JP2008241950A - 干渉計及び復調器並びに分岐素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】分岐素子の不完全性により生ずる偏光依存性(PDFS)を低減することができる干渉計、当該干渉計を備える復調器、及び当該干渉計で用いられる分岐素子を提供する。
【解決手段】干渉計1は、透明基板11a上に分岐膜11bが形成されてなり、入射光L0を分岐光L1,L2に分岐するビームスプリッタ11と、分岐光L1,L2をビームスプリッタ14に向けてそれぞれ反射する直角プリズムミラー12,13と、透明基板14a上に分岐膜14bが形成されてなり、分岐光L1,L2を干渉させるビームスプリッタ14とを備える。ビームスプリッタ14は、分岐光L1に対する透明部材14aと分岐膜14bとの位置関係が、入射光L0に対するビームスプリッタ11の透明部材11aと分岐膜11bとの位置関係とは逆になるよう配置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、干渉計、当該干渉計を備える復調器、及び当該干渉計で用いられる分岐素子に関する。
干渉計は、一般的に、入射光を複数の分岐光に分岐し、異なる光路を介した分岐光を干渉させて干渉縞等を測定するものである。この干渉計の一種として、一方の分岐光に対して他方の分岐光を遅延させて干渉させる遅延干渉計がある。図11は、従来の遅延干渉計の構成を示す図である。図11に示す遅延干渉計100は、ビームスプリッタ101及び平面ミラー102,103を備えるマイケルソン型の遅延干渉計である。
ビームスプリッタ101は、例えばガラス基板101a上に所定の誘電体多層膜101bを形成してなる平板状の部材であり、入射光L100を反射するとともに透過させて所定の強度比(例えば、1対1)を有する分岐光L101,L102に分岐する。また、ビームスプリッタ101は、平面ミラー102の各々で反射された分岐光L101,L102を合波して干渉させるとともに、干渉により得られた干渉光を所定の強度比(例えば、1対1)で分岐する。このビームスプリッタ101は、誘電体多層膜101bが形成された面に対して入射光L100が所定の角度(例えば、45°)をもって入射するように配置される。
平面ミラー102は、ビームスプリッタ101で分岐された一方の分岐光L101の光路上に、その反射面が光路に対して垂直となるよう配置され、ビームスプリッタ101からの分岐光L101をビームスプリッタ101に向けて反射する。平面ミラー103は、ビームスプリッタ101で分岐された他方の分岐光L102の光路上に、その反射面が光路に対して垂直となるよう配置され、ビームスプリッタ101からの分岐光L102をビームスプリッタ101に向けて反射する。尚、図11に示す遅延干渉計100においては、分岐光L102の光路長よりも分岐光L101の光路長が所定長だけ長くなるように平面ミラー102,103の位置決めがなされている。
上記構成において、入射光L101が遅延干渉計100に入射すると、ビームスプリッタ101で分岐光L101,L102に分岐される。分岐光L101,L102は平面ミラー102,103でそれぞれ反射されて再びビームスプリッタ101に入射する。ここで、分岐光L101の光路長は、分岐光L102の光路長よりも所定長だけ長いため、分岐光L101は分岐光L102に対して所定の時間だけ遅延する。その後、分岐光L101,L102はビームスプリッタ101で合波されて干渉されることにより、分岐光L102と上記の時間だけ遅延した分岐光L101との位相比較が行われ、その比較結果に応じた強度を有する干渉光が出力光L103,L104として出力される。
図12は、図11に示す従来の遅延干渉計の変形例を示す図である。図12に示す遅延干渉計200は、図11に示す平面ミラー102,103に代えて直角プリズムミラー202,203を備えるマイケルソン型の遅延干渉計である。直角プリズムミラー202,203を備えることにより、分岐光L101,L102の往路と復路とをずらす(オフセットを持たせる)ことができるとともに、入射光L100に対する出力光L103の射出位置も異ならせることができる。
尚、以上の遅延干渉計100,200は、例えば差動位相変調方式(DPSK:Differential Phase Shift Keying)等の変調方式によって変調された光信号を波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)して伝送するWDM光通信システムの復調器に設けられる。尚、上記の差動移動変調方式とは、先行する信号の位相に対する相対的な位相差をとって変調する変調方式をいう。遅延干渉計100,200を復調器で用いる場合には、分岐光L101が分岐光L102に対して被変調光の変調レートの1ビット分に相当する時間だけ遅延するように各々の光路長を設定し、被変調光を入射光L100として入射させることにより被変調光を復調することができる。
