JP2008274432A - 電気化学セル構造体及びその製法 - Google Patents

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Abstract

【課題】例えばアルカリ性電解槽用セル構造体の、組立に必要とされる部品の数が減少し、またその電気化学アセンブリを組み立てるのに必要とされる工程の数を低減し、別個の密封機構及び従来必要とされた精巧な配管の要件を回避する電気化学系を提供する。
【解決手段】電気化学セル構造体100は、アノード102、このアノード102から離隔されたカソード104、及び一体式非導電性フレーム150を含む。この一体式非導電性フレーム150は、アノード102、カソード104を支持すると共に作動流体又は電気化学反応の生成物用の112、122及び124のような複数の流路を画成する。このため、スタックの構造は効率的かつ効果的であり(ガスケットやシールは必要とされない)、しかも製造プロセスは簡略化される。
【選択図】図2

Description

本発明は、一般に電気化学セル構造体に関し、より特定的には、アノード、カソード及び電解液を支持し、作動流体用及び電気化学反応生成物用の流路を画成する非導電性フレームを有する電気化学セル構造体に関する。
電気化学セルは、通常電解セル又は燃料電池として分類されるエネルギー変換装置である。電解セルは、水を電気分解して水素及び酸素ガスを生成することによって水素発生器として機能することができる。燃料電池は、交換膜又は電解液を横切って水素ガスと酸化剤とを電気化学的に反応させて電気を生じると共に水を生成する。
アルカリ性電解系は数十年にわたって市販されている。約1.7〜約2.2Vの直流電圧を、アルカリを含む液体電解液内に配置された2つの電極に印加する。正極(アノード)では酸素が生成し、負極(カソード)では水素が形成される。イオン透過性の隔膜がこれらのガスを分離して維持する。
電気化学系、殊にアルカリ性電解系の場合、経済的に実現可能とするには、これらの系に伴う製造コストが大幅に改善されなければならない。
現状の系では組み立ての間に数多くのプロセス工程が必要とされ、各々の工程が系全体のコストを高くする。さらに、従来の系では、一般に多数のガスケット、ボルト及びその他雑多な部品を含めて多くの個別の構成部材が必要であり、系の組み立てを余計複雑にすると共に製造コストを押し上げている。
米国特許第5843292号明細書 米国特許第6527981号明細書 米国特許第6770394号明細書 ROGER WISE;TWI Knowledge Summary;Solvent welding of thermoplastics:http://www.twi.co.uk/j32k/protected/band#3/ksrw002.html Plastics joining;Ultrasonic Welding technique-The process;http://www.twi.co.uk/j32k/protected/band#3/pjkultrason.html
従って、構成部材の部品数を全体として低減すると共に関連する製造プロセスを簡単にする改良された電気化学セルに対するニーズがある。
簡単にいうと、本発明の1つの実施形態に従って、アノード、前記アノードから離隔されたカソード、前記アノード及び前記カソードの各々とイオン連通している電解液並びに非導電性フレームを含む電気化学セル構造体が提供される。この非導電性フレームは、前記アノード、前記カソード及び前記電解液の各々を支持し、かつ作動流体用及び電気化学反応の生成物用の少なくとも1つの流路を画成する少なくとも2つの構成部材を含んでいる。
本発明の別の実施形態では、隔膜及び電極インサートを個別に非導電性フレーム内に取り込み、前記隔膜及び前記電極インサートから反復ユニットを組み立て、前記反復ユニットのスタックを構築し、少なくとも2つの部品に作成されポジティブエンゲージメントアトリビュートを備える非導電性ハウジングフレームを作り上げ、前記非導電性ハウジングフレームの前記少なくとも2つの部品の内の1つに前記反復ユニットのスタックを挿入し、前記非導電性フレームの前記少なくとも2つの部品の他の部品を配置し、そうして形成された構造体を密封して漏れのないアセンブリを得ることを含む、電気化学セル構造体を作成する方法が提供される。
