JP2008256029A - ジャッキ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 低推力で高速度や低速度で高推力が必要なプレス機械等に用いられ、ポンプや制御弁等から成るパワーユニットを用いずに、二方向吐出型ポンプ手段つまりダイレクトドライブボリュームコントロール(DDV)方式の流体源を用いたジャッキ装置に於て、嵩低くコンパクトに形成できると共に、コストの低減を図り、然もメンテナンスを行い易くする。
【解決手段】 二重シリンダ2、第一弁手段3、第二弁手段4、連通手段5、二方向吐出型ポンプ手段6とで構成し、とりわけ大小二つのシリンダA,Bを内外二重に組合わせて二重シリンダ2にすると共に、第一弁手段3と第二弁手段4と連通手段5とを設けて二方向吐出型ポンプ手段6を単一にし、第一及び第二弁手段3,4を二重シリンダ2の外部に設ける。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば低推力で高速度や低速度で高推力が必要なプレス機械等に用いられ、ポンプや制御弁等から成るパワーユニットを用いずに、閉回路型流体給排手段つまりダイレクトドライブボリュームコントロール(DDV)方式の流体源を用いたジャッキ装置の改良に関する。
従来、この種のジャッキ装置としては、例えば特許文献1乃至特許文献3に記載されたものが知られている。
この様なものは、大小二つのシリンダを上下に連接すると共に、各シリンダ毎に閉回路型流体給排手段を設けた構造を呈している。
特開2004−337867号公報 特開2004−337868号公報 特開2004−337869号公報 特開2006−316800号公報
ところが、この様なものは、二つのシリンダを上下に連接しているので、嵩高になると共に、各シリンダ毎に閉回路型流体給排手段が必要であったので、コストが高く付く難点があった。
而して、この様な難点を解消するものとしては、本出願人が先に提供した特許文献4に記載されたものが知られている。
然しながら、これも、弁手段の一部又は全部が二重シリンダを貫通してその内部に設けられていたので、これが故障すると、装置全体を分解して修理する必要があり、メンテナンスが非常に悪いという問題点が残されていた。
本発明は、叙上の問題点に鑑み、これを解消する為に創案されたもので、その課題とする処は、嵩低くコンパクトに形成できると共に、コストの低減を図る事ができ、然もメンテナンスを行い易くしたジャッキ装置を提供するにある。
本発明のジャッキ装置は、基本的には、大小の両ロッド型シリンダが内外に組み合わされて大きい両ロッド型シリンダの大シリンダと小さい両ロッド型シリンダの小ロッドが固定側に固定されると共に小さい両ロッド型シリンダの小シリンダを兼ねる大きい両ロッド型シリンダの大ロッドが昇降されて上下の大流体室と上下の小流体室が形成された二重シリンダと、二重シリンダの外部に設けられて上大流体室と下大流体室を通断する第一弁手段と、二重シリンダの外部に設けられて下小流体室と上大流体室を通断する第二弁手段と、二重シリンダの内部に設けられて上小流体室と下大流体室を常時連通する連通手段と、上小流体室と下小流体室に流体を給排する二方向吐出型ポンプ手段と、から構成した事に特徴が存する。
第一弁手段に依り上大流体室と下大流体室を連通させると共に、第二弁手段に依り下小流体室と上大流体室を遮断させた後、二方向吐出型ポンプ手段に依り下小流体室に流体を供給すると同時に上小流体室から流体を排出すると、大ロッドが低推力且つ高速度で下降される。
この時、下大流体室の流体は、大ピストンに依り加圧されるが、第一弁手段に依り上大流体室と下大流体室が連通されているので、上大流体室に移行される。連通手段に依り上小流体室と下大流体室が常時連通されているが、下大流体室の流体が上大流体室に移行されると共に、上小流体室の流体が排出されるので、下大流体室と上小流体室との間に圧力差が生じる事がなく、この為に下大流体室の流体と上小流体室の流体とが相互に移行される事がない。
