JP2008282500A - 磁気ディスク記憶装置 - Google Patents

磁気ディスク記憶装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008282500A
JP2008282500A JP2007127096A JP2007127096A JP2008282500A JP 2008282500 A JP2008282500 A JP 2008282500A JP 2007127096 A JP2007127096 A JP 2007127096A JP 2007127096 A JP2007127096 A JP 2007127096A JP 2008282500 A JP2008282500 A JP 2008282500A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
magnetic disk
section
track
storage device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007127096A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Ishida
秀明 石田
Shigeru Kaga
滋 加賀
Mamoru Sato
守 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Information and Telecommunication Engineering Ltd
Original Assignee
Hitachi Computer Peripherals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Computer Peripherals Co Ltd filed Critical Hitachi Computer Peripherals Co Ltd
Priority to JP2007127096A priority Critical patent/JP2008282500A/ja
Publication of JP2008282500A publication Critical patent/JP2008282500A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Digital Magnetic Recording (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

【課題】データの書き込み、消去、ディスクの初期化が高速に行える磁気ディスク記憶装置を提供する。
【解決手段】磁気ディスク上において、ユーザデータが記憶された部分であるD部と、前記D部のディスク上での位置を示す情報、及び前記D部の情報が有効か無効かを示す情報であるFフラグ、及び前記D部のデータ長を示す情報、が記憶された部分であるC部と、は別々のトラックに記憶されている。前記D部のデータ長を変更するデータの書き込みを行う場合には、前記データの書き込み後、前記データを書き込んだ前記D部以降のD部を管理するC部のFフラグの示す情報が無効に書き換えられる。これにより、データ長が変更されたD部以降のD部をクリアする必要がなく、高速書き込みが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁気ディスクに対してデータの読み書き処理を行う磁気ディスク記憶装置に関し、特に、データ書き込み、初期化、データ消去の高速化を可能とした磁気ディスク装置に関するものである。
従来からホストと接続され、ホストからの指示によってデータを記憶し、読み出しする外部記憶装置として、磁気ディスク記憶装置が用いられている。通常、磁気ディスク記憶装置は、ホストとのデータのやりとりにおいては、磁気ディスク記憶装置内部に備えたキャッシュメモリと呼ばれる半導体メモリで構成された高速アクセス可能な記憶手段を介して行う。
その理由は、磁気ディスクへのデータの書き込みや、磁気ディスクからのデータの読み込みには時間を要するので、高速なキャッシュメモリを介することにより、ホストからのアクセスの高速化を実現するためである。
このキャッシュメモリとのアクセスを高速に行うものとして、「ディスクキャッシュ制御回路、ディスク制御装置及びディスクキャッシュ制御方法」(特許文献1)が提案されている。
特許文献1のディスク制御装置は、データ分離復元回路を有し、セクタデータを構成するデータ部のデータと、制御情報部のデータとを、キャッシュメモリ上で分離して保持、管理することにより、データ部のデータと、制御部のデータとをシーケンシャルに扱うことができる。これにより、キャッシュ制御を簡略化でき、セクタデータを読み出し/書き込みするためのキャッシュアクセスが高速に行えるとしている。
特開2005−293118号公報
しかしながら、従来のメインフレーム用の磁気ディスク記憶装置においては、ユーザデータが記憶された部分であるD部と、このD部の管理情報が記憶された部分であるC部とによって一つのレコードが構成され、複数のレコードによって一つのトラックが構成されていた。
このため、データを書き込む際に、書き込むべきD部位置を探すためには、1トラック全域を検索しなくてはならず、時間を要していた。また、D部のデータ長を変更するデータ書き込みを行った場合には、データ書き込みを行ったD部より後のレコードは、すべて0クリアしなくてはならず、高速書き込みの障害となっていた。
