JP2008259953A - フッ化ガス除去装置及び除去方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電磁波でエネルギーを供給してプラズマを発生させ、プラズマに気体または液体状態の水素または炭化水素燃料を供給して高温のプラズマ火炎を発生させ、これを用いてフッ化ガスを除去するフッ化ガス除去装置および除去方法を提供する。
【解決手段】電磁波を発振するマグネトロン10と、マグネトロン10に反射される反射波を吸収する循環器30と、電磁波の強さを入射波と反射波でモニタリングする方向性結合器40と、インピーダンスを整合させるスタブチューナー50と、スタブチューナーから伝送される電磁波が入力される導波管60と、導波管を通して入力される電磁波及び外部から注入される渦流ガスによってプラズマを生成する放電管70と、放電管に渦流ガスを供給する渦流ガス供給部80と、放電管内にプラズマ発生のための初期電子を供給する点火部90と、放電管内のプラズマに燃料及び廃ガスを供給する燃料・廃ガス供給部100とを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、高温のプラズマ火炎を用いた半導体洗浄廃ガス処理装置に関するものである。
地球温暖化は、尖端産業体で用いられる産業ガスに起因するもので、代表的な産業ガスがフッ化系列ガスである。例えば、フッ化系列ガスは、1回大気に放出されると、長い歳月の間大気に存在しながら地表面から放出されるべき赤外線を遮断し、地表の大気温度を上昇させる温室ガスの役割をする。
したがって、産業体で用いられるフッ化系列ガスを、大気に放出する前に完全に破壊して排出すべきであるとの国際的規制が強化されている。2005年2月16日に東京議定書が発効することで、温室ガスの縮小は、環境規制のみならず、経済規制と言ってもいいほど国家経済に大きな影響を与えると見なされる。
上記のような脈絡で、フッ化系列ガスを除去するための研究が多方面で進行していた。その研究の一つとして、プラズマを用いてフッ化系列ガスの分子をイオン化させ、無害な他の分子に変換させて排出しようという努力があった。
従来の技術は、RFソースを用いて、真空中でフッ化系列ガスの分子を除去するものである。この分子を真空中で除去する場合、その方法が成功するとしても、真空で実施される半導体工程ラインと関係があるので、RF装備が他の半導体工程装備の円満な作動を阻害または完全に麻痺させるという問題点があった。
それゆえ、半導体工程ラインと関係のない真空外の大気圧で除去作業を行える装置が要求されている。
本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、電磁波でエネルギーを供給してプラズマを発生させ、発生した電磁波プラズマに気体または液体状態の水素または炭化水素燃料を供給して高温のプラズマ火炎を発生させ、これを用いて産業体で放出されるフッ化ガスを除去するフッ化ガス除去装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、高温のプラズマ火炎を発生させ、このプラズマ火炎を用いてコンピュータや半導体産業などの尖端産業で用いるフッ化ガスを破壊する、高温プラズマ火炎を用いたフッ化ガスの除去方法を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明は、電源供給部から電力供給を受けて電磁波を発振するマグネトロンと、前記マグネトロンから発振された電磁波を伝送し、マグネトロンに反射される反射波を吸収する循環器と、前記循環器を通して伝送された電磁波の強さを入射波と反射波でモニタリングする方向性結合器と、前記方向性結合器から入力される電磁波に対して入射波と反射波の強さを調節し、インピーダンスを整合させるスタブチューナーと、前記スタブチューナーから伝送される電磁波が入力される導波管と、前記導波管を貫通して結合され、前記導波管を通して入力される電磁波及び外部から注入される渦流ガスによってプラズマを生成する放電管と、前記放電管の一端に連結され、前記放電管に渦流ガスを供給する渦流ガス供給部と、前記放電管内に配置され、前記放電管内にプラズマ発生のための初期電子を供給する点火部と、前記放電管の他端に連結され、前記放電管内に形成されたプラズマに燃料及び廃ガスを供給する燃料・廃ガス供給部とを含むフッ化ガス除去装置を提供する。