尚、従来の遅延干渉計を備えるWDM光通信システムの復調器の詳細については、例えば以下の特許文献1を参照されたい。
特表2004−516743号公報
ところで、遅延干渉計100,200が備えるビームスプリッタ101は、入射光L100の偏光状態(S偏光、P偏光)に関わらず、分岐光L101,L102間の相対的な位相差を生じずに入射光L100を所定の強度比で分岐するのが理想的である。しかしながら、実際のビームスプリッタ101は理想的なものではないため、その不完全性に起因して入射光L100の偏光状態に応じて分岐光L101,L102間の相対的な位相差が生じてしまう。
この位相差によって、遅延干渉計100,200の位相が入射光L100の偏光状態によって変化する現象(PDFS:Polarization Dependent Frequenc Shift)が生ずるという問題があった。また、偏光依存性(PDFS)は、図11,図12に示すような遅延干渉計100,200のみで生ずる遅延干渉計の固有の問題ではなく、ハーフミラー、ビームスプリッタ等の分岐素子を備える一般的な干渉計で生ずる問題である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、分岐素子の不完全性により生ずる偏光依存性(PDFS)を低減することができる干渉計、当該干渉計を備える復調器、及び当該干渉計で用いられる分岐素子を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様による干渉計は、入射光(L0)を第1分岐光(L1)と第2分岐光(L2)とに分岐するとともに、互いに異なる光路を介した前記第1分岐光と前記第2分岐光とを干渉させる干渉計(1、2、5)において、透明部材(11a、21a、51a)と当該透明部材上に形成された分岐膜(11b、21b、51b)とを有し、前記入射光を反射及び透過させて前記第1分岐光と前記第2分岐光とに分岐する第1分岐素子(11、21、51)と、透明部材(14a、22a、54a)と当該透明部材上に形成された分岐膜(14b、22b、54b)とを有し、前記第1分岐素子で反射された前記第1分岐光に対する前記透明部材と前記分岐膜との位置関係が、前記入射光に対する前記第1分岐素子の前記透明部材と前記分岐膜との位置関係とは逆になるよう配置され、互いに異なる光路を介した前記第1分岐光と前記第2分岐光とを干渉させる第2分岐素子(14、22、54)とを備えることを特徴としている。
この発明によると、入射光が第1分岐素子に入射すると第1分岐光と第2分岐光に分岐され、これらの第1分岐光及び第2分岐光は、第1分岐光に対する透明部材と分岐膜との位置関係が、入射光に対する第1分岐素子の透明部材と分岐膜との位置関係とは逆になるよう配置された第2分岐素子に入射することにより干渉する。
また、本発明の第1の態様による干渉計は、前記透明部材が、断面形状が直角二等辺三角形である三角柱形状であって、前記直角二等辺三角形の斜辺を含む面である斜面上に前記分岐膜が形成されており、前記第1分岐素子及び前記第2分岐素子は、断面形状が直角二等辺三角形である三角柱形状の第2透明部材(21c、22c)の斜面を、前記分岐膜が形成された前記透明部材の斜面に貼り合わせてなることを特徴としている。
上記課題を解決するために、本発明の第2の態様による干渉計は、入射光(L0)を第1分岐光(L1)と第2分岐光(L2)とに分岐するとともに、互いに異なる光路を介した前記第1分岐光と前記第2分岐光とを干渉させる干渉計(3、4)において、前記入射光を前記第1分岐光と前記第2分岐光に分岐する第1分岐部(Z1)と、前記入射光を前記第1分岐部で分岐する際に生ずる前記第1分岐光と前記第2分岐光との位相差を補償しつつ、互いに異なる光路を介した前記第1分岐光と前記第2分岐光とを干渉させる第2分岐部(Z2)とを有する分岐素子(31、41)を備えることを特徴としている。
この発明によると、入射光が分岐素子の第1分岐部に入射すると第1分岐光と第2分岐光に分岐され、これらの第1分岐光及び第2分岐光が分岐素子の第2分岐部に入射することにより位相差が補償された上で干渉する。
また、本発明の第2の態様による干渉計が備える前記分岐素子は、平板状の透明部材(31a)と、当該透明部材の表面(Q11)及び裏面(Q12)の各々に、前記表面及び裏面に対して垂直な方向から見た場合に互いに重ならないよう部分的に形成された分岐膜(31b、31c)とからなり、前記透明部材の表面に前記分岐膜が形成された部分が前記第1分岐部とされ、且つ前記透明部材の裏面に前記分岐膜が形成された部分が前記第2分岐部とされ、前記入射光が前記透明部材の表面側から前記第1分岐部に入射するとともに、前記第1分岐部で反射された前記第1分岐光が前記透明部材の表面側から前記第2分岐部に入射するよう配置されることを特徴としている。
