JP2008263422A - 画像撮像装置および画像撮像方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】撮影者が被写体となって写真に入るようなセルフ撮影を、自然なポーズでかつタイミングを逃さずに行う。
【解決手段】このデジタルカメラは、被写体を撮像する撮像手段(光学系部品3およびCCD12)と、撮影された画像が記憶された画像メモリ15と、撮影された画像から抽出した肌色領域を残すようフィルタリングし、その肌色領域から抽出した特徴点と、予め設定されている撮影者Pのポーズ画像の特徴点とを比較してパターンマッチングを行い、このパターンマッチングの結果、互いの特徴点が一致または近似した場合、画像メモリ15の画像をリムーバブルメディア17に記憶する電子シャッター制御部18とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】このデジタルカメラは、被写体を撮像する撮像手段(光学系部品3およびCCD12)と、撮影された画像が記憶された画像メモリ15と、撮影された画像から抽出した肌色領域を残すようフィルタリングし、その肌色領域から抽出した特徴点と、予め設定されている撮影者Pのポーズ画像の特徴点とを比較してパターンマッチングを行い、このパターンマッチングの結果、互いの特徴点が一致または近似した場合、画像メモリ15の画像をリムーバブルメディア17に記憶する電子シャッター制御部18とを備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、例えば画像撮像装置および画像撮像方法に関する。
近年、デジタルカメラなどの画像撮像装置は、小型化及び低価格化され、手軽に持ち運べるようになったことから、例えば観光地での記念撮影などに利用されている。
例えば集合写真の撮影の際に、撮影者も被写体となって写真に写りたい場合、デジタルカメラを三脚に固定してセルフタイマーを動作させて撮影を行うことになる。
従来のデジタルカメラには、シャッターを押してから予め設定しておいた時間が経過した後に撮影を行う機能、いわゆるセルフタイマー機能がある。
セルフタイマー機能は、撮影者がシャッターを押してタイマー動作を開始するため、撮影者が被写体となるためにその場所から離れてしまうと、その後は撮影タイミングを変更することはできない。
このため、撮影者が被写体の場所まで移動して被写体と一緒に写ることができる最適な時間をタイマー動作時間として設定する必要がある。
しかし、このタイマー動作時間は、あまり長くしすぎると、間が空いてしまう半面、短すぎると、撮影者の移動がシャッターの下りるタイミングに間に合わないという事態が生じる。
従来、デジタルカメラによるセルフタイマー撮影技術の一つとして、例えば人物の目の数を検出し、目の数が被写体人物全員の数になった場合にシャッター動作させる技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2004−336265号公報
しかしながら、従来の技術の場合、被写体の人物全員がそろって前を向かなければシャッターが下りず、例えば低年齢の大勢の子供を撮影するような場合、入れ替わり立ち替わり顔の向きが変わり、検出される目の数が設定数に達しないまま時間が経過するという問題がある。
この他、シャッターの代わりに赤外線リモコンを用いるものもあるが、この場合、撮影者はリモコンを持つ手をカメラの方へ向ける必要があり、リモコンが写るばかりか撮影者が不自然に写ってしまうという問題がある。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、撮影者が被写体となって写真に入るようなセルフ撮影の場面において、自然なポーズでかつタイミングを逃さずに撮影することのできる画像撮像装置および画像撮像方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために本発明の画像撮像装置は、被写体を撮像する撮像手段と、前記撮像手段により撮像された画像を一時記憶する画像メモリと、前記画像メモリの画像より肌色領域を抽出する肌領域抽出手段と、前記肌領域抽出手段により抽出された肌色領域の中から、予め登録された撮影ポーズを認識する撮影ポーズ認識部と、前記撮影ポーズ認識部により撮影ポーズが認識された場合、前記画像メモリの画像を記憶媒体に保存する電子シャッター制御部とを具備することを特徴とする。