また、本発明は、フッ化ガスが含まれた廃棄ガスを処理する方法において、廃棄ガスを放電管に流入させ、マグネトロンから出た電磁波に露出させる段階と、前記電磁波を用いて放電管にプラズマトーチを形成し、前記廃棄ガスを前記プラズマトーチに露出して酸化させて副産物を形成する段階とを含むことを特徴とする廃棄ガス処理方法を提供する。
本発明は、電磁波で発振したプラズマトーチに炭化水素ガスを注入して高温プラズマ火炎を発生させ、大気圧下で大気温暖化物質であるフッ化系列のガスを容易に破壊させることで、大気中に汚染物質が流出することを防止できるという効果がある。
すなわち、本発明は、現在の尖端産業で表面洗剤に用いる温暖化ガスを完全に除去できる基盤技術を開発して大気圧下で使用するので、半導体工程の真空工程ラインとは関係なしに、半導体産業体で容易に装着できるという効果がある。
また、本発明は、大気圧で効率的な高温プラズマ火炎を発生させ、フッ化ガスが混合された窒素や空気を、高温プラズマ火炎が発生した放電管に効果的に流入させることができ、1.4kWの電磁波出力で発生させた高温プラズマ火炎を用いて、少なくとも1分当り50リットル以上の排出ガスを大容量で処理できるという効果がある。
以下、本発明の構成及び作用を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の好適な実施例に係るプラズマ火炎発生装置の構成を概念的に示すブロック図である。図1に示すように、本発明の好適な実施例に係るプラズマ火炎発生装置は、マグネトロン10と、電源供給部20と、循環器30と、方向性結合器40と、スタブチューナー50と、導波管60と、放電管70と、渦流ガス供給部80と、点火部90と、燃料・廃ガス供給部100と、火炎出口110とから構成される。
マグネトロン10は、10MHZ〜10GHZ帯域の電磁波を発振するマグネトロンを用いて、好ましくは2.45GHZの電磁波を発振するように構成される。そして、このマグネトロン10の効率が温度に敏感であるので、冷却装置(図示せず)がさらに備わる。この冷却装置は、少なくとも1分当り1000リットルの空気を送れる容量を有することが好ましい。
電源供給部20は、電波電圧倍率器と、パルス及び直流(DC)装置とを含んで構成されるもので、マグネトロン10に電力を供給する。
そして、循環器30は、マグネトロン10から発振された電磁波を方向性結合器40の方向に出力するとともに、インピーダンス不整合で反射される電磁波エネルギーを完全に吸収・消滅させてマグネトロン10を保護する。
方向性結合器40は、循環器30を通して伝送された電磁波を出力するとともに、入射波と反射波の強さを肉眼で確認するためにモニタリングする機能をする。
スタブチューナー50は、方向性結合器40から入力される電磁波に対して入射波と反射波の強さを調節してインピーダンス整合を誘導することで、電磁波で誘導された電気場を放電管70内で最大にする。ここで、スタブチューナー50は、反射波の強さが入射波の1%以内になるように調節し、プラズマ生成が初期化されると、スタブチューナー50なしにも反射波の強度が入射波の10%より小さくなる。
導波管60は、スタブチューナー50から入力される電磁波を放電管70に伝送する。放電管70は、導波管60の終端に設置され、導波管60を通して入力される電磁波によるプラズマ生成空間を提供する。
渦流ガス供給部80は、生成されたプラズマの安定化と放電管70の内壁保護のための渦流ガスを供給する。
点火部90は、プラズマ生成のための初期電子を供給するように構成される。
燃料・廃ガス供給部100は、気体または液体状態の水素または炭化水素燃料と廃ガスを、生成されたプラズマに供給することで、一層高い温度と大きいボリュームを有するプラズマ火炎を生成して廃ガスを分解・処理するように構成される。
