JP2008249597A - クロマトグラフィカラムの支持加圧装置およびクロマトグラフィ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】筒状のカラムを保持し、カラム内を加圧するピストンを動かす支持加圧装置を備える液体クロマトグラフィ装置を軽量化する。
【解決手段】カラム20の側方に複数のジャッキ17を配置し、ジャッキ17の往復動ロッド171を骨組み式の可動フレーム11と接続する。可動フレーム11の支圧ロッド111には、連結ロッド112を介して往復動ロッド171の動きが伝えられる。支圧ロッド11は、可動蓋21の内側に向かって斜めに延び、可動蓋21全体を均一に押圧する。このような可動フレーム11を用いることにより、カラム20を往復動するピストンとして機能する可動蓋21を動かす部材を軽量化する。カラム20の一端を覆う固定蓋22も同様の骨組み式の支持フレーム12で支持することで、クロマトグラフィ装置1をさらに軽量化できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、クロマトグラフィカラムを支持して可動蓋を往復運動させる支持加圧装置および該支持加圧装置にクロマトグラフィカラムが取り付けられてなるクロマトグラフィ装置に関する。
従来、複数の成分を含む混合液から各成分を分離し、また精製するため、液体クロマトグラフィカラム(以下、単に「カラム」と称する場合がある)が利用されている。カラムは、両端が開口した筒体内部に充填剤として吸着剤が充填されて構成され、筒体内部に吸着剤を充填した後、筒体の両開口端面に一対の蓋体が装着される。蓋体の一方はカラムの一方の端面に固定され、他方はカラム内部を往復運動する可動蓋としてカラム内に挿入される。一対の蓋体には試料を導入または排出する貫通孔がそれぞれ形成され、分離・精製に供される試料が、蓋体の一方の側からカラム内へ導入され他方の側からカラム外へ排出される。
このようなクロマトグラフィカラムは、一般にその延伸方向(すなわちカラムの両端同士を結ぶ方向)が設置面に対して垂直となるように設置される。そこで、クロマトグラフィカラムを設置するため、カラム両端から試料を導入および排出できるように好ましくはカラムを宙吊り状態で保持する架台が設けられる。架台にはまた、カラム内を往復運動する可動蓋を動かすピストン機関も取り付けられる。このようなピストン機関が取り付けられた架台は、全体として、クロマトグラフィカラムを支持して可動蓋を動かす支持加圧装置を構成する。
このような支持加圧装置としては、台座を有し、この台座にカラムを保持するとともに、台座上に立てた支柱でピストン機関を保持して、カラム上端側から可動蓋を挿入するものがある(特許文献1)。あるいは、台座上に立てた支柱によってカラムを支えるとともに、台座にピストン機関を取り付けることで、カラム下端側から可動蓋を挿入するものもある(特許文献2)。
特開2005−321302号公報 特開2006−78231号広報
ところで、近年では、特に微生物生産物質を取り扱うバイオテクノロジーや医薬品製造分野を中心に、直径が大きな大型のクロマトグラフィカラムが使用されるようになっている。クロマトグラフィカラムが大型化すると、カラムを支持する架台を含む支持加圧装置も大型化する。
一方で、医薬品等の製造は雑菌等の混入を避けるため、クリーンルーム内で行われる傾向にある。クリーンルームは、内部環境を清浄で無菌的に維持できるよう特別に設計された空間であり、大型な装置や過大な重量物、複雑な構造物を内部に設置することは好ましくない。このため、クロマトグラフィカラムを大径化しつつも、カラムの支持加圧装置を含めたクロマトグラフィ装置全体をできるだけ、コンパクトにすることが求められる。
また、クロマトグラフィカラムの直径を大きくすると、カラムの片側端面を覆う可動蓋全体を均一に押圧することも難しくなる。可動蓋全体を均一に押圧できない場合、カラムの横断面全体が均一に加圧されないため、カラム内部での試料の移動速度が横断面方向で異なるおそれがある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされ、直径が1mを超える大口径のクロマトグラフィカラムを支持加圧する支持加圧装置をコンパクトにし、さらに、このような付帯設備を含むクロマトグラフィ装置全体をコンパクトにすることを目的とする。本発明はまた、クロマトグラフィカラムの横断面全体を均一に押圧できる支持加圧装置を提供することを目的とする。
