JP2008262199A - フォトニックバンドギャップ光ファイバ、光伝送システム及びそのシステムにおける誘導ラマン散乱抑制方法 - Google Patents

フォトニックバンドギャップ光ファイバ、光伝送システム及びそのシステムにおける誘導ラマン散乱抑制方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 SRSを抑制することができると共に、実用的な利用において無作為的な曲がりに対して安定な特性を維持することができるフォトニックバンドギャップ光ファイバ、光伝送システム及び誘導ラマン散乱抑制方法を提供することを課題とする。
【解決手段】 光伝送システム1は、周波数ωを有する光C2を出射するように設計されたレーザ光源31と、その光C2を導波するため採用された光伝送線路37と、を備え、光伝送線路37は、周波数ωでコア導波モードを有すると共に、周波数ω−13THzで減衰帯域を有するように設計されたフォトニックバンドギャップ光ファイバを含む。光伝送システム1は、ラマン散乱光を抑制することで、高い光パワーが光伝送線路37を通じて伝搬されるようにする。
【選択図】 図5

Description

本発明は、フォトニックバンドギャップ光ファイバ、光伝送システム及びそのシステムにおける誘導ラマン散乱抑制方法に関し、特に高い光パワーを伝送するように設計されたフォトニックバンドギャップ光ファイバ、光伝送システム及びそのシステムにおける誘導ラマン散乱抑制方法に関する。
高い光パワーが光ファイバ中を伝搬されると、非線形プロセスにより光ファイバ内のピーク光パワーが減衰される。そのような非線形プロセスの一つとしては、誘導ラマン散乱(SRS)がある。SRSでは、入射光のエネルギーの一部が入射光のエネルギーと異なる周波数に変換される。変換されたエネルギーは、主に入射光より低い周波数を有するストークス光になる。ストークス光のパワーが十分に高いと、2次又は高次のストークス光が生成される。
シリカベースの光ファイバにおいては、入射光と1次のストークス光との周波数の差は一般的に約13THzである。例えば、波長1064nmの光が通常の光ファイバを通って伝搬すると、約1120nmの1次のストークス光が発生する。
ストークス光の抑制又は除去は、高い光パワーがしばしば用いられるレーザプロセス産業において重要である。SRSに起因するエネルギー変換は、入射光のピークパワーの減少及びレーザプロセス能力の低下という結果を引き起こし得る。
空気のコア中に光を伝搬することができる中空コアフォトニックバンドギャップファイバ(中空コアPBGF)は、SRSを含む非線形プロセスの抑制用として提案されてきた(非特許文献1)。代替的な手段としては、デュアル空孔アシスト光ファイバ(非特許文献2)、フィルタファイバ(非特許文献3)、及びW型ファイバ(非特許文献4)が提示されてきた。
J.D. Shephard et al.,Opt. Express, 12(2004), 717 L.A.Zenteno et al., Opt. Express, 13(2005), 8921 J.M.Fini et al., Optics Letter, 31(2006), 2550 J.Kim et al.,Opt. Express, 14(2006), 5103
しかしながら、中空コアPBGFの場合は、現在、それらの複雑な構造が、商業的な製造を実現するのに障壁となっている。また、デュアル空孔アシスト光ファイバ、フィルタファイバ及びW型ファイバは、コア導波モードと損失のあるクラッドモードとの間でのモードカップリングを利用し、望まないストークス光を除去する。クラッドモードにおける光強度は、クラッドモードの損失されやすい性質により減衰する。一般的に、コアモードからクラッドモードへのカップリングの強度は、これらの光ファイバにおける曲がりによって影響を受ける。更に、もし光ファイバが無作為に曲げられると、光がコアからクラッドにカップリングされるバンド幅が変化する。そのため、このようなSRS抑制様式を伝送用の光ファイバに応用することは実用的ではない。