JP2008258977A - イメージセンサ及び電磁波イメージング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被写体の状態に依存すること無く、良好な画像を得ることが可能な小型のイメージセンサ及び電磁波イメージング装置を提供する。
【解決手段】フォトダイオード101及び102から構成され、行列状に配置されたフォトダイオード対を複数備えるイメージセンサであって、MOSスイッチ103及び104並びに制御信号発生回路109及び110から構成され、フォトダイオード対と接続され、フォトダイオード101及び102から順次信号を読み出す読み出し回路と、読み出し回路と接続され、フォトダイオード101から読み出された信号と、フォトダイオード102から読み出された信号との差分に対応する差分信号を出力する差分回路とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、イメージセンサ及び電磁波イメージング装置に関し、特にTHz帯電磁波のイメージングに用いられるイメージセンサ及び電磁波イメージング装置に関する。
近年、セキュリティ検査、医療検査、食品分析、薬品分析、環境モニター等を目的として、THz帯電磁波イメージング装置の開発が進められている(非特許文献1及び2、並びに特許文献1、2及び3参照)。
これらの技術においては、THz電磁波源より発せられた周波数0.1THzから100THzの領域にある電磁波(以下、THz電磁波と称する)を被検査物に照射し、その透過または反射波の強度または位相空間分布に、該被検査物の物理特性(形状、材質など)の空間分布情報を変調量として担わせ、これを受信することにより被検査物の物理特性の空間分布情報を2次元画像として構成する。
被検査物の2次元情報を得る方法としては、当初、非特許文献2に記載されているように、照射THz電磁波ビームをレンズによって該被検査物の一部に集束し、該被検査物を走査し、変調されたTHz電磁波を1次元情報のみ受信可能な受信器によって逐次受信し、2次元情報を構成するという方法が取られた。
しかし、この方法では2次元情報の全データを採取するために数時間という長時間を要し、実時間で検査を終了させることが要求される検査装置としては非実用的であった。
この欠点を補う方法として、図9に示すTHz電磁波イメージング装置が非特許文献3で報告されている。
図9において、超短パルス光源901より、パルス幅100fsの超短パルス光が1kHzの周波数で発生され、偏光ビームスプリッター902によりP偏光はポンプ光903として分離され、S偏光はプローブ光904として分離される。
ポンプ光903は光学遅延線905を経て、半絶縁性GaAsウエハー上に間隔10mmをおいて形成された電極対を有する光伝導スイッチによって構成されたTHz電磁波エミッター906に入射され、THz電磁波907が発生される。このようにして発生されたTHz電磁波907は極めてコリメート性が高く幅の広いビームであり、THz電磁波907の進行方向に垂直な面において2次元的な透過分布を有する被測定物908に照射される。
被測定物908を通過したTHz電磁波907は被測定物の2次元透過特性に伴い、空間的に強度変調されたビームとなる。これをポリエチレンレンズ909によって、後段のZnTe結晶よりなる電界変調器913内に結像する。
プローブ光904はプローブ光進路変更用ミラー910で進路変更され、さらにビームエクスパンダー911によってビーム幅が広げられた後、シリコンウエハーで構成されたシリコンミラー912に入射し、シリコンミラー912を透過した強度変調されたTHz電磁波907と光軸を共有する。言い換えれば、重畳される。
重畳されたプローブ光904とTHz電磁波907とは、[110]面が光軸に垂直に配置されたZnTe結晶よりなる電界変調器913に入射する。
電界変調器913の後段には、位相板914、プローブ光904に直交する偏波面を有する直線偏光のみ透過させる偏光板915、及び偏光板915からの透過光を受光する一画素あたり1つのフォトダイオードを有する2次元CMOSイメージセンサ916がこの順に配置される。
偏光板915の透過光量を最小限に抑制しつつ、得られる画像の信号雑音比(S/N比)を最大にするために、位相板914はその後段において、THz電磁波907がプローブ光904の各パルスと同時に電界変調器913に入射しない場合、すなわちTHz電磁波パルスとプローブパルスとが非同期の場合には、プローブ光904の偏波面が偏光板915の透過偏波面に直交する方向から2〜3°程度の偏角を成すように設定する。
このように、プローブ光を直線偏波で用いると共にその偏波面を制御することによって偏光板を透過する光量を抑制することを、以下ではプローブ光の位相バイアスを抑制すると言う。
両パルス間の同期が取れていない場合、イメージセンサ916には、光量の抑制されたプローブ光904、つまり微小バイアス量に相当する偏光板からの透過光が入射する。しかし、電界変調器913にTHz電磁波パルスとプローブ光パルスとが同時に入射する、すなわち両パルス間の同期が取れている場合、電界変調器913を透過後のプローブ光904の偏光状態はTHz電磁波907と非同期の場合に比べて偏角がさらに0.02°程度回転しているため、1%程度の強度変調量を期待できる。
本装置では、連続する2つのプローブ光パルスに各々THz電磁波によって変調された情報、及び未変調の情報を担わせる。これらの連続する2つのプローブ光パルスによって形成される連続する2画面の情報を、同期回路917によってプローブ光のパルス周期とレーザー光源のパルス周期との同期を取ることによって取りこむ。時間的に先に取り込んだ画像を一時保存し次の画像信号が出力される期間に、両画像間の差分を画像処理回路918によって演算することによってTHz電磁波によって形成された被測定物908の透過特性の画像を得る。
特開2002−5828号公報 特開2004−20504号公報 特開2005−37213号公報 Kiyomi Sakai ed., "Terahertz Optoelectronics", Springer Verlag, 2005. B. B. Hu and M. C. Nuss, Opt. Lett. Vol.20, p.1716, (1995). F. Miyamaru, T. Yonera, M. Tani and M. Hangyo, Japanese Journal of Applied Physics, Vol.43, p.L489−L491, (2004).