本発明のこれら及びその他の特徴、局面、及び利点は、添付の図面を参照して以下の詳細な説明を読めば、より良好に理解されるであろう。図面中、類似の番号表示は類似の部品を示す。
図1は、電気化学系、例えばアルカリ性電解系の代表的なスタック配置の概略図である。典型的なスタックアセンブリ10は複数の反復ユニット12を含んでいる。各反復ユニット12はアノード14、バイポーラプレート16、カソード18及び隔膜20を含んでいる。スタック中の反復ユニットの数は、生成物ガスの生成速度、例えばアルカリ性電解系の場合は水素の生成速度に対する要件に依存する。大規模に実施するアルカリ性電解スタックでは百以上もの多くの反復ユニット12を含み得る。各反復ユニット12ではアノード14、バイポーラプレート16及びカソード18(電極アセンブリ22という)間の電気的結合が必要である。任意のアノード集電装置(図には示してない)を介して端末アノード26に、また任意のカソード集電装置(図には示してない)を介して端末カソード28に直流電圧24を印加する。作動流体がセル間のイオン架橋を構成し、スタック内の各アノード14とカソード18を横切って電圧が生じ、その結果アノードとカソードで電解反応が生起し得る。電解用の作動流体は電解液であり、アルカリ性電解の場合これは通例水酸化カリウム(KOH)又は水酸化ナトリウム(NaOH)溶液である。各電極アセンブリ22は、主として隣接する電極アセンブリ22間で水素及び酸素ガスが混合しないように保つために、隔膜20により分離されていなければならない。スタック内の全ての反復ユニット12は、ある種のハウジング内に配置されていなければならず、また密封手段、並びに電解液を分配し、かつ水素及び酸素ガスを捕捉するための配管又はマニフォルドにより取り囲まれていなければならない。反復ユニットは通例金属製であり、従って反復ユニット間の電気的短絡を防止するために非導電性のガスケットによって互いに絶縁しなければならない。これらのガスケットを用いて反復ユニットを互いに密封するには通例多数のボルトが必要であり、多数の潜在的な漏電領域が生じる。数百の反復ユニットを含む大規模な電解系では、スタックを組み立てるのに数百、或いは数千もの連結具及びボルトその他の締め具を使用する。そのため、これらの電気化学系のスタックアセンブリは複雑であり、組み立てるのに多数の構成部材が必要であり、製造及び組立コストが高い。
これらの欠点を克服するために、組立に必要とされる部品の数が減少し、またその電気化学アセンブリを組み立てるのに必要とされる工程の数も低減する電気化学系が提案される。さらに、この提案される系では、別個の密封機構及び従来の電気化学系で必要とされる精巧な配管の要件が回避される。
図2に示されているように、アノード102、このアノード102から離隔されたカソード104、及び一体式非導電性フレーム150を含む電気化学セル構造体100が提供される。この一体式非導電性フレーム150は、アノード102、カソード104を支持すると共に作動流体(図には示してない)又は電気化学反応の生成物(図には示してない)用の112、122及び124のような複数の流路を画成する。このため、スタックの構造は効率的かつ効果的であり(ガスケットやシールは必要とされない)、しかも製造プロセスは簡略化される。
1つの実施形態において、非導電性フレーム150は約60℃〜約120℃の範囲の最高作動温度を有する物質からなる。この温度範囲は殆どのアルカリ性電解用途に対応するであろう。別の実施形態において、非導電性フレーム150は約60℃〜約300℃の範囲の最高作動温度を有する物質からなる。この温度範囲は限定されることはないがアルカリ性電解、PEM電解槽、酸電解などを含む電解に対応するであろう。また、この温度範囲は限定されることはないがアルカリ性燃料電池、PEM燃料電池、リン酸燃料電池などを含む燃料電池に対応するであろう。
