JP2008274657A - 張込板材施工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作性に優れた張込板材施工具を提供する。
【解決手段】
床板材や壁板材などの張込板材Fを施工する時に、施工前の張込板材Fbを施工済張込板材Faに密嵌させるための張込板材施工具1にあって、施工前張込板材Fbを押圧する押圧面10を有する板状本体部2と、該板状本体部2の基端部に、一端が固定される柄部3とを備えてなり、前記板状本体部2は、その先端を、下地材B上に当接させる幅方向の当接縁11としており、該当接縁11には、板状本体部2が押圧面10側に傾倒可能となる程度に下地材Bに刺入して前記当接縁11を固定する複数の刺入ピン12が列設された構成とした。
【選択図】図5

Description

本発明は、床板材や壁板材などの張込板材を施工する時に、施工前の張込板材を施工済張込板材に密嵌させるための張込板材施工具に関する。
根太や合板等の下地材の上にフローリングを施工する場合、下地材に固定された施工済張込板材(床板材)に、一枚ずつ張込板材を組み付けて、釘止めにより下地材に施工するのが一般的である。一般的に張込板材の側部は本実加工が施されており、施工の際には、これから施工する張込板材(以下、施工前張込板材という。)の側部を、施工済張込板材の側部に当接して、一方の雄実(凸型)と他方の雌実(凹型)とを密嵌させた状態で釘打ち等を行って施工前張込板材を下地材に固定する。
フローリングの施工作業において、施工前張込板材を、施工済張込板材に密嵌させるのは極めて煩雑な作業である。雄実と雌実を密嵌させるのに大変な力がいる一方で、無理に密嵌させようとすると張込板材が破損してしまうためである。また、張込板材は一旦密嵌させても、反りやゆがみによって嵌合が緩んでしまうことがあり、釘打ちするまで施工前張込板材を押さえ続けなくてならない。
上記作業を容易にするための施工具として、張込板材を押圧する押圧機構と、該押圧機構を根太に固定する固定具を備える床張り用押え具が提案されている(特許文献1参照)。しかしながら、かかる床張り用押え具は、螺子式のクランプによって根太に固定し、さらに別の螺子を回転して施工前張込板材を押圧するものであり、施工前張込板材を押圧するたびに、螺子を回して、クランプの固定・解除、及び張込板材の押圧をしなければならず、極めて作業性が悪い。また、かかる床張り用押え具は、根太に直接施工する場合にしか使用できず、捨て張りした合板などの上にフローリングを施工する場合は使用できない。また、最近は、根太と根太の間に、断熱材を施工するのが通常であり、断熱材が邪魔となって床張り用押え具を根太に固定できない場合もある。さらには、かかる床張り用押え具は、施工前張込板材を押圧する側に床張り用押え具を設置するスペースが必要であり、施工前張込板材が壁面に接近していると使用できないという欠点もある。
また、施工前張込板材を打撃によって密嵌させる床寄せ具も提案されている(特許文献2参照)。しかしながら、かかる床寄せ具は、施工前張込板材を密嵌させるだけで、密嵌状態を保持できないため、施工前張込板材を密嵌させてから釘打ちするまでに密嵌状態が緩んでしまうのを防止できない。また、かかる床寄せ具は、打撃力の加減が難しく、打撃で張込板材を破壊してしまうことが多い。特に、打撃の場合は張込板材を密嵌させる手応えが得られないため、雄実と雌実の嵌合がゴミ等によって阻害されていても気付き難く、無理に力を加えてしまうことが多い。
実公昭45−29424号公報 特開平7−241782号公報
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、操作性に優れた張込板材施工具の提供を目的とするものである。