更に、磁気ディスクの初期化においては、データが書き込まれていない領域はすべて0クリアしなくてはならず、膨大な時間を必要としていた。
更にまた、データの消去をする場合には、1トラックのデータを消去するために、1トラック全部0クリアする必要があり、消去にも時間が必要であった。
その上、各レコード間、及びC部とD部との間には、ギャップと呼ばれるデータとデータの隙間の部分が存在し、磁気ディスクとキャッシュメモリとの間、及び、磁気ディスク記憶装置と外部記憶装置との間、におけるデータ転送においては、ギャップも転送していたので、データ高速転送の障害となっていた。
特許文献1に記載された磁気ディスク記憶装置においては、キャッシュメモリ上では、データ部のデータと、制御情報部のデータとを分離して管理しているが、磁気ディスク上では分離していないので、データの消去、ディスクの初期化において時間を要し、磁気ディスクとキャッシュメモリ間のデータ転送においても、ギャップを転送するのでデータ高速転送の障害となっていた。
また、特許文献1に記載された磁気ディスク記憶装置においては、キャッシュメモリ上でのデータ長を変更するデータの書き込みにおいて、データ長を変更したセクタ以後のセクタは0クリアする必要があり、データの消去においても、消去対象のデータを0クリアする必要があるので、データの書き込み、消去の高速化が困難であった。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、データの書き込み、消去、ディスクの初期化が高速に行える磁気ディスク記憶装置を提供しようとするものである。
本発明の課題は、下記の各発明によって解決することができる。
即ち、本発明の磁気ディスク記憶装置は、1個以上の磁気ディスクと、前記磁気ディスクを制御する制御装置と、を備えた磁気ディスク記憶装置であって、磁気ディスク上において、ユーザデータが記憶されたデータ領域であるD部で構成されたトラックと、前記D部のディスク上での位置を示す情報、前記D部の情報が有効か無効かを示す情報であるFフラグ、及び前記D部のデータ長を示す情報、が記憶されたデータ領域であるC部で構成されたトラックと、を有し、前記D部で構成されたトラックには、C部を有さず、前記C部で構成されたトラックには、D部を有さず、前記D部のデータ長を変更するデータの書き込みを行う場合には、前記制御装置は、前記データの書き込み後、前記データを書き込んだ前記D部以降のD部を管理するC部のFフラグの示す情報を無効に書き換えることを主要な特徴としている。
これにより、データ長を変更する書き込みが行われたD部以降のD部については、0クリアをする必要がなく、当該D部を管理するC部のFフラグの示す情報を無効に書き換えることのみでよい。よって、高速書き込みが可能となる。
また、本発明の磁気ディスク記憶装置は、データを前記磁気ディスクに書き込む場合において、前記制御装置は、前記C部の書き込まれたトラック内のC部を検索することによって、前記データを書き込むべきディスク上のD部の位置を見出すことを主要な特徴としている。
これにより、D部位置を検索するときに、検索対象はC部データのみなので検索速度が向上し、それに伴ってデータ書き込み速度も向上させることができる。
更に、本発明の磁気ディスク記憶装置は、前記磁気ディスクの初期化において、前記制御装置は、前記D部をクリアすることなく、前記C部のみ前記磁気ディスクに書き込むことを主要な特徴としている。
これにより、磁気ディスクの初期化において、D部をすべて0クリアする必要がなく、C部のみを書き込めばよいので、高速な初期化が可能となる。
更にまた、本発明の磁気ディスク記憶装置は、前記磁気ディスク上の同一トラックに存在する複数の前記D部において、隣り合うD部との間には、データ間の隙間であるギャップが存在せず、前記磁気ディスク上の同一トラックに存在する複数の前記C部においても、隣り合うC部との間には、データ間の隙間であるギャップが存在しないことを主要な特徴としている。
これにより、トラックにギャップを作成しないため、1トラックの容量すべてを無駄なくデータ領域とすることができるとともに、磁気ディスクとキャッシュメモリの間のデータ転送において、ギャップを転送しなくてすむのでデータ転送の高速化が可能となる。
また、外部記憶装置5との間でのデータ転送においても、ギャップを転送しなくてすむのでデータ転送の高速化が可能となる。
以上、説明したように、本発明の磁気ディスク記憶装置は、データを変更する書き込みにおいて、データ長を変更する書き込みを行ったD部以降のD部の管理情報を記憶したC部のフラグを無効を意味するように書き換えるだけですむ。これにより、書き込み速度を大幅に向上させることができる。
また、本発明の磁気ディスク記憶装置は、磁気ディスクの初期化において、D部をすべて0クリアする必要がなく、C部のみを書き込めばよいので、高速な初期化が可能となる。
更に、本発明の磁気ディスク記憶装置は、データを消去する場合においても、例えば1トラック64Kilo Byte(以後、KiloはK、ByteはBで表す。)の場合は、従来は1トラックのデータを消去するには64KBの消去が必要であったが、本願発明においては、1トラック分のC部である約2KB分のC部のフラグを無効と書き換えるだけですむので、大幅な消去速度の高速化が可能となる。