しかし、上記の従来の技術においては、次の課題が生じる。
すなわち、上述のように1枚の偏光板によって一方向の偏光成分のみを信号として使用するため、プローブ光がTHz電磁波によって未変調の時の画像データと変調された時の画像データとを異なる時刻で取得し、両画像間の差分を出力する必要がある。このような方法では、静止画等の2画像を取得するのに要する時間に比して十分に長い時間内で移動する被写体については、実物を再現することが可能である。しかし、画像取得時間と同等以下の短時間で移動、運動する被写体については像の歪み、ボケなどが発生し、良好な画像を得ることができない。また、時間差の発生する2画像の取得と先行して取得された一画面分のデータを一時保存する回路が必要となるため、装置が大型化する。
また、この従来の技術では、未変調時においてイメージセンサに入射する光の強度を極力抑え、イメージセンサの画素への光信号の加入力を回避するために、未変調時のプローブ光の偏光状態を直線偏光とし、THz電磁波によって変調されたプローブ光の偏光状態を楕円偏光とするが、このような位相バイアス点では電界変調方式により得られる画像の信号雑音比(S/N比)を最大にできない。得られる信号雑音比(S/N比)を最大とするには、理想的には未変調時には偏光フィルターに入射するプローブ光が円偏光であり、互いに直行する偏光成分を等量有することが好ましい(Yariv, A., (多田、神谷共訳) “光エレクトロニクスの基礎”, 丸善,pp.245, (1974)参照)。この方式を実現するにはプローブ光を等しい強度に分割し互いに直交する2種類の偏光板を透過せしめ、かつ、各々の後段に独立したイメージセンサを配置し、両センサで得られる2画像間の差分を取る必要がある。その結果、複数のイメージセンサが必要となり、装置が複雑化する。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、被写体の状態に依存すること無く、良好な画像を得ることが可能な小型のイメージセンサ及び電磁波イメージング装置を提供することを第1の目的とする。
さらに、プローブ光の位相バイアスを抑制せず、かつ信号過入力を回避することによる信号量の低下を伴わず、変調されたプローブ光の変調量を検出可能なイメージセンサ及び電磁波イメージング装置を提供することを第2の目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のイメージセンサは、第1のフォトダイオード及び第2のフォトダイオードから構成され、行列状に配置されたフォトダイオード対を複数備えるイメージセンサであって、前記フォトダイオード対と接続され、前記第1のフォトダイオード及び前記第2のフォトダイオードから順次信号を読み出す読み出し回路と、前記読み出し回路と接続され、前記第1のフォトダイオードから読み出された信号と、前記第2のフォトダイオードから読み出された信号との差分に対応する差分信号を出力する差分回路とを備えることを特徴とする。ここで、前記イメージセンサは、さらに、前記第1のフォトダイオードの上に配置された第1の偏光フィルターと、前記第2のフォトダイオードの上に配置された第2の偏光フィルターとを備え、前記第1の偏光フィルター及び前記第2の偏光フィルターは、異なる偏光透過特性を有してもよい。また、前記イメージセンサは、さらに、前記第1のフォトダイオードの上に配置された第1の波長フィルターと、前記第2のフォトダイオードの上に配置された第2の波長フィルターとを備え、前記第1の波長フィルター及び前記第2の波長フィルターは、異なる波長透過特性を有してもよい。
このような構成とすることによって、同一期間にフォトダイオード対を形成する各フォトダイオードに蓄積された信号の差分信号を同一走査期間内で差分回路により得ることができ、該差分信号を時系列信号として実時間で出力させることが可能となる。
従って、偏波面の方向や波長について変調されたプローブ光の変調量の検出にこのイメージセンサを用いる場合には、第1のフォトダイオード及び第2のフォトダイオードのそれぞれにフィルターを形成し、所定の基準状態、例えばプローブ光の変調量が0である場合、つまりプローブ光が変調されていない状態において、各々のフォトダイオードに入射するプローブ光の光量が等しくなるように設定される。
例えば、未変調光には円偏光となるプローブ光を2つのフォトダイオードに入射し、第1のフォトダイオード及び第2のフォトダイオードのそれぞれに等量の電荷を発生させることによって、出力を抑止する。そして、変調時には、フィルター特性の違いによって変調量に応じた受光量の差をそれぞれのフォトダイオードについて生ぜしめ、蓄積電荷量の差に応じた差分信号を検出することが可能となる。従って、未変調光が入射した場合では2つのフォトダイオードで発生する電流は信号に寄与することは無く、変調光が入射した場合のみ変調光に起因する信号を検出することが可能となる。
これにより、各フォトダイオード間の信号の差分を一画面信号蓄積期間内で出力することが可能となる。従って、プローブ光が未変調の時の画像データと変調された時の画像データとを異なる時刻で取得する必要がない。また、時間差の発生する2画像の取得と先行して取得された一画面分のデータを一時保存する回路が必要ない。その結果、被写体の状態に依存すること無く、良好な画像を得ることが可能な小型のイメージセンサが得られる。
また、プローブ光の位相バイアスを抑制せず、かつ信号量低下を伴わず、変調されたプローブ光の変調量を検出可能なイメージセンサが得られる。
