JP2008250166A - 頭部装着型表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】近方にある観察対象物を観察したときにも、観察対象を正確な距離に視認できる頭部装着型表示装置を提供する。
【解決手段】左眼用暗視カメラ2Lと右眼用暗視カメラから映像信号が入力され、かつ、映像信号処理部3は、装着者Pの左眼ELと右眼との位置、及び、左眼用暗視カメラ2Lと右眼用暗視カメラとの位置を位置データとして記憶する記憶手段と、左眼用暗視カメラ2Lから入力された左眼用映像信号、及び、右眼用暗視カメラから入力された右眼用映像信号を、位置データを用いて三角測量の原理に基づいて、装着者Pの左眼EL及び右眼の位置から観察されたとされる左眼用映像補正信号及び右眼用映像補正信号に補正する補正信号作成手段と、左眼用出射手段11Lに左眼用映像補正信号を出力する左眼用出力手段と、右眼用出射手段に右眼用映像補正信号を出力する右眼用出力手段とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、装着者の左眼及び右眼により視認される画像を提供する頭部装着型表示装置に関し、例えば、ヘリコプタや航空機のパイロット、訓練用シミュレータの使用者、民生用の遊戯器や情報端末等の使用者に、画像を提供する頭部装着型表示装置に関する。
身体に纏う形態の情報機器用の表示装置としては、頭部に装着する形態が主流である(例えば、特許文献1参照)。また、航空機内や、警備や防犯・防衛等の目的をもつ特殊な用途では、表示装置に暗視機能をもたせることがある。これにより、装着者は、夜間等の環境下でも、外界を視認できるようになる。なお、暗視機能とは、光電子増倍管の微光増幅作用を利用するものであり、例えば、赤色の可視光線(赤色光)から近赤外線(赤外光)に至る波長領域の光を増幅するものである。
図4は、装着者の頭部に装着される従来の頭部装着型表示装置100の外観構成を示す図であり、図5は、頭部装着型表示装置100の概略構成を示すブロック図である。頭部装着型表示装置100は、半球形状のヘルメット1と、ヘルメット1の左側に配置され、かつ、左眼用画像を撮影する左眼用暗視カメラ2Lと、ヘルメット1の右側に配置され、かつ、右眼用画像を撮影する右眼用暗視カメラ2Rと、表示ユニット10と、左眼用暗視カメラ2Lから左眼用映像信号及び右眼用暗視カメラ2Rから右眼用映像信号が入力され、かつ、表示ユニット10に左眼用映像補正信号及び右眼用映像補正信号を出力する映像信号処理部103とを備える。また、表示ユニット10は、装着者Pの左上方に配置される表示素子(左眼用出射手段)11L及びレンズ(左眼用光学系)12Lと、装着者Pの右上方に配置される表示素子(右眼用出射手段)11R及びレンズ(右眼用光学系)12Rと、装着者Pの左眼EL及び右眼ERの前方に配置されるバイザ(又はコンバイナ)(光学系)13とを有する。そして、表示素子(左眼用出射手段)11Lから出射される左眼用表示光は、レンズ12Lを通過して、バイザ13の反射面で反射されることにより、装着者Pの左眼ELに導かれるとともに、表示素子(右眼用出射手段)11Rから出射される右眼用表示光は、レンズ12Rを通過して、バイザ13の反射面で反射されることにより、装着者Pの右眼ERに導かれる。よって、装着者Pは、観察対象を立体的に視認できるとともに、バイザ13を透過する光により前方実在物も視認できる。
このとき、映像信号処理部103は、左眼用暗視カメラ2Lから左眼用映像信号及び右眼用暗視カメラ2Rから右眼用映像信号が入力されことにより、表示ユニット10に左眼用映像信号及び右眼用映像信号をそのまま左眼用映像補正信号及び右眼用映像補正信号として出力している。
特開2006−189643号公報
ここで、左眼用暗視カメラ2L、右眼用暗視カメラ2R、装着者Pの左眼EL及び右眼ERと、観察対象物Sとの関係について説明する。図6は、左眼用暗視カメラ2L、右眼用暗視カメラ2R、左眼EL及び右眼ERで遠方にある立方体(観察対象物)Sを観察したときの図であり、一方、図7は、左眼用暗視カメラ2L、右眼用暗視カメラ2R、左眼EL及び右眼ERで、近方にある立方体(観察対象物)S及び球体Tを観察したときの図である。