また、データの書き込み時において、従来の磁気ディスク記憶装置では、データを書き込むべきD部の位置を求めるためには、例えば1トラック64KBの場合は、1トラック64KBすべてを読み込み、その中全体を検索する必要があったが、本願発明の磁気ディスク記憶装置では、1トラック分のC部である約2KBを読み込むだけで、D部の位置を求めることができる。これにより、書き込み速度を大幅に向上することができる。
更に、本発明の磁気ディスク記憶装置は、トラックにギャップを作成しないため、1トラックの容量すべてを無駄なくデータ領域とすることができるとともに、磁気ディスクとキャッシュメモリの間のデータ転送において、ギャップを転送しなくてすむのでデータ転送の高速化が可能となる。
更にまた、本発明の磁気ディスク記憶装置は、外部記憶装置5との間でのデータ転送においても、ギャップを転送しなくてすむのでデータ転送の高速化が可能となる。
また、本発明の磁気ディスク記憶装置は、D部のデータ長を示す情報をC部が有しているので、D部は固定長である必要がなく、可変長とすることができる。
更に、本発明の磁気ディスク記憶装置は、メインフレーム専用の論理ボリュームやディスクコントローラだけでなく、汎用の論理ボリュームや汎用のディスクコントローラを使用することが可能となる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の磁気ディスク記憶装置を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
<構成>
図1は、本発明の一実施例に係る磁気ディスク記憶装置の構成図である。
磁気ディスク記憶装置1は、制御装置2と、ディスクユニット3とから構成されている。磁気ディスク記憶装置1は、ホスト4と、外部記憶装置5と、パソコン6とに接続されている。ホスト4からの指令により、磁気ディスク記憶装置1は、データを記憶し、または、記憶しているデータをホスト4に送信する。ホスト4は、磁気ディスク記憶装置1を介して外部記憶装置5にデータを記憶させ、または、外部記憶装置5からデータを読み込むこともできる。パソコン6は、磁気ディスク記憶装置1の様々な設定を行う。
制御装置2は、キャッシュメモリ7と、マイクロプロセッサ9とから構成されている。キャッシュメモリ7には、磁気ディスク上の各レコードのC部の情報を記憶するための領域であるC部スロット10が確保されており、C部スロット10には、複数のC部の情報がC部グループ11として記憶されている。ここで、C部には、後述するD部の位置情報等の管理情報が記憶されている。
また、キャッシュメモリ7には、磁気ディスク上の各レコードのD部の情報を記憶するための領域であるD部スロット12が確保されており、D部スロット12には、複数のD部の情報がD部グループ13として記憶されている。ここで、D部には、ホストからの指令によって記憶されたデータ(ユーザデータ)が記憶されている。
マイクロプロセッサ9は、キャッシュメモリ7へのデータの読み書きの制御、ディスクユニット3の制御、外部記憶装置5の制御などを行う。
ディスクユニット3は、1個もしくは複数個の磁気ディスクで構成されており、各磁気ディスクには、C部とD部とが別々のトラックに記憶されている。即ち、あるトラックには、C部のみが記憶されており、別のトラックにはD部のみが記憶されているような構成となっている。外部記憶装置5は、マイクロプロセッサ14で構成された制御装置と、磁気ディスクで構成されたディスクユニットとで構成されている。
<動作>
本発明の磁気ディスク記憶装置1の動作について図1を参照して説明する。
磁気ディスク記憶装置1は、ホスト4からデータ書き込みの指令が来た場合、ディスクユニット3にデータ書き込みの処理を行うが、データの書き込み処理には、形式書き込み処理と、更新書き込み処理との2種類の書き込み処理が存在する。
形式書き込み処理とは、D部の長さ(データ長)が変化する書き込み処理のことであり、この場合は、D部の長さが変化するために、D部の長さ情報が記載されているC部の変更も必要となる。また、更新書き込み処理とは、D部の長さが変化しない書き込み処理のことであり、この場合は、C部の変更は不要である。
(形式書き込み動作)
まず、形式書き込み処理について説明する。
マイクロプロセッサ9は、ホスト4からデータ書き込みの指令が来た場合、データ書き込み対象であるD部の管理情報が記載されたC部を格納するための領域であるC部スロット(以後、処理対象C部スロットと称する。)がキャッシュメモリ7に存在するか否かを確認し、存在していない場合には、キャッシュメモリ7上にC部スロットの領域を確保する。
次にマイクロプロセッサ9は、データ書き込み対象であるD部の管理情報が記載されたC部を含む複数のC部の集まりであるC部グループ(以後、処理対象C部グループと称する。)がキャッシュメモリ7に存在するか否かを確認し、存在していない場合には、ディスクユニット3から処理対象C部グループを読み込んでキャッシュメモリ7上のC部スロットに書き込む(以後、ディスクユニット3に記憶されているデータを読み込んでキャッシュメモリ7に書き込む動作のことをステージングと称する。)。
ホスト4からC部データを受け取ったマイクロプロセッサ9は、受け取ったC部データと、キャッシュメモリ7上のC部グループのデータとから、新しいC部のデータを作成するとともに、書き込み対象のD部の位置を算出する。
マイクロプロセッサ9は、データ書き込み対象であるD部を格納するための領域であるD部スロット(以後、処理対象D部スロットと称する。)がキャッシュメモリ7に存在するか否かを確認し、存在していない場合には、キャッシュメモリ7上にD部スロットの領域を確保する。
