JP2008262327A - ボルテージレギュレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】十分な過渡応答特性を有するボルテージレギュレータを提供する。
【解決手段】ソースが電圧入力端子11に接続され、ドレインが電圧出力端子12に接続された第1トランジスタM1と、出力電圧Voutを分圧する分圧回路14と、帰還電圧Vfと基準電圧Vrefとを比較する第1差動増幅器16と、入力端子が第1差動増幅器16の出力端に接続され、出力端子が第1トランジスタM1のゲートに接続された第1ドライバー回路17と、ドレインが第1ドライバー回路17の出力端に接続され、ソースが基準電位端子13に接続された第2トランジスタM2と、入力端子が第1差動増幅器16の出力端に接続された第2ドライバー回路18と、第1ドライバー回路17の出力電圧V1と、第2ドライバー回路18の出力電圧V2とを比較し、比較結果に応じて第2トランジスタM2を駆動する第2差動増幅器19と、を具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ボルテージレギュレータに関する。
ボルテージレギュレータは、電源と負荷との間に出力電圧調整用のブーストトランジスタを直列に接続し、ブーストトランジスタの導通を制御することにより、一定の出力電圧を負荷に供給している。
従来、CMOSトランジスタで構成されるロードロップアウトプット特性のボルテージレギュレータでは、大電流を出力するためにブーストトランジスタとしてサイズの大きいpチャネルパワーMOSトランジスタが使用されている。
サイズの大きいpチャネルパワーMOSトランジスタのゲートには、構造上数10pF〜100pF程度の寄生容量が存在する。
pチャネルパワーMOSトランジスタをpチャネルMOSトランジスタと電流源を有するドライバー回路で駆動する場合に、ゲート寄生容量の充電経路と放電経路の違いに起因して、pチャネルパワーMOSトランジスタのゲート電圧の応答速度が、ゲート電圧が上昇するときと、ゲート電圧が下降するときで異なるという問題がある。
その結果、pチャネルパワーMOSトランジスタのゲート電圧の上昇速度と下降速度が非対称になり、ボルテージレギュレータの出力電圧の過渡応答特性が悪いという問題がある。
これに対して、集積回路のノードにおけるデジタル信号の遷移エッジのスルーレートを低減する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に開示されたデジタル信号の遷移エッジのスルーレートを低減する方法は、出力段FETを駆動するプレドライバFETの組を通る電流を制御することによって、出力パッドにおける信号のスルーレートを変化させている。
プログラマブル抵抗プレドライバ回路を用いて出力ドライバーの出力段を駆動し、出力段FETを駆動するプレドライバ信号の勾配は、プレドライバFETのソース抵抗を変化させることによって制御している。
然しながら、特許文献1に開示された方法は、集積回路のパッド回路に関するものであり、ボルテージレギュレータについては何ら開示しておらず、また効果を奏しない。
特開2003−69415号公報
本発明は、十分な過渡応答特性を有するボルテージレギュレータを提供することを目的とする。
本発明の一態様のボルテージレギュレータは、第1電極が電圧入力端子に接続され、第2電極が電圧出力端子に接続された第1トランジスタと、一端が前記電圧出力端子に接続された第1抵抗と一端が基準電位端子に接続された第2抵抗との直列回路を有し、前記電圧出力端子の出力電圧を分圧する分圧回路と、一方の入力端子が前記分圧回路の分圧点に接続され、他方の入力端子が基準電圧発生回路に接続された第1差動増幅器と、入力端子が前記第1差動増幅器の出力端に接続され、出力端子が前記第1トランジスタの制御電極に接続され、前記第1差動増幅器の出力に応じて前記第1トランジスタを駆動する第1ドライバー回路と、前記電圧出力端子に接続された負荷に流れる電流が増加したときに、前記第1トランジスタの制御電極に付随する容量に蓄積されている電荷を前記基準電位側にバイパスする過渡応答改善手段と、を具備することを特徴としている。