本発明では、可動蓋を往復運動させるピストン機関をクロマトグラフィカラムの端面と向かい合うように配置する代わりに、複数のジャッキをカラム側面の周りに設ける。そして、各ジャッキの往復動ロッドの動きを可動蓋に伝えるために、複数の棒状部材で軽量化した骨組構造を有するように構成した可動フレームを、ジャッキと可動蓋とに接続することで可動蓋を動かす際に蓋にかかる応力を分散させる。具体的には、本発明は以下を提供する。
(1)固定蓋、該固定蓋と向かい合う可動蓋、および該固定蓋と該可動蓋との間に配置される筒状のカラムを支持し、該可動蓋を該カラムの延伸方向に往復運動させるクロマトグラフィカラムの支持加圧装置であって、 前記カラムの側面の周りに配置され、該カラムの延伸方向に往復運動する往復動ロッドを有する複数のジャッキと、 前記可動蓋と前記往復動ロッドとに連結され該往復動ロッドの運動を該可動蓋に伝える可動フレームと、を備え、 前記可動フレームは、前記可動蓋に連結された複数の支圧ロッドを有し、該支圧ロッドと該可動蓋との連結点は、該可動蓋の中心からの距離が該可動蓋の中心から外縁までの距離の60%以上70%以下となる位置にある支持加圧装置。
(2)前記可動フレームは、前記複数のジャッキの往復動ロッドと前記支圧ロッドとを連結する連結ロッドをさらに有する(1)に記載の支持加圧装置。
(3)前記支圧ロッドと前記可動蓋の面とがなす角度は、45°以上75°以下であり、 前記連結ロッドは、前記可動蓋の面方向に平行に延びている(2)に記載の支持加圧装置。
(4)前記固定蓋に接続されて該固定蓋を支持する支持フレームをさらに備え、 前記支持フレームは、一端が前記固定蓋に連結された複数の固定側支圧ロッドと、該複数の固定側支圧ロッドの他端同士に連結され前記固定蓋の面方向に平行に延びる固定側連結ロッドと、を有する(1)から(3)のいずれかに記載の支持加圧装置。
(5)前記カラムは、前記固定蓋が配置される側の端部にフランジを有しており、 一端が前記フランジと接し該可動蓋と該固定蓋との間を往復運動する持ち上げロッドを有する補助ジャッキをさらに備える(1)から(4)のいずれかに記載の支持加圧装置。
(6)固定蓋、該固定蓋と向かい合う可動蓋と、該固定蓋と該可動蓋との間に配置され内部に充填剤が充填された筒状のカラムと、該固定蓋、該可動蓋、および該カラムを支持して該可動蓋を該カラムの延伸方向に往復運動させる支持加圧装置と、を含むクロマトグラフィ装置であって、 前記支持加圧装置は、(1)から(5)のいずれかに記載の支持加圧装置であるクロマトグラフィ装置。
本発明では、複数のジャッキをカラムの周囲に配置することで、カラム端面と向かい合うようにピストン機関を配置する場合に比べて支持加圧装置を低背化する。荷重の偏りを回避するため、複数のジャッキは、隣接する他のジャッキとの間隔が実質的に等間隔となるようにカラムの周囲に分散配置することが好ましい。特にジャッキの数を偶数として、任意の一対のジャッキ同士はカラム中心に関して実質的に点対称であるとともに、カラムの周囲に沿って互いに隣接するジャッキ同士は実質的に等間隔となるよう配置されていることが好ましい。また、ジャッキ同士の間隔を広くして、固定蓋を移動できる空間を確保すれば、メンテナンスが容易となる。
可動フレームは、各ジャッキから延出する複数の往復動ロッドと接続され、可動蓋の外縁より中央に寄った位置で可動蓋を押圧する複数の支圧ロッドを含む。このように本発明では、可動フレームを複数の棒状部材で構成される骨組み式とし、可動蓋を複数個所で押すことで、可動蓋にかかる応力を分散させる。このため、可動フレーム自体を軽量化できるのみならず可動蓋の板厚をも薄くでき、クロマトグラフィ装置全体を軽量化できる。また、支圧ロッドと可動蓋との連結点を4点以上の複数の点とすることで、可動蓋を押す力を均等化でき、可動蓋の中心から外縁までの距離の60%以上70%以下の位置とすれば、可動蓋の変形を防止してカラム横断面方向にかかる圧力を均等化できる。支圧ロッドと可動蓋との連結点を、可動蓋の中心から外縁までの距離の60%未満の位置にすると可動蓋の外縁付近でのひずみが大きくなり、70%より大きい位置にすると可動蓋の中心付近でのひずみが大きくなってしまう。