第一弁手段に依り上大流体室と下大流体室を遮断させると共に、第二弁手段に依り下小流体室と上大流体室を連通させた後、二方向吐出型ポンプ手段に依り下小流体室に流体を供給すると同時に上小流体室から流体を排出すると、大ロッドが高推力且つ低速度で下降される。
この時、下小流体室に供給された流体は、第二弁手段に依り下小流体室と上大流体室が連通されているので、上大流体室に達して大ピストンを押し下げる。下大流体室の流体は、大ピストンの押し下げに依り加圧され、連通手段に依り上小流体室と下大流体室が連通されているので、上小流体室に達した後にここから排出される。
第一弁手段に依り上大流体室と下大流体室を遮断させると共に、第二弁手段に依り下小流体室と上大流体室を連通させた後、二方向吐出型ポンプ手段に依り上小流体室に流体を供給すると同時に下小流体室から流体を排出すると、大ロッドが高推力且つ低速度で上昇される。
この時、上小流体室に供給された流体は、連通手段に依り上小流体室と下大流体室が連通されているので、下大流体室に達して大ピストンを押し上げる。上大流体室の流体は、大ピストンの押し上げに依り加圧され、第二弁手段に依り下小流体室と上大流体室が連通されているので、下小流体室に達した後にここから排出される。
第一弁手段に依り上大流体室と下大流体室を連通させると共に、第二弁手段に依り下小流体室と上大流体室を遮断させた後、二方向吐出型ポンプ手段に依り上小流体室に流体を供給すると同時に下小流体室から流体を排出すると、大ロッドが低推力且つ高速度で上降される。
この時、上大流体室の流体は、大ピストンに依り加圧されるが、第一弁手段に依り上大流体室と下大流体室が連通されているので、下大流体室に移行される。連通手段に依り上小流体室と下大流体室が常時連通されているが、上大流体室の流体が下大流体室に移行されて下大流体室の流体が加圧されると共に、上小流体室に流体が供給されて加圧されるので、下大流体室と上小流体室との間に圧力差が生じる事がなく、この為に下大流体室の流体と上小流体室の流体とが相互に移行される事がない。
二重シリンダは、固定側に固定された大シリンダと、大シリンダに上下方向に摺動可能に設けられた大ピストンと、大ピストンに設けられた上下の大ロッドと、大ピストンと上下の大ロッドに依り形成される小シリンダと、小シリンダに上下方向に摺動可能に設けられた小ピストンと、小ピストンに設けられて上側のものが固定側に固定された上下の小ロッドと、大ピストンの上側に形成された上大流体室と、大ピストンの下側に形成された下大流体室と、小ピストンの上側に形成された上小流体室と、小ピストンの下側に形成された下小流体室とを備えているのが好ましい。この様にすると、全体をコンパクトに構成でき、プレス機械等への設置が容易に行える。
大ピストン及び小ピストンは、夫々上下の受圧面積が等しくされているのが好ましい。この様にすると、流体の給排量を等しくでき、アキュムレータやプレフィル弁やタンク等を設ける必要がなくなる。
第一弁手段は、上大流体室と下大流体室を連通させる第一通路と、二重シリンダの外部に設けられて第一通路を開閉する第一開閉弁とを備えているのが好ましい。この様にすると、第一開閉弁のメンテナンスが容易に行えると共に、市販のものを利用する事ができる。
第二弁手段は、下小流体室と上大流体室を連通させる第二通路と、二重シリンダの外部に設けられて第二通路を開閉する第二開閉弁とを備えているのが好ましい。この様にすると、第二開閉弁のメンテナンスが容易に行えると共に、市販のものを利用する事ができる。
連通手段は、二重シリンダの小シリンダに形成されて上小流体室と下大流体室を連通させる連通路にされているのが好ましい。この様にすれば、二重シリンダの外部に設ける場合に比べて、邪魔になる事がないと共に、部品点数が減少してそれだけ組立てや分解が容易に行える。