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、SRSを抑制することができると共に、実用的な利用において無作為的な曲がりに対して安定な特性を維持することができるフォトニックバンドギャップ光ファイバ、光伝送システム及びそのシステムにおける誘導ラマン散乱抑制方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る光伝送システムは、周波数ωを有する光を出射するように設計されたレーザ光源と、前記光を導波するため採用された光伝送線路と、を備え、前記光伝送線路は、周波数ωで光を導波し、ω−13THzの周波数で光を減衰させるフォトニックバンドギャップ光ファイバを含む。伝送周波数から13THzずれた周波数での減衰帯域又は高損失帯域は、ラマンゲイン又はSRSから生じる光を抑制するのに用いられる。
高損失帯域は、周波数ωと周波数ω−13THzとの間にバンドエッジを有するフォトニックバンドギャップファイバにより提供され得る。そのバンドエッジは、フォトニックバンドギャップファイバの伝送帯域の低周波側エッジにより提供され得る。
フォトニックバンドギャップファイバは、周波数ω−13THzでの伝送損失が周波数ωでの伝送損失より10dB以上大きくてもよい。
フォトニックバンドギャップファイバは、空孔でない中実の複数の要素の周期的な配列を有するクラッドを含むオールソリッドフォトニックバンドギャップファイバ(all−solid photonic bandgap fiber)であり、各要素は周囲の背景材料より大きい屈折率を有していてもよい。その複数の要素は、背景材料の屈折率に対して、3%の比屈折率差を有するピーク屈折率を有していてもよい。複数の要素は、直径dの高い屈折率の複数のロッドで構成されていると共に背景材料中にピッチΛで互いに離れて配置されており、d/Λが0.6以上であってもよい。随意的に、周波数ωは波長1064nmの光の周波数であってもよい。
本発明は、また、誘導ラマン散乱光を抑制するために用いられるフォトニックバンドギャップ光ファイバであって、周波数ωで光を導波し、且つ周波数ω−13THzで光を減衰させるため採用されたコア、を備えるフォトニックバンドギャップ光ファイバを提供する。フォトニックバンドギャップ光ファイバは、周波数ω−13THzでの伝送損失が周波数ωでの伝送損失より10dB以上大きくてもよい。
本発明は、また、レーザ光源から周波数ωを有する光を出射するステップと、出射された光を光伝送線路内にカップリングさせるステップと、を備え、光伝送線路内では、周波数ωでコア導波モードを有し、且つω−13THzの周波数で高損失帯域を有するフォトニックバンドギャップファイバを含む光伝送システムにおける誘導ラマン散乱抑制方法を提供する。
本発明に係るフォトニックバンドギャップ光ファイバ、光伝送システム及びそのシステムにおける誘導ラマン散乱抑制方法によれば、SRSを抑制することができると共に、実用的な利用において無作為的な曲がりに対して安定な特性を維持することができる。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するにあたり最良と思われる形態について詳細に説明する。なお、同一又は同等の要素には同一の符号を用い、重複する説明を省略する。
中空フォトニックバンドギャップファイバと比較して、シリカをベースとするオールソリッドPBGFは、安価な商業的製造の可能性を提供する。これは、オールソリッドPBGFが、設計と実験とがよく一致し、所望の特性を有するファイバを実現するために正確に制御され得る構造を有するからである。また、オールソリッドPBGFは、設計の柔軟性を提供し、低損失を達成することができる。
更に、オールソリッドPBGFは、バンドギャップファイバの固有の特性である強い減衰帯域を有する。その減衰帯域は、誘導ラマン散乱(SRS)を抑制するのに用いることができる。
