JP2008264075A - 超音波診断装置及び画像診断システム - Google Patents
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Abstract
【課題】表示された診断画像あるいは記録用紙上に記録された診断画像が反転している場合においてもそれを確実に識別できるようにする。
【解決手段】診断画像60は超音波画像62と参照画像64とを有する。参照画像64はボディマーク69とプローブマーク74とを有する。ボディマーク69は身体の診断部位を表す図形部分70と身体の右側あるいは左側を表す文字部分72とを有する。診断画像60の全体が反転した場合には、文字部分72も反転するため(更に図形部分70に対する文字部分72の位置も変わるため)、それを観察することにより、反転の有無を容易且つ迅速に確認できる。
【選択図】図3
【解決手段】診断画像60は超音波画像62と参照画像64とを有する。参照画像64はボディマーク69とプローブマーク74とを有する。ボディマーク69は身体の診断部位を表す図形部分70と身体の右側あるいは左側を表す文字部分72とを有する。診断画像60の全体が反転した場合には、文字部分72も反転するため(更に図形部分70に対する文字部分72の位置も変わるため)、それを観察することにより、反転の有無を容易且つ迅速に確認できる。
【選択図】図3
Description
本発明は、超音波診断装置及び画像診断システムに関し、特に、画像診断において左右の誤認を防止する技術に関する。
超音波診断装置は、生体に対して超音波を送受波して得られたデータに基づいて超音波画像を形成する装置である。超音波画像の表示に当たっては通常、超音波画像と共に、患者名、診断日時、送信周波数、等の属性情報もテキスト情報として表示される。また、診断部位を特定するための参照画像も表示される。参照画像は、通常、ボディマーク及びプローブマークを含むものである。前者は身体上の診断部位を模式的に表現したグラフィックイメージであり、後者はプローブを模式的に表したものであって、ボディマーク上に合成表示されるグラフィックイメージである。プローブマークには、通常、電子走査の開始点(基準端)を表す端点マークも含まれる。これに合わせて、超音波画像の近傍には電子走査の開始側(基準側)を表すディレクションマークも表示される。そのようなディレクションマークとプローブマーク上の端点マークによって、現在観察している超音波画像と生体組織と位置関係、及び、生体組織の左右(超音波画像が表面か裏面か)を認識することができる。超音波診断装置には、通常、画像反転機能が搭載されており、当該機能を実行させると、超音波画像が左右反転して表示される。これに伴い、ディレクションマークが超音波画像の一方側から他方側へ移動する。但し、一般に、ボディマーク及びプローブマークは画像反転によっても不変である。
画像診断をより的確に行うため、超音波診断装置、レントゲン撮影装置、X線CT装置、MRI装置等で形成された複数の診断画像を配列して1つの配列画像(マルチフォーマットイメージ)を生成するシステムが知られている。ここで、配列画像は、一種類からなる複数の診断画像で構成され、あるいは、複数種類からなる複数の診断画像で構成される。前者によれば、取得位置や取得時相が異なっている複数の診断画像を直接的に比較しながら同時に観察できる。後者によれば、情報価値の異なる複数種類の診断画像を同時に観察して総合的に診断できる。配列画像は必要に応じて記録用紙上に記録される。例えば、レントゲンフィルムのような透明なフィルム上に印刷され(あるいは感光処理済みのフィルムが現像され)、これによって配列画像記録済みフィルムが構成される。そのようなフィルムは発光面を有する観察装置にセットされて、各画像の内容が詳細に観察される。また、そのようなフィルムはカルテと一緒に保存される。
配列画像は通常、コンピュータ等からなる画像処理装置で生成される。その場合、配列画像を構成する個々の診断画像の向きを揃える等の理由から、特定の診断画像に対して左右反転処理が適用される。そのような処理を経た診断画像を観察する場合、事前の左右反転処理の実行有無が不明であると、画像診断を正確に行えなくなる。例えば、診断画像が右乳房ボディマークを有する超音波画像である場合、右乳房マークも反転表示されることになる。それは左乳房ボディマークと同じであるので、診断者において混乱が生じやすい。また、左右反転処理が行われない場合でも、配列画像が記録されたフィルムをフィルム観察機を用いて読影する場合、表裏を間違えてセットすると、右側組織と左側組織との間で誤認が生じやすい。もっとも、フィルム上にテキストデータが記録されていれば、文字反転の有無を確認することによってフィルムの表裏を認識することができるが、そのようなテキストデータは各診断画像の中に含まれるので、診断画像が縮小化されると、テキストデータのサイズが小さくなって、その内容の確認が容易でなくなる。また、必ずしもあるとは限られないテキストを探して画像診断を行うのは煩雑である。そこで、表示されたボディマークを見ただけで身体上における右側及び左側を正確に認識できれば画像診断をより的確に行える。