本発明の別態様のボルテージレギュレータは、第1電極が電圧入力端子に接続され、第2電極が電圧出力端子に接続された第1トランジスタと、一端が前記電圧出力端子に接続された第1抵抗と一端が基準電位端子に接続された第2抵抗との直列回路を有し、前記電圧出力端子の出力電圧を分圧する分圧回路と、一方の入力端子が前記分圧回路の分圧点に接続され、他方の入力端子が基準電圧発生回路に接続された第1差動増幅器と、入力端子が前記第1差動増幅器の出力端に接続され、出力端子が前記第1トランジスタの制御電極に接続され、前記第1差動増幅器の出力に応じて前記第1トランジスタを駆動する第1ドライバー回路と、第1電極が前記第1ドライバー回路の出力端に接続され、第2電極が基準電位端子に接続された第2トランジスタと、入力端子が前記第1差動増幅器の出力端に接続された第2ドライバー回路と、一方の入力端が前記第1ドライバー回路の出力端に接続され、他方の入力端が前記第2ドライバー回路の出力端に接続され、前記第1ドライバー回路の出力と前記第2ドライバー回路の出力とを比較し、比較結果に応じて前記第2トランジスタを駆動する第2差動増幅器と、を具備することを特徴している。
本発明によれば、十分な過渡応答特性を有するボルテージレギュレータが得られる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
本発明の実施例に係るボルテージレギュレータについて図1乃至図4を用いて説明する。図1はボルテージギュレータの構成を示す回路図、図2はボルテージレギュレータの動作原理を比較例と対比して示す等価回路図、図3はボルテージレギュレータの動作を比較例と対比して示すタイミングチャート、図4はボルテージレギュレータの第1差動増幅器を示す回路図、図5はボルテージレギュレータの第2差動増幅器を示す回路図である。
図1に示すように、本実施例のボルテージレギュレータ10は、ソース(第1電極)が電圧入力端子11に接続され、ドレイン(第2電極)が電圧出力端子12に接続されたpチャネル第1パワーMOSトランジスタ(以後、第1トランジスタという)M1と、一端が電圧出力端子12に接続された第1抵抗R1と一端が接地端子(基準電位端子)13に接続された第2抵抗R2との直列回路を有し、電圧出力端子12の出力電圧Voutを分圧し、帰還電圧Vfを出力する分圧回路14と、を具備している。
更に、反転入力端子(一方の入力端子)が分圧回路14の分圧点に接続され、非反転入力端子(他方の入力端子)が基準電圧発生回路15に接続された差動増幅器16と、入力端子が第1差動増幅器16の出力端に接続され、出力端子が第1トランジスタのゲート(制御電極)に接続され、第1差動増幅器16の出力に応じて第1トランジスタM1を駆動する第1ドライバー回路17と、を具備している。
更に、入力端子が第1差動増幅器16の出力端に接続された第2ドライバー回路18と、非反転入力端子(一方の入力端)が第1ドライバー回路17の出力端に接続され、反転入力端子(他方の入力端)が第2ドライバー回路18の出力端に接続され、第1ドライバー回路17の出力電圧V1と第2ドライバー回路18の出力電圧V2とを比較し、比較結果を出力する第2差動増幅器19と、ドレイン(第1電極)が第1ドライバー回路17の出力端子に接続され、ソース(第2電極)が接地端子13に接続され、ゲート(制御電極)が第2差動増幅器19の出力端に接続されたnチャネル第2MOSトランジスタM2(以後、第2トランジスタM2という)と、を具備している。
第1トランジスタM1は、大きな電流、例えば200mA程度を出力するためにサイズが大きいので、サイズに応じて、例えばゲート幅W応じて数10pF〜100pF程度のゲート寄生容量Cgtを有している。
本明細書では、ゲート寄生容量Cgtとは、ゲート容量の他にゲートに接続される配線容量および電気部品とゲートとの間の浮遊容量なども含んだゲートに付随する容量を意味している。