また、本発明の第2の態様による干渉計が備える前記分岐素子は、断面形状が直角二等辺三角形である三角柱形状であって、前記直角二等辺三角形の斜辺を含む面である斜面上に部分的に分岐膜(41c)が形成された第1透明部材(41a)と、断面形状が直角二等辺三角形である三角柱形状であって、前記直角二等辺三角形の斜辺を含む面である斜面上に部分的に分岐膜(41d)が形成された第2透明部材(41b)とを有し、前記分岐膜同士が重ならないように前記第1透明部材の斜面と前記第2透明部材の斜面とを貼り合わせてなり、前記第1透明部材の斜面に前記分岐膜が形成された部分が前記第1分岐部とされ、且つ前記透明部材の裏面に前記分岐膜が形成された部分が前記第2分岐部とされ、前記第1分岐部で反射された前記第1分岐光に対する前記第2分岐部における前記第2透明部材と前記分岐膜との位置関係が、前記入射光に対する前記第1分岐部における前記第1透明部材と前記分岐膜との位置関係とは逆になるよう配置されることを特徴としている。
また、本発明の第1,第2の態様による干渉計は、互いに異なる光路を介する前記第1分岐光及び前記第2分岐光の各々を前記分岐素子に向けて反射する反射部材(12、13)を備えることを特徴としている。
本発明の復調装置は、差動位相変調された光信号(L10)を復調する復調器(60)において、前記第1分岐光及び前記第2分岐光との光路長差が、前記第2分岐光に対して前記第1分岐光が前記光信号の変調レートの1ビット分に相当する時間だけ遅延するように設定された上記の何れかに記載の干渉計と、前記干渉計で得られる干渉光を受光して復調信号を生成する光検出器(70)とを備えることを特徴としている。
本発明の第1の態様による分岐素子は、入射光(L0)を分岐する分岐素子(31)において、平板状の透明部材(31a)と、前記透明部材の表面及び裏面の各々に、前記表面及び裏面に対して垂直な方向から見た場合に互いに重ならないよう部分的に形成された分岐膜(31b,31c)とを有することを特徴としている。
本発明の第2の態様による分岐素子は、入射光(L0)を分岐する分岐素子(41)において、断面形状が直角二等辺三角形である三角柱形状であって、前記直角二等辺三角形の斜辺を含む面である斜面上に部分的に分岐膜(41c)が形成された第1透明部材(41)と、断面形状が直角二等辺三角形である三角柱形状であって、前記直角二等辺三角形の斜辺を含む面である斜面上に部分的に分岐膜(41d)が形成された第2透明部材(41b)とを有し、前記分岐膜同士が重ならないように前記第1透明部材の斜面と前記第2透明部材の斜面とを貼り合わせてなることを特徴としている。
本発明によれば、入射光が分岐素子で分岐される際に生ずる分岐光間の位相差が、分岐光が分岐素子で合波される際に補償されるため、分岐素子の不完全性により生ずる偏光依存性(PDFS)を低減することができるという効果がある。
以下、図面を参照して本発明の実施形態による干渉計及び復調器並びに分岐素子について詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態による干渉計の要部構成を示す図である。図1に示す通り、本実施形態の干渉計1は、ビームスプリッタ11(第1分岐素子)、直角プリズムミラー12,13(反射部材)、及びビームスプリッタ14(第2分岐素子)を備えるマイケルソン型の遅延干渉計である。
ビームスプリッタ11は、平板状の透明基板11a(透明部材)と透明基板11aの一面に形成された分岐膜11bとからなり、入射光L0を所定の強度比(例えば、1対1)を有する分岐光L1(第1分岐光)と分岐光L2(第2分岐光)とに分岐する。上記の透明基板11aは、例えばガラスの一種である「BK7」からなるガラス基板等であり、上記の分岐膜11bは、例えば誘電体多層膜、金属の薄膜、又は誘電体多層膜と金属の薄膜とを組み合わせた薄膜等である。
直角プリズムミラー12は、断面形状が直角二等辺三角形である三角柱形状であって、直交する2つの面を反射面とするミラーであり、ビームスプリッタ11で反射された分岐光L1をその光路をシフトさせてビームスプリッタ14に向けて反射する。つまり、ビームスプリッタ11から直角プリズムミラー12に向かう分岐光L1の往路と、直角プリズムミラー12からビームスプリッタ14に向かう分岐光L1の復路は異なる光路となる。
直角プリズムミラー13は、直角プリズムミラー12と同様に、断面形状が直角二等辺三角形である三角柱形状であって、直交する2つの面を反射面とするミラーであり、ビームスプリッタ11を透過した分岐光L2をその光路をシフトさせてビームスプリッタ14に向けて反射する。つまり、ビームスプリッタ11から直角プリズムミラー13に向かう分岐光L2の往路と、直角プリズムミラー13からビームスプリッタ14に向かう分岐光L2の復路は異なる光路となる。
