JP2008269702A - 磁気ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2段アクチュエータを利用して磁気ヘッドの位置決めを行う場合に、位置決めに要する時間を短縮化することが可能な磁気ディスク装置を提供する。
【解決手段】磁気ヘッド装置の主制御回路10は、微調整用制御回路42によるピエゾアクチュエータ30の制御を行わずに、粗調整用制御系VSを安定な系とするシークモードと、粗調整用制御系VSを不安定な系とするとともに、微調整用制御回路42によるピエゾアクチュエータ30の制御を行わせて、粗調整用制御系VSおよび微調整用制御系PSを含む全体の制御系を安定な系とする位置決めモードと、のいずれかのモードを選択して動作させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、磁気ディスク装置に関する。
ハードディスクなどの磁気ディスク装置は、磁気ヘッドが支持されたアームを駆動するボイスコイルモータを有しており、このボイスコイルモータを制御することで、磁気ヘッドを磁気ディスク上の目標位置に位置決めし、情報の記録および再生を行う。
近年では、位置決め精度の更なる高精度化を図るべく、ボイスコイルモータ等の粗調整用アクチュエータの他に、ピエゾ素子等で構成される微調整用アクチュエータをアーム上に設けた、いわゆる2段アクチュエータを有する磁気ディスク装置が提案されている。
特開2006−147116号公報
図8に、2段アクチュエータを有する磁気ディスク装置の従来のフィードバック制御系を示す。図8(A)は、粗調整用アクチュエータV及びその制御回路Cvによる粗調整用制御系VSと、微調整用アクチュエータP及びその制御回路Cpによる微調整用制御系PSとを独立して設けた従来例である。
この場合、粗調整用制御回路Cvは、磁気ヘッドを目標位置に向けて移動させるように粗調整用アクチュエータVを制御する。換言すると、粗調整用制御系VSは、磁気ヘッドの現在位置が安定点としての目標位置に収束するような安定な系として設計される。また、微調整用制御系PSも同様に設計される。
しかしながら、このように設計された粗調整用制御系VSは、微調整用制御系PSと比して応答速度が遅いことから、粗調整用アクチュエータVの動作が妨げとなって、磁気ヘッドの位置決めに要する時間が増大化してしまう虞がある。
なお、粗調整用アクチュエータVを実質的に動作させずに、微調整用アクチュエータPの動作によって位置決めを行う手法も考え得るが、微調整用アクチュエータPの動作だけでは、磁気ヘッドの位置決めに要する時間を十分に短縮化することはできない。
また、図8(B)は、微調整用制御回路Cpから出力される制御値を粗調整用制御回路Cvが利用する従来例である。この場合、微調整用制御回路Cpが制御値を計算した後に、粗調整用制御回路Cvが制御値を計算することになるので、粗調整用制御回路Cvが粗調整用アクチュエータVに制御値を出力するまでに時間を要することになる。
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであり、2段アクチュエータを利用して磁気ヘッドの位置決めを行う場合に、位置決めに要する時間を短縮化することが可能な磁気ディスク装置を提供することをその目的の一つとする。
上記課題を解決するため、本発明の磁気ディスク装置は、磁気ディスク媒体と、前記磁気ディスク媒体に記録されている情報を読み取る磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドを支持するアームと、前記アームを駆動して、前記磁気ヘッドの前記磁気ディスク上での位置を制御する第1アクチュエータと、前記アーム上での前記磁気ヘッドの位置を調整する第2アクチュエータと、前記磁気ヘッドにて読み取られた情報を基に、前記磁気ヘッドの目標位置と現在位置との誤差を表す誤差信号を生成する誤差信号生成回路と、前記誤差信号に基づいて、前記第1アクチュエータを制御する信号を生成して出力する第1制御回路と、前記誤差信号に基づいて、前記第2アクチュエータを制御する信号を生成して出力する第2制御回路と、前記誤差信号に基づいて、前記第2制御回路による前記第2アクチュエータの制御を行わずに、前記第1制御回路および前記第1アクチュエータによる制御系を安定な系とする第1モードと、前記第1制御回路および前記第1アクチュエータによる制御系を不安定な系とするとともに、前記第2制御回路による前記第2アクチュエータの制御を行わせて、前記第1制御回路、前記第1アクチュエータ、前記第2制御回路および前記第2アクチュエータによる制御系を安定な系とする第2モードと、のいずれかのモードを選択して動作させる主制御回路と、を含むことを特徴とする。
