JP2008269706A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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徹 堀田
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Abstract

【課題】 2層式光ディスクの一方の信号記録層に記録されている信号の再生動作を行う場合に他方の信号記録層から反射される迷光がトラッキング制御動作に悪影響を与えるという問題がある。
【解決手段】 信号記録層にレーザー光を集光させる対物レンズ8と、レーザー光からメインビームとサブビームを生成させる回折格子2と、フォーカシング制御動作が行われている信号記録層である動作信号記録層から反射されるサブビームが照射されるとともにトラッキングエラー信号を生成するサブビーム用受光部と動作信号記録層から反射されるメインビームが照射されるとともに再生信号を生成するメインビーム用受光部より成る光検出器10を備え、フォーカシング制御動作が行われていない信号記録層である不動作信号記録層から反射されるメインビームを前記メインビーム用受光部に集光させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ディスクに記録されている信号の読み出し動作を行う光ピックアップ装置に関する。
光ピックアップ装置から照射されるレーザー光を光ディスクに設けられている信号記録層に照射することによって信号の読み出し動作を行うことが出来る光ディスク装置が普及している。
光ディスク装置としては、CDやDVDと呼ばれる光ディスクを使用するものが一般に普及しており、CD規格の光ディスクに記録されている信号の読み出し動作を行うレーザー光としては、波長が780nmである赤外光が使用され、DVD規格の光ディスクに記録されている信号の読み出し動作を行うレーザー光としては、波長が650nmの赤色光が使用されている。
そして、前記CD規格の光ディスクにおける信号記録層の上面に設けられている保護層の厚さは1.2mmであり、この信号記録層から信号の読み出し動作を行うために使用される対物レンズの開口数は0.45と規定されている。また、DVD規格の光ディスクにおける信号記録層の上面に設けられている保護層の厚さは0.6mmであり、この信号記録層から信号の読み出し動作を行うために使用される対物レンズの開口数は0.6と規定されている。
このように規格の異なる光ディスクに記録されている信号の読み出し動作や信号の記録動作を行うことが出来る光ピックアップ装置においては、1つの対物レンズによってCD規格及びDVD規格の光ディスクに設けられている信号記録層に異なる波長のレーザー光を集光させるように構成されている。異なる波長のレーザー光を各光ディスクに設けられている信号記録層に集光させる方法として対物レンズに輪帯状の回折格子を形成することが一般に行われている。(特許文献1参照。)
信号記録層に記録されている信号の光ピックアップ装置による読み出し動作は、レーザーダイオードから放射されるレーザー光を信号記録層に照射させ、該信号記録層から反射されるレーザー光の変化を光検出器によって検出することによって行われている。
レーザー光によって信号記録層に記録されている信号を読み出すためには、レーザー光を信号記録層に集光させるフォーカシング制御動作及び信号記録層に渦巻き状に設けられている信号トラックにレーザー光を追従させるトラッキング制御動作を正確に行う必要がある。
斯かるフォーカシング制御動作を行う方法としては、種々あるが非点収差の発生を利用した非点収差法が一般的に行われている。また、トラッキング制御方法としても種々あるが、メインビームと2つのサブビームを使用する3ビーム法が一般的に行われている。斯かるフォーカシング制御動作に利用される非点収差法及びトラッキング制御動作に利用される3ビーム法は、共に周知であるのでその説明は省略する。
また、最近では、信号記録層が1層ではなく2層設けられている光ディスクが製品化されており、斯かる光ディスクに設けられている信号記録層に記録されている信号の読み出し動作を行うことが出来る光ピックアップ装置も製品化されている。
2層式の光ディスクに記録されている信号の読み出し動作を行う場合、読み出し動作が行われている方の信号記録層へのフォーカシング制御動作及びトラッキング制御動作が行われるが、読み出し動作が行われていない方の信号記録層から反射されるレーザー光、所謂迷光と呼ばれる光がトラッキング制御動作に使用されるトラッキングエラー信号を生成する光検出器に照射され、この迷光によってトラッキングエラー信号にオフセットが発生したり、振幅変動が発生し、トラッキング制御動作が不安定になるという問題がある。