本発明の1つの実施形態において、非導電性フレーム150はポリマーからなり、通例はKOH又はNaOHのような塩基に対する長期暴露の間の劣化を避けるために苛性に対して化学的に耐性なポリマーからなる。別の実施形態において、非導電性フレーム150は加水分解に対して安定なポリマーからなる。他の実施形態において、非導電性のフレームを作成するのに選択されるポリマーは耐薬品性であると共に加水分解に対しても安定である。別の実施形態において、非導電性フレーム150はポリエチレン、フッ素化ポリマー、ポリプロピレン、ポリスルホン、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンスルフィド、ポリスチレン及びこれらのブレンドからなる群から選択されるポリマーからなる。
電気化学セル構造体100の構成部品をより明瞭に示すために図3に分解図を示す。電気化学セル構造体100はアノード102、及びそのアノード102から離隔されたカソード104を含んでいる。バイポーラプレート106がアノード102とカソード104との間に挟まれていてそれらの間の電気的接続を可能にしている。図4に示したような本発明の1つの実施形態において、アノード102、バイポーラプレート106及びカソード104は一緒に接合されて電極インサート108を構成している。電極フレーム110が電極インサート108を支持している。電極フレーム110は作動流体の流れのために少なくとも1つの入口112を有している。電解系、例えばアルカリ性電解系の場合、作動流体は電解液、通例水酸化カリウム溶液からなる。燃料電池の場合、作動流体は水素すなわち燃料流及び酸化剤流からなる。簡単にするため、ここではアルカリ性電解系に関して電気化学セル構造体100を説明する。
図3に示されているように、電極フレーム110はさらに、上面116上に第1の電解液流路114、底面118上に第2の電解液流路117(破線で示す)、シート120、上面116上に酸素流路122、及び底面118上に水素流路124(破線で示す)を有している。電極インサート108はシート120上に位置している。電気化学セル構造体100はさらに隔膜126及び隔膜フレーム128を有している。議論の目的から、この実施形態では、隔膜フレーム128、隔膜126、電極インサート108、及び電極フレーム110が反復ユニット134を形成している。スタック中の反復ユニット134の数は他の要因の中でも生成物ガスの生成速度、例えばアルカリ性電解系の場合水素の生成速度に関する要件に依存する。スタックは通例各側面がエンドキャップ(図には示してない)で覆われている。各エンドキャップは電極及び集電装置を収容している。集電装置は外部DC電源に接続されている。
図5は、1つの反復ユニットを有する電気化学セル構造体(全体を149として示す)の側面図である。反復ユニット134は隔膜126、電極インサート108を含んでおり、この電極インサート自体はアノード102、バイポーラプレート106及びカソード104からなっている。集電装置(図には示してない)を含む端末カソード142と集電装置(図には示してない)を含む端末アノード144とがスタック149の両端に配置されている。セル構造体はまた反復ユニット134と端末アノード144との間にも隔膜126を含んでいる。図5に示されているように、1つの反復ユニットを有するセル構造体は2つの電気化学セル146及び148を有することが分かる。第1の電解セル146は端末カソード142、隔膜126及びアノード102を含んでいる。第2の電解セルはカソード104、隔膜126及び端末アノード144を含んでいる。端末カソードと端末アノードは電源24に接続されている。電解液は入口111からスタック149内に導入される。電解液は各電解セル用の1以上の個々の電解液入口(図には示してない)を介して流路114及び117に分配される。適当な電源がセル構造体に接続されると電解セル146及び148で電解反応が起こる。スタックで生成した水素及び酸素ガスはそれぞれ水素出口125及び酸素出口123から取り出される。
大規模に実施される典型的な電解スタックは図5に示したものと類似の多数の反復ユニット134を含んでいる。スタックのその他の配置は上記した1つの反復ユニットスタックと同様である。この代表的な反復ユニット134の構造は簡単であり、シール又はガスケットの使用は回避される。図に示したように、電極インサート108と隔膜126は反復ユニット134の一体式非導電性フレーム内に支持され封入されている。電解液の流路も反復ユニット134の一体式非導電性フレームによって画成されており、系内にガスケットを使用する必要性が本質的に除かれる。