本発明の画像撮像方法は、被写体を撮像手段が撮像するステップと、前記撮像手段により撮像された画像を画像メモリに一時記憶するステップと、前記画像メモリの画像より肌色領域を肌領域抽出手段が抽出するステップと、前記肌領域抽出手段により抽出された肌色領域の中から、予め登録された撮影ポーズを撮影ポーズ認識部が認識するステップと、前記撮影ポーズ認識部により撮影ポーズが認識された場合、電子シャッター制御部が前記画像メモリの画像を記憶媒体に保存するステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、撮影者が被写体となって写真に入るようなセルフ撮影の場面において、自然なポーズでかつタイミングを逃さずに撮影することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の実施形態に係る画像撮像装置の概要構成図、図2は図1の画像撮像装置の機能構成を示すブロック図である。
図1に示すように、この画像撮像装置は、例えばデジタルカメラなどと呼ばれるものであり、三脚4などに載置されたカメラ本体1にシャッターボタン2、レンズなどの光学系部品3、発光ダイオード5(以下「LED5」と称す)などを備えている。
画像撮像装置の被写体は、レンズの撮像範囲に入るものすべてであり、セルフ撮影などでは、撮影者P本人も被写体になる。セルフ撮影の際に、撮影者Pが予めカメラ本体1内の設定メモリ24に登録しておいたポーズ画像と同じポーズ6をとることにより、カメラ本体1の電子シャッター制御部18にシャッター動作を行わせることができる。LED5は、電子シャッター制御部18により撮影済みを報知するために点灯される報知手段である。
ここで、シャッター動作とは、画像メモリ15に常にバッファリングされている画像を内蔵メモリ(EEPROMなど)またはメモリカードなどの外部記憶媒体(本実施形態ではリムーバブルメディア17)などに記憶することをいう。
図2に示すように、画像撮像装置は、そのカメラ本体1に、撮像素子としてのCCDイメージセンサ12(以下「CCD12」と称す)、A/Dコンバータ13、画質補正回路14、画像メモリ15、JPEG圧縮部16、リムーバブルメディア17、撮影ポーズ認識部20および電子シャッター制御部18などを有している。
撮影ポーズ認識部20は、RGB→HSV変換部21、処理用メモリ22、肌色領域検出・パターンマッチング部23、設定メモリ24などを有している。
CCD12は、光学系部品3を通過した光を結像しアナログの画像信号を出力する。
A/Dコンバータ13は、CCD12から出力されたアナログの画像信号を画像データ(デジタル信号)に変換する。
画質補正回路14は、A/Dコンバータ13により変換された画像データ(デジタル信号)の画質を補正し画像メモリ15に記憶する。これら光学系部品3、CCD12、A/Dコンバータ13および画質補正回路14などを含めた構成が撮像手段である。
すなわち、画像メモリ15には、撮像手段により撮像された画像データ(フルカラー画像)が記憶される。ここでの画像データはフルカラー画像であり以下「元画像」と称す。
JPEG圧縮部16は、電子シャッター制御部18により制御されて、画像メモリ15の元画像(フルカラー画像)を読み出してJPEG圧縮処理することで画像サイズを縮小した後、外部記憶媒体のリムーバブルメディア17に保存する。
つまりJPEG圧縮部16は、画像メモリ15の画像をリムーバブルメディア17等の記憶媒体に書き込みおよび読み出しを行う読み書き制御部として機能する。
つまりJPEG圧縮部16は、画像メモリ15の画像をリムーバブルメディア17等の記憶媒体に書き込みおよび読み出しを行う読み書き制御部として機能する。
リムーバブルメディア17は、カメラ本体1に設けられたカードスロットに着脱自在に設けられている。リムーバブルメディア17には、シャッター動作により撮影されたJPEG画像が保存される。なおこの例では、画像を保存するための記憶媒体としてリムーバブルメディア17を用いたが、これ以外に例えば内蔵メモリに画像を記憶してもよい。
撮影ポーズ認識部20は、画像メモリ15から読み出した画像データの中から肌色領域を抽出し、処理用メモリ22に記憶する。撮影ポーズ認識部20は、処理用メモリ22を利用し、画像31から抽出した肌色領域の中から、予め登録されたポーズ画像(撮影ポーズ)を認識(検出)する。
撮影ポーズ認識部20は、撮像手段により順次撮像された複数の画像から得られた複数の肌色領域の差分をとり、互いの差分領域を撮影ポーズ認識のための認識対象領域として追跡する領域追跡手段として機能する。