図1は、その中にSRSが存在する標準ファイバ10に比較して、オールソリッドPBGF20がどのようにSRSを抑制するかを模式的に示している。いずれの場合においても、高パワーレーザ光C1がそのファイバにカップリングされる(図1(a)及び図1(d))。カップリングされたレーザ光C1は、図1(b)及び図1(e)に示されている透過率を有する標準ファイバ10及びオールソリッドPBGF20を伝搬して透過する。それぞれの透過後のパワースペクトルは図1(c)及び図1(f)において示されている。標準ファイバ10では、ファイバ材料のラマンシフトに起因して多重SRS(MSRS)が観察される(図1(c))。オールソリッドPBGF20は、ストークス波長λで高い減衰を提供するが、レーザ周波数では減衰させない(図1(f))。
オールソリッドPBGF20は、図2(a)に示されるように作られた。オールソリッドPBGF20は、高インデックス要素21をその中に有する背景材料23からなるクラッド27を備える。背景材料23はドーパントを有しないシリカガラスからなる。高インデックス要素21は、ドーパントとしてGeOを含むシリカガラスからなる。オールソリッドPBGF20は、周期的な配列で積み重なったロッドにより構成されている。複数の高インデックス要素21は、高屈折率コアを有する複数のロッドで形成されている。ロッドの外側の領域は、背景材料23からなる。オールソリッドPBGF20のコア25は、高屈折率のロッドを除去してそれをクラッド27の背景材料23と同一材料、すなわちドーパントを有しないシリカガラスで作られたロッドで代替することにより、形成することができる。周期構造の形成には、例えば、スタックアンドドロー(stack and draw)法が用いられ得る。すなわち、積み重ねられたロッドをジャケットとなるパイプ内に挿入し、これを中実化してから線引、あるいは直接線引することによりオールソリッドPBGFが得られる。本実施形態において、高インデックス要素21の屈折率のピーク値とシリカガラスの背景材料23の屈折率との差は、約3%である。
図2(b)に示されるように、高インデックス要素21の直径はdであり、高インデックス要素21間のピッチはΛである。d/Λ比は、フォトニックバンドギャップを深くしてファイバの曲がりに対する感受性が低い減衰帯域を提供することが知られている。これは、深いフォトニックバンドギャップが、最隣接する他のモードを励起するために非常に大きなファイバの変形が要求されることを意味するからである。その観点から、曲がりに対する感受性を低く抑えるには、d/Λ比を大きくすることが好ましい。本実施形態のオールソリッドPBGF20では、d/Λ比が約0.6になるように設計されている。
プリフォームから、異なる実施形態を表す2つのファイバ1,2が作られた。ファイバ1,2それぞれのパラメータは、表1に挙げられている。
ファイバ1,2は1064nmで動作するレーザ光源と共に用いるように設計された。シリカファイバにおいて、ラマンシフトは約13THzであるため、1次のストークス光は約1120nm(λ)で現れることとなる。製造の際に、ファイバ1,2の直径は、ストークス光の波長λに近いバンドギャップエッジλe1,λe2を与えるように調整された。ファイバ1は、165μmの外径及び9.7μmのコア径を有するように調節され、1100nmに位置する長波長側バンドギャップエッジλe1を提供する。ファイバ2においては、ファイバの外径は172μmであって、コア径は10.1μmであり、1140nmに位置する長波長側バンドギャップエッジλe2を提供する。
ファイバ1,2のバンドギャップエッジλe1, λe2の位置は、ファイバの透過スペクトルが600nmから1600nmまで示されている図3においてより詳細に示されている。透過スペクトルは、直径160mmのスプールに巻かれている50mのファイバを通じて測定された。ファイバを用いたスーパーコンティニウム光源が、透過スペクトル測定において、広帯域光源として用いられた。ファイバ1及びファイバ2の両方の3次のバンドギャップエッジλe1, λe2は明確に示されている。3次のバンドギャップの長波長側エッジλe1,λe2は、ファイバ1においては1100nm(λe1)にあり、ファイバ2においては1140nm(λe2)にある。ファイバ1は、3次のバンドギャップエッジの長波長側エッジλe1領域で、伝送帯域と高損失帯域との間で40dB以上のアイソレーションを示している。このアイソレーションの程度は、他のSRS抑制方法と比べて顕著に大きく、伝送帯域に対して顕著に鋭いカットオフを与える。