斯かる問題を解決する技術として光ピックアップ装置が組み込まれる光ディスク装置において、2つの光検出器から得られる信号を減算処理することによって迷光による影響を無くした技術が開発されている。(特許文献2参照。)
特開2000−81566号公報 特開平9−161295号公報
前述した特許文献2にて示した従来技術は、光ピックアップ装置が組み込まれる光ディスク装置側において行われる改良であり、光ピックアップ装置に組み込まれている光検出器等の特性にバラツキがあると光ディスク装置側では対処が困難になる。斯かる問題は、光ピックアップ装置の製造会社の責任であり、特性の向上が要求されている。
本発明は、2層式光ディスクを使用する場合に発生する問題、即ち迷光によってトラッキング制御動作が不安定になるという問題を解決することが出来る光ピックアップ装置を提供しようとするものである。
本発明は、第1信号記録層及び第2信号記録層を備えた2層式光ディスクに記録されている信号を読み出すために各信号記録層にレーザー光を集光させる対物レンズと、レーザー光が入射されるとともに0次光であるメインビーム、+1次光及び−1次光であるサブビームを生成させる回折格子と、フォーカシング制御動作が行われている信号記録層である動作信号記録層から反射されるサブビームが照射されるとともにトラッキングエラー信号を生成するサブビーム用受光部と動作信号記録層から反射されるメインビームが照射されるとともに再生信号を生成するメインビーム用受光部より成る光検出器を備え、フォーカシング制御動作が行われていない信号記録層である不動作信号記録層から反射されるメインビームを前記メインビーム用受光部に集光させるようにしたことを特徴とするものである。
また、本発明は、不動作信号記録層から反射されるメインビームを前記メインビーム用受光部に集光させる回折格子を対物レンズに形成したことを特徴とするものである。
そして、本発明は、サブビーム用受光部及びメインビーム用受光部から得られる信号からトラッキングエラー信号を生成するようにしたことを特徴とするものである。
本発明の光ピックアップ装置は、フォーカシング制御動作が行われていない信号記録層である不動作信号記録層から反射されるメインビームである迷光をメインビーム用受光部に集光させるようにしたので、即ち迷光のサブビーム用受光部への照射動作を防止するとともに動作信号記録層から反射されてくるメインビームの光量に対して不動作信号記録層から反射されてくるメインビームの光量が小さいことを利用して迷光による影響を抑えたので、トラッキング制御動作を安定して行うことが出来る。
また、本発明の光ピックアップ装置は、不動作信号記録層から反射されるメインビームを前記メインビーム用受光部に集光させる回折格子を対物レンズに形成することによって迷光による影響を抑えるようにしたので、構成が簡単になるという利点を有している。
そして、本発明の光ピックアップ装置は、サブビーム用受光部及びメインビーム用受光部から得られる信号からトラッキングエラー信号を生成するようにしたので、トラッキング制御動作を正確に行うことが出来る。
図1は本発明に係る光ピックアップ装置を示す要部の斜視図、図2は本発明の動作を説明するための図、図3及び図4は本発明に係る光ピックアップ装置に組み込まれる光検出器とレーザー光との関係を説明するための図、図5は従来の光ピックアップ装置に組み込まれる光検出器とレーザー光との関係を説明するための図である。
まず、光ピックアップ装置の構成について図1を参照して説明する。図1において、1はレーザー駆動回路から供給される駆動信号に対応した出力のレーザー光L1を放射するレーザーダイオードであり、レーザー光L1は断面が楕円状のレーザー光である。
2は前記レーザーダイオード1から放射されるレーザー光L1が入射される回折格子であり、メインビームである0次光とサブビームである+1次光及び−1次光より成るレーザー光L2を生成出射する作用を成すものである。
3は前記回折格子2から出射されるレーザー光L2が入射される偏光ビームスプリッタであり、光ディスク(図示せず)に照射されるレーザー光L3を透過させるとともにレーザー光の出力を制御するべく設けられているフロントモニターダイオード4へ照射されるモニター用レーザー光L4を反射させる反射膜3aが設けられている。また、前記反射膜3aは後述するように光ディスクから反射される戻り光を制御用レーザー光として反射させる作用も成すように構成されている。