二方向吐出型ポンプ手段は、回転駆動されるモータと、モータに依り正逆回転されるポンプと、ポンプの一方の油口と上小流体室を連通する第三通路と、ポンプの一方の油口と下小流体室を連通させる第四通路とを備えているのが好ましい。この様にすると、密封流体を循環使用できるので、上小流体室及び下小流体室の容量より小さいポンプでも駆動する事ができる。
二方向吐出型ポンプ手段は、回転駆動されるモータと、モータに依り一方向に回転されるポンプと、ポンプの吐出油口と上小流体室を連通する第三通路と、ポンプの吸込油口と下小流体室を連通させる第四通路と、第三通路と第四通路の途中に設けられてポンプからの吐出方向とポンプへの吸込方向を切換える切換弁とを備えているのが好ましい。この様にすると、通常の一方向吐出型のポンプを使用する事ができ、それだけコストの低減を図る事ができる。
本発明に依れば、次の様な優れた効果を奏する事ができる。
(1) 二重シリンダ、第一弁手段、第二弁手段、連通手段、二方向吐出型ポンプ手段とで構成し、とりわけ大小二つのシリンダを内外二重に組合わせて構成すると共に、第一弁手段と第二弁手段と連通手段とを設けて二方向吐出型ポンプ手段を単一にしたので、嵩低くコンパクトに形成できると共に、コストの低減を図る事ができる。
(2) 弁手段は、二重シリンダの外部に設けられているので、これが故障しても、装置全体を分解して修理する必要がなく、メンテナンスが容易に行えると共に、市販のものを利用する事ができる。
(3) 弁手段は、二重シリンダの外部に設けられているので、これが作動しても流体室内の流体量が変化する事がなく、二重シリンダの精度の高い昇降が行える。つまり、弁手段が二重シリンダの内部に設けられている場合は、大シリンダの昇降に依り上大流体室に臨んでいる弁棒の長さが変化し、その分だけ上大流体室内の流体量が変化するので、二重シリンダの精度の高い昇降が行えない。
(4) 上小流体室と下大流体室を常時連通する連通手段を二重シリンダの内部に設けたので、弁手段を構成する開閉弁の数量を削減でき、それだけ構造の簡略化とコストの低減を図る事ができる。
(5) 上小流体室と下大流体室を常時連通する連通手段を二重シリンダの内部に設けたので、二重シリンダの外部に設ける部品点数が減少し、それだけ組立てや分解が容易に行える。
(6) 二方向吐出型ポンプ手段を用いているので、加圧シリンダ手段を用いるものに比べて、密封流体を循環使用する事ができ、上小流体室及び下小流体室の容量より小さいポンプでも駆動する事ができる。
(7) 二方向吐出型ポンプ手段を用いているので、加圧シリンダ手段を用いるものに比べて、ピストンの加圧、引張り両方向に対しても、制御する事ができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第一例に係るジャッキ装置を示す縦断正面図。図2は、図1の平面図。図3は、高速下降状態を示す作動説明図。図4は、低速下降(加圧)状態を示す図3と同様図。図5は、低速上昇(圧抜き)状態を示す図3と同様図。図6は、高速上昇状態を示す図3と同様図である。
ジャッキ装置1は、二重シリンダ2、第一弁手段3、第二弁手段4、連通手段5、二方向吐出型ポンプ手段6からその主要部が構成されて居り、例えばプレス機械等に適用される。ジャッキ装置1は、この例では、各図の上方を上として縦向きに設置されている。
二重シリンダ2は、大小の両ロッド型シリンダA,Bが内外に組み合わされて大きい両ロッド型シリンダAの大シリンダ7と小さい両ロッド型シリンダBの小ロッド12が固定側に固定されると共に小さい両ロッド型シリンダBの小シリンダ10を兼ねる大きい両ロッド型シリンダAの大ロッド9が昇降されて上下の大流体室13,14と上下の小流体室15,16が形成されたもので、この例では、プレス機械のフレーム等の固定側Cに固定された大シリンダ7と、大シリンダ7に上下方向に摺動可能に設けられた大ピストン8と、大ピストン8に設けられた上下の大ロッド9と、大ピストン8と上下の大ロッド9に依り形成される小シリンダ10と、小シリンダ10に上下方向に摺動可能に設けられた小ピストン11と、小ピストン11に設けられて上側のものが固定側Cに固定された上下の小ロッド12と、大ピストン8の上側に形成された上大流体室13と、大ピストン8の下側に形成された下大流体室14と、小ピストン11の上側に形成された上小流体室15と、小ピストン11の下側に形成された下小流体室16とを備えている。
