以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態に本発明が限定されることはない。
図1は、本発明を適用したストレージシステム10の構成を示す図である。図1に示すように、ストレージシステム10は、管理サーバ100、業務ホスト200、ストレージ装置300、ストレージ装置400及びユーザインターフェイス500がSAN接続され構成されている。このSAN接続されたネットワークは、データネットワーク2と管理ネットワークを含んでいる。データネットワーク2は、業務ホスト200、ストレージ装置300及びストレージ装置400間のデータの送受信のために用いられるネットワークである。管理ネットワーク3は、管理サーバ100が、業務ホスト200、ストレージ装置300及びストレージ装置400を管理するためのコマンドの送信やそのコマンドの応答結果等を受信するために用いられるネットワークである。なお、図1に示すストレージシステム10では、ストレージ装置300,400のようにストレージ装置を2台有している場合で説明するが、本発明は、ストレージ装置が2台の場合に限定されるものではない。
管理サーバ100は、制御装置110、メインメモリ120、管理インターフェイス(I/F)130を有している。制御装置110は、CPU、メモリ等を内蔵するマイクロコンピュータであり、管理サーバ100の実行する処理を制御する。メインメモリ120は、各種プログラムや各種テーブルが格納される。各種プログラムとしては、システム要件実現プログラム121、構成情報更新プログラム122が格納される。各種テーブルとしては、システム要件マッピングテーブル123、システム構成情報テーブル124、システム利用状況管理テーブル125、構成管理テーブル126、構成定義管理テーブル127、機能設定変更管理テーブル128及びシミュレーション結果テーブル129が格納される。管理インターフェイス130は、管理ネットワーク3を介したデータ通信を制御する。
なお、システム要件とは、ユーザがSANに接続された装置を利用する際に、満たしたい要求のことである。例えば、「コピーペア間で暗号化データの転送をしたい」、「特定ホストからのアクセスだけを許可したい」などである。
業務ホスト200は、制御装置210、メインメモリ220、管理インターフェイス(I/F)230及びデータ入出力インターフェイス(I/F)240を有している。制御装置210は、CPU、メモリ等を内蔵するマイクロコンピュータであり、業務ホスト200が実行する処理を制御する。メインメモリ220は、業務ホスト200が業務を実行するための一般的な業務プログラム、構成定義プログラム221などの各種プログラム及び各種テーブルが格納される。各種テーブルとしては、例えば、構成定義テーブル222が格納される。管理インターフェイス230は、管理ネットワーク3を介したデータ通信を制御する。データ入出力インターフェイス240は、データネットワークを介したデータ通信を制御する。
ストレージ装置300は、ディスクコントローラ部301とディスク部302とからなる。ディスクコントローラ部301は、制御装置310、メインメモリ320、管理インターフェイス(I/F)330、データ入出力インターフェイス(I/O)340及びディスクインターフェース(I/F)360を有している。ディスク部302は、ロジカルユニット(LU)351を複数有しており、ロジカルユニット351を用いて各種データを格納する。ロジカルユニット351は、複数のボリュームを含む。
制御装置310は、CPUやメモリ等を内蔵するマイクロコンピュータであり、ストレージ装置300が実行する処理を制御する。メインメモリ320は、ストレージ装置300がストレージ装置として機能するための一般的なプログラム、構成定義プログラム321などの各種プログラム及び各種テーブルが格納される。各種テーブルとしては、構成定義テーブル322が格納される。
ストレージ装置400は、ディスクコントローラ部401とディスク部402とからなる。ディスクコントローラ部401は、制御装置410、メインメモリ420、管理インターフェイス(I/F)430、データ入出力インターフェイス(I/O)440及びディスクインターフェース(I/F)460を有している。ディスク部302は、ロジカルユニット(LU)451を複数有しており、ロジカルユニット451を用いて各種データを格納する。ロジカルユニット451は、複数のボリューム350を含む。
制御装置410は、CPUやメモリ等を内蔵するマイクロコンピュータであり、ストレージ装置400が実行する処理を制御する。メインメモリ420は、ストレージ装置400がストレージ装置として機能するための一般的なプログラム、構成定義プログラム421などの各種プログラム及び各種テーブルが格納される。各種テーブルとしては、構成定義テーブル422が格納される。
ユーザインターフェイス500は、ディスプレイなどの表示部及びキーボード、マウス等の操作部を備えている。ユーザは、ユーザインターフェイス500の操作部を用いて管理サーバ100に各種指示をするための操作を行なう。また、ユーザは、ユーザインターフェイス500の表示部から操作に必要な情報を取得する。
図2は、システム要件マッピングテーブル123を示す図である。システム要件マッピングテーブル123は、システム要件と、SANに接続する各装置が有する機能の対応関係を格納するテーブルである。なお、以下での説明では、説明を簡略化するため、業務ホスト200について各テーブルに記載される内容については省略する。システム要件マッピングテーブル123は、機能欄1231及びシステム要件欄1232が設けられている。
機能欄1231は、例えばセキュリティの機能名を格納する。システム要件欄1232は、システム要件を格納する格納欄1233,1234及び1235が設けられている。機能欄1231には、機能として、「格納データの暗号化」、「転送データの暗号化」、…、「ロジカルユニットナンバー(LUN)セキュリティ」及び「ディスク書き込み禁止」等が格納される。また、格納欄1233にはシステム要件「暗号化データの転送をしたい」が格納される。格納欄1234にはシステム要件「ディスク内のデータを暗号化したい」が格納される。格納欄1235にはシステム要件「ディスク書き込み不可にしたい」が格納される。また、システム要件マッピングテーブル123には、機能欄1231に格納される各機能及びシステム要件欄1232内の格納欄1233から1233に格納されるシステム要件に対応させて「YES」又は「NO」の設定が格納される。「YES」は、システム要件を実現するためにその機能が必要であることを示し、「NO」は、システム要件を実現するためにその機能が必要でないことを示している。
図2に示すように、例えば、機能欄1231の格納データの暗号化機能に対しては、システム要件「暗号化データの転送をしたい」には「NO」が、システム要件「ディスク内のデータを暗号化したい」には「YES」が、システム要件「ディスクを書き込み不可にしたい」には「NO」が格納される。なお、機能欄1231に格納される機能名、システム要件欄1232に格納されるシステム要件は、図2のシステム要件マッピングテーブル123に示す機能欄1231に格納される機能名、システム要件1232の格納欄1233から1235に格納されるシステム要件に限定されるものではない。
図3は、構成管理テーブル126を示す図である。構成管理テーブル126は、各装置が提供する機能の情報を管理するテーブルである。構成管理テーブル126は、ストレージプログラム欄1261、機能欄1262及び装置種別欄1263が設けられている。ストレージプログラム欄1261は、ストレージ装置300,400が実行するプログラムのプログラム名を格納する。機能欄1262は、ストレージプログラム欄1261に格納されるプログラムの機能名を格納する。装置種別欄1263は、ストレージプログラム欄1261に格納されるプログラム名が示すプログラムを格納するストレージ装置の種別(ストレージタイプ)を格納する。例えば、ストレージタイプ1がストレージ装置300を示し、ストレージタイプ2がストレージ装置400を示す。