5は前記偏光ビームスプリッタ3の反射膜3aを透過したレーザー光L3が入射されるコリメータレンズであり、入射されるレーザー光L3を平行光であるレーザー光L5に変更する作用を成すものである。6は前記レーザー光L5が入射される反射ミラーであり、前記レーザー光L5の全てをレーザー光L6として光ディスク方向へ反射させる作用を成すものである。斯かる反射ミラー6は、一般的には立ち上げミラーと呼ばれている。
7は前記反射ミラー6から反射されたレーザー光L6が入射される1/4波長板であり、レーザー光L6の位相を1/4波長ずらせる作用を成すものである。8は前記1/4波長板7を透過したレーザー光L7が入射される対物レンズであり、光ディスクに設けられている信号記録層に絞ったレーザー光L8として集光させる作用を成すものである。また、前記対物レンズ8は、光ディスクの信号面に対して垂直方向への変位動作によってフォーカシング制御動作を行うとともに光ディスクの径方向への変位動作によってトラッキング制御動作を行うように構成されている。斯かる動作を行う対物レンズは、例えば4本の支持ワイヤーにて変位可能に設けられているが、斯かる構成は周知であるので、その説明は省略する。
前記対物レンズ8によって光ディスクの信号記録層に照射されたレーザー光L8は前記信号記録層から反射された戻り光として前記対物レンズ8に入射される。前記対物レンズ8に入射される戻り光は、前記1/4波長板7、反射ミラー6及びコリメータレンズ5を通して前記偏光ビームスプリッタ3に入射される。
このようにして、前記偏光ビームスプリッタ3に入射される戻り光の位相は前記1/4波長板7を往復透過するため、即ち2回透過するため、1/2波長だけずれることになる。このようにして位相がずれた戻り光が前記偏光ビームスプリッタ3に入射されると、該偏光ビームスプリッタ3に形成されている反射膜3aによって制御用レーザー光L9として反射される。
9は前記偏光ビームスプリッタ3の反射膜3aにて反射された制御用レーザー光L9が入射されるセンサーレンズであり、該制御用レーザー光L9をPDICと呼ばれる光検出器10に設けられている受光部に集光レーザー光L10として照射させる作用を有している。
図1に示した光ピックアップ装置において、レーザーダイオード1から放射されるレーザー光L1は、回折格子2、偏光ビームスプリッタ3、コリメータレンズ5、反射ミラー6及び1/4波長板7を通して対物レンズ8に入射され、該対物レンズ8の集光動作によって光ディスクの信号記録層に照射されることになる。
前記信号記録層に照射されたレーザー光L8は該信号記録層から反射されて戻り光として対物レンズ8に入射される。前記対物レンズ8に入射された戻り光は、1/4波長板7、反射ミラー6及びコリメータレンズ5を介して偏光ビームスプリッタ3に入射される。
前記偏光ビームスプリッタ3に入射された戻り光は、該偏光ビームスプリッタ3に設けられている反射膜3aによって制御用レーザー光L9として反射される。このようにして得られる制御用レーザー光L9はセンサーレンズ9に入射されるとともに集光レーザー光L10として光検出器10に設けられている受光部に照射される。
前記光検出器10に設けられている受光部としては、図3に示すように0次光であるメインビームMが照射されるとともに信号再生動作やフォーカシング制御動作に使用されるメインビーム用受光部MD、+1次光である先行サブビームS1が照射されるとともにトラッキング制御動作に使用される先行サブビーム用受光部SD1及び−1次光である後行サブビームS2が照射されるとともにトラッキング制御動作に使用される後行サブビーム用受光部SD2にて構成されている。
前記メインビーム用受光部MD、先行サブビーム用受光部SD1及び後行サブビーム用受光部SD2は、図示したように各々4分割されたセンサーにて構成されている。そして、前記メインビーム用受光部MDを構成する全センサーA、B、C、Dに照射されるメインビームの光量に応じた信号を加算することによって光ディスクに記録されている信号から再生信号として読み出すように構成されているが、斯かる動作は周知であり、その説明は省略する。
また、前記メインビーム用受光部MDを構成する4分割センサーの中の対角関係にあるセンサーから得られる信号を加算するとともにこの加算信号から他方の対角関係にあるセンサーから得られる信号を加算信号した信号を減算することによってフォーカスエラー信号を生成させ、このフォーカスエラー信号を利用してフォーカシング制御動作を行うように構成されているが、斯かる動作は周知であり、その説明は省略する。