また、前記差分回路は、直列に接続された第1の容量及び第2の容量と、前記第2の容量と並列に接続された第3のスイッチと、前記第1の容量と前記第2の容量との接続点に接続され、前記差分信号を出力する第4のスイッチとを有し、前記読み出し回路は、前記第1の容量と前記第1のフォトダイオードとの間に挿入された第1のスイッチと、前記第1の容量と前記第2のフォトダイオードとの間に挿入された第2のスイッチとを有し、前記第1のフォトダイオードから信号を読み出すときには、前記第1のスイッチ及び前記第3のスイッチは短絡され、かつ前記第2のスイッチ及び前記第4のスイッチは遮断され、前記第2のフォトダイオードから信号を読み出すときには、前記第2のスイッチは短絡され、かつ前記第1のスイッチ、前記第4のスイッチ及び前記第3のスイッチは遮断され、前記差分信号が前記差分回路から出力されるときは、前記第4のスイッチは短絡されてもよい。
このような構成とすることによって、第1のフォトダイオード及び第2のフォトダイオードの信号を読み出した後に第1の容量と第2の容量との接続点に第1のフォトダイオードの信号と第2のフォトダイオードの信号との間の差分に比例する信号が得られる。
また、1つのフォトダイオード対を構成する前記第1のフォトダイオード及び前記第2のフォトダイオードは、行方向に並んで配置され、前記イメージセンサは、さらに、前記複数のフォトダイオード対から前記信号の読み出しを行うフォトダイオード対として所定のフォトダイオード対を選択する選択回路を備えてもよい。
このような構成とすることによって、簡便にフォトダイオード対からの差分信号をその読み出し順に得ることが可能となる。
また、1つのフォトダイオード対を構成する前記第1のフォトダイオード及び前記第2のフォトダイオードは、列方向に並んで配置され、前記イメージセンサは、さらに、前記複数のフォトダイオード対から前記信号の読み出しを行うフォトダイオード対として所定のフォトダイオード対を選択する選択回路を備えてもよい。
このような構成とすることによって、簡便にフォトダイオード対からの差分信号をその読み出し順に得ることが可能となる。
また、前記読み出し回路は、前記複数のフォトダイオード対毎に設けられ、1つのフォトダイオード対を構成する前記第1のフォトダイオード及び前記第2のフォトダイオードは、同一の前記読み出し回路に接続されてもよい。
このような構成とすることによって、第1のフォトダイオードと第2のフォトダイオードとの間における読み出し回路によるバラツキが抑制されるので、S/N比を向上させることができる。
また、前記差分回路は、前記フォトダイオード対の信号が入力される、直列に接続された2つの相関2重サンプリング回路を有してもよい。
このような構成とすることによって、初段の相関2重サンプリング回路によってフォトダイオード対を構成する各フォトダイオードの信号内の信号読み出し時に発生するノイズ(特にリセットノイズ)を除去し、後段の相関2重サンプリング回路で両フォトダイオード信号間の差分を得るという所望の機能を実現することが可能となる。
また、前記差分回路は、前記2つの相関2重サンプリング回路の間に挿入された電流バッファ回路を有してもよい。
このような構成とすることによって、初段の相関2重サンプリング回路からの出力電荷量を後段の容量負荷を充電するために十分な電荷とすることが可能となる。
また、前記差分回路は、前記2つの相関2重サンプリング回路の間に挿入された電圧レベル調整回路を有してもよい。
このような構成とすることによって、初段の相関2重サンプリング回路で発生したオフセット電圧レベルを後段の相関2重サンプリング回路の入力レベルに適合させることが可能となる。
また、本発明は、電磁波を発生する電磁波源と、プローブ光を発生する光源と、被写体を透過又は反射した後の前記電磁波を前記プローブ光と重畳する重畳光学素子と、前記重畳された電磁波とプローブ光とが入射され、前記電磁波の電界に応じて前記プローブ光の特定の物理量を変調する電気光学変調素子と、前記変調後のプローブ光を撮像する請求項1〜10のいずれか1項に記載のイメージセンサとを備えることを特徴とする電磁波イメージング装置とすることもできる。
このような構成とすることにより、プローブ光を円偏光状態で入射させるにもかかわらず、電磁波によって変調されていない状態のプローブ光の位相バイアスを抑制せず、また複数のイメージセンサを必要とせず、電磁波によって変調された状態のプローブ光の異なる偏光成分の差分を同一フレーム期間で出力することが可能となり、電界変調方式では最大のS/Nを実現することが可能となる。
さらに、本発明は、第1のフォトダイオードに蓄積された信号電荷と第2のフォトダイオードに蓄積された信号電荷との差分に対応する差分信号を出力させる方法であって、前記第1のフォトダイオードの信号電荷を第1の容量及び前記第1の容量に直列接続された第2の容量に充電する第1充電ステップと、前記第2のフォトダイオードの信号電荷を前記第1の容量及び前記第2の容量に充電する第2充電ステップと、前記第1の容量と前記第2の容量との間の電圧を差分信号として出力させる出力ステップとを含むことを特徴とする差分信号出力方法とすることもできる。
本発明のイメージセンサによれば、異なるフォトダイオード間の信号の差分を一画面信号蓄積期間内で出力することが可能となる。特に、フォトダイオード対を形成する各フォトダイオードの上面に異なる偏光特性を有する偏光フィルターを配置することによって、入射光の異なる偏光成分間の差分を一画像形成期間内で出力することが可能となる。同様に、フォトダイオード対を形成する各フォトダイオードの上面に異なる透過波長特性を有する波長フィルターを配置することによって、入射光の異なる波長成分間の差分を一画像形成期間内で出力することが可能となる。