また、本発明の磁気ディスク装置において、前記第1制御回路は、安定制御要素回路と、当該安定制御要素回路の出力に加算される出力信号を出力して、前記第1制御回路および前記第1アクチュエータによる制御系を不安定な系とする不安定制御要素回路と、を含み、前記主制御回路により前記第1モードにて動作するときには、前記不安定制御要素回路を動作させずに、前記安定制御要素回路を動作させて、前記第1制御回路および前記第1アクチュエータによる制御系を安定な系とし、前記主制御回路により前記第2モードにて動作するときには、前記不安定制御要素回路および前記安定制御要素回路をともに動作させて、前記第1制御回路および前記第1アクチュエータによる制御系を不安定な系とする、ことを特徴とする。
また、本発明の磁気ディスク装置において、前記第1制御回路は、前記第1モードおよび前記第2モードの何れにおいても、前記誤差信号に基づいて、前記第1アクチュエータに出力されるべき出力信号に所定の変更を与えるフィルタ回路を含む、ことを特徴とする。
本発明によれば、第1制御回路および第1アクチュエータによる制御系を不安定な系とすることで、この制御系の応答速度を高めることができるので、第1アクチュエータおよび第2アクチュエータを利用して磁気ヘッドの位置決めを行う場合に、第1アクチュエータの動作が妨げになることなく、位置決めに要する時間を短縮化することができる。
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に、本発明の一実施形態に係る磁気ディスク装置の構成例を示す。磁気ディスク装置1は、磁気ディスク2、スピンドルモータ3、磁気ヘッド4、サスペンションアーム5、キャリッジ6、ボイスコイルモータ7、ヘッドアンプ14およびピエゾアクチュエータ30を、筐体9内に収納している。
また、磁気ディスク装置1は、筐体9外の基板に、主制御回路10、リードライトチャネル(R/Wチャネル)13およびドライバ17を有している。この主制御回路10は、マイクロプロセッシングユニット(MPU)およびハードディスクコントローラ(HDC)を含んでいる。
磁気ディスク2は、スピンドルモータ3に取付けられ、同図の矢印DRの方向に回転駆動される。磁気ディスク2には、同心円状に配列する複数のトラック21が形成されている。また、それぞれのトラック21には、周方向に沿って所定の周期でサーボデータ領域23が設けられている。また、サーボデータ領域23とサーボデータ領域23の間は、ユーザデータ領域25とされている。
磁気ヘッド4は、再生素子および記録素子を含み、サスペンションアーム5の先端部に取付けられて磁気ディスク2上に支持されている。サスペンションアーム5は、ボイスコイルモータ7の一部と一体とされたキャリッジ6に取付けられている。
ボイスコイルモータ7は、粗調整用アクチュエータ(第1アクチュエータ)の一例であり、図2に示すようにサスペンションアーム5を旋回駆動することで、磁気ヘッド4を磁気ディスク2上で略半径方向に移動させる。ここで、図2中の破線矢印Wcは、ボイスコイルモータ7による磁気ヘッド4の可動幅を表す。
ピエゾアクチュエータ30は、微調整用アクチュエータ(第2アクチュエータ)の一例であり、ピエゾ素子を含んで構成されている。このピエゾアクチュエータ30は、サスペンションアーム5の先端部分に取付けられており、この先端部分を旋回駆動することで、磁気ヘッド4の位置を微小に変位させる。ここで、図2中の破線矢印Wpは、ピエゾアクチュエータ30による磁気ヘッド4の可動幅を表す。