特許文献1には超音波画像の近傍に画像反転を示すマークを表示することが記載されているが、それは上記のディレクションマークに相当し、また、そのようなマークを表示してもボディマークが左右反転して表示されることに伴う問題を解決できるものではない。特許文献2にも特許文献1と同様の技術が開示されている。特許文献3の第0008段落には左右反転の有無を画像と共に表示されるテキストの反転の有無により判別することが記載されているが、反転の有無を確認できたとしても、表示されている画像についての左右組織の取り違いを確実に防止できるものではない。なお、特許文献3にはボディマークを表示するものではないので、そもそもボディマークが反転表示されることによって生じる課題の認識がない。なお、特許文献4には三次元ボディマークが開示されているが、上記問題を解決する構成は開示されていない。
本発明の目的は、画面上で診断画像を観察する場合あるいは記録媒体上の診断画像を観察する場合に、反転の有無を容易かつ迅速に確認できるようにすることにある。本発明の他の目的は、診断対象の誤認を防止することにある。
本発明は、超音波の送受波により得られたデータに基づいて超音波画像を形成する超音波画像形成手段と、ボディマークを含む参照画像を生成する参照画像生成手段と、前記超音波画像及び前記参照画像を合成して診断画像を生成する診断画像生成手段と、を含み、前記ボディマークは、前記超音波の送受波がなされた身体部位を表す図形部分と、身体の右側及び左側を識別するための左右非対称の形態をもった文字部分と、を有する、ことを特徴とする超音波診断装置に関する。
上記構成によれば、ボディマークには、図形部分の他に文字部分が含まれており、その文字部分は左右非対称の形態をもっているので、診断画像を観察する場合において、ボディマークにおける文字部分が読める向きに現れているか、読めない向きに現れているか、を判断することによって、診断画像の反転の有無を特定できる。文字部分は1又は複数の文字(左右非対称の記号であってもよい)で構成されるが、単純な1文字とするのが望ましい。そのような文字としてアルファベットをあげることができるが、漢字等であってもよい。
望ましくは、前記ボディマークが反転していない状態で、前記身体の右側を表す文字部分が前記図形部分の左側に表示され、前記身体の左側を表す文字部分が前記図形部分の右側に表示される。この構成によれば、図形部分に対する文字部分の位置からそれが意味する側(サイド)を認識できる。例えば、ボディマークが反転した場合には図形部分に対して文字部分が反対側(反対サイド)に移ることになるので、文字内容に加えて位置変更の確認から、反転事実をより直感的に認識できる。
望ましくは、前記画像処理手段は、前記超音波画像、前記参照画像及び属性情報を合成して前記診断画像を生成し、前記属性情報における平均的な文字サイズよりも前記文字部分の文字サイズの方が大きい。この構成によれば、診断画像を縮小して表示、印刷等した場合においても、文字部分が目立つために、反転の有無を確実に判断できる。文字部分の文字サイズは、望ましくは、属性情報における平均的な文字サイズよりも大きく、更に望ましくは、属性情報における最大の文字サイズよりも大きい。文字部分の輝度をテキスト情報の輝度よりも高めるようにしてもよい。ボディマークにおいて、グラフィック部分を白黒表現し、文字部分をカラー表現するようにしてもよい。その逆であってもよい。
望ましくは、前記文字部分は、「R」及び「L」の少なくとも一方の文字を有する。それらの文字はシンプルであり、且つ、左右を明確に識別させることができるものである。Rは通常、身体における右側を意味し、Lは通常、身体における左側を意味する。
望ましくは、前記参照画像生成手段は、前記ボディマークのサイズを可変するマークサイズ可変手段を有する。従来の超音波診断装置では、ボディマークのサイズを可変することはできなかったが、この構成によれば、例えば、画像縮小が予定されているような場合に、ボディマークを予め大きく表示しておいて、縮小後においても文字部分が明瞭に認識できる。サイズは段階的に又は連続的に可変される。サイズの変更を手動で行うようにしてもよいが、外部への画像データを出力して縮小処理されることが予定される動作モードが選択された場合に、自動的に大きなサイズに切り換えるようにしてもよい。