また、撮影ポーズ認識部20は、領域追跡手段により追跡される認識対象領域に対して、予め登録された撮影ポーズを認識する手段として機能する。処理用メモリ22には、追跡中、認識対象外領域および認識対象領域が随時記憶(更新)される。
RGB→HSV変換部21は、画像メモリ15から読み出した元画像のRGB情報をHSVに変換して処理用メモリ22に記憶する。HSVとは、H:字色相(Hue)、S:彩度(Saturation)、V:強度(BrightnessValue)である。
設定メモリ24には、判定フラグ25、肌色領域検出条件26、撮影ポーズパターン27などが登録されている。撮影ポーズパターン27は、事前に登録された撮影トリガとなるポーズ画像の特徴点のパターンである。
肌色領域検出条件26としては、肌色領域を検出するためのHSV値が登録されている。例えばHueの値が10度−50度、Saturationの値が20−60、BrightnessValueの値が15以上の画素が連続する領域で、かつ面積が全体の0.1%以上などといった条件である。
RGB→HSV変換部21および肌色領域検出・パターンマッチング部23は、画像メモリ15の画像より肌色領域を抽出する肌領域抽出手段として機能する。
肌色領域検出・パターンマッチング部23は、設定メモリ24から肌色領域検出条件26を読み出し、また処理用メモリ22に記憶された元画像31のHSV値を読み出して、元画像31のHSV値から肌色領域検出条件26に適合する画素を抽出、つまり人の肌の色領域を残すようフィルタリングするフィルタリング手段として機能する。
肌色領域検出・パターンマッチング部23は、設定メモリ24から肌色領域検出条件26を読み出し、また処理用メモリ22に記憶された元画像31のHSV値を読み出して、元画像31のHSV値から肌色領域検出条件26に適合する画素を抽出、つまり人の肌の色領域を残すようフィルタリングするフィルタリング手段として機能する。
具体的には、肌色領域検出・パターンマッチング部23は、処理用メモリ22から読み出したHSVの値から、肌色領域抽出条件(Hueの値が10度−50度、Saturationの値が20−60、BrightnessValueの値が15以上の画素が連続する領域で、かつ面積が全体の0.1%以上という条件)に当てはまる画素を抽出する。そして、RGB→HSV変換部21は、抽出した画素を除いた画素に対して青フィルタをかけて画像32(図5参照)を得る。
すなわち、肌色領域検出・パターンマッチング部23は、肌色領域を抽出した画像に対して領域サイズ・形状によるフィルタリングを行うフィルタリング手段として機能する。
さらに、肌色領域検出・パターンマッチング部23は、画像32(図5参照)の特徴点と、予め設定メモリ24に設定されている撮影ポーズの画像の特徴点とを比較してパターンマッチングを行うパターンマッチング手段として機能する。
電子シャッター制御部18は、肌色領域検出・パターンマッチング部23によるパターンマッチングの結果、互いの特徴点が一致または近似した場合、シャッター動作して、CCD12により撮像され、画像メモリ15に記憶された元画像31(図4参照)をリムーバブルメディア17に保存する。
電子シャッター制御部18は、画像メモリ15の画像をリムーバブルメディア17に保存した後、LED5を点灯させて撮影済みを報知する。
なお、特徴点の比較ではなく、画像32(図5参照)と、予め設定されている撮影者の体の部位の撮影ポーズの画像とを比較してパターンマッチングを行ってもよい。
なお、特徴点の比較ではなく、画像32(図5参照)と、予め設定されている撮影者の体の部位の撮影ポーズの画像とを比較してパターンマッチングを行ってもよい。
以下、図3〜図8を参照してこの画像撮像装置の動作を説明する。
この画像撮像装置でセルフ撮影を行う場合、撮影者Pは、カメラ本体1を三脚4などに固定した後、動作モードを、例えばモード切り替えスイッチ(図示せず)でセルフ撮影モードに切り替え、シャッターボタン2を押す。
この画像撮像装置でセルフ撮影を行う場合、撮影者Pは、カメラ本体1を三脚4などに固定した後、動作モードを、例えばモード切り替えスイッチ(図示せず)でセルフ撮影モードに切り替え、シャッターボタン2を押す。
電子シャッター制御部18は、シャッターボタン2の押下により(図3のステップS101のYes)、CCD12により結像された画像を画像メモリ15に順次取り込む動作を開始する(ステップS102)。