本発明は、張込板材を押圧する押圧面を有する板状本体部と、該板状本体部の基端部に、一端が固定される柄部とを備えてなり、前記板状本体部は、その先端を、下地材上に当接させる幅方向の当接縁としており、該当接縁には、板状本体部が押圧面側に傾倒可能となる程度に下地材に刺入して前記当接縁を固定する複数の刺入ピンが列設されていることを特徴とする張込板材施工具である。ここで「張込板材」とは、床板材だけでなく、床板材と同様の作業によって壁や天井に施工する壁板材も含む。かかる張込板材施工具は、押圧面を施工前張込板材の側部に対向させるようにして、刺入ピンによって板状本体部先端の当接縁を下地材上に固定し、該当接縁を中心に張込板材施工具ごと板状本体部を下地材に対して傾倒させることにより、該当接縁付近(当接縁又は刺入ピン部分)を支点とする梃子作用によって施工前張込板材を押圧し、施工済張込板材に密嵌させるものである。
また、本発明にあっては、一端側を、板状本体部の押圧面の裏面側で、板状本体部の幅方向に軸支され、他端側に、下地材に刺入して該他端側を下地材上に固定するアーム固定ピンを有する姿勢固定アームを備え、前記板状本体部の当接縁部が下地材上に固定された状態で、姿勢固定アームの他端側を下地材上に固定することにより、板状本体部の傾倒角度が保持される構成が提案される。かかる構成にあっては、施工前張込板材を施工済張込板材に密嵌させた状態で、姿勢固定アームの他端側を下地材上に固定して板状本体部の下地材に対する傾倒角度を保持すれば、施工前張込板材と施工済張込板材の密嵌状態が緩むのを確実に防ぐことができる。
本発明の張込板材施工具は、一般サイズのフローリング材(例えば、厚さ12mm×幅303mm×長さ1818mm)であれば、刺入ピンで当接縁を下地材に固定するだけで、張込板材同士の反発力に抗して施工前張込板材を適切に密嵌させることができる。しかしながら、張込板材のサイズが大きく(例えば、厚さ30mm×幅200mm×長さ4000mm)、張込板材の反発力が大きい場合には、その反発力によって刺入ピンが下地材から脱落してしまうおそれがある。この問題に対し、上記構成にあって、一端側を、前記当接縁に軸支され、他端側に、下地材に刺入して該他端側を板状本体部の押圧面の裏面側で下地材上に固定する補助アーム固定ピンを有する補助アームを備え、前記板状本体部の当接縁部を下地材上に固定した状態で、補助アームの他端側を下地材上に固定することにより、当接縁がより強固に固定される構成が提案される。かかる構成によれば、当接縁を下地材上に固定した状態で補助アームの他端側を下地材に固定すれば、板状本体部を傾倒可能にしたまま、梃子作用の支点となる当接縁を下地材上に強固に固定できる。すなわち、かかる補助アームを用いれば、大型の張込板材を施工する場合であっても、その反発力に抗して施工前張込板材を適切に密嵌させることが可能となる。
また、本発明にあっては、板状本体部には、押圧面の裏側から張込板材に釘を打込み可能とする貫通孔が形成されている構成が提案される。かかる構成によれば、施工前張込板材を押圧して密嵌させた後、該施工前張込板材の押圧状態を維持したまま、押圧しているポイントを直接釘止めすることができる。
また、床板材を施工するための張込板材施工具である場合には、上記構成に加えて、板状本体部の前記押圧面は略平面状をなしており、該押圧面が下地材上面と略直角となるようにして板状本体部の当接縁を下地材上に当接した時に、張込板材施工具の重心が押圧面側に位置することとなるようにすることが提案される。かかる構成によれば、施工前張込板材を押圧する際に、張込板材施工具が自重によって押圧面側に傾倒する方向に付勢されることとなり、施工前張込板材を密嵌させた後に作業者が手を放しても、張込板材施工具の自重によって施工前張込板材を押圧し続けることができ、その密嵌状態が緩むのを防止可能となる。
本発明の施工具は、梃子作用により、施工前張込板材を押圧して密嵌させるものであり、力の加減が容易で、密嵌させる際の手応えも得られるため、無理に力を加えて張込板材を破損させるおそれがない。また、本発明は、刺入ピンを刺入するだけで当接縁を下地材に固定できるため、施工時の操作が簡単である。また、本発明は、捨て張りした合板の上に張込板材を施工する場合にも使用できる。また、先端の当接縁さえ下地材に当接させれば使用できるため、フローリングを施工する際に施工前張込板材と壁面との間にスペースがなくても問題なく使用できる。