ここで、図6及び図7に示すように、立方体Sの位置は、左眼用暗視カメラ2Lから立方体Sへの方向角αと、右眼用暗視カメラ2Rから立方体Sへの方向角βと、左眼用暗視カメラ2Lと右眼用暗視カメラ2Rとの間のカメラ間距離dCとがわかれば一意的に算出できることになる。視野角が既知である(例えば、視野角が上下方向−15°〜15°、水平方向−20°〜20°である)左眼用暗視カメラ2Lで撮影された左眼用画像が作成されれば、方向角αは、左眼用画像における立方体像の位置により定められる。同様に、視野角が既知である(例えば、視野角が上下方向−15°〜15°、水平方向−20°〜20°である)右眼用暗視カメラ2Rで撮影された右眼用画像が作成されれば、方向角βは、右眼用画像における立方体像の位置により定められる。
このとき、図6に示すように、遠方にある立方体Sを観察したときには、装着者Pの左眼ELから立方体Sへの方向角θと方向角αとの差はほとんどなく、同様に、装着者Pの右眼ERから立方体Sへの方向角φと方向角βとの差もほとんどない。よって、頭部装着型表示装置100において、映像信号処理部103が、左眼用暗視カメラ2Lから左眼用映像信号及び右眼用暗視カメラ2Rから右眼用映像信号が入力されことにより、表示ユニット10に左眼用映像信号及び右眼用映像信号をそのまま左眼用映像補正信号及び右眼用映像補正信号として出力していても、装着者Pは、立方体を正確な距離に視認できていた。
しかし、図7に示すように、近方にある立方体Sを観察したときには、方向角θと方向角αとの差は大きくなり、同様に、方向角φと方向角βとの差も大きくなる。同様に、球体Tを観察したときにも、方向角θと方向角αとの差は大きくなり、同様に、方向角φと方向角βとの差も大きくなる。よって、頭部装着型表示装置100において、映像信号処理部103が、左眼用暗視カメラ2Lから左眼用映像信号、及び、右眼用暗視カメラ2Rから右眼用映像信号が入力されことにより、表示ユニット10に左眼用映像信号及び右眼用映像信号をそのまま左眼用映像補正信号及び右眼用映像補正信号として出力すると、装着者Pは、立方体を正確な距離に視認できず、違和感を感じていた。
なお、図8(a)は、近方にある立方体S及び球体Tを、左眼用暗視カメラ2Lと右眼用暗視カメラ2Rとで撮影したときの画像を示す図であり、図8(b)は、左眼ELと右眼ERとで観察されたとされる画像を示す図である。
そこで、本発明は、近方にある観察対象物を観察したときにも、観察対象を正確な距離に視認できる頭部装着型表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の頭部装着型表示装置は、装着者の頭部の左側に装着され、かつ、左眼用画像を撮影する左眼用暗視カメラと、前記装着者の頭部の右側に装着され、かつ、右眼用画像を撮影する右眼用暗視カメラと、表示ユニットと、前記左眼用暗視カメラから左眼用映像信号及び右眼用暗視カメラから右眼用映像信号が入力され、かつ、前記表示ユニットに左眼用映像補正信号及び右眼用映像補正信号を出力する映像信号処理部とを備え、前記表示ユニットは、左眼用表示光を出射する左眼用出射手段と、右眼用表示光を出射する右眼用出射手段と、前記左眼用表示光の光路を変更して装着者の左眼に導くとともに、前記右眼用表示光の光路を変更して装着者の右眼に導く光学系とを有する頭部装着型表示装置であって、前記映像信号処理部は、前記装着者の左眼と右眼との位置、及び、前記左眼用暗視カメラと右眼用暗視カメラとの位置を位置データとして記憶する記憶手段と、前記左眼用暗視カメラから入力された左眼用映像信号、及び、右眼用暗視カメラから入力された右眼用映像信号を、前記位置データを用いて三角測量の原理に基づいて、装着者の左眼及び右眼の位置から観察されたとされる左眼用映像補正信号及び右眼用映像補正信号に補正する補正信号作成手段と、前記左眼用出射手段に左眼用映像補正信号を出力する左眼用出力手段と、前記右眼用出射手段に右眼用映像補正信号を出力する右眼用出力手段とを有するようにしている。
