかけて還元水生成装置6を通らない経路で運転することによって、マグネシウム粒Mの消耗(損耗)を遅らせて補充や交換のサイクルを長くし、維持コスト(経費)を低減することができる。なお、前記各バルブの制御は自動制御盤610の設定により行われる。
なお、本明細書で使用している用語と表現は、あくまで説明上のものであって限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。また、本発明は図示されている実施の形態に限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能である。
本発明に係る浴用還元水泉装置の一実施の形態を示す説明図。 浴用還元水泉装置を構成する還元水生成装置の構造を示す正面視説明図。 還元水生成装置の構造を示す平面視説明図。 還元水生成装置を構成する水改質カートリッジの構造及び取付構造を示す縦断面図。 図4のB−B箇所に対応する断面図。
符号の説明
A 浴用還元水泉装置
1 浴用水循環経路
10 経路
11 経路
100 ヘアキャッチャー
12 経路
13 経路
130 自動バルブ
14 経路
140 自動バルブ
15 経路
150 手動バルブ
2 浴槽
3 ポンプ
4 濾過器
5 熱交換器
6 還元水生成装置
60 圧力容器
61 容器本体
610 自動制御盤
611 水圧計
612 受フランジ
613 パッキン
62 蓋体
63 ドレン
64 手動バルブ
640 自動エア抜き
65 区画板
650 装着孔
651 通し孔
652 固定ボルト
653 ナット
654 固定板
655 ナット
656 通し孔
657 通し孔
66 浴用水導入室
67 浴用水排出室
68 導水管
69 排水管
7 水改質カートリッジ
70 ケース
71 導水孔
72 メッシュ
73 連結具
74 蓋体
740 上壁
75 排出具
750 管体
751 フランジ
752 ナット
753 パッキン
76 フィルタ
77 座具
8 消毒薬供給装置
80 経路
M マグネシウム粒

Claims (5)

  1. 還元水を液槽(2)に入れる経路と液槽(2)から出す経路を有する還元水の循環経路(1)を有しており、
    還元水の循環経路(1)中には、濾過器(4)と還元水生成装置(6)を備え、
    還元水生成装置(6)は、
    容器(60)と、
    容器(60)内に設けられ、循環経路(1)を構成する導入管(68)が接続された還元水導入室(66)と、
    還元水導入室(66)と水密に区画され、循環経路(1)を構成する排出管(69)が接続された還元水排出室(67)と、
    容器(60)内に設けられている所要数の水改質カートリッジ(7)と、
    を備えており、
    水改質カートリッジ(7)には導水部(71)と排水部(75)が設けられ、水改質カートリッジ(7)の内部には、流動性固体であり水と反応して水を還元水に改質するマグネシウム(M)が収容されており、
    水改質カートリッジ(7)は、導水部(71)が還元水導入室(66)内に位置するように、排水部(75)が還元水排出室(67)内に位置するように容器(60)に設けられている、
    還元水泉装置。
  2. 還元水を液槽(2)に入れる経路と液槽(2)から出す経路を有する還元水の循環経路(1)を有しており、
    還元水の循環経路(1)中には、濾過器(4)と還元水生成装置(6)を備え、
    還元水生成装置(6)は、
    容器(60)と、
    容器(60)内に設けられ、循環経路(1)を構成する導入管(68)が接続された還元水導入室(66)と、
    還元水導入室(66)と水密に区画され、循環経路(1)を構成する排出管(69)が接続された還元水排出室(67)と、
    容器(60)内に設けられている所要数の水改質カートリッジ(7)と、
    を備えており、
    水改質カートリッジ(7)には導水部(71)と排水部(75)が設けられ、導水部(71)は水改質カートリッジ(7)に入る水を所要方向に旋回させる方向に向けられており、
    水改質カートリッジ(7)の内部には、流動性固体であり水と反応して水を還元水に改質するマグネシウム(M)が収容されており、
    水改質カートリッジ(7)は、導水部(71)が還元水導入室(66)内に位置するように、排水部(75)が還元水排出室(67)内に位置するように容器(60)に設けられている、
    還元水泉装置。
  3. 循環経路(1)には還元水生成装置(6)を通らない経路を有し、該還元水生成装置(6)を通らない経路と還元水生成装置(6)を通る経路とを切り換える手段(610,130,140,150)を備えている、
    請求項1または2の還元水泉装置。
  4. 請求項1の還元水泉装置に使用する還元水生成装置であって、
    容器(60)と、
    容器(60)内に設けられ、循環経路(1)を構成する導入管(68)が接続された還元水導入室(66)と、
    還元水導入室(66)と水密に区画され、循環経路(1)を構成する排水管(69)が接続された還元水排出室(67)と、
    容器(60)内に設けられている所要数の水改質カートリッジ(7)と、
    を備えており、
    水改質カートリッジ(7)には導水部(71)と排水部(75)が設けられ、水改質カートリッジ(7)の内部には、流動性固体であり水と反応して水を還元水に改質するマグネシウム(M)が収容されており、
    水改質カートリッジ(7)は、導水部(71)が還元水導入室(66)内に位置するように、排水部(75)が還元水排出室(67)内に位置するように容器(60)に設けられている、
    還元水生成装置。
  5. 請求項2の還元水泉装置に使用する還元水生成装置であって、
    容器(60)と、
    容器(60)内に設けられ、循環経路(1)を構成する導入管(68)が接続された還元水導入室(66)と、
    還元水導入室(66)と水密に区画され、循環経路(1)を構成する排水管(69)が接続された還元水排出室(67)と、
    容器(60)内に設けられている所要数の水改質カートリッジ(7)と、
    を備えており、
    水改質カートリッジ(7)には導水部(71)と排水部(75)が設けられ、導水部(71)は水改質カートリッジ(7)に入る水を所要方向に旋回させる方向に向けられており、
    水改質カートリッジ(7)の内部には、流動性固体であり水と反応して水を還元水に改質するマグネシウム(M)が収容されており、
    水改質カートリッジ(7)は、導水部(71)が還元水導入室(66)内に位置するように、排水部(75)が還元水排出室(67)内に位置するように容器(60)に設けられている、
    還元水生成装置。
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