前述したようにメインビーム用受光部MDより得られる信号による再生動作及びフォーカシング制御動作は行われるが、次にトラッキング制御動作について説明する。斯かるトラッキング制御動作は、先行サブビーム用受光部SD1への先行サブビームS1の照射動作及び後行サブビーム用受光部SD2への後行サブビームS2の照射動作によって行われる。
例えば、先行サブビーム用受光部SD1を構成する4分割センサーの中の上側にある2つのセンサーI、Jから得られる信号を加算するとともにこの加算信号から下側にある2つのセンサーL、Kから得られる信号を加算した信号を減算させて第1制御信号を得、また、後行サブビーム用受光部SD2を構成する4分割センサーの中の上側にある2つのセンサーE、Fから得られる信号を加算するとともにこの加算信号から下側にある2つのセンサーH、Gから得られる信号を加算した信号を減算させて第2制御信号を得、このようにして得られた第1制御信号と第2制御信号とを演算処理することによってトラッキングエラー信号を生成させるように構成されているが、斯かる動作も周知であり、その説明は省略する。
また、前述したトラッキング制御動作に加えて最近では、サブビームS1、S2だけでなくメインビームMが照射されるメインビーム用受光部MDから得られるトラッキングエラー信号を利用してトラッキング制御動作を行う方式、所謂差動プッシュプルと呼ばれる方式が精度向上のために採用されている。
斯かる方式におけるトラッキングエラー信号は、メインビーム用受光部MDから得られるメイントラッキングエラー信号から先行サブビーム用受光部SD1及び後行サブビーム用受光部SD2から得られるサブトラッキングエラー信号を減算することによって得るように構成されている。
図示したセンサー部の符号を参照して説明する。メインのトラッキングエラー信号をMTEとすると、MTE=(A+B)−(C+D)となり、サブのトラッキングエラー信号をSTEとすると、STE={(E+F)−(G+H)}+{(I+J)−(L+K)}と表される。
そして、斯かる差動プッシュプル方式におけるトラッキング制御動作は、差動プッシュプル信号DPPに基づいて行われるが、このDPP信号は、DPP=MTE−k×STEとして得られる。ここで、kは定数である。
このようにサブビームのみを使用したトラッキング制御動作やサブビームとメインビームとを組み合わせたトラッキング制御動作を行う光ピックアップ装置が開発されている。
また、前記レーザーダイオード1から放射されたレーザー光L1は、回折格子2によって回折されたレーザー光L2として偏光ビームスプリッタ3に入射されるが、その一部は反射膜3aによって反射されてモニター用レーザー光L4としてフロントモニターダイオード4へ照射される。
前記フロントモニターダイオード4に照射されるモニター用レーザー光L4は、前記レーザーダイオード1から放射されるレーザー光L1の出力レベルに応じて変化することになる。従って、前記フロントモニターダイオード4によって生成されるモニター信号をレーザーダイオード1に駆動信号を供給するべく設けられている駆動回路に帰還させることによってレーザーダイオード1から放射されるレーザー光L1の出力を所定値になるように制御するレーザーサーボ動作を行うことが出来る。斯かるレーザーサーボ動作は、周知であり、その説明は省略する。
前述したようにメインビーム用受光部MDより得られる信号からフォーカスエラー信号を生成させ、このフォーカスエラー信号に基づいてフォーカシング制御動作は行われるが、斯かるフォーカシング制御動作は対物レンズ8を光ディスクDの信号面に対して垂直方向に変位させることによって行われる。
図2は光ディスクDに設けられている第1信号記録層L0と第2信号記録層L1と対物レンズ8との関係を示すものであり、図示した状態は第1信号記録層L0にレーザー光L8を集光させた状態を示すものである。即ち、斯かる状態では、第1信号記録層L0にレーザー光L8が集光されており、該第1信号記録層L0に設けられている信号トラックに対するトラッキング制御動作が行われて該第1信号記録層L0に記録されている信号の再生動作が行われることになる。
第2信号記録層L1に記録されている信号の再生動作を行う場合には、対物レンズ8を図2に示した位置より下方へ変位させることによってレーザー光L8を該第2信号記録層L1に集光させることによって行われるが、斯かる各信号記録層に対する集光動作は周知であるので、その説明は省略する。
以上に説明したように本発明に係る光ピックアップ装置は、構成されているが、次に本発明の要旨、即ちトラッキング制御動作に対する迷光対策について説明する。
