JP2008274161A - 接着シール部材 - Google Patents

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【課題】少なくとも一方がマグネシウム合金製の一対の構成部材間に介装する接着シール部材において、従来では、マグネシウム合金製の構成部材に対する接着性が低いという問題点があった。
【解決手段】容器や配管において、少なくとも一方がマグネシウム合金製である一対の構成部材1,2間に介装される接着シール部材Sであって、マグネシウム合金に対する接着性を有する第1シール材Aと、第1シール材Aと組成が異なる第2シール材Bとを一体化して成り、第1シール材Aが、マグネシウム合金製の構成部材1の接触面に対してその50%以上の範囲に対応している接着シール部材Sとすることで、マグネシウム合金製の構成部材のシール面に表面処理を施さなくても充分な接着性を確保し、良好なシール機能を長期にわたって維持し得るものとした。
【選択図】図1

Description

本発明は、容器や配管のシール部、より具体的には、自動車用のエンジン、トランスミッション及びディファレンシャルギアボックス等の機器における潤滑油や冷却液のシール部に用いられる接着シール部材に関するものである。
自動車用のエンジン、トランスミッション及びディファレンシャルギアボックス等の機器における潤滑油や冷却液のシール部では、機器の構成部材のシール面に大きな変位が加わることから、その構成部材間に、接着シール部材として、ポリシリコーンを主成分とする液状ガスケットを介装している(特許文献1)。このとき、液状ガスケットは、構成部材に接着状態となってゴム化するため、構成部材のシール面に大きな変位が生じても、その変位に追従して伸びることによってシール機能を維持することができる。
特開平10−152672号公報
ところで、近年の自動車では、燃費向上を図る手段の一つとして軽量化が進められており、上述のエンジンやトランスミッション等の機器においても、その構成部材に、比重が小さくて軽量化に有効であるマグネシウム合金が採用されている。
ところが、マグネシウム合金は接着性が低いことから、上記したようなポリシリコーンを主成分とする従来の液状ガスケットは、マグネシウム合金製の構成部材間に介装する接着シール部材として用いる場合、構成部材のシール面に、接着性を向上させる目的で化成処理などの表面処理を行う必要があり、これにより製造に係わる手間やコストが嵩むという問題点があり、また、表面処理を施していないシール面に適用すると、シール面の変位に対する充分な追従性を確保することが困難となり、これによりシール機能が損なわれる場合があるという問題点があり、このような問題点を解決することが課題であった。
本発明は、上記従来の課題に着目して成されたもので、少なくとも一方がマグネシウム合金製である一対の構成部材間に介装される接着シール部材であって、構成部材のシール面に特別な表面処理を施さなくても、シール面の変位に対する充分な追従性を確保することができ、良好なシール機能を長期にわたって維持することができる接着シール部材を提供することを目的としている。
本発明の接着シール部材は、容器や配管において、少なくとも一方がマグネシウム合金製である一対の構成部材間に介装される接着シール部材であって、マグネシウム合金に対する接着性を有する第1シール材と、第1シール材と組成が異なる第2シール材とを一体化して成り、第1シール材が、マグネシウム合金製の構成部材の接触面に対してその50%以上の範囲に対応している構成としており、上記構成をもって従来の課題を解決するための手段としている。
本発明の接着シール部材によれば、第1シール材をマグネシウム合金製の構成部材への接着性確保に特化させると共に、第2シール材にシール面の変位に対する追従性をもたせて、第1及び第2のシール材を一体化したことで、マグネシウム合金製の構成部材のシール面に表面処理を施さなくても、同シール面に対する有効な接着状態が得られ、これによりシール面の変位に対する充分な追従性を確保することが可能となって、良好なシール機能を長期にわたって維持することができる。