第1ドライバー回路17は、ソースが電圧入力端子11に接続され、ゲートが第1差動増幅器16の出力端子に接続されたpチャネル第3MOSトランジスタM3(以後、第3トランジスタM3という)と、定電流源20との直列回路を有し、定電流源20の電流Ics1と第1トランジスタM1のゲート寄生容量Cgtを負荷とする反転増幅器として動作する。
第3トランジスタM3のゲートが、第1ドライバー回路17の入力端子である。第3トランジスタM3のドレインと定電流源20との接続ノードが、第1ドライバー回路17の出力端子である。
第2ドライバー回路18は、ソースが電圧入力端子11に接続され、ゲートが第1差動増幅器16の出力端子に接続されたpチャネル第4MOSトランジスタM4(以後、第4トランジスタM4という)と、定電流源21との直列回路を有し、定電流源21の電流Ics2を負荷とする反転増幅器として動作する。
第4トランジスタM4のゲートが、第2ドライバー回路18の入力端子である。第4トランジスタM4のドレインと定電流源21との接続ノードが、第2ドライバー回路18の出力端子である。
第4トランジスタM4と第2定電流源21とを有する第2ドライバー回路18は、第3トランジスタM3と第1定電流源20を有する第1トライバー回路と同等の特性を有している。
具体的には、第3トランジスタM3と第4トランジスタM4とのサイズが等しく、第1定電流源20と第2定電流源21との電流が等しく設定されている。
電圧入力端子11には、例えば電圧Vinが6Vの電源22が接続されている。電圧出力端子12には、負荷23、例えば動作電圧が1.5Vの集積回路が接続されている。
基準電圧発生回路15は基準電圧Vrefとして、例えば出力電圧が1.25Vのバンドギャップ電圧Vbgを出力するバンドギャップ電圧源である。
第1ドライバー回路17は、第1差動増幅器16の出力電圧V0を反転増幅し、反転増幅した出力電圧V1を第1トランジスタM1のゲートに供給し、第1トランジスタM1を駆動する。
第1トランジスタM1と、分圧回路14と、差動増幅器16とにより、出力電圧Voutを分圧した帰還電圧Vfが基準電圧Vrefに等しくなるように第1ドライバー回路17を介して第1トランジスタM1のゲート電圧が制御され、出力電圧Voutが所定の値に制御される。
ここで、第1抵抗R1と第2抵抗R2の比を、R1:R2=1:5とすることにより、出力電圧Vout=1.5Vが得られる。
第1抵抗R1および第2抵抗R2を低くするほど分圧回路14の消費電流が増えるので、消費電流を抑えるために、第1抵抗R1および第2抵抗R2を高く、例えばR1=5MΩ、R2=1MΩ程度とすることが好ましい。
次に、ボルテージレギュレータ10の動作原理について、等価回路図を用い、比較例と対比して説明する。
比較例とは、第2ドライバー回路18、第2差動増幅器19、第2トランジスタM2を有しないボルテージレギュレータを意味している。
本来、第3トランジスタM3のドレイン電圧の応答特性は、電圧が上昇するときと、下降するときで異なる時定数を有している。
図2(a)に示すように、本実施例および比較例とも、pチャネルである第3トランジスタM3のゲート電圧が低下すると、第3トランジスタM3のドレイン・ソース間はオン方向に動作するので、ドレイン電流が増加する。
増加したドレイン電流により、負荷となる第1トランジスタM1のゲート寄生容量Cgtが充電されるので、第3トランジスタM3のドレイン端子電圧が上昇する。
充電の時定数は、第3トランジスタM3のドレイン・ソース間のオン抵抗Rds3と第1トランジスタM1のゲート寄生容量Cgtおよび第1定電流源20の電流Ics1で定まる。
図2(b)に示すように、比較例では、第3トランジスタM3のゲート電圧が上昇すると、第3トランジスタM3のドレイン・ソース間はオフ方向に動作するので、ドレイン電流が減少する。
然し、第1定電流源20が定電流Ics1を流そうとするので、第1トランジスタM1のゲート寄生容量Cgtに蓄積されていた電荷が引き抜かれ、第3トランジスタM3のドレイン電圧が下降する。
放電の時定数は、第1トランジスタM1のゲート寄生容量Cgtと第1定電流源20の電流Ics1とで定まるが、充電の時定数より長くなる。