また、本発明に係る廃ガス除去装置には、湿式スクラバー120がさらに備わる。この湿式スクラバー120は、火炎出口110に連結される。本発明に係る廃ガス除去装置は、フッ化系列のガスを、水に溶解されやすい副産物ガスに変換させる。例えば、フルオリン(F)は、水素との結合によって水に溶解されやすいフッ酸(HF)に変換される。したがって、この湿式スクラバー120は、火炎出口110に連結され、排出されるガスを溶解して除去する。湿式スクラバーとしては、通常的なものが用いられる。
図2は、導波管60、放電管70、渦流ガス供給部80、点火部90及び燃料・廃ガス供給部100の連結状態を示す断面図である。図2に示すように、導波管60は、標準型の直四角形導波管(横:86mm、高さ:43mm)であり、スタブチューナー50側から放電管70側に行くほど断面積が減少するテーパー状に形成され、スタブチューナー50から入力された電磁波のエネルギー密度が放電管70側に行くほど増加するように構成される。
放電管70は、導波管60の終端61から管内波長の1/8〜1/2の間で導波管60を垂直に貫通して設置される。放電管70は、導波管60の終端61から管内波長の1/4程度の距離だけ離隔して設置されることが好ましく、電磁波の容易な透過のために石英、アルミナまたはセラミックから構成される。
渦流ガス供給部80は、プラズマを安定化するとともに、プラズマから放電管70の内面を保護するための渦流ガスを供給するもので、第1ブロック81及び注入口82を含んでいる。第1ブロック81は、放電管70の内部空間S1と連続した他の空間S2が内部に備わり、放電管70の下端部を取り囲むように導波管60に結合される。この第1ブロック81は、金属で構成されるか、金属または金属合金からなるコーティング層(図示せず)が内面または外面に備わって電磁波を遮断するように構成される。
注入口82は、少なくとも一つ以上が第1ブロック81の円周方向に対して等角度間隔を有して設置され、第1ブロック81の外側から内側に行くほど上方に傾斜して設置される。この注入口82を通して供給される渦流ガスは、放電管70内で渦流を発生させてプラズマを安定化させ、プラズマによる放電管70内面の損傷を防止する。また、この注入口82によって注入される渦流ガスは、燃料・廃ガス供給部100によって供給される燃料とフッ化ガスの酸化のための酸化剤として作用する。この渦流ガスとしては、一般的な空気、酸素、窒素、アルゴンガスから選択された少なくとも一つ以上のガスが用いられる。
点火部90は、初期にプラズマ生成のための電子を放電管70内に供給する。この点火部90は、具体的に、一対のタングステン電極91,92が放電管70の内部に位置するように設置され、第1ブロック81と電極91,92との間のアーク発生を防止するために、電極91,92が誘電体管93によって取り囲まれる。一方、一対のタングステン電極91,92の終端は、0.1〜50mmの放電間隔を維持することが好ましい。
燃料・廃ガス供給部100は、生成されたプラズマに水素または炭化水素燃料と廃ガスを供給し、一層高い温度と大きいボリュームを有するプラズマ火炎F1によって廃ガスを酸化・分解させる。この燃料・廃ガス供給部100は、具体的に、第2ブロック101、ガス注入口102及びガス混合装置103を含む。ガス混合装置103は、廃ガスの主成分である窒素、酸素、フッ化系列ガスと、気体または液体状態の水素または炭化水素燃料をよく混合させるために、充分な長さを有するチューブに網104または玉105が挿入された構造を有する。
半導体洗浄廃ガスの汚染物質は、上述した高温のプラズマ火炎を通過すべきであり、高温プラズマ火炎に接した瞬間に分解される。そのため、排出ガス中には、これ以上汚染物質であるフッ化系列のガスが残っていない。第2ブロック101は、放電管70の上端部と結合するように導波管60の上部に設置され、第2ブロック101の内部には、放電管70の内部空間S1と連続した他の空間S3が備わる。また、第2ブロック101は、その上端が開放されることで、発生したプラズマ火炎F1が噴出される火炎出口110を提供する。