また、反復ユニットの構成部材である電極インサート108及び隔膜126は個別に非導電性のフレーム内に捕捉されていてもよい。電極インサート及び隔膜用のフレームは、組み立て後電解液用及び生成物ガス用の流路を形成するような配置をとることができる。図6に、非導電性のフレーム内に個別に捕捉されたかかる構成部材の全体を140として示す。136は一般に電極インサート(図4に示した構成部材108)又は隔膜(図3に示した構成部材126)を表す。構成部材136は非導電性のリング138内に捕捉されている。非導電性のリングは電解液及び生成物ガスの流れ用に構成された流路(図には示してない)を有していることができ、例えば、リングは作動流体の流れ用の流路114及び117並びに電気化学反応の生成物を取り除くための流路122及び124を提供し得る。また、リングは個々のセル用の1以上の電解液入口112も備えていることができる。リング構造体はまた、電解液又は生成物ガスが反復ユニットから漏洩するのを防止しシールリングとして機能する役目もする。1つの実施形態において、非導電性フレーム111とスタックを収容する非導電性フレーム150は同じ材料製である。
1つの実施形態において、非導電性フレーム150は約60℃〜約120℃の範囲の最高作動温度を有する物質からなる。この温度範囲は殆どのアルカリ性電解用途に対応するであろう。別の実施形態において、非導電性フレーム150は約60℃〜約300℃の範囲の最高作動温度を有する物質からなる。この温度範囲は殆どの電解及び燃料電池用途に対応するであろう。本発明の1つの実施形態において、非導電性フレーム150はポリマーからなり、通例はKOH又はNaOHのような塩基に対する長期暴露中の劣化を避けるために苛性に対して化学的に耐性のポリマーからなる。別の実施形態において、非導電性フレーム150は加水分解的に安定なポリマーからなる。他の実施形態において、非導電性のフレームを作成するのに選択されるポリマーは耐薬品性であると共に加水分解的に安定でもある。別の実施形態において、非導電性フレーム150はポリエチレン、フッ素化ポリマー、ポリプロピレン、ポリスルホン、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンスルフィド、ポリスチレン及びこれらのブレンドからなる群から選択されるポリマーからなる。
図7は、本発明の別の実施形態による電気化学セル構造体100を示す。非導電性フレーム150は周辺部160とエンドプレート部170とで作成されている。周辺部160は1つ以上の部品で作成されていてもよい。図7には、周辺部160が2つの部品162及び164で作成されている実施形態を示してある。製造の容易さに応じて、周辺部は2つより多くの部品を含んでいてもよい。周辺部160は、上記複数の反復ユニット134を受け入れると共に、作動流体用の流路114及び117並びに電気化学反応の生成物用の流路122及び124を提供するように形成され、予め成形され、又は機械加工される。幾つかの実施形態において、周辺部160は形状が円筒状である。他の幾つかの実施形態において、周辺部160はプリズム状であってもよい。周辺部の部品162及び164は限定されることはないが射出成形、押出、熱成形などを始めとする様々な技術で製造される。エンドプレート部170は2つの部品172と174で作成されている。エンドプレート部170を図8に示す。エンドプレート部170の部品172及び174はそれぞれアノード102及びカソード104を収容するように構成されている。エンドプレートはまた集電装置176及び外部電源への密封アクセス(図には示してない)も備えている。また、エンドプレート部品は電解液をスタックに供給する少なくとも1つの供給口111も備えている。口123と125はそれぞれ酸素と水素の出口である。