また、本発明の電磁波イメージング装置によれば、高速かつ高S/N比のTHz電磁波イメージングを簡便な装置で実現可能となる。
以下、本発明の実施形態に係るイメージセンサについて、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態のイメージセンサの動作原理を示す回路構成図である。
この回路は、フォトダイオード101及び102と、MOSスイッチ103、104、107及び108と、容量105及び106と、制御信号発生回路109、110、111及び112と、出力信号発生回路113とを備える。同回路は、フォトダイオード101に蓄積された電荷とフォトダイオード102に蓄積された電荷との差分に対応する差分信号を出力させる。
ここで、図1の破線で囲った部分は以下「差分回路」と称する部分である。この差分回路は容量105及び106とMOSスイッチ107と制御信号発生回路111とから構成され、異なるタイミングで入力される2つの信号間の共通(相関する)成分を除去する機能、つまり相関2重サンプリング回路機能を実現する回路である。
なお、フォトダイオード101は本発明の第1のフォトダイオードの一例であり、フォトダイオード102は、本発明の第2のフォトダイオードの一例である。また、MOSスイッチ103及び104並びに制御信号発生回路109及び110は、本発明の読み出し回路の一例である。また、容量105は本発明の第1の容量の一例であり、容量106は本発明の第2の容量の一例である。また、MOSスイッチ103は本発明の第1のスイッチの一例であり、MOSスイッチ104は本発明の第2のスイッチの一例である。また、MOSスイッチ107は本発明の第3のスイッチの一例であり、MOSスイッチ108は本発明の第4のスイッチの一例である。
フォトダイオード101及び102は、各々MOSスイッチ103及び104を介して、直列に接続された2つの容量105及び106のうちの前段の容量105の入力段に接続されている。後段の容量106の一端は前段の容量105の出力段に接続され、他端は接地されている。また、後段の容量106には、MOSスイッチ107が並列に接続されている。さらに、前段の容量105と後段の容量106との接続点には、出力信号発生回路113に接続されたMOSスイッチ108が接続されている。
制御信号発生回路109、110、111及び112は、それぞれMOSスイッチ103、104、107及び108の開閉を制御する回路である。
上記構成を有する回路においては、フォトダイオード101に蓄積された電荷が直列接続された容量105及び106に充電される期間においては、MOSスイッチ103及び107が各々の制御信号発生回路109及び111からの出力に従って短絡状態とされ、また、MOSスイッチ104及び108は遮断状態に保たれる。従って、フォトダイオード101の出力電圧をV1とすると、容量105はV1の電圧で充電される。従って、容量105の容量をC1、これに充電される電荷量をQ1とすると、
Q1=C1・V1 (1)式
となる。次に、フォトダイオード102に蓄積された電荷が直列接続された容量105及び106に充電される期間に遷移すると、MOSスイッチ103、107及び108は遮断状態に制御され、MOSスイッチ104が制御信号発生回路110からの出力に従って短絡状態とされる。従って、フォトダイオード102の出力電圧をV2、容量106の容量値をC2、容量105と容量106との接続点の電圧をVx、容量106に充電される電荷量をQ2とすると、
Q2=C2・Vx (2)式
となる。
一方、容量105に充電される電荷量は容量105と容量106との接続点における電荷保存から、容量105にはQ1+Q2の電荷量が蓄積され、
Q1+Q2=C1・(V2−Vx) (3)式
となる。
(1)式、(2)式より
Q1+Q2=C1・V1+C2・Vx (4)式
であるので、これと(3)式よりVxについて解くと
Vx={C1/(C1+C2)}・(V1−V2) (5)式
を得る。従って確かに、容量105と容量106との接続点にフォトダイオード101及び102の読み出し信号間の差分に比例する出力が得られる。この電圧Vxを、MOSスイッチ108を短絡状態とすることによって出力信号発生回路113に転送することにより所望の差分信号を得ることが可能となる。
図2は、本実施形態に係るイメージセンサの全体構成を示す図であり、図3は、同イメージセンサの基板上の素子配置の概要を示す図である。
このイメージセンサは、Si基板201と、フォトダイオード202及び202’と、偏光フィルター203及び203’と、行走査回路204と、列走査回路205と、第1の差分回路206及び第2の差分回路206’と、出力回路207とを備える。なお、フォトダイオード202は本発明の第1のフォトダイオードの一例であり、フォトダイオード202’は、本発明の第2のフォトダイオードの一例である。また、第1の差分回路206及び第2の差分回路206’は、本発明の差分回路の一例である。また、偏光フィルター203は本発明の第1の偏光フィルターの一例であり、偏光フィルター203’は本発明の第2の偏光フィルターの一例である。
このイメージセンサでは、Si基板201上に形成された2つのフォトダイオード、つまりフォトダイオード202とこれと等価なフォトダイオード202’が対を形成している。また、このフォトダイオード対と等価なフォトダイオード対が列方向(X方向)と行方向(Y方向)との2次元に規則的に配列されており、その周辺には光入射によってフォトダイオード202及び202’で発生した信号電荷を順次読み出す回路が配置されている。