一方、放電管70と第1及び第2ブロック81,101とが結合されると、放電管70と第1及び第2ブロック81,101に備わった空間S1,S2,S3は、連続的に一つの大きな空間を形成する。第2ブロック101は、金属で構成されるか、金属または金属合金からなるコーティング層(図示せず)が内面または外面に備わって電磁波を遮断するように構成される。
ガス注入口102は、第2ブロック101に備わった空間S3に水素または炭化水素燃料及び廃ガスを注入するもので、少なくとも一つ以上のガス注入口102が第2ブロック101の円周方向に対して等角度間隔を有して設置される。このガス注入口102によって注入される水素または炭化水素燃料としては、液体または気体状態のメタン、エタン、プロパン、ブタンなどが用いられる。
図3は、ガス注入口102が多数個で構成された場合のガス注入口102の配列構造を示す正断面図である。
図3に示すように、二つのガス注入口102が第2ブロック101の長さ方向に対して高さ差を有して設置される。これら高さ差を有する二つのガス注入口は、廃ガスと、水素または炭化水素燃料を別々に注入し、水素または炭化水素燃料によって高温プラズマ火炎を発生させた後、廃ガスを注入して分解するか、または、二つの注入口に互いに異なる廃ガスを注入することで、同時に高温プラズマ火炎で分解することができる。
また、ガス注入口102は、上記のように水平状態で設置されるか、図4に示すように、第2ブロック101の外側から内側に行くほど下方に傾斜して設置されるか、図5に示すように、二つのガス注入口102a,102bが互いに対向した状態で、第2ブロック101の内側に向かって下方に傾斜して設置される。この構成によると、水平状態で設置された場合に比べて、注入された廃ガスがプラズマに直接噴射されるので、分解時間を一層増加させて分解効率を上昇させることができる。
上記のように、燃料・廃ガス供給部100には、少なくとも一つ以上のガス注入口102が備わり、ガス注入口102が多数個備わる場合、第2ブロック101の長さ方向に対して高さ差を有して設置されるか、第2ブロック101の円周方向に対して互いに等角度間隔を有して設置される。このように多数個のガス注入口102を通して段階的に廃ガスと燃料を注入することで、ボリュームが大きく拡張された高温プラズマ火炎によって分解効率が高くなる。
以下、上記のように構成されたプラズマ火炎発生装置の作動過程を説明する。
電源供給部20からマグネトロン10に電源が供給されると、マグネトロン10が電磁波を発振し、このように発振された電磁波は、循環器30、方向性結合器40、スタブチューナー50及び導波管60を通して放電管70に伝達される。一方、ガス供給部80は、外部供給源(図示せず)から供給される渦流ガスを放電管70の内部空間S1に注入する。
上記のように放電管70の内部に電磁波が流入し、渦流ガスが供給されると、点火部90の電極に電圧が印加されてプラズマ生成に必要な電子が供給されることで、プラズマが生成されるようになる。
一方、供給された渦流ガスは、生成されたプラズマを安定化させるとともに、放電管70内に渦流を形成して高温のプラズマ火炎から放電管70の内壁を保護する。その結果、供給された渦流ガスは、放電管70を熱的に保護してプラズマを安定化する機能を提供する。
燃料・廃ガス供給部100から供給される水素または炭化水素燃料は、プラズマ火炎の側面から廃ガスと一緒に注入され、空気及び酸素プラズマによって発生した火炎は、第2ブロック101の火炎出口110から出る。例えば、液体炭化水素系列の燃料が用いられる場合、プラズマ火炎の中心温度が5000〜6000℃の空気プラズマによって液体燃料が気化され、高温のプラズマガスによって瞬時に燃焼となる。その結果、注入される廃ガスが酸化・分解されることで、排出ガス中には汚染物質であるフッ化系列のガスが残らない。
フッ化系列ガスは、真空を必要とする半導体産業で主に用いられており、窒素ガスで作動するロータリーポンプによって真空チャンバー外に排出される。ロータリーポンプは、窒素パージングによって作動するので、フッ化系列ガスの混合された主な気体が窒素ガスである。この発明に用いられたフッ化系列ガスは、三フッ化窒素(NF)、六フッ化硫黄(SF)及び四フッ化炭素(CF)などである。