本発明の接着シール部材は、容器や配管において、少なくとも一方がマグネシウム合金製である一対の構成部材間に接着状態にして介装されるものであり、図1に示すように、少なくとも一方がマグネシウム合金製である一対の構成部材1,2間に介装される接着シール部材S1〜S5であって、マグネシウム合金に対する接着性を有する第1シール材Aと、第1シール材Aと組成が異なる第2シール材Bとを一体化して成り、第1シール材Aが、マグネシウム合金製の構成部材の接触面に対してその50%以上の範囲に対応したものとなっている。
ここで、マグネシウム合金製の構成部材の接触面に対する第1シール材の接触範囲を50%以上としたのは、50%未満にすると構成部材のシール面に対する接着性が不充分となるからであり、50%以上とすることでシール面に対する充分な接着性を確保することができるからである。
図1(a)(b)(c)及び(e)に示す構成部材1,2は、各図中上側の一方の構成部材1がマグネシウム合金製であり、図1(d)に示す構成部材1,2は、両方がマグネシウム合金製である。
そして、図1(a)に示す接着シール部材S1は、第2シール材Bを第1シール材Aで被覆したものである。図1(b)に示す接着シール部材S2は、第2シール材Bの片側に、マグネシウム合金製の構成部材1のシール面よりも大きい範囲で第1シール材Aを設けたものである。図1(c)に示す接着シール部材S3は、第2シール材Bの片側に、マグネシウム合金製の構成部材1のシール面よりも小さく且つシール面の50%以上の範囲に対応する第1シール材Aを設けたものである。図1(d)に示す接着シール部材S4は、第2シール材Bの両側に第1シール材Aを設けたものである。
図1(e)に示す接着シール部材S5は、上記の各接着シール部材S1〜S4が両構成部材1,2間からはみ出した状態で介装してあるのに対して、両構成部材1,2間に納まるように介装してあり、第2シール材Bの片側に、マグネシウム合金製の構成部材1のシール面に対して50%以上の範囲に対応する第1シール材Aを設けたものである。
上記の接着シール部材は、図2に示すように、第1及び第2のシール材A,Bが、押出し(共押出し)により所定の断面形状を有するビードとして一体成形してある。図2(a)に示すビードは、断面円形状を成すと共に、第2シール材Bの外周全体を第1シール材Aで被覆したもので、先の図1(a)に示すように、構成部材1,2間に押し潰した状態で介装されて、第1シール材Aがマグネシウム合金製の構成部材1に接触する。また、図2(b)に示すビードは、断面矩形状を成すと共に、第2シール材Bの片側に第1シール材Aを設けたもので、先の図1(e)に示すように、構成部材1,2間において第1シール材Aを押し潰した状態で介装されて、第1シール材Aがマグネシウム合金製の構成部材1に接触する。
図2(b)に示すビードは、断面円形状を成すと共に、第2シール材Bの片側に第1シール材Aを設けたもので、先の図1(b)又は(c)に示すように、構成部材1,2間に押し潰した状態で介装されて、第1シール材Aがマグネシウム合金製の構成部材1に接触する。また、図2(d)に示すビードは、断面略円形状を成すと共に、第2シール材Bの両側に第1シール材Aを設けたもので、先の図1(d)に示すように、構成部材1,2間に押し潰した状態で介装されて、第1シール材Aがマグネシウム合金製の両方の構成部材1,2に接触する。
上記のように、第1及び第2のシール部材A,Bを押出しで一体成形することにより、構成部材1(又は2)のシール面に当該接着シール部材を設ける作業、すなわちビードの塗布作業を容易に且つ迅速に行うことができ、また、ビードの倒れを少なくして狙い通りの接着を行うことができる。
また、本発明の接着シール部材は、より好ましい実施形態として、第1シール材Aの主成分に、少なくとも1種のアミノ含有シラン化合物を含むポリシリコーン又はポリアクリレートを用いることができると共に、第2シール材の主成分に、ポリシリコーン又はポリアクリレートを用いることができる。
これにより、接着シール部材は、第1シール材Aが、マグネシウム合金製の構成部材に対して良好な接着性を有して充分なシール機能を有するものとなり、また、流体に第2シール材Bが、充分なシール機能を発揮するものとなる。