図4に画像メモリ15に順次取り込まれる画像31を示す。図4の画像31はRGB各8ビットの情報量を持つフルカラー画像である。
RGB→HSV変換部21は、画像メモリ15に画像31が取り込まれる度に、画像31のRGB情報をHSVの値に変換する(ステップS103)。
次に、肌色領域検出・パターンマッチング部23は、画像メモリ15に取り込まれ、HSV変換された画像31のHSV値と、設定メモリ24の肌色領域検出条件26を用いて画像31に含まれる肌色領域を抽出する(ステップS104−S106)。
ここでは、肌色領域検出・パターンマッチング部23は、RGB→HSV変換部21により変換されたHSV値のうち、Hueの値が10から50度、Saturationの値が20から60、BrightnessValueの値が15以上の画素が連続した領域で、面積が全体の0.1%以上という肌色領域抽出条件26で、画素を抽出し、抽出した画素以外の画素に対して青色のフィルタをかける。これにより、図5に示すような画像32が得られる。図5の画像32のうち、斜線部分が青色フィルタをかけた個所であり、斜線部分以外の領域が肌色領域として検出(認識)された箇所である。
次に、肌色領域検出・パターンマッチング部23は、図5の画像32に対して撮影ポーズ認識処理を行う(ステップS107−S108)。
この場合、肌色領域検出・パターンマッチング部23は、図5の画像32の肌色領域の輪郭から微細な凹凸を除き、その特徴点と、設定メモリ24の撮影ポーズパターン27の特徴点とを比較してパターンマッチングによりVサインの有無を判定する(ステップS107)。
つまり設定メモリ24の撮影ポーズパターン27として登録された撮影トリガとなるポーズ画像である「Vサイン」の図形に一致または近似した特徴点を持つ図形または画像領域の特徴点をパターンマッチングにより検出する。
さらに、肌色領域検出・パターンマッチング部23は、「Vサイン」の図形を検出すると、それ以外の画像領域の輝度を落とすことで、図6に示すような画像33を得る。この画像33の中で点線の円で囲まれた部分(手の形)が特徴点のパターンマッチングで一致または近似した画像部分(箇所)である。
近似とは、特徴点が完全に一致したのではなく、例えば80%程度が一致した場合をいう。なお、ここで示した特徴点が一致した割合の80%は一例であり、この他、体の部位のポーズの形によっては、例えば90%、70%、60%などにする方がよい場合もある。
このように特徴点が一致または近似した箇所が検出された場合(ステップS108のYEs)、肌色領域検出・パターンマッチング部23は、設定メモリ24の判定フラグ25を「真」と設定、そうでなければ「偽」と設定する。なお上記パターンマッチングの処理を複数回行うことでノイズに影響され難い判定を行える。
電子シャッター制御部18は、設定メモリ24を監視しており、設定メモリ24の判定フラグ25が「真」と設定された場合、シャッター動作のため、JPEG圧縮部16を制御して元画像31の保存動作を行わせる。
すなわち、JPEG圧縮部16は、元画像31を画像メモリ15より読み出してJPEG圧縮処理を行った後、リムーバブルメディア17へ書き込む(ステップS109)。
また、電子シャッター制御部18は、LED5を点灯することで、撮影したことを撮影者Pへ報知する(ステップS110)。LED5の点灯だけでなく、例えばビープ音などを発生して音声で報知してもよい。
その後、電子シャッター制御部18は、撮影モードが、モード切り替えスイッチで、セルフ撮影モードから他のモード(例えば通常撮影モードなど)に切り替えられるまで(ステップS111のYes)、撮影ポーズ検出動作を行うので、撮影者PがVサインのポーズをとる毎に、連続撮影も可能である。
なお、セルフ撮影モードの終了処理については、撮影モードが、モード切り替えスイッチで切り替える以外に、例えば設定メモリ24の撮影ポーズパターン27に、撮影終了のポーズ画像を登録しておき、そのポーズを行うことで、セルフ撮影モードを終了するようにしてもよい。
ここで、撮影ポーズ認識部20における撮影ポーズ認識処理の詳細について説明する。
撮影により画像を取得すると(ステップS201)、画像のRGB情報がHSV値に変換された後、肌色領域検出・パターンマッチング部23は、画像のHSV値に対して肌色領域検出条件26を用いて肌色領域を抽出する(ステップS202)。
続いて、肌色領域検出・パターンマッチング部23は、抽出した肌色領域に対して予め設定しておいた領域サイズ・形状によるフィルタリングを行う(ステップS203)。