クロマトグラフィ装置は、通常、地面に水平な平面を設置面とし、カラムの延伸方向が設置面に対して垂直、カラム両開口端面が設置面に水平となるよう設置される。可動蓋はカラムの上端または下端のどちら側に取り付けてもよいが、直径が1mを超える大口径カラムを使用する場合は、可動蓋を上端側に取り付け、カラム下端は固定蓋で覆うことが好ましい。
このとき、請求項4記載のように複数の棒状部材を組み合わせた斜め部材を有する骨組み式の支持フレームを固定蓋に取り付ければ、固定蓋と可動蓋とに両端が覆われたカラム全体が支持フレームに支持されることになる。斜め部材を有する支持フレームは、台座を脚体で支える架台に比べて軽量であるため、カラム端部にフランジを設けて台座でフランジを保持する特許文献1の例に比べて、クロマトグラフィ装置を軽量化できる。
また、可動フレームの支圧ロッドと可動蓋とを連結する場合と同様に、支持フレームについても、固定側支圧ロッドと固定蓋との連結点を、蓋の中心から外縁までの距離の60%以上70%以下とすれば、固定蓋にかかる圧力を分散できる。このため、支持フレーム自体を軽量化できるのみならず固定蓋の板厚をも薄くできるため、クロマトグラフィ装置全体をさらに軽量化できる。
さらに、請求項5記載のように補助ジャッキを取り付ければ、補助ジャッキの持ち上げロッドで、カラムの固定蓋側端部のフランジを引き上げることで、固定蓋からカラムを上方向に動かすことができ、固定蓋上のスクリーンやシールのメンテナンスができる。また、固定蓋をカラムから分離して取り外す際にも補助ジャッキを使用する。このとき、固定蓋と支持フレームを上下動させる構造も考えられるが、上部の可動蓋を動かすジャッキと同じ大きさのジャッキが必要となるので好ましくない。
本発明によれば、液体クロマトグラフィ装置を軽量化できる。また、可動蓋を押す力を分散して、可動蓋全体を均一に押圧できる。
以下、本発明について図面を用いて詳細に説明する。以下において、同一部材には同一符号を付し、説明を省略または簡略化する。また、図面において各部材には模様を付す場合があるが、これらの模様は説明の便宜のため用いるものであり、材質を示すものではない。図1は、本発明の一実施形態に係る支持加圧装置10にカラム20が支持されてなるクロマトグラフィ装置1の全体斜視図である。図2は、クロマトグラフィ装置1を正面上方(後述する可動蓋21を上側として設置した場合)から見た斜視図である。
支持加圧装置10は、可動フレーム11、支持フレーム12、ジャッキ17および支持台30を含んでいる。カラム20は円筒状で、両方の端面に可動蓋21および固定蓋22がそれぞれ取り付けられている。固定蓋22は、カラム20より直径が大きい。カラム20の一方の端(下端)には固定蓋22を取り付けるためにフランジ部202が設けられ、固定蓋22はフランジ部202に固定される。一方、カラム20は後述するように支持台30から吊り下げないため、カラム20他端(上端)にはフランジ部は形成されていない。可動蓋21は、カラム20内径とほぼ同じ大きさであって、カラム20内壁にシール材を介して接して、その内部を垂直方向(カラム20の延伸方向)に往復動可能である。
カラム20は可動蓋21と固定蓋22との間に配置され、支持フレーム12に固定蓋22を支持させることにより、一対の蓋体で両端を覆ったカラム20を設置面から浮かせて設置する。カラム20の延伸方向は設置面に対して垂直となり、カラム20の横断面は設置面に対して実質的に水平となる。また、クロマトグラフィ装置1は、可動蓋21を上側、固定蓋22を下側とすることから、以下では可動蓋21側を上方、固定蓋22側を下方として説明する。
カラム20は、側方が支持台30に囲われている。支持台30は、カラム20の延伸方向と同じ方向に延びて設置面に対して垂直な脚301を有している。脚301は、この例では3本一組とされ、二組の脚301がカラム20を挟んで互いに向かい合うように配置されている。3本の脚301の外側に位置しカラム20を挟んで向かい合う脚301同士はそれぞれ補強板303で接続されている。また、3本一組の脚301同士はそれぞれ下部補強板304で下部が接続されている。よって、支持台30は平面視四角形枠状である。本実施態様については、図1に示すように補強板303を正面および背面に捉えた状態で説明しているが、正面、背面、側面といった用語は説明の便宜のために使用するものに過ぎない。