具体的には、大シリンダ7の下部が固定側Cに固定されると共に、上側の小ロッド12の上部には、配管ブロックが17が設けられて居り、これと大シリンダ7の上部とは、適数の連結材18に依り連結されている。
下大ロッド9は、下小ロッド12を内包すべく中空状にされて下端が蓋体19に依り閉塞されている。蓋体19には、図略しているが、プレス型等が取り付けられる。
大ピストン8及び小ピストン11は、上下の受圧面積が等しくされている。つまり、上下の大ロッド9を同径にする事に依り大ピストン8の上下の受圧面積が等しくされていると共に、上下の小ロッド12を同径にする事に依り小ピストン11の上下の受圧面積が等しくされている。
大シリンダ7と大ピストン8と上下の大ロッド9は、大きい両ロッド型シリンダAを為していると共に、小シリンダ10と小ピストン11と上下の小ロッド12は、小さい両ロッド型シリンダBを為して居り、大ピストン8と上下の大ロッド9は、小シリンダ10を兼用している。
第一弁手段3は、二重シリンダ2の上大流体室13と下大流体室14を通断するもので、この例では、上大流体室13と下大流体室14を連通させる第一通路20と、二重シリンダ2の外部に設けられて第一通路20を開閉する第一開閉弁21とを備えている。
第一通路20は、二重シリンダ2の大シリンダ7に穿設されていると共に、一部が配管に依りこれの外部に形成されている。
第一開閉弁21は、第一通路20の配管部分に介設されて二重シリンダ2の大シリンダ7の側方上部に設けられている。第一開閉弁21は、電磁弁である二ポート二位置電磁切換弁が用いられて居り、図略しているが、そのソレノイドが制御器を介して電源に接続されている。
第二弁手段4は、下小流体室16と上大流体室13とを通断するもので、この例では、下小流体室16と上大流体室13を連通させる第二通路22と、二重シリンダ2の外部に設けられて第二通路22を開閉する第二開閉弁23とを備えている。
第二通路22は、二重シリンダ2の上側の小ロッド12と配管ブロック17と大シリンダ7に穿設されていると共に、一部が配管に依りこれらの外部に形成されている。
第二開閉弁23は、配管ブロック17の上部に設けられて居り、第二通路22の途中に介設されている。第二開閉弁23は、電磁弁である二ポート二位置電磁切換弁が用いられて居り、図略しているが、そのソレノイドが制御器を介して電源に接続されている。
連通手段5は、二重シリンダ2の内部に設けられて上小流体室15と下大流体室14を常時連通するもので、この例では、二重シリンダ2の小シリンダ10に形成されて上小流体室15と下大流体室14を連通させる連通路24にされている。
二方向吐出型ポンプ手段6は、上小流体室15と下小流体室16に流体を給排するもので、この例では、回転駆動されるモータ25と、モータ25に依り正逆回転されるポンプ26と、ポンプ26の一方の油口と上小流体室15を連通させる第三通路27と、ポンプ26の他方の油口と下小流体室16を連通させる第四通路28とを備えている。
モータ25は、電動機であるサーボモータにしてあり、図略しているが、制御器を介して電源に接続されて居り、制御器に依り回転方向と回転速度が制御される様になっている。
ポンプ26は、二方向吐出型の定容量型油圧ポンプにしてある。
モータ25とポンプ26は、直結されて一体化されて居り、固定側Cに設けられている。具体的には、二重シリンダ2の大シリンダ7の側方上部に取付けられている。
第三通路27は、二重シリンダ2の上側の小ロッド12と配管ブロック17に穿設されている。
第四通路28は、二重シリンダ2の上側の小ロッド12と小ピストン11と配管ブロック17に穿設されて居り、第二通路22の一部が共用されている。