例えば撮影者Pが画面の右側に写ることを前提とした場合は、画面の右端の部分を残すような形状のマスク画像を、肌色領域を含む画像に重ね合わせるようマスク処理を行う。
そして、肌色領域検出・パターンマッチング部23は、フィルタリングして残った肌色領域について特徴点を抽出する(ステップS204)。
続いて、肌色領域検出・パターンマッチング部23は、フィルタリングして残った肌色領域から抽出した特徴点と、設定メモリ24の撮影ポーズパターン27とのパターンマッチングを行う(ステップS205)。
パターンマッチングの結果、互いの特徴点が一致(または近似)した場合(ステップS205の一致)、肌色領域検出・パターンマッチング部23は、判定フラグ25に「真」を設定する。これにより、電子シャッター制御部18によりシャッター動作が行われる(ステップS206)。
続いて、第2動作例について説明する。上述した動作例では、撮影者Pが撮影ポーズをとったときに、撮影動作が行われる例について説明したが、現実的には、被写体となっている人の中にもVサインなどのポーズをとる人もいる。この場合、単に特徴点のマッチングを行っただけでは、撮影者Pのポーズか他の被写体の人のポーズかを判別することができず、撮影者の意図しないタイミングで撮影されてしまう。
そこで、以下の第2動作例では、撮影者Pを含む被写体の動きに対する追従処理と、撮影者P以外の人のポーズを除外する処理を追加する。
この場合、セルフ撮影モードにおいて、撮影者Pによりシャッターボタン2が押下されると(図8のステップS301)、撮像手段により得られた画像31が画像メモリ15に一時記憶され、その画像31のRGB情報がRGB→HSV変換部21によりHSV値に変換された後、処理用メモリ22に記憶される。つまり、ここでは、撮影者Pを含まない被写体の画像の取得とHSV値変換が行われる(ステップS302)。
肌色領域検出・パターンマッチング部23は、処理用メモリ22から読み出したHSV値から肌色領域を抽出し、抽出した肌色領域を、認識対象外領域として処理用メモリ22に記憶する(ステップS303,S304)。
また、肌色領域検出・パターンマッチング部23は、シャッターボタン2の押下によって肌色領域を抽出した後、撮像手段により次に撮像された画像31を再度取得し、その画像31のHSV値から肌色領域を抽出する(ステップS305−S306)。
ここで、肌色領域検出・パターンマッチング部23は、認識対象領域が処理用メモリ22に記憶されているか否かをチェックする(ステップS307)。
シャッターボタン2が押されて初めの処理(1回目の処理)では、処理用メモリ22には、認識対象領域などの領域データは何も記憶されていないため、ステップS307の「記憶なし」へ処理が進む。
シャッターボタン2が押されて初めの処理(1回目の処理)では、処理用メモリ22には、認識対象領域などの領域データは何も記憶されていないため、ステップS307の「記憶なし」へ処理が進む。
チェックの結果、認識対象領域が処理用メモリ22に記憶されていない場合(ステップS307の記憶なし)、肌色領域検出・パターンマッチング部23は、認識対象外領域の移動追跡を行う(ステップS308)。
移動追跡とは、抽出した前後の2つの肌色領域を比較して、互いの差分を抽出し、差分があった場合、後に取得した画像31から得られた肌色領域を新たな比較対象の肌色領域として上書き(更新)する処理である。
そして、肌色領域検出・パターンマッチング部23は、元の肌色領域と後の肌色領域と一致または類似する領域を除外(フィルタリング)し(ステップS309)、残った差分の領域(以下「残領域」の有無をチェックする(ステップS310)。
チェックの結果、残領域が無い場合(ステップS310の無)、被写体に動きがないものとして、S305の画像再取得処理に戻り、上記処理を繰り返す。
一方、チェックの結果、残領域が有った場合(ステップS310の有)、肌色領域検出・パターンマッチング部23は、その残領域を認識対象領域として処理用メモリ22に記憶すると共に(ステップS311)、被写体の動きに追従するため、ステップS309の処理で認識対象外領域を除外した残領域に、既に記憶されている認識対象領域を合成した後(重ねて合わせた後)(ステップS312)、その合成された領域、つまり肌色領域の特徴点を抽出する(ステップS313)。
なお、シャッターボタン2が押されて初めの処理では、残領域そのものが認識対象領域とされる。
