JP2008257617A - 運行状況記憶装置 - Google Patents

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Yasuhiko Hara
靖彦 原
Shinsuke Takino
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Abstract

【課題】車両の運転者の車両操作状況を得ることが可能な運行状況記憶装置を提供することである。
【解決手段】車両に設置されるカメラ1と、車両の前後加速度Gxおよび横加速度Gyを検出する加速度検出手段2と、検出した前後加速度Gxの絶対値が前後加速度閾値αを超えることおよび検出した横加速度Gxの絶対値が横加速度閾値βを超えることのいずれか一方を満たすことを条件として上記カメラ1が上記条件を満たした時刻に撮影した画像データを含む画像データを記憶する記憶手段36とを備えた運行状況記憶装置において、車両の運転者の車両操作に伴ってバッテリBの電圧に重畳されるノイズ成分を抽出するノイズ抽出手段31を備え、当該ノイズ抽出手段31で抽出したノイズ成分に基づいて運転者の車両操作を検知することを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の運行状況を記憶する運行状況記憶装置に関する。
この種運行状況記憶装置にあっては、たとえば、車両に設置されるカメラと、車両の加速度を検出する加速度センサと、カメラが撮影した画像を常時記憶する第1の記憶手段と、加速度データが閾値を一定時間以上継続して超える場合にこれを条件(トリガ)とし、第1の記憶手段に記憶していた画像を読み込んでトリガ検出前後の画像を記憶する第2の記憶手段を備えて構成されている(たとえば、特許文献1参照)。
また、このような運行状況記憶装置は、車両に搭載されるナビゲーション装置等の機器と同様に、一般的には、車両のバッテリから電力の供給を受けるようにおり、車両のアクセサリ電源がオンである場合に、電力が投入され、メインスイッチであるイグニッションスイッチがオフとなると電力供給が断たれて運行状況記憶装置は作動を停止するようになっている(たとえば、特許文献2参照)。
このような従来の運行状況記憶装置は、アクセサリ電源がオンである場合にバッテリから電力の供給を受けて作動し続け、RAM等の記憶装置に常時画像データ等を蓄積しておき、加速度センサで検出する加速度が閾値を超える場合にこれをトリガとしてRAM等の記憶装置に記憶させていた画像データを他のメモリに記憶させる方式を採用し、車両事故発生時の画像データおよび加速度データを運行履歴データとして記憶する。
また、車両事故を未然に防ぐことを目的として、車両事故に至らずとも車両事故を招く恐れのある運転状況を把握したい要望があり、特に、運行履歴データをタクシーや鉄道等の事業用車両等の運行管理に役立てたいといったニーズもあるので、上記閾値を車両事故時に見込まれる加速度の値より低い値とし、上記運行履歴は、車両事故発生時のみ取得されるのではなく、車両が事故に遭遇するか否かに関わらず、多数の運行履歴データが記憶装置内に記憶されることになる。
したがって、この運行状況記憶装置は、車両事故発生時の運行履歴データ、すなわち、画像や衝撃等のデータ以外にも、旋回時のスピードの出しすぎや事故に到らないまでも急ブレーキをしたときに検出される加速度も上記閾値を超えるようにしておいて、運転中にヒヤッとしたりハッとしたりする運転状況、いわゆるヒヤリハットの画像データも記憶装置内に記憶するようにし、車両事故の当事者や目撃者の証言に加えて事故発生当時の画像や衝撃等のデータから客観的に事故原因を究明するといった本来の目的に加えて運行管理に役立つようにしている。
特開2005−165805号公報(段落番号0020〜0033,図1) 特開2002−188931号公報(段落番号0037,図5)
しかし、従来の運行状況記憶装置は、車両の運行状況を記憶することが可能であるが、上記の運行履歴データからは車両の運転者の車両操作に関する情報を得ることができない。
つまり、記憶装置に保存される運行履歴データは、事故発生時やヒヤリハット時における画像群と加速度データで構成されているが、これらデータには、運転者の車両操作に関する情報が含まれていないので、事故原因を検証する際、検証者は事故当事者に操作状況を聞くなどして操作状況を推定するしかなく、操作状況が不確かであるため事故原因の究明は困難となってしまう。
