JP2008266278A - 持久力増強剤及び抗疲労剤 - Google Patents

持久力増強剤及び抗疲労剤 Download PDF

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一良 矢澤
Tomoyuki Susa
智之 諏佐
Atsushi Honma
篤史 本間
Taiki Morita
大紀 森田
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Abstract

【課題】人間及び動物に対して、高い持久力増強効果及び抗疲労効果を有する飲食品又は飼料を提供する。
【解決手段】カエデ属植物の成分を含有することを特徴とする持久力増強作用及び抗疲労作用を目的とした飲食品又は飼料を人間及び動物に提供する。カエデ属植物は、植物全体、または葉部を生のまま用いてもよく、これらを乾燥した乾燥体、もしくは乾燥後粉砕した粉末を用いてもよい。また、水抽出、熱水抽出、酸性下での抽出、アルカリ性下での抽出、エタノール、アセトン、酢酸エチル、ヘキサン等有機溶媒で抽出した抽出物を用いることもできる。
【選択図】なし

Description

本発明は、人間及び動物の持久力増強及び抗疲労作用を目的とした飲食品、又は飼料に関する。
健康志向が高まっている現在、スポーツと栄養・生理機能の関係についての認識が深まっている。このような中で、エネルギー補給、疲労回復、さらに瞬発力や持久力増強、身体作りなど様々な場面でスポーツフーズが利用されている。中でも、持久力増強剤及び抗疲労剤はスポーツ選手の成績向上のためのみならず、普通の人が仕事をする上での持久力維持や、活力あふれる生活を送るためのものとして多く使用されている。これら持久力増強剤及び抗疲労剤の多くは、ビタミン類と生薬から成り、科学的根拠のない古来からの伝承により効果を謳っているものや、カフェインやエチルアルコールを含有し、興奮、不眠などを伴うことが多く、真に健康を目的としたものとは言い難いものもあるのが実情である。このような中で、持久力増強及び抗疲労剤は、はっきりとした有効性が認められ、科学的根拠のあるものが求められている。
また、動物においても同様であり、競走馬などのレース用の動物から家畜、動物園などの施設で飼育されている動物、ペットなどの動物においても持久力増強及び抗疲労作用のあるものが求められている。
カエデ属に属する植物は世界に広く分布し、特に温帯地方に多く見られる落葉広葉樹である。カエデ属に属する植物の中ではメグスリノキが食品として扱われているが、一般的にはカエデ属に属する植物は、食用に供せられることは少ない。また、カエデ属植物に持久力増強及び抗疲労作用があるという報告は全くない。
本発明が解決しようとする課題は、人間及び動物に対して、高い持久力増強効果及び抗疲労効果を有する飲食品又は飼料を提供することにある。
上記の課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、カエデ属植物に顕著な持久力増強及び抗疲労作用があることを見出した。すなわち本発明は、以下の構成を有する。
(1)カエデ属植物の成分を含有し、それが有効成分であることを特徴とする持久力増強剤及び/又は抗疲労剤。
(2)上記カエデ属植物の成分がヤマモミジ(Acer amoenum Carr.var. matsumurae Ogata)の葉熱水抽出物であることを特徴とする(1)に記載の持久力増強剤及び/又は抗疲労剤。
(3)上記(1)又は(2)に記載の持久力増強剤及び/又は抗疲労剤を含む食品又は飼料。
本発明により、カエデ属植物を有効成分とする持久力増強作用及び抗疲労作用を有する飲食品、又は飼料を人間及び動物に提供することができる。