図6及び図7は、高温プラズマ火炎を通過する前と後の三フッ化窒素(NF)量を、赤外線分光測定機(FTIR)を用いて測定した結果を示すグラフである。実施例1では、図2に示した構造の装置が用いられた。
この実施例では、NFを含有した空気を送風機を用いて注入し、渦流ガスとしては圧縮空気が用いられた。また、注入される燃料としてはメタンが用いられた。このとき、注入した空気と圧縮空気の流量は、それぞれ分当り500リットルと50リットルであり、メタンが分当り15リットル注入され、NFが分当り600ミリリットル注入された。NFで汚染したガスが放電管に発生した高温プラズマ火炎を通過した後、排出されるガス中に残ったNFの量を赤外線分光測定機で分析した結果、前記実施条件で、NFが高温プラズマ火炎によって99%以上分解されたことが分かる。
図8及び図9は、高温プラズマ火炎を通過する前と後の六フッ化硫黄(SF)量を赤外線分光測定機(FTIR)を用いて測定した結果を示すグラフである。実施例2では、図2に示した構造の装置が用いられた。
この実施例では、注入ガスとしてSF、窒素ガス及び酸素ガスをガス混合装置で混合して注入し、渦流ガスとしては圧縮空気が用いられた。また、注入される燃料としてはメタンが用いられた。このとき、注入した窒素ガス、酸素ガス及び圧縮空気の流量は、それぞれ分当り120リットル、30リットル及び40リットルであり、SFが分当り100ミリリットル注入された。SFで汚染したガスが放電管に発生した高温プラズマ火炎を通過した後、排出されるガス中に残ったSFの量を赤外線分光測定機で分析した結果、前記実施条件で、SFが高温プラズマ火炎によって99%以上分解されたことが分かる。
図10は、窒素ガスの量によるSFの分解効率を示すグラフである。窒素ガスは、分当り60リットルから160リットルまで注入し、酸素、圧縮空気、メタン、SFの量は、上記の実施例と同一にした。実施後、排出ガス中に残ったSFの量を赤外線分光測定機で分析して効率を計算した結果、前記実施条件で、SFは高温プラズマ火炎によって分当り120リットルの汚染した窒素ガスを99%以上分解することができる。
図11及び図12は、高温プラズマ火炎を通過する前と後の四フッ化炭素(CF)量を赤外線分光測定機(FTIR)を用いて測定した結果を示すグラフである。
実施例3では、図2に示した構造の装置が用いられた。
この実施例では、注入ガスとしてCF、窒素ガス及び酸素ガスをガス混合装置で混合して注入し、渦流ガスとしては圧縮空気が用いられた。また、注入される燃料としてはメタンが用いられた。このとき、注入した窒素ガス、酸素ガス及び圧縮空気の流量はそれぞれ分当り40リットル、30リットル及び40リットルであり、CFが分当り50ミリリットル注入された。CFで汚染したガスが放電管に発生した高温プラズマ火炎を通過した後、排出されるガス中に残ったCFの量を赤外線分光測定機で分析した結果、前記実施条件で、CFが高温プラズマ火炎によって98%以上分解されたことが分かる。
図13は、窒素ガスの量によるCFの分解効率を示すグラフである。窒素ガスは、分当り40リットルから120リットルまで注入し、酸素、圧縮空気、メタン、CFの量は上記の実施例と同一にした。実施後、排出ガス中に残ったCFの量を赤外線分光測定機で分析して効率を計算した結果、前記実施条件で、CFは高温プラズマ火炎によって分当り60リットルの汚染した窒素ガスを90%以上分解することができる。
半導体産業に用いられる代表的な真空ポンプは、1分当りフッ化炭素ガス20ミリリットルを含有する窒素ガスを5〜50リットルずつ排出する。フッ化系列ガスのうち最も安定した汚染物がCFガスである。そのため、CFのみを除去可能であれば、他の全てのフッ化系列ガスを除去することができる。
本発明は、上述した特定の好ましい実施例に限定されるものでなく、特許請求の範囲で請求する本発明の要旨を逸脱しない範囲で、当該発明の属する技術分野で通常の知識を有する者によって多様な変形実施が可能であり、この変形は、特許請求の範囲内に属するものである。