而して、大シリンダ7と大ピストン8との間、大シリンダ7と大ロッド9との間、小シリンダ10と小ピストン11との間、小シリンダ10と小ロッド12との間の各摺動箇所には、シール材が介設されている。
上大流体室13、下大流体室14、上小流体室15、下小流体室16、第一通路20、第二通路22、連通路24、第三通路27、第四通路28等には、作動油等の流体が満たされている。
次に、この様な構成に基づいてその作用を述解する。
図3〜図6は、ジャッキ装置1をプレス機械に適用した場合の動作を例示している。
図3に示す如く、第一弁手段3の第一開閉弁21を開弁させる事に依り上大流体室13と下大流体室14を連通させると共に、第二弁手段4の第二開閉弁23を閉弁させる事に依り下小流体室16と上大流体室13を遮断させた後、二方向吐出型ポンプ手段6のポンプ26に依り下小流体室16に流体を供給すると同時に上小流体室15から流体を排出すると、大ロッド9が低推力且つ高速度で下降され、所謂高速下降される。
この時、下大流体室14の流体は、大ピストン8に依り加圧されるが、第一弁手段3の第一開閉弁21に依り上大流体室13と下大流体室14が連通されているので、上大流体室13に移行される。連通手段5の連通路24に依り上小流体室15と下大流体室14が常時連通されているが、下大流体室14の流体が上大流体室13に移行されると共に、上小流体室15の流体が排出されるので、下大流体室14と上小流体室15との間に圧力差が生じる事がなく、この為に下大流体室14の流体と上小流体室15の流体とが相互に移行される事がない。
図4に示す如く、第一弁手段3の第一開閉弁21を閉弁させる事に依り上大流体室13と下大流体室14を遮断させると共に、第二弁手段4の第二開閉弁23を開弁させる事に依り下小流体室16と上大流体室13を連通させた後、二方向吐出型ポンプ手段6のポンプ26に依り下小流体室16に流体を供給すると同時に上小流体室15から流体を排出すると、大ロッド9が高推力且つ低速度で下降され、所謂加圧される。
この時、下小流体室16に供給された流体は、第二弁手段4の第二開閉弁23に依り下小流体室16と上大流体室13が連通されているので、上大流体室13に達して大ピストン8を押し下げる。下大流体室14の流体は、大ピストン8の押し下げに依り加圧され、連通手段5の連通路24に依り上小流体室15と下大流体室14が連通されているので、上小流体室15に達した後にここから排出される。
図5に示す如く、第一弁手段3の第一開閉弁21を閉弁させる事に依り上大流体室13と下大流体室14を遮断させると共に、第二弁手段4の第二開閉弁23を開弁させる事に依り下小流体室16と上大流体室13を連通させた後、二方向吐出型ポンプ手段6のポンプ26に依り上小流体室15に流体を供給すると同時に下小流体室16から流体を排出すると、大ロッド9が高推力且つ低速度で上昇され、所謂圧抜きされる。
この時、上小流体室15に供給された流体は、連通手段5の連通路24に依り上小流体室15と下大流体室14が連通されているので、下大流体室14に達して大ピストン8を押し上げる。上大流体室13の流体は、大ピストン8の押し上げに依り加圧され、第二弁手段4の第二開閉弁23に依り下小流体室16と上大流体室15が連通されているので、下小流体室16に達した後にここから排出される。
図6に示す如く、第一弁手段3の第一開閉弁21を開弁させる事に依り上大流体室13と下大流体室14とを連通させると共に、第二弁手段4の第二開閉弁23を閉弁させる事に依り下小流体室16と上大流体室13を遮断させた後、二方向吐出型ポンプ手段6のポンプ26に依り上小流体室15に流体を供給すると同時に下小流体室16から流体を排出すると、大ロッド9が低推力且つ高速度で上昇され、所謂高速上昇される。