ホスト4からD部データを受け取ったマイクロプロセッサ9は、キャッシュメモリ7に受け取ったD部データと新しく作成したC部データとを書き込む。次に、マイクロプロセッサ9は、キャッシュメモリ7に新たに書き込んだD部より後に、同一トラック上において(キャッシュメモリ7上において、磁気ディスクのトラックが模擬されている)まだD部が存在する場合は、その存在するD部の管理情報が記載してある、キャッシュメモリ7上のすべてのC部のフラグを書き換えて、それらのD部データが無効と認識されるようにする。
その後、マイクロプロセッサ9は、キャッシュメモリ7上のC部のデータとD部のデータとをディスクユニット3の磁気ディスク上に書き込む。
(更新書き込み動作)
次に、更新書き込み処理について説明する。
マイクロプロセッサ9は、ホスト4からデータ書き込みの指令が来た場合、処理対象C部スロットがキャッシュメモリ7に存在するか否かを確認し、存在していない場合には、キャッシュメモリ7上にC部スロットの領域を確保する。
次にマイクロプロセッサ9は、処理対象C部グループがキャッシュメモリ7に存在するか否かを確認し、存在していない場合には、処理対象C部グループをC部スロットにステージングする。
マイクロプロセッサ9は、キャッシュメモリ7上のC部グループのデータから、書き込み対象のD部の位置を算出する。
マイクロプロセッサ9は、処理対象D部スロットがキャッシュメモリ7に存在するか否かを確認し、存在していない場合には、キャッシュメモリ7上にD部スロットの領域を確保する。
ホスト4からD部データを受け取ったマイクロプロセッサ9は、キャッシュメモリ7に受け取ったD部データを書き込む。
その後、マイクロプロセッサ9は、キャッシュメモリ7上のC部のデータとD部のデータとをディスクユニット3の磁気ディスク上に書き込む。
<従来技術と本願発明とのトラック上のデータ構造の比較>
本願発明の一実施例の磁気ディスク記憶装置における、磁気ディスクのトラックのデータ配列構造について説明する。図2(A)は、従来の磁気ディスク記憶装置における磁気ディスクのトラックのデータ配列構造である。図2(B)は、本願発明の磁気ディスク記憶装置における磁気ディスクのトラックのC部配列構造である。図2(C)は、本願発明の磁気ディスク記憶装置における磁気ディスクのトラックのD部配列構造である。
図2(A)に示すように、従来のメインフレーム用の磁気ディスク記憶装置においては、1トラックは、1個または複数個のレコードで構成され、1トラックの容量は64KBである。また、1つのレコードは、論理ボリューム番号、論理トラック番号、当該レコードが有効か無効かを示すフラグなどのレコードの管理情報が記載された固定長のC部と、ユーザデータが記載された可変長のD部とで構成されている。各レコード間及び、C部とD部との間にはギャップと呼ばれるデータの区切りの領域が存在している。
このため、磁気ディスクのトラック上のデータをステージングする際には、ギャップもステージングするため、磁気ディスクとキャッシュメモリ7との間のデータ転送では、ギャップの転送分だけ高速転送が阻害されていた。
また、キャッシュメモリ7のデータを磁気ディスクに転送する際にも、ギャップも転送するので、上記同様高速転送が阻害されていた。
更に、データ書き込み時において、書き込むD部のトラック上の位置を特定するためには、1トラック64KB読み込み、64KB全体の検索をする必要があり、高速書き込みを阻害する要因となっていた。
そこで、本願発明の磁気ディスク記憶装置においては、図2(B)、図2(C)に示すように、C部とD部のペアをレコードとしてトラックに書き込むのではなく、C部のみを集めて、ギャップを作成せず1トラックに書き込み、また、D部のみを集めて、ギャップを作成せず1トラックに書き込む。
1レコードのC部は、約16Bである。従来の1トラックには、最大で86レコード作成できるので、従来の1トラックのC部すべてを合わせた容量は最大で16B×86レコード=約1.3KBとなる。ここで、磁気ディスクとキャッシュメモリ7間のデータ転送の最小指示単位は2KBなので、データ転送の最小単位2KBで、従来の1トラックすべてのC部情報を表すことができる。よって、1トラックを56KBとすると、本願発明の磁気ディスク記憶装置における1トラックで従来の28トラック分のC部情報を記憶できる。
従来の1トラック(64KB)においては、D部が確保できる最大容量は1トラック当たり56KBであった。本願発明の磁気ディスク記憶装置においては、1トラック(56KB)において、最大56KBの容量を確保できる。このように、トラックにギャップを作成しないため、1トラックの容量すべてを無駄なくデータ領域とすることができるとともに、磁気ディスクとキャッシュメモリ7の間のデータ転送において、ギャップを転送しなくてすむのでデータ転送の高速化が可能となる。
また、外部記憶装置5との間でのデータ転送においても、ギャップを転送しなくてすむのでデータ転送の高速化が可能となる。
<トラック上のデータ構造詳細>
図3は、本願発明の一実施例の磁気ディスク記憶装置のトラックのデータ構造の詳細について示した図である。
図3に示すように、1トラック56KBには、2KBのC部が28個作成されている。また、D部は別のトラックに作成されている。この2KBのC部には、1トラック分のD部の管理情報が書き込まれている。