そこで、本発明は、上記した不具合を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、車両の運転者の車両操作状況を得ることが可能な運行状況記憶装置を提供することである。
本発明の課題解決手段における運行状況記憶装置は、車両に設置されるカメラと、車両の前後加速度および横加速度を検出する加速度検出手段と、検出した前後加速度の絶対値が前後加速度閾値を超えることおよび検出した横加速度の絶対値が横加速度閾値を超えることのいずれか一方を満たすことを条件として上記カメラが上記条件を満たした時刻に撮影した画像データを含む画像データを記憶する記憶手段とを備えた運行状況記憶装置において、車両の運転者の車両操作に伴ってバッテリの電圧に重畳されるノイズ成分を抽出するノイズ抽出手段を備え、当該ノイズ抽出手段で抽出したノイズ成分に基づいて運転者の車両操作を検知することを特徴とする。
本発明の運行状況記憶装置によれば、運転者の車両操作を検出できるので、画像データに加えて運転者の車両操作状況を残すことが可能である。したがって、事故発生時における運行履歴データ中の車両操作データを確認すれば、事故検証者は、上記画像データに加えて運転者の車両操作状況を正確に把握することができ、より精緻に事故原因の究明作業を簡単に行うことができ、事故原因の特定をより正確に行うことができるようになるのである。
また、運転者の車両操作を検知するためだけに配線を追加したり、特別なセンサを設置することが無いので、運行状況記憶装置の製造コストが悪化せず経済的であり、さらに、車両操作状況の把握を可能としつつも車両へ設置が簡単であるので、実用性が向上する。
以下、図に示した実施の形態に基づき、本発明を説明する。図1は、一実施の形態における運行状況記憶装置のシステム構成を示した図である。図2は、一実施の形態における運行状況記憶装置の制御部のブロック図である。図3は、一実施の形態における運行状況記憶装置のノイズ抽出手段のブロック図である。図4は、一実施の形態における運行状況記憶装置のハードウェア資源の構成を示す図である。図5は、一実施の形態における運行状況記憶装置のノイズ抽出手段を実現する回路図である。図6は、一実施の形態における運行状況記憶装置における運行履歴データの記憶方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。
図1に示すように、一実施の形態における運行状況記憶装置は、車両に設置されるカメラ1と、車両に作用する加速度を検出する加速度検出手段2と、制御部3と、車両のバッテリBと制御部3とを接続する電源ライン5の途中に設けられてアクセサリ電源(ACC)がオンである場合、すなわち、ACCスイッチ10がオンされる場合にバッテリBから制御部3への電力供給を許可するスイッチ6と、を備えて構成されている。
以下、詳細に説明すると、カメラ1は、CCD(電荷結合素子、図示せず)とレンズ(図示せず)を備えており、CCDカメラとして構成され、車両の前方を撮影可能なように車両に設置されている。なお、カメラ1は、たとえば、車両の前方以外にも後方や側方を撮影可能なように、車両に複数設置されるようにしてもよい。
そして、このカメラ1は、車両の前方である撮影範囲を常時撮影し続け、この撮影した画像を電気信号に変換して制御部3へ出力するようになっている。なお、画像については広義に解釈しており、画像には、静止画像の他、動画も含まれる。また、カメラ1はCCDカメラとして構成される以外にもCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)を利用したカメラを使用することが可能である。
また、加速度検出手段2は、具体的には加速度センサとされており、基本的には、車両の前後左右の2軸の加速度Gx,Gyを検知することができるものであればよく、より多くの運行情報を得たい場合には、車両の上下方向の加速度を検知できる3軸の加速度センサを用いるようにしてもよい。また、加速度検出手段2には、具体的には、たとえば、圧電式、半導体ピエゾ抵抗式、静電容量式、その他の種々の加速度センサを用いることが可能である。
そして、この加速度検出手段2は、所定のサンプリング周期、たとえば、10ms(ミリ秒)の周期で車両の前後左右の2軸の加速度Gx,Gyを検出して、アナログの電圧信号である加速度信号を出力し、この加速度信号はデジタル信号に変換されて制御部3へ入力される。