図3に示すように、例えば、ストレージプログラム欄1261のストレージプログラム名「プログラム1」に対しては、機能欄1262に「暗号化のデータ転送」、装置種別欄1263に「ストレージタイプ1」が格納される。なお、ストレージプログラム欄1261に格納されるプログラム名、機能欄1262に格納される機能名及び装置種別欄1263に格納されるストレージタイプは、図3の構成管理テーブル126に示すストレージプログラム欄1261のプログラム名、機能欄1262の機能名及び装置種別欄1263の装置種別に限定されるものではない。
図4は、システム構成情報テーブル124を示す図である。システム構成情報テーブル124は、ストレージ装置300,400内のボリューム(ここでのボリュームは、ロジカルユニット351に相当する。)で各機能が利用できるかどうかの情報を格納するテーブルである。システム構成情報テーブル124は、装置種別欄1241、製番欄1242、ボリューム欄1243、格納データの暗号化欄1244、転送データの暗号化欄1245、LUNセキュリティ欄1246及びデータリテンションユーティリティ(ライトプロテクト)欄1247が設けられている。
装置種別欄1241は、ストレージ装置の種別(ストレージタイプ)を格納する。製番欄1242は、ストレージ装置の製造番号を格納する。ボリューム欄1243は、対象となるボリュームの番号を格納する。格納データの暗号化欄1244、転送データの暗号化欄1245、LUNセキュリティ欄1246及びデータリテンションユーティリティ欄1247は、ボリューム欄1243に格納される各ボリュームに対応させて「YES」、「NO」、又は「OPTIONAL」の設定を格納できるようになっている。「YES」は、機能の利用が可能であることを示し、「NO」は、機能の利用ができないことを示し、「OPTIONAL」は、システムの変更を行なうことにより機能の利用が可能となるが、現在のシステム構成では機能の利用は不可であることを示している。なお、システムの変更とは、例えば、新たなプログラムのインストールなどのユーザの手作業が発生する場合である。
図4に示すように、例えば、装置種別欄1241の「ストレージタイプ1」に対しては、製番欄1242に「001」、ボリューム欄1243に「A:01」、格納データの暗号化欄1244に「YES」、転送データの暗号化欄1245に「YES」、LUNセキュリティ欄1246に「YES」、データリテンションユーティリティ欄1247に「OPTIONAL」が格納される。なお、ボリューム欄1243に格納されるボリューム毎に設けられる項目には、格納データの暗号化欄1244、転送データの暗号化欄1245、LUNセキュリティ欄1246及びデータリテンションユーティリティ欄1247を設けた場合で説明したが、これら項目に限定されるものではない。
図5は、システム利用状況管理テーブル125を示す図である。システム利用状況管理テーブル125は、ストレージ装置300,400内のボリュームで各機能が利用されているかどうかの情報を格納するテーブルである。システム利用状況管理テーブル125は、装置種別欄1251、製番欄1252、ボリューム欄1253、格納データの暗号化欄1254、転送データの暗号化欄1255、LUNセキュリティ欄1256及びデータリテンションユーティリティ(ライトプロテクト)欄1257が設けられている。
装置種別欄1251は、ストレージ装置の種別(ストレージタイプ)を格納する。製番欄1252は、ストレージ装置の製造番号を格納する。ボリューム欄1253は、対象となるボリュームの番号を格納する。格納データの暗号化欄1254、転送データの暗号化欄1255、LUNセキュリティ欄1256及びデータリテンションユーティリティ欄1257は、ボリューム欄1243に格納される各ボリュームに対応させて「YES」、又は「NO」の設定を格納できるようになっている。「YES」は、機能の設定が有効となっていることを示し、「NO」は、機能の設定が無効となっていることを示している。
図5に示すように、例えば、装置種別欄1251の「ストレージタイプ1」に対しては、製番欄1252に「001」、ボリューム欄1253に「A:01」、格納データの暗号化欄1254に「YES」、転送データの暗号化欄1255に「YES」、LUNセキュリティ欄1256に「YES」、データリテンションユーティリティ欄1257に「NO」が格納される。
図6は、構成定義管理テーブル127を示す図である。構成定義管理テーブル127は、システム要件の適用候補となるオブジェクトを格納するテーブルである。構成定義管理テーブル127には、コピーペア欄1271、プライマリボリューム(P−VOL)欄1272、セカンダリボリューム(S−VOL)欄1273、接続ホスト欄1274及び使用アプリケーション欄1275が設けられている。コピーペア欄1271はコピーペアの番号を格納する。プライマリボリューム欄1272はコピーペアとして設定されるプライマリボリュームの製番及びボリュームを格納する。セカンダリボリューム欄1273はコピーペアとして設定されるセカンダリボリュームの製番及びボリュームを格納する。接続ホスト欄1274は、接続するホストの番号を格納する。使用アプリケーション欄1275は、コピーペアが使用するアプリケーション名を格納する。
図6に示すように、例えば、コピーペア欄1271の「PAIR001」に対応して、プライマリボリューム欄1272に製番「001」及びボリューム「A:01」、セカンダリボリューム欄1273に製番「002」及びボリューム「01、接続ホスト欄1274に「HOST_1」、使用アプリケーション欄1275に「使用アプリケーション1」が格納される。なお、図6においては、プライマリボリューム欄1272及びセカンダリボリューム欄1273を用いてコピーペアを格納する場合で説明しているが、単一のボリューム、ホスト−ストレージ間のパス、外部ストレージ接続などであっても良い。
図7は、シミュレーション結果テーブル129を示す図である。シミュレーション結果テーブル129は、シミュレーション結果を格納するテーブルである。このシミュレーション結果テーブル129は、シミュレーション実行時に、各システム要件適用オブジェクトについてシステム要件ごとに作成される。
シミュレーション結果テーブル129には、機能名欄1291、利用可否欄1292、設定要否欄1293、対象装置欄1294及びプログラム欄1295が設けられている。機能名欄1291は機能名を格納する。利用可否欄1292は、当該機能が現在の構成で利用可能かどうかのフラグを格納する。このフラグとして、「YES」、「NO」又は「OPTIONAL」が設定される。「YES」は、利用可能であることを示し、「NO」は利用不可であることを示し、「OPTIONAL」は、システムの構成変更によって利用可能となるが、現在のシステム構成では利用不可であることを示している。設定要否欄1293は、機能の利用が可能である場合に、装置での設定変更が可能であるかどうかのフラグである。このフラグとしては、「YES」又は「NO」が格納される。「YES」は、装置での設定変更が可能であることを示し、「NO」は装置での設定変更が不可であることを示している。対象装置欄1294は、設定変更を行なう装置の製番を格納する。プログラム欄1295は、当該機能を実行するためのプログラム名を格納する。
図7に示すように、例えば、機能名欄1291の「データリテンションユーティリティ」に対応して、利用可否欄1292に「OPTIONAL」、設定要否欄1293に「NO」、対象装置欄1294は、「002」及びプログラム欄1295に「プログラム1」が格納されている。
図8は、機能設定変更管理テーブル128を示す図である。機能設定変更管理テーブル128は、各装置の機能を設定する際に、I/Oの停止が必要か、機能設定に伴う操作が必要かについての情報を格納するテーブルである。
機能設定変更管理テーブル128には、機能名欄1281、I/O停止要求欄1282及び機能設定時の必須条件欄1283が設けられている。機能名欄1281は、機能名を格納する。I/O停止要求欄1282は、機能名欄1281に格納された機能名と対応する機能のI/O停止を要求する要求可否の設定を格納する。I/O停止要求欄1282には、「YES」又は「NO」が格納される。「YES」は、I/O停止要求が必要であることを示し、「NO」は、I/O停止要求が必要でないことを示している。機能設定時の必須条件欄1283は、機能名欄1281に格納された機能を設定するための必須条件を格納する。機能設定時の必須条件欄に「−」が設定されている場合は、機能設定時の必須条件がないことを示している。