望ましくは、前記参照画像には、身体上における超音波プローブの当接位置を表すプローブマークが含まれ、前記マークサイズ可変手段は、前記ボディマークのサイズの可変に伴い、前記プローブマークのサイズも可変する。この構成によれば、ボディマークとプローブマークの大きさ関係を維持できる。
本発明は、少なくとも1台の超音波診断装置で構成される診断ユニットと、前記診断ユニットにおいて形成された複数の診断画像を配列することにより配列画像を生成する装置であって、各診断画像を左右反転させる反転機能を有する画像処理装置と、前記配列画像を表示し又は記録媒体上に記録する出力装置と、を含み、前記超音波診断装置は、超音波の送受波により得られたデータに基づいて超音波画像を形成する超音波画像形成手段と、ボディマークを含む参照画像を生成する参照画像生成手段と、前記超音波画像及び前記参照画像を合成して診断画像を生成する診断画像生成手段と、を含み、前記ボディマークは、前記超音波の送受波がなされた身体部位を表す図形部分と、身体の右側及び左側を識別するための左右非対称の形態をもった文字部分と、を有する、ことを特徴とする画像診断システムに関する。
上記構成によれば、配列画像を生成すると、そこには少なくとも1つの超音波診断画像が含まれ、当該診断画像内のボディマークには左右識別用の文字部分が含まれる。その文字部分を観察することによって、画像の左右反転の有無を特定できる。画像反転は、画像処理段階で生じ、あるいは、読影時においてフィルムの表裏を間違えることによって生じるが、ボディマークが左右反転しても(例えば、右側組織用ボディマークが左側組織用ボディマークのように見えても)、その事実を確認できるので、画像診断上の誤りを未然に回避できる。
以上説明したように、本発明によれば、画面上で診断画像を観察する場合あるいは記録媒体上の診断画像を観察する場合に、反転の有無を容易かつ迅速に確認できる。あるいはは、診断対象の誤認を防止できる。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明に係る超音波診断装置を有する画像診断システムの好適な実施形態が示されている。画像診断システムは、図1に示す例において、超音波診断装置12、X線CT装置14、MRI装置16等を有するものである。
超音波診断装置12は、超音波診断装置本体17、プローブ19、表示器18及びプリンタ20を有している。超音波診断装置12は、生体に対する超音波の送受波によって得られたデータに基づいて超音波画像を形成する装置である。その画像データは後に説明する画像処理装置22へ送られる。X線CT装置14及びMRI装置16においても診断画像が形成されており、それらの診断画像を表すデータが画像処理装置22へ送られている。
画像処理装置22は、複数の診断画像を空間的に配列して配列画像を構成する装置である。画像処理装置22は、例えばパーソナルコンピュータ等によって構成される。本実施形態において、画像処理装置22は各診断画像に対して左右反転処理を実行する機能を有している。例えば、全ての診断画像の向きを揃えるにあたり、特定の診断画像が反転処理される。配列画像は上述のように、複数の診断画像を有するものであるが、それらの診断画像はすべて超音波診断画像であってもよいし、複数種類の診断画像であってもよい。
画像処理装置22には、表示装置24及び記録装置26が接続されている。表示装置24は画面上に上記の配列画像を表示するディスプレイである。記録装置26は、プリンタあるいは現像装置によって構成される。プリンタは、配列画像を記録用紙上に印刷する装置であり、現像装置はフィルム上に感光した像を現像することにより、配列画像が表されたフィルムを生じさせる装置である。
そのような記録済みフィルム30は、画像診断時において、観察装置28にセットされる。そのような観察装置28は周知のように発光面を有しておりその発光面上にフィルム30がセットされることになる。図示されるようにフィルム30上には配列画像34が記録されており、配列画像34はマトリックス状に配置された複数の診断画像32によって構成される。本実施形態においては、超音波診断装置12によって形成される診断画像に識別文字付きボディマークが含まれており、配列画像34を構成した状態において、超音波診断画像を観察する場合には識別文字を参照することにより当該画像が左右反転しているものであるか否かを確認することができる。
図2には、図1に示した超音波診断装置の具体的な構成がブロック図として示されている。プローブ19は、生体の表面に当接して用いられるものである。もちろん、プローブ19が体腔内挿入型プローブであってもよい。プローブ19は1Dアレイ振動子を有している。1Dアレイ振動子は超音波ビームを形成するものであり、その超音波ビームは電子的に走査される。その電子走査の開始側にプローブマーク19Aが付されている。すなわちプローブ19のケース上には電子走査の開始側を表す物理的なマークが設けられている。