また、ファイバ1が小さい直径のマンドレルの周囲に巻回されている場合においても、透過スペクトルが測定された。直径20mm及び30mmのマンドレルが用いられており、その透過スペクトルが図4に示されている。より小さい巻回直径においても、1100nmでのバンドギャップエッジλe1は、移動しないことが分かる。これは、実際の使用時において、ファイバ1のバンドギャップエッジの波長が安定であることを表す。また、この結果は、d/Λが0.6以上であれば、曲がりに対する感受性を十分低く抑えられることを示している。
ファイバ1がSRSを抑制、すなわちストークス光の光パワーを低減することができることを確認する実験を以下記述する。図5に、その実験装備が示されている。光源31から出射された波長1064nmのレーザ光C2は、ミラー33によりその光軸を調心し、製造された長さ50mのオールソリッドPBGF37のコア内に、倍率30倍のレンズ35によりカップリングされる。そのレーザ光C2は6.5kHzの周波数でパルス発振されており、それぞれのパルスは9.5μJのエネルギーを有する。そのパルス幅は、約0.6nsであった。レーザ光源31の平均光パワーは60mWであった。また、レーザ光C2のピークパワーは16kWであった。オールソリッドPBGF37からの出力光C3は倍率60倍を有するレンズ39により平行化された。平行化された光C4は、意図されていないクラッドモード光を除去するために絞り41を通って、結合用レンズ43を介してマルチモードファイバ(MMF)45に結合された。そのマルチモードファイバ45は、出力スペクトルをモニターするために光スペクトル分析器(OSA)47につなげられた。その結果は図6に示されている。なお、図6は、波長1064nmの光が伝搬するときにおける、標準ファイバと図3のファイバ1,2との透過スペクトルのグラフを示す図である。
ファイバ2はレファレンスファイバとして用いられており、1140nmでバンドエッジλe2を有する。従って、これはそのファイバの伝送帯域内にあるため、1次のストークス光は約1120nm(λ)に見られる。ファイバ1は1100nmにバンドエッジλe1を有する。ファイバ1においては、1120nm(λ)付近の1次のストークス光は顕著に抑制される。ファイバ1において、若干のスペクトル広がりが見られるが、これはSRSとは別の現象で弱いコンティニウムによる可能性がある。ファイバ1,2において、3次のバンドギャップの長波長側エッジλe1,λe2付近の出力スペクトルは図3に示されたスペクトルに一致する。これは、そのオールソリッドPBGFの高い減衰帯域により、ラマンゲインが顕著に抑制されたことを示す。
上記の実験は、光伝送システム1においてオールソリッドPBGF37がラマンゲインを抑制するのに用いられることが可能であることを裏づける。上記のオールソリッドPBGF37は、そのコアが、1次のストークス光の波長λでの光モードをサポートしないように製造されている。従って、1次のストークス光はコアモードからクラッドモードに結合される。クラッドモードは、本質的に非常に損失が大きいため、クラッドモードにおけるすべてのストークス光を急激に減衰させる。オールソリッドPBGF37は、バンドギャップエッジλe1がより安定的であると共に特にファイバの曲がりに対する耐性を有するため、従来のSRS抑制技術に対して有利である。
いわゆる当業者により、上記に説明された発明は、クレームの範囲を離れることなく、様々な方法で変更されてもよい。例えは、異なる構造パラメータ(コア及び背景材料の屈折率、屈折率プロファイル、周期構造の大きさ、d/Λ比)、異なるファイバ及び異なるファイバ材料が用いられてもよく、コア導波モードの波長が変更されてもよい。