ビームスプリッタ14は、平板状の透明基板14a(透明部材)と透明基板14aの一面に形成された分岐膜14bとからなり、直角プリズムミラー12,13の各々で反射された分岐光L1,L2を合波して干渉させるとともに、干渉により得られた干渉光を所定の強度比(例えば、1対1)を有する干渉光L3と干渉光L4とに分岐する。この干渉光L3,L4は外部に射出される。上記の透明基板14aは、透明基板11aと同様に、例えばガラスの一種である「BK7」からなるガラス基板等である。また、上記の分岐膜14bは、例えば誘電体多層膜、金属の薄膜、又は誘電体多層膜と金属の薄膜とを組み合わせた薄膜等であり、ビームスプリッタ11の透明基板11a上に形成される分岐膜11bと同一の構造を有し、同様の反射・透過特性(好ましくは、同一の反射・透過特性)を有する。
ここで、ビームスプリッタ14は、ビームスプリッタ11で反射された分岐光L1に対する透明基板14aと分岐膜14bとの位置関係が、入射光L0に対するビームスプリッタ11の透明基板11aと分岐膜11bとの位置関係とは逆になるように配置される。つまり、図1を参照すると、ビームスプリッタ11は、入射光L0が最初に分岐膜11bに入射し、次いで分岐膜11bを透過した光(分岐光L2)が透明基板11aに入射する位置関係に配置されている。これに対し、ビームスプリッタ14は、ビームスプリッタ11で反射された分岐光L1が最初に透明基板14aに入射し、次いで分岐膜14bに入射する位置関係に配置されている。
ビームスプリッタ11に対するビームスプリッタ14の配置を上記の配置にするのは、ビームスプリッタ11が入射光L0を分岐する際に生ずる分岐光L1,L2間の位相差を、ビームスプリッタ14で分岐光L1,L2を干渉させる際に補償するためである。この位相差が補償されれば、干渉計1の位相が入射光の偏光状態によって変化する現象(PDFS:Polarization Dependent Frequenc Shift)を低減することができる。
次に、ビームスプリッタ11,14の配置を上記の配置としたときの干渉計1の特性について説明する。図2は、本発明の第1実施形態における干渉計1の特性を説明するための図である。いま、図2(a)に示す通り、ビームスプリッタ11に入射する2つの入射光をain,binとし、ビームスプリッタ11から射出される2つの射出光をaout,boutとする。このとき、これらの入射光及び射出光の関係は、以下の(1)式で表すことができる。
Figure 2008241950
尚、上記(1)式中の変数r11は分岐膜11bの面Q1側における振幅反射率であり、変数t12は分岐膜11bの面Q1側における振幅透過率である。また、変数t21は分岐膜11bの面Q2側における振幅透過率であり、変数r22は分岐膜11bの面Q2側における振幅反射率である。ここで、振幅反射率r11,r22及び振幅透過率t12,r21を以下の(2)式で表す。
Figure 2008241950
但し、上記(2)式中の変数R,Tは、それぞれビームスプリッタ11の強度反射率及び強度透過率であり、R+T=1なる関係が成り立つ。また、変数αは、ビームスプリッタ11で生ずる透過光を基準とした反射光の位相差である。仮に、ビームスプリッタ11が理想的なものであるとすると位相差αは「0」となる。この位相差αの値は、ビームスプリッタ11の構造で決まるものであり、また、入射光の偏光状態によっても変動する。尚、実際のビームスプリッタ11で生ずる位相ずれは、透過光及び反射光の何れか一方又は双方に生ずることが考えられるが、ここでは簡単のために、透過光には位相ずれが生じずに反射光のみに位相ずれが生じるとしている。
また、入射光ain,binがビームスプリッタ11を通過する際の損失はないものとし、|ain|+|bin|=|aout|+|bout|なるエネルギー保存則を考慮すると、以下の(3)式で表される振幅反射率r11,r22及び振幅透過率t12,r21の関係式が得られる。
Figure 2008241950
尚、上記(3)式中の変数t12 は振幅透過率t12の複素共役であり、変数r22 は振幅反射率r22の複素共役である。
次に、干渉計1について考える。図2(b)は干渉計1を簡略化した図である。いま、図2(b)に示す通り、ビームスプリッタ11に入射する2つの入射光をain,binとし、入射光ainの入射方向とは逆向きに射出される射出光をaout、入射光binの入射方向とは逆向きに射出される射出光をboutとする。ここで、図2(b)に示すビームスプリッタ11,14に代えて図11に示すビームスプリッタ101が配置されているものとし、従来の干渉計100の特性について考察する。従来の干渉計100における入射光及び射出光の関係は、以下の(4)式で表すことができる。
Figure 2008241950
但し、上記(4)式中の変数kは入射光ain,bin及び射出光aout,boutの波数であり、L,Lはそれぞれ分岐光L101,L102の光路の光路長である。また、変数Δφは分岐光L101,L102の光路長差によって生ずる分岐光L2に対する分岐光L1の位相差であり、以下の(5)式で表される。