さらに、この実施の形態では、車両の速度vを検出する速度検出手段4が設けられており、この速度検出手段4は、具体的には、速度センサとされている。この速度センサは、ロータリエンコーダ等とされ、速度vに応じたパルス信号(車速パルス)を制御部3に出力するようになっている。なお、速度検出手段4としては、車速パルスから演算して速度vを得る以外にも、GPS(Global Positioning System)受信装置を備えている場合には、これを速度検出手段4として、このGPS受信装置から得られる位置データから速度vを得るようにしてもよい。
スイッチ6は、ゲート電極への印加によりオン動作するスイッチング素子、具体的には、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor,FET:Field Effect Transister)とされており、上述したように、車両のバッテリBと制御部3とを接続する電源ライン5の途中に設けられている。なお、オルタネータ12は、発電した電力でバッテリBを充電可能なように、電源ライン5の途中に接続されている。
そして、スイッチ6のゲート電極は、具体的には、バッテリBからACCスイッチ10を経由して車両のウインカを点灯させるリレースイッチ7に通じるライン8に信号検出ライン11を介して接続されており、ACCスイッチ10がオンされるとライン8を介してゲート電極に電圧が印加されてオン動作し制御部3へ電力供給することができるようになっている。また、カメラ1、加速度検出手段2および速度検出手段4へは制御部3を介して電力供給することができるようになっている。
したがって、この運行状況記憶装置にあっては、ACCスイッチ10がオフである場合には、制御部3への電力供給が行われず、ACCスイッチ10がオンであるときのみ制御部3への電力供給が行われて動作することになる。
そして、制御部3は、図2に示すように、車両の運転者の車両操作に伴ってバッテリBの電圧に重畳されるノイズ成分を抽出するノイズ抽出手段たる抽出部31と、抽出部31で抽出されたノイズ成分に基づいて運転者の車両操作を検知する検知部32と、カメラ1が撮影した画像を処理する画像処理部33と、画像処理部33が出力する画像データとこの画像データに関連付けられる加速度検出手段2が検出する車両の前後方向の前後加速度データおよび車両の横方向の横方向加速度データと検知部32で検知した車両操作データとを含んで構成される運行履歴データを常時記憶する副記憶手段34と、副記憶手段34に記憶された前後加速度データと横加速度データを処理して運行履歴データを記憶手段36に記憶させるか否かを判断する判断部35と、副記憶手段34内に蓄積された運行履歴データから所定の運行履歴データを抽出して記憶する記憶手段36とを備えて構成されている。
抽出部31は、図3に示すように、スイッチ6のゲート電極とライン8とを結ぶ信号検出ライン11の電圧から運転者の車両操作に伴ってバッテリBの電圧に重畳されるノイズ成分を抽出するようになっており、具体的には、ウインカの点滅時に生じるバッテリBの電圧変動に含まれるウインカのスイッチングノイズ成分を抽出するローパスフィルタ31aと、アクセルが開かれてエンジンが所定回転数以上となるときにバッテリBの電圧に重畳されるオルタネータ12のノイズ成分を抽出するハイパスフィルタ31bとを備えており、これらローパスフィルタ31aおよびハイパスフィルタ31bによってそれぞれウインカ点滅時のスイッチングノイズ成分とアクセルが開かれたときのオルタネータノイズ成分を抽出する。なお、ローパスフィルタ31aは、ウインカの点滅周波数のノイズ成分の通過を許容し、それ以上の周波数のノイズ成分の通過を阻止するように設定され、具体的にはたとえば、概ね3Hz程度までの周波数のノイズ成分の通過を許容するようになっている。また、ハイパスフィルタ31bは、アクセルが開かれたときのオルタネータ12が発電する交流電圧の周波数以上のノイズ成分の通過を許容し、それ以下の周波数のノイズ成分の通過を阻止するように設定され、具体的には、オルタネータ12の極対数、エンジンとオルタネータ12の回転比、エンジンのアイドリング回転数とからアクセルオフ時のオルタネータ12の発電した交流電圧の周波数を求めておき、当該周波数以上のノイズ成分の通過を許容するようにすればよい。