本発明の張込板材施工具は、梃子作用により張込板材を押圧するものであり、変形し難い強靭な鋼材等によって構成することが望ましい。また、特に負荷の大きい刺入ピンや当接縁近傍部等の板状本体部先端部は、交換可能とすることが提案される。
刺入ピンの数は特に限定されるものではないが、2〜6本程度が望ましい。6本以上であると刺入する際の抵抗が大きくなり、作業性が悪くなるためである。また、各刺入ピンの長さは、略同じであることが望ましい。刺入ピンが下地材に刺入する長さが異なると、板状本体部を押圧面側に傾倒させ難くなるためである。各刺入ピンの長さは、3〜7mm程度であることが望ましい。各刺入ピンの長さが3mmより短いと、下地材への刺入が浅くなりすぎ、張込板材を押圧する際に、刺入ピンが下地材から脱落し易い。各刺入ピンの長さが7mmより長いと、刺入ピンが下地材に深く刺入しすぎて、板状本体部を傾倒させ難くなる。また、刺入ピンは、張込板材押圧時の負荷に耐え得る強靭なものが望ましく、施工性を損なわない範囲で、太めのものを用いることが望ましい。
張込板材を押圧する押圧面には、張込板材を傷めないように、硬質のゴムやプラスチックを貼り付けることが望ましい。なお、本発明の張込板材施工具は、押圧面で直接張込板材を押圧するだけでなく、当て木を介して張込板材を間接的に押圧するように使用することもできる。
以下、本発明の実施例の張込板材施工具1(以下、施工具と略す)を、図1〜4を参照して説明する。施工具1は、張込板材Fを押圧する押圧面10を有する板状本体部2と、該板状本体部2の基端部(上端部)に、一端が固定される柄部3と、板状本体部2の背面側に取り付けられた姿勢固定アーム4とを備えている。なお、本実施例では、板状本体部2の押圧面10側を施工具1の正面として説明を進める。
板状本体部2は鋼製板片より構成される。板状本体部2は、先端部(下部)の一面側を、張込板材Fを押圧する押圧面10とする。押圧面10は、平面状をなしており、その中央部には、釘打ち用の貫通孔13が形成されている。また、貫通孔13の両側方には、当て木D(図8参照)を固定するための貫通孔14,14が形成される。
板状本体部2は、図4に示すように、側面から見て、略く字状をなすように、押圧面10側に屈曲しており、これにより、該押圧面10が下地材上面と略直角となるように当接縁11を下地材上に当接した時に、施工具1の重心が押圧面10側に位置するようになっている。また、板状本体部2の基端側は、基端に向かって縮幅している。そして、板状本体部2の基端には、刺入ピン12の刺入時に鎚で打撃するための、幅方向の打撃部15が形成される。この打撃部15の部分は、十分な板幅と板厚を確保して、鎚で打ち易いようにすることが望ましい。
板状本体部2の先端(下端)には、下地材上に当接させる、直線状の当接縁11が幅方向に形成されている。この当接縁11には、先端方向に突出する刺入ピン12が4本列設される。4本の刺入ピン12うち2本は当接縁11の中央部に、残りの2本は両端部に設けられている。各刺入ピン12は、梃子作用の負荷に耐え得るよう太めのものが用いられ、当接縁11に溶接される。また、各刺入ピン12は、下地材に刺入した状態で板状本体部2が傾倒可能となるよう、全て6mmの長さに揃えられている。
柄部3は、ゴムで被覆した杆状の鋼管よりなるものであり、その一端(下端)を板状本体部2の基端部に溶接されて、他端を上方に突出させている。作業者は、主に、この柄部3を把持して施工具1を操作することとなる。柄部3の上端には、刺入ピン12の刺入時に鎚で打撃するための平面状の打撃部17が形成される。
また、柄部3の下部背面側には、姿勢固定アーム4を係止するアーム係止部18が配設される。アーム係止部18は金属板片を屈曲加工してなるものであり、姿勢固定アーム4の回動端側を柄部3に近接する位置で係止する。そして、アーム係止部18の端部を指で押圧するとアーム係止部18が撓んで、係止された姿勢固定アーム4が解放される。