Figure 2008241950
尚、上記(5)式中の変数cは光速、変数λ,fは入射光ain,bin及び射出光aout,boutの波長及び周波数であり、変数Tは分岐光L2に対する分岐光L1の遅延時間、変数FSRは分岐光L1,L2を干渉させて得られる干渉光の周波数間隔(Free Spectral Range)である。
ここで、図11に示す干渉計100に合わせて入射光bin=0とすると、干渉光L103,L104のパワーP,Pは以下の(6)式で表される。
Figure 2008241950
上記(6)式を参照するとei2αなる項が含まれており、これによって干渉計100の位相が変動する偏光依存性(PDFS)が引き起こされることが分かる。すなわち、従来の干渉計100でPDFSが存在するのは、単に位相項ei2αが残存するからのみではなく、位相項ei2αが残存し、且つ、変数αというパラメータが偏光状態(S偏光、P偏光)によって変化するためである。
従来の干渉計100について用いた以上の手法と同様の手法を用いると、本実施形態の干渉計1における入射光及び射出光の関係は、以下の(7)式で表すことができる。尚、ここでは分岐光L1の光路長が分岐光L101の光路長Lと等しく、分岐光L2の光路長が分岐光L102の光路長Lと等しいとしている。また、以下の(7)式中の位相差Δφは上記(5)式で表される。
Figure 2008241950
ここで、図1に示す干渉計1に合わせて入射光bin=0とすると、干渉光L3,L4のパワーP,Pは以下の(8)式で表される。
Figure 2008241950
上記(8)式と上記(6)式とを比較すると、上記(8)式においては上記(6)式に存在したei2αなる項が消えているのが分かる。これから、ビームスプリッタ11で生ずる透過光を基準とした反射光の位相差が解消され、干渉計1の位相が変動する偏光依存性(PDFS)を解消されるのが分かる。
図3は、本発明の第1実施形態による干渉計1の透過特性を示す図であって、(a)は従来の干渉計100の透過特性を示す図であり、(b)は本実施形態の干渉計1の透過特性を示す図である。尚、図3に示す透過特性は、波長を変えつつ偏光状態がランダムな入射光を干渉計1,100に入射させたときの干渉計1,100の透過特性を示す図である。尚、図3においては、横軸に波長、縦軸に損失をそれぞれとっており、図中符号Vを付した矢印で指し示す部分は、分岐光が互いに弱め合う「節」である。
図3において、符号G1を付した曲線は偏光状態がランダムな入射光を干渉計1,100に入させたときの干渉計1,100の最大透過率を示している。また、符号G2を付した曲線は偏光状態がランダムな入射光を干渉計1,100に入させたときの干渉計1,100の最小透過率を示している。
まず、図3(a)を参照すると、従来の干渉計100においては、1550〜1550.5[nm]の殆どの波長領域に亘って最大透過率G1と最小透過率G2との間に差が生ずることが分かる。しかも、その差は、節Vの部分で値が大きくなることが分かる。これは、偏光状態がランダムな入射光をビームスプリッタ11に入射させているため、偏光状態に応じた位相差が分岐光L1,L2間に生じ、この位相差の分だけ分岐光L1,L2が弱め合うためであると考えられる。
これに対し、図3(b)を参照すると、本実施形態の干渉計1においては、1550〜1550.5[nm]の殆どの波長領域に亘って最大透過率G1と最小透過率G2とがほぼ一致していることが分かる。これは、ビームスプリッタ14によって分岐光L1,L2間の位相差が補償されて分岐光L1,L2が弱め合う量が低減されるためであると考えられる。
以上の通り、本実施形態の干渉計1によれば、ビームスプリッタ11で反射された分岐光L1に対する透明基板14aと分岐膜14bとの位置関係が、入射光L0に対するビームスプリッタ11の透明基板11aと分岐膜11bとの位置関係とは逆になるようにビームスプリッタ14を配置し、入射光L0をビームスプリッタ11で分岐する際に生ずる分岐光L1,L2間の位相差を補償しているため、ビームスプリッタ11の不完全性により生ずる干渉計1の偏光依存性(PDFS)を低減することができる。
尚、図1においては、入射光L0が最初に分岐膜11bに入射し、次いで分岐膜11bを透過した光(分岐光L2)が透明基板11aに入射する位置関係にビームスプリッタ11が配置され、ビームスプリッタ11で反射された分岐光L1が最初に透明基板14aに入射し、次いで分岐膜14bに入射する位置関係にビームスプリッタ14が配置されている場合を図示している。しかしながら、入射光L0に対するビームスプリッタ11の透明基板11aと分岐膜11bとの位置関係、及び分岐光L1に対するビームスプリッタ14の透明基板14aと分岐膜14bとの位置関係がそれぞれ逆になるようビームスプリッタ11,14を配置しても良い。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態による干渉計について説明する。図4は、本発明の第2実施形態による干渉計の要部構成を示す図である。尚、図4においては、図1に示した部材と同一の部材については同一の符号を付してある。図4に示す通り、本実施形態の干渉計2は、図1のビームスプリッタ11,14に代えてビームスプリッタ21,22を備えるマイケルソン型の遅延干渉計である。
