JP2008259162A - ネットワーク接続された画像処理装置、画像処理装置のネットワーク接続方法、およびプログラム - Google Patents

ネットワーク接続された画像処理装置、画像処理装置のネットワーク接続方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ネットワーク構成情報の設定などを効率化する画像処理装置、ネットワーク接続方法、およびプログラムを提供すること。
【解決手段】画像処理装置100は、ネットワークを通して転送されるネットワーク構成情報についての要求パケットおよびIPアドレスの動的割り当て結果を通知する応答パケットを聴取し、IPアドレスを動的に割り当てるネットワーク装置の状態を判断する判断手段602と、ネットワーク装置の状態に依存して応答パケットを作成する応答パケット作成手段606と、応答パケット作成手段606が作成した前記応答パケットを、ネットワークに送信する送信手段604とを含む、ネットワーク制御部130を含んでいる。
【選択図】図6

Description

本発明は、ネットワーク接続された画像処理装置のセットワーク接続性の改善に関し、より詳細には、ネットワーク構成情報の設定などを効率化する画像処理装置、ネットワーク接続方法、およびプログラムに関する。
コピー、プリンタ、ファクシミリなど、画像処理を行い出力する画像処理装置は、近年、公衆電話網などの通信ネットワーク以外にも、イーサネット(登録商標)、光ネットワーク、ワイヤレスネットワークなど各種のネットワーク基盤(以下、単に、ネットワークとして参照する。)に接続され、データ転送、メール送受信、ウェブサービスなどの処理を行うことが可能とされている。
上述したネットワークは、多くの場合、TCP/IP、UDP(User Datagram Protocol)などのネットワーク/セッション層プロトコルの下で、各種のアプリケーションサービスを提供している。このようなネットワークサービスを利用する場合、画像処理装置についてもインターネットアドレス(IPアドレス)を使用して、外部機器と通信を行うことが必要となる。
IPアドレスなどのネットワーク構成情報を効率的に管理するために、いわゆるDHCP(Dynamic
Host Configuration Protocol)が使用される。DHCPサーバは、IPアドレスの重複を防止して適切なネットワーク処理を行うためにIPアドレスの割り当て、リース期間などの種々のネットワーク構成情報を、画像処理装置を含むネットワーク接続装置に割り当てている。しかしながら、DHCPサーバも情報処理装置として構成され、処理オーバヘッドが過大となると、サーバダウンを生じさせる場合もある。また、DHCPサーバやリレーサーバのメンテナンスなどが行われる場合がある。一方、画像処理装置が固定されたグローバルIPアドレスを有している場合には、画像処理装置は、ネットワークを介して、メールサーバ、ウェブサーバ、LDAPサーバ、FTPサーバなど外部サーバなどと通信を行うことが可能な環境を保持している。
この場合に、ローカルドメイン内でのDHCPサーバによるIPアドレスの割り当てが行われなくなってしまうと、画像処理装置を含むローカルドメイン内に接続されたパーソナルコンピュータ、画像処理装置などのローカルIPアドレスを要求する必要のあるクライアント装置は、装置自体は正常であるにもかかわらず、画像処理装置を利用した業務ができないという不都合が生じる。また、上述したネットワーク上の障害により、最悪の場合には、データ損失を与えてしまうという問題もある。
DHCPサーバの機能不全に対応し、DHCPサーバへのオーバヘッドを低減するための技術は、これまで例えば、特開2005−210554号公報(特許文献1)および特開2004−104199号公報(特許文献2)などに提案されている。
特開2005−210554号公報 特開2004−104199号公報
特許文献1では、DHCPサーバを代理するDHCP代理サーバを設ける技術を開示する。DHCP代理サーバは、クライアント装置から要求を受け付けた場合、DHCPサーバから要求されたネットワーク構成情報を取得し、クライアントに提供する。特許文献1に開示されたDHCP代理サーバは、クライアントに対してネットワーク構成情報を提供することを可能とし、オーバヘッドを改善することを可能とする、DHCPサーバがダウンしたり、メンテナンスにあるような場合、DHCP代理サーバは、クライアント装置に対してネットワーク構成情報を提供できないという不都合がある。
また、特許文献2では、DHCPサーバからネットワーク構成情報を取得するネットワーク端末装置が開示されている。特許文献2は、DHCPサーバからネットワーク構成情報を取得するクライアント装置に関する技術であり、クライアントに対してネットワーク構成情報を割り当てる点について開示するものではない。
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであり、DHCPサーバの機能不全が発生している場合にもオフィスフロアなどに設置されたパーソナルコンピュータなどのクライアント装置による画像処理装置を使用した業務を停止させることを防止し、ネットワーク環境に接続された画像処理装置とDHCPサーバの機能不全とを分離することにより、画像処理装置を使用する業務の効率化を行い、画像処理装置の稼働効率を向上することを目的とする。
本発明では、画像処理装置がパーソナルコンピュータからのDHCPサーバへのネットワーク構成情報についての要求パケットを聴取する。要求パケットとは、DHCPサーバに対してローカルIPアドレスの割当てを要求するパケットを意味する。画像処理装置は、また、DHCPサーバから画像処理装置への応答パケットを聴取している。画像処理装置は、クライアント装置が発効したネットワーク構成情報要求に対応するDHCPサーバからの応用が、設定されたタイムアウト期間内に戻されない場合、画像処理装置が過渡的なIPアドレスを作成し、要求元のクライアント装置にネットワーク構成情報を提供する。
画像処理装置は、ローカルIPアドレスを生成する機能を含んで構成される。画像処理装置は、IPアドレスを要求する要求パケットに対応して、DHCPサーバからのレスポンスがなされない場合に、DHCPサーバに代わり、ローカルIPアドレスを生成し、生成したローカルIPアドレスの割り当て処理を実行する。画像処理装置は、パーソナルコンピュータまたは他の画像処理装置などのクライアント装置にローカルIPアドレス、リース期間の他、自己が保有するDNSサーバアドレスなどのネットワーク構成情報を提供する。
ローカルIPアドレスの生成は、要求パケットに含まれる発行元の物理アドレスのタイムスタンプの値を取得して画像処理装置がホストアドレス部を作成することにより生成することができる。また、他の実施形態では、ランダムに当該ローカルドメインに許容されるホストアドレス値を選択することもできる。さらに、ローカルIPアドレスの生成処理では、画像処理装置が、ARPまたはPingなどのプロトコルを使用してリース済みアドレスを回収し、アドレステーブルを作成しておくことができる。ローカルIPアドレスの生成処理時、リース済みIPアドレスと、生成したホストアドレスとを照合し、重複しないIPアドレスを選択して要求元のクライアント装置のために使用される。
DHCPサーバが機能不全から回復した場合、クライアント装置からのネットワーク構成情報要求に対するDHCPサーバからの応答がなされるので、画像処理装置は、その代替DHCPサーバの機能を呼び出すことはなく、自動的にDHCPサーバによるローカルIPアドレスの割り当ての下でネットワーク環境に接続することが可能となる。
また、画像処理装置は、代替処理を実行する間、自機のIPアドレスではなく、正規なDHCPサーバのIPアドレス、サーバIDなどを応答パケットに記述するので、DHCPサーバの復旧後、画像処理装置は本来DHCPサーバに送付されるべき要求パケットを受領せず、スムースな機能置換が可能となる。
すなわち本発明によれば、ネットワークに接続された画像処理装置であって、
前記ネットワークを通して転送されるネットワーク構成情報についての要求パケットおよびIPアドレスの動的割り当て結果を通知する応答パケットを聴取し、前記IPアドレスを動的に割り当てるネットワーク装置の状態を判断する判断手段と、
前記ネットワーク装置の状態に依存して前記応答パケットを作成する、応答パケット作成手段と、
前記応答パケット作成手段が作成した前記応答パケットを、前記ネットワークに送信する送信手段と
を含む、画像処理装置が提供される。
本発明では、前記応答パケット作成手段は、前記応答パケットの送信元識別値に前記画像処理装置のネットワーク識別値ではなく、前記IPアドレスを動的に割り当てる前記ネットワーク装置のネットワーク識別値を記述した前記応答パケットを作成することができる。前記応答パケット作成手段は、前記要求パケットが提供する値を使用するか、またはランダムに動的割り当てを行うためのホストアドレスを生成するIPアドレス生成手段を含むことができる。前記要求パケットが提供する値は、前記要求パケットが含む物理アドレスの部分値とすることができる。前記判断手段は、タイマ手段または前記ネットワーク装置への問合わせ手段を含み、前記タイマ手段が満了するまで前記応答パケットを聴取するか、または前記問合わせ手段による問合せ結果に基づいて前記ネットワーク装置の状態を判断することができる。前記応答パケット作成手段は、リース済みアドレスを収集したリース済みアドレステーブルを含み、生成した前記IPアドレスを前記リース済みアドレステーブルと比較し、前記リース済みアドレステーブルに登録されていない前記IPアドレスを前記ネットワークに送出して、生成した前記IPアドレスの検査を行う、IPアドレス重複検査手段を含むことができる。
本発明によれば、
ネットワークに接続された画像処理装置に対し、
前記ネットワークを通して転送されるネットワーク構成情報についての要求パケットおよびIPアドレスの動的割り当て結果を通知する応答パケットを聴取し、前記IPアドレスを動的に割り当てるネットワーク装置の状態を判断する判断手段と、
前記ネットワーク装置の状態に依存して前記応答パケットを作成する、応答パケット作成機能と、
前記応答パケット作成手段が作成した前記応答パケットを、前記ネットワークに送信する送信機能と
を実現するための装置実行可能なプログラムが提供できる。
本発明では、前記応答パケット作成機能により、前記応答パケットの送信元識別値に前記画像処理装置のネットワーク識別値ではなく、前記IPアドレスを動的に割り当てる前記ネットワーク装置のネットワーク識別値を記述した前記応答パケットを作成することができる。前記応答パケット作成機能は、前記要求パケットが提供する値を使用するか、またはランダムに動的割り当てを行うためのホストアドレスを生成するIPアドレス生成機能を前記画像処理装置に実現することができる。前記要求パケットが提供する値は、前記要求パケットが含む物理アドレスの部分値とすることができる。