一組3本の脚301は、1台のジャッキ台302を支えている。ジャッキ台302にはジャッキ17が垂下する状態で保持されている。1台のジャッキ台302には、2台のジャッキ17が保持されているが、ジャッキ17の数はこれに限定されない。ジャッキ台302は、カラム20を挟んで設けられ、本実施態様では2台のジャッキ17が組となってカラム20の一方の側に実質的に一列に並び、別の2台のジャッキ17が組となってカラム20の反対側に実質的に一列に並んでいる。このように、ジャッキ17をカラム20の側方に配置することで、クロマトグラフィ装置1を低背化できる。また、カラム20を挟んで向かい合うジャッキ17の間の間隔は固定蓋22より広くされており、ジャッキ17の間から固定蓋22を水平方向に移動させることができる。
各ジャッキ17は、一端側から上方にほぼ垂直に延出する往復動ロッド171を有している。往復動ロッド171は、可動フレーム11と接続されている。
可動フレーム11は、支圧ロッド111、1対の連絡ロッド112、および補強ロッド113で構成されている。連絡ロッド112と補強ロッド113は、設置面に水平に延びている。各連絡ロッド112は、同一のジャッキ台302に保持されカラム20の片側の側面に並ぶ一組のジャッキ17から延びる往復動ロッド171の先端(上端)に接続されている。よって、一対の連絡ロッド112は、カラム20の上方にあってカラム20を挟んで向かい合う。補強ロッド113は、連絡ロッド112と直交して一対の連絡ロッド112同士を接続しており、本実施態様においては2本の補強ロッド113が設けられている。
支圧ロッド111は、一端(接続端)が連絡ロッド112に接続され、他端(支圧端)が可動蓋21に接続されている。これにより、往復動ロッド171の動きは、連絡ロッド112を介して支圧ロッド111に伝えられる。ジャッキ17としては、往復動ロッド171を上または下の両方に強制的に動かすことができる流体圧ジャッキを用いている。具体的には、油を満たしたシリンダ内部にピストンを有しており、ピストンの上側、または下側のどちらかを選んでポンプで油等の流体をシリンダ内部に送り込む。ピストンには往復動ロッド171の基端が接続されており、ピストンの上側から流体が供給されれば、ピストンは押し下げられて往復動ロッド171は固定蓋22側へ向かって強制的に降下される。逆に、ピストンの下側から流体を供給すれば、ピストンを押し上げて往復動ロッド171を可動蓋21側へ向けて強制的に上昇させることができる。なお、可動蓋21をスムーズに上下動させるためには、4つのジャッキ17の動きを同調させるとよい。
図3は、前記ジャッキ17を用いた可動蓋21の動きを説明するための模式図であり、支持台30を省略してクロマトグラフィ装置1を正面から見た図である。往復動ロッド171を下げると(すなわち固定蓋22側に動かすと)支圧ロッド111は可動蓋21を押し、カラム20内部に圧力がかけられる。また、往復動ロッド171を上昇させると支圧ロッド111も上がり、図3に示すように可動蓋21はカラム20から取出される方向に動く。
本実施態様の支持加圧装置10は、各ジャッキ台302に2台ずつ取り付けられた合計4台の補助ジャッキ18をさらに備える。補助ジャッキ18からは持ち上げロッド181が延出している。持ち上げロッド181は、往復動ロット171と逆方向、すなわち固定蓋22側に向かって垂直方向下向きに延びており、その先端がフランジ部202と接するように設置されている。
また、本発明では支圧ロッド111の支圧端は、可動蓋21の外縁付近より内側に位置づけられている。具体的には、支圧ロッド111の支圧端が可動蓋21に取り付けられた位置は、可動蓋21のほぼ中心に設けられた液導入路211から外縁までの長さ(すなわち可動蓋21の半径とほぼ同じ長さ)の60%以上70%以下の範囲内にある。より具体的には、支圧端の取り付け位置は、可動蓋21の外縁が描く円と同心円であり可動蓋21の外縁が描く円の60%〜70%の直径の円形を描く。