この時、上大流体室13の流体は、大ピストン8に依り加圧されるが、第一弁手段3の第一開閉弁21に依り上大流体室13と下大流体室14が連通されているので、下大流体室14に移行される。連通手段5の連通路24に依り上小流体室15と下大流体室14が常時連通されているが、上大流体室13の流体が下大流体室14に移行されて下大流体室14の流体が加圧されると共に、上小流体室15に流体が供給されて加圧されるので、下大流体室14と上小流体室15との間に圧力差が生じる事がなく、この為に下大流体室14の流体と上小流体室15の流体とが相互に移行される事がない。
図6の状態から、二方向吐出型ポンプ手段6のポンプ26の吐出方向を切換えると、図3の状態に戻す事ができ、この様な一連の動作が繰り返して行われる。
この例では、図3と図6に示す状態が低推力で高速度の移動つまり早送りが行われると共に、図4と図5に示す状態が低速度で高推力の移動つまり加圧が行われる様にしてある。これらのストロークは、第一弁手段3の第一開閉弁21と第二弁手段4の第二開閉弁23の作動時期に依り任意に変える事ができる。
この様なものは、次の利点がある。
(1) 早送り機構を内蔵して居り、早送り時には、内部で流体を循環させる様にしているので、プレフィル弁が不要となる。
(2) 早送り時及び加圧時共に、流体の入る量と出る量が同一なため、タンクのない閉回路にする事ができる。
(3) 流体の方向を切換える事に依り任意の位置で早送りと加圧とを切換える事ができると共に、流体の流量を制御する事に依り微妙な昇圧や減圧制御及び位置制御が可能になる。
(4) 上昇時には、内部で流体の方向を切換える事に依り高速と低速との切換が容易に行える。
(5) 二重シリンダ2の作動時のみにポンプ26を作動させるので、タンクや制御弁等が不要となり、省エネルギ、低騒音、少発熱、省スペースが可能になる。
(6) 開閉弁(電磁弁)21,23とモータ(電動機)25を用いているので、駆動源が電源の一系統だけで済み、制御も行い易く、極めて合理的である。
(7) 第一乃至第四通路20,22,27,28は、二重シリンダ2の大シリンダ7や小ロッド12等の所謂固定側Cに設けているので、これらが形成し易く、第一及び第二開閉弁21,23やモータ25の設置並びにこれらへの配線が容易に行える。
(8) 二重シリンダ2の側部に二方向吐出型ポンプ手段6を並設しているので、上下方向に嵩張らず、コンパクトに構成できる。
次に、本発明の第二例を図7に基づいて説明する。
図7は、本発明の第二例に係る二方向吐出型ポンプ手段6を示す回路図である。
第二例は、二方向吐出型ポンプ手段6を第一例とは異ならせたものである。
つまり、二方向吐出型ポンプ手段6は、回転駆動されるモータ25と、モータ25に依り一方向に回転されるポンプ29と、ポンプ29の吐出油口と上小流体室15を連通する第三通路27と、ポンプ29の吸込油口と下小流体室16を連通させる第四通路28と、第三通路27と第四通路28の途中に設けられてポンプ29からの吐出方向とポンプ29への吸込方向を切換える切換弁30と、ポンプ29の吐出油口と切換弁30との間に設けられてポンプ29の吐出油口への逆流を阻止する逆止弁31とを備えている。
モータ25は、電動機であるサーボモータにしてあり、図略しているが、制御器を介して電源に接続されて居り、制御器に依り回転方向と回転速度が制御される様になっている。
ポンプ29は、一方向吐出型の定容量型油圧ポンプにしてある。
切換弁30は、電磁弁である四ポート二位置電磁切換弁が用いられて居り、図略しているが、そのソレノイドが制御器を介して電源に接続されている。
この様なものは、第一例に比べて、切換弁30と逆止弁31が必要であるものの、市販されている一般的なポンプを使用する事ができるので、コストの削減を図る事ができる。
尚、ジャッキ装置1は、先の例では、縦向きであったが、これに限らず、例えば横向きや斜め向き等でも良い。
二方向吐出型ポンプ手段6のモータ25は、先の例では、サーボモータであったが、これに限らず、例えばインバータモータでも良い。
二方向吐出型ポンプ手段6のポンプ26,29は、先の例では、定容量型であったが、これに限らず、例えば可変容量型でも良い。