前記判断機能は、タイマ手段または前記ネットワーク装置への問合わせ機能を含み、前記タイマ手段が満了するまで前記応答パケットを聴取するか、または前記問合わせ手段による問合せ結果に基づいて前記ネットワーク装置の状態を判断することができる。前記応答パケット作成機能は、リース済みアドレスを収集したリース済みアドレステーブルを含み、生成した前記IPアドレスを前記リース済みアドレステーブルと比較し、前記リース済みアドレステーブルに登録されていない前記IPアドレスを前記ネットワークに送出して、生成した前記IPアドレスの検査を行う、IPアドレス重複検査機能を前記画像処理装置に実現することができる。前記応答パケット作成機能は、前記ネットワーク装置へのリトライ時間をリース期間として前記応答パケットを作成することができる。
さらに、本発明によれば、
ネットワークに接続された画像処理装置のネットワーク接続方法であって、前記方法は、前記画像処理装置に対し、
前記ネットワークを通して転送されるネットワーク構成情報についての要求パケットおよびIPアドレスの動的割り当て結果を通知する応答パケットを聴取し、前記IPアドレスを動的に割り当てるネットワーク装置の状態を判断するステップと、
前記ネットワーク装置の状態に依存して前記応答パケットを作成するステップと、
前記応答パケット作成手段が作成した前記応答パケットを、前記ネットワークに送信するステップと
を実行させる、ネットワーク接続方法が提供できる。
本発明では、前記応答パケットを作成するステップは、さらに前記応答パケットの送信元識別値に前記画像処理装置のネットワーク識別値ではなく、前記IPアドレスを動的に割り当てる前記ネットワーク装置のネットワーク識別値を記述した前記応答パケットを作成するステップを含むことができる。本発明では、前記応答パケットを作成するステップは、前記要求パケットが提供する値を使用するか、またはランダムに動的割り当てを行うためのホストアドレスを生成するIPアドレス生成ステップと、前記ネットワーク装置へのリトライ時間をリース期間として前記応答パケットを作成するステップとを含むことができる。
本発明によれば、ネットワークに接続された画像処理装置がネットワークに参加するためのネットワーク構成情報を取得して、前記ネットワークに接続する方法であって、
前記画像処理装置から構成情報取得要求をマルチキャストするステップと、
ネットワークを介して前記構成情報所得要求への応答パケットを受領するステップと、
前記応答パケットにより取得した前記ネットワーク構成情報を取得情報リストに蓄積するステップと、
前記取得情報リストに登録された前記ネットワーク構成情報に等価なネットワーク構成情報が含まれている場合には、送信元を選択して受領した前記等価なネットワーク構成情報を選択し、前記等価なネットワーク構成情報が含まれていない場合には、前記取得情報リストに登録された前記ネットワーク構成情報を前記ネットワークに接続するための構成情報として設定するステップと
を含むネットワーク接続方法が提供される。
さらに、前記応答パケットのRTTを測定するステップを含み、前記RTTの小さい方の送信元の前記ネットワーク構成情報を選択して設定することができる。他の実施形態では、前記応答パケットの送信元の優先順位を使用して前記ネットワーク構成情報を選択することができる。さらに本発明では、画像処理装置が上記いずれかに記載のネットワーク接続方法の各ステップを実行するための、コンピュータ実行可能なプログラムが提供される。
以下、本発明を実施の形態をもって説明するが、本発明は実施形態に限定されるものではない。図1は、画像処理装置100のソフトウェア構成の実施形態を示す。画像処理装置100は、プリンタエンジン136、スキャナエンジン138、他ハードウェア140を制御するための下位ソフトウェアを含む画像形成機能を有している。画像処理装置100は、ソフトウェア構成としては、3レイヤ構成とされており、第1レイヤ102は、コピーアプリケーション110、ファックスアプリケーション112、プリンタアプリケーション114、スキャナアプリケーション116、ウェブアプリケーション118などの、フロントエンドアプリケーションを含んで構成される。フロントエンドアプリケーションは、API(Application Program Interface)を介して第2レイヤと通信を行う。
第2レイヤ104は、OS132の他、システム制御部120、ファックス制御部122、エンジン制御部124、メモリ制御部126、操作部制御部128およびネットワーク制御部130を含んで構成される。システム制御部120は、画像処理装置100全般のタイミング管理などを実行し、ファックス制御部122は、ファクシミリ送受信のためのモデム、符号化などの各処理部を呼び出して、ファクシミリ機能を提供する。
また、エンジン制御部124は、画像形成を行うための処理部を呼び出して、プリンタエンジン136、スキャナエンジン138などを制御する。メモリ制御部126および操作部制御部128は、それぞれ画像処理装置100のメモリ管理を行い、画像処理装置100に対するユーザ指令を可能とする。OS132は、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)などのオペレーティングシステムから構成することができ、C、C++、Java(登録商標)などのプログラミング言語で記述されたプログラムを実行する他、アセンブラなどのプログラムを実行し、ユーザに対し、画像処理機能を提供する。
ネットワーク制御部130は、ネットワークインタフェースカード(NIC)などとして実装される、ネットワークインタフェースを含み、イーサネット(登録商標)、IEEE802.11b、Bluetooth(登録商標)、赤外線通信などのワイヤレスネットワークのネットワーク機能を備え、物理アドレス(MACアドレス:Media Access Controlアドレス)を使用してフレーム、IPパケットなどの送受信を管理する。また、図1に示したネットワーク制御部130は、DHCPサーバ(図示せず)が機能不全となっている場合、例えばサーバダウンや、メンテナンスなどの場合であっても、DHCPサーバへのネットワーク構成情報の要求および応答を聴取する機能を有する。ネットワーク制御部130は、DHCPサーバに代わりローカルエリア・ネットワーク(LAN)内で重複しないローカルIPアドレス(以下、単にIPアドレスとして参照する。)を割り当て、LAN内での画像処理装置100やパーソナルコンピュータ)図示せず)を含むネットワーク環境の維持を可能とする。
さらに、図1に示した画像処理装置100は、第3レイヤ106を含んで構成されている。第3レイヤ106は、ドライバソフトウェアなどから構成されるエンジン制御部134、プリンタエンジン136、スキャナエンジン138、およびファックスモデムなどその他ハードウェア140のための下位プログラミング言語によるソフトウェア群を含んで構成される。第3レイヤは、第2レイヤでの処理に応答して、エンジンI/Fを介して画像データなどの送受信を行い、画像形成やファクシミリ受信などの処理を画像処理装置100に実現させている。
図2は、図1に示した画像処理装置100のハードウェア構成の実施形態を示す。図2のハードウェア構成を参照すると、画像処理装置100は、CPU202と、ASIC208と、各種インタフェース228〜240とを含んで構成される。CPU202は、PENTIUM(登録商標)などのCISC(Complete Instruction Set Computer)とすることもできるし、またMIPSなどのRISC(Reduced
Instruction Set Computer)などを使用することができるが、特定のCPUのアーキテクチャに限定されるものではない。
CPU208には、RAM/ROM206がシステムバス204を介して接続されている。RAM/ROM206は、初期設定データをCPU202に読み込ませ、またCPU202の実行空間を提供する。さらに、CPU202には、システムバス204を介してASIC208が接続されており、ASIC208は、第1レイヤおよび第2レイヤと、第3レイヤとの間のエンジンI/Fを提供している。ASIC208は、RAM210を含んで構成され、ソフトウェアとハードウェアとの間をインタフェースするために要求される処理を実行する。
CPU202は、さらにPCIバスなどのIOバスを介して各種のインタフェース228〜240を接続する。インタフェースとしては、SCSI(Small Computer System Interface)や、ATA、ATA−PI、ATA−2、ATA−3などのシリアルバスを接続するためのインタフェース228、ネットワーク接続のためのOSI基本参照モデルを使用して参照すると、物理層およびデータリンク層の機能を提供するネットワークインタフェース230を備えている。さらに、インタフェースとしては、USB(Universal
Serial Bus)1.0やUSB2.0などのデバイスインタフェース、IEEE802.11bなどの規格で定められるワイヤレス通信のための物理層およびデータリンク層の機能を提供するインタフェース234、IEEE1394インタフェース236、USBメモリ242に対するホストとしての機能を提供するためのUSBホストインタフェース238、SDカードなどのメモリカード244との間でデータ送受信を行うためのカードI/F240などを含んでいる。
一方、ASCI208は、バス214を介してオペレーションパネルなどを含んで構成される操作部212と接続されている。操作部212からのユーザ入力は、バス214を介してASIC208へと送られて、例えばイベントハンドラなどによりユーザ入力イベントが処理され、ASIC208〜CPU202へとプロセス通信などの適切な通信方法を使用して以後の処理へと反映される。また、ASCI208は、PCIバスなどのIOバス224を介してファックス制御部216、プリンタエンジン218、スキャナエンジン220、フィニッシュ機能、認証機能などを提供するための他ハードウェア222と接続されている。
ASIC208は、操作部212からのユーザ指令を受け付けるか、またはファクシミリ受信などのイベント発生に対応してデータ処理を実行し、処理結果をIOバス224を介してデータ送受信する。なお、ファックス制御部216は、公衆電話網やISDNなどを介して、G3またはG4規格のファクシミリを可能とする他、ITU T.38などの規格のインターネットファクシミリ機能を提供することもできる。
図3は、図1および図2で説明した画像処理装置を含むプリンタネットワーク300の実施形態を示す。プリンタネットワーク300は、LAN306に、パーソナルコンピュータ302、304が接続されている。また、プリンタネットワーク300は、さらにDHCPサーバ318が接続され、パーソナルコンピュータ302、304および各画像処理装置100、310、312に対するIPアドレスの割り当てを行う。さらに、LAN306には、画像処理装置100、画像処理装置310、画像処理装置312が接続されている。なお、画像処理装置100が、図1および図2で説明した構成を備えていて、画像処理装置310および画像処理装置312の間のローカルIPアドレスの割り当てをDHCPサーバ318の機能不全の場合にでも管理することを可能としている。なお、機能不全とは、DHCPサーバまたはリレーサーバのダウンまたはメンテナンスなど、DHCPサーバによるネットワーク構成情報割り当てが行われない状態を意味する。