上記合成処理では、被写体の肌色領域と後から加わった撮影者Pの肌色領域が重なってしまったときに除外された撮影者Pの肌色領域を復元する。
上記合成処理では、被写体の肌色領域と後から加わった撮影者Pの肌色領域が重なってしまったときに除外された撮影者Pの肌色領域を復元する。
続いて、肌色領域検出・パターンマッチング部23は、合成した肌色領域から抽出した特徴点と、設定メモリ24の撮影ポーズパターン27とのパターンマッチングを行う(ステップS314)。
パターンマッチングの結果、互いの特徴点が不一致の場合(ステップS314の不一致)、肌色領域検出・パターンマッチング部23は、判定フラグ25に「偽」を設定し、上記S305の画像再取得処理に戻る。
2回目以降の画像再取得では、既に認識対象領域が演算メモリ22に記憶されているため、肌色領域検出・パターンマッチング部23は、S307の判定処理において、「記憶あり」と判定し、認識対象領域を移動追跡し(ステップS315)、新たな認識対象領域を記憶(更新)しつつ(ステップS316)、認識対象外領域についても移動追跡を行う(ステップS308以降)。
そして、S314のパターンマッチングの結果、互いの特徴点が一致(または近似)した場合(ステップS314の一致)、肌色領域検出・パターンマッチング部23は、判定フラグ25に「真」を設定する。これにより、電子シャッター制御部18によりシャッター動作が行われる(ステップS317)。
このようにこの実施形態の画像撮像装置によれば、撮影した被写体の画像から肌色領域を抽出(検出)し、さらにその肌色領域のいずれかの部位の形状が予め登録された撮影ポーズに一致または類似した場合にシャッター動作を行うので、撮影者Pが被写体となって写真に入るようなセルフ撮影を、自然なポーズでかつタイミングを逃さずに行うことができる。
また、複数の画像を順次撮影して得た複数の肌色領域の差分をとり、互いの残領域があった場合にそれを認識対象領域として追跡し、後から撮影範囲に入ってきた撮影者PがとったVサインのポーズの形状だけをシャッター動作を起こすための認識対象領域とすることで、撮影者P以外の人がとったVサインのポーズではシャッター動作せず、撮影者Pのポーズだけによる最適なタイミングで複数の人が集合した写真を撮影することができる。
なお、本願発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形してもよい。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより、種々の発明を構成できる。
実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる動作にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えばシャッター動作を行う際に、従来のセルフタイマー機能を組み合わせてもよい。この場合、(例えばシャッターボタン2を押してから一定時間(5〜10秒程度)が経過した後、ポーズの検出を開始し、ポーズを検出してから数秒後(1〜2秒程度してから)シャッター動作を行うようにしてもよい。
また、シャッター動作の条件を、画像が順次撮像される中で、一定時間、肌色領域に大きな変化がなかった場合に、シャッター動作を行うという条件にしてもよい。すなわち、被写体がとったポーズの動きがなくなったときにシャッター動作を行うようにしてもよい。
さらに、シャッター動作するための条件となるポーズ画像については、Vサインを例にあげたが、これ以外のポーズ画像でもよく、撮影者Pが予め撮像して設定メモリ24に登録しておき、その中から所望のポーズ画像を選択して、撮影トリガとなるポーズ画像を設定してもよい。
また、被写体の肌色領域の経時変化を検出し、シャッター動作の条件なるポーズ画像の検出位置(注目点)を特定するようにしてもよい。例えば撮影者Pがカメラに向かって手を振る等の動作を行うことで、電子シャッター制御部18に対して「シャッター動作のポーズを特定する位置、つまり撮像トリガを検出する位置を通知してもよい。
さらに、事前に撮影者Pが被写体に加わる任意の領域を設定しておき、シャッター動作を行う条件となるポーズ画像を検出する領域を制限するようにしてもよい。
上記実施形態では、カメラ本体1に備えたLED5で撮影終了を通知しただけであるが、さらにポーズ画像を検出中であること、またはシャッター動作を開始すること等を、LED5の発光色を変えたり、または発光リズムを変えることで撮影者Pや被写体に通知してもよい。