図1の説明に戻り、主制御回路10に含まれるMPUは、装置全体の制御を司るものであり、不図示のメモリに格納されたプログラムを読み出して実行することによって、磁気ヘッド4の位置決め制御やデータの記録再生制御など、種々の制御を実現する。本実施形態においては、このMPUが、上述の誤差信号生成回路、第1制御回路および第2制御回路として機能する。これらについては、後に詳しく述べる。
磁気ヘッド4の位置決め制御において、MPUは、R/Wチャネル13から入力されるサーボデータに基づいて磁気ヘッド4の現在位置を特定し、磁気ヘッド4の目標位置と現在位置との誤差を表す誤差信号(PES:Position Error Signal)を生成する。そして、MPUは、このPESに基づいて、ボイスコイルモータ7を駆動するための制御信号を生成し、ドライバ17へ出力する。これにより、磁気ヘッド4は、目標位置のトラック上までシークされ、位置決めされる。また、MPUは、シーク後の位置決め時に、PESに基づいて、ピエゾアクチュエータ30を駆動するための制御信号を生成し、ドライバ17へ出力する。これにより、磁気ヘッド4は、目標位置のトラック上に高精度に位置決めされる。
主制御回路10に含まれるHDCは、インターフェースコントローラ、エラー訂正回路、バッファコントローラなどを有している。このHDCは、磁気ディスク2に記録すべきユーザデータを外部ホストから受信すると、このユーザデータをR/Wチャネル13へ出力する。また、HDCは、磁気ディスク2から再生されたユーザデータがR/Wチャネル13から入力されると、このユーザデータを外部ホストへ送信する。この際、HDCは、MPUからの制御を受けて、ユーザデータを不図示のバッファメモリに一時的に蓄積する。
R/Wチャネル13は、主制御回路10からユーザデータが入力されると、このユーザデータを変調してヘッドアンプ14へ出力する。また、R/Wチャネル13は、磁気ヘッド4が磁気ディスク2から読み出された再生信号がヘッドアンプ14から入力されると、この再生信号をデジタルデータに変換し、復調して、主制御回路10へ出力する。また、R/Wチャネル13は、再生信号から所定のサンプル周期でサーボデータを抽出して、主制御回路10へ出力する。
ヘッドアンプ14は、磁気ディスク2に記録させるデータがR/Wチャネル13から入力されると、これを記録信号にして、磁気ヘッド4へ出力する。また、ヘッドアンプ14は、磁気ディスク2から再生された再生信号が磁気ヘッド4から入力されると、この再生信号を増幅して、R/Wチャネル13へ出力する。
ドライバ17は、主制御回路10からボイスコイルモータ7の制御信号が入力されると、この制御信号をアナログ変換し、増幅して、ボイスコイルモータ7に出力する。また、ドライバ17は、主制御回路10からピエゾアクチュエータ30の制御信号が入力されると、この制御信号をアナログ変換し、増幅して、ピエゾアクチュエータ30に出力する。
図3に、主制御回路10の機能構成例を示す。主制御回路10は、MPUのソフトウェア的な動作によって、誤差信号生成回路40、粗調整用制御回路(第1制御回路)41および微調整用制御回路(第2制御回路)42を、機能的に有する。また、粗調整用制御回路41は、安定制御要素回路51、不安定制御要素回路52、フィルタ回路53、第1加算器54および第2加算器55を含む。
なお、図3中に示すスイッチ61,62は、主制御回路10において実現するシークモード(第1モード)および位置決めモード(第2モード)を説明するためのものである。これらスイッチ61,62の両方が開いている状態はシークモードを表し(図4(A))、閉じている状態は位置決めモードを表す(図4(B))。
これらシークモードおよび位置決めモードは、磁気ヘッド4の目標位置と現在位置との間の距離に応じて切替えるようにすることができる。具体的には、磁気ヘッド4の目標位置と現在位置との間の距離が閾値以下となった場合に、シークモードから位置決めモードに切替える。この閾値は、例えば、ピエゾアクチュエータ30による磁気ヘッド4の可動範囲Wp(図2参照)に基づいて定めることができる。
誤差信号生成回路40は、外部ホストからの記録命令または再生命令に基づいて決定される磁気ヘッド4の目標位置と、R/Wチャネル13から入力される現在位置との差分を求めて、誤差信号(PES)を生成し、このPESを粗調整用制御回路41および微調整用制御回路42へ出力する。