例えば、図8に示すように、機能名欄1281の「暗号化データの格納」に対応するI/O停止要求欄1282に「YES」、機能設定時の必須条件欄1283に「既存データの暗号化」が格納されている。
図9は、構成定義テーブル322を示す図である。構成定義テーブル322は、インストール済みのプログラム、提供機能とその設定状態を示すテーブルである。構成定義テーブル322には、機能欄3221、プログラム欄3222及び設定欄3223が設けられている。機能欄3221は、機能を格納する。プログラム欄3222は、機能欄2221に格納される機能を実行するためのプログラム名を格納する。設定欄3223は、機能欄2221に格納される機能を設定するか否かを格納する。設定欄3223には、「ON」又は「OFF」が格納される。「ON」は、機能の設定が有効となっていることを示し、「おFF」は、機能の設定が無効となっていることを示している。
例えば、図9に示すように、機能名欄1281の「暗号化データの転送」に対応して、プログラム欄3222に「プログラム1」、設定欄3223に「ON」が格納されている。
なお、管理サーバ100には構成定義テーブル222、ストレージ装置400には構成定義テーブル422が記憶されているが、これら構成定義テーブル322、422は、構成定義テーブル222と同様な構成をしているため、説明を省略する。
次に、図17から図23を用いて、ユーザインターフェイス500に表示される各種設定画面について説明する。この各種設定画面は、図10から図15を用いて後述する処理を実行するときにユーザインターフェイス500に表示される。
図17は、ユーザインターフェイス500に表示されるシステム要件選択画面501を示す図である。システム要件選択画面501は、システム要件実現プログラム121の処理が開始されるときに、ユーザインターフェイス500に表示される画面である。
図17に示すように、システム要件選択画面501には、設定欄5011から5013、適用ボタン501A及び終了ボタン501Bが設けられている。設定欄5011はシステム要件適用オブジェクトの設定、設定欄5012はシミュレーションタイプの設定、設定欄5013はシステム要件の設定を行なうことができる。適用ボタン501Aは、設定欄5011から5013に設定された内容の適用を決定するためのボタンである。終了ボタン501Bは、システム要件選択画面501での設定の終了を指示するためのボタンである。
設定欄5011は、フィルタ機能を適用するホスト、アプリケーションとともに、コピーペアの選択ができるようになっている。なお、フィルタ機能は、複数のコピーペアからコピーペアを絞りこむために使用される機能である。なお、ユーザは、ユーザインターフェイス500を用いてフィルタ機能を用いずに、コピーペアを選択することもできる。設定欄5012は、シミュレーションタイプが設定できるようになっており、既存のシステム構成でのシミュレーションか、システムの再構成を含むシミュレーションかを選択できるようになっている。設定欄5013は、設定欄5013は、システム要件を設定できるようになっている。
設定欄5011には、フィルタ機能としてホスト1、アプリケーション1、コピーペアとしてコピーペア1が選択されている。また、設定欄5012には、シミュレーションタイプとして、既存のシステム構成でのシミュレーションが選択されている。設定欄5013には、システム要件として、「コピーペア間で、暗号化データの転送をしたい」が選択されている。なお、これら設定欄5011から5013の設定の選択、適用ボタン501A及び終了ボタン501Bの入力は、ユーザインターフェイス500を用いてユーザにより行なわれる。
なお、図17の設定欄5011では、コピーペアを選択する際には、フィルタ機能、もしくは、コピーペアを選択する構成で説明したが、コピーペアの選択は、これに限るものではない。例えば、設定欄5011に、コピーペアのコピー元を表示するコピー元表示欄、及びコピー先の表示するコピー先表示欄を設け、これらにユーザがコピー元、コピー先の情報を入力等して設定するようにしても良い。
図18は、ユーザインターフェイス500に表示されるシミュレーション結果画面502を示す図である。シミュレーション結果画面502は、シミュレーションが実行されるときに、ユーザインターフェイス500に表示される画面である。なお、シミュレーション結果画面502は、シミュレーションタイプとして、既存のシステム構成でのシミュレーションを行なった場合の画面である。
図18に示すように、シミュレーション結果画面502には、表示欄5021から5023及び終了ボタン502Aが表示されている。表示欄5021は、適用フィルタの内容を表示し、具体的には、ホスト名、アプリケーション名を表示する。表示欄5022は、シミュレーションタイプを表示する。表示欄5023は、シミュレーション結果を表示する。終了ボタン502Aは、シミュレーション結果画面502の表示終了を指示するためのボタンである。
表示欄5021には、ホスト1、アプリケーション1が表示されている。表示欄5022には、シミュレーションタイプとして、既存のシステム構成でのシミュレーションであることが表示されている。表示欄5023には、システム要件適用オブジェクト欄5023A、システム要件欄5023B、詳細欄5023C及び実行欄5023Dが設けられている。システム要件適用オブジェクト欄5023Aは、システム要件を適用するオブジェクトを表示する。システム要件欄5023Bは、システム要件及びオブジェクトごとの設定を表示する。詳細欄5023Cは、詳細ボタンを表示する。実行欄5023Dは、実行ボタンを表示する。
システム要件適用オブジェクト欄5023Aには、システム要件適用オブジェクトとしてコピーペア1、コピーペア2が表示され、システム要件として「コピーペア間で暗号化データの転送をしたい」が表示されている。コピーペア1は、システム要件が「OK」となっているが、コピーペア2は、システム要件が「NG」となっている。詳細欄5023Cには、コピーペア1、コピーペア2に対応して、詳細ボタンが表示される。この詳細欄5023Cの詳細ボタンが押下されると、対応するシミュレーション結果の詳細が、後述するシミュレーション結果詳細画面503に表示される。実行欄5023Dには、シミュレーション結果に基づいてシステムへの適用を実行させる実行ボタンが表示される。なお、実行欄5023Dに表示される実行ボタンは、システム要件の適用が可能であるシステム要件適用オブジェクトにのみ表示される。
例えば、図18に示すように、システム要件適用オブジェクト欄5023Aにコピーペア1が表示され、そのコピーペア1に対応して、システム要件欄5023Bに「OK」が、詳細欄5023Cに詳細ボタンが、実行欄5023Dに実行ボタンが表示される。また、システム要件適用オブジェクト欄5023Aにコピーペア2が表示され、そのコピーペア2に対応して、システム要件欄5023Bに「NG」が、詳細欄5023Cに詳細ボタンが表示される。なお、コピーペア2の場合は、システム要件が「NG」となっているため、実行欄5023Dに実行ボタンは表示されない。
図19は、シミュレーション結果詳細画面503を示す図である。シミュレーション結果詳細画面503は、図18で説明した詳細欄5023Cの詳細ボタンがユーザによりユーザインターフェイス500を用いて押下されたときに、ユーザインターフェイス500に表示される画面である。
シミュレーション結果詳細画面503には、システム要件適用オブジェクト欄5031、シミュレーションタイプ欄5032、判定結果システム要件欄5033、メッセージ欄5034及び終了ボタン503Aが表示されている。システム要件適用オブジェクト欄5031は、システム要件を適用するオブジェクトを表示する。シミュレーションタイプ欄5032は、シミュレーションタイプを表示する。判定結果システム要件欄5033は、判定結果として「OK」であるか「NG」であるか及びその判定結果と対応したシステム要件を表示する。メッセージ欄5034は、ユーザに伝えるべきメッセージを表示する。終了ボタン503Aは、シミュレーション結果詳細画面503の表示終了を指示するためのボタンである。