さらに、本発明の接着シール部材は、より好ましい実施形態として、第1シール材Aの主成分に、少なくとも1種のアミノ含有シランカップリング剤を0.1重量部以上5重量部以下含むポリシリコーン又はポリアクリレートを用いることができると共に、第2シール材の主成分に、ポリシリコーン又はポリアクリレートを用いることができる。
これにより、接着シール部材は、マグネシウム合金製の構成部材に対する接着性やシール機能をさらに高めることができる。
本発明の接着シール部材は、好適な例として、自動車用のエンジン、トランスミッション及びディファレンシャルギアボックス等の機器において、少なくとも一方がマグネシウム合金製である一対の構成部材間のシール部に用いることができ、これにより、マグネシウム合金製の構成部材に対する接着性やシール機能を長期にわたって良好に維持することができ、ひいてはエンジン、トランスミッション及びディファレンシャルギアの動作の信頼性向上や長寿命化などに貢献することができる。
以下、本発明の接着シール部材の実施例を比較例とともに説明する。
図3に示すように、アルミニウム製の一方の板21とマグネシウム合金製の他方の板22の間に第1及び第2のシール材A,Bから成る接着シール部材Sを介装した試験片を作成し、引張り剪断破壊試験を実施した。シール部における変位追従性を評価するため、引張り剪断破壊試験における接着界面の剥離の状況や最大荷重時の変位量を比較した。
試験片の作成では、幅25mm、長さ100mm、厚さ1mmのアルミニウム製の一方の板21と、幅25mm、長さ100mm、厚さ2mmのマグネシウム合金(AZ91)製の他方の板22を用意し、これらの表面をアセトンで洗浄した。マグネシウム合金製の他方の板22の一端部にシール材を塗布し、この際、第1シール材Aを厚さ0.1〜0.2mm狙いで塗布した後、第2シール材Bを塗布し、この接着部が、幅25mm、長さ10mm、厚さ1mmになるようにスペーサを用いてアルミニウム製の一方の板21を重合し、その上から錘で押し付け、室温で7日間放置してシール材を硬化させた。
ここで、実施例1では、第1シール材Aとして、ポリシリコーンを主成分として以下のように作成したもの(A−1)を使用し、第2シール材Bとして、ポリシリコーンを主成分とする『スリーボンド TB1217H』を使用した。
第1シール材A(A−1)は、
分子鎖両末端が水酸基で封鎖された粘度が50000mPa・sのジメチルポリシロキサン100重量部47.2wt%、
メチルトリブタノキシムシラン8重量部3.8wt%、
酸化亜鉛粉末80重量部37.7wt%、
平板状アルミナ15重量部7.1wt%、
噴霧質シリカ8重量部3.8wt%、
(MeO)−Si−CH−NH−CH−C−CH−NH1.5重量部0.71wt%、
ジブチルスズジオクトエート0.2重量部0.09wt%、
を無水の条件で混合して硬化性シリコーンシール材を作成した。
実施例2では、第1シール材Aとして、ポリシリコーンを主成分として以下のように作成したもの(A−2)を使用し、第2シール材Bとして、ポリシリコーンを主成分とする『スリーボンド TB1217H』を使用した。
第1シール材A(A−2)は、
分子鎖両末端が水酸基で封鎖された粘度が20000mPa・sのジメチルポリシロキサン100重量部47.2wt%、
メチルトリブタノキシムシラン8重量部3.8wt%、
酸化亜鉛粉末80重量部37.7wt%、
平板状アルミナ15重量部7.1wt%、
噴霧質シリカ8重量部3.8wt%、
ジブチルスズジオクトエート0.2重量部0.09wt%、
(MeO)−Si−CH−NH−CH−C−CH−NH1.5重量部0.7wt%、
γ−アミノプロピルトリエトキシシラン0.8重量部0.37wt%、
(アミノ含有シランカップリング剤、合計1.07wt%)
を無水の条件で混合して硬化性シリコーンシール材を作成した。
実施例3では、第1シール材Aとして、以下のように作成したもの(A−3)を使用し、第2シール材Bとして、ポリシリコーンを主成分とする『スリーボンド TB1217H』を使用した。
第1シール材A(A−3)は、
ヒドロキシ末端ポリ(ジメチルシロキサン)化合物50.95wt%、
カーボンブラック0.25wt%、
疎水性ヒュームドシリカ2.00wt%、