ビームスプリッタ21は、断面形状が直角二等辺三角形である三角柱形状の透明部材21aと、同形状の透明部材21c(第2透明部材)とを有する。透明部材21aの上記直角二等辺三角形の斜辺を含む面である斜面上には分岐膜21bが形成されており、ビームスプリッタ21は、透明部材21cの斜面を透明部材21aの分岐膜21bが形成された斜面に貼り合わせてなる。
このビームスプリッタ21は、図1に示すビームスプリッタ11と同様に、入射光L0を所定の強度比(例えば、1対1)を有する分岐光L1(第1分岐光)と分岐光L2(第2分岐光)とに分岐する。上記の透明部材21a,21cは、例えばガラスの一種である「BK7」からなり、上記の分岐膜21bは、例えば誘電体多層膜、金属の薄膜、又は誘電体多層膜と金属の薄膜とを組み合わせた薄膜等である。
ビームスプリッタ22は、ビームスプリッタ21と同様の構造であり、直角プリズムミラー12,13の各々で反射された分岐光L1,L2を合波して干渉させるとともに、干渉により得られた干渉光を所定の強度比(例えば、1対1)を有する干渉光L3と干渉光L4とに分岐する。具体的に、ビームスプリッタ22は、断面形状が直角二等辺三角形である三角柱形状の透明部材22aと、同形状の透明部材22c(第2透明部材)とを有し、透明部材22aの上記直角二等辺三角形の斜辺を含む面である斜面上には分岐膜22bが形成されており、透明部材22cの斜面を透明部材22aの分岐膜22bが形成された斜面に貼り合わせてなるものである。
上記の透明部材22a,22cは、ビームスプリッタ21が備える透明部材21a,21cと同様に、例えばガラスの一種である「BK7」からなり、上記の分岐膜22bは、例えば誘電体多層膜、金属の薄膜、又は誘電体多層膜と金属の薄膜とを組み合わせた薄膜等である。尚、ビームスプリッタ22の分岐膜22bはビームスプリッタ21の分岐膜21bと同一の構造を有し、ビームスプリッタ21,22は、同様の反射・透過特性(好ましくは、同一の反射・透過特性)を有する。
ここで、ビームスプリッタ22は、ビームスプリッタ21で反射された分岐光L1に対する透明部材22aと分岐膜22bとの位置関係が、入射光L0に対するビームスプリッタ21の透明部材21aと分岐膜21bとの位置関係とは逆になるように配置される。つまり、ビームスプリッタ21は、入射光L0が透明部材21aに張り合わされた透明部材21cを介して最初に分岐膜11bに入射し、次いで分岐膜11bを透過した光(分岐光L2)が透明部材21aに入射する位置関係に配置されている。これに対し、ビームスプリッタ22は、ビームスプリッタ21で反射された分岐光L1が最初に透明部材22aに入射し、次いで分岐膜14bに入射して分岐膜14bを透過した光(回折光L4)が透明部材22aに張り合わされた透明部材22cを透過する位置関係に配置されている。
ビームスプリッタ21に対するビームスプリッタ22の配置を上記の配置にしているため、本実施形態の干渉計2は、第1実施形態の干渉計1と同様に、ビームスプリッタ21が入射光L0を分岐する際に生ずる分岐光L1,L2間の位相差を、ビームスプリッタ22で分岐光L1,L2を干渉させる際に補償することができる。このため、本実施形態の干渉計2においても、干渉計2の偏光依存性(PDFS)を低減することができる。
尚、本実施形態においても、第1実施形態による干渉計1と同様に、入射光L0に対するビームスプリッタ21の透明部材21aと分岐膜21bとの位置関係、及び分岐光L1に対するビームスプリッタ22の透明部材22aと分岐膜22bとの位置関係がそれぞれ逆になるようビームスプリッタ21,22を配置しても良い。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態による干渉計について説明する。図5は、本発明の第3実施形態による干渉計の要部構成を示す図である。尚、図5においても、図1に示した部材と同一の部材については同一の符号を付してある。図5に示す通り、本実施形態の干渉計3は、図1のビームスプリッタ11,14に代えてビームスプリッタ31(分岐素子)を備えるマイケルソン型の遅延干渉計である。
ビームスプリッタ31は、平板状の透明基板31a(透明部材)と、透明基板31aの表面Q11及び裏面Q12の各々に形成された分岐膜31b,31cとからなる。上記の透明基板31aは、例えばガラスの一種である「BK7」からなるガラス基板等であり、上記の分岐膜31b,31cは、例えば誘電体多層膜、金属の薄膜、又は誘電体多層膜と金属の薄膜とを組み合わせた薄膜等である。尚、分岐膜31b,31cは同一の構造である。