例えば、図19に示すように、システム要件適用オブジェクト欄5031には、コピーペア1が表示される。シミュレーションタイプ欄5032には、既存のシステム構成でのシミュレーションであることが表示される。判定結果システム要件欄5033には、判定結果「OK」に対応してシステム要件「格納するデータを暗号化したい」が表示され、判定結果「NG」に対応してシステム要件「コピーペア間で、暗号化データの転送をしたい」が表示される。メッセージ欄5034には、「システム要件:コピーペア間で、暗号化データの転送をしたいを実現できません。」というメッセージが表示される。
図20は、ユーザインターフェイス500に表示されるシミュレーション結果画面504を示す図である。シミュレーション結果画面504は、シミュレーションが実行されるときに、ユーザインターフェイス500に表示される画面である。なお、シミュレーション結果画面504は、シミュレーションタイプとして、システムの再構成を含むシミュレーションを行なった場合の画面である。
図20に示すように、シミュレーション結果画面504には、表示欄5041から5043及び終了ボタン504Aが表示されている。表示欄5041は、適用フィルタの内容を表示し、ホスト名、アプリケーション名を表示する。表示欄5042は、シミュレーションタイプを表示する。表示欄5043は、シミュレーション結果を表示する。終了ボタン504Aは、シミュレーション結果画面504の表示終了を指示するためのボタンである。
表示欄5041には、ホスト1、アプリケーション1が表示されている。表示欄5042には、シミュレーションタイプとして、システムの再構成を含むシミュレーションであることが表示されている。表示欄5043には、システム要件適用オブジェクト欄5043A、システム要件欄5043B及び詳細欄5043Cが設けられている。システム要件適用オブジェクト欄5043Aは、システム要件を適用するオブジェクトを表示する。システム要件欄5043Bは、システム要件及びオブジェクト毎の設定を表示する。システム要件欄5043Bの設定は、「YES」、「NO」、又は「OPTIONAL」を表示する。詳細欄5043Cは、詳細ボタンを表示する。
例えば、システム要件適用オブジェクト欄5043Aにコピーペア1が表示され、そのコピーペア1に対応して、システム要件欄5023Bに「OK」が、詳細欄5023Cに詳細ボタンが表示される。また、システム要件適用オブジェクト欄5023Aにコピーペア2が表示され、そのコピーペア2に対応して、システム要件欄5023Bに「OPTIONAL」が、詳細欄5023Cに詳細ボタンが表示される。
図21は、シミュレーション結果詳細画面505の一例を示す図である。シミュレーション結果詳細画面505は、図20で説明した詳細欄5023Cの詳細ボタンがユーザにより押下されたときに、ユーザインターフェイス500に表示される画面である。
シミュレーション結果詳細画面505には、システム要件適用オブジェクト欄5051、シミュレーションタイプ欄5052、判定結果システム要件欄5053、実現に必要な操作欄5054及び終了ボタン505Aが設けられている。システム要件適用オブジェクト欄5051は、システム要件を適用するオブジェクトを表示する。シミュレーションタイプ欄5052は、シミュレーションタイプを表示する。判定結果システム要件欄5053は、判定結果として「OK」、「NG」又は「OPRIONAL」であるか及びその判定結果に対応するシステム要件を表示する。実現に必要な操作欄5054は、ユーザに実現に必要な操作を説明するためのメッセージを表示する。終了ボタン505Aは、シミュレーション結果詳細画面505の表示終了を指示するためのボタンである。
例えば、図21に示すように、システム要件適用オブジェクト欄5051には、コピーペア1が表示される。シミュレーションタイプ欄5052には、システムの再構成を含むシミュレーションであることが表示される。判定結果システム要件欄5033には、判定結果「OK」に対応するシステム要件として「格納するデータを暗号化したい」が表示され、判定結果「OPTIONAL」に対応するシステム要件として「コピーペア間で、暗号化データの転送をしたい」が表示される。実現に必要な操作欄5054には、「ストレージ2にプログラム1をインストールしてください」というメッセージが表示される。
図22は、機能設定変更結果画面506を示す図である。機能設定変更結果画面506は、ストレージ装置300及びストレージ装置400の機能の設定変更の結果を報知する画面であり、機能の設定変更に成功した場合に表示される画面である。機能設定変更結果画面506には、結果欄5061及び終了ボタン506Aが表示される。結果欄5061は、機能設定の変更結果を表示する。終了ボタン506Aは、機能設定変更結果画面506の表示終了を指示するためのボタンである。
例えば、図22に示すように、結果欄5061には、「機能の設定に成功しました。」というメッセージが表示される。
図23は、機能設定変更結果画面507を示す図である。機能設定変更結果画面507は、ストレージ装置300及びストレージ装置400の機能の設定変更の結果を報知する画面であり、機能の設定変更に失敗した場合に表示される画面である。機能設定変更結果画面507には、結果欄5071及び終了ボタン507Aが表示される。結果欄5071は、機能設定の変更結果を表示する。終了ボタン507Aは、機能設定変更結果画面507の表示終了を指示するためのボタンである。
例えば、図23に示すように、結果欄5071には、「機能の設定に失敗しました。以下の操作を実現することができませんでした。」というメッセージ及び機能の設定を行なった対象装置及びその操作内容が表示される。対象装置としては、「ストレージ2」、操作内容としては、「データ入出力の停止に失敗しました。」などと表示される。
次に、システム要件実現プログラム121について説明する。図10は、システム要件実現プログラム121が制御装置110に実行されるときの処理を示すフローチャートである。なお、この処理は、ユーザによりユーザインターフェイス500でシステム要件実現プログラム121の実行開始が指示されることにより、開始される。
先ず、ステップS101において、制御装置110は、ユーザインターフェイス500にシステム要件選択画面501を表示する。このようにシステム要件選択画面501をユーザインターフェイス500に表示すると、ステップS102において、ユーザの入力待ち状態となる。このとき、ユーザは、ユーザインターフェイス500を用いて、システム要件選択画面501上で各種選択を行ない、適用ボタン501Aを押下する。
このように適用ボタン501Aが押下されると、ステップS103において、制御装置110は、ユーザが選択したフィルタ条件、適用オブジェクト、シミュレーションタイプ及びシステム要件についての情報をユーザインターフェイス500から受信する。続いて、ステップS104において、制御装置110は、受信したフィルタ条件に基づいて、フィルタが設定されているか否かを判定する。フィルタが設定されていると判定した場合は(S104:TRUE)、ステップS105において、制御装置110は、構成定義管理テーブル127からフィルタ条件に合致するオブジェクトを取得する。
このようにオブジェクトを取得した場合(S105)、又は、フィルタが設定されていないと判定した場合は(S104:FALSE)、ステップS106において、制御装置110は、受信したシミュレーションタイプに基づいて、シミュレーションタイプが既存のシステム構成でのシミュレーションか否かを判定する。
既存のシステム構成でのシミュレーションであると判定すると(S106:TRUE)、ステップS107において、制御装置110は、定数シミュレーションタイプ(SIMYURETION_TYPE)に「REAL」を代入する。一方、既存のシステム構成でのシミュレーションでないと判定すると、すなわち、システムの再構成を含むシミュレーションであると判定すると(S106:FALSE)、ステップS108において、制御装置110は、シミュレーションタイプに「VIRTUAL」を代入する。
このようにシミュレーションタイプに「REAL」又は「VIRTUAL」を代入すると、ステップS109において、制御装置110は、構成定義シミュレーション処理を実行する。そして、制御装置110は、ステップS110において、結果判定処理を実行する。ステップS109の構成定義シミュレーション処理及びステップS110の結果判定処理については後述する。