図7に示されているように、周辺部の部品162は通例局面166と側壁168を含んでいる。周辺部160の部品162と164は、部品162と164の側壁168が互いに対向するように配置されている。両部品162及び164の側壁168は、周辺部の様々な部品の組み立ての役に立つポジティブエンゲージメントアトリビュート169を備えている。図7には、部品162の側壁168上のスタブ様突起169を示す。部品162の側壁168に対向して配置された周辺部160の部品164の側壁168上には、突起169を受け入れるように対応する窪みが設けられている。これに代わるポジティブエンゲージメントアトリビュートとしては、棟と溝、様々な形状と大きさの突起と受け手段、又はボルト締めのための手段を備えた単純な平面を挙げることができる。幾つかの実施形態において、側壁168は周辺部の部品間のポジティブエンゲージメントを提供する多角形形状に構成されており、別個の突起169は必要とされないことがある。
周辺部160の部品162と164は、限定されることはないが接着剤、ポリマー溶接などを使用することを始めとする様々な技術によって接合することができる。1つの実施形態において、周辺部の部品は接着剤によって互いに接合される。通例エポキシ系添加剤を使用するが、非導電性フレームを作成するのに使用するポリマーに応じて他の添加剤を使用してもよい。
周辺部160の部品162と164の接合はまたポリマー溶接によって行ってもよい。ポリマー溶接の間、周辺部162と164の2つの側壁168のポリマー鎖が互いに絡み合う結果均質な接合部が形成される。ポリマーの溶接はいろいろな方法で行うことができる。1つの実施形態において、部品162と164は、熱又は電流を用いて部品の温度を適当な転移温度、すなわち非晶質熱可塑性ポリマーの場合ガラス転移温度、又は半結晶性ポリマーの場合融解温度を超えて上昇させる融接を用いて接合される。
また、部品162と164は溶媒溶接を使用して接合することもでき、この場合一時的にポリマーを溶解する溶媒を側壁168に添加し、2つの側壁を融合し得る。その後、溶媒がポリマーから浸出し溶媒溶接を起こす。
超音波溶接を使用して部品162と164を接合することもできる。このプロセスでは、短波エネルギーを使用して接合部で熱可塑性物質を軟化又は融解する。側壁168を一緒に加圧下に保った後、通常20、30又は40kHzの周波数で超音波振動に付す。
周辺フレームの部品162及び164の側壁168を溶接するのに使用できる他の溶接技術として押出溶接、レーザー溶接などがある。前記方法のいずれかにより部品162と164を溶接した後、接合部を冷却して安定な構造体を形成する。
幾つかの実施形態においては、圧縮リングをスタックの周りに巻き付け、熱収縮嵌合として、又は機械的圧縮によりバンド上で部品相互を圧縮する。この実施形態により、付加的なクリープ耐性が得られ、電解槽スタックの加圧作業に対して適切になる。幾つかの実施形態において、部品は一緒にボルト締めすることができる手段、例えばフランジを備えていてもよい。これらのボルトは例えばスタックの軸に沿って正接方向に配置することができる。この配置の従来のボルト締め配置より有利な利点は、ボルトの長さがスタックの長さと独立であるということである。また、従来の電解槽スタックとは異なり、多数のガスケットは必要ない。
エンドプレート部170の部品172と174も、周辺部及びエンドプレート部間の適正な固定及び漏れのない接合を達成するためにポジティブエンゲージメントアトリビュートを備えている。エンドプレート部170上のポジティブエンゲージメントアトリビュート及び部品の接合方法は周辺部160について上記したのと同様である。
別の実施形態において、非導電性フレーム150は2つの部品のみから作成されている。図9に、非導電性フレーム150の1つのかかる部品180を示す。この実施形態では、周辺フレームとエンドプレートが組み合わされて複数の反復ユニット134に対するハウジングを提供している。従って、電気化学反応の生成物用の流路(図には示してない)は電気化学反応の生成物用の出口123及び125と一体化されており、作動流体用の流路(図には示してない)は作動流体用の入口(図には示してない)と一体化されている。フレーム部品180の内面は、複数の反復ユニット134のスタックを受け入れるように構成されている。フレーム部の部品の側壁168には、上記ポジティブエンゲージメントアトリビュート169が備えられている。上記した様々な接合技術を用いて、フレームを接合しスタックを組み立てることができる。