なお、図2において、符号52は超音波ビーム54の電子走査によって形成される走査面52が表されている。超音波ビームの電子走査方式としては、電子セクタ走査、電子リニア走査等が周知である。例えば乳房の超音波診断にあたってはコンベックス走査型のプローブが用いられてもよい。プローブ19に2Dアレイ振動子を設け、3次元エコーデータ取込空間を形成するようにしてもよい。
送受信部36は送信ビームフォーマ及び受信ビームフォーマとして機能する。送受信部36は、送信時において、複数の送信信号をアレイ振動子に対して供給する。これによって送信ビームが形成される。受信時においては、アレイ振動子から複数の受信信号が送受信部36に入力される。送受信部36においては、複数の受信信号に対する整相加算処理が実行され、これによって受信ビームに相当する整相加算後のビームデータが得られる。そのビームデータは画像形成部38へ出力される。
画像形成部38は、例えばデジタルスキャンコンバータ等を有しており、入力されるビームデータに基づいて超音波画像(例えばBモード断層画像)を形成する。その画像データは表示処理部40へ送られる。
表示処理部40は入力される超音波画像の画像データと、以下に説明する参照画像の画像データとを合成し、これによって合成画像としての診断画像を生成する。そのような診断画像には、必要に応じて属性情報を表すテキストデータが含まれる。診断画像の画像データは表示器18に送られる他、必要に応じてプリンタ20へ出力される。更に、そのような画像データが図1に示した画像処理装置へ出力される。
参照画像形成部42は、参照画像を生成するモジュールであり、参照画像形成部42は本実施形態において識別文字付きボディマーク生成部44とプローブマーク生成部46とを有している。参照画像形成部42はソフトウエアの機能によって構成されてもよい。
後に説明するように、参照画像はボディマークとプローブマークとで構成され、ボディマークは図形部分と文字部分とで構成される。そのようなボディマーク上における任意の位置にプローブマークが合成される。ボディマークとしては、身体の各部位毎に予め用意されており、例えば、右乳房、胸部、腹部、下肢、頸部、等のボディマークが用意されている。プローブマークは後に説明するように、プローブを当接した大凡の位置を表すものであり、そのプローブマークは電子走査の開始端を表す端点マークを備えている。なお、診断画像には、上述したように、超音波画像に対して参照画像が合成されるが、さらにディレクションマーク、テキスト情報、その他の情報が合成される。
制御部48は、図2に示される各構成の動作制御を行っており、制御部48はCPU及び動作プログラムに相当する。上述したように、参照画像形成部42もソフトウエアの機能により実現されてもよい。制御部48には操作パネル50が接続されている。操作パネル50はキーボードやトラックボール等を有する。操作パネル50を利用して、ユーザーは装置の動作条件やパラメータを設定することが可能である。
図3には、超音波診断画像60が示されている。超音波診断画像60は、この例においてBモード断層画像としての超音波画像62と、その近傍に表示される参照画像64とを有している。更に、ディレクションマーク68及びテキスト情報66,67を有している。ディレクションマーク68は、上述したように、超音波ビームの電子走査開始端を表すマークである。超音波診断装置が有する画像反転機能が実行されると、このディレクションマーク68は画像の右側から左側へ移動する。
参照画像64は、超音波画像62に隣接して、あるいは全体的に又は部分的に重複して、表示されるものである。参照画像64は、ボディマーク69とプローブマーク74とで構成される。ボディマーク69は、図形部分70と文字部分72とで構成される。上述したように、ボディマーク69としては身体の様々な部位に対応したものが予め用意されており、ユーザはその中から任意のボディマークを選択することができる。もちろん、動作モードや診断科目等によって自動的にボディマーク69が選択されるようにしてもよい。
図示の例では、左乳房用のボディマークが示されており、具体的には、図形部分70が左乳房を模式的に表している。図形部分70は乳房を表す第1部分70aと胸筋を表す第2部分70bとで構成される。