まず、従来の光ピックアップ装置における迷光による悪影響動作について説明する。図2に示すように第1信号記録層L0に記録されている信号の再生動作を行っているとき、該第1信号記録層L0には、回折格子2にて生成されたメインビームM、先行サブビームS1及び後行サブビームS2より成るレーザー光L8が照射された状態にある。
そして、斯かるメインビームM、先行サブビームS1及び後行サブビームS2は、各々前記第1信号記録層L0から反射された後、対物レンズ8、1/4波長板7、反射ミラー6及びコリメータレンズ5を通して偏光ビームスプリッタ3の反射膜3aに入射される。このようにして入射されたレーザー光は、前述したように前記偏光ビームスプリッタ3の反射膜3aにて反射され、制御用レーザー光L9としてセンサーレンズ9に入射される。
前記センサーレンズ9に入射された制御用レーザー光L9は、該センサーレンズ9の集光作用によって集光レーザー光L10として光検出器10に設けられている受光部に照射される。図3は、このようにして照射される集光レーザー光L10と受光部との関係を示すものであり、同図より明らかなようにメインビームM、先行サブビームS1及び後行サブビームS2が各々メインビーム用受光部MD、先行サブビーム用受光部SD1及び後行サブビーム用受光部SD2上に照射されることになる。
このようにメインビームM、先行サブビームS1及び後行サブビームS2が各々メインビーム用受光部MD、先行サブビーム用受光部SD1及び後行サブビーム用受光部SD2上に照射される結果、第1信号記録層L0へのフォーカシング制御動作及び該第1信号記録層L0に設けられている信号トラックに対するトラッキング制御動作が行われる。従って、前記第1信号記録層L0に記録されている信号の再生動作を行うことが出来る。
前述したように対物レンズ8の集光動作によって光ディスクDの第1信号記録層L0にレーザー光L8が照射されるが、このレーザー光L8の中のメインビームMは、第2信号記録層L1から迷光として、図2の破線で示すように反射される。このようにして、第2信号記録層L1から反射される迷光は、第1信号記録層L0から反射されるレーザー光と同様に対物レンズ8、1/4波長板7、反射ミラー6、コリメータレンズ5を通して偏光ビームスプリッタ3の反射膜3aに入射される。
このようにして偏光ビームスプリッタ3の反射膜3aに入射された迷光は、該反射膜3aにて反射された後、センサーレンズ9を通して光検出器10に設けられている受光部に照射される。斯かる迷光は、第1信号記録層L0からの反射光のように集光されたレーザ
ー光ではないので、該センサーレンズ9によって受光部に集光されることはない。
図5は、前述したメインビーム用受光部MD、先行サブビーム用受光部SD1及び後行サブビーム用受光部SD2と迷光との関係を示すものであり、破線で示す円Pの内側の部分が迷光ビームの照射部分である。
この図より明らかなように迷光ビームが光検出器10に設けられているメインビーム用受光部MD、先行サブビーム用受光部SD1及び後行サブビーム用受光部SD2上に照射されることになる。
メインビームである0次光とサブビームである+1次光及び−1次光は、回折格子2によって生成されるが、その光量比、即ち1つのサブビームとメインビームの光量比は、一般に1対15程度に設定されている。従って、第2信号記録層L1から迷光として反射されるサブビームの光量は、迷光として反射されるメインビームの光量と比較して十分に小さいので、トラッキング制御動作等に与える影響は無視することが出来る。
また、メインビーム用受光部MDに照射されるメインビームMの光量は、迷光ビームの光量よりも十分大きいので、メインビーム用受光部MDによる信号生成動作、即ち第1信号記録層L0に記録されている信号の再生動作及びフォーカスエラー信号の生成動作等に悪影響を与えることはない。
一方、前述したように先行サブビーム用受光部SD1及び後行サブビーム用受光部SD2にトラッキングエラー信号を生成するために照射される先行サブビームS1及び後行サブビームS2の光量は、メインビームMの光量より小さくなるように設定されている。そのため先行サブビーム用受光部SD1及び後行サブビーム用受光部SD2から得られる信号を増幅するべく設けられている増幅器の利得は、メインビーム用受光部MDから得られる信号を増幅するべく設けられている増幅器の利得より高くなるように設定されている。