プリンタネットワーク300は、さらにルータ314などのネットワーク機器を介してインターネット316またはワイドエリア・ネットワーク(WAN)といった広域ネットワークに接続されている。パーソナルコンピュータ302、304および画像処理装置100は、ルータ314を経由してインターネット316に接続し、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)プロトコルを使用したメール送受信、ウェブサービス、HTTP(Hyper
Text Transfer Protocol)プロトコルまたはFTP(File Transfer Protocol)プロトコルを使用するファイル転送を可能とする。
なお、DHCPサーバ318は、RFC2131“Dynamic
Host Configuration Protocol”、およびRFC2132“DHCP Options and BOOTP Vendor
Extensions”に規定された方式を使用してネットワーク構成情報を、パーソナルコンピュータおよび画像処理装置に対して提供し、またパーソナルコンピュータおよび画像処理装置からのネットワーク構成情報要求のための要求パケットを処理する。画像処理装置100は、RFC2131およびRFC2132の機能を一部実装し、画像処理装置100、310、312がDHCPサーバ318の機能不全の場合であっても正常にネットワーク接続させる。
図4は、LAN306内でのネットワーク構成情報を設定する処理のシーケンスの実施形態を示す。図4に示す実施形態では、画像処理装置100、画像処理装置310が、DHCPサーバ318に対してアクセスし、ネットワーク構成情報の設定を取得する実施形態である。なお、画像処理装置100は、自体は、固定IPアドレスを保有していても良く、固定IPアドレスは、ローカルでもグローバルでも良い。
画像処理装置310は、初期設置時などネットワーク構成情報の取得を要求する場合、LAN306に対してステップS400でDHCP-Discoverをブロードキャストする。ブロードキャストされたDHCP-Discoverパケットは、画像処理装置100およびDHCPサーバ318に受領される。ステップS401でDHCPサーバ318は、応答パケットであるDHCP-Offerパケットをブロードキャストする。
画像処理装置310は、ステップS401のDHCP-Offerパケットを受領して、ステップS402でDHCP-Requestパケットをブロードキャストする。DHCP-Requestパケットを受領したDHCPサーバ318は、その時点で割り当てることができるローカルIPアドレス、リース期間などの値の他、画像処理装置310の要求に応答してDNS(Domain
Name Server)サーバの設定などを画像処理装置310に転送する。この間のデータ転送は、ポート67およびポート68を使用し、UDPレベルでのTFTPプロトコルを使用したデータ転送を使用する。
このトランザクションの期間中、画像処理装置100は、DHCPサーバ318とLAN306に接続された装置との間のパケットをモニタしており、画像処理装置310からのDHCP-Discoverパケットに対応する応答パケットであるDHCP-Offerパケットを、DHCPトランザクションパケット中に記述されたトランザクション識別値(トランザクションID)をキーとして聴取する。図4に示したステップS400のDHCP-Discoverパケットに対応し、ステップS401のDHCP-Offerパケットが返される場合には、画像処理装置100は、DHCPサーバ代替処理を開始しない。なお、ステップS403のDHCP-Ackパケットのトランザクションが成功裏に終了した後、画像処理装置310は、設定されたリース期間内で、割り当てられたIPアドレスを使用するネットワーク通信を実行する。
図5は、画像処理装置100が実行するDHCP代替処理の実施形態のシーケンスを示す。画像処理装置100は、画像処理装置310からステップS500でブロードキャストされるDHCP-Discoverパケットを聴取する。図5に示した実施形態では、DHCPサーバ318は、機能不全となっているので、対応する応答であるDHCP-Offerパケットは送付されない。このため画像処理装置100は、設定された多岐時間を経過後、ステップS501でDHCPサーバ318の代わりにDHCP-Offerパケットを作成し、ブロードキャストする。
画像処理装置310は、画像処理装置100が発行したDHCP-OfferパケットをトランザクションIDをキーとして取得し、ステップS502で、DHCP-Requestパケットをブロードキャストする。このブロードキャストパケットは、その時点でもDHCPサーバ318によっても受領されない。その代わりに、DHCP-Requestを聴取し、DHCPサーバ318と画像処理装置310との間のトランザクションを聴取している画像処理装置100は、DHCPサーバ318の機能不全が発生したものと判断すると、ステップS503でDHCP-Ackパケットを作成して、ブロードキャストする。このとき、画像処理装置100は、送信元IPアドレスとして、自己のIPアドレスではなく、正規のDHCPサーバ318のIPアドレスを記述してDHCP-Ackを作成する。
画像処理装置310は、当該DHCP-Ackを受領してIPアドレスの設定などのネットワーク構成情報の設定を実行し、以後、正常にネットワーク接続を行う。また、ステップS503の後、一定時間が経過し、その間にポイント500で、DHCPサーバ318が復旧したものとする。画像処理装置310は、ステップS503で正規のDHCPサーバ318のIPアドレスが送付されているので、正規のDHCPサーバ318のアドレスに対してユニキャストを行うことにより、リース期間の延長などを行うことが可能となる。
また、DHCPサーバ318がポイント506で復旧した後、画像処理装置310は、本来のDHCPサーバ318に対してステップS504でDHCP-Requestを発行し、リース期間の更新などの処理を行う。
図6は、画像処理装置100のネットワーク制御部130が含むDHCP機能の機能ブロック図の実施形態である。図6に示すようにネットワーク制御部130は、ネットワークインタフェース604を介してパケットを聴取し、生成されたIPアドレスその他のネットワーク構成情報をネットワークに宛てて送付する。ネットワークインタフェース604は、DHCP-Discoverパケットやリース期間の延長を要求するDHCP-Requestパケットおよびそれぞれに対応する応答パケット、DHCP-Ackパケットや、DHCP-Offerパケットを聴取し、構成情報配布制御部602に渡している。構成情報配布制御部602は、DHCPサーバ318の状態を遠隔的に判断している。
DHCPサーバの状態の遠隔的な判断は、第1の実施形態では、DHCP-Inform、DHCP-Discoverパケット、DHCP-Requestパケットなどに対する応答がDHCPサーバ318からなされない場合をその判断基準として使用することができる。この場合、構成情報配布制御部602は、要求パケットを識別した時点でリセットされるソフトウェアタイマを実装し、設定された待機時間待機する。この間に応答パケットが聴取できない場合、DHCPサーバ318が機能不全にあるものと判断する。また、他の実施形態では、構成情報配布制御部602は、要求パケットを識別した段階で、DHCPサーバ318に対してPing/ICMPパケットを送付し、ICMPメッセージのリプライの値を判断して、DHCPサーバ318の機能状態の遠隔監視を行うこともできる。
設定した待機時間待機することにより判断するパッシブプロセスは、DHCPサーバ318に対する不要なオーバヘッドを与えない点で、Ping/ICMPプロトコルを使用してアクティブプロセスに比較すると、代替処理への切り換えの速度で劣るものの好ましいということができる。なお、さらに他の実施形態では、ネットワーク環境に応じてアクティブ/パッシブプロセスを併用して判断することもできる。DHCPサーバ318が機能不全に陥ったものとして、構成情報要求処理部606および要求ユーザ情報管理部608を呼び出して処理を開始する。
構成情報要求処理部606は、アドレス生成部612を呼び出してIPアドレスを生成させる。IPアドレスの生成は、受信したDHCP-DiscoverまたはDHCP-Requestパケットに含まれる物理アドレスのヘキサデシマル標記の下位512ビット(物理アドレスのうち、左手側のFF.FF)の値のアドレスから生成することができる。また、他の実施形態では、タイムスタンプの値や乱数を発生させて割り当てるべきIPアドレスを生成することができる。
例えば、DHCP-Discoverパケットを発行した画像処理装置310の物理アドレスが、AA:BB:CC:DD:11:22:33であり、画像処理装置100のIPアドレスが、192.168.0.11であって、サブネットマスクが、255.255.0.0である場合、割り当てるべきIPアドレスのホストアドレスの値を、10進表示で、「.34.51」とし、ネットワークアドレス部である「192.168」の値に追加して割り当てるべきIPアドレスを決定することができる。
また、他の実施形態では、受信したパケットのタイムスタンプの値または乱数を発生させてトライアンドエラー的にアドレス生成部612によりIPアドレスを生成させる。生成したIPアドレスは、アドレス重複検査部614から、ARPプロトコル、またはPingプロトコルを用いてブロードキャストすることにより、アドレス重複を確認する。ARPの場合には、宛先アドレスを生成したIPアドレスとし、ブロードキャストアドレスとし、画像処理装置100の自己の物理アドレスを送信元物理アドレスとしてブロードキャストし、応答を待機する。この場合、レスポンスがタイムアウトする場合、生成したIPアドレスは当該LAN内で利用することが可能となる。一方、Pingプロトコルを使用する場合には、生成したIPアドレスに宛ててICMPパケットを送出し、応答メッセージとしてタイプ=3(到達不能メッセージ)またはタイプ=11(タイムアウト)が返された場合、生成したIPアドレスが使用できるとして判断する。
また、要求ユーザ情報管理部608は、DHCP-DiscoverパケットまたはDHCP-RequestパケットのトランザクションIDおよびクライアント名称を管理する。構成情報配布制御部602は、DHCPサーバ318に対するこれらのトランザクションのコレンスポンデンスを、トランザクションIDおよびクライアント名などを使用してフィルタリングする。