このとき支圧ロッド111は、可動蓋21に対して傾斜し、可動フレーム11は斜め部材を有する骨組構造とされている。支圧ロッド111の傾斜角は45°〜75°程度であればよく、例えば60°程度とするとよい。
このように、可動蓋21を動かす機構を複数の棒状部材で構成した骨組み式のフレームとすれば、可動蓋21を押圧する力を分散させることができる。このため、可動フレーム11を構成する棒材を細くでき、また、固定蓋22の板厚を薄くすることができ、クロマトグラフィ装置1を軽量化できる。また、支圧ロッド111の支圧端を、可動蓋21の内側寄りにすれば、可動蓋21全体をより均一に押すことができる。
支持フレーム12は、可動フレーム11とほぼ同様の構成であり、固定側支圧ロッド121と、一対の固定側連絡ロッド122と、固定側補強ロッド123とを有する。一対の固定側連絡ロッド122は設置面に水平に延びてカラム20を挟んで互いに向かい合い、固定側補強ロッド123は向かい合う固定側連絡ロッド122と直交してこれらを接続する。
固定側支圧ロッド121は一端が固定側連絡ロッド122に接続され、他端が固定側固定蓋22に斜めに接続されている。固定側支圧ロッド121も固定蓋22の外縁より内側に取り付けられている。具体的には、固定側支圧ロッド121は、固定蓋22のほぼ中心に設けられた液導出路221から外縁までの長さ(すなわち固定蓋22の半径とほぼ同じ長さ)の60%以上70%以下の範囲内に取り付けられている。固定側支圧ロッド121の傾斜角は45°〜75°程度であればよく、例えば60°程度とするとよい。
支持フレーム12は、固定側連絡ロッド122と固定側補強ロッド123とが支持台30の下部の受け台40に接するように設置され、両端に可動蓋21と固定蓋22が取り付けられたカラム20が設置面から浮いた状態で支持フレーム12によって支持される。支持フレーム12が設置される受け台40は、支持台30の下部補強板304に沿って支持台30に接続されており、図では三角柱の形状であるが、四角柱やこれら以外の多角柱の形状でもよく、板状のものであってもよい。
このように、骨組み式の支持フレーム12でカラム20を支えれば、従来のように、カラムを中空に保持するためにカラム上部にフランジを設けて上部フランジを支持台に吊り下げる必要がない。また、支持フレーム12を用いれば、固定蓋22にかかる力が分散されるため、固定蓋22の板厚を薄くできる。よって、支持フレーム12を用いることで、更なる軽量化が図れる。
本発明は上記実施態様に限定されない。図4に本発明の第2実施態様として、第1実施態様の支持加圧装置10の可動フレーム11と異なる可動フレーム11Bを有する支持加圧装置を示す。可動フレーム11Bの各支圧ロッド111Bは、垂直に延びる1本の軸の先端が2股になった略Y字状である。各支圧ロッド111Bの軸は、各往復動ロッド171に接続され上下両方向に延びる2本の連絡ロッド112Bに支持され、連絡ロッド112Bを介して往復動ロッド171の動きが伝達されるように構成されている。
この実施態様では、可動フレーム11Bは、4本の支圧ロッド111Bを有しており、連絡ロッド112Bと支圧ロッド111Bの接続点同士は、補強ロッド113Bで結ばれている。この例でも、支圧ロッド111Bは、その取り付け位置が可動蓋の外周円に対して60%〜70%程度の大きさの略円形を描くように、可動蓋に取り付けられるが、図4では、第1実施態様の支持加圧装置10との相違点である可動フレーム11Bのみを示している。
図5は、本発明の第3実施態様として、さらに別の可動フレーム11Cを有する支持加圧装置の一部を示す斜視図である。可動フレーム11Cは、第2実施態様の可動フレーム11Bと同じ支圧ロッド111Bを備える。各支圧ロッド111Bの軸は、各往復動ロッド171から下向きおよび水平に延びる2本の連絡ロッド112Cに支持されている。補強ロッド113Cは、第2実施態様の可動フレーム11Bの場合と同様に、連絡ロッド112Cと支圧ロッド111Bとの接続点同士を連結する。この例でも、支圧ロッド111Bは、その取り付け位置が可動蓋の外周円に対して60%〜70%程度の大きさの略円形を描くように、可動蓋に取り付けられる。
このように、本発明は、その範囲内で様々な変形が可能であり、固定フレームも、可動フレームと同様の変形が可能である。