C部に書き込まれているD部の管理情報には、管理対象トラックの情報を示すトラック管理情報35、対象のD部が有効か無効かを示すフラグ31(図3では、Fで示す。)、対象D部のトラック番号及びレコード番号を示すレコードID32(図3では、CCHHRで示す。)、対象D部のトラック上での相対位置を示すセグメント番号33(図3では、SNで示す。)、対象D部のデータ長を示すレコード長34(図3では、DLで示す。)などがある。
トラック管理情報35には、その管理対象トラックが、どの論理ボリュームの、どの論理トラックであるかを示す情報(DEV、CCHH)と、D部がディスクユニット3の何処に書き込まれているかを示す情報(LUN、LBA)と、ホームアドレス、レコード0(レコード0は通常8Bの0データ)を示す情報とが含まれている。
フラグ31が有効と示されているD部のデータは有効なものとして取り扱われ、フラグ31が無効と示されているD部のデータは無効なものとして取り扱われる。即ち、データを消去する場合は、D部のデータを0クリアする必要はなく、C部のフラグ31を無効とするだけでよい。
また、論理ボリュームのフォーマットにおいても、従来の磁気ディスク記憶装置では、各トラック毎にホームアドレスとレコード0とを書き込んだ後は、その後ろをインデックスマークまで0を書き込む作業を全トラックに行う必要があった。それに対して、本願発明の磁気ディスク記憶装置は、C部の書き込むのみですむので、フォーマット時間を大幅に短縮することができる。
これにより、D部の長さを変更する形式書き込みを行った場合において、従来の磁気ディスク記憶装置では、書き込みを行ったD部以降は、次のインデックスマークまで0を書き込まなければならなかったが、本願発明の磁気ディスク記憶装置では、書き込みを行ったD部以降のD部の管理情報を記憶したC部のフラグを無効を意味するように書き換えるだけですむ。これにより、書き込み速度を大幅に向上させることができる。
また、データを消去する場合においても、従来は、1トラックのデータを消去するには64KBの消去が必要であったが、本願発明においては、1トラック分のC部である2KB分のC部のフラグを無効と書き換えるだけですむので、大幅な消去速度の高速化が可能となる。
レコードID32とセグメント番号33の情報が分かれば、対象D部の磁気ディスク上での位置が判明する。即ち、C部が形成されたトラックを検索するだけで、対象D部のディスク上での位置を算出することができる。
これにより、データの書き込み時において、従来の磁気ディスク記憶装置では、データを書き込むべきD部の位置を求めるためには、1トラック64KBすべてを読み込み、その中全体を検索する必要があったが、本願発明の磁気ディスク記憶装置では、1トラック分のC部である2KBを読み込むだけで、D部の位置を求めることができる。これにより、書き込み速度を大幅に向上することができる。
レコード長34で対象D部のデータ長を規定するので、D部は、固定長である必要はなく、可変長とすることができる。
また、本発明のトラック構造、キャッシュメモリ上でのデータの読み書き方法を使用することにより、メインフレーム専用の論理ボリュームやディスクコントローラだけでなく、汎用の論理ボリュームや汎用のディスクコントローラを使用することが可能となる。
<形式書き込み動作フロー>
形式書き込み動作についてフロー図を用いて更に説明する。図4は、形式書き込み動作フロー図である。
マイクロプロセッサ9は、ホスト4からデータ書き込みの指令が来たとき、処理対象C部スロットがキャッシュメモリ7に存在するか否かを確認する(S401)。存在していない場合には、キャッシュメモリ7上にC部スロットの領域を確保し(S402)、存在する場合はS403を実行する。
次にマイクロプロセッサ9は、処理対象C部グループがキャッシュメモリ7に存在するか否かを確認する(S403)。存在していない場合には、ディスクユニット3からキャッシュメモリ7上のC部スロットにステージングを行い(S404)、存在する場合は、S405を実行する。
マイクロプロセッサ9は、ホスト4からC部データを受信する(S405)。マイクロプロセッサ9は、受け取ったC部データと、キャッシュメモリ7上のC部グループのデータとから、新しいC部のデータを作成する(S406)。マイクロプロセッサ9は、書き込み対象のD部の位置を算出する(S407)。
マイクロプロセッサ9は、処理対象D部スロットがキャッシュメモリ7に存在するか否かを確認する(S408)。存在していない場合には、キャッシュメモリ7上にD部スロットの領域を確保し(S409)、存在する場合は、S410を実行する。
マイクロプロセッサ9は、ホスト4からD部データを受信する(S410)。マイクロプロセッサ9は、受け取ったD部データと新しく作成したC部データとをキャッシュメモリ7に書き込む(S411)。
次に、マイクロプロセッサ9は、キャッシュメモリ7に新たに書き込んだD部より後に、同一トラック上において(キャッシュメモリ7上において、磁気ディスクのトラックが模擬されている)まだD部が存在するか否か確認する(S412)。存在する場合は、マイクロプロセッサ9は、キャッシュメモリ7上においてその存在するD部の管理情報が記載してあるすべてのC部のフラグを書き換えて、それらのD部データが無効と認識されるようにして(S413)処理を完了し、存在しない場合は、それで処理を完了する。
<更新書き込み動作フロー>
更新書き込み動作についてフロー図を用いて更に説明する。図5は、更新書き込み動作フロー図である。