ネットワーク構成情報保持部610は、画像処理装置100がその時点で保有しているDHCPサーバ318のIPアドレス、DNSサーバ情報、リース期間などを格納しており、DHCPサーバ318が機能不全となっている場合、DHCP-DiscoverパケットまたはDHCP-Requestパケットを発行した画像処理装置310などに対して情報を提供するために参照される。この他、ネットワーク構成情報保持部610は、定期的にPing/ICMPパケットをブロードキャストし、当該ローカルドメインで使用されているIPアドレスを、ICMPレスポンスパケットの送信元IPアドレスを回収し、登録する、リース済みアドレステーブルを保有していても良い。本実施形態の場合、ローカルドメインに割り当てられているIPアドレスのうち、すでに割り当て済みのIPアドレスをアドレス生成部612が生成してしまう場合、ARPまたはPingなどにより生成したIPアドレスをネットワークに問い合わせるための問合わせパケットを送出することによる、ネットワークトラフィックの無駄を防止することができる。
構成情報要求処理部606は、上述の処理を実行した後、本来、DHCPサーバ318が返すべきIPアドレスその他のネットワーク構成情報を含むパケットを作成し、DHCP-Discoverパケット、DHCP-Inform、DHCP-Requestパケットなどにそれぞれ対応する応答パケットである、DHCP-OfferパケットおよびDHCP-Ackパケットを作成する。その後、DHCP-DiscoverパケットおよびDHCP-Requestパケットの発行元に対し、作成したDHCP-OfferパケットおよびDHCP-Ackパケットをネットワークインタフェース604を介して送付させている。なお、DHCP-Offerパケットは、ブロードキャストされ、DHCP-Ackパケットは、要求パケットのタイプに応じてブロードキャストまたはユニキャストで送付される。応答パケットの作成は、図6で説明した実施形態に限定されず、ソケットなどを通して送出可能なパケットを作成することができる限り、ネットワーク制御部130の適切な機能部である限り、いかなる機能部が実行しても良い。
図7は、画像処理装置100の処理の実施形態でのシーケンスを示す。画像処理装置100は、ステップS700で、構成情報配布制御部602がDHCP-DiscoverパケットおよびDHCP-Requestパケットを聴取する。DHCP-Discoverパケットは、ブロードキャストされるので、画像処理装置100は、DHCP-Discoverパケットであることを識別してトランザクションIDおよび
クライアント名称などを取得する。なお、DHCP-Requestパケットが、リース期間の延長を要求する場合、当該DHCP-Requestは、ユニキャストされる。
このため、画像処理装置100は、ソケットをオープンする場合に、RAWモードでオープンし、フレーム全体を取得できるように、PF_PACKETを設定し、さらにイーサネット(登録商標)インタフェースにETH_P_ALLを設定する。この設定により、画像処理装置100は、ネットワーク上を流れるイーサネット(登録商標)フレームをすべて聴取し、UDPプロトコルでのトランザクションが実行されるDHCPプロトコルのデータを聴取することができる。画像処理装置100は、取得したフレームから処理に使用するデータを取得し、発行元の情報およびパケットタイプを判断する。
ステップS701で、ネットワークインタフェース604により、構成情報取得要求(DHCP-Discoverパケット、DHCP-Requestパケット)などを聴取する。ステップS702では、聴取したパケットからDHCP-DiscoverパケットおよびDHCP-Requestパケット(以下、DHCP-Discoverパケット、DHCP-RequestパケットおよびDHCP-Informパケットを、単に要求パケットとして参照する。)を識別する。ステップS703で、要求パケットが識別されると、構成情報配布制御部602は、構成情報要求処理部606を呼出し、要求パケットから以後の処理のために使用するデータを取得される。これらのデータとしては、発行元の物理アドレス、タイムスタンプ、DHCPパケットのタイプ、クライアント名称、トランザクションIDなどを挙げることができるが、さらに特定の目的のために他のデータを取得しても良い。
ステップS704では、構成情報要求処理部606は、アドレス生成部612に対してIPアドレスの生成を指令する。アドレス生成部612は、取得した物理アドレス、タイムスタンプ、または特定の設定に応じてリース済みアドレステーブルを参照して割り当てるべきIPアドレスを生成する。アドレス生成部612は、ステップS705で生成したIPアドレスがその時点でネットワーク内で重複していないか否かを確認するため、アドレス重複検査部614に指令を行い、生成したIPアドレスを含むARPパケット、またはICMPパケットを作成する。
その後、ステップS706でネットワークインタフェース604に対して生成したARPパケット、またはICMPパケットの送出を指令する。アドレス生成部612は、ステップS707で所定時間後、またはアドレス重複検査部614からの通知を受ける。画像処理装置100は、ARPレスポンスパケットまたはICMPメッセージを検査し、生成したIPアドレスの重複がないか否かの確認を行なう。その結果、重複している場合には再度IPアドレスを生成して、ステップS706の処理を繰り返す。また、ステップS707で生成したIPアドレスが認容できる場合、ステップS708で構成情報要求処理部606に通知を行い、構成情報要求処理部606が生成したIPアドレスを取得する。
その後、構成情報要求処理部606は、ステップS709で画像処理装置310にレスポンスするべき応答を作成する。応答パケットとしては、DHCP-Offerパケット、DHCP-Ackパケット、DHCP-Nackパケットを挙げることができる。このとき、構成情報要求処理部606は、応答パケットのoptionフィールドなどに、正規のDHCPサーバの名称、またはIPアドレスなどを含ませておく。作成される応答パケットは、DHCPプロトコルにしたがって作成されるので、以後正規のDHCPサーバ318が復旧した場合、リース期間の更新などのトランザクションについて、画像処理装置310は、スムーズに正規のDHCPサーバ318に接続することが可能となる。
ステップS710では、構成情報要求処理部606は、応答パケットが作成されたことを構成情報配布制御部602に通知する。構成情報配布制御部602は、ステップS711でネットワークインタフェース604に対して作成した応答パケットの送付を指令し、ネットワークインタフェース604は、ネットワークに宛ててブロードキャストまたはユニキャストで応答パケットを送信する。
図8は、画像処理装置100が実行する処理の実施形態についてのフローチャートを示す。図8の処理は、ステップS800から開始し、ステップS801でパケットを聴取して受信する。ステップS802でパケットのトランザクションを解析し、要求パケットまたは要求パケットに関連する応答パケットを取得する。ステップS803で要求パケット、またはトランザクションIDなどにより要求パケットに関連する応答パケットであって、IPアドレスの割り当てが不要であると判断した場合(yes)、ステップS808でIPアドレスの割当てを行う処理を行わず、リース期間の延長など他の処理を実行する。
ステップS803で、IPアドレスの割当てが不要ではない(必要)と判断した場合(no)、ステップS804で、DHCPサーバ318に対してIPアドレスの割り当てを要求するパケットタイプであるか否かを判断する。ステップS804でDHCP-Informなどのパケットタイプであり、IPアドレス割り当て処理に直接関連しない検索要求などと判断した場合(no)、ステップS805の検索処理に処理を分岐させる。一方、IPアドレス割り当てを要求するパケットタイプであると判断した場合(yes)、処理をステップS806に分岐させ、IPアドレス割当てを要求するパケットタイプのうち、アドレス指定要求であると判断した場合(yes)、ステップS807でアドレス指定要求に対応する代替処理を実行する。また、ステップS806で、いずれのタイプにも属しないとい判断した場合(no)、ステップS809でパケットを破棄して処理を終了させる。
図9は、図8のステップS805で説明した定義処理の実施形態のフローチャートを示す。図9の処理は、ステップS900で、DHCP-Informパケットを受領する。ステップS901で、取得したパケットが正規なサーバIDで正規なDHCPサーバ318を指定しているか否かを判断し、正規DHCPサーバ318を指定していない場合(no)、ステップS906で処理を終了させる。また、正規なDHCPサーバ318を指定している場合(yes)、ステップS902で設定時間待機し、ステップS903でDHCP-Ackパケットを受信するか否かを判断する。ステップS902の設定待機時間は、ネットワークで規定されるTTL(TIME
TO lIVE)期間
とすることができる。また、他の実施形態では、TTLに関係なく、ソフトウェア的にランダムに設定される適切な時間間隔とすることができる。
ステップS903の判断で、設定時間待機する間にDHCP-Ackパケットを受信したか否かを判断する。DHCP-Ackパケットを受信した場合、DHCPサーバ318は正常に機能しているので、処理をステップS906に分岐させて処理を終了させる。また、DHCP-Ackパケットを受信しない場合(no)処理をステップS904に分岐させて、DHCPサーバ318を代理する処理を実行する。ステップS904では、(1)サーバIDとして正規なDHCPサーバのサーバIDを記入し、(2)自機が保有するネットワーク構成情報を応答パケット内にセット(記述)し、(3)正規なDHCPサーバにリトライさせるための設定期間として用意した代用リース期間を、リース期間にセットして、DHCP-Ackパケットを作成する。
ステップS905で、作成したDHCP-Ackパケットをネットワークを発行元の画像処理装置310にユニキャストし、処理をステップS906に分岐させて終了する。なお、代用リース期間をリトライさせるための設定時間として設定することにより、IPアドレスの無用な割り当てを最低化させることで、画像処理装置100とDHCPサーバ318の併存によるIPアドレスの管理をスムースに行うことが可能となる。
図10は、図8で説明した定義処理S808で画像処理装置100が実行する処理の実施形態についてのフローチャートである。図10に示した定義処理はステップS1000で、DHCP-Requestパケットを識別した段階で開始し、ステップS1001でサーバIDが正規DHCPサーバ318に指定されているか否かを判断する。ステップS1001で正規なDHCPサーバ318を指定していないと判断した場合(no)、処理をステップS1009に分岐させ要求ユーザ管理情報の履歴を更新する。なお、ステップS1009の処理は、画像処理装置100がDHCPサーバの代理を行う場合のリース期間の残りを判断するために使用することができる。また要求ユーザ管理情報は、画像処理装置100によるパケット聴取履歴などの管理を行うために使用することができる。