本発明の1つの実施形態において、電気化学セル構造体は図10に示すプロセスに従って製造される。工程S1に示されているように、隔膜126及び電極インサート108のような反復ユニットの構成部材を非導電性の密封フレーム内に個別に捕捉する。工程S2で、フレームに入れた構成部材から反復ユニット134を組み立て、多数の反復ユニットのスタックを作り上げる。フレームに入れた構成部材を接合して反復ユニットを形成し、反復ユニットをスタックに組み立てるには上に述べた接合技術のいずれを使用してもよい。
別途、非導電性ハウジングフレーム150を製造する。製造と組み立てを容易にするために、フレーム150は多数の部品、通例周辺部160及びエンドプレート部170から作成する。これらの部品はさらに各々が多数の部品から作成されてもよい。工程S3で周辺部170の製造準備をする。製造を容易にするために、周辺部は162及び164のように2つ以上の部品から作成する。周辺部160の部品162と164は作動流体の流れ用の流路114及び117並びに電気化学反応の生成物の流れ用の流路124及び126を提供するように構成される。部品162及び164はまた、部品の適正な係合のためにポジティブエンゲージメントアトリビュート169を備えている。
工程S4に示されているように、反復ユニット134のスタックを非導電性フレームの周辺部160の1つの部品162内に挿入する。164のような周辺フレームの他の部品を工程S5で接合し、アセンブリをシールする。工程S6でエンドプレート部170の準備をする。工程S7で、エンドプレート部170を、多数の反復ユニット134のスタックを収容する周辺部160に接合する。
工程S5及びS7におけるフレーム部品の接合は、限定されることはないがボルト締め、融接、溶媒 溶接、超音波溶接及びレーザー溶接を始めとする様々な技術によって行う。
図10に示したアセンブリを作成する場合、この構成は別個のエンドプレートを使用しないので工程S6とS7は不要である。
本明細書では、アルカリ性電解系を一例として本発明の実施形態を説明した。しかし、当業者には明らかなように、本明細書に記載した電気化学セル構造体はPEM又は酸電解のような他の電解及びアルカリ性燃料電池、PEM燃料電池のような燃料電池並びに他のあらゆる電気化学反応を行うのにも使用できる。
このように、本発明の実施形態により、部品の数が低下し、組み立ての複雑さが低減した電気化学セル構造体が提供される。別個のガスケット及び密封手段は必要とされない。また、本電気化学セル構造体を作成する方法は極めて効率的で簡単である。
本明細書では本発明の幾つかの特徴のみを例示し説明して来たが、当業者には多くの修正及び変更が明らかであろう。従って、特許請求の範囲は、かかる修正及び変更が、本発明の真の思想内に入るものとして包含するものであると了解されたい。
図1は、代表的なアルカリ性電解スタック配置の概略図である。 図2は、本発明の1つの実施形態の垂直断面図である。 図3は、本発明の1つの実施形態の分解図である。 図4は、電極インサートの概略図である。 図5は、1つの反復ユニットを有する電気化学セル構造体の側面図である。 図6は、反復ユニットの構成部材の概略図である。 図7は、本発明の別の実施形態の分解図である。 図8は、典型的なエンドプレートの概略図である。 図9は、本発明のさらに別の実施形態の分解図である。 図10は、本発明の1つの製造方法のフローチャート表示である。
符号の説明
10 典型的なアルカリ性電解系の概略図
12 典型的なアルカリ性電解系の反復ユニット
14 典型的なアルカリ性電解系のアノード
16 典型的なアルカリ性電解系のバイポーラプレート
18 典型的なアルカリ性電解系のカソード
20 典型的なアルカリ性電解系の隔膜
22 典型的なアルカリ性電解系の電極アセンブリ
24 典型的なアルカリ性電解系のための直流電圧供給源
26 端末アノード
28 端末カソード
100 電気化学セル構造体
102 アノード
104 カソード
106 バイポーラプレート
108 電極インサート
110 電極フレーム
111 スタックの電解液入口
112 個々のセルの電解液入口
114 第1の電解液流路
116 電極フレーム110の上面
117 第2の電解液流路