各フォトダイオード対上には、X方向またはY方向に偏波面を有する偏光のみを透過する偏光フィルター203及び203’が配置されている。つまり、フォトダイオード202上にはY方向に垂直な方向に配列された金属細線よりなるY方向偏光のみを透過する偏光フィルター203が、フォトダイオード202’上にはX方向に垂直な方向に配列された金属細線よりなるX方向偏光のみを透過する偏光フィルター203’が配置されている。
フォトダイオード202及び202’からの信号電荷の読み出しは、行走査回路204によって読み出すフォトダイオード対の行を選択し、各列に直列に配置された第1の差分回路206及び第2の差分回路206’に信号を転送することにより行われる。第1の差分回路206及び第2の差分回路206’からの信号は、列走査回路205によって選択された列毎に出力回路207に出力される。
第1の差分回路206及び第2の差分回路206’は、それぞれ図1で説明した直列容量を有する差分回路で構成され、第1の差分回路206及び第2の差分回路206’には、各フォトダイオード対の信号が順次入力され、該フォトダイオード202及び202’間の差分が出力回路207に転送される。
図4は、本実施形態に係るイメージセンサの画素構成を示す図である。
この画素は、フォトダイオード202及び202’と、電荷蓄積用容量401、電圧検出増幅回路402、リセット回路403、信号転送スイッチ404及び404’、スイッチ選択回路405並びに列選択回路406よりなる読み出し回路とから構成され、垂直信号線407と接続されている。なお、信号転送スイッチ404及びスイッチ選択回路405は本発明の第1のスイッチの一例であり、信号転送スイッチ404’及びスイッチ選択回路405は本発明の第2のスイッチの一例である。
この画素では、フォトダイオード対を構成する各フォトダイオード202及び202’は同一の読み出し回路に接続されているため、読み出し回路の各フォトダイオード間でのばらつきの影響を受けない高いS/Nの信号を信号線407に出力することが可能である。
図5は、本実施形態に係るイメージセンサの変形例の基板上の素子配置の概要を示す図である。
このイメージセンサでは、フォトダイオード対を構成するフォトダイオード202及び202’が図3のように行方向に並んで配置されるのではなく、列方向に並んで配置される。このようなフォトダイオードの配置にすることによって、同一列内の2つのフォトダイオード出力間の差分を水平信号線に出力することが可能となる。
図6は、本実施形態に係るイメージセンサに用いられる差分回路の構成例を示す図である。
この差分回路は、読み出し回路601と、電源電圧602及び608と、タイミング信号発生回路603、609及び611と、スイッチ604、610及び614と、容量605、606、612及び613と、バッファ回路607と、信号出力線615と、垂直信号線616とから構成される。なお、容量612は本発明の第1の容量の一例であり、容量613は本発明の第2の容量の一例である。また、スイッチ610及びタイミング信号発生回路609は、本発明の第3のスイッチの一例である。また、スイッチ614及びタイミング信号発生回路611は、本発明の第4のスイッチの一例である。
この差分回路では、図2、図3及び図5に示した2つの直列容量よりなる第1の差分回路206及び第2の差分回路206’がバッファ回路607を介して直列に接続されている。第1の差分回路206は、スイッチ604と容量605及び606と電源電圧602とタイミング信号発生回路603とから構成され、フォトダイオード対から順次読み出された各フォトダイオードの信号からリセットノイズを除去する相関2重サンプリング回路である。一方、第2の差分回路206’は、スイッチ610及び614と容量612及び613と電源電圧608とタイミング信号発生回路609及び611とから構成され、フォトダイオード対から順次読み出された各フォトダイオードの信号の差分を出力する相関2重サンプリング回路である。
上記構成を有する差分回路において、フォトダイオード対を構成する一方のフォトダイオードの光未入射時の参照信号が読み出し回路601から第1の差分回路206に入力する。第1の差分回路206に該一方のフォトダイオードの参照信号が読み出し回路601より入力されると、タイミング信号発生回路603によってスイッチ604が導通状態にされ、電源電圧602と参照信号電圧との間の電圧差に相当する電荷が容量605を介して容量606に充電される。次のクロック信号で該一方のフォトダイオードの光入射時の出力信号と参照信号とが加算された信号が読み出し回路601より入力される。タイミング信号発生回路603によってスイッチ604は遮断状態に保たれているので、容量606には初めに入力された参照信号に相当する電荷と後で入力された出力信号及び参照信号の和に相当する電荷との間の差分、すなわち該一方のフォトダイオードの真の出力信号に相当する電荷が容量606に充電され、この電荷に相当する電圧がバッファ回路607に入力される。
ここで、バッファ回路607は第2の差分回路206’の直列容量612及び613に十分な電荷を供給する役割と、電圧加算又は電圧増幅により第2の差分回路206’の入力信号レベルを調節する電圧レベル調整回路の役割を兼ね備えている。なお、第2の差分回路206’に対する入力レベル調整が必要なく、第1の差分回路206からの電荷供給量も十分である場合には本バッファ回路は省略可能である。