姿勢固定アーム4は、長尺な金属板片19を主体とするものであり、板状本体部2の背面側に溶着されたヒンジ部20にその一端側を幅方向に軸支されて、その他端側を板状本体部2の背面側で回動可能な回動端とする。姿勢固定アーム4の回動端側部分には、該回動端を下地材上に固定するアーム固定ピン21が設けられている。このアーム固定ピン21は、金属板片19を貫通した状態で螺着されており、交換可能となっている。アーム固定ピン21は、図2に示すように、姿勢固定アーム4を後下方に回動した際に、前下方に突出して下地材に刺入可能となる。なお、金属板片19の回動端は、アーム固定ピン21を引き抜く際の引っ掛かりとなるよう、アーム固定ピン21の先端とは反対側に屈曲している。
以下、図5,6を参照して、本実施例の施工具1の一使用例を説明する。なお、本使用例は、根太Cに捨て張りされた合板Bの上に、フローリングを施工する際のものであり、ここでは合板Bが下地材となる。
まず、図5(a)に示すように、施工具1を使用する前に、施工前張込板材Fbの側部を、施工済張込板材Faの側部に当接させ、一方の雄実(凸型)と他方の雌実(凹型)とを軽く嵌合させる。
次に、図5(b)に示すように、押圧面10が施工前張込板材Fbの側縁に近接するようして、施工具1の先端を合板Bに当接し、各刺入ピン12を合板B上に軽く刺入する。この時、押圧面10が合板Bの上面に対して略垂直になるように施工具1の姿勢を調節する。押圧面10を施工前張込板材Fbと反対側に傾倒しすぎると、施工前張込板材Fbを上方よりに押圧して跳ね上げるおそれがあり、押圧面10を施工前張込板材Fb側に傾倒しすぎると、施工具1の傾倒可能範囲が狭くなり、施工前張込板材Fbの寄せ幅が不足するおそれがあるためである。当接縁11両端の刺入ピン12のいずれかを先に合板Bに当接させるようにすると、かかる施工具1の位置決めを容易に行うことができる。
上述のように施工具1を位置決めした後、板状本体部2の打撃部15又は柄部3の打撃部17を鎚で打つ。これにより、全ての刺入ピン12が合板Bに完全に刺入して、当接縁11は合板Bに当接した状態で固定されることとなる。
続いて、図6(c)に示すように、柄部3を施工済張込板材Fa方向に引き倒し、当接縁11付近を中心にして、合板Bに対して板状本体部2を押圧面10側に傾倒させる。これにより、施工前張込板材Fbは、押圧面10によって図中左下方に押圧されて、施工済張込板材Faと隙間なく嵌合することとなる。
このように、本実施例の施工具1は、施工具1先端の当接縁11付近を支点とする梃子作用によって、施工前張込板材Fbを押圧して、施工済張込板材Faに密嵌させるものである。図6(c)の状態で施工前張込板材Fbを固定したい場合は、施工前張込板材Fbの側部を釘止めすればよい。なお、図6(c)の状態では、施工具1の重心が当接縁11より施工済張込板材Fa側に偏っており、施工具1は自重によって傾倒する方向に付勢される。このため、作業者が柄部3に力を加えなくても、施工前張込板材Fbは、押圧面10によって図中左下方に押圧され続ける。すなわち、本施工具1によれば、施工前張込板材Fbを密嵌させた後、施工具1の自重によって施工前張込板材Fbの密嵌状態を保持することができ、作業者は柄部3から手を放して釘打ちなどの別の作業を行うことができる。当該施工前張込板材Fbを釘止めした後は施工具1による押圧は不要となるため、施工具1を合板Bから引き抜いて、次の張込板材の組み付けを行う。なお、合板Bに刺入した刺入ピン12は、柄部3を板状本体部2の幅方向に往復傾倒させるようにすれば、簡単に引き抜くことができる。
また、施工前張込板材Fbの密嵌状態を確実に保持したい場合には、図6(d)に示すように、姿勢固定アーム4を使用する。具体的には、姿勢固定アーム4の係止を解除し、姿勢固定アーム4を後下方に回動させてアーム固定ピン21の先端を合板B上に突き立て、鎚でアーム固定ピン21の基端を打撃して、アーム固定ピン21を合板Bに刺入する。これにより、姿勢固定アーム4の回動端が固定され、板状本体部2の傾倒角度が保持されることとなる。なお、姿勢固定アーム4の固定を解除する場合は、バール等の工具を回動端にあてがってアーム固定ピン21を合板Bから引き抜けばよい。