分岐膜31b,31cは、透明基板31aの表面Q11及び裏面Q12に対して垂直な方向から見た場合に互いに重ならないよう表面Q11及び裏面Q12にそれぞれ部分的に形成されている。透明基板31aの表面Q11に分岐膜31bが形成された部分は第1分岐部Z1とされており、透明基板31aの裏面Q12に分岐膜31cが形成された部分は第2分岐部Z2とされている。これら第1分岐部Z1と第2分岐部Z2は、同様の反射・透過特性(好ましくは、同一の反射・透過特性)を有する。
また、ビームスプリッタ31は、透明基板31aの表面Q11側から第1分岐部Z1に入射光L0が入射するとともに、第1分岐部Z1で反射された分岐光L1が透明基板31aの表面Q11側から第2分岐部Z2に入射するよう配置される。つまり、ビームスプリッタ31は、入射光L0が第1分岐部Z1における分岐膜31bに入射した後に分岐膜31bを透過した光(分岐光L2)が透明基板31aに入射し、第1分岐部Z1で反射された分岐光L1が透明基板31aに入射した後に第2分岐部Z2における分岐膜31cに入射する位置関係に配置されている。尚、ビームスプリッタ31は、その表面Q11と裏面Q12が逆となるよう配置されていても良い。
このビームスプリッタ31は、第1分岐部Z1に入射する入射光L0を所定の強度比(例えば、1対1)を有する分岐光L1(第1分岐光)と分岐光L2(第2分岐光)とに分岐する。また、第1分岐部Z1で反射されるとともに直角プリズムミラー12で反射されて第2分岐部Z2に入射する分岐光L1と、第1分岐部Z1を透過するとともに直角プリズムミラー13で反射されて第2分岐部Z2に入射する分岐光L2とを合波して干渉させるとともに、干渉により得られた干渉光を所定の強度比(例えば、1対1)を有する干渉光L3と干渉光L4とに分岐する。
以上の通り、本実施形態においては、透明基板31aの表面Q11及び裏面Q12の各々に分岐膜31b,31cが部分的に形成されたビームスプリッタ31を備えているため、入射光L0に対するビームスプリッタ31の透明基板31aと分岐膜31bとの位置関係と、分岐光L1に対するビームスプリッタ31の透明基板31aと分岐膜31cとの位置関係とを互いに逆にすることができる。
これにより、本実施形態の干渉計3は、ビームスプリッタ31の第1分岐部Z1で入射光L0が分岐される際に生ずる分岐光L1,L2間の位相差を、ビームスプリッタ31の第2分岐部Z2で分岐光L1,L2を干渉させる際に補償することができる。このため、本実施形態の干渉計3においても、干渉計3の偏光依存性(PDFS)を低減することができる。
〔第4実施形態〕
次に、本発明の第4実施形態による干渉計について説明する。図6は、本発明の第4実施形態による干渉計の要部構成を示す図である。尚、図6においても、図1に示した部材と同一の部材については同一の符号を付してある。図6に示す通り、本実施形態の干渉計4は、図1のビームスプリッタ11,14に代えてビームスプリッタ41(分岐素子)を備えるマイケルソン型の遅延干渉計である。
図7は、ビームスプリッタ41の分解図である。図7に示す通り、ビームスプリッタ41は、断面形状が直角二等辺三角形である三角柱形状の透明部材41a(第1透明部材)と、同形状の透明部材41c(第2透明部材)とを有する。透明部材41aの上記直角二等辺三角形の斜辺を含む面である斜面上には分岐膜41cが部分的に形成されている。同様に、透明部材41bの上記直角二等辺三角形の斜辺を含む面である斜面上には誘電体多層膜や金属膜等の分岐膜41dが部分的に形成されている。上記の透明部材41a,41cは、例えばガラスの一種である「BK7」からなり、上記の分岐膜41c,41dは、例えば誘電体多層膜、金属の薄膜、又は誘電体多層膜と金属の薄膜とを組み合わせた薄膜等である。尚、分岐膜41c,41dは同一の構造である。
ビームスプリッタ41は、分岐膜41c,41d同士が重ならないように、透明部材41aの斜面と透明部材41bの斜面とを貼り合わせてなるものである。透明部材41aの斜面に分岐膜41cが形成された部分は第1分岐部Z1とされている。また、透明部材41bの斜面に分岐膜41dが形成された部分は第2分岐部Z2とされている。これら第1分岐部Z1と第2分岐部Z2は、同様の反射・透過特性(好ましくは、同一の反射・透過特性)を有するよう形成される。
また、ビームスプリッタ41は、分岐光L1に対する透明部材41bと分岐膜41dとの位置関係が、入射光L0に対する透明部材41aと分岐膜41cとの位置関係とは逆になるように配置される。つまり、ビームスプリッタ41は、透明部材41bを透過した入射光L0が第1分岐部Z1における分岐膜41cに入射した後に分岐膜41cを透過した光(分岐光L2)が透明部材41aに入射し、第1分岐部Z1で反射されて直角プリズムミラー12で反射された分岐光L1が透明部材41bに入射した後に第2分岐部Z2における分岐膜41dに入射する位置関係に配置されている。