このようにステップS110の結果判定処理が終了すると、ステップS111において、制御装置110は、シミュレーション結果画面502又は504の表示をユーザインターフェイス500に行なう。
続いて、ステップS112において、制御装置110は、シミュレーションタイプに代入されている値に基づいて、シミュレーションタイプが「REAL」か、否かを判定する。シミュレーションタイプが「REAL」であると判定すると(S112:TRUE)、ステップS113において、制御装置110は、ユーザからの入力を待つ。
そして、ステップS114において、制御装置110は、実行欄5023Dの実行ボタンが押下されたか否かを判定する。実行ボタンが押下されたと判定した場合は(S114:TRUE)、ステップS115において、制御装置110は、構成定義の適用処理を行う。この構成定義の適用処理については後述する。
ステップS115構成定義の適用処理を行った後、又は、実行ボタンが押下されないと判定した場合は(S114:FALSE)、制御装置110は、ステップS116において、終了ボタン502A又は504Aが押下されたか否かを判定する。終了ボタン502A又は504Aが押下されないと判定した場合は(S116:FALSE)、制御装置110は、ステップS113のユーザの入力待ち状態の処理へ戻る。
終了ボタン502A又は504Aが押下されたと判定した場合(S116:TRUE)、又は、ステップS112において、シミュレーションタイプは「REAL」でないと判定した場合は(S112:FALSE)、ステップS117において、制御装置110は、機能設定変更結果画面506又は507をユーザインターフェイス500に表示し、この処理を終了する。
次に、ステップS101のシステム要件選択画面501の表示処理について説明する。図11は、システム要件選択画面501の表示処理を示すフローチャートである。
制御装置110は、ステップS201において、構成定義管理テーブル127からオブジェクト、ホスト、アプリケーションの情報を取得する。そして、制御装置110は、ステップS202において、ステップS201で取得した情報に基づいて、オブジェクトは存在するか否かを判定する。
オブジェクトが存在すると判定した場合は(S202:TRUE)、制御装置110は、ステップS203において、システム要件マッピングテーブル123からシステム要件を取得する。そして、ステップS204において、制御装置110は、システム要件選択画面501をユーザインターフェイス500に表示し、この処理を終了する。
一方、オブジェクトが存在しないと判定した場合は(S202:FALSE)、制御装置110は、ステップS205において、ユーザに対して異常終了を通知する。例えば、制御装置110は、ユーザインターフェイス500に、異常終了を示すメッセージを表示し、この処理を終了する。
次に、ステップS109の構成定義シミュレーション処理について説明する。図12は、構成定義シミュレーション処理を示すフローチャートである。
制御装置110は、ステップS301において、シミュレーション結果テーブル129の作成を行なう。そして、制御装置110は、ステップS302において、システム要件マッピングテーブル123からシステム要件に対応する機能を取得する。ステップS303において、制御装置110は、システム構成情報テーブル124からボリューム情報を取得する。そして、ステップS304において、制御装置110は、変数ファンクションステータス(FUNC_STATUS)に「FALSE」を代入する。ファンクションステータスは、そのボリュームでその機能が使用できるかどうかのステータスを保持するために用いられる。
制御装置110は、ステップS305において、ステップS302で取得した機能及びステップS303で取得したボリュームについて、フラグが「NO」か、否かを、システム構成情報テーブル124に基づいて判定する。フラグが「NO」であると判定した場合は(S305:TRUE)、制御装置110は、ステップS306において、シミュレーション結果テーブル129の、ステップS302で取得した機能及びステップS303で取得したボリュームについて、利用可否を「NO」に設定する。
一方、フラグが「NO」でないと判定した場合は、ステップS307において、制御装置110は、フラグが「OPTIONAL」か、否かを判定する。フラグが「OPTIONAL」であると判定した場合は(S307:TRUE)、ステップS308において、制御装置110は、ステップS302で取得した機能及びステップS303で取得したボリュームについて、シミュレーション結果テーブル129の利用可否を「OPTIONAL」に設定する。続いて、ステップS309において、制御装置110は、構成管理テーブル126から対象プログラムを取得する。そして、ステップS310において、制御装置110は、シミュレーション結果テーブル129の対象装置にストレージ装置の製番を設定する。
また、フラグが「OPTIONAL」でないと判定した場合は(S307:FALSE)、ステップS311において、制御装置110は、ステップS302で取得した機能及びステップS303で取得したボリュームについて、シミュレーション結果テーブル129の利用可否設定を「YES」に設定する。そして、ステップS312において、制御装置110は、システム利用状況管理テーブル125から、ステップS302で取得した機能及びステップS303で取得したボリュームについて、利用しているかどうかのフラグを取得する。そして、ステップS313において、制御装置110は、取得したフラグが「NO」か、否かを判定する。フラグが「NO」であると判定した場合は(S313:TRUE)、ステップS314において、制御装置110は、ステップS302で取得した機能及びステップS303で取得したボリュームについて、シミュレーション結果テーブル129の設定要否を「YES」に設定する。続いて、ステップS315において、制御装置110は、シミュレーション結果テーブル129の対象装置にストレージ装置の製番を設定する。
ステップS306において、シミュレーション結果テーブル129の利用可否を「NO」に設定したとき、ステップS310においてシミュレーション結果テーブル129の対象装置にストレージ装置の製番を設定したとき、ステップS315においてシミュレーション結果テーブル129の対象装置にストレージ装置製の番を設定したとき、又は、ステップS313においてフラグが「NO」でないと判定したときは(S313:FALSE)、ステップS316において、制御装置110は、各ボリュームについて処理が終了したか否かを判定する。
各ボリュームについて処理終了でないと判定した場合は(S316:FALSE)、制御装置110は、上記ステップS305の処理へ戻る。各ボリュームについて処理終了であると判定した場合は(S316:TRUE)、ステップS317において、制御装置110は、各機能について処理終了か否かを判定する。
各機能について処理終了でないと判定した場合は(S317:FALSE)、制御装置110は、上記ステップS303の処理へ戻る。各機能について処理終了であると判定した場合は(S317:TRUE)、ステップS318において、制御装置110は、各システム要件について処理終了か否かを判定する。
各システム要件について処理終了でないと判定した場合は(S318:FALSE)、制御装置110は、上記ステップS301の処理へ戻る。各システム要件について処理終了であると判定した場合は(S318:TRUE)、ステップS319において、各オブジェクトについて処理終了か否かを判定する。
各オブジェクトについて処理終了でないと判定した場合は(S319:FALSE)、制御装置110は、上記ステップS301の処理へ戻る。各オブジェクトについて処理終了であると判定した場合は(S319:TURE)、制御装置110は、この処理を終了する。
次に、ステップS110の結果判定処理について説明する。図13は、結果判定処理を示すフローチャートである。
ステップS401において、制御装置110は、変数リクエストナンバー(REQUEST_NUM)にシステム要件数を代入する。続いて、ステップS402において、制御装置110は、変数フラグ(FLAG)に「TRUE」を代入する。そして、制御装置110は、ステップS403において、シミュレーション結果テーブル129からオブジェクトの構成要素ごとに機能の利用可否を取得する。