ステアレート被覆炭酸カルシウム10.00wt%、
炭酸カルシウム25.00wt%、
酸化マグネシウム5.00wt%、
テトラ(メチルエチルケトオキシイミノ)シラン0.75wt%、
ビニルトリス(メチルエチルケトオキシイミノ)シラン0.75wt%、
ビニルトリス(メチルエチルケトオキシイミノ)シラン5.00wt%、
六官能性シリルエタン0.30wt%、
上記をベース配合としたときに、
これに、アミノエチルー3−アミノプロピル−メチル−ジメチルシラン1.4wt%を加えたものを無水の条件で混合して硬化性シリコーンシール材を作成した。
なお、ヒドロキシ末端ポリ(ジメチルシロキサン)化合物は、2000cpsヒドロキシ末端ポリジメチルシロキサン12.00wt%と、6000cpsヒドロキシ末端ポリジメチルシロキサン38.95wt%の組み合わせである。
実施例4では、第1シール材Aとして、ポリシリコーンを主成分として以下のように作成したもの(A−4)を使用し、第2シール材Bとして、ポリシリコーンを主成分とする『スリーボンド TB1217H』を使用した。
第1シール材A(A−2)は、
分子鎖両末端が水酸基で封鎖された粘度が35000mPa・sのジメチルポリシロキサン100重量部46.5wt%、
メチルトリブタノキシムシラン8重量部3.7wt%、
酸化亜鉛粉末80重量部37.1wt%、
平板状アルミナ15重量部7.0wt%、
噴霧質シリカ8重量部3.7wt%、
ジブチルスズジオクトエート0.2重量部0.09wt%、
(MeO)−Si−C−NH−CH−C−CH−NH2.5重量部1.2wt%、
γ−アミノプロピルトリエトキシシラン1.5重量部0.7wt%、
(アミノ含有シランカップリング剤、合計1.07wt%)
を無水の条件で混合して硬化性シリコーンシール材を作成した。
比較例1では、第1シール材Aを使用せずに、第2シール材Bのみを使用した。第2シール材Bとして、ポリシリコーンを主成分とする『スリーボンド TB1217H』を使用した。試験片作成後、1週間室温にて放置した。
比較例2では、第2シール材Bを使用せずに、第1シール材Aのみを使用した。第1シール材Aは、実施例1と同様のもの(A−1)を使用した。
比較例3では、第1シール材Aとして、ポリシリコーンを主成分として以下のように作成したもの(A−5)を使用し、第2シール材Bとして、ポリシリコーンを主成分とする『スリーボンド TB1217H』を使用した。
第1シール材A(A−5)は、
分子鎖両末端が水酸基で封鎖された粘度が50000mPa・sのジメチルポリシロキサン100重量部47.2wt%、
メチルトリブタノキシムシラン8重量部3.8wt%、
酸化亜鉛粉末80重量部37.9wt%、
平板状アルミナ15重量部7.1wt%、
噴霧質シリカ8重量部3.8wt%、
ジブチルスズジオクトエート0.2重量部0.09wt%、
を無水の条件で混合して硬化性シリコーンシール材を作成した。
引張り剪断破壊試験では、上記の実施例1〜4及び比較例1〜3の試験片を50mm/minの速度で両板21,22を互いに引張り、これにより生じた破壊後の剥離状況や最大剪断荷重発生時の変位量を求めた。比較基準は、アルミニウム製の板と従来のポリシリコーン系室温硬化型シール材のみの試験結果とした。また、上述した化学式中のCはベンゼン環を意味する。
Figure 2008274161
表1から明らかなように、本発明の実施例1〜4では、接着界面の剥離率が少ないうえに剪断変位量も大きいものとなり、 充分な接着強度及びシール機能が得られることが判明した。これに対して、比較例1は、剥離率及び剪断変位量のいずれも不充分であり、比較例2は、剥離率のみが良好であるものの、剪断変位量が不充分であり、比較例3は、剪断変位量が若干認められるものの、剥離率が不充分であり、実施例に比べて接着強度やシール機能が劣る結果となった。
次に、実施例1及び比較例1,2について、第1及び第2のシール材A,Bを一体化したビードを作成し、このビードによりアルミニウム製の一方の板とマグネシウム合金製の他方の板を貼り合わせ、先の試験と同様に評価した。
この試験では、図4に示すように、幅25mm、長さ100mm、厚さ1mmのアルミニウム製の一方の板21と、幅25mm、長さ100mm、厚さ2mmのマグネシウム合金(AZ91)製の他方の板22を用意し、これらの表面をアセトンで洗浄した。