また、ステップS1001でサーバIDが正規なDHCPサーバ318のものであると判断された場合(yes)には、処理をステップS1002に分岐させ、要求ユーザ管理情報に過去のアクセス履歴があるか否かを、トランザクションID、クライアント名などを参照して判断する。ステップS1002の判断で過去に履歴が存在していると判断された場合(yes)、ステップS1007で正規DHCPサーバ318の存在を、Pingなどを使用して検査する。なお、この検査は、前回処理から今回処理の間にDHCPサーバ318が復旧したか否かの検査のために実行される。
一方、ステップS1002の判断で、要求ユーザ管理情報に履歴がない場合(no)、DHCPサーバ318の機能不全が発生した後、当該画像処理装置310からの最初のDHCP-Requestパケットなので、処理をステップS1003に分岐させ、設定時間待機する。ステップS1004およびステップS1008でのいずれのステップでもDHCP-Ackパケットを受信しない場合(no)、処理をステップS1005に分岐させて、代理処理を開始する。一方、ステップS1004およびステップS1008のいずれかのステップでDHCP-Ackパケットが返却された場合(yes)、DHCPサーバ318は正常に動作しているので処理をステップS1009に分岐させ、要求ユーザ管理情報の履歴を更新して処理を終了する。
また、ステップS1005では、(1)サーバIDとして正規なDHCPサーバのサーバIDを記入し、(2)自機が保有するネットワーク構成情報を応答パケット内にセット(記述)し、(3)正規なDHCPサーバにリトライさせるための設定期間として用意した代用リース期間を、リース期間にセットして、DHCP-Ackパケットを作成する。ステップS1006で、作成したDHCP-Ackパケットを、ネットワークを介してブロードキャストして返却する。その後、画像処理装置100は、ステップS1009で要求ユーザ管理情報の履歴を更新し、ステップS1010で処理を終了させる。この段階では、画像処理装置100は、DHCP-Ackパケットの送信元IPアドレスとして正規のDHCPサーバ318の値を記述することにより、以後、画像処理装置310がDHCPサーバに対してDHCP-Requestパケットなどをユニキャストする場合に、正確にDHCPサーバ318に対するユニキャストを行うことが可能となる。
図11は、図8で説明したステップS807の定義処理の実施形態についてのフローチャートである。図11に示した定義処理は、ステップS1100でDHCP-Discoverパケットを受信したと判断して開始される。ステップS1101では、画像処理装置100は、設定時間待機し、ステップS1102でDHCP-Offerパケットを取得したか否かを判断する。DHCP-Offerパケットを受領した場合(yes)、DHCPサーバ318は正常に機能しているので、処理をステップS1108に分岐させ、処理を終了する。
一方、ステップS1102でDHCP-Offerパケットを受領しない場合(no)、ステップS1103でユーザ要求管理情報の履歴に追加し、ステップS1104で配するIPアドレスを生成する。その後ステップS1105でDHCP-Offerの代理作成処理を実行する。DHCP-Ackパケットの代理作成は、(1)配布するべき生成したIPアドレスをパケットにセットし、(2)サーバIDとして正規DHCPサーバのサーバIDを記入し、(3)自機が保有するネットワーク構成情報を応答パケット内にセット(記述)し、(4)正規DHCPにリトライさせるための設定期間として用意した代用リース期間を、リース期間にセットすることにより実行される、その後、ステップS1106でDHCP-Offerパケットをブロードキャストし、ステップS1107でDHCPプロトコルの規定に従い以後のアドレス割り当て設定処理を行い、処理をステップS1108に分岐させ、処理を終了する。
以上の処理により、LAN内に接続されたクライアント装置が発行する可能性のある、DHCP-Informパケット、DHCP-Discoverパケット、DHCP-Requestパケットに対して限定された機能を、画像処理装置100に提供することが可能となる。この結果、画像処理装置310がLANにアクセスできないことにより、パーソナルコンピュータなどの業務を妨げることなく、また、画像処理装置100がその機能を遊休させている場合のハードウェア資源およびソフトウェア資源をより有効利用することが可能となる。なお、画像処理装置100は、パーソナルコンピュータ302、304に対しても同様の機能を提供することが可能である。
図12〜図14を用いて画像処理装置100が実行する代替処理の実施形態を説明する。図12は、画像処理装置100がすでに代替処理を実行し、画像処理装置310に対し、IPアドレス192.168.1.51を割り当てた後、DHCPサーバ318が復旧した場合に、LAN306に接続する場合の実施形態のシーケンスを示す。ステップS1200では、画像処理装置310は、上述した処理によりIPアドレス192.168.1.51が割り当てられていて、LAN306に接続している、一定期間後に、IPアドレス192.168.1.51のリース期間が満了し、ステップS1201で、画像処理装置310は、DHCPサーバ318にDHCP-Requestパケットを発行する。この場合、DHCP-Requestパケットは、DHCPサーバ318に対してユニキャストされる。
この段階で、DHCPサーバは、画像処理装置310からのDHCP-RequestパケットのIPアドレスについてリース情報を保有していないため、画像処理装置310に対してステップS1202でDHCP-Nackパケットを返却する。画像処理装置310は、当該DHCP-Nackパケットを受領すると、新たなIPアドレスのリースを受けるために、従来のIPアドレスを破棄し、ステップS1203でDHCP-Discoverパケットをブロードキャストする。このブロードキャストパケットは、画像処理装置100によっても聴取されるが、所定待機時間内にステップS1204でDHCP-Offerパケットが画像処理装置310に対してブロードキャストされるので画像処理装置100は、代替処理を行わない。
画像処理装置310は、ステップS1204のDHCP-Offerパケットを受領すると、DHCP-Offerパケット内に含まれるIPアドレスであるyiaddrの値を取得してIPアドレス192.168.1.11候補とし、ステップS1205でDHCP-Requestパケットをブロードキャストする。当該DHCP-Requestパケットを受領したDHCPサーバ318は、ステップS1206で新たなリース期間を付与し、DHCP-Ackパケットをブロードキャストし、IPアドレス192.168.1.11を画像処理装置310に割り当てて以後、LAN306にアクセスさせる。
なお、図12のシーケンスでも画像処理装置100は、DHCPトランザクションを聴取するが、所定の待機時間内に対応する応答パケットが転送された場合、代替処理を実行せず、ネットワークモニタとして機能している。なお、当該処理の期間中に蓄積された履歴情報は、ネットワークログ解析のために利用することができる。
図13に示した実施形態は、画像処理装置100が割り当てたIPアドレス192.168.1.11が、DHCPサーバ318によってすでに割り当てられたIPアドレスと重複している場合の処理を示した図である。図13の場合は、例えば、リース期間内に画像処理装置310が電源を停止またはケーブルをコネクタからオフしたなど、ネットワークOFF状態で、LAN306に参加していなかった場合などに発生する。
ステップS1300で、画像処理装置310は、代替処理によって、IPアドレス192.168.1.11を保有している。その後、DHCPサーバ318が復旧した後に、画像処理装置310のIPアドレスのリース期間が終了し、ステップS1301で画像処理装置310は、DHCP-Requestパケットをユニキャストする。ところがDHCPサーバ318側では、当該IPアドレス192.168.1.11は、他の装置にリース中であると判断し、ステップS1302で、DHCP-Nackパケットをユニキャストする。
画像処理装置310は、DHCP-Hackパケットを受領すると、ステップS1303でDHCP-Discoverパケットをブロードキャストし、ステップS1304で、DHCP-Offerパケットを受領する。この時点で画像処理装置310は、yiaddrに記述されているIPアドレス192.168.1.12を取得する。ステップS1305で、画像処理装置310は、DHCP-RequestパケットをブロードキャストしステップS1306でDHCP-Ackパケットをブロードキャストパケットとして受領し、以後LAN306へのアクセスのために使用する。
図14は、画像処理装置310が、画像処理装置100の代替処理により、IPアドレス192.168.1.11を取得した期間中に、同一のIPアドレスが割り当てられた他の画像処理装置312が起動された場合の処理の実施形態である。画像処理装置310は、ステップS1400で画像処理装置100が割り当てたIPアドレスである、192.168.1.11を使用してLAN306にアクセスしている。その後、画像処理装置312がネットワークONとされ、ステップS1401で、DHCP-RequestパケットをユニキャストによりDHCPサーバ318に送付する。
この段階では、DHCPサーバ318は、障害から復旧しているものとする。このとき、画像処理装置312がDHCP-RequestパケットとしてIPアドレス192.168.1.11を要求する。DHCPサーバ318は、ステップS1402でPingまたはARPなどのプロトコルをLAN306内にブロードキャストし、LAN306内でIPアドレス192.168.1.11が割り当てられているか否かを検査する。
図14に示した実施形態では、画像処理装置310がすでに該当するIPアドレスを取得しているのでDHCPサーバ318は、ステップS1403で、DHCP-Nackパケットをブロードキャストする。DHCP-Nackパケットを受領した画像処理装置312は、ステップS1404〜ステップS1406のDHCPプロトコルに従うトランザクションを実行し、新たに、IPアドレス192.168.1.12を取得し、以後、LAN306にIPアドレス192.168.1.12を使用して接続する。