ステップS404において、制御装置110は、取得した利用可否のうちに、「NO」が存在するか否かを判定する。「NO」があると判定した場合は(S404:TURE)、ステップS405において、制御装置110は、変数フラグに「FALSE」を代入する。
変数フラグに「FALSE」を代入した場合(S405)、又は「NO」がないと判定した場合は(S404:FALSE)、ステップS406において、制御装置110は、各機能について処理終了か否かを判定する。
各機能について処理終了でないと判定した場合は(S406:FALSE)、制御装置110は、ステップS403の処理へ戻る。また、各機能について処理終了であると判定した場合は(S406:TRUE)、ステップS407において、制御装置110は、変数カウント(COUNT)に1を加算する。
変数カウントに1を加算した場合は(S407)、ステップS408において、制御装置110は、各システム要件について処理が終了したか否かを判定する。各システム要件についての処理が終了していないと判定した場合は(S408:FALSE)、制御装置110は、ステップS402の処理を実行する。
各システム要件についての処理が終了していると判定した場合は(S408:TRUE)、ステップS409において、制御装置110は、変数リクエストナンバーのナンバーと変数カウントのカウント数が等しいか否かを判定する。ナンバーとカウント数が等しいと判定した場合は(S409:TRUE)、ステップS410において、制御装置110は、成功と判定する。また、ナンバーとカウント数が等しくないと判定した場合は(S409:FALSE)、ステップS411において、制御装置110は、失敗と判定する。
成功と判定した場合(S410)、又は、失敗と判定した場合は(S411)、ステップS412において、制御装置110は、各オブジェクトについて処理終了か否かを判定する。各オブジェクトについて処理終了でないと判定した場合は(S412:FALSE)、制御装置110は、ステップS401の処理へ戻る。各オブジェクトについて処理終了と判定した場合は(S412:TRUE)、制御装置110は、この処理を終了する。
次に、ステップS115の構成定義の適用処理について説明する。図14は、構成定義の適用処理を示すフローチャートである。
ステップS501において、制御装置110は、シミュレーション結果テーブル129から設定要否が「YES」の機能について対象装置とプログラム名を特定する。そして、ステップS502において、制御装置110は、機能設定変更管理テーブル128からI/Oの中断の必要があるかどうかについての情報を取得する。この取得した情報に基づいて、ステップS503において、制御装置110は、I/Oを中断する必要があるかどうかを判定する。
I/Oの中断が必要であると判定した場合は(S503:TRUE)、ステップS504において、制御装置110は、構成定義プログラム(例えば、ストレージ装置300の構成定義プログラム321)に対して操作要求を送信する。そして、ステップS505において、制御装置110は、正常終了通知を構成定義プログラムから受信したか否かを判定する。正常終了通知を受信しないと判定した場合は(S505:FALSE)、ステップS506において、制御装置110は、I/Oの中断失敗をユーザに通知する。例えば、制御装置110は、I/Oの中断失敗の旨を示すメッセージをユーザインターフェイス500に表示する。
I/Oの中断をする必要がないと判定した場合(S503:FALSE)、又は正常終了通知を受信したと判定した場合は(S505:TRUE)、ステップS507において、制御装置110は、対象装置の構成定義プログラムに対して機能を有効にする設定要求を送信する。そして、ステップS508において、正常終了通知を構成定義プログラムから受信しないと判定した場合は(S508)、制御装置110は、ステップS509において、機能の設定失敗をユーザに通知する。例えば、制御装置110は、機能の設定に失敗した旨を示すメッセージをユーザインターフェイス500に表示する。
正常終了通知を受信したと判定した場合は(S508:TRUE)、ステップS510において、制御装置110は、システム構成情報テーブル124からシステム利用状況管理テーブル125を更新する。そして、ステップS511において、制御装置110は、機能設定変更管理テーブル128から、機能の設定に先立って必要な操作があるかどうかについての情報を取得する。そして、ステップS512において、ステップS511で取得した情報に基づいて、制御装置110は、機能の設定時に必須の操作があるか否かを判定する。
機能の設定時に必須の操作があると判定した場合は(S512:TRUE)、ステップS513において、制御装置110は、構成定義プログラム221,321及び421に対して操作要求を送信する。そして、ステップS514において、制御装置110は、正常終了通知を受信したか否かを判定する。正常終了通知を受信しないと判定すると(S514:FALSE)、ステップS516において、操作失敗をユーザに通知する。例えば、制御装置110は、操作が失敗した旨を示すメッセージをユーザインターフェイス500に表示する。
正常終了通知を受信したと判定すると(S514:TRUE)、又は、機能の設定時に必須の操作がないと判定した場合は(S512:FALSE)、ステップS515において、制御装置110は、各システム要件について処理終了か否かを判定する。各システム要件について処理終了でないと判定した場合は(S515:FALSE)、制御装置110は、ステップS501の処理へ戻る。
各システム要件について処理終了であると判定した場合(S515:TRUE)、ステップS506,S509及びS516の処理を行った場合は、制御装置110は、この処理を終了する。
次に、構成定義プログラム321がストレージ装置300の制御装置310に実行されるときの処理について説明する。図15は、この処理を示すフローチャートである。なお、構成定義プログラム221が業務ホスト200の制御装置210に実行されるときの処理、構成定義プログラム421がストレージ装置400の制御装置410に実行されるときの処理は、構成定義プログラム321が制御装置310により実行されるときの処理と同様な処理であるため、これらについて説明を省略する。
ステップS601について、制御装置310は、管理サーバ100からの要求を受信する。この要求を受信すると、ステップS602において、制御装置310は、その要求が機能設定要求か否かを判定する。機能設定要求であると判定すると(S602:TRUE)、ステップS603において、制御装置310は、その機能の設定を有効にする。
続いて、ステップS604において、制御装置310は、機能の設定を有効にすることが成功したか否かを判定する。成功したと判定すると(S604:TRUE)、ステップS605において、制御装置310は、構成定義テーブル322を更新する。そして、ステップS606において、制御装置310は、正常終了を管理サーバ100に通知する。一方、成功しなかったと判定すると(S604:FALSE)、制御装置310は、ステップS607において、機能の設定変更に失敗したことを管理サーバ100に通知する。
管理サーバ100から受信した要求が機能設定要求でないと判定すると(S602:FALSE)、ステップS608において、制御装置310は、その要求が操作要求か否かを判定する。操作要求であると判定した場合は(S608:TRUE)、ステップS609において、制御装置310は、操作要求に基づく操作を実行する。
そして、ステップS610において、制御装置310はその操作が成功したか否かを判定する。成功したと判定すると(S610:TRUE)、ステップS611において、制御装置310は、正常終了を管理サーバ100に通知する。また、成功しなかったと判定すると(S610:YES)、ステップS612において、制御装置310は、操作に失敗したことを管理サーバ100に通知する。
一方、管理サーバ100から受信した要求が操作要求でないと判定すると(S608:FALSE)、ステップS613において、制御装置310は、その要求が機能情報取得要求か否かを判定する。機能情報取得要求であると判定すると(S613:TRUE)、ステップS614において、制御装置310は、構成定義テーブル322から機能名、プログラム設定情報を取得し、管理サーバ100に送信する。