そして、10ccのポリプロピレン樹脂注射器(内径5mm)を用意し、その先端ノズルをカットして直径3mmの穴とし、注射器の壁面に第1シール材Aを厚さ2mm狙いで塗布し、その後、注射器に第2シール材Bを充填し、これを押出すことで図2(a)に示すビードすなわち第2シール材を第1シール材で被覆した断面円形状のビードを形成した。このとき、第1シール材Aの厚さは0.2mm前後であった。
その後、図4(a)及び(b)に示すように、アルミニウム製の他方の板22の一端部にビード(S)を塗布し、続いて、図4(c)〜(e)に示すように、ラップ代が10mmで全体の厚さが1mmになるようにスペーサを用いてマグネシウム合金製の一方の板21を重合し、その上から錘で押し付け、室温で7日間放置してシール材を硬化させた。
上記の試験片を50mm/minの速度で両板21,22を互いに引張り、これにより生じた破壊後の剥離状況や最大剪断荷重発生時の変位量を求めた。比較基準は、アルミニウム製の板と従来のポリシリコーン系室温硬化型シール材のみの試験結果とした。その結果を表2に示す。
Figure 2008274161
表2から明らかなように、第1及び第2のシール材を一体化したビードを用いた場合において、本発明の実施例1では、接着界面の剥離率が少ないうえに剪断変位量も大きいものとなり、 充分な接着強度及びシール機能が得られることが判明した。これに対して、比較例1は、剥離率及び剪断変位量のいずれも不充分であり、比較例2は、剥離率のみが良好であるものの、剪断変位量が不充分であり、剥離率が不充分であり、実施例に比べて接着強度やシール機能が劣る結果となった。
本発明の接着シール部材の幾つかの実施形態を説明する各々シール部の断面図(a)〜(e)である。 接着シール部材となるビードの実施形態を説明する各々断面図(a)〜(d)である。 張り剪断破壊試験に用いる試験片の側面図(a)及び接着シール部材の垂直断面図(b)である。 ビードを用いた試験片を説明する貼り合わせ前の側面図(a)及び平面図(b)、並びに貼り合わせ後の側面図(c)、平面図(d)及び断面図(e)である。
符号の説明
1 構成部材
2 構成部材
A 第1シール材
B 第2シール材
S 接着シール部材
S1 接着シール部材
S2 接着シール部材
S3 接着シール部材
S4 接着シール部材
S5 接着シール部材

Claims (5)

  1. 容器や配管において、少なくとも一方がマグネシウム合金製である一対の構成部材間に介装される接着シール部材であって、マグネシウム合金に対する接着性を有する第1シール材と、第1シール材と組成が異なる第2シール材とを一体化して成り、第1シール材が、マグネシウム合金製の構成部材の接触面に対してその50%以上の範囲に対応していることを特徴とする接着シール部材。
  2. 第1及び第2のシール材が、押出しより所定の断面形状を有するビードとして一体成形してあり、容器や配管の構成部材間に押し潰した状態で介装されることを特徴とする請求項1に記載の接着シール部材。
  3. 第1シール材の主成分が、少なくとも1種のアミノ含有シラン化合物を含むポリシリコーン又はポリアクリレートであると共に、第2シール材の主成分が、ポリシリコーン又はポリアクリレートであることを特徴とする請求項1又は2に記載の接着シール部材。
  4. 第1シール材の主成分が、少なくとも1種のアミノ含有シランカップリング剤を0.1重量部以上5重量部以下含むポリシリコーン又はポリアクリレートであると共に、第2シール材の主成分が、ポリシリコーン又はポリアクリレートであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の接着シール部材。
  5. 自動車用のエンジン、トランスミッション及びディファレンシャルギアボックスにおいて、潤滑油や冷却液等の流体のシール部に用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の接着シール部材。
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