本発明に関わるカエデ属植物はイロハモミジ(Acer palmatum Thub.)、ヤマモミジ(Acer amoenum Carr. var. matsumurae Ogata)、オオモミジ(Acer amoenum Carr.)、コミネカエデ(Acer micranthum)、コハウチワカエデ(Acer sieboldianum)、ミネカエデ(Acer tschonoskii)、ハウチワカエデ(Acer japonicum)、トウカエデ(Acer burgerianum)、チドリノキ(Acercarpinifolium)、メグスリノキ(Acer nikoense)、カジカエデ(Acer diabolicum)、ハナノキ(Acer pycnanthum)、カラコギカエデ(Acer ginnala)、オオイタヤメイゲツ(Acer shirasawanum)、ヒトツバカエデ(Acer distylum)、イタヤカエデ(Acer mono)、ホソエカエデ(Acer capillipes)、ミツデカエデ(Acer cissifolium)、オガラバナ(Acer ukurunduense)、テツカエデ(Acer nipponicum)、ウリカエデ(Acer crataegifolium)、アサノハカエデ(Acer argutum)、ヨーロッパカエデ(Acer platanoides)、サトウカエデ(Acer saccharum)、トネリコバノカエデ(Acer negundo)、ブラックメープル(Acer nigrum)、ヒナウチワカエデ(Acer tenuifolium),ウリハダカエデ(Acer rufinerve)等をさす。
本発明に関わるカエデ属植物は、植物全体、又は葉部を生のまま用いてもよく、これらを乾燥した乾燥体、もしくは乾燥後粉砕した粉末を用いることもできる。また、これらを水抽出、熱水抽出、酸性下での抽出、アルカリ性下での抽出、エタノール、アセトン、酢酸エチル、ヘキサン等有機溶媒で抽出した抽出物を用いることもできる。
本発明における「持久力」とは、ある一定の運動状態を継続して行うことができる能力をいい、「持久力増強作用」とは、その継続してできる能力が増強される作用、例えば、具体的には継続時間が延びることにより確認することができる。本発明における抗疲労作用及び持久力増強作用は例えば後述する実施例のようにマウスを用いた遊泳疲労試験等により評価することができる。「疲労」とは、生体がある機能を発揮した結果、その機能が低下する現象をいう。これらに限定されるものではないが例えば、「水泳をした後の筋肉疲労」「長時間にわたり、仕事をした時の疲労」「毎日の通常生活において蓄積する疲労」等を挙げることができる。「抗疲労作用」とは、例えば本発明のカエデ属植物の粉末もしくは抽出物等を飲食服用することにより、そのような「疲労」状態を軽減させる作用及び「疲労」状態からの回復を促進する作用、あるいは「疲労」を予防し、疲れにくくする作用等をいう。
本発明に関わる持久力増強剤及び抗疲労剤を製造するには、上記の方法で製造したカエデ属植物の粉末もしくは抽出物を用いることができ、常法に従って公知の医薬用無毒性担体と組み合わせて製剤化すればよい。本発明に関わる持久力増強剤及び抗疲労剤は、種々の剤型での投与が可能であり、例えば、経口投与剤としては錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤、ソフトカプセル剤などの固形剤、溶液剤、懸濁剤、乳化剤等の液剤、凍結乾燥剤等が挙げられ、非経口投与剤としては、注射剤の他、坐剤、噴霧剤、経皮吸収剤等が挙げられ、これらの製剤は製剤上の常套手段により調製することができる。上記医薬用無毒性担体としては、例えば、グルコース、乳糖、ショ糖、でんぷん、マンニトール、デキストリン、脂肪酸グリセリド、ポリエチレングリコール、ヒドロキシエチルでんぷん、エチレングリコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アミノ酸、アルブミン、水、生理食塩水などが挙げられる。また、必要に応じて安定化剤、滑沢剤、湿潤剤、乳化剤、結合剤等の慣用の添加剤を適宜添加することができる。
本発明に関わる持久力増強剤及び抗疲労剤において、かかる医薬品の形態におけるカエデ属植物の粉末もしくは抽出物の投与量は、患者の年齢、体重、症状、疾患の程度、投与スケジュール、製剤形態等により、適宜選択、決定されるが、例えば、生葉等価量として一日当たり0.01mg〜100g/kg体重程度とされ、一日数回に分けて投与してもよい。
動物においても人間用と同様に製剤化すればよい。動物の年齢、体重、症状、疾患の程度、投与スケジュール、製剤形態などにより、適宜選択、決定されるが、例えば生葉等価量として一日あたり0.01〜100g/kg体重程度とされ、一日数回に分けて投与してもよい。