制御装置310は、上記ステップS606、上記ステップS607、上記ステップS611、上記ステップS612、上記ステップS614、又は、管理サーバ100から取得した要求が機能情報取得要求でないと判定した場合は(S613:FALSE)、制御装置310は、この処理を終了する。
次に、構成情報更新プログラム122について説明する。図16は、構成情報更新プログラム122が制御装置110に実行されるときの処理を示すフローチャートである。この処理は、例えば、ユーザインターフェイス500を介したユーザの指示により開始される。
ステップS701において、制御装置110は、管理サーバ100に接続する各装置の構成定義プログラムに対して機能取得要求情報を送信する。すなわち、業務ホスト200の構成定義プログラム221、ストレージ装置300の構成定義プログラム321及びストレージ装置400の構成定義プログラム421に対して管理サーバ100から機能取得要求情報が送信される。
そして、ステップS702において、制御装置110は、正常終了通知を受信したか否かを判定する。正常終了通知を受信したと判定した場合は(S702:TRUE)、ステップS703において、制御装置110は、構成管理テーブル126、システム構成情報テーブル124及びシステム利用状況管理テーブル125を更新する。これにより、管理サーバ100は、業務ホスト200、ストレージ装置300及びストレージ装置400の最新の構成情報を取得することができる。
一方、正常終了通知を受信しなかったと判定した場合は(S702:FALSE)、ステップS704において、制御装置110は、ユーザに対して異常終了を通知する。例えば、制御装置110は、ユーザインターフェイス500に異常終了を示す旨のメッセージを表示する。
ステップS704の構成管理テーブル126、システム構成情報テーブル124及びシステム利用状況管理テーブル125の更新、又はステップS705のユーザに対する異常終了の通知を行なうと、制御装置110は、この処理を終了する。
制御装置110は、この構成情報更新プログラム122を実行することにより、管理サーバ100が管理する業務ホスト200、ストレージ装置300及びストレージ装置400の最新の構成情報を取得することができる。したがって、例えば、ユーザがユーザインターフェイス500から管理サーバ100にシステム要件実現プログラム121の実行を指示する前に、構成情報更新プログラム122の実行を指示することにより、業務ホスト200、ストレージ装置300及びストレージ装置400の最新の構成情報に基づいて、システム要件実現プログラム121を実行することが可能となる。また、ユーザによりユーザインターフェイス500上でシステム要件実現プログラム121の起動が指示されると、システム要件実現プログラム121を実行する前に、構成情報更新プログラム122が自動的に実行されるように構成しても良い。なお、以下で説明する作用では、構成情報更新プログラム122が、システム要件実現プログラム121が起動されると自動的に実行される場合について説明する。
次に、上述のように構成されたストレージシステム10における作用について、ユーザがシステムの再構成について、既存のシステムでのシミュレーションを行なう場合と、システムの再構成を含むシミュレーションを行なう場合についてそれぞれ説明する。いずれのシミュレーションを行なう場合にも、システム要件実現プログラム121の起動がユーザにより指示されると、システム要件実現プログラム121が実行される前に、構成情報更新プログラム122が実行される。これにより、ストレージシステム10における管理サーバ100は、業務ホスト200、ストレージ装置300,400から最新の構成情報を取得することができる。したがって、システムの再構成についてシミュレーションを行なう場合に、ユーザは、最新の構成情報に基づいてシミュレーションを実行できるようになる。
先ず、既存のシステムでのシミュレーションを行なう場合について説明する。先ず、ユーザは、ユーザインターフェイス500を操作して、システム要件選択画面501をユーザインターフェイス500に表示する。そして、ユーザは、システム要件選択画面501上で、システム要件適用オブジェクト、シミュレーションタイプ、システム要件を選択する。なお、システム要件からは、ユーザが実現したいシステム要件を1つ以上選択する。ユーザは、シミュレーションタイプとして「既存のシステム構成でのシミュレーション」を選択するとともに、システム要件適用オブジェクトとして「コピーペア1」、「コピーペア2」、システム要件として「コピーペア間で、暗号化データの転送をしたい」を選択する。そしてこれらの選択が終了すると、ユーザは、適用ボタン501Aを押下する。これにより、ユーザインターフェイス500からユーザに選択された情報が管理サーバ100へ送信される。
管理サーバ100はユーザインターフェイス500から送信された情報と、システム要件マッピングテーブル123とを用いて、ユーザに選択されたシステム要件を満たすために必要な機能を検索する。この検索が終了すると、システム構成情報テーブル124を使用して、システム要件適用オブジェクトで選択されたオブジェクトが、機能を実現できるかどうかを調べる。機能が全て利用可能であれば、当該システム要件を実現可能と判定する。管理サーバ100は、この処理をシステム要件ごとに実行する。すなわち、コピーペア1、コピーペア2が既存のシステム構成で暗号化データの転送が実行できるか否かがシミュレーションされる。
このように処理を実行した後、管理サーバ100は、シミュレーション結果として、ユーザインターフェイス500にシミュレーション結果画面502を表示する。シミュレーション結果として、コピーペア1、コピーペア2それぞれについて既存のシステム構成で暗号化データの転送が実行できるか否かがシミュレーション結果画面502に表示される。コピーペア1が当該機能を実現可能であればシステム要件欄5023Bに「OK」が表示され、コピーペア2が当該機能を実現可能であればシステム要件欄5023Bに「NG」が表示される。また、暗号化データの転送が実行できる場合には、コピーペア1、コピーペア2のオブジェクトに対応する実行欄5023Dに実行ボタンが表示される。
ユーザは、コピーペア1が既存システムのシステム構成で暗号化データの転送が実行可能な場合に、コピーペア1で暗号化データの転送を設定する場合は、シミュレーション結果画面502に表示されたコピーペア1に対応する実行欄5023Dの実行ボタンを入力する。
このように実行ボタンが入力されると、管理サーバ100からシステム要件の対象となるオブジクトを有する装置に対して、実行ボタンの入力により指定された機能を有効にする命令を送信する。つまり、コピーペア1を構成するストレージ装置300及びストレージ装置300に、コピーペア1で暗号化データの転送を行なう機能を有効にする命令が送信される。
命令が送信される各装置には、構成定義プログラムが格納されている。管理サーバ100から機能を有効にする命令が送信されると、その命令に基づいて、その機能を有効に設定する。例えば、上記命令を受信したストレージ装置300の制御装置310は、メインメモリ320に格納された構成定義プログラム321を実行し、コピーペア1を構成するボリュームに対して暗号化データの転送機能を有効に設定する。また、上記命令を受信したストレージ装置400の制御装置410は、メインメモリ420内に格納された構成定義プログラム422を実行し、コピーペア1を構成するボリュームに対して暗号化データの転送機能を有効に設定する。これにより、コピーペア1において、暗号化データの転送機能が有効となる。
次に、システムの再構成を含むシミュレーションを行なう場合について説明する。先ず、ユーザは、ユーザインターフェイス500を操作して、システム要件選択画面501をユーザインターフェイス500に表示する。そして、ユーザは、システム要件選択画面501上で、システム要件適用オブジェクト、シミュレーションタイプ、システム要件を選択する。なお、システム要件からは、ユーザが実現したいシステム要件を1つ以上選択する。ユーザは、シミュレーションタイプとして「システムの再構成を含むシミュレーション」を選択するとともに、システム要件適用オブジェクトとして「コピーペア1」、「コピーペア2」、システム要件として「コピーペア間で、暗号化データの転送をしたい」を選択する。そしてこれらの選択が終了すると、ユーザは、適用ボタン501Aを押下する。これにより、ユーザインターフェイス500からユーザに選択された情報が管理サーバ100へ送信される。