本発明の頭部装着型表示装置によれば、左眼用暗視カメラから入力された左眼用映像信号、及び、右眼用暗視カメラから入力された右眼用映像信号を、例えば、装着者の左眼と右眼との間の距離と、左眼用暗視カメラと右眼用暗視カメラとの間のカメラ間距離との違いを用いる三角測量の原理に基づいて、装着者の左眼及び右眼の位置から観察されたとされる左眼用映像補正信号及び右眼用映像補正信号に補正する。
例えば、図7に示したように、立方体(観察対象物)Sの位置は、左眼用暗視カメラ2Lから立方体Sへの方向角αと、右眼用暗視カメラ2Rから立方体Sへの方向角βと、左眼用暗視カメラ2Lと右眼用暗視カメラ2Rとの間のカメラ間距離dCとがわかれば一意的に算出できる。よって、まず、例えば、図3(a)に示すように、視野角が既知である(例えば、視野角が上下方向−15°〜15°、水平方向−20°〜20°である)左眼用暗視カメラ2Lで撮影された左眼用画像GLを作成することにより、方向角αを、左眼用画像GLにおける立方体像の位置により定める。次に、左眼用暗視カメラ2Lからの方向角αが算出された立方体像の位置を、視野角が既知である(例えば、視野角が上下方向−15°〜15°、水平方向−20°〜20°である)右眼用暗視カメラ2Rで撮影された右眼用画像GRで探し出すことにより、右眼用暗視カメラ2Rからの方向角βを定める。これにより、カメラ間距離dCは記憶手段に記憶されているので、立方体Sの位置を算出する。
次に、立方体Sの位置が算出されれば、装着者Pの左眼ELと右眼ERとの間の距離dEは記憶手段に記憶されているので、装着者Pの左眼ELの位置から観察されたとされる方向角θと、装着者Pの右眼ERの位置から観察されたとされる方向角φとを定める。これにより、図3(b)に示すように、立方体Sの位置を、左眼用暗視カメラ2Lで撮影されたときの方向角αから、左眼ELの位置から観察される方向角θとなるように補正する。
同様に、右眼用暗視カメラ2Rで撮影されたときの方向角βから、右眼ERの位置から観察されたとされる方向角φとなるように補正する。さらに、同様にして、球体Tの位置を、左眼用暗視カメラ2Lで撮影されたときの方向角α’から、左眼ELの位置から観察される方向角θ’となるように補正する。同様に、右眼用暗視カメラ2Rで撮影されたときの方向角β’から、右眼ERの位置から観察されたとされる方向角φ’となるように補正する。
このように、左眼用暗視カメラ2Lから入力された左眼用映像信号を、装着者Pの左眼ELの位置から観察されたとされる左眼用映像補正信号に補正するとともに、右眼用暗視カメラ2Rから入力された右眼用映像信号を、装着者Pの右眼ERの位置から観察されたとされる右眼用映像補正信号に補正することになる。
したがって、本発明の頭部装着型表示装置によれば、装着者の左眼及び右眼には、左眼及び右眼の位置から観察されたとされる左眼用映像補正信号及び右眼用映像補正信号で作成された左眼用表示光及び右眼用表示光が導かれるので、装着者は、近方にある観察対象物を観察したときにも、観察対象を正確な距離に視認できる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明は、以下に説明するような実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の態様が含まれることはいうまでもない。
図1は、本発明の一実施形態である頭部装着型表示装置20の外観構成を示す図であり、図2は、頭部装着型表示装置20の概略構成を示すブロック図である。頭部装着型表示装置20は、半球形状のヘルメット1と、ヘルメット1の左側に配置され、かつ、左眼用画像GLを撮影する左眼用暗視カメラ2Lと、ヘルメット1の右側に配置され、かつ、右眼用画像GRを撮影する右眼用暗視カメラ2Rと、表示ユニット10と、左眼用暗視カメラ2Lから左眼用映像信号及び右眼用暗視カメラ2Rから右眼用映像信号が入力され、かつ、表示ユニット10に左眼用映像補正信号及び右眼用映像補正信号を出力する映像信号処理部3とを備える。