第1トランジスタM1のゲート電圧は、第3トランジスタM3のドレイン電圧に等しいため、出力電圧Voutの上昇速度と下降速度が非対称になる。これが、ボルテージレギュレータの出力電圧の過渡応答特性が悪化する原因である。
これに対して、図2(c)に示すように、本実施例では、第3トランジスタM3のゲート電圧が上昇するときに、後述するように第2ドライバー回路18および差動増幅器19により第2トランジスタM2がオンになるので、第2トランジスタM2のドレイン・ソース間のオン抵抗Rds2が並列に付加される。
その結果、オン抵抗Rds2を介してゲート寄生容量Cgtに蓄えられている電荷を接地端子13側へバイパスする放電経路が生じるので、オン抵抗Rds2を小さくすることにより放電の時定数を大幅に短縮することが可能である。
次に、ボルテージレギュレータ10の動作について、タイミングチャートを用い、比較例と対比して説明する。
図3に示すように、本実施例では、時刻t1で、負荷電流ILがステップ的に増大すると、出力電圧Voutは、第1差動増幅器16を含む負帰還ループが応答するまでの間、過渡的に低下する。
この過渡的な出力電圧Voutの変化は、第1および第2抵抗R1、R2で分圧され、帰還電圧Vfとして第1差動増幅器16に入力され、基準電圧Vrefと比較される。
時刻t2で、第1差動増幅器16の出力電圧V0が立ち上がり、反転増幅器である第1ドライバー回路17の出力電圧V1が、実線aのように緩やかに下降し始める。
これは、第3トランジスタM3のドレインが第1トランジスタM1のゲートに接続されているので、ゲート寄生容量Cgtの影響を受けるためである。
第1ドライバー回路17の出力電圧V1の下降に応じて、出力電圧Voutは下降から緩やかな上昇に転じる。
同時に、反転増幅器である第2ドライバー回路18の出力電圧V2が、実線bのように実線aよりも急な勾配で下降し始める。
これは、第4トランジスタM4のドレインが第1トランジスタM1のゲートに接続されていないので、ゲート寄生容量Cgtの影響を受けないためである。
更に、第1ドライバー回路17の出力電圧V1と第2ドライバー回路18の出力電圧V2とに差が生じるので、第2差動増幅器19の出力電圧V3が立ち上がり始め、出力電圧V1と出力電圧V2との差に応じて上昇する。
時刻t3で、第2差動増幅器19の出力電圧V3が第2トランジスタM2の閾値Vth2を超えると、第2トランジスタM2にドレイン電流Id2が流れる。
第2トランジスタM2にドレイン電流Id2が流れると、第2トランジスタM2のドレイン・ソース間のオン抵抗Rds2を介してゲート寄生容量Cgtに蓄積されていた電荷が接地端子13側へ流れ出すので、第1ドライバー回路17の出力電圧V1は実線cのように実線aよりも急な勾配で減少する。
その結果、第1ドライバー回路17の出力電圧V1の急な勾配での減少に応じて、出力電圧Voutは緩やかな上昇から実線dのように急な勾配で上昇する。
時刻t4で、第1ドライバー回路17の出力電圧V1と第2ドライバー回路18の出力電圧V2とが等しくなるので、第2差動増幅器19の出力電圧V3がゼロになり、第2トランジスタM2のドレイン電流Id2がゼロになる。
その結果、出力電圧Voutの上昇が停止して、始めの値に回復する。これにより、低下した出力電圧Voutが回復するまでの時間τ1は、τ1=t4−t1となる。
一方、比較例では、時刻t3以降も、第1ドライバー回路17の出力電圧V1は、破線eに示すように緩やかに減少し続ける。
その結果、第1ドライバー回路17の出力電圧V1に応じて、出力電圧Voutは破線fに示すように緩やかに上昇し続ける。
時刻t5で、第1ドライバー回路17の出力電圧V1は一定の値に落ち着き、出力電圧Voutは上昇を停止し、始めの値に回復する。これにより、低下した出力電圧Voutが回復するまでの時間τ2は、τ2=t5−t1となる。
時刻t6で、負荷電流ILがステップ的に減少すると、出力電圧Voutは、第1差動増幅器16を含む負帰還ループが応答するまでの間、過渡的に上昇する。
時刻t7で、第1差動増幅器16の出力電圧V0が立ち下がると、反転増幅器である第1ドライバー回路17の出力電圧V1および第2ドライバー回路18の出力電圧V2が、同じように上昇し始める。
