JP2008267405A - Tripod type constant velocity universal joint - Google Patents
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Abstract
Description
この発明はトリポード型等速自在継手に関し、自動車や各種産業機械等の動力伝達装置に利用することができる。 The present invention relates to a tripod type constant velocity universal joint, and can be used for power transmission devices such as automobiles and various industrial machines.
前輪駆動車や独立懸架方式の後輪駆動車の駆動軸には、角度変位および軸方向変位を許容するしゅう動式等速自在継手が用いられる。従来の一般的なトリポード型等速自在継手は、図4に示すように、外側継手部材としての外輪10と、内側継手部材としてのトラニオン20と、トルク伝達要素としてのローラアセンブリ(30,32)とを主要な構成要素としている。
A sliding type constant velocity universal joint that allows angular displacement and axial displacement is used for the drive shaft of the front wheel drive vehicle and the rear wheel drive vehicle of the independent suspension type. As shown in FIG. 4, a conventional general tripod type constant velocity universal joint includes an
外輪10はマウス部12とステム部16とからなり、ステム部16のスプライン(またはセレーション。以下同じ。)軸18にて、連結すべき2軸のうちの一方とトルク伝達可能に結合するようになっている。マウス部12は一端にて開口したカップ状で、内周にトラック溝14が形成してあり、各トラック溝14の側壁がローラ案内面となる。
The
トラニオン20はボス部22とトラニオンジャーナル26とからなる。ボス部22は、連結すべき2軸のうちのもう一方とトルク伝達可能に結合するためのスプライン孔24を有する。図4ではトラニオンジャーナル26が1つだけ示してあるが、3本のトラニオンジャーナル26がボス部22の円周方向に等間隔で配設される。
The
各トラニオンジャーナル26にローラアセンブリ(30,32)が担持されている。各ローラアセンブリはスフェリカルローラ30と針状ころ32とを含む。針状ころ32はトラニオンジャーナル26の外周面とスフェリカルローラ30の内周面との間に転動可能に介在させてある。したがって、スフェリカルローラ30はトラニオンジャーナル26に対して回転および軸方向移動が可能である。
Each
従来、一般的なトリポード型等速自在継手では、図5(A)に示すように、針状ころ32の軸方向両側にインナワッシャ34とアウタワッシャ36が配置してある。インナワッシャ34はリング状で、トラニオン20のボス部22と針状ころ32の端面との間に介在させてある。アウタワッシャ36は横断面が概略L字形で、軸方向に延びる円筒部と、円筒部の一方の端部から半径方向内向きに延びる円板部とからなる。円筒部の他方の端部は半径方向外側に折り曲げ、折り曲げた部分の外径をスフェリカルローラ30の内径よりも大きくしてある。トラニオンジャーナル26の先端近くに周溝29が形成してある。この周溝29に丸サークリップ38を取り付けて、アウタワッシャ36のトラニオンジャーナル26先端側への移動を規制している。そのために、アウタワッシャ36の円板部の内径は丸サークリップ38の外径よりも小さく、また、円筒部の外径は針状ころ32の外接円と等しいかそれよりも小さくしてある。そして、アウタワッシャ36の折り曲げた部分により、スフェリカルローラ30がトラニオンジャーナル26の先端側へ抜け落ちないようになっている。
Conventionally, in a general tripod type constant velocity universal joint, an
上述の一般的なトリポード型等速自在継手とは別に、特許文献1には、トラニオンジャーナルに針状ころの端面を受け止めるつば面を設け、インナワッシャ、アウタワッシャおよび丸サークリップを廃したトリポード型等速自在継手が記載されている。すなわち、図5(B)に示すように、トラニオンジャーナル26の外周面は針状ころ32のための軌道となるが、その軌道の軸方向両側につば面26a,26bが形成してある。針状ころ32の軸方向移動はつば面26a,26bによって規制される。この場合、スフェリカルローラ30がトラニオンジャーナル26の先端部へ移動すると抜け落ちる構造になっている(図5(C))。すなわち、トラニオンジャーナル26の先端部28の外径は、針状ころ32の外接円よりも小径で、スフェリカルローラ30の内周面よりも小径である。
図5(B)に示した従来の技術の場合、トラニオン20とローラアセンブリ(30,32)を含むユニットすなわちトリポードキットを外輪10から脱き出すと、トラニオン20、スフェリカルローラ30、針状ころ32がばらばらに分解する可能性がある。すなわち、図5(A)に示す従来の構造では、スフェリカルローラ30が図中の上向きにスライドしてもアウタワッシャ36がスフェリカルローラ30と干渉するため、分解することはないのに対し、図5(B)のようにアウタワッシャがなく、トラニオンジャーナル26につば面26a,26bを設けて針状ころ32の脱落を防止するタイプでは、図5(C)に示すようにスフェリカルローラ30が図中の上向きにスライドするとトラニオンジャーナル26から脱落してしまい、各部品が分解してしまう。
5B, when the unit including the
この発明の目的は、部品点数を増やすことなく、トリポードキットが外輪から脱落してもトリポードキットが分解しないようにすることである。 An object of the present invention is to prevent the tripod kit from being disassembled even if the tripod kit is dropped from the outer ring without increasing the number of parts.