微調整用制御回路42は、誤差信号生成回路40から入力されるPESに基づいて、ピエゾアクチュエータ30を駆動する制御信号を生成して出力する。シークモードにおいて、微調整用制御回路42は、ピエゾアクチュエータ30を制御しない。他方、位置決めモードにおいて、微調整用制御回路42は、磁気ヘッド4が目標位置上に位置するようにピエゾアクチュエータ30を制御する。
これら微調整用制御回路42およびピエゾアクチュエータ30による微調整用制御系PSは、粗調整用制御回路41およびボイスコイルモータ7による粗調整用制御系VSよりも一般に応答速度が早い。
粗調整用制御回路41は、誤差信号生成回路40から入力されるPESに基づいて、ボイスコイルモータ7を駆動する制御信号を生成して出力する。粗調整用制御回路41に含まれる安定制御要素回路51および不安定制御要素回路52は、シークモードでは安定制御要素回路51が単独で動作し、位置決めモードでは安定制御要素回路51および不安定制御要素回路52の両方が動作する。
シークモードにおいて、粗調整用制御回路41は、安定制御要素回路51の動作によって、磁気ヘッド4が目標位置上に移動するようにボイスコイルモータ7を制御する。ここで、粗調整用制御系VSは、磁気ヘッド4の現在位置が安定点としての目標位置に収束するような安定な系とされる。
他方、位置決めモードにおいて、粗調整用制御回路41は、安定制御要素回路51および不安定制御要素回路52の動作によって、粗調整用制御系VSを、磁気ヘッド4の目標位置が安定点とされていない不安定な系とする。ただし、微調整用制御系PSおよび粗調整用制御系VSを含む全体の制御系は、磁気ヘッド4の現在位置が安定点としての目標位置に収束するような安定な系とされる。
安定制御要素回路51と不安定制御要素回路52は、並列に設けられており、両者が出力する制御信号は、第1加算器54により加算され、第2加算器55を介してボイスコイルモータ7へ出力される。不安定制御要素回路52は、安定制御要素回路51が出力する制御信号に加算されることで粗調整用制御系VSが不安定な系となるような制御信号を出力するように設計されている。
ここで、粗調整用制御系VSが不安定な系であるとは、粗調整用制御系VSだけでみた場合に、磁気ヘッド4の現在位置が目標位置に収束せずに発散してしまうような系であるということができる。粗調整用制御系VSだけでみた場合とは、粗調整用制御回路41に含まれる安定制御要素回路51および不安定制御要素回路52の両方を動作させ(図3中のスイッチ62を閉じ)、微調整用制御回路42を動作させない(図3中のスイッチ61を開く)と仮定した場合である。更に詳しくは、粗調整用制御系VSが不安定な系であるとは、粗調整用制御系VSで構成される伝達関数が分母に絶対値1以上の根を有する場合ということができる。伝達関数については、後に詳しく述べる。また、粗調整用制御系VSだけでみた場合のオープンループ関数において、利得が0dBとなる周波数のうち最も低い周波数が、シークモードの場合よりも高くなるように設計されている。
このように、位置決めモードにおいて粗調整用制御系VSを不安定な系とすることで、この粗調整用制御系VSの応答速度を高めることができるので、磁気ヘッド4の位置決めに要する時間を短縮化することができる。なお、粗調整用制御系VSを不安定な系としても、微調整用制御系PSおよび粗調整用制御系VSを含む全体の制御系が安定な系とされているので、磁気ヘッド4の現在位置を発散させることなく、安定点としての目標位置に収束させることができる。
また、安定制御要素回路51をシークモードおよび位置決めモードの何れにおいても動作させることで、シークモードと位置決めモードを切替える毎に安定制御要素回路51の応答を収束させる必要がなく、不安定制御要素回路52の応答を収束させるだけでよいので、磁気ヘッド4の位置決めに要する時間を短縮化することができる。
次に、粗調整用制御回路41に含まれるフィルタ回路53は、積分器やピークフィルタ等を含む。フィルタ回路53から出力された信号は、第2加算器55により、第1加算器54から出力された制御信号に加算される。積分器は、入力されるPESを所定時間で積分して出力することで、ボイスコイルモータ7へ出力される制御信号の直流成分を確保する。ピークフィルタは、PESに含まれる周期的外乱成分と逆相の信号を出力することで、ボイスコイルモータ7へ出力される制御信号に周期的外乱成分が含まれないようにする。