出力電圧V1と出力電圧V2とは実線gのように同じ勾配で上昇するので、第2差動増幅器19の出力電圧V3は変わらず、第2トランジスタM2はオフ状態を維持している。
その結果、出力電圧Voutは出力電圧V1に応じて下降する。
時刻t8で、第1ドライバー回路17の出力電圧V1が元の値に回復すると、出力電圧Voutの下降が停止して、始めの値に回復する。
これにより、上昇した出力電圧Voutが回復するまでの時間τ3は、τ3=t8−t6となる。
本実施例の第2トランジスタM2はオンされないので、上昇した出力電圧Voutが回復するまでの時間τ3は、比較例と等しくなる。
このように、第2ドライバー回路18の出力電圧V2に対して第1ドライバー回路17の出力電圧V1の立下りが遅れる部分を誤差電圧として検出し、出力電圧V1が出力電圧V2より大きい間だけ、第2差動増幅器19が第2トランジスタM2の閾値Vth2を超える出力電圧V3を供給している。
その結果、第1ドライバー回路17の出力電圧V1は出力電圧V2に等しくなるまで低下し、第2ドライバー回路18の出力電圧V2より低下することは無い。
出力電圧V1が出力電圧V2より大きくなると、第2トランジスタM2のゲート電圧はゼロになるので、出力電圧V1は下降するときにのみ、出力電圧V2に追従して変化する。
これにより、負荷電流ILがステップ状に増加したときに、第1トランジスタM1のゲート寄生容量Cgtに蓄積されている電荷を接地電位側にバイパスし、過渡的に低下した出力電圧Voutが回復するまでの時間が大幅に短縮される。
即ち、第2ドライバー回路18と第2差動増幅器19とにより、第1トライバー回路17の出力端子に第1トランジスタM1のゲート寄生容量Cgtが存在していても、ゲート寄生容量Cgtに影響されることが無い。
従って、十分な過渡応答特性を有するボルテージレギュレータ10を得ることが可能である。
図4は第1差動増幅器16の構成を示す回路図である。
図4に示すように、第1差動増幅器16は、ソースがnチャネルMOSトランジスタ30(以後、トランジスタ30という)を介して接地端子13に共通接続された一対のnチャネルMOSトランジスタ31、32(以後、トランジスタ31、トランジスタ32という)と、ソースが電圧入力端子11に共通接続されたpチャネルMOSトランジスタ33(以後、トランジスタ33という)およびpチャネルMOSトランジスタ34(以後、トランジスタ34という)を有するカレントミラー回路と、を備えている。
第1差動増幅器16は、トランジスタ30を定電流源とし、トランジスタ31、32を入力トランジスタとし、トランジスタ333、34を能動負荷として構成されている。
第1差動増幅器16において、トランジスタ31のゲートが反転入力端子35であり、トランジスタ32のゲートが非反転入力端子36であり、トランジスタ31のドレインとトランジスタ33のドレインとの接続ノードが出力端子37であり、トランジスタ30のゲートが制御端子38である。
制御端子38に供給される制御信号Vcslにより、トランジスタ30の動作点が定められ、第1差動増幅器16には一定の電流Qcs1が流れる。
図5は第2差動増幅器19の構成を示す回路図である。
図5に示すように、第2差動増幅器19は、ソースがpチャネルMOSトランジスタ40(以後、トランジスタ40という)を介して電圧入力端子11に共通接続された一対のpチャネルMOSトランジスタ41、42(以後、トランジスタ31、トランジスタ32という)と、ソースが接地端子13に共通接続されたnチャネルMOSトランジスタ43(以後、トランジスタ43という)およびnチャネルMOSトランジスタ44(以後、トランジスタ44という)を有するカレントミラー回路と、を備えている。
第2差動増幅器19は、トランジスタ40を定電流源とし、トランジスタ41、42を入力トランジスタとし、トランジスタ43、44を能動負荷として構成されている。