本発明の一実施例に係るフッ化ガス除去装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施例に係るフッ化ガス除去装置の一部構造を示す正断面図である。 図2に示した廃ガス及び燃料注入口の配列構造を示す正断面図である。 図2に示した廃ガス及び燃料注入口の他の配列構造を示す正断面図である。 図2に示した廃ガス及び燃料注入口の他の配列構造を示す正断面図である。 本発明の一実施例に係るフッ化ガス処理装置を通過する前の三フッ化窒素(NF)の濃度変化を、赤外線分光分析機(FTIR)を用いて分析した結果を示すスペクトラムである。 本発明の一実施例に係るフッ化ガス処理装置を通過した後の三フッ化窒素(NF)の濃度変化を、赤外線分光分析機(FTIR)を用いて分析した結果を示すスペクトラムである。 本発明の一実施例に係るフッ化ガス処理装置を通過する前の六フッ化硫黄(SF)の濃度変化を、赤外線分光分析機(FTIR)を用いて分析した結果を示すスペクトラムである。 本発明の一実施例に係るフッ化ガス処理装置を通過した後の六フッ化硫黄(SF)の濃度変化を、赤外線分光分析機(FTIR)を用いて分析した結果を示すスペクトラムである。 窒素の量による六フッ化硫黄(SF)の分解効率を示すグラフである。 本発明の一実施例に係るフッ化ガス処理装置を通過する前の四フッ化炭素(CF)の濃度変化を、赤外線分光分析機(FTIR)を用いて分析した結果を示すスペクトラムである。 本発明の一実施例に係るフッ化ガス処理装置を通過した後の四フッ化炭素(CF)の濃度変化を、赤外線分光分析機(FTIR)を用いて分析した結果を示すスペクトラムである。 窒素の量による四フッ化炭素(CF)の分解効率を示すグラフである。
符号の説明
10 マグネトロン
20 電源供給部
30 循環器
40 方向性結合器
50 スタブチューナー
60 導波管
70 放電管
80 渦流ガス供給部
90 点火部
100 燃料供給部

Claims (27)

  1. 電源供給部から電力供給を受けて電磁波を発振するマグネトロンと、
    前記マグネトロンから発振された電磁波を伝送し、マグネトロンに反射される反射波を吸収する循環器と、
    前記循環器を通して伝送された電磁波の強さを入射波と反射波でモニタリングする方向性結合器と、
    前記方向性結合器から入力される電磁波に対して入射波と反射波の強さを調節し、インピーダンスを整合させるスタブチューナーと、
    前記スタブチューナーから伝送される電磁波が入力される導波管と、
    前記導波管を貫通して結合され、前記導波管を通して入力される電磁波及び外部から注入される渦流ガスによってプラズマを生成する放電管と、
    前記放電管の一端に連結され、前記放電管に渦流ガスを供給する渦流ガス供給部と、
    前記放電管内に配置され、前記放電管内にプラズマ発生のための初期電子を供給する点火部と、
    前記放電管の他端に連結され、前記放電管内に形成されたプラズマに燃料及び廃ガスを供給する燃料・廃ガス供給部とを含むフッ化ガス除去装置。
  2. 前記放電管は、導波管の終端から電磁波波長の1/8〜1/2になる距離だけ離隔した位置で、導波管を垂直に貫通することを特徴とする請求項1に記載のフッ化ガス除去装置。
  3. 前記ガス供給部は、
    前記放電管の一端に連結され、前記放電管の内部空間に連続する空間を提供する第1ブロックと、
    前記第1ブロックを貫通して形成され、第1ブロックの内部空間に渦流ガスが注入される流路を提供する少なくとも一つの注入口とを含むことを特徴とする請求項1に記載のフッ化ガス除去装置。
  4. 前記渦流ガスは、空気、酸素、窒素、アルゴンガスから選択される何れか一つまたは二つ以上のガスであることを特徴とする請求項1に記載のフッ化ガス除去装置。
  5. 前記燃料・廃ガス供給部は、
    前記放電管の他端に連結され、前記放電管の内部空間に連続する空間を提供する第2ブロックと、