管理サーバ100はユーザインターフェイス500から送信された情報と、システム要件マッピングテーブル123とを用いて、ユーザに選択されたシステム要件を満たすために必要な機能を検索する。この検索が終了すると、システム構成情報テーブル124を使用して、システム要件適用オブジェクトで選択されたオブジェクトが、機能を実現できるかどうか、システムの再構成によって実現可能であるかを調べる。機能が全て利用可能であれば、当該システム要件を実現可能と判定する。管理サーバ100は、この処理をシステム要件ごとに実行する。すなわち、コピーペア1、コピーペア2が既存のシステム構成で暗号化データの転送が実行できるか否か、システムを再構成すれば実現可能であるかがシミュレーションされる。
このように処理を実行した後、管理サーバ100は、シミュレーション結果として、ユーザインターフェイス500にシミュレーション結果画面504を表示する。シミュレーション結果として、コピーペア1、コピーペア2それぞれについて既存のシステム構成で暗号化データの転送が実行できるか否か、システムを再構成すれば実現可能であるかがシミュレーション結果画面504に表示される。コピーペア1が当該機能を実現可能であればシステム要件欄5023Bに「OK」が表示され、コピーペア2が当該機能を、システムを再構成すれば実現可能であればシステム要件欄5023Bに「OPTIONAL」が表示される。
また、ユーザは、コピーペア2がシステムを再構成すれば暗号化データの転送が実行可能な場合に、コピーペア2でどのような操作をすれば実現できるかを知りたい場合には、詳細欄5043Cに表示された詳細ボタンを入力する。
すると、ユーザインターフェイス500にシミュレーション結果詳細画面505が表示される。ユーザは、実現に必要な操作欄5054の表示によりどのような操作をすれば当該機能を実現することが可能となるかを視認することができる。
したがって、ストレージシステム10によると、管理サーバ100が管理する業務ホスト200、ストレージ装置300及びストレージ装置400に対して既存のシステム構成でのシミュレーションで、ユーザが所望のシステム要件についてのシミュレーションを行なうことにより、ストレージシステム10内でユーザが所望するシステム要件が可能であれば、シミュレーション結果画面502のシステム要件欄5023Bに「OK」と表示されるとともに、シミュレーション結果画面502の実行欄5023Dに実行ボタンが表示される。そして、ユーザが実行欄5023Dに表示された実行ボタンを入力することにより、ストレージシステム10内で、ユーザの所望するシステム要件が実現できるようになる。すなわち、ストレージシステム10において、ユーザの所望するシステム要件に適した運用を行なうことができ、ストレージシステム10におけるシステムの再構成についての支援をすることができる。
また、システム要件の中には、現在のシステム構成では実現できないが、プログラムのバージョンアップなど、管理サーバ100が管理する装置のシステムを再構成することによって実現可能になるものが存在する。このようなシステムを再構成すれば実現可能となる機能を、システムの再構成を含むシミュレーションを行なうことにより、ユーザに対して提示することが可能となる。具体的には、シミュレーション結果画面504のシステム要件欄5043Bに「OPTIONAL」が表示される。また、「OPTIONAL」が表示されたオブジェクトに対応する詳細欄5043Cに表示される詳細ボタンをユーザが入力することにより、ユーザが所望するシステム要件を実現するためには、どのような操作をすれば良いかを視認することができる。
なお、上記実施の形態では、業務ホスト200、ストレージ装置300及びストレージ装置400と、その業務ホスト200、ストレージ装置300及びストレージ装置400を管理する管理サーバ100を含むストレージシステム10であって、業務ホスト200、ストレージ装置300及びストレージ装置400は、それぞれ提供する機能とその機能の設定状態を格納する構成定義テーブル222,322及び422を備え、管理サーバ100は、業務ホスト200、ストレージ装置300及びストレージ装置400が提供する機能と、ストレージシステム10におけるシステム要件との対応関係を格納するシステム要件マッピングテーブル123と、業務ホスト200、ストレージ装置300及びストレージ装置400が提供する機能の情報を格納する構成管理テーブル126と、「コピーペア間で、暗号化データの転送をしない」などシステム要件などの入力を受付けるユーザインターフェイス500と、ユーザインターフェイス500で取得したシステム要件と対応する機能を、システム要件マッピングテーブル123を用いて取得し、その取得した機能と、構成管理テーブル126を用いて取得する現在のストレージシステム10におけるユーザインターフェイス500から取得したシステム要件に対応する機能とから、そのシステム要件が実現できるか否かをシミュレーションし、そのシミュレーション結果に基づいて、システム要件と対応する構成定義テーブルにおける機能を有効に設定する指示を、業務ホスト200、ストレージ装置300及びストレージ装置400へ通知する場合で説明しているが、本発明は、これに限るものではない。
また、管理サーバ100は、シミュレーション結果とともに、システム要件が実現できる場合には実行するための実行ボタンをユーザインターフェイス500に表示するシミュレーション結果画面502の実行欄5023Dに表示し、この実行ボタンの入力によりシステム要件を実現するための機能を有効にするための通知をストレージ装置300ストレージ装置400に行なう場合で説明したが、本発明はこれに限るものではない。
また、管理サーバ100は、構成定義テーブル222,322及び422に格納される提供する機能とその機能の設定状態を収集し、その収集される提供する機能とその機能の設定状態に基づいて、前記構成管理テーブル126、システム構成情報テーブル124及びシステム利用状況管理テーブル125に格納する情報を更新する場合で説明したが、本発明はこれに限るものではない。
また、管理サーバ100は、ユーザインターフェイス500のシステム要件選択画面501から、システム要件とともに現在のシステム構成でのシミュレーションを実行するか、ストレージシステムの再構成を含むシミュレーションを実行するかのシミュレーションタイプの入力を受付け、その入力を受付けたシミュレーションタイプに基づいて、シミュレーションを実行する場合で説明したが、本発明は、これに限るものではない。
また、管理サーバ100はストレージシステム10の再構成を含むシミュレーションを実行し、再構成を行なえばシステム要件に対応する機能が実現できるシミュレーション結果が得られた場合に、ストレージシステムを再構成するための情報をユーザインターフェイス500にシミュレーション結果詳細画面505の実現に必要な操作欄5054にメッセージ「ストレージ2にプログラム1をインストールしてください」と表示する場合で説明したが、本発明はこれに限るものではない。
なお、上記実施の形態では、ユーザインターフェイス500は、管理サーバ100とネットワークを介して接続される構成で説明したが、ユーザインターフェイス500は、管理サーバ100に含まれる構成でも良い。
2…データネットワーク、3…管理ネットワーク、10…ストレージシステム、100…管理サーバ、110…制御装置、120…メインメモリ、121…システム要件実現プログラム、122…構成情報更新プログラム、123…システム要件マッピングテーブル、124…システム構成情報テーブル、125…システム利用状況管理テーブル、126…構成管理テーブル、127…構成定義管理テーブル、128…機能設定変更管理テーブル、129…シミュレーション結果テーブル、200…業務ホスト、221,321,421…構成定義プログラム、222,322,422…構成定義テーブル、300,400…ストレージ装置、500…ユーザインターフェイス、501…システム要件選択画面、502,504…シミュレーション結果画面、503,505…シミュレーション結果詳細画面、506,507…機能設定変更結果画面