この発明のトリポード型等速自在継手は、内周の円周方向等分位置に軸方向に延びるトラックを形成した外側継手部材と、円周方向等分位置から半径方向に突出したトラニオンジャーナルを有する内側継手部材と、各トラニオンジャーナルに回転自在に担持されたローラアセンブリとを備え、前記ローラアセンブリが、外周面が真球状のスフェリカルローラと、前記トラニオンジャーナルと前記スフェリカルローラとの間に配列した複数の針状ころとからなり、トラニオンジャーナルの先端部分の外径aがスフェリカルローラの内径bよりも大きいことを特徴とする。 A tripod type constant velocity universal joint according to the present invention has an outer joint member in which a track extending in the axial direction is formed at a circumferentially equal position on the inner circumference, and a trunnion journal projecting radially from the circumferentially equal position. An inner joint member and a roller assembly rotatably supported on each trunnion journal, and the roller assembly is a plurality of spherical rollers having an outer circumferential surface arranged between the trunnion journal and the spherical roller. The outer diameter a of the front end portion of the trunnion journal is larger than the inner diameter b of the spherical roller.
トラニオンジャーナルの先端部分は真円形状でも(請求項2)、非真円形状(請求項3)でもよい。 The front end portion of the trunnion journal may have a perfect circle shape (Claim 2) or a non-circular shape (Claim 3).
この発明によれば、スフェリカルローラがトラニオンジャーナルの先端側から抜け落ちないため、トリポードキットが外輪から脱落してもトリポードキットが分解しない。また、実施に当たってはトラニオンジャーナル先端部分の外径とスフェリカルローラの内径との寸法関係を設定するだけでよいため、部品点数を増やすことがない。 According to this invention, since the spherical roller does not fall off from the front end side of the trunnion journal, the tripod kit will not be disassembled even if the tripod kit falls off the outer ring. Further, in the implementation, it is only necessary to set the dimensional relationship between the outer diameter of the trunnion journal tip and the inner diameter of the spherical roller, so that the number of parts is not increased.
以下、図面に従ってこの発明の実施の形態を説明する。ここで、トリポード系の等速自在継手の基本構造とりわけ外側継手部材に関しては、図4および図5に関連して既に述べた従来のものと実質的に同じであるから、重複した記述は省略し、以下ではもっぱらトリポードキットについて説明することとする。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. Here, the basic structure of the tripod-type constant velocity universal joint, particularly the outer joint member, is substantially the same as the conventional one already described with reference to FIGS. In the following, the tripod kit will be described exclusively.