また、シャッター動作を行うトリガとなるポーズ画像とは異なるポーズ画像(例えば手のひらを開いた状態のポーズ画像や腕で輪やバツ印を作ったポーズ画像等)を予め設定メモリ24に登録しておき、そのポーズ画像が認識された場合に電子シャッター制御部18がセルフ撮影モードから通常の撮影モードへ撮影モードを切り替えたり、撮影動作自体を終了するようにしてもよい。
本実施形態では、デジタルカメラの例について説明したが、この他、例えばゲームセンターや証明写真ボックスなどに設置された写真プリント装置および写真シールプリント装置などに適用できる。
P…撮影者
1…カメラ本体
2…シャッターボタン
3…光学系部品
4…三脚
5…LED
12…イメージセンサ
13…A/Dコンバータ
14…画質補正回路
15…画像メモリ
16…JPEG圧縮部
17…リムーバブルメディア
18…電子シャッター制御部
20…撮影ポーズ認識部
21…RGB→HSV変換部
22…処理用メモリ
23…肌色領域検出・パターンマッチング部
24…設定メモリ
1…カメラ本体
2…シャッターボタン
3…光学系部品
4…三脚
5…LED
12…イメージセンサ
13…A/Dコンバータ
14…画質補正回路
15…画像メモリ
16…JPEG圧縮部
17…リムーバブルメディア
18…電子シャッター制御部
20…撮影ポーズ認識部
21…RGB→HSV変換部
22…処理用メモリ
23…肌色領域検出・パターンマッチング部
24…設定メモリ
Claims (5)
- 被写体を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された画像を一時記憶する画像メモリと、
前記画像メモリの画像より肌色領域を抽出する肌領域抽出手段と、
前記肌領域抽出手段により抽出された肌色領域の中から、予め登録された撮影ポーズを認識する撮影ポーズ認識部と、
前記撮影ポーズ認識部により撮影ポーズが認識された場合、前記画像メモリの画像を憶媒体に保存する電子シャッター制御部と
を具備することを特徴とする画像撮像装置。 - 前記撮影ポーズ認識部は、
前記肌領域抽出手段により抽出された肌色領域に対して、人の体の部位を認識するために予め設定された領域サイズ・形状からなる図形によるフィルタリングを行うフィルタリング手段と、
前記フィルタリング手段によりフィルタリングされた肌色領域から特徴点を抽出する特徴点抽出手段と、
前記特徴点抽出手段により抽出された特徴点と、予め設定されている撮影トリガとなるポーズ画像の特徴点とのパターンマッチングを行うパターンマッチング手段と、
前記パターンマッチング手段によるパターンマッチングの結果、互いの特徴点が一致または近似した場合、前記撮影ポーズ有りと認識する手段と
を具備することを特徴とする請求項1記載の画像撮像装置。 - 前記撮影ポーズ認識部は、
前記撮像手段により順次撮像された複数の画像から得られた複数の肌色領域の差分をとり、互いの差分領域を撮影ポーズ認識のための認識対象領域として追跡する領域追跡手段と、
前記領域追跡手段により追跡される前記認識対象領域に対して、予め登録された撮影ポーズを認識する手段と
を具備することを特徴とする請求項1記載の画像撮像装置。 - 前記電子シャッター制御部により前記画像メモリの画像が前記記憶媒体に保存された後、撮影済みを報知する報知手段をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の画像撮像装置。
- 被写体を撮像手段が撮像するステップと、
前記撮像手段により撮像された画像を画像メモリに一時記憶するステップと、
前記画像メモリの画像より肌色領域を肌領域抽出手段が抽出するステップと、
前記肌領域抽出手段により抽出された肌色領域の中から、予め登録された撮影ポーズを撮影ポーズ認識部が認識するステップと、
前記撮影ポーズ認識部により撮影ポーズが認識された場合、電子シャッター制御部が前記画像メモリの画像を記憶媒体に保存するステップと
を有することを特徴とする画像撮像方法。
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JP2007104817A JP2008263422A (ja) | 2007-04-12 | 2007-04-12 | 画像撮像装置および画像撮像方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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