また、図7は、根太Cの上に直接フローリングを施工する場合の使用例を示したものである。かかる場合には、各張込板材Fa,Fbを根太Cと直交させるように施工するのであるが、下地材となる根太Cが施工具1よりも細幅であるため、全ての刺入ピン12を根太Cに刺入せず、当接縁11中央部の二本の刺入ピン12によって当接縁11を根太Cに固定するようにして施工具1を使用する。このように、本実施例の施工具1は、根太Cに直接張込板材を施工する際にも用いることができる。
また、図8は、当て木Dを併用する使用例を示したものである。本使用例では、施工具1の押圧面10に、該押圧面10の幅よりも長尺な板状の当て木Dが取り付けられている。当て木Dは、押圧面10の裏側から貫通孔14に挿通したビスや釘等によって固定される。かかる使用例は、施工前張込板材Fbを、施工具1の押圧面10で直接押圧するのではなく、当て木Dを介して間接的に押圧するものであり、当て木Dが施工具1の幅より長尺であるため、施工前張込板材Fbを押圧する際の接触面積が広く、施工前張込板材Fbに局所的な負荷がかかり難いという利点がある。
なお、以上の使用例では、施工前張込板材Fbの雄実(凸型)側を押圧しているが、施工具1は、施工前張込板材Fbの雌実(凹型)側も同様に押圧できるし、本実加工が施されていない張込板材を押圧するのにも使用できる。また、施工具1は、張込板材Fbを、その幅方向に押圧するだけでなく、長さ方向に押圧するのにも使用できる。また、本実施例の施工具1は、上記使用例と同様にして、ウッドデッキを施工する際にも使用できるし、壁面や天井に壁板材を施工する際にも使用できる。また、本実施例の施工具1によって施工前張込板材を密嵌させる対象は、施工済張込板材に限らず、上がり框、柱、敷居などでもかまわない。
以上のように、本実施例の施工具は、刺入ピンを下地材に刺入して傾倒させるだけで施工前張込板材を施工済張込板材に密嵌させるものであり、クランプで根太に固定するタイプの施工具に比べて操作が簡単であり、作業性に優れる。
また、本実施例の施工具は、梃子作用を利用して張込板材を押圧するものであるから、張込板材を押圧するのに大きな力が要らない。また、打撃によって張込板材を密嵌させるタイプに比べて力加減がし易く、且つ、密嵌させる際に手応えが得られるため、無理な力を加えて張込板材を破壊してしまうおそれが小さい。
また、本実施例の施工具は、下地材が合板でも、根太でも使用可能である。また、図5,6中のWの位置に壁面があり、施工前張込板材Fbと壁面Wが接近している場合でも問題なく使用できる。なお、施工前張込板材Fbと壁面Wが接近している場合、姿勢固定アーム4の回動端は壁面Wに固定すればよい。このように、本実施例の施工具は、下地材を選ばず、且つ、スペースがない場合でも使用可能であり、汎用性に優れる。
また、本実施例の施工具は、施工前張込板材を密嵌させた後、施工具の傾倒する力によって施工前張込板材を押圧し続けることができ、施工具の柄部から手を放しても施工前張込板材の密嵌状態が緩み難いという利点がある。さらには、姿勢固定アームを使用すれば、施工前張込板材の密嵌状態を確実に保持できる。このため、本施工具によれば、作業者は、施工前張込板材を密嵌させた後、両手で釘打ちを行ったり、別の施工具を用いて、施工前張込板材の別の部分を押圧したりすることができる。
また、図9は、板状本体部の先端部を交換可能とした変形例の張込板材施工具1aを示したものである。本変形例では、板状本体部2aが、柄部3や姿勢固定アーム4が取り付けられた主板片30と、当接縁11や刺入ピン12を有する先端板片31とで構成される。先端板片31は、皿螺子32によって主板片30の先端部に螺着されており、刺入ピン12が破損した場合等に交換することができる。なお、張込板材施工具1aのその他の構成や使用方法は、上記実施例と同じである。
また、図10は、補助アーム35を備える変形例の張込板材施工具1bを示したものである。補助アーム35は、その一端側を、板状本体部2の当接縁11の中央部に、幅方向に軸支されており、その他端側を板状本体部2の背面側で回動可能な回動端とする。補助アーム35の回動端側部分には、下地材に刺入して該回動端を下地材上に固定する補助アーム固定ピン37が設けられている。また、板状本体部2の背面側には、補助アーム35を係止するゴム製の係止部36,36が取り付けられる。かかる補助アーム35は、姿勢固定アーム4と類似の構造をしたものであるが、補助アーム35は当接縁11に軸支されているため、当接縁11を下地材上に固定した状態で補助アーム35の回動端を下地材に固定しても、板状本体部2を傾倒させることができる。