検知部32は、ウインカ点滅時のスイッチングノイズ成分およびアクセルが開かれたときのオルタネータノイズ成分の有無から運転者の車両操作を検知するようになっており、具体的には、ローパスフィルタ31a通過後のライン8の電圧であるノイズ成分抽出後電圧を整流する整流手段32aと、整流手段32aの出力を平滑化する平滑手段32bと、ハイパスフィルタ31b通過後のライン8の電圧であるノイズ成分抽出後電圧を整流する整流手段32cと、整流部32cの出力を平滑化する平滑手段32dと、平滑手段32b,32dの出力から運転者の車両操作を検出する検出手段32eとを備えており、検出手段32eは、平滑手段32bの出力電圧が所定の閾値以上となるとウインカ点滅時のスイッチングノイズ成分がバッテリBの電圧に重畳されているので運転者によってウインカ点滅操作が行われていることを検知し、また、平滑手段32dの出力電圧が所定の閾値以上となるとアクセルが開かれたときのオルタネータノイズ成分がバッテリBの電圧に重畳されているので運転者によってアクセルオン操作が行われていることを検知するようになっている。
そして、検知部32で検知したウインカ操作の有無およびアクセルオン操作の有無は、それぞれ、車両操作データおよびアクセルオン操作データでなる車両操作データとして副記憶手段34に送られることになる。
このように、この運行状況記憶装置では、電源投入用のスイッチ6でACCスイッチ10のオン作動を検知するのに必要となる信号検知ライン11を介して、車両操作の検知に必要な電圧信号を得ているので、車両操作の検知を行うために別途信号ラインの配線を行う必要が無く、運行状況記憶装置の設置が簡単である。
また、車両操作の検知を行うために必要な電圧信号を、バッテリBの電圧にウインカ点滅時のノイズ成分およびオルタネータ12のノイズ成分が重畳されるバッテリBとウインカ点灯用のリレースイッチ7とを接続するライン8から得ているので、ウインカ点滅時のノイズ成分とオルタネータ12のノイズ成分を抽出するのに、別々の信号ラインが必要となることがなく、効率良く各ノイズ成分を抽出することができ、また、この点でも、運行状況記憶装置の設置が簡単となる。
つづいて、画像処理部33は、常時作動のカメラ1が撮影した画像を動画として取り込み、この動画から所定のフレームレートで静止画像を切り取り、この静止画像を所定の圧縮形式、たとえば、JPEGやGIF等の圧縮形式の画像データを生成する。なお、フレームレートを大きくしすぎると、1秒間に生成される画像データの容量が大きくなりすぎて、大容量の記憶装置が必要となることから、車両事故時の検証に画像データが不足することにならない程度、具体的にはたとえば、5〜10フレーム毎秒程度に設定されている。
さらに、副記憶手段34は、画像処理部33が出力する画像データと、同画像データが得られた時刻における加速度データおよび速度データと、上述の車両操作データとを記憶するが、記憶する際には、画像データと、画像データが得られた時点の加速度データ、速度データおよび車両操作データとが対応可能なように関連付けを行って運行履歴データとして記憶する。
具体的には、この運行履歴データは、副記憶手段34に記憶される際に、それぞれ日付と時刻に関連付けられて記憶される。なお、副記憶手段34に記憶される運行履歴データは、副記憶手段34の記憶容量が一杯となるまで蓄積されると、古いデータから順に新しい運行履歴データによって上書きされて新しいデータに更新されるようになっている。
そして、判断部35は、加速度検出手段2が検出した前後加速度Gxおよび横加速度Gyを取り込み、前後加速度Gxの絶対値が前後加速度閾値αを超えることおよび横加速度Gyの絶対値が横加速度閾値βを超えることのいずれか一方を満たすことを条件として、この条件を満たしているか否かを判断し、条件を満たしている場合には、副記憶手段34が記憶している画像データのうちカメラ1が上記条件を満たした時刻に撮影した画像データを含む画像データを抽出してこれを一纏まりの運行履歴データとして記憶手段36に記憶させ、逆に、満たしていない場合には、記憶手段36に画像データを記憶させない。
すなわち、判断部35は、前後加速度Gxの絶対値が前後加速度閾値αを超えても、横加速度Gyの絶対値が横加速度閾値βを超えても、記憶手段36にカメラ1が上記条件を満たした時刻に撮影した画像データを含む画像データである運行履歴データを記憶させることになる。
したがって、上記した条件を満たすか否かの判断においては、車両の前後方向の前後加速度Gxの絶対値と前後加速度閾値αの比較と、車両の横方向の横加速度Gyの絶対値と横加速度閾値βの比較を行うことになる。
そして、上記判断に必要となる前後加速度閾値αおよび横加速度閾値βは、互いに独立した値であり、基本的には、旋回時のスピードの出しすぎや事故に到らないまでも急発進、急停車、急旋回や横滑り等の車両事故を招く恐れがある運転状況と判断されうる状況で車両に作用すると想定される加速度の絶対値、すなわち、運転中にヒヤッとしたりハッとしたりする運転状況にある場合に車両に作用すると想定される加速度の絶対値に設定される。