第1の差分回路206によって出力された該一方のフォトダイオードの出力信号は次のクロックタイミングで第2の差分回路206’に入力されると、タイミング信号発生回路609によってスイッチ610が導通状態に設定され、電源電圧608と出力信号電圧との間の電圧差に相当する電荷が容量612に充電される。一方、同じタイミングで第1の差分回路206には、フォトダイオード対を構成する他方のフォトダイオードの参照信号に相当する電荷が容量606に蓄積される。次のタイミングで該他方のフォトダイオードの真の出力信号に相当する電荷が容量606に充電され、この電荷に相当する電圧がバッファ回路607に出力される。第1の差分回路206によって出力された該他方のフォトダイオードの出力信号は第2の差分回路206’に入力される。第1の差分回路206と同じ差分動作が第2の差分回路206’で行われ、事前に容量612に充電されていた該一方のフォトダイオードの真の出力信号と該他方のフォトダイオードの出力信号との間の真の差分を得ることが可能となる。
なお、該他方のフォトダイオードの真の出力信号が第2の差分回路206’に入力されたタイミングではタイミング信号発生回路609によってスイッチ610は遮断状態とされる。また、フォトダイオード対の出力信号間の差分がタイミング信号発生回路611によって導通状態に設定されたスイッチ614を介して信号出力線615に出力された後、容量605、606、612及び613は所定の電圧にリセットされる。
図7は、本実施形態のイメージセンサを用いたTHz電磁波イメージング装置の構成例を模式的に示したものである。
このTHz電磁波イメージング装置は、超短パルス光源701、偏光ビームスプリッター702、光学遅延線705、THz電磁波エミッター706、ポリエチレンレンズ709、プローブ光進路変更用ミラー710、ビームエクスパンダー711、シリコンミラー712、電界変調器713、1/4波長板714、イメージセンサ715及び画像再生装置718から構成される。なお、超短パルス光源701は、本発明の電磁波源及び光源の一例であり、ポリエチレンレンズ709、プローブ光進路変更用ミラー710、ビームエクスパンダー711及びシリコンミラー712は本発明の重畳光学素子の一例である。
上記構成を有するTHz電磁波イメージング装置では、超短パルス光源701より、パルス幅100fsの超短パルス光が1kHzの周波数で発生され、偏光ビームスプリッター702によりP偏光はポンプ光703として分離され、S偏光はプローブ光704として分離される。
ポンプ光703は光学遅延線705を経て、半絶縁性GaAsウエハー上に間隔10mmをおいて形成された電極対を有する光伝導スイッチによって構成されたTHz電磁波エミッター706に入射され、THz電磁波707が発生される。このようにして発生されたTHz電磁波707は極めてコリメート性の高いビームであり、THz電磁波707の進行方向に垂直な面において2次元的な透過分布を有する被測定物708に照射される。
被測定物708を通過したTHz電磁波707は被測定物の2次元透過特性に伴い、空間的に強度変調されたビームとなる。これをポリエチレンレンズ709によって、後段のZnTe結晶よりなる電界変調器713内に結像する。
プローブ光704はプローブ光進路変更用ミラー710で進路変更され、さらにビームエクスパンダー711によってビーム幅が広げられた後、シリコンウエハーで構成されたシリコンミラー712に入射し、シリコンミラー712を透過した強度変調されたTHz電磁波707と光軸を共有する。言い換えれば、重畳される。
重畳されたプローブ光704とTHz電磁波707とは、[110]面が光軸に垂直に配置されたZnTe結晶よりなる電界変調器713に入射する。
電界変調器713の後段には、1/4波長板714、及び本実施形態で説明したイメージセンサ715がこの順に配置される。
1/4波長板714はその後段において、THz電磁波707がプローブ光704の各パルスと同時に電界変調器713に入射しない場合、すなわちTHz電磁波パルスとプローブパルスとが非同期の場合には、プローブ光704を完全な円偏光状態に設定する。この時、イメージセンサ715には円偏光が入射するため、P偏光成分及びS偏光成分は等しく、従って、イメージセンサ715内部の各画素のフォトダイオード対には等量の電流が発生し、電荷蓄積用容量には電荷は蓄積されない。
一方、電界変調器713にTHz電磁波パルスとプローブ光パルスとが同時に入射する、すなわち両パルス間の同期が取れている場合には、電界変調器713を透過後のプローブ光704の偏光状態はTHz電磁波707と非同期の場合に比べて、偏光軸が回転し、さらに、楕円偏光となる。従って、1/4波長板透過後の偏光状態も完全な円偏光とはならず、楕円偏光となる。その結果、イメージセンサ715内部の各画素のフォトダイオード対に入射する光強度も異なり、異なった量の電流が発生するため、電荷蓄積用容量には信号電荷が蓄積され、信号電圧すなわちTHz電磁波検出信号が出力される。
以上の原理で検出されたTHz電磁波検出信号(2次元信号)は画像再生装置718によって出力される。従って、高いS/N比を有する被測定物のTHz電磁波イメージングを高速に行うことができる。
以上、本発明のイメージセンサ及び電磁波イメージング装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲内で当業者が思いつく各種変形を施したものも本発明の範囲内に含まれる。