118 電極フレーム110の底面
120 シート
122 酸素流路
123 酸素出口
124 水素流路
125 水素出口
126 隔膜
128 隔膜フレーム
134 反復ユニット
136 反復ユニットの構成部材
138 構成部材の周りに成形された非導電性のフレーム
140 反復ユニットのフレームに入れた構成部材
142 集電装置を含む端末カソード
144 集電装置を含む端末アノード
146 第1の電解セル
148 第2の電解セル
149 1つの反復ユニットを含むスタック
150 非導電性フレーム
160 周辺部
162 周辺部の部品
164 周辺部の部品
166 周辺部の局面
168 周辺部の側壁
169 ポジティブエンゲージメントアトリビュート
170 エンドプレート部
172 エンドプレート部の部品
174 エンドプレート部の部品
176 集電装置
180 非導電性フレームの部品

Claims (9)

  1. アノード(102)、
    前記アノード(102)から離隔されたカソード(104)、
    前記アノード(102)及び前記カソード(104)の各々とイオン連通している電解液、並びに
    前記アノード(102)、前記カソード(104)及び前記電解液の各々を支持しており、かつ作動流体用の少なくとも1つの流路(112)及び電気化学反応の生成物用の流路(122、124)を画成する少なくとも2つの構成部材(160、170)を含む非導電性フレーム(150)
    を含んでなる電気化学セル構造体(100)。
  2. 前記非導電性フレーム(150)が、約60℃〜約300℃の範囲の最高作動温度を有する物質を含んでなる、請求項1記載の電気化学セル構造体(100)。
  3. 前記非導電性フレーム(150)が、苛性に対する化学的耐性及び加水分解安定性からなる群から選択される少なくとも1つの性質を有する物質を含んでなる、請求項1記載の電気化学セル構造体(100)。
  4. 前記非導電性フレーム(150)が、ポリエチレン、フッ素化ポリマー、ポリプロピレン、ポリスルホン、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンスルフィド、ポリスチレン及びこれらの組合せからなる群から選択される物質を含んでなる、請求項1記載の電気化学セル構造体(100)。
  5. 前記少なくとも2つの構成部材(160、170)の少なくとも1つが、成形、型成形、押出及び熱成形法からなる群から選択されるプロセスによって作成されている、請求項1記載の電気化学セル構造体(100)。
  6. 前記少なくとも2つの構成部材(160、170)が、接着剤、融解及び冷却、ボルト締め、融接、溶媒溶接、超音波溶接、レーザー溶接を使用することからなる群から選択される方法によって接合されている、請求項1記載の電気化学セル構造体(100)。
  7. 前記非導電性フレーム(150)の前記少なくとも2つの構成部材(160、170)がポジティブエンゲージメントアトリビュート(169)を有するように構成されている、請求項1記載の電気化学セル構造体(100)。
  8. アノード(102)、
    前記アノード(102)から離隔されたカソード(104)、
    前記アノード(102)及び前記カソード(104)の各々とイオン連通している液体アルカリ性電解液、並びに
    前記アノード(102)、前記カソード(104)及び前記電解液の各々を支持しており、かつ作動流体用の少なくとも1つの流路(112)及び電気化学反応の生成物用の流路(122、124)を画成する少なくとも2つの構成部材(160、170)を含む非導電性ポリマーフレーム(150)
    を含んでなる、アルカリ性電解槽用セル構造体(100)。
  9. 前記非導電性ポリマーフレーム(150)が、ポリエチレン、フッ素化ポリマー、ポリプロピレン、ポリスルホン、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンスルフィド、ポリスチレン及びこれらの組合せからなる群から選択される物質を含んでなる、請求項8記載のアルカリ性電解槽用セル構造体。
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