戻って、上記記憶手段36に記憶される画像データは、上記条件を満足した時刻を含んで所定範囲の時間内に撮影された画像データとされ、さらには、記憶手段34は、記憶すべき画像データに関連付けられる該所定範囲の時間内に検出された前後加速度Gxおよび横加速度Gyのデータ、速度データおよび車両操作データとともに、これらを一つの運行履歴データとして記憶するようになっている。すなわち、記憶手段36には、上記した条件を満足した時刻の画像データのみならず、その時刻の前後の画像データを記憶しておくことができ、事故時やヒヤリハット時の状況の一部始終を記憶しておくことができる。
なお、所定範囲の時間は、具体的にはたとえば、条件満足時刻の前20秒と後10秒の合計で30秒程度とされており、この程度の運行履歴データを記憶しておくことによって、事故時やヒヤリハット時の状況の一部始終を記憶しておくことができる。
なお、上記したところでは、車両の前後および横方向の加速度Gx,Gyについて、上記判断を行うようにしているが、加速度検出手段2が上下方向の加速度をも検出する場合、3つの加速度に対して上記判断を行うようにしても記憶手段36に画像データを記憶させるようにしてもよい。
また、運行履歴データには、前後加速度Gxあるいは横加速度Gyが条件を満たした時刻を含む所定範囲の時間内に検出された画像データが含まれるので、各加速度Gx,Gyの絶対値がそれぞれ対応する各閾値α,βを超える状況に至る前と至った後を確認することができ、車両事故や乱暴運転等の原因の究明が容易となり、また、前後加速度Gxおよび横加速度Gyのデータが含まれるので、車両の制動や操舵状況をも把握することができ、車両事故や乱暴運転等の原因を究明することが可能となり、また、すべてのデータから運行状況を把握することが可能である。
そして、この運行状況記憶装置は、上述のように運転者の車両操作を検出できるので、画像データに加えて運転者の車両操作状況を残すことが可能である。したがって、事故発生時における運行履歴データ中の車両操作データを確認すれば、事故検証者は、上記画像データに加えて運転者の車両操作状況を正確に把握することができ、より精緻に事故原因の究明作業を簡単に行うことができ、事故原因の特定をより正確に行うことができるようになるのである。
また、運転者の車両操作を検知するためだけに配線を追加したり、特別なセンサを設置することが無いので、運行状況記憶装置の製造コストが悪化せず経済的であり、さらに、車両操作状況の把握を可能としつつも車両へ設置が簡単であるので、実用性が向上する。
つづき、本実施の形態における運行状況記憶装置のハードウェア資源の構成について説明すると、この運行状況記憶装置は、図4に示すように、ハードウェアとしてはカメラ1、加速度検出手段2および速度検出手段4以外に、カメラ1の画像データをデコードするビデオデコーダ20と、加速度検出手段2が出力するアナログの電圧でなる加速度信号をデジタル信号に変換するA/D変換器21と、速度検出手段4が出力するアナログのパルス信号をデジタル信号に変換するA/D変換器22と、ビデオデコーダ20および各A/D変換器21,22を介して画像信号、加速度信号および速度信号を取り込み、上記した制御部3の処理を実行するCPU(Central Prossesing Unit)23と、上記CPU23に記憶領域を提供するSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)24と、運行履歴データが記憶されるフラッシュメモリ25と、制御部3の処理を行うためCPUが実行するアプリケーションやオペレーティングシステム等のプログラムを格納するROM(Read Only Memory)26と、スイッチ6と、信号検出ライン11と、信号検出ライン11を介して入力されるバッテリBのアナログの電圧信号をデジタル信号に変換するA/D変換器27と、備えて構成されており、制御部3の各部における構成は、CPU23が制御部3の処理を行うためアプリケーションプログラムを実行することで実現することができる。
具体的には、抽出部31および検知部32の処理は、CPU23が以下の処理を行うことで実現される。まず、CPU23は、A/D変換器27でデジタル信号に変換されたバッテリBの電圧信号をそれぞれローパスフィルタ処理およびハイパスフィルタ処理して、ウインカ操作検知用とアクセルオン操作検知用の二つの電圧信号を得て、さらに、フィルタ処理後の二つの電圧信号をそれぞれ整流処理および平滑処理して二つの数値を得る。