マイクロプロセッサ9は、ホスト4からデータ書き込みの指令が来たとき、処理対象C部スロットがキャッシュメモリ7上に存在するか否かを確認する(S501)。存在していない場合には、マイクロプロセッサ9は、キャッシュメモリ7上にC部スロットの領域を確保し(S502)、存在している場合は、S503を実行する。
次にマイクロプロセッサ9は、処理対象C部グループがキャッシュメモリ7上に存在するか否かを確認する(S503)。存在していない場合には、マイクロプロセッサ9は、処理対象C部グループをC部スロットにステージングし(S504)、存在している場合は、S505を実行する。
マイクロプロセッサ9は、キャッシュメモリ7上のC部グループのデータから、書き込み対象のD部の位置を算出する(S505)。
マイクロプロセッサ9は、処理対象D部スロットがキャッシュメモリ7に存在するか否かを確認する(S506)。存在していない場合には、マイクロプロセッサ9は、キャッシュメモリ7上にD部スロットの領域を確保し(S507)、存在している場合は、S508を実行する。
マイクロプロセッサ9は、ホスト4からD部データを受信する(S508)。マイクロプロセッサ9は、キャッシュメモリ7に受け取ったD部データを書き込む(S509)。
<トラック初期化動作>
トラックの初期化動作についてフロー図を用いて説明する。図6は、トラック初期化動作のフロー図である。
マイクロプロセッサ9は、パソコン6により設定されたディスクユニット3のボリューム構成情報を制御装置2内部の設定情報を記憶する手段から取得する(S601)。
マイクロプロセッサ9は、トラック初期化対象のC部データを格納するためのC部スロットをキャッシュメモリ7上に確保する(S602)。具体的には、28トラック分のC部情報(2KB×28トラック=56KB)を1スロットとして確保する。
マイクロプロセッサ9は、確保したC部スロットの先頭位置のC部グループを処理対象として設定する(S603)。マイクロプロセッサ9は、初期化対象として設定されたC部グループの管理情報を作成する(S604)。C部グループの管理情報としては、論理ボリューム番号、論理トラック番号、論理ブロック番号、ホームアドレス部、レコード0、当該レコードが有効か無効かを示すフラグなどがある。
マイクロプロセッサ9は、作成した管理情報をS603で設定したC部グループに書き込む(S605)。マイクロプロセッサ9は、56KB分のC部グループを書き込んだか確認し(S606)、まだ書き込んでいない場合はS607を実行し、書き込んでいた場合はS608を実行する。
マイクロプロセッサ9は、56KB分のC部グループをまだ書き込んでいない場合は、C部スロットにおける処理対象位置を2KB分進めて再設定し(S607)、S604から実行する。マイクロプロセッサ9は、56KB分のC部グループを書き込んだ場合は、キャッシュメモリ7上のC部スロットを次の28トラック分のC部情報のスロットに更新する(S608)。
マイクロプロセッサ9は、最終トラックまで初期化処理が完了したか確認し(S609)、完了していない場合は、S603から実行し、完了していた場合は処理を終了する。
このように、磁気ディスクの初期化において、D部をすべて0クリアする必要がなく、C部のみを書き込めばよいので、高速な初期化が可能となる。
以上、本発明の磁気ディスク記憶装置について、具体的な実施の形態を示して説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。当業者であれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、上記各実施形態における制御装置の構成及び機能に様々な変更・改良を加えることが可能である。
例えば、本発明の制御装置が行う処理は、コンピュータ上の記録装置に記録されたプログラムによって、実施することができ、本発明の課題を解決して、同様の作用効果を奏することができる。
本発明の磁気ディスク記憶装置は、CPU、メモリ、補助記録装置等を含むハードウェア資源上に構築されたアプリケーション、データベース、入出力インターフェース等によって実現されるものであり、磁気ディスクへのデータの書き込み、磁気ディスクからのデータの読み込みという情報処理が上記のハードウェア資源を用いて具体的に実現されるものであるから、自然法則を利用した技術的思想に該当するものであり、コンピュータを使用する分野において、特にハードディスクを使用する分野においてはどの分野でも利用することができるものである。
本発明の一実施形態に係る磁気ディスク記憶装置の構成図である。 (A)従来の磁気ディスク記憶装置における磁気ディスクのトラックのデータ配列構造である。 (B)本願発明の磁気ディスク記憶装置における磁気ディスクのトラックのC部配列構造である。 (C)本願発明の磁気ディスク記憶装置における磁気ディスクのトラックのD部配列構造である。 本願発明の一実施形態に係る磁気ディスク記憶装置のトラックのデータ構造詳細について示した図である。 形式書き込み動作フロー図である。 更新書き込み動作フロー図である。 トラック初期化動作のフロー図である。
符号の説明
1 磁気ディスク記憶装置
2 制御装置
3 ディスクユニット
4 ホスト
5 外部記憶装置
6 パソコン
7 キャッシュメモリ
9 マイクロプロセッサ
10 C部スロット
11 C部グループ
12 D部スロット
13 D部グループ
14 マイクロプロセッサ
31 フラグ
32 レコードID
33 セグメント番号
34 レコード長
35 トラック管理情報