第2差動増幅器19において、トランジスタ41のゲートが反転入力端子45であり、トランジスタ42のゲートが非反転入力端子46であり、トランジスタ41のドレインとトランジスタ43のドレインとの接続ノードが出力端子47であり、トランジスタ40のゲートが制御端子48である。
制御端子48に供給される制御信号Vcs2により、トランジスタ40の動作点が定められ、第2差動増幅器19には一定の電流Qcs2が流れる。
図6はボルテージレギュレータ10が、同一半導体チップ上にモノリシックに集積された半導体集積装置を示す図である。
図6に示すように、本実施例の半導体集積装置60は、第1トランジスタM1と、分圧回路14と、反転入力端子が分圧回路14の分圧点に接続され、非反転入力端子が基準電圧発生回路15に接続された第1差動増幅器16と、入力端が第1差動増幅器16の出力端に接続され、出力端が第1トランジスタM1のゲートに接続された第1ドライバー回路17と、入力端が第1差動増幅器16の出力端に接続された第2ドライバー回路18と、非反転入力端子が第1ドライバー回路17の出力端に接続され、反転入力端子が第2ドライバー回路18の出力端に接続された第2差動増幅器19と、ドレインが第1ドライバー回路17の出力端に接続され、ソースが接地端子13に接続され、ゲートが第2差動増幅器19の出力端に接続された第2トランジスタM2と、が同一チップ61上にモノリシックに集積して形成されている。
また、半導体チップ61上には、電源22、負荷23を接続するために必要なボンディングパッド62a〜62cなどが形成されている。
第1および第2トランジスタM1、M2、電源電圧発生回路15、第1および第2差動増幅器16、19、第1および第2ドライバー回路17、18は、周知のCMOSプロセスにより形成することができる。
以上説明したように、本実施例のボルテージレギュレータ10は、第2ドライバー回路18と、第2差動増幅器19と、第2とトランジスタM2とを具備し、第1ドライバー回路17の出力電圧V1が第2ドライバー回路18の出力電圧V2より大きいときにのみ、第2トランジスタM2をオンさせている。
その結果、第2トランジスタM2を介して第1トランジスタM1のゲート寄生容量Cgtに蓄積された電荷を接地端子13側へバイパスし、負荷電流ILが上昇したときに、低下した出力電圧Voutの回復時間を短縮することができる。従って、十分な過渡応答特性を有するボルテージレギュレータ10が得られる。
第1トランジスタM1のゲート寄生容量Cgtの充電の時定数と放電の時定数とが等しくなるように、第3トランジスタM3のオン抵抗Rds3および第2トランジスタのオン抵抗Rds2をそれぞれ調整することにより、過渡的に負荷電流ILが上昇したときと、減少したときの出力電圧Voutの応答特性を揃えることができる。
例えば、第3トランジスタM3のオン抵抗Rds3および第2トランジスタのオン抵抗Rds2がほぼ等しくなるように設定する。
負荷電流に依らず常に流れている第1および第2定電流源20、21の電流Ics1、Ics2を絞っても、出力電圧Voutの応答特性は変わらないので、ボルテージレギュレータ10の消費電流を低減することができる。
ここでは、第1および第2ドライバー回路17、18が定電流源20、21を有する場合について説明したが、定電流源20、21を抵抗で置き換えることもできる。
本発明の実施例に係るボルテージギュレータの構成を示す回路図。 本発明の実施例に係るボルテージレギュレータの動作原理を比較例と対比して示す等価回路図。 本発明の実施例に係るボルテージレギュレータの動作を比較例と対比して示すタイミングチャート。 本発明の実施例に係るボルテージレギュレータの第1差動増幅器を示す回路図。 本発明の実施例に係るボルテージレギュレータの第2差動増幅器を示す回路図。 本発明の実施例に係るボルテージレギュレータが同一半導体チップ上にモノリシックに集積された半導体集積装置を示す図。
符号の説明
10 ボルテージレギュレータ
11 電圧入力端子
12 電圧出力端子
13 接地端子
14 分圧回路
15 基準電圧発生回路
16 第1差動増幅器
17 第1ドライバー回路
18 第2ドライバー回路
19 第2差動増幅器
20 第1定電流源
21 第2定電流源
22 電源