例えば、本実施形態のイメージセンサでは、偏光特性を変調する電界変調器713が用いられ、各フォトダイオード対上には透過する偏光角が最大となる角度が異なる透過特性を有する偏光フィルター、つまり異なる偏光透過特性を有する偏光フィルターが配置されるとした。しかし、電界変調器713の代わりにTHz波が入射することによって透過波長特性が変化する電界変調器が用いられ、イメージセンサ715のフォトダイオード対上に透過波長帯域の異なる波長フィルター、つまり異なる波長透過特性を有する波長フィルターが配置されても同等の効果を得ることが可能である。
この場合、透過波長特性を変調する電界変調器は、アルミニウムガリウム砒素とガリウム砒素薄膜とを交互に積層した超格子によって構成することができる。また、フォトダイオード対上に配置される波長フィルターとしては、フィルター最大透過率が0.6、半値幅が20nmのものが用いられる。このような波長フィルターは、例えば、E. Hecht, “Optics”, 4th ed., p.425-p.430, Addison Wesley, San Francisco (2002)に示されるように、多層誘電体薄膜を用いた干渉フィルターをフォトリソグラフィーによって各々のフォトダイオードに別々に作製することで形成できる。
例えば、図8(a)及び図8(b)に示されるような透過波長特性を持つ2つの波長フィルターが、フォトダイオード対のそれぞれの上に配置される。この波長フィルターを用いたイメージセンサに波長800nmの光を入射すると、両波長フィルターの透過波長特性は透過ピークを中心に対称であるので、透過光量は等しく、フォトダイオード202及び202’に発生する光電流も等しい。従って、電荷蓄積用容量には正味の電荷は蓄積されず、信号出力は発生しない。一方、入射光の波長が例えば低波長側に5nmシフトした場合には、フォトダイオード202上の波長フィルターを透過する光量が増加し、フォトダイオード202’上のフィルターを透過する光量が減少し、これに従ってフォトダイオード202及び202’に発生する電流が各々増減する。従って、この発生する電流の差分に相当する電荷が電荷蓄積用容量に正味電荷として蓄積され、信号出力を得ることが可能となる。
その結果、このイメージセンサは入射光の中心波長が定まっており、時間とともに該入射光の中心波長が外乱または別入力信号によってシフトされる場合の波長シフトモニターとして利用可能である。
また、本実施形態のイメージセンサでは、差分回路が第1の差分回路、つまり各フォトダイオードの信号からリセットノイズを除去する相関2重サンプリング回路を有するとした。しかし、第1の差分回路は、フォトダイオード対を構成する各フォトダイオードの信号内の信号読み出し時に発生するノイズを除去する必要がある場合、つまりリセット回路が各画素に設けられていない場合、又はフォトダイオード対を構成する各フォトダイオードが読み出し回路を共有しない場合等に有用となるものであるため、本実施形態のイメージセンサにおいては、特に第1の差分回路は設けられなくてもよい。
本発明は、イメージセンサ及び電磁波イメージング装置に利用でき、特にセキュリティ検査装置、食品検査装置、大気センサ、医療診断装置などに利用することができる。
本発明の実施形態に係るイメージセンサの動作原理を示す回路構成図である。 本発明の実施形態に係るイメージセンサの全体構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るイメージセンサの基板上の素子配置の概要を示す図である。 本発明の実施形態に係るイメージセンサの画素構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るイメージセンサの変形例の基板上の素子配置の概要を示す図である。 本発明の実施形態に係るイメージセンサに用いられる差分回路の構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係るイメージセンサを用いたTHz電磁波イメージング装置の構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係るイメージセンサの変形例に用いられる波長フィルターの透過波長特性を示す図である。 非特許文献3に記載の従来のTHz電磁波イメージング装置の構成を示す図である。
符号の説明
101、102、202、202’ フォトダイオード
103、104、107、108 MOSスイッチ
105、106、605、606、612、613 容量
109、110、111、112 制御信号発生回路
113 出力信号発生回路
201 Si基板
203、203’ 偏光フィルター
204 行走査回路
205 列走査回路
206 第1の差分回路
206’ 第2の差分回路
207 出力回路
401 電荷蓄積用容量
402 電圧検出増幅回路
403 リセット回路
404、404’ 信号転送スイッチ
405 スイッチ選択回路
406 列選択回路
601 読み出し回路
602、608 電源電圧
603、609、611 タイミング信号発生回路
604、610、614 スイッチ
607 バッファ回路
615 信号出力線
701、901 超短パルス光源
702、902 偏光ビームスプリッター
703、903 ポンプ光
704、904 プローブ光
705、905 光学遅延線
706、906 THz電磁波エミッター
707、907 THz電磁波
708、908 被測定物
709、909 ポリエチレンレンズ
710、910 プローブ光進路変更用ミラー