Claims (4)

  1. 1個以上の磁気ディスクと、前記磁気ディスクを制御する制御装置と、を備えた磁気ディスク記憶装置であって、
    磁気ディスク上において、
    ユーザデータが記憶されたデータ領域であるD部で構成されたトラックと、
    前記D部のディスク上での位置を示す情報、前記D部の情報が有効か無効かを示す情報であるFフラグ、及び前記D部のデータ長を示す情報、が記憶されたデータ領域であるC部で構成されたトラックと、を有し、
    前記D部で構成されたトラックには、C部を有さず、
    前記C部で構成されたトラックには、D部を有さず、
    前記D部のデータ長を変更するデータの書き込みを行う場合には、前記制御装置は、前記データの書き込み後、前記データを書き込んだ前記D部以降のD部を管理するC部のFフラグの示す情報を無効に書き換えること、
    を特徴とする磁気ディスク記憶装置。
  2. データを前記磁気ディスクに書き込む場合において、
    前記制御装置は、前記C部の書き込まれたトラック内のC部を検索することによって、前記データを書き込むべきディスク上のD部の位置を見出すこと、
    を特徴とする請求項1に記載の磁気ディスク記憶装置。
  3. 前記磁気ディスクの初期化において、
    前記制御装置は、前記D部をクリアすることなく、前記C部のみ前記磁気ディスクに書き込むこと、
    を特徴とする請求項1または2に記載の磁気ディスク記憶装置。
  4. 前記磁気ディスク上の同一トラックに存在する複数の前記D部において、隣り合うD部との間には、データ間の隙間であるギャップが存在せず、
    前記磁気ディスク上の同一トラックに存在する複数の前記C部においても、隣り合うC部との間には、データ間の隙間であるギャップが存在しないこと、
    を特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の磁気ディスク記憶装置。
JP2007127096A 2007-05-11 2007-05-11 磁気ディスク記憶装置 Pending JP2008282500A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007127096A JP2008282500A (ja) 2007-05-11 2007-05-11 磁気ディスク記憶装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007127096A JP2008282500A (ja) 2007-05-11 2007-05-11 磁気ディスク記憶装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008282500A true JP2008282500A (ja) 2008-11-20