つづいて、CPU23は、ウインカ操作検知用の数値が対応する所定の閾値を超えているか否かを判断し、超えている場合にはウインカ操作が行われていると判断して、ウインカ操作が行われている場合には、ウインカ操作パラメータの値を、たとえば、1とし、ウインカ操作が行われていない場合には、ウインカ操作パラメータの値を、たとえば、0として、このウインカ操作パラメータをウインカ操作の有無を示すウインカ操作データとする。また、CPU23は、アクセルオン操作検知用の数値が対応する所定の閾値を超えているか否かを判断し、超えている場合にはアクセルオン操作が行われていると判断して、アクセルオン操作が行われている場合には、アクセルオン操作パラメータの値を、たとえば、1とし、アクセルオン操作が行われていない場合には、アクセルオン操作パラメータの値を、たとえば、0として、このアクセルオン操作パラメータをアクセルオン操作の有無を示すアクセルオン操作データとする。
なお、抽出部31および検知部32の一部については、アナログ回路を用いて実現してもよく、たとえば、図5に示すように、信号検出ライン11から並列に分岐する信号ライン40,41の一方に、ローパスフィルタ42と、整流回路43と、平滑回路44とを設けてウインカ操作検知用の回路を構成し、信号ライン40,41の他方に、ハイパスフィルタ45と、整流回路46と、平滑回路47とを設けてアクセルオン操作検知用の回路を構成し、それぞれの信号ライン40,41のアナログの電圧出力をA/D変換器でデジタル信号に変換してCPU23へ入力し、CPU23に、ウインカ操作が行われているか否かの判断と、アクセルオン操作が行われているか否かの判断のみをさせるようにしてもよい。
また、信号検出ライン11の電圧を、一旦、交流成分のみを抽出するフィルタ処理を行ってから、ローパスフィルタ処理およびハイパスフィルタ処理するようにしてもよく、また、必要に応じて、フィルタ処理後の電圧信号を増幅してもよいことは無論である。
さらに、画像処理部33は、画像データを取り込んだCPU23が画像データを圧縮することで実現され、判断部35は、前後加速度Gxおよび横加速度Gyのデータを取り込んだCPU23がSDRAM24から記憶領域の提供を受けつつ前後加速度Gxおよび横加速度Gyのデータの絶対値がそれぞれに対応する前後加速度閾値αと横加速度閾値βを超えるか否かの判断する演算を行うことで実現され、副記憶手段34は、圧縮された画像データ、加速度データ、速度データ、および、上記のウインカ操作データとアクセルオン操作データでなる車両操作データを記憶するためにSDRAM24に確保された記憶領域に書き込んでSDRAM24にこれらデータを記憶させることで実現され、記憶手段36は、CPU23がSDRAM24から上記条件成就時前後の所定範囲の時間内の画像データ、加速度データ、速度データおよび車両操作データを抽出して読み込んで、該画像データを含む運行履歴データファイルを生成してフラッシュメモリ25内に記憶させることで実現されることになる。
なお、副記憶手段34を構成するための記憶媒体についてはSDRAM以外の周知の記憶媒体を用いることができ、また、記憶手段36を構成するための記憶媒体についてもフラッシュメモリ以外の周知の記憶媒体を用いることも可能である。
つづいて、制御部3における上述した記憶手段36に画像データを含む運行履歴データを記憶させる処理手順、すなわち、画像データ記憶方法の手順を具体的に説明する。この制御部3の処理は、図6に示す手順の一例に従って実行される。なお、この手順は、上述のように、予めROM26に格納されている。
ステップF1では、制御部3は、加速度検出手段2が検出した車両の前後方向および横方向の加速度Gx,Gyを読み込む。
引き続き、ステップF2に移行して、制御部3は、前後加速度Gxの絶対値が前後加速度閾値αを超えるか、横加速度Gyの絶対値が横加速度閾値βを超えるかという条件を満たしているか否かを判断する。そして、条件が成就している場合、ステップF3へ移行し、そうでない場合、処理を終了する。
さらに、ステップF3では、制御部3は、条件が成就しているので、条件成就時刻の前後の所定時間内にサンプリングされた運行履歴データを抽出する。条件成就が複数回ある場合には、上述のいずれかの抽出手法によって、運行履歴データを抽出する。なお、採用する抽出手法および条件成就時刻の間隔等によって、複数の運行履歴データが抽出される可能性がある。