図15〜図23を使用してIPv6プロトコルを使用する場合の実施形態のプリンタネットワーク1500を示す。図15に示したプリンタネットワーク1500は、インターネット1504などに接続するためのルータ1502と、ルータ1502により接続されるLAN1504とから構成されている。LAN1504には、画像処理装置1506、画像処理装置1508、および画像処理装置1510とが接続されている。画像処理装置1506および画像処理装置1508は、ぞれぞれ、例えばDHCP-liteなどのDHCPサーバ機能を備えている。また、LAN1504はにDHCPv6サーバなどが接続されている場合には、画像処理装置1506、1508は、代理DHCPv6サーバとして機能する。
画像処理装置1506〜1510は、DHCPv6サーバ(図示せず)からIPアドレス以外のネットワーク構造情報を取得し、自動設定などを行っている。また、画像処理装置1506、1508は、DHCPv6サーバが機能不全にある場合に、LAN1504に参加しようとするDHCPv6クライアントとして機能する画像処理装置1510からの要求を聴取する。画像処理装置1506、1508は、設定されたタイムアウトが満了しても応答パケットを受領しない場合、画像処理装置1506および画像処理装置1508が保有するネットワーク構成情報、例えば、ドメイン名、DNSサーバアドレス、SNTPサーバアドレスなどの情報を画像処理装置1510に通知する。
なお、図15に示した実施形態では、IPv6におけるIPプレフィックスは、ルータ1502がISPなどから割り当てられた値を各画像処理装置1506〜1510で使用する。また、LAN1504は、IPv6におけるサブネットワークアドレスに対応するアドレス設定により構成されている。また、プリンタネットワーク1500は、IPv6と、IPv4とが共存できるように、IPv6アドレスにIPv4のアドレスを含ませておくこともできる。画像処理装置1510は、LAN1504に参加する場合、DHCPv6サーバに問合わせを行う。図15の実施形態では、画像処理装置1506および画像処理装置1508の代理DHCPv6サーバ機能が動作する場合として、以下の2通りである。すなわち、(1)LAN1504を構成したものの、DHCPv6サーバを導入していない場合、および(2)DHCPv6サーバは導入されているものの、DHCPv6サーバが機能不全にある場合である。
図15に示したプリンタネットワーク1500での画像処理装置1506および1508の処理を、図16のシーケンス1600を使用して説明する。画像処理装置1506および画像処理装置1508の基本的な機能構成は、IPv4を使用して処理を行う画像処理装置100と同様に構成することができる。以下、画像処理装置1506が画像処理装置1510からの要求を受領して処理を開始するものとして説明する。画像処理装置1506は、プロミスキャスモードで、画像処理装置1510からマルチキャスト送出される構成情報要求(パケット)を聴取している。画像処理装置1506が機能する場合(1)では、当該マルチキャストを聴視すると同時に画像処理装置1506は処理を開始する。一方、場合(2)では、マルチキャストを聴取してタイムアウトが満了した後に画像処理装置1506は処理を開始する。ただし、いずれの場合にも機能できるように、適切なタイムアウトタイマを設定し、効率化を行うことができる。
画像処理装置1506の構成情報配布制御部1602は、ステップS1601でデーモンまたはバックグラウンドサービスとして処理を開始し、ステップS1602で、画像処理装置1510からのマルチキャストパケットを聴取し、タイムアウトを経過してもDHCPv6サーバからのレスポンスがない場合や、画像処理装置1506がDHCPサーバ機能を提供するべき場合、以後の処理を開始する。ステップS1603では、構成情報配布制御部1602は、構成情報要求を解析し、ステップS1604で、構成情報取得要求処理部1604に当該構成情報要求要求を処理するように要求に含まれるメッセージなどと共に通知する。構成情報所得要求処理部1604は、ステップS1605で要求されている構成情報をネットワーク構成情報保持部1606に通知し、構成情報を検索し、検索された構成情報を送付するように依頼する。
ステップS1606で、構成情報取得要求処理部1604は、受信した構成情報を含む応答パケットを作成する。ステップS1607で、構成情報取得要求処理部1604は、構成情報配布制御部1602の応答パケット作成済みを通知する。構成情報配布制御部1602は、当該通知を受領すると、バッファメモリなどの蓄積されている応答パケットを、ステップS1608でネットワークインタフェース1610に送付し、要求元の画像処理装置1510に構成情報の送付を完了させている。
図15に示した実施形態によれば、プリンタネットワーク1500は、高コストの専用DHCPv6サーバを追加することなく、簡易DHCPv6サーバ機能を含む画像処理装置を追加するだけで、IPv6でもネットワーク構成情報の自動設定を可能とする。また、DHCPv6サーバが接続されている場合には、DHCPv6サーバの機能不全の場合にネットワーク構成情報を代理設定することが可能となる。
図17は、図15に示したプリンタネットワーク1500のDHCPクライアントとして機能する画像処理装置1510の機能ブロック1700を示す。画像処理装置1510は、構成情報取得制御部1702と、構成情報配布応答処理部1704と、構成情報取得要求部1708とを含んで構成されている。構成情報取得制御部1702は、画像処理装置1510がネットワークに参加する場合や構成情報のリース期間が満了するタイミングを判断し、構成情報要求の発行および応答パケットを受領した場合の処理を制御している。構成情報取得要求部1708は、構成情報を取得する場合、要求パケットを作成し、バッファメモリなどに要求パケットを蓄積する。構成情報配布応答処理部1704は、受領した応答パケットを解析し、取得するべき構成情報を応答パケットから抽出し、ネットワーク構成情報設定部1710に通知する。ネットワーク構成情報設定部1710は、構成情報を、適切なメモリアドレスに登録する処理を実行する。
また、特定の実施形態では、構成情報統合部1706は、複数の等価な構成情報が取得された場合、ネットワーク装置について割り当てられた優先順位、またはRTT(Round Trip Time)などを参照して、優先順位の高い接続先または、RTTの小さな接続先からの構成情報をネットワーク構成情報設定部1710に通知する処理を実行する。接続先からのRTTを使用する実施形態では、画像処理装置1510は、接続確認部1712を備えている。接続確認部1712は、構成情報から取得されたネットワーク上の接続アドレスに対して、Ping/ICMPパケットをユニキャストまたはマルチキャストし、ICMPリプライパケットを待機する。ICMPリプライを受領した場合、接続確認部1712は、当該接続アドレスと共にRTTを構成情報統合部1706に通知する。また、ICMPリプライパケットがタイムアウトを経過しても受領されない場合や、ICMPメッセージでコード0〜12までのいずれかのメッセージが返された場合、当該接続アドレスが使用できないものと判断し、早いRTTの接続アドレスの構成情報またはレスポンスが返された接続アドレスに関連付けられる構成情報を選択し、設定させる。
さらに他の実施形態では、構成情報統合部1706は、構成情報またはサーバの優先順位を使用して、等価な構成情報のうち、高い優先順位が割り当てられた構成情報を選択して、ネットワーク構成情報設定部1710に設定する。ネットワークインタフェース1704は、NICなどを含んで構成されていて、OSI基本参照モデルにおけるデータリンク層、物理層の機能を提供しており、IPプロトコルレベルでの処理を実行するより上位層との間でデータを転送する。
図18は、クライアントとして機能する画像処理装置1510の処理のシーケンス1800を示す。構成情報取得制御部1702は、デーモンまたはバックグラウンドサービスとして機能しており、ステップS1801で処理を開始する、ステップS1802で、構成情報要求を行うタイミングであると判断すると、構成情報取得要求部1708に通知を行い、構成情報を要求するための要求パケットを作成させ、要求パケットが作成された後、ネットワークインタフェース1704を介してネットワーク上に要求パケットを送付する。
ステップ1803では、構成情報取得制御部1702は、構成情報配布応答である応答パケットが受信されたことを検出し、ステップS1804で応答パケットから構成情報を読み取る。構成情報取得制御部1702は、取得情報リストなどに送付元アドレスなどと共に取得情報を登録する処理を含む構成情報配布応答処理を実行する。
図18に示した実施形態では、構成情報取得制御部1702は、ステップS1805で第2構成情報配布応答を受信している。ステップS1805の処理は、LAN1504内に複数のDHCPv6サーバ機能を有する画像処理装置が存在する場合などに想定される。構成情報取得制御部1702は、ステップS1805で第2構成情報配布応答を受信すると、ステップS1806で構成情報配布応答処理を実行し、第2構成情報配布応答に含まれる構成情報を、取得情報リストの追加レコードなどとして登録する。なお、取得情報リストは、応答パケットから抽出した構成情報を、その送信元IPアドレス、URL、URIなどを使用して識別可能に登録し、構成情報の統合処理のために使用されるデータ構造である。
ステップS1807では、応答パケットを待機するために設定されるタイムアウトが満了するまで、第3以降の構成情報配布応答を待機する。タイムアップ終了後、取得情報リストのレコードを検索する。この検索は、等価な構成情報が重複して登録されているか否かを検査し、等価な構成情報を選択する必要があるか否かを判断するために実装される。ステップS1808で構成情報統合処理を開始するように指令する。ステップS1809では、構成情報統合部1706は、抽出した構成情報を通知を構成情報配布応答処理部1704に通知し、以後の接続確認などのために利用可能とする。また、ステップS1810では、最終的に選択された構成情報を設定するためにネットワーク構成情報設定部1710に対し、最終的に統合された構成情報と共に設定指令を送付する。
図19は、構成情報統合部1706が実行する構成情報統合処理の実施形態についてのフローチャートを示す。図19の処理は、ステップS1900から開始し、ステップS1901で構成情報要求をネットワークに送出する。ステップS1902では、構成情報要求に対する応答パケットを待機する。ステップS1903では、応答パケットを受信して取得情報リストなどに一時的に格納する。ステップS1904では、応答パケットを待機するタイムアウトが経過したか否かを判断する。ステップS1904の判断でタイムアウトが経過していない場合(no)、処理をステップS1902に戻し、タイムアウトが経過するまでに受領した応答パケットの構成情報を、送信元アドレスなどと共に、取得情報リストの新たなレコードとして追加してゆく。タイムアウトが経過した場合(yes)、ステップS1905で、要求元の画像処理装置1510が要求する構成情報をリストした要求構成情報リストから、構成情報の項目名を1つ選択し、ステップS1906は、選択した項目名に対応する取得情報リストから抽出する。