    前記第2ブロックを貫通して形成され、前記第2ブロックの内部に燃料及び廃ガスが供給される流路を提供する少なくとも一つのガス注入口と、
    前記ガス注入口に連結されて燃料及び廃ガスを混合するガス混合装置とを含む請求項1に記載のフッ化ガス除去装置。
  6. 前記ガス混合装置は、
    所定の長さを有するチューブと、
    前記チューブ内に配置され、前記燃料及び廃ガスを混合する混合部材と、を含むことを特徴とする請求項5に記載のフッ化ガス除去装置。
  7. 前記混合部材は、網または玉であることを特徴とする請求項6に記載のフッ化ガス除去装置。
  8. 前記混合部材は、鉄またはタングステンからなることを特徴とする請求項7に記載のフッ化ガス除去装置。
  9. 前記第2ブロックは、金属からなることを特徴とする請求項5に記載のフッ化ガス除去装置。
  10. 前記第2ブロックは、金属または金属合金からなるコーティング層をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載のフッ化ガス除去装置。
  11. 前記燃料・廃ガス供給部は、液体または気体状態の水素または炭化水素燃料を供給することを特徴とする請求項5に記載のフッ化ガス除去装置。
  12. 前記ガス注入口は、第2ブロックの外側から内側に行くほど前記放電管方向に傾斜して設置されることを特徴とする請求項5に記載のフッ化ガス除去装置。
  13. 前記ガス注入口は、前記第2ブロックの円周方向に対して互いに等角度間隔を有して多数個設置されることを特徴とする請求項5に記載のフッ化ガス除去装置。
  14. 前記ガス注入口は、前記第2ブロックの長さ方向に対して互いに異なる位置に多数個設置されることを特徴とする請求項5に記載のフッ化ガス除去装置。
  15. 前記燃料・廃ガス供給部に連結され、半導体製造工程中に発生した廃ガスを前記燃料・廃ガス供給部に供給する真空ポンプをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のフッ化ガス除去装置。
  16. 前記真空ポンプは、分当り5〜60リットルの窒素ガスを排出することを特徴とする請求項15に記載のフッ化ガス除去装置。
  17. 前記プラズマの温度は4500〜5500℃であることを特徴とする請求項1に記載の高温プラズマ火炎を用いたフッ化ガス除去装置。
  18. 前記マグネトロンは、10MHZ〜10GHZの電磁波を発生させることを特徴とする請求項1に記載のフッ化ガス除去装置。
  19. 前記マグネトロンは、2.45GHZの電磁波を発生させることを特徴とする請求項18に記載のフッ化ガス除去装置。
  20. フッ化ガスが含まれた廃棄ガスを処理する方法において、
    廃棄ガスを放電管に流入させ、マグネトロンから出た電磁波に露出させる段階と、
    前記電磁波を用いて放電管にプラズマトーチを形成し、前記廃棄ガスを前記プラズマトーチに露出して酸化させて副産物を形成する段階とを含むことを特徴とする廃棄ガス処理方法。
  21. 渦流ガスを前記放電管に供給する段階をさらに含むことを特徴とする請求項20に記載の廃棄ガス処理方法。
  22. 前記渦流ガスは化学的に不安定な分子を生成し、前記各分子は、プラズマトーチから浮いた化学物質として作用して化学反応を促進することを特徴とする請求項21に記載の廃棄ガス処理方法。
  23. 前記渦流ガスは、前記放電管の内壁を冷却させながら渦巻きを形成することを特徴とする請求項21に記載の廃棄ガス処理方法。
  24. 前記マグネトロンから2.45GHZの電磁波を発生させることを特徴とする請求項20に記載の廃棄ガス処理方法。
  25. 反応ガスを前記廃棄ガスに添加して供給することを特徴とする請求項20に記載の廃棄ガス処理方法。
  26. 前記廃棄ガスは、半導体洗浄ガスであることを特徴とする請求項20に記載の廃棄ガス処理方法。
  27. 反応ガスを前記渦流ガスに添加して供給することを特徴とする請求項21に記載の廃棄ガス処理方法。
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