文字部分72は図示の例において、アルファベット1文字であるLによって構成されている。この文字Lは、図示の例では、図形部分70の右側に表示されている。つまり、文字部分が表す身体の左又は右と、図形部分70に対して表示される位置(右又は左)が対応付けられている。この文字部分72は左右非対称の文字で構成されるべきであり、更に左側及び右側の別を明確に表す文字によって構成される。図示される例では、上記のように、図形部分70に対して右側やや下方に文字部分72が位置決めされている。プローブマーク74の位置及び向きはユーザによって自在に設定することができ、乳房に対してプローブを当てた位置が再現されるようにプローブマーク74が位置決めされる。その場合においては、電子走査の方向を考慮しプローブマーク74の向きが定められる。
このような参照画像64によれば、診断画像を画面上で観察している場合において、右側及び左側のいずれの乳房の超音波診断画像であるのかを明確に認識することが可能である。もちろん、上述した胸筋を表す第2部分70bの存在により、文字部分72が無くても図形部分70だけで右側及び左側を区別可能であるが、このように文字部分72を付加することにより、より直感的にまたより容易に右側と左側の区別を行えるという利点がある。特に強調すべきことは、このような診断画像が縮小画像となった場合に、文字部分をもって明確に右側あるいは左側を認識できるという点である。また、図形部分70は、左右反転が生じた場合に、もはや右側であるのか左側であるのかを区別することができなくなるが、左右非対称の文字を付加しておくことにより、その文字が読める向きで表れているのか、あるいは読めない向きで表れているのかで、反転の有無を明確に認識できる。しかも、図形部分70のいずれの側に文字部分が表示されているのかで、反転の有無を明確に認識できるという利点がある。そのような反転は、図1に示した画像処理装置における反転処理により発生し、あるいはフィルムの観察時にフィルムを裏表逆にセットしてしまうことによって生じる。本発明によれば、そのような場合においても正確な画像診断を行えるという利点がある。
このことを図4及び図5を用いて具体的に説明する。図4には配列画像34が示されている。配列画像は上述したように複数の診断画像によって構成されるものである。図示されるように、そのうちの1つの診断画像が上述した超音波診断画像60である。そこには参照画像が含まれ、具体的にはボディマーク69が含まれており、そこには文字部分72が付加されている。
これに対し、例えばフィルムを裏表逆に観察してしまうような場合には、あるいは誤って超音波診断画像に対して左右反転処理がなされてしまった場合には、図5に示すような状態となる。すなわち、配列画像34における超音波診断画像60Aが反転状態にあり、その結果ボディマーク69Aが左右反転している。図形部分が反転した結果、左側乳房のボディマークであるにもかかわらず、右側乳房ボディマークのように表れている。しかしながら、文字部分72Aが反転状態にあり、それは読める向きにないため、反転状態にあることを直感的に確実に認識できるという利点がある。また、図形部分に対する文字部分72Aの位置から反転状態を認識できるという利点がある。その結果、超音波画像を観察する際にその画像が得られた対象組織の取違いを防止できるという利点がある。なお、図5に示されるように、超音波診断画像60Aにはテキストデータも含まれ、それらも反転した状態となるが、配列画像34の生成にあたって、各診断画像は縮小処理されており、つまりテキストも縮小された結果、そこから反転状態を認識するのは一般に困難である。また、テキストが存在する位置が固定的であるとは限られない。その一方、文字部分72Aは比較的大きく表現されており、しかも左右非対称でシンプルなアルファベットが利用されているため、縮小された状態においてもそれが反転しているのか否かを明確に認識することが可能である。更に、文字部分が存在している位置から左右反転の有無を認識できる。
図3に戻って、文字部分72の文字サイズは、属性情報としてのテキストを構成するフォントの文字サイズの平均値よりも大きいのが望ましく、特に、それらの中の最大サイズよりも大きく構成するのが望ましい。
図6には、図1に示した参照画像形成部42が有するサイズ変更機能が表されている。(A)には通常サイズで表現された参照画像64Aが示されている。その参照画像64Aはボディマーク69Bとプローブマーク74Aとを有する。一方、(B)には拡大されたサイズの参照画像64Bが示されている。参照画像64Bは、拡大されたボディマーク69Cと拡大されたプローブマーク74Bとを有する。それらのグラフィックの拡大率は同一である。