第一弁手段3の第一通路20は、先の例では、一部が配管であったが、これに限らず、例えば大シリンダ7の外側にこれと同心状にパイプを設けてこれらに依り形成される環状の空間を利用しても良い。
本発明の第一例に係るジャッキ装置を示す縦断正面図。 図1の平面図。 高速下降状態を示す作動説明図。 低速下降(加圧)状態を示す図3と同様図。 低速上昇(圧抜き)状態を示す図3と同様図。 高速上昇状態を示す図3と同様図。 本発明の第二例に係る二方向吐出型ポンプ手段を示す回路図。
符号の説明
1…ジャッキ装置、2…二重シリンダ、3…第一弁手段、4…第二弁手段、5…連通手段、6…二方向吐出型ポンプ手段、7…大シリンダ、8…大ピストン、9…大ロッド、10…小シリンダ、11…小ピストン、12…小ロッド、13…上大流体室、14…下大流体室、15…上小流体室、16…下小流体室、17…配管ブロック、18…連結材、19…蓋体、20…第一通路、21…第一開閉弁、22…第二通路、23…第二開閉弁、24…連通路、25…モータ、26…ポンプ、27…第三通路、28…第四通路、29…ポンプ、30…切換弁、31…逆止弁、A…大きい両ロッド型シリンダ、B…小さい両ロッド型シリンダ、C…固定側。

Claims (8)

  1. 大小の両ロッド型シリンダが内外に組み合わされて大きい両ロッド型シリンダの大シリンダと小さい両ロッド型シリンダの小ロッドが固定側に固定されると共に小さい両ロッド型シリンダの小シリンダを兼ねる大きい両ロッド型シリンダの大ロッドが昇降されて上下の大流体室と上下の小流体室が形成された二重シリンダと、二重シリンダの外部に設けられて上大流体室と下大流体室を通断する第一弁手段と、二重シリンダの外部に設けられて下小流体室と上大流体室を通断する第二弁手段と、二重シリンダの内部に設けられて上小流体室と下大流体室を常時連通する連通手段と、上小流体室と下小流体室に流体を給排する二方向吐出型ポンプ手段と、から構成した事を特徴とするジャッキ装置。
  2. 二重シリンダは、固定側に固定された大シリンダと、大シリンダに上下方向に摺動可能に設けられた大ピストンと、大ピストンに設けられた上下の大ロッドと、大ピストンと上下の大ロッドに依り形成される小シリンダと、小シリンダに上下方向に摺動可能に設けられた小ピストンと、小ピストンに設けられて上側のものが固定側に固定された上下の小ロッドと、大ピストンの上側に形成された上大流体室と、大ピストンの下側に形成された下大流体室と、小ピストンの上側に形成された上小流体室と、小ピストンの下側に形成された下小流体室とを備えている請求項1に記載のジャッキ装置。
  3. 大ピストン及び小ピストンは、夫々上下の受圧面積が等しくされている請求項1に記載のジャッキ装置。
  4. 第一弁手段は、上大流体室と下大流体室を連通させる第一通路と、二重シリンダの外部に設けられて第一通路を開閉する第一開閉弁とを備えている請求項1に記載のジャッキ装置。
  5. 第二弁手段は、下小流体室と上大流体室を連通させる第二通路と、二重シリンダの外部に設けられて第二通路を開閉する第二開閉弁とを備えている請求項1に記載のジャッキ装置。
  6. 連通手段は、二重シリンダの小シリンダに形成されて上小流体室と下大流体室を連通させる連通路にされている請求項1に記載のジャッキ装置。
  7. 二方向吐出型ポンプ手段は、回転駆動されるモータと、モータに依り正逆回転されるポンプと、ポンプの一方の油口と上小流体室を連通する第三通路と、ポンプの他方の油口と下小流体室を連通させる第四通路とを備えている請求項1に記載のジャッキ装置。
  8. 二方向吐出型ポンプ手段は、回転駆動されるモータと、モータに依り一方向に回転されるポンプと、ポンプの吐出油口と上小流体室を連通する第三通路と、ポンプの吸込油口と下小流体室を連通させる第四通路と、第三通路と第四通路の途中に設けられてポンプからの吐出方向とポンプへの吸込方向を切換える切換弁とを備えている請求項1に記載のジャッキ装置。
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