ステップS1907では、複数の応答パケットから取得された構成情報が取得情報リスト内に見出される場合、ステップS1908で構成情報を選択する。なお、図19で説明する実施形態では、複数の応答パケットは、互いに重複しない構成情報を送付するものとして説明する。選択後、構成情報統合部1706は、ステップ選択した構成情報をS1909でネットワーク構成情報設定部に通知してメモリの所定領域に登録し、設定を行う。ステップS1910では、要求構成情報リストに未選択の項目が残っているか否かを判断する。
ステップS1910でリストに未選択の項目が残されている場合(yes)には、処理をステップS1905に分岐させ、未選択の項目を選択しステップS1906、ステップS1907、ステップS1908ステップS1909、およびステップS1910の処理を繰り返す。また、未選択の項目が残されていない場合(no)、ステップS1911で構成情報設定完了としてステップS1912で所定期間が経過するまで、デーモンまたはバックグラウンドサービスを待機させる。なお、ステップS1912の所定期間とは、DHCPv6サーバの設定が更新される期間またはリース期間などに対応する。
一方、ステップS1907で複数の応答パケットに対応する構成情報がないと判断した場合(no)、処理を直ちにステップS1909に分岐させ、以降の処理を繰り返す。なお、この判断は、要求構成情報リストの検索処理は、すでに処理した項目について、当該項目を登録するレコードのフラグフィールドにフラグを設定する処理を用いることもできるし、選択した項目のレコードの内容を削除するなど、これまで情報処理上利用されているいかなる処理でも使用することができる。
図19に示した処理は、複数の応答パケットを受信した場合について、重複した種類の構成情報であって、同時に設定できない構成情報ある場合について詳細に説明している。しかしながら、ステップS1904の判断を、最初に受信した応答パケットを使用した以後の処理を実行する処理に置換することにより、最も早いRTTの接続先の構成情報を使用する処理に適用することができる。
図20は、他の実施形態のプリンタネットワーク2000を示す。プリンタネットワーク2000を構成する画像処理装置2010は、タイムアウトが経過するまでに受領した応答パケットのうち、最も優先順位の高い接続先の構成情報のみを選択して設定するべき構成情報とする。代理DHCPv6サーバとして機能する画像処理装置2006は、構成情報として、ドメインA、DNSサーバアドレスA、SNTPサーバアドレスAを管理する。また、代理DHCPv6サーバとして機能する画像処理装置2008は、ドメイン名B、DNSサーバアドレスB、SMTPサーバアドレスなどを管理している。これらは、画像処理装置2006、2008の設定時、手動設定することもできるし、また、DHCPv6サーバが設置されている場合には、DHCPv6サーバから管理するべき構成情報を自機の構成情報として入手し、管理することもできる。DHCPv6サーバが別に設置されている場合には、画像処理装置2006、2008は、バックアップDHCPサーバまたは代替DHCPサーバとして機能する。
画像処理装置2010がネットワークに初期接続する場合や、リース期間の更新を行う場合、画像処理装置2010は、構成情報要求パケットをマルチキャストする。画像処理装置2006、2008は、代替DHCPv6サーバとして機能する実施形態では、構成情報要求パケットをプロミスキャスモードで聴取し、その応答パケットについて聴取する。応答パケットがタイムアウトが満了するまでに聴取できない場合、画像処理装置2006、2008は、自己の管理する構成情報を画像処理装置2010に応答パケットとしてレスポンスする。
この結果、画像処理装置2010の取得情報リストには、ドメインA、ドメインB、DNSサーバアドレスA、DNSサーバアドレスB、SMTPサーバアドレスなどがレコードに登録される。一方、DNSサーバアドレスなどは、画像処理装置2010内に2つ共存させる必要はないので、いずれかを選択し、その他については、構成情報の論理和として構成情報として設定する、統合処理を実行する。
図21は、図20の実施形態のプリンタネットワーク2000が実行する処理のフローチャートを示す。図21に示す処理は、ステップS2100から開始し、ステップS2101で、各応答パケットから抽出された構成情報を、取得情報リストにリストアップする。当該実施形態での取得構成リストには、送信元のIPアドレスなども登録されており、優先度登録リストなどに登録された送信元の優先順位を参照することができる構成とされている。ステップS2102で取得構成リストに登録された構成情報のうち、送信元IPアドレスなどから、優先順位の高い送信元の構成情報を取得する。ステップS2103では、取得した構成情報を使用してクライアントとして機能する画像処理装置2010のネットワーク構成情報設定部に設定させる。
ステップS2104では、すでに構成情報を設定するために使用した構成情報の項目を取得情報リストから削除する。ステップS2105では、取得構成情報リストにまだ削除されていない内容を有するレコードがあるか否かを判断する。ステップS2105で取得していない構成情報がある場合(yes)さらに、構成情報は、リース期間などとの関係で取得可能か否かを判断する。その結果、取得可能でない場合(no)、処理をステップS2107で終了する。また、取得可能である場合(yes)、ステップS2102で残っている構成情報を取得し、ステップS2103〜ステップS2106の処理を繰り返す。また、取得していない構成情報がない場合(no)、全部の取得情報の設定は終了しているので処理をステップS2107に分岐させ、処理を終了させる。
図21に示した実施形態では、優先順位を登録するテーブルなどを参照し、タイムアウトが経過するまでに受領した応答パケットのうち、最も優先順位の高い接続先の構成情報のみを選択して設定するべき構成情報とすることができる。また、図19で説明した実施形態では、複数の応答パケットを受信し、優先順位および構成情報種類を論理和した構成情報を情報処理装置1510に設定させることができる。
図22は、RTTを使用して接続先を選択する場合のシーケンス2200の実施形態を示す。画像処理装置2202は、クライアントとして機能しており、ステップS2200で、DHCPv6サーバ機能を備える画像処理装置2204、2206に”Information-Request”をマルチキャストする。画像処理装置2202は、ステップS2201で画像処理装置2204からの応答パケットである“Reply”を受領し、ステップS2202で画像処理装置2206からの応答パケット“Reply2”を受領する。
ステップS2203では、画像処理装置2204は、図19で説明した構成情報統合処理を開始し、ステップS2204で異なるSMTPサーバのアドレスを検出する。この実施例の場合、画像処理装置S2202は、ユニキャストにより、SMTPサーバ2208およびSMTPサーバ2210に対して接続確認のため、ステップS2205およびステップS2206で例えば、Ping/ICMPパケットを送付する。図22の実施形態では、SMTPサーバ2208からの応答パケットを受領できないか、または明示的に接続不能であるメッセージが返されるものとして説明を行う。
一方、ステップS2207では、SMTPサーバ2210からの応答メッセージが返される。画像処理装置2202は、ステップS2208で応答パケットのRTTを比較する。説明している実施形態では、SMTPサーバ2208からの応答パケットが得られない(RTT=∞)か。またはICMPメッセージとして0〜12までの値が返されるので、画像処理装置2202は、ステップS2209でRTTの小さいSMTPサーバ2210のアドレスを構成情報から選択し、設定する。
図22に示した実施形態では、重複し、併存できない構成情報が取得された場合、応答速度の速い接続先を自動的に選択し、設定できるので、ネットワーク接続効率が改善できる。
図23は、図22に示したシーケンス2200を実現するための、画像処理装置2202が実行する処理についての実施形態のフローチャートである。図23に示した処理は、ステップS2300から開始し、ステップS2301で各応答から抽出された該当構成情報をリストアップする。ステップS2302でリストに登録された構成情報を選択し、ステップS2303で接続確認のためにPing/ICMPパケットを作成し、ユニキャストする。
ステップS2304では、接続成功したか、または両方とも接続に成功した場合には、RTTを比較する。ステップS2305で接続に成功した装置の構成情報またはRTTの小さな装置の構成情報をクライアントとして機能する画像処理装置2202で設定する。ステップS2306では、設定した構成情報をリストから削除する。ステップS2307では、取得情報リストを検索し、未だ取得していない構成情報があるか否かを判断する。未だ取得していない構成情報がある場合(yes)、ステップS2308で構成情報はまだ取得可能か否かを判断する。構成情報がまだ取得可能の場合(yes)処理をステップS2302に分岐させ処理を繰り返す。
また、ステップS2307およびステップS2308のいずれかの判断が、否定的な結果を返す場合(no)、処理は、ステップS2309に分岐して処理を終了する。
以上説明したように、本発明では、DHCPサーバが機能不全にある場合にでも画像処理装置がネットワークに参加できないことによりプリンタネットワークまでに至る機能不全を生じさせる可能性を最小限とし、プリンタネットワークの信頼性を向上させることができる。また、画像処理装置については、高機能の画像処理装置が、ジョブ待機中に上述したネットワークモニタ機能を提供することが可能となるので、ネットワークセキュリティ機能の追加と同時に画像処理装置自体の稼働効率も高まり、画像処理装置のハードウェア資源およびソフトウェア資源の有効利用を行うことができる。また、IPv6プロトコルを使用する場合、DHCPv6サーバに代替する場合に、DHCPv6-lihgtによる代理処理が可能となり、またDHCPv6サーバを導入することなく、画像処理装置を導入するだけで、自動的にネットワーク構成情報を設定することが可能な効率的なプリンタネットワークが提供できる。
本発明の上記画像処理装置100およびプリンタネットワーク300は、IPv4プロトコルスゥイートおよびIPv6プロトコルスゥイートを使用するワードワイアドネットワークをもって説明してきたが、本発明は、ワイヤレスネットワークなどについてもパケットが聴取できる限り適用することができる。
本発明の上記機能は、C、C++、Java(登録商標)、Java(登録商標)Beans、Java(登録商標)Applet、Java(登録商標)Script、Perl、Rubyなど、レガシープログラミング言語や、オブジェクト指向ブログラミング言語などで記述された装置実行可能なプログラムにより実現でき、装置可読な記録媒体に格納して頒布することができる。