このようなサイズ変更機能により、例えば、画像の縮小処理が予定されているような動作モードあるいはシステム構成が採用されている場合には、参照画像のサイズを予め大きくして縮小化の後においても参照画像の内容がより明確に認識できるようにしてもよい。そのようなサイズ変更は自動的に行われてもよいが、手動で行うようにしてもよい。図6に示す例では2段階のサイズ変更が示されていたが、サイズの変更は連続的であってもよいし多段階的であってもよい。ボディマークのサイズ変更に伴い、それと同一の縮尺率でプローブマークを表示するのが望ましい。
なお、ボディマークにおける図形部分をカラーで表示し、文字部分を白黒で表示するようにしてもよい。あるいは、両方をハイライト表示してもよいし、少なくとも文字部分をハイライト表示するようにしてもよい。
図7〜図12はボディマークのいくつかの例が示されている。図7には図3に示したボディマークと同じ左乳房のボディマークが示されている。図8には右乳房のボディマークが示されている。図8のボディマークは図形部分の左側下方にRのアルファベットを有している。図9には前方から見た下肢に相当するボディマークが示されている。このようなボディマークが反転してしまうと、左右が全く不明となるが、図9に示すボディマークは左足の近傍にLの文字部分を有しているため、ボディマークが反転したならばそのLの反転(及び位置の移動)をもってその事実を確認できる。図10には、後方から見た下肢を表すボディマークを表すボディマークが示されている。この場合においても、左側の足に相当する部分の近傍に文字部分としてのLが表されている。図11及び図12に変形例が示されており、図11には前方から見た下肢が表されたボディマークが示されており、図12には後方から見た下肢が表されたボディマークが示されている。もちろん、身体の各部位に応じてそれを模式的に表した各種のボディマークを用意するのが望ましい。その場合においてはボディマークが反転した場合でもその事実を認識できるようにL及びRのいずれか一方の記号を伴わせるのが望ましい。
12 超音波診断装置、22 画像処理装置、24 表示装置、26 記録装置、30 フィルム、34 配列画像、42 参照画像形成部、44 識別文字付きボディマーク生成部、46 プローブマーク生成部。
Claims (7)
- 超音波の送受波により得られたデータに基づいて超音波画像を形成する超音波画像形成手段と、
ボディマークを含む参照画像を生成する参照画像生成手段と、
前記超音波画像及び前記参照画像を合成して診断画像を生成する診断画像生成手段と、
を含み、
前記ボディマークは、前記超音波の送受波がなされた身体部位を表す図形部分と、身体の右側及び左側を識別するための左右非対称の形態をもった文字部分と、を有する、ことを特徴とする超音波診断装置。 - 請求項1記載の装置において、
前記画像処理手段は、前記超音波画像、前記参照画像及び属性情報を合成して前記診断画像を生成し、
前記属性情報における平均的な文字サイズよりも前記文字部分の文字サイズの方が大きい、ことを特徴とする超音波診断装置。 - 請求項1又は2記載の装置において、
前記ボディマークが反転していない状態で、前記身体の右側を表す文字部分が前記図形部分の左側に表示され、前記身体の左側を表す文字部分が前記図形部分の右側に表示される、ことを特徴とする超音波診断装置。 - 請求項1〜3のいずれか1の請求項に記載の装置において、
前記文字部分は、「R」及び「L」の少なくとも一方の文字を有する、ことを特徴とする超音波診断装置。 - 請求項1〜4のいずれか1の請求項に記載の装置において、
前記参照画像生成手段は、前記ボディマークのサイズを可変するマークサイズ可変手段を有する、ことを特徴とする超音波診断装置。 - 請求項5記載の装置において、
前記参照画像には、身体上における超音波プローブの当接位置を表すプローブマークが含まれ、
前記マークサイズ可変手段は、前記ボディマークのサイズの可変に伴い、前記プローブマークのサイズも可変する、ことを特徴とする超音波診断装置。 - 少なくとも1台の超音波診断装置で構成される診断ユニットと、
前記診断ユニットにおいて形成された複数の診断画像を配列することにより配列画像を生成する装置であって、各診断画像を左右反転させる反転機能を有する画像処理装置と、
前記配列画像を表示し又は記録媒体上に記録する出力装置と、
を含み、
前記超音波診断装置は、
超音波の送受波により得られたデータに基づいて超音波画像を形成する超音波画像形成手段と、
ボディマークを含む参照画像を生成する参照画像生成手段と、
前記超音波画像及び前記参照画像を合成して診断画像を生成する診断画像生成手段と、
を含み、
前記ボディマークは、前記超音波の送受波がなされた身体部位を表す図形部分と、身体の右側及び左側を識別するための左右非対称の形態をもった文字部分と、を有する、
ことを特徴とする画像診断システム。
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