続き、ステップF4では、抽出された運行履歴データをファイルとして記憶手段36としてのフラッシュメモリ25に書き込んで転送する。
以上、一連の判断処理が終了すると、引き続き、繰り返して同じ処理が実行されることになり、このようにして、条件を満たした時刻に撮影された画像データを含む運行履歴データが記憶手段36としてのフラッシュメモリ25に記憶されることになるのである。
このように、この運行状況記憶装置および画像データ記憶方法によれば、重要性の高い画像データを高精度に判断して履歴記憶手段36のハードウェア資源であるフラッシュメモリ25に上記条件を満たした時刻に撮影された画像データを含む運行履歴データを記憶させるようにしているので、確実に重要な運行履歴データを保存しておくことが可能であり、フラッシュメモリ25の記憶領域を無駄に消費することがない。
なお、上記した各実施の形態にあっては、運行状況記憶装置を自動車に適用した例を用いて説明したが、車両は自動車に限られず、鉄道車両、二輪車等にも運行状況記憶装置を適用することができる。
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されないことは勿論である。
一実施の形態における運行状況記憶装置のシステム構成を示した図である。 一実施の形態における運行状況記憶装置の制御部のブロック図である。 一実施の形態における運行状況記憶装置のノイズ抽出手段のブロック図である。 一実施の形態における運行状況記憶装置のハードウェア資源の構成を示す図である。 一実施の形態における運行状況記憶装置のノイズ抽出手段を実現する回路図である。 一実施の形態における運行状況記憶装置における運行履歴データの記憶方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 カメラ
2 加速度検出手段
3 制御部
4 速度検出手段
5 電源ライン
6 スイッチ
7 リレースイッチ
8 ライン
10 ACCスイッチ
11 信号検出ライン
12 オルタネータ
20 ビデオデコーダ
21,22,27 A/D変換器
23 CPU
24 SDRAM
25 フラッシュメモリ
26 ROM
31 ノイズ抽出手段たる抽出部
31a,42 ローパスフィルタ
31b,45 ハイパスフィルタ
32 検知部
32a,32c 整流手段
32b,32d 平滑手段
32e 検出手段
33 画像処理部
34 副記憶手段
35 判断部
36 記憶手段
43,46 整流回路
44,47 平滑回路
B バッテリ

Claims (6)

  1. 車両に設置されるカメラと、車両の前後加速度および横加速度を検出する加速度検出手段と、検出した前後加速度の絶対値が前後加速度閾値を超えることおよび検出した横加速度の絶対値が横加速度閾値を超えることのいずれか一方を満たすことを条件として上記カメラが上記条件を満たした時刻に撮影した画像データを含む画像データを記憶する記憶手段とを備えた運行状況記憶装置において、車両の運転者の車両操作に伴ってバッテリの電圧に重畳されるノイズ成分を抽出するノイズ抽出手段を備え、当該ノイズ抽出手段で抽出したノイズ成分に基づいて運転者の車両操作を検知することを特徴とする運行状況記憶装置。
  2. 検知した車両操作データを記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項1に記載の運行状況記憶装置。
  3. ノイズ抽出手段は、ウインカ作動時のノイズ成分を抽出するフィルタを備え、運転者のウインカ操作を車両操作として検知する請求項1または2に記載の運行状況記憶装置。
  4. ノイズ抽出手段は、アクセルオン操作時のオルタネータの作動によるノイズ成分を抽出するフィルタを備え、運転者のアクセル操作を車両操作として検知する請求項1から3のいずれかに記載の運行状況記憶装置。
  5. ノイズ抽出手段は、バッテリからウインカのリレースイッチに電力供給するラインからノイズ成分を抽出することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の運行状況記憶装置。
  6. 信号検出ラインを介してアクセサリ電源オンを検出してバッテリからの電力供給を許可するスイッチを備え、ノイズ抽出手段は、当該信号検出ラインからノイズ成分を抽出することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の運行状況記憶装置。
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