このフィルタ回路53は、安定制御要素回路51および不安定制御要素回路52に対して並列に設けられており、シークモードおよび位置決めモードの何れにおいても動作するようにされている。これにより、シークモードと位置決めモードとを切替える毎にフィルタ回路53の応答を収束させる必要がないので、磁気ヘッド4の位置決めに要する時間を短縮化することができる。
なお、主制御回路10の構成は、上述の形式に限定されず、例えば図5の変形例に示すような構成であってもよい。本変形例は、不安定制御要素回路58を有する点と、モード切り替えの点で、上記実施形態と異なる。ここでは、スイッチ64,65が安定制御要素回路51の側に接続されている状態がシークモードを表し、スイッチ64,65が不安定制御要素回路58の側に接続されている状態が位置決めモードを表す。すなわち、安定制御要素回路51および不安定制御要素回路58のうち、シークモードでは安定制御要素回路51が動作し、位置決めモードでは不安定制御要素回路58が動作する。この不安定制御要素回路58は、粗調整用制御系VSが不安定な系となるような制御信号を出力するように設計される。このように構成しても、位置決めモードにおいて粗調整用制御系VSを不安定な系にすることができるので、磁気ヘッド4の位置決めに要する時間を短縮化することができる。
以下、本実施形態の磁気ディスク装置1において実現する制御系の伝達関数について説明する。
上記図3および図4に示した微調整用制御系PSおよび粗調整用制御系VSを含む全体の制御系の伝達関数S(z)は、次の数式1で表すことができる。
Figure 2008269702
Vはボイスコイルモータ7、Cは安定制御要素回路51、Gは不安定制御要素回路52、Fはフィルタ回路53、Pはピエゾアクチュエータ30、Cは微調整用制御回路42の伝達関数を表す。
V,P,F+Cは、次の数式2ないし4のように、分母および分子それぞれの多項式で表すことができる。
Figure 2008269702
Figure 2008269702
Figure 2008269702
,E,V,V,P,P,D,Dはzの多項式で、E,V,P,Dの最も次数の大きい項の係数は1とする。VとPは、共通の根を互いに有していないとする。また、VとPも、共通の根を互いに有していないとする。更に、簡単のため、DおよびEの絶対値1以上の根(不安定根)は、単根とする。
ここで、伝達関数Xを導入し、S(z)を次の数式5のように表す。
Figure 2008269702
Lは、Eの次数である。
上記数式5のXを得ることができれば、次の数式6により、GおよびCの満たすべき式が分かる。
Figure 2008269702
Mは、Vの次数と、Pの次数とで大きい方の値である。
ここで、次の数式7は解くことができ、一般解は数式8となる。
Figure 2008269702
Figure 2008269702
但し、上記数式8は、次の数式9および数式10を満たす。また、Q(z)は、安定なIIRフィルタ(無限インパルス応答フィルタ)を表す。
Figure 2008269702
Figure 2008269702
これにより、上記数式5で表されるXが存在すれば、上記図3および図4に示した制御系が実現可能と分かる。
Xは、上記数式5および数式6において、分母および分子それぞれの多項式とも根が単位円の中にないと、S(z)およびU(z)が安定とならない。これは、log(X)がzの単位円の外で有界ということができる。よって、適当な大きさの自然数Nを用い、log(X)を次の数式11のように表すことができる。
Figure 2008269702
なお、この数式11では、zが無限大のときにXが1となるためにaの項を省略している。
次に、上記数式5のlogをとると、次の数式12となる。
Figure 2008269702
「∠」は位相を表す記号であり、例えば∠Aとした場合はAの位相を表す。
ここで、上記数式12の実部をとり、幾つかの周波数ωで次の数式13のように利得を指定すれば、利得の上限を指定した設計が可能となる。