その結果、第2信号記録層L1から反射されるメインビームMから生成される迷光が先行サブビーム用受光部SD1及び後行サブビーム用受光部SD2上に照射されることによって受ける影響が大きくなり、トラッキング制御動作が不安定になるという問題がある。
本発明は、斯かる問題を解決するために図2に示すように輪帯状の回折格子8aを対物レンズ8に形成したことを特徴とするものである。本発明に係る回折格子8aは、フォーカシング制御動作が行われていない信号記録層である不動作信号記録層、即ち第2信号記録層L1から戻り光として反射されるメインビームをメインビーム用受光部MDに集光させるように形成されている。
図4は本発明に係る回折格子8aが形成された対物レンズを使用した場合における光検出器10に設けられているメインビーム用受光部MD、先行サブビーム用受光部SD1及び後行サブビーム用受光部SD2とレーザー光との関係を示すものであり、破線で示す円PMの内側が迷光ビームの照射部分である。
同図より明らかなように迷光ビームが先行サブビーム用受光部SD1及び後行サブビーム用受光部SD2に照射されることはなく、先行サブビーム用受光部SD1及び後行サブビーム用受光部SD2によるトラッキングエラー信号の生成動作に悪影響を与えることはない。また、メインビーム用受光部MDには動作信号記録層である第1信号記録層L0から反射されるメインビームMと不動作信号記録層である第2信号記録層L1からの戻り光である迷光ビームが照射されるが、メインビームMの光量と迷光ビームの光量との間には大きな光量差があるため、メインビーム用受光部MDによる検出動作に対して迷光ビーム
は何等悪影響を与えることはない。
尚、本実施例では、第2信号記録層L1から反射されるメインビームの迷光を回折する回折格子8aについて説明したが、該第2信号記録層L1に対するフォーカシング制御動作が行われているとき、即ち第2信号記録層L1が動作信号記録層の場合には不動作信号記録層となる第1信号記録層L0から反射されるメインビームの迷光を回折する回折格子も形成されていることは勿論である。
また、本実施例では、2層式の光ディスクに記録されている信号の読み出し動作を行う光ピックアップ装置に実施した場合について説明したが、3層以上の信号記録層が設けられている多層式光ディスクに記録されている信号の読み出し動作を行う光ピックアップ装置に実施することも出来る。
本発明に係る光ピックアップ装置を示す要部の斜視図である。 本発明の動作を説明するための図である。 本発明に係る光ピックアップ装置に組み込まれる光検出器とレーザー光との関係を説明するための図である。 本発明に係る光ピックアップ装置に組み込まれる光検出器とレーザー光との関係を説明するための図である。 従来の光ピックアップ装置に組み込まれる光検出器とレーザー光との関係を説明するための図である。
符号の説明
1 レーザーダイオード
2 回折格子
3 偏光ビームスプリッタ
8 対物レンズ
8a 回折格子
9 センサーレンズ
10 光検出器
MD メインビーム用受光部
SD1 先行ビーム用受光部
SD2 後行ビーム用受光部

Claims (3)

  1. 第1信号記録層及び第2信号記録層を備えた2層式光ディスクに記録されている信号を読み出すために各信号記録層にレーザー光を集光させる対物レンズと、レーザー光が入射されるとともに0次光であるメインビーム、+1次光及び−1次光であるサブビームを生成させる回折格子と、フォーカシング制御動作が行われている信号記録層である動作信号記録層から反射されるサブビームが照射されるとともにトラッキングエラー信号を生成するサブビーム用受光部と動作信号記録層から反射されるメインビームが照射されるとともに再生信号を生成するメインビーム用受光部より成る光検出器を備えた光ピックアップ装置であり、フォーカシング制御動作が行われていない信号記録層である不動作信号記録層から反射されるメインビームを前記メインビーム用受光部に集光させるようにしたことを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 不動作信号記録層から反射されるメインビームを前記メインビーム用受光部に集光させる回折格子を対物レンズに形成したことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  3. サブビーム用受光部及びメインビーム用受光部から得られる信号からトラッキングエラー信号を生成するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
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