Family

ID=40143185

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007127096A Pending JP2008282500A (ja) 2007-05-11 2007-05-11 磁気ディスク記憶装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008282500A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11220693A (ja) * 1998-02-02 1999-08-10 Sanyo Electric Co Ltd 動画像記録装置
JP2003319328A (ja) * 2002-04-22 2003-11-07 Sony Corp 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、情報処理装置の制御プログラム及び情報処理装置の制御プログラムを記録した記録媒体
JP2004139491A (ja) * 2002-10-21 2004-05-13 Hitachi Ltd 記憶装置の制御装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11220693A (ja) * 1998-02-02 1999-08-10 Sanyo Electric Co Ltd 動画像記録装置
JP2003319328A (ja) * 2002-04-22 2003-11-07 Sony Corp 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、情報処理装置の制御プログラム及び情報処理装置の制御プログラムを記録した記録媒体
JP2004139491A (ja) * 2002-10-21 2004-05-13 Hitachi Ltd 記憶装置の制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5603997B2 (ja) ストレージ装置及びデータ制御方法
KR101737443B1 (ko) 고체-상태 매체들을 포함하는 디바이스들을 위한 파일 관리 시스템
US9804786B2 (en) Sector translation layer for hard disk drives
US20160026579A1 (en) Storage Controller and Method for Managing Metadata Operations in a Cache
CN101268449B (zh) 数据记录装置以及数据记录方法
JP5708216B2 (ja) フラッシュメモリ装置、メモリ制御装置、メモリ制御方法、ストレージシステム
KR20190060528A (ko) 데이터 관리 방법 및 이를 수행하는 저장 장치
JP5969130B2 (ja) 情報処理装置
US10152236B2 (en) Hybrid data storage device with partitioned local memory
JP4993020B2 (ja) 仮想テープ装置、制御方法、制御部
KR20120121740A (ko) 데이터 라이트 방법 및 이를 적용한 저장 장치
EP1564738A2 (en) Method for partitioning hard disc drive and hard disc drive adapted thereto
JP2013161185A (ja) 磁気テープ装置及びその制御方法
JP2014219750A (ja) 仮想ライブラリコントローラ及び制御方法
WO2013046342A1 (ja) 仮想テープ装置及び仮想テープ装置の制御方法
JP6050794B2 (ja) フラッシュメモリモジュール、不揮発性半導体メモリモジュール及びストレージ装置
JP2009146539A (ja) 情報記録装置および情報記録方法
JP2007148965A (ja) フラッシュディスク装置のエラーブロック管理方法及び装置
JP2008282500A (ja) 磁気ディスク記憶装置
JP2006323462A (ja) ファイルコピー装置およびファイルコピー方法
JP6464606B2 (ja) ストレージ装置、ストレージ装置制御プログラム及びストレージ装置制御方法
JP2008198102A (ja) データ処理システム、データ記憶装置、ハードディスク装置、およびデータ記憶装置におけるデータ管理方法
JP2008299455A (ja) データ記憶装置及びデータ管理方法
JP4535049B2 (ja) 仮想ライブラリ装置、仮想ライブラリ装置の制御方法、仮想ライブラリ装置の制御プログラム
JP2009205591A (ja) アクセスモジュール、情報記録モジュール、及び情報記録システム

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Effective date: 20091211

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

A621 Written request for application examination

Effective date: 20100423

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A521 Written amendment

Effective date: 20100624

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110720

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111207