これまで本発明を、実施形態をもって説明してきたが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、他の実施の形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
画像処理装置のソフトウェア構成の実施形態を示した図。 図1に示した画像処理装置のハードウェア構成の実施形態を示した図。 図1および図2で説明した画像処理装置を含むプリンタネットワークの実施形態を示した図。 LAN内でのネットワーク構成情報を設定する処理のシーケンスの実施形態を示した図。 画像処理装置が実行するDHCP代替処理の実施形態のシーケンスを示した図。 画像処理装置のネットワーク制御部が含むDHCP機能の機能ブロック図の実施形態を示した図。 画像処理装置の処理の実施形態でのシーケンスを示した図。 画像処理装置が実行する処理の実施形態についてのフローチャート。 図8のステップS805の定義処理で画像処理装置が実行する実施形態のフローチャート。 図8のS808の定義処理で画像処理装置が実行する処理の実施形態についてのフローチャート。 図8のステップS807の定義処理で画像処理装置が実行する実施形態についてのフローチャート。 画像処理装置が実行する代替処理の実施形態を示したシーケンス。 画像処理装置が実行する代替処理の実施形態を示したシーケンス。 画像処理装置が実行する代替処理の実施形態を示したシーケンス。 プリンタネットワークでの画像処理装置の処理のシーケンス。 図15に示したプリンタネットワークでの画像処理装置の処理を説明するシーケンス図 プリンタネットワークのDHCPクライアントとして機能する画像処理装置の機能ブロックを示した図。 クライアントとして機能する画像処理装置の処理のシーケンスを示した図。 構成情報統合部が実行する構成情報統合処理の実施形態についてのフローチャートを示した図。 プリンタネットワークの他の実施形態を示した図。 図20の実施形態のプリンタネットワーク2000が実行する処理のフローチャート。 画像処理装置が実行する実施形態のシーケンス。 画像処理装置が実行する構成情報設定の実施形態のフローチャート。
符号の説明
100…画像処理装置、102…第1レイヤ、104…第2レイヤ、106…第3レイヤ、110…コピーアプリケーション、112…ファックスアプリケーション、114…プリンタアプリケーション、116…スキャナアプリケーション、
118…ウェブアプリケーション、120…システム制御部、122…ファックス制御部、124…エンジン制御部、126…メモリ制御部、
128…操作制御部、130…ネットワーク制御部/DHCP、132…OS、
134…エンジン制御部、136…プリンタエンジン、138…スキャナエンジン、140…他ハードウェア、202…CPU、204…システムバス、206…RAM/ROM、208…ASIC、210…RAM、212…操作部、214…I/Oバス、224…I/Oバス、226…I/Oバス、216…ファックス制御部(ハードウェア)、218…プリンタエンジン(ハードウェア)、220…スキャナエンジン(ハードウェア)、222…他ハードウェア、300…プリンタネットワーク、302、304…パーソナルコンピュータ、306…LAN、310…画像処理装置、312…画像処理装置、314…ルータ、316…インターネット、318…DHCPサーバ、602…構成情報配布制御部、604…ネットワークインタフェース、606…構成情報要求処理部、608…要求ユーザ情報管理部、610…ネットワーク構成情報保持部、612…アドレス生成部、614…アドレス重複検査部

Claims (20)

  1. ネットワークに接続された画像処理装置であって、
    前記ネットワークを通して転送されるネットワーク構成情報についての要求パケットおよびIPアドレスの動的割り当て結果を通知する応答パケットを聴取し、前記IPアドレスを動的に割り当てるネットワーク装置の状態を判断する判断手段と、
    前記ネットワーク装置の状態に依存して前記応答パケットを作成する、応答パケット作成手段と、
    前記応答パケット作成手段が作成した前記応答パケットを、前記ネットワークに送信する送信手段と
    を含む、画像処理装置。
  2. 前記応答パケット作成手段は、前記応答パケットの送信元識別値に前記画像処理装置のネットワーク識別値ではなく、前記IPアドレスを動的に割り当てる前記ネットワーク装置のネットワーク識別値を記述した前記応答パケットを作成する、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記応答パケット作成手段は、前記要求パケットが提供する値を使用するか、またはランダムに動的割り当てを行うためのホストアドレスを生成するIPアドレス生成手段を含む、請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記要求パケットが提供する値は、前記要求パケットが含む物理アドレスの部分値である、請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記判断手段は、タイマ手段または前記ネットワーク装置への問合わせ手段を含み、前記タイマ手段が満了するまで前記応答パケットを聴取するか、または前記問合わせ手段による問合せ結果に基づいて前記ネットワーク装置の状態を判断する、請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記応答パケット作成手段は、リース済みアドレスを収集したリース済みアドレステーブルを含み、生成した前記IPアドレスを前記リース済みアドレステーブルと比較し、前記リース済みアドレステーブルに登録されていない前記IPアドレスを前記ネットワークに送出して、生成した前記IPアドレスの検査を行う、IPアドレス重複検査手段を含む、請求項3に記載の画像処理装置。
  7. ネットワークに接続された画像処理装置に対し、
    前記ネットワークを通して転送されるネットワーク構成情報についての要求パケットおよびIPアドレスの動的割り当て結果を通知する応答パケットを聴取し、前記IPアドレスを動的に割り当てるネットワーク装置の状態を判断する判断機能と、
    前記ネットワーク装置の状態に依存して前記応答パケットを作成する、応答パケット作成機能と、
    前記応答パケット作成手段が作成した前記応答パケットを、前記ネットワークに送信する送信機能と
    を実現するための装置実行可能なプログラム。
  8. 前記応答パケット作成機能により、前記応答パケットの送信元識別値に前記画像処理装置のネットワーク識別値ではなく、前記IPアドレスを動的に割り当てる前記ネットワーク装置のネットワーク識別値を記述した前記応答パケットを作成する、請求項7に記載のプログラム。
  9. 前記応答パケット作成機能は、前記要求パケットが提供する値を使用するか、またはランダムに動的割り当てを行うためのホストアドレスを生成するIPアドレス生成機能を前記画像処理装置に実現する、請求項7に記載のプログラム。
  10. 前記要求パケットが提供する値は、前記要求パケットが含む物理アドレスの部分値である、請求項9に記載のプログラム。
  11. 前記判断機能は、タイマ手段または前記ネットワーク装置への問合わせ機能を含み、前記タイマ手段が満了するまで前記応答パケットを聴取するか、または前記問合わせ手段による問合せ結果に基づいて前記ネットワーク装置の状態を判断する、請求項7に記載のプログラム。
  12. 前記応答パケット作成機能は、リース済みアドレスを収集したリース済みアドレステーブルを含み、生成した前記IPアドレスを前記リース済みアドレステーブルと比較し、前記リース済みアドレステーブルに登録されていない前記IPアドレスを前記ネットワークに送出して、生成した前記IPアドレスの検査を行う、IPアドレス重複検査機能を前記画像処理装置に実現する、請求項9に記載のプログラム。
  13. 前記応答パケット作成機能は、前記ネットワーク装置へのリトライ時間をリース期間として前記応答パケットを作成する、請求項7に記載のプログラム。
  14. ネットワークに接続された画像処理装置のネットワーク接続方法であって、前記方法は、前記画像処理装置に対し、
    前記ネットワークを通して転送されるネットワーク構成情報についての要求パケットおよびIPアドレスの動的割り当て結果を通知する応答パケットを聴取し、前記IPアドレスを動的に割り当てるネットワーク装置の状態を判断するステップと、
    前記ネットワーク装置の状態に依存して前記応答パケットを作成するステップと、
    前記応答パケット作成手段が作成した前記応答パケットを、前記ネットワークに送信するステップと
    を実行させる、ネットワーク接続方法。
  15. 前記応答パケットを作成するステップは、さらに前記応答パケットの送信元識別値に前記画像処理装置のネットワーク識別値ではなく、前記IPアドレスを動的に割り当てる前記ネットワーク装置のネットワーク識別値を記述した前記応答パケットを作成するステップを含む、請求項13に記載の方法。
  16. 前記応答パケットを作成するステップは、前記要求パケットが提供する値を使用するか、またはランダムに動的割り当てを行うためのホストアドレスを生成するIPアドレス生成ステップと、前記ネットワーク装置へのリトライ時間をリース期間として前記応答パケットを作成するステップとを含む、請求項14に記載の方法。
  17. ネットワークに接続された画像処理装置がネットワークに参加するためのネットワーク構成情報を取得して、前記ネットワークに接続する方法であって、
    前記画像処理装置から構成情報取得要求をマルチキャストするステップと、
    ネットワークを介して前記構成情報所得要求への応答パケットを受領するステップと、
    前記応答パケットにより取得した前記ネットワーク構成情報を取得情報リストに蓄積するステップと、
    前記取得情報リストに登録された前記ネットワーク構成情報に等価なネットワーク構成情報が含まれている場合には、送信元を選択して受領した前記等価なネットワーク構成情報を選択し、前記等価なネットワーク構成情報が含まれていない場合には、前記取得情報リストに登録された前記ネットワーク構成情報を前記ネットワークに接続するための構成情報として設定するステップと
    を含むネットワーク接続方法。
  18. さらに、前記応答パケットのRTTを測定するステップを含み、前記RTTの小さい方の送信元の前記ネットワーク構成情報を選択して設定する、請求項17に記載のネットワーク接続方法。
  19. さらに、前記応答パケットの送信元の優先順位を使用して前記ネットワーク構成情報を選択する、請求項17に記載のネットワーク接続方法。
  20. 画像処理装置が請求項17〜19のいずれかに記載の各ステップを実行するための、コンピュータ実行可能なプログラム。
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