Figure 2008269702
「real」は実部を表す記号であり、例えばrealAとした場合はAの実部を表す。また、zはejωkを表す。また、Yはωでの利得の上限を表す。
さらに、上記数式6でのU(z)の安定のため、DおよびEの不安定根を消去する必要がある。よって、Dの不安定根αに対して次の数式14を、Eの不安定根βに対して次の数式15を満たさなければならない。
Figure 2008269702
Figure 2008269702
上記数式13、数式14および数式15は、係数aに対して線形であるので線形行列不等式(LMI)により解くことができる。よって、上記数式13のように幾つかの周波数に所望の利得を与え、LMIにより係数aを得るとともに、この係数aを用いて、上記数式11によりXの周波数を得て、上記数式6によりU(z)の周波数特性を得る。更に、上記数式8によりGおよびCの周波数特性を得る。なお、数式8では、Q(z)は任意なので例えば0としてもよい。GおよびCの周波数特性を得ることができれば、伝達関数を得ることができ、その結果、上記図3および図4に示した制御系が実現可能となる。
以上により分かるように、上記数式5でC=0とした場合、すなわち粗調整用制御系VSのみを動作させた場合(微調整用制御回路42を動作させずに、安定制御要素回路51、不安定制御要素回路52およびフィルタ回路53を動作させた場合)の安定性は、考慮する必要がない。ここで、粗調整用制御系VSを安定に設計し、これに微調整用制御系PSを加える設計をすると、ボイスコイルモータ7の応答速度を高めることができないので、磁気ヘッド4の位置決めに要する時間は、ボイスコイルモータ7の動作に依存してしまい、応答速度の高いピエゾアクチュエータ30を有効に利用することができない。そこで、粗調整用制御系VSを不安定に設計することで、磁気ヘッド4の位置決めに要する時間を短縮化することができる。
次に、より具体的な実施例について説明する。
ボイスコイルモータ7の伝達関数V、ピエゾアクチュエータ30の伝達関数P、安定制御要素回路51とフィルタ回路53の伝達関数C+F、微調整用制御回路42の伝達関数C、不安定制御要素回路52の伝達関数Gの具体例を、例えば次の数式16ないし数式20のように設定する。
Figure 2008269702
Figure 2008269702
Figure 2008269702
Figure 2008269702
Figure 2008269702
図6に、この場合の開ループ特性を示す。同図において、横軸は周波数、縦軸は利得を表す。なお、サンプル時間は、1/32400秒とした。
図6中の一点鎖線はシークモードでの粗調整用制御系VSの開ループ特性を表し、図6中の実線は位置決めモードでの全体の制御系の開ループ特性を表す。上記図3および図4に示したように、シークモードでは、安定制御要素回路51およびフィルタ回路53が動作し、位置決めモードでは、安定制御要素回路51およびフィルタ回路53に加えて、微調整用制御回路42および不安定制御要素回路52が動作する。
また、図6中の二点鎖線は、位置決めモードでの粗調整用制御系VSの開ループ特性を表す。すなわち、安定制御要素回路51、フィルタ回路53および不安定制御要素回路52を動作させ(図3中のスイッチ62を閉じ)、微調整用制御回路42を動作させない(図3中のスイッチ61を開く)場合の開ループ特性を表す。
図6によれば、数式5で伝達関数Cをゼロとする位置決めモードでの粗調整用制御系VSの開ループ特性(二点鎖線)は不安定系のものであるが、位置決めモードでの全体の制御系の開ループ特性(実線)は安定系のものであることが分かる。
図7に、位置決めモードにおける応答特性を示す。同図において、横軸は時間、縦軸は磁気ヘッド4等の位置を表す。同図では、磁気ヘッド4の目標位置をステップ関数にした場合の応答特性を示している。
図7中の実線は磁気ヘッド4の位置を表し、一点鎖線はボイスコイルモータ7の動作位置を表し、二点鎖線はピエゾアクチュエータ30の動作位置を表す。
図7によると、ボイスコイルモータ7は十分に早くかつ安定に動作していることがわかる。以上のように、粗調整用制御系VSを不安定に設計しつつ、粗調整用制御系VSおよび微調整用制御系PSを含む全体の制御系を安定に設計することで、ボイスコイルモータ7の応答速度を高めて、磁気ヘッド4の位置決めに要する時間を短縮化することができる。