左眼用暗視カメラ2L及び右眼用暗視カメラ2Rは、取り込んだ赤外光(例えば、610nm以上の波長)の光量を増幅する暗視機能を有するものである。これにより、夜間等の環境下でも、外界の赤外光を発したり反射したりする観察対象物Sを確認できる。
そして、左眼用暗視カメラ2L及び右眼用暗視カメラ2Rは、観察対象物Sの立体視を可能とするため、一定のカメラ間距離(dC)を隔てるようにヘルメット1の左側と右側の同じ高さにそれぞれ配置されるとともに、各撮影方向(光軸)はカメラ間距離(dC)方向と垂直方向となるようにされている。
これにより、例えば、視野角が上下方向−15°〜15°、水平方向−20°〜20°である左眼用暗視カメラ2Lで撮影された左眼用画像GLが作成されるとともに、視野角が上下方向−15°〜15°、水平方向−20°〜20°である右眼用暗視カメラ2Rで撮影された右眼用画像GRが作成されることになる。よって、左眼用画像GLにおける位置がわかれば、左眼用暗視カメラ2Lからの方向角αが定められる。同様に、右眼用画像GRにおける位置がわかれば、右眼用暗視カメラ2Rからの方向角βが定められる。
表示ユニット10は、装着者Pの左上方に配置される表示素子(左眼用出射手段)11L及びレンズ(左眼用光学系)12Lと、装着者Pの右上方に配置される表示素子(右眼用出射手段)11R及びレンズ(右眼用光学系)12Rと、装着者Pの左眼EL及び右眼ERの前方に配置されるバイザ(光学系)13とを有する。そして、表示素子(左眼用出射手段)11Lから出射される左眼用表示光は、レンズ12Lを通過して、バイザ13の反射面で反射されることにより、装着者Pの左眼ELに導かれるとともに、表示素子(右眼用出射手段)11Rから出射される右眼用表示光は、レンズ12Rを通過して、バイザ13の反射面で反射されることにより、装着者Pの右眼ERに導かれる。よって、装着者Pは、観察対象物Sを立体的に視認できるとともに、バイザ13を透過する光により前方実在物も視認できる。
ヘルメット1は、半球形状であり、装着者Pの頭部に装着されるものである。なお、装着者Pは、カメラ間距離(dC)の中心を通る左眼用暗視カメラ2L及び右眼用暗視カメラ2Rの撮影方向(光軸)と同方向上に、左眼ELと右眼ERとの中心がくるように、ヘルメット1を装着することになる。このとき、さらに、カメラ間距離(dC)の中心と、左眼ELと右眼ERとの中心とが同一となるようにすることが好ましい。
映像信号処理部3は、CPU3aを備え、さらに、位置データ等を記憶するメモリ(記憶手段)32と、左眼用表示電子回路3bと、右眼用表示電子回路3cとを有する。
CPU3aが実行する制御・演算内容を機能ごとに分けて説明すると、図2に示すように、左眼用映像補正信号及び右眼用映像補正信号を作成する補正信号作成手段30と、表示素子(左眼用出射手段)11Lに左眼用映像補正信号を出力する左眼用出力手段31Lと、表示素子(右眼用出射手段)11Rに右眼用映像補正信号を出力する右眼用出力手段31Rとを有する。
なお、メモリ32は、装着者Pの左眼ELと右眼ERとの間の距離dE、及び、左眼用暗視カメラ2Lと右眼用暗視カメラ2Rとの間のカメラ間距離dCを位置データとして記憶するものであり、例えば、装着者Pが使用前に、予め、左眼ELと右眼ERとの間の距離dE及びカメラ間距離dCを記憶させることになる。
また、メモリ32には、相対座標(XYZ座標)を記憶する。相対座標は、左眼用暗視カメラ2Lと右眼用暗視カメラ2Rとで形成された3次元座標系(XYZ座標)であり、原点及び各座標軸の方向を任意に定めることができるが、本実施形態では、左眼用暗視カメラ2Lから右眼用暗視カメラ2Rへの方向をX軸方向とし、X軸方向に垂直かつ撮影方向(光軸)に垂直な方向をY軸方向とし、X軸方向及びY軸方向に垂直な方向をZ軸方向とするように定義し、原点を左眼用暗視カメラ2Lと右眼用暗視カメラ2Rとの中点として定義するようにしてある。