標準光ファイバにより伝送されたSRSに対比されたフォトニックバンドギャップ光ファイバにおけるSRSの抑制を模式的に示す図である。 その(a)は、本発明に用いられたオールソリッドフォトニックバンドギャップファイバを示す断面図であり、その(b)は、(a)の光ファイバのクラッド中の複数の高インデックス要素の直径及びピッチを示す模式図である。 本発明において用いられた2つのオールソリッドPBGFについての透過スペクトルを示すグラフである。 ファイバが直径20mm又は30mmで曲げられたときに、図3の2つのオールソリッドPBGFファイバの透過スペクトルを示すグラフである。 SRS抑制を調べるために用いられた実験装備を示す模式図である。 波長1064nmの光が伝搬するときにおける、標準ファイバと図3の2つのファイバとの透過スペクトルを示すグラフである。
符号の説明
1…光伝送システム、21…高インデックス要素、23…背景材料、25…コア、27…クラッド、20,37…オールソリッドフォトニックバンドギャップファイバ、λe1,λe2…バンドギャップエッジ、λ…ストークス光の波長。

Claims (14)

  1. 周波数ωを有する光を出射するように設計されたレーザ光源と、
    前記光を導波するため採用された光伝送線路と、
    を備え、
    前記光伝送線路は、周波数ωでコア導波モードをサポートすると共に、周波数ω−13THzで減衰帯域を有するように設計されたフォトニックバンドギャップ光ファイバを含む、
    光伝送システム。
  2. 前記減衰帯域は、前記周波数ωと前記周波数ω−13THzとの間にバンドエッジを有する前記フォトニックバンドギャップファイバにより提供される請求項1に記載の光伝送システム。
  3. 前記フォトニックバンドギャップファイバは、周波数ω−13THzでの伝送損失が周波数ωでの伝送損失より10dB以上大きい請求項1に記載の光伝送システム。
  4. 前記フォトニックバンドギャップファイバは、複数の要素の周期的な配列を有するクラッドを含むオールソリッドフォトニックバンドギャップファイバであり、前記要素は周囲の背景材料より大きい屈折率を有する請求項1に記載の光伝送システム。
  5. 前記複数の要素は、直径dの高い屈折率の複数のロッドで構成されていると共に前記背景材料中にピッチΛで互いに離れて配置されており、d/Λが0.6以上である請求項4に記載の光伝送システム。
  6. 前記周波数ωは、波長1064nmを有する光の周波数である請求項1に記載の光伝送システム。
  7. 誘導ラマン散乱光を抑制するために用いられる光ファイバであって、
    周波数ωで光モードを伝搬するために採用されたコアと、
    周波数ω−13THzで光モードを減衰させるため採用されたクラッドと、
    を備えるフォトニックバンドギャップ光ファイバ。
  8. 前記ファイバは、周波数ω−13THzでの伝送損失が周波数ωでの伝送損失より10dB以上大きい請求項7に記載のフォトニックバンドギャップ光ファイバ。
  9. レーザ光源から周波数ωを有する光を出射するステップと、
    出射された前記光を光伝送線路内にカップリングさせるステップと、
    を備え、
    前記光伝送線路は、周波数ωでコア導波モードを有し、且つ周波数ω−13THzで減衰帯域を有するフォトニックバンドギャップファイバを含む、
    光伝送システムにおける誘導ラマン散乱抑制方法。
  10. 前記減衰帯域は、前記周波数ωと前記周波数ω−13THzとの間にバンドエッジを有する前記フォトニックバンドギャップファイバにより提供される請求項9に記載の誘導ラマン散乱抑制方法。
  11. 前記フォトニックバンドギャップファイバは、周波数ω−13THzでの伝送損失が周波数ωでの伝送損失より10dB以上大きい請求項9に記載の誘導ラマン散乱抑制方法。
  12. 前記フォトニックバンドギャップファイバは複数の要素の周期的な配列を有するクラッドを含むオールソリッドフォトニックバンドギャップファイバであり、前記要素は周囲の背景材料より大きい屈折率を有する請求項9に記載の誘導ラマン散乱抑制方法。
  13. 前記複数の要素は、直径dの高い屈折率の複数のロッドで形成されていると共に前記背景材料中にピッチΛで互いに離れて配置されており、d/Λが0.6以上である請求項12に記載の誘導ラマン散乱抑制方法。
  14. 前記周波数ωは、波長1064nmを有する光の周波数である請求項9に記載の誘導ラマン散乱抑制方法。
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