かかる施工具1bによれば、刺入ピン12を下地材に刺入した後で、補助アーム固定ピン37を下地材に打ち込めば、梃子の支点となる当接縁11を下地材上に強く固定できる。すなわち、かかる補助アーム35を使用すれば、反発力の大きい、大型の張込板材でも好適に施工することができる。
なお、本発明における張込板材施工具は、上記実施例の形態に限らず本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。例えば、上記実施例では、姿勢固定アーム4や補助アーム35にピンが一本しか設けられていないが、ピンは複数本設けてもかまわない。また、姿勢固定アームに貫通孔を形成して、該貫通孔を介して下地材に釘や木螺子を打つことによって、姿勢固定アームの回動端を固定するようにしてもよい。また、上記実施例では、柄部が板状本体部に溶接されていたが、柄部は脱着可能にしてもかまわない。
張込板材施工具1の正面側の斜視図である。 張込板材施工具1の背面側の斜視図である。 張込板材施工具1の背面図である。 張込板材施工具1の右側面図である。 張込板材施工具1の使用説明図である。 図5から続く張込板材施工具1の使用説明図である。 張込板材施工具1の別の使用説明図である。 張込板材施工具1の別の使用説明図である。 変形例の張込板材施工具1aの斜視図である。 変形例の張込板材施工具1bの斜視図である。
符号の説明
1,1a,1b 張込板材施工具
2,2a 板状本体部
3 柄部
4 姿勢固定アーム
10 押圧面
11 当接縁
12 刺入ピン
18 アーム係止部
21 アーム固定ピン
35 補助アーム
F 張込板材
Fa 施工済張込板材
Fb 施工前張込板材
B 合板
C 根太
D 当て木

Claims (5)

  1. 張込板材を押圧する押圧面を有する板状本体部と、該板状本体部の基端部に、一端が固定される柄部とを備えてなり、
    前記板状本体部は、その先端を、下地材上に当接させる幅方向の当接縁としており、
    該当接縁には、板状本体部が押圧面側に傾倒可能となる程度に下地材に刺入して前記当接縁を固定する複数の刺入ピンが列設されていることを特徴とする張込板材施工具。
  2. 一端側を、板状本体部の押圧面の裏面側で、板状本体部の幅方向に軸支され、他端側に、下地材に刺入して該他端側を下地材上に固定するアーム固定ピンを有する姿勢固定アームを備え、
    前記板状本体部の当接縁部が下地材上に固定された状態で、姿勢固定アームの他端側を下地材上に固定することにより、板状本体部の傾倒角度が保持されることを特徴とする請求項1記載の張込板材施工具。
  3. 一端側を、前記当接縁に軸支され、他端側に、下地材に刺入して該他端側を板状本体部の押圧面の裏面側で下地材上に固定する補助アーム固定ピンを有する補助アームを備え、
    前記板状本体部の当接縁部を下地材上に固定した状態で、補助アームの他端側を下地材上に固定することにより、当接縁がより強固に固定されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の張込板材施工具。
  4. 板状本体部には、押圧面の裏側から張込板材に釘を打込み可能とする貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の張込板材施工具。
  5. 床板材を施工するための張込板材施工具であって、
    板状本体部の前記押圧面は略平面状をなしており、該押圧面が下地材上面と略直角となるようにして板状本体部の当接縁を下地材上に当接した時に、重心が押圧面側に位置することとなるようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の張込板材施工具。
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