左眼用表示電子回路3b及び右眼用表示電子回路3cは、それぞれ、表示素子(左眼用出射手段)11L及び表示素子(右眼用出射手段)11Rに、CPU3aからのデータ(左眼用映像補正信号及び右眼用映像補正信号)に基づいて、駆動信号や制御信号等を出力する。
補正信号作成手段30は、左眼用暗視カメラ2Lから入力された左眼用映像信号、及び、右眼用暗視カメラ2Rから入力された右眼用映像信号を、メモリ32に記憶された位置データを用いる三角測量の原理に基づいて、装着者Pの左眼EL及び右眼ERの位置から観察されたとされる左眼用映像補正信号及び右眼用映像補正信号に補正する制御を行うものである。
例えば、まず、図3(a)に示すように、左眼用暗視カメラ2Lで撮影された左眼用画像GLを作成することにより、方向角αを、左眼用画像GLにおける立方体像の位置により定める。このとき、立方体像の位置を、左眼用画像GLにおける1画素でなく、立方体であると認識した範囲の画素単位で定めることが好ましい。次に、左眼用暗視カメラ2Lからの方向角αが算出された立方体像の位置を、例えば、面積相関法等を用いて、右眼用暗視カメラ2Rで撮影された右眼用画像GRから探し出すことにより、右眼用暗視カメラ2Rからの方向角βを定める。これにより、カメラ間距離dCの位置データはメモリ32に記憶されているので、相対座標(XYZ座標)での立方体Sの位置を算出する。
次に、算出された立方体Sの位置と、装着者Pの左眼ELと右眼ERとの間の距離dEとにより、装着者Pの左眼ELの位置から観察されたとされる方向角θと、装着者Pの右眼ERの位置から観察されたとされる方向角φとを定める。これにより、図3(b)に示すように、立方体Sの位置を、左眼用暗視カメラ2Lで撮影されたときの方向角αから、左眼ELの位置から観察される方向角θとなるように補正する。同様に、右眼用暗視カメラ2Rで撮影されたときの方向角βから、右眼ERの位置から観察されたとされる方向角φとなるように補正する。さらに、同様にして、球体Tの位置を、左眼用暗視カメラ2Lで撮影されたときの方向角α’から、左眼ELの位置から観察される方向角θ’となるように補正する。同様に、右眼用暗視カメラ2Rで撮影されたときの方向角β’から、右眼ERの位置から観察されたとされる方向角φ’となるように補正する。
このように、左眼用暗視カメラ2Lから入力された左眼用映像信号を、装着者Pの左眼ELの位置から観察されたとされる左眼用映像補正信号に補正するとともに、右眼用暗視カメラ2Rから入力された右眼用映像信号を、装着者Pの右眼ERの位置から観察されたとされる右眼用映像補正信号に補正する。
なお、このとき、左眼用映像補正信号では、立方体Sの位置を方向角αから方向角θとなるように補正するため、方向角αを示す位置は、欠損することもありうるが、その位置には遠方に物体があると仮定して、遠方に物体があれば左眼用映像信号と右眼用映像信号とが示す方向角にも差がないと考えられるため、右眼用映像信号における方向角αの物体の画像を挿入することで補間する。また、同様にして、右眼用映像補正信号では、立方体Sの位置を方向角βから方向角φとなるように補正するため、方向角βを示す位置は、欠損することもありうるが、その位置には遠方に物体があると仮定して、左眼用映像信号における方向角βの物体の画像を挿入することで補間する。
左眼用出力手段31Lは、左眼用表示電子回路3bに左眼用映像補正信号を出力する制御を行うものであり、右眼用出力手段31Rは、右眼用表示電子回路3cに右眼用映像補正信号を出力する制御を行うものである。
以上のように、頭部装着型表示装置20によれば、左眼用暗視カメラ2Lから入力された左眼用映像信号、及び、右眼用暗視カメラ2Rから入力された右眼用映像信号を、装着者Pの左眼ELと右眼ERとの間の距離dEとカメラ間距離dCとの違いを用いる三角測量の原理に基づいて、装着者Pの左眼EL及び右眼ERの位置から観察されたとされる左眼用映像補正信号及び右眼用映像補正信号に補正することができる。したがって、装着者Pの左眼EL及び右眼ERには、左眼EL及び右眼ERの位置から観察されたとされる左眼用映像補正信号及び右眼用映像補正信号で作成された左眼用表示光及び右眼用表示光が導かれるので、装着者Pは、近方にある観察対象物を観察したときにも、観察対象を正確な距離で視認できる。