本発明の一実施形態に係る磁気ディスク装置の構成例を示すブロック図である。 アクチュエータによる磁気ヘッドの可動幅を表す説明図である。 主制御回路の機能構成例を示す機能ブロック図である。 主制御回路の機能構成例の説明図である。 主制御回路の機能構成の変形例を示すブロック図である。 開ループ特性を示すグラフである。 ステップ応答を表すグラフである。 2段アクチュエータを有する磁気ディスク装置の従来のフィードバック制御系を示すブロック図である。
符号の説明
1 磁気ディスク装置、2 磁気ディスク、3 スピンドルモータ、4 磁気ヘッド、5 アーム、6 キャリッジ、7 ボイスコイルモータ、9 筐体、10 主制御回路、13 R/Wチャネル、14 ヘッドアンプ、17 ドライバ、21 トラック、23 サーボデータ領域、25 ユーザデータ領域、40 誤差信号生成回路、41
粗調整用制御回路(第1制御回路)、42 微調整用制御回路(第2制御回路)、51 安定制御要素回路、52 不安定制御要素回路、53 フィルタ回路、54 第1加算器、55 第2加算器、58 不安定制御要素回路、61,62,63,64 スイッチ、PS 微調整用制御系、VS 粗調整用制御系。

Claims (3)

  1. 磁気ディスク媒体と、
    前記磁気ディスク媒体に記録されている情報を読み取る磁気ヘッドと、
    前記磁気ヘッドを支持するアームと、
    前記アームを駆動して、前記磁気ヘッドの前記磁気ディスク上での位置を制御する第1アクチュエータと、
    前記アーム上での前記磁気ヘッドの位置を調整する第2アクチュエータと、
    前記磁気ヘッドにて読み取られた情報を基に、前記磁気ヘッドの目標位置と現在位置との誤差を表す誤差信号を生成する誤差信号生成回路と、
    前記誤差信号に基づいて、前記第1アクチュエータを制御する信号を生成して出力する第1制御回路と、
    前記誤差信号に基づいて、前記第2アクチュエータを制御する信号を生成して出力する第2制御回路と、
    前記誤差信号に基づいて、
    前記第2制御回路による前記第2アクチュエータの制御を行わずに、前記第1制御回路および前記第1アクチュエータによる制御系を安定な系とする第1モードと、
    前記第1制御回路および前記第1アクチュエータによる制御系を不安定な系とするとともに、前記第2制御回路による前記第2アクチュエータの制御を行わせて、前記第1制御回路、前記第1アクチュエータ、前記第2制御回路および前記第2アクチュエータによる制御系を安定な系とする第2モードと、
    のいずれかのモードを選択して動作させる主制御回路と、
    を含むことを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 請求項1に記載の磁気ディスク装置であって、
    前記第1制御回路は、安定制御要素回路と、当該安定制御要素回路の出力に加算される出力信号を出力して、前記第1制御回路および前記第1アクチュエータによる制御系を不安定な系とする不安定制御要素回路と、を含み、
    前記主制御回路により前記第1モードにて動作するときには、前記不安定制御要素回路を動作させずに、前記安定制御要素回路を動作させて、前記第1制御回路および前記第1アクチュエータによる制御系を安定な系とし、
    前記主制御回路により前記第2モードにて動作するときには、前記不安定制御要素回路および前記安定制御要素回路をともに動作させて、前記第1制御回路および前記第1アクチュエータによる制御系を不安定な系とする、
    ことを特徴とする磁気ディスク装置。
  3. 請求項1に記載の磁気ディスク装置であって、
    前記第1制御回路は、前記第1モードおよび前記第2モードの何れにおいても、前記誤差信号に基づいて、前記第1アクチュエータに出力されるべき出力信号に所定の変更を与えるフィルタ回路を含む、
    ことを特徴とする磁気ディスク装置。
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