711、911 ビームエクスパンダー
712、912 シリコンミラー
713、913 電界変調器
714 1/4波長板
715、916 イメージセンサ
718 画像再生装置
914 位相板
915 偏光板
917 同期回路
918 画像処理回路

Claims (11)

  1. 第1のフォトダイオード及び第2のフォトダイオードから構成され、行列状に配置されたフォトダイオード対を複数備えるイメージセンサであって、
    前記フォトダイオード対と接続され、前記第1のフォトダイオード及び前記第2のフォトダイオードから順次信号を読み出す読み出し回路と、
    前記読み出し回路と接続され、前記第1のフォトダイオードから読み出された信号と、前記第2のフォトダイオードから読み出された信号との差分に対応する差分信号を出力する差分回路とを備える
    ことを特徴とするイメージセンサ。
  2. 前記差分回路は、直列に接続された第1の容量及び第2の容量と、前記第2の容量と並列に接続された第3のスイッチと、前記第1の容量と前記第2の容量との接続点に接続され、前記差分信号を出力する第4のスイッチとを有し、
    前記読み出し回路は、前記第1の容量と前記第1のフォトダイオードとの間に挿入された第1のスイッチと、前記第1の容量と前記第2のフォトダイオードとの間に挿入された第2のスイッチとを有し、
    前記第1のフォトダイオードから信号を読み出すときには、前記第1のスイッチ及び前記第3のスイッチは短絡され、かつ前記第2のスイッチ及び前記第4のスイッチは遮断され、
    前記第2のフォトダイオードから信号を読み出すときには、前記第2のスイッチは短絡され、かつ前記第1のスイッチ、前記第4のスイッチ及び前記第3のスイッチは遮断され、
    前記差分信号が前記差分回路から出力されるときは、前記第4のスイッチは短絡される
    ことを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
  3. 1つのフォトダイオード対を構成する前記第1のフォトダイオード及び前記第2のフォトダイオードは、行方向に並んで配置され、
    前記イメージセンサは、さらに、前記複数のフォトダイオード対から前記信号の読み出しを行うフォトダイオード対として所定のフォトダイオード対を選択する選択回路を備える
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のイメージセンサ。
  4. 1つのフォトダイオード対を構成する前記第1のフォトダイオード及び前記第2のフォトダイオードは、列方向に並んで配置され、
    前記イメージセンサは、さらに、前記複数のフォトダイオード対から前記信号の読み出しを行うフォトダイオード対として所定のフォトダイオード対を選択する選択回路を備える
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のイメージセンサ。
  5. 前記読み出し回路は、前記複数のフォトダイオード対毎に設けられ、
    1つのフォトダイオード対を構成する前記第1のフォトダイオード及び前記第2のフォトダイオードは、同一の前記読み出し回路に接続される
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のイメージセンサ。
  6. 前記差分回路は、前記フォトダイオード対の信号が入力される、直列に接続された2つの相関2重サンプリング回路を有する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のイメージセンサ。
  7. 前記差分回路は、前記2つの相関2重サンプリング回路の間に挿入された電流バッファ回路を有する
    ことを特徴とする請求項6に記載のイメージセンサ。
  8. 前記差分回路は、前記2つの相関2重サンプリング回路の間に挿入された電圧レベル調整回路を有する
    ことを特徴とする請求項6に記載のイメージセンサ。
  9. 前記イメージセンサは、さらに、前記第1のフォトダイオードの上に配置された第1の偏光フィルターと、前記第2のフォトダイオードの上に配置された第2の偏光フィルターとを備え、
    前記第1の偏光フィルター及び前記第2の偏光フィルターは、異なる偏光透過特性を有する
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のイメージセンサ。
  10. 前記イメージセンサは、さらに、前記第1のフォトダイオードの上に配置された第1の波長フィルターと、前記第2のフォトダイオードの上に配置された第2の波長フィルターとを備え、
    前記第1の波長フィルター及び前記第2の波長フィルターは、異なる波長透過特性を有する
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のイメージセンサ。
  11. 電磁波を発生する電磁波源と、
    プローブ光を発生する光源と、
    被写体を透過又は反射した後の前記電磁波を前記プローブ光と重畳する重畳光学素子と、
    前記重畳された電磁波とプローブ光とが入射され、前記電磁波の電界に応じて前記プローブ光の特定の物理量を変調する電気光学変調素子と、
    前記変調後のプローブ光を撮像する請求項1〜10のいずれか1項に記載のイメージセンサとを備える
    ことを特徴とする電磁波イメージング装置。
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