(他の実施形態)
(1)上述した頭部装着型表示装置20では、映像信号処理部3は、表示ユニット10に左眼用映像補正信号及び右眼用映像補正信号を出力する構成としたが、近方に観察対象物がないと判断したときには、表示ユニットに左眼用映像信号及び右眼用映像信号をそのまま左眼用映像補正信号及び右眼用映像補正信号として出力する構成としてもよい。
本発明は、例えば、ヘリコプタや航空機のパイロット、訓練用シミュレータの使用者、民生用の遊戯器や情報端末等の使用者に、画像を提供する頭部装着型表示装置等に利用することができる。
本発明の一実施形態である頭部装着型表示装置の外観構成を示す図である。 本発明の一実施形態である頭部装着型表示装置の概略構成を示すブロック図である。 左眼用暗視カメラ、右眼用暗視カメラ、左眼及び右眼と、観察対象物との関係を説明するための図である。 装着者の頭部に装着される従来の頭部装着型表示装置の外観構成を示す図である。 従来の頭部装着型表示装置の概略構成を示すブロック図である。 左眼用暗視カメラ、右眼用暗視カメラ、左眼及び右眼で、観察対象物を観察したときの図である。 左眼用暗視カメラ、右眼用暗視カメラ、左眼及び右眼で、観察対象物を観察したときの図である。 左眼用暗視カメラ、右眼用暗視カメラ、左眼及び右眼と、観察対象物との関係を説明するための図である。
符号の説明
1 ヘルメット(又はヘッドギア等の頭部保持機構)
2L 左眼用暗視カメラ
2R 右眼用暗視カメラ
3,103 映像信号処理部
3a CPU
3b 左眼用表示電子回路
3c 右眼用表示電子回路
10 表示ユニット
11L 表示素子(左眼用出射手段)
11R 表示素子(右眼用出射手段)
12L レンズ(左眼用光学系)
12R レンズ(右眼用光学系)
13 バイザ(又はコンバイナ)(光学系)
20,100 頭部装着型表示装置
30 補正信号作成手段
31L 左眼用出力手段
31R 右眼用出力手段
32 メモリ(記憶手段)
EL 左眼
ER 右眼
P 装着者

Claims (1)

  1. 装着者の頭部の左側に装着され、かつ、左眼用画像を撮影する左眼用暗視カメラと、
    前記装着者の頭部の右側に装着され、かつ、右眼用画像を撮影する右眼用暗視カメラと、
    表示ユニットと、
    前記左眼用暗視カメラから左眼用映像信号及び右眼用暗視カメラから右眼用映像信号が入力され、かつ、前記表示ユニットに左眼用映像補正信号及び右眼用映像補正信号を出力する映像信号処理部とを備え、
    前記表示ユニットは、左眼用表示光を出射する左眼用出射手段と、
    右眼用表示光を出射する右眼用出射手段と、
    前記左眼用表示光の光路を変更して装着者の左眼に導くとともに、前記右眼用表示光の光路を変更して装着者の右眼に導く光学系とを有する頭部装着型表示装置であって、
    前記映像信号処理部は、前記装着者の左眼と右眼との位置、及び、前記左眼用暗視カメラと右眼用暗視カメラとの位置を位置データとして記憶する記憶手段と、
    前記左眼用暗視カメラから入力された左眼用映像信号、及び、右眼用暗視カメラから入力された右眼用映像信号を、前記位置データを用いて三角測量の原理に基づいて、装着者の左眼及び右眼の位置から観察されたとされる左眼用映像補正信号及び右眼用映像補正信号に補正する補正信号作成手段と、
    前記左眼用出射手段に左眼用映像補正信号を出力する左眼用出力手段と、
    前記右眼用出射手段に右眼用映像補正信号を出力する右眼用出力手段とを有することを特徴とする頭部装着型表示装置。
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