図1に示すトリポードキットは、内側継手部材としてのトラニオン20と、トルク伝達要素としてのローラアセンブリ(30,32)とを含む。トラニオン20はボス部22とトラニオンジャーナル26とからなり、ボス部22に形成したスプライン孔24で、シャフト等とトルク伝達可能に結合するようになっている。トラニオンジャーナル26はボス部22の円周方向3等分位置から半径方向に突出している。トラニオンジャーナル26の外周面は、針状ころ32が転動するための円筒形の軌道となる。軌道の軸方向両側の壁面は、軌道に配置した針状ころ32の端面を受け止めるつば面26a,26bとなる。
The tripod kit shown in FIG. 1 includes a
各ローラアセンブリは、スフェリカルローラ30と、複数の針状ころ32とを含んでいる。スフェリカルローラ30は内周面が円筒形で外周面が球状である。針状ころ32は円柱状で、トラニオンジャーナル26の外周面(軌道)とスフェリカルローラ30の内周面との間に転動可能に配列してある。そして、トラニオンジャーナル26の外周面(軌道)をインナレースとし、スフェリカルローラ30の内周面をアウタレースとした、保持器のないいわゆる総ころ軸受を構成する。したがって、スフェリカルローラ30はトラニオンジャーナル26に対して回転および軸方向移動が可能である。スフェリカルローラ30の外周面は外輪10のローラ案内面と接する。
Each roller assembly includes a
トラニオンジャーナル26の先端部分18の外径aとスフェリカルローラ30の内径bとの関係がa<bの場合には、スフェリカルローラ30が脱落してしまい、トリポードキット(20,30,32)が分解してしまう。そのため、トリポードキット(20,30,32)が分解するのを防止するため、わずかな干渉しろを設ける(a>b)。例を挙げるならば、数μm〜数十μm程度の干渉しろとする。このような設定とすることにより、スフェリカルローラ30がトラニオンジャーナル26の先端側へ移動しようとしても、先端部分18と干渉して外側へ移動することができないため、分解を防止することができる。
When the relationship between the outer diameter a of the
トラニオンジャーナル26にスフェリカルローラ30を組み付けるには、スフェリカルローラ30の外力による弾性変形を利用する。より具体的に述べると、図2に示すように、スフェリカルローラ30をトラニオンジャーナル26の上方にセットし、トラニオンジャーナル26の外周に針状ころ32を配列した状態で、スフェリカルローラ30をトラニオンジャーナル26の先端部分28を通過させて組み付ける。その際、図3(B)に示すように、スフェリカルローラ30に白抜き矢印で示す向きに外力を加えると、スフェリカルローラ30は黒矢印で示す向きに膨らんで、トラニオンジャーナル26の先端部分28の外径aとスフェリカルローラ30の内径bとの関係がa≦bで表される関係となる。このように、弾性変形により瞬間的にa<bの関係を創出することで、スフェリカルローラ30がトラニオンジャーナル26の先端部分28を通過することができる。
In order to assemble the
ここで、トラニオンジャーナル26の先端部分28の断面形状は真円形状であっても組み付けは可能であるが、図3(A)に示すように非真円形状とすることで、容易に組み付けを行うことができる。すなわち、トラニオンジャーナル26の先端部分28の断面形状を非真円形状たとえば楕円形状とすることによって、長径部と短径部を設けることができ、組み込みを行う際には長径部のみが負すきまとなっているので、組み込み時に加える外力を小さくすることができる。
Here, the cross-sectional shape of the
また、トラニオンジャーナル26の先端部分28の断面形状を非真円形状とした場合には、図3(B)のようにスフェリカルローラ30に対して白抜き矢印の方向の外力を加えてスフェリカルローラ30を弾性変形させることにより、トラニオンジャーナル26が黒矢印の方向に弾性変形するため、スフェリカルローラ30がトラニオンジャーナル26の先端部分28を通り抜けて、組み付けることもできる。
When the cross-sectional shape of the
10 外輪
12 マウス部
14 トラック溝
16 ステム部
18 スプライン軸
20 トラニオン
22 ボス部
24 スプライン孔
26 トラニオンジャーナル
26a,26b つば面
28 先端部分
30 スフェリカルローラ
32 針状ころ
10
Claims (3)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007107267A JP2008267405A (en) | 2007-04-16 | 2007-04-16 | Tripod type constant velocity universal joint |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Country Status (1)
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2007
- 2007-04-16 JP JP2007107267A patent/JP2008267405A/en not_active Withdrawn
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