また、本発明に関わるカエデ属植物は、毒性を有することは報告されていないことから、持久力増強剤及び抗疲労剤を目的とした飲食品として摂取することもできる。また本発明に関わるカエデ属植物(生のまま、乾燥粉末もしくは抽出物)を含有することを特徴とする機能性食品は、特定保健用食品、栄養機能食品、又は健康食品等として位置付けることができる。機能性食品としては、例えば、カエデ属植物生のまま、乾燥粉末もしくは抽出物)に適当な助剤を添加した後、慣用の手段を用いて、食用に適した状態、例えば、顆粒状、粒状、錠剤、カプセル剤、ソフトカプセル剤、ペースト状等に形成したものを用いることができる。この飲食品は、そのまま食用に供してもよく、また種々の食品(例えばハム、ソーセージ、かまぼこ、ちくわ、パン、バター、粉乳、菓子など)に添加して使用したり、水、酒類、果汁、牛乳、清涼飲料水等の飲物に添加して使用してもよい。
本発明に関わる持久力増強剤及び抗疲労剤において、かかる食品の形態における本発明のカエデ属植物の成分の摂取量は、年齢、体重、症状、疾患の程度、食品の形態等により適宜選択、決定されるが、例えば、生葉等価量として一日当たり0.01mg〜100g/kg体重程度となるようにする。
動物においても同様にカエデ属植物(生のまま、乾燥粉末もしくは抽出物)に適当な助剤を添加した後、慣用の手段を用いて、食用に適した状態、例えば顆粒状、粒状、錠剤、カプセル剤、ペースト状に形成したものを用いることができる。また飼料及びペットフードに添加して使用したり、水などの飲料水に添加してもよい。
かかる動物のための食品における本発明のカエデ属植物の粉末もしくは抽出物の摂取量は、動物の年齢、体重、症状、摂取スケジュール、製剤形態等により、適宜選択、決定されるが、例えば生葉等価量として一日当たり0.01mg〜100g/kg体重程度となるようにする。
以下に本発明をより詳細に説明するために実施例を挙げるが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
実施例 ヤマモミジの持久力増強及び抗疲労作用の効果
カエデ属植物の持久力増強及び抗疲労作用を調べるために以下の実験を行った。被験試料として、ヤマモミジ(Acer amoenum Carr. var. matsumurae Ogata)の熱水抽出物を用いた。ヤマモミジの葉の乾燥物80グラムを粉砕し、16リットルの蒸留水にいれ沸騰させて1時間沸騰させ冷ました後、減圧乾固させた。その結果16グラムの抽出物を得た。4週齢の雄性ddYマウスを用い、5日間の予備飼育後、1群10匹で2群に分けた。群構成は、対照群(水投与群)と、上記方法にて抽出したヤマモミジの熱水抽出物500mg/kgを投与群とし、週5日間対照群は0.3mlの水を、投与群は0.3mlの水に熱水抽出物を溶かして経口投与を行った。投与1週目からマウスに体重の10%のおもりを負荷して強制水泳させ、疲労困憊し頭部が完全に5秒間水中に沈むまでの時間を測定した。その結果を表1に示す。数値は平均値±標準誤差(秒)で示した。
Figure 2008266278
この結果より、ヤマモミジ熱水抽出物投与群において遊泳時間の顕著な延長効果が認められ、持久力増強及び抗疲労作用が示された。
産業上の利用の可能性
本発明によりカエデ属植物の成分を含有することを特徴とする持久力増強作用及び抗疲労作用を目的とした飲食品又は飼料を人間及び動物に提供することが可能となった。

Claims (3)

  1. カエデ属植物の成分を含有し、それが有効成分であることを特徴とする持久力増強剤及び/又は抗疲労剤。
  2. 前記カエデ属植物の成分がヤマモミジ(Acer amoenum Carr. var. matsumurae Ogata)の葉熱水抽出物であることを特徴とする請求項1に記載の持久力増強剤及び/又は抗疲労剤。
  3. 請求項1又は2に記載の持久力増強剤及び/又は抗疲労剤を含む食品又は飼料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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