設計例として、同一材料を用いることとして、図6に示す従来技術に係るクロマトグラフィ装置3と、図1に示す本発明の第1実施態様に係るクロマトグラフィ装置1とを設計した。従来技術に係るクロマトグラフィ装置3では、支持台30´からカラム20´を吊り下げるため、上部にもフランジ部212を設けたカラム20´を使用した。クロマトグラフィ装置3では、ジャッキ17´はカラム20´に垂直となるように設けたため、背が高くなった。また、可動蓋21´の中央を一本のジャッキ17´で押すため、可動蓋21´の板厚を厚くする必要があった。また、固定蓋22´を外周で固定しているため、固定蓋22´の板厚を厚くする必要があった。
カラムは直径2m、高さ0.5mとして設計した結果、本発明に係るクロマトグラフィ装置1の設置面(下端)から上端までの高さは3.5m、重量は6,000kgとなった。一方、従来技術に係るクロマトグラフィ装置3は、設置面から上端までの高さが5m、重量は13,000kgとなった。
このように、本発明によればクロマトグラフィ装置を軽量化できることが示された。
本発明は、液体クロマトグラフィ装置に用いることができる
本発明の第1実施態様に係る支持加圧装置を有するクロマトグラフィ装置の斜視図。 前記クロマトグラフィ装置の正面上方からの斜視図。 前記クロマトグラフィ装置の一部の正面図。 本発明の第2実施態様に係る支持加圧装置の斜視図。 本発明の第3実施態様に係る支持加圧装置の斜視図。 従来技術に係るクロマトグラフィ装置の正面図。
符号の説明
1、3 液体クロマトグラフィ装置
10 支持加圧装置
11 可動フレーム
12 支持フレーム
17 ジャッキ
18 補助ジャッキ
20 カラム
21 可動蓋
22 固定蓋
30 支持台
40 受け台
111 支圧ロッド
112 連絡ロッド
113 補強ロッド
121 固定側支圧ロッド
122 固定側連絡ロッド
123 固定側補強ロッド

Claims (6)

  1. 固定蓋、該固定蓋と向かい合う可動蓋、および該固定蓋と該可動蓋との間に配置される筒状のカラムを支持し、該可動蓋を該カラムの延伸方向に往復運動させるクロマトグラフィカラムの支持加圧装置であって、
    前記カラムの側面の周りに配置され、該カラムの延伸方向に往復運動する往復動ロッドを有する複数のジャッキと、
    前記可動蓋と前記往復動ロッドとに連結され該往復動ロッドの運動を該可動蓋に伝える可動フレームと、を備え、
    前記可動フレームは、前記可動蓋に連結された複数の支圧ロッドを有し、該支圧ロッドと該可動蓋との連結点は、該可動蓋の中心からの距離が該可動蓋の中心から外縁までの距離の60%以上70%以下となる位置にある支持加圧装置。
  2. 前記可動フレームは、前記複数のジャッキの往復動ロッドと前記支圧ロッドとを連結する連結ロッドをさらに有する請求項1に記載の支持加圧装置。
  3. 前記支圧ロッドと前記可動蓋の面とがなす角度は、45°以上75°以下であり、
    前記連結ロッドは、前記可動蓋の面方向に平行に延びている請求項2に記載の支持加圧装置。
  4. 前記固定蓋に接続されて該固定蓋を支持する支持フレームをさらに備え、
    前記支持フレームは、一端が前記固定蓋に連結された複数の固定側支圧ロッドと、該複数の固定側支圧ロッドの他端同士に連結され前記固定蓋の面方向に平行に延びる固定側連結ロッドと、を有する請求項1から3のいずれかに記載の支持加圧装置。
  5. 前記カラムは、前記固定蓋が配置される側の端部にフランジを有しており、
    一端が前記フランジと接し該可動蓋と該固定蓋との間を往復運動する持ち上げロッドを有する補助ジャッキをさらに備える請求項1から4のいずれかに記載の支持加圧装置。
  6. 固定蓋、該固定蓋と向かい合う可動蓋と、該固定蓋と該可動蓋との間に配置され内部に充填剤が充填された筒状のカラムと、該固定蓋、該可動蓋、および該カラムを支持して該可動蓋を該カラムの延伸方向に往復運動させる支持加圧装置と、を含むクロマトグラフィ装置であって、
    前記支持加圧装置は、請求項1から5のいずれかに記載の支持加圧装置であるクロマトグラフィ装置。
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