23 負荷
30、31、32、43、44 nチャネルMOSトランジスタ
33、34、40、41、42 pチャネルMOSトランジスタ
35、45 反転入力端子
36、46 非反転入力端子
37、47 出力端子
38、48 制御端子
60 半導体集積装置
61 半導体チップ
62a、62b、62c ボンディングパッド
M1 pチャネル第1MOSトランジスタ(第1トランジスタ)
M2 nチャネル第2MOSトランジスタ(第2トランジスタ)
M3 pチャネル第3MOSトランジスタ(第3トランジスタ)
M4 pチャネル第4MOSトランジスタ(第4トランジスタ)
R1 第1抵抗
R2 第2抵抗
Cgt ゲート寄生容量

Claims (5)

  1. 第1電極が電圧入力端子に接続され、第2電極が電圧出力端子に接続された第1トランジスタと、
    一端が前記電圧出力端子に接続された第1抵抗と一端が基準電位端子に接続された第2抵抗との直列回路を有し、前記電圧出力端子の出力電圧を分圧する分圧回路と、
    一方の入力端子が前記分圧回路の分圧点に接続され、他方の入力端子が基準電圧発生回路に接続された第1差動増幅器と、
    入力端子が前記第1差動増幅器の出力端に接続され、出力端子が前記第1トランジスタの制御電極に接続され、前記第1差動増幅器の出力に応じて前記第1トランジスタを駆動する第1ドライバー回路と、
    前記電圧出力端子に接続された負荷に流れる電流が増加したときに、前記第1トランジスタの制御電極に付随する容量に蓄積されている電荷を前記基準電位側にバイパスする過渡応答改善手段と、
    を具備することを特徴とするボルテージレギュレータ。
  2. 第1電極が電圧入力端子に接続され、第2電極が電圧出力端子に接続された第1トランジスタと、
    一端が前記電圧出力端子に接続された第1抵抗と一端が基準電位端子に接続された第2抵抗との直列回路を有し、前記電圧出力端子の出力電圧を分圧する分圧回路と、
    一方の入力端子が前記分圧回路の分圧点に接続され、他方の入力端子が基準電圧発生回路に接続された第1差動増幅器と、
    入力端子が前記第1差動増幅器の出力端に接続され、出力端子が前記第1トランジスタの制御電極に接続され、前記第1差動増幅器の出力に応じて前記第1トランジスタを駆動する第1ドライバー回路と、
    第1電極が前記第1ドライバー回路の出力端に接続され、第2電極が基準電位端子に接続された第2トランジスタと、
    入力端子が前記第1差動増幅器の出力端に接続された第2ドライバー回路と、
    一方の入力端が前記第1ドライバー回路の出力端に接続され、他方の入力端が前記第2ドライバー回路の出力端に接続され、前記第1ドライバー回路の出力と前記第2ドライバー回路の出力とを比較し、比較結果に応じて前記第2トランジスタを駆動する第2差動増幅器と、
    を具備することを特徴とするボルテージレギュレータ。
  3. 前記第1ドライバー回路が第3トランジスタと第1定電流源との直列回路であり、前記第2ドライバー回路が第4トランジスタと第2定電流源との直列回路であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のボルテージレギュレータ。
  4. 前記第3トランジスタおよび前記第4トランジスタのサイズが等しく、且つ前記第1定電流源および前記第2定電流源の電流が等しいことを特徴とする請求項3に記載のボルテージレギュレータ。
  5. 前記負荷に流れる電流が増加したときに、前記負荷に流れる電流の増加に応じて低下した前記出力電圧が回復するまでの第1の時間と、前記負荷に流れる電流が減少したときに、前記負荷に流れる電流の減少に応じて上昇した前記出力電圧が回復するまでの第2の時間とが等しくなるように、前記第2トランジスタの第1電極と第2電極との間のオン抵抗と、前記第3トランジスタの第1電極と第2電極との間のオン抵抗とが設定されていることを特徴とする請求項1に記載のボルテージレギュレータ。
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