尚、本実施形態においても、入射光L0に対するビームスプリッタ41の透明部材41aと分岐膜41cとの位置関係、及び分岐光L1に対するビームスプリッタ41の透明部材41bと分岐膜41dとの位置関係が、図6に示す位置関係とはそれぞれ逆となるようにビームスプリッタ41を配置しても良い。
このビームスプリッタ41は、第1分岐部Z1に入射する入射光L0を所定の強度比(例えば、1対1)を有する分岐光L1(第1分岐光)と分岐光L2(第2分岐光)とに分岐する。また、第1分岐部Z1で反射されるとともに直角プリズムミラー12で反射されて第2分岐部Z2に入射する分岐光L1と、第1分岐部Z1を透過するとともに直角プリズムミラー13で反射されて第2分岐部Z2に入射する分岐光L2とを合波して干渉させるとともに、干渉により得られた干渉光を所定の強度比(例えば、1対1)を有する干渉光L3と干渉光L4とに分岐する。
ここで、ビームスプリッタ41の製造方法について簡単に説明する。上述の通り、ビームスプリッタ41の第1分岐部Z1及び第2分岐部Z2は、同様の反射・透過特性(好ましくは、同一の反射・透過特性)を有するのが望ましい。以下に説明する製造方法は、第1分岐部Z1及び第2分岐部Z2の反射・透過特性を極力同一するために好適な製造方法である。
図8は、ビームスプリッタ41の製造方法例を説明するための図である。ビームスプリッタ41の第1製造方法は、図8(a)に示す通り、まず断面形状が直角二等辺三角形である三角柱形状の透明部材45の斜面45a上に、軸方向に沿って斜面45aの片側の領域R1上にのみ分岐膜46を蒸着等により形成する。次いで、分岐膜46が形成された透明部材45を、図8(a)中に示す切断面CL1,CL2に沿って切断する。
以上の工程を経ることにより、透明部材45の斜面45a上に同一構造の分岐膜46が部分的に形成されたブロックB1,B2が得られる。尚、ブロックB1は図7に示す分岐膜41cが形成された透明部材41aに相当し、ブロックB2は図7に示す分岐膜41dが形成された透明部材41bに相当する。そして、分岐膜46同士が重ならないように、ブロックB1,B2の斜面同士を貼り合わせることによりビームスプリッタ41が製造される。
ビームスプリッタ41の第2製造方法は、図8(b)に示す通り、まず断面形状が直角二等辺三角形である三角柱形状の透明部材47,48を、その斜面47a,48bが同一面に含まれ、且つ透明部材47,48が接触するように並べて配置する。次いで、透明部材47,48の斜面47a,48a上に、軸方向に沿って斜面47a,48aの各々の片側の領域R2上にのみ分岐膜49を蒸着等により形成する。これにより、透明部材47,48の斜面47a,48a上には、透明部材47,48を跨ぐように分岐膜49が形成される。
次いで、分岐膜49が形成された透明部材47,48を、図8(b)中に示す切断面CL3に沿って切断する。以上の工程を経ることにより、透明部材47の斜面47a上、及び、透明部材48の斜面48a上に同一構造の分岐膜49が部分的に形成されたブロックB3,B4が得られる。尚、ブロックB3は図7に示す分岐膜41cが形成された透明部材41aに相当し、ブロックB4は図7に示す分岐膜41dが形成された透明部材41bに相当する。そして、分岐膜49同士が重ならないように、ブロックB3,B4の斜面同士を貼り合わせることによりビームスプリッタ41が製造される。
以上の通り、本実施形態においては、分岐膜41cが斜面に部分的に形成された透明部材41aと分岐膜41dが斜面に部分的に形成された透明部材41bとを、分岐膜41c,41d同士が重ならないように、透明部材41aの斜面と透明部材41bの斜面とを貼り合わせてなるビームスプリッタ41を備えている。このため、入射光L0に対するビームスプリッタ41の透明部材41aと分岐膜41cとの位置関係と、分岐光L1に対するビームスプリッタ41の透明部材41bと分岐膜41dとの位置関係とを互いに逆にすることができる。
これにより、本実施形態の干渉計4は、ビームスプリッタ41の第1分岐部Z1で入射光L0が分岐される際に生ずる分岐光L1,L2間の位相差を、ビームスプリッタ41の第2分岐部Z2で分岐光L1,L2を干渉させる際に補償することができる。このため、本実施形態の干渉計4においても、干渉計4の偏光依存性(PDFS)を低減することができる。
〔第5実施形態〕
図9は、本発明の第5実施形態による干渉計の要部構成を示す図である。図9に示す通り、本実施形態の干渉計1は、ビームスプリッタ51(第1分岐素子)、反射ミラー52,53、及びビームスプリッタ54(第2分岐素子)を備えるマッハ・ツェンダ型の遅延干渉計である。
ビームスプリッタ51は、平板状の透明基板51a(透明部材)と透明基板51aの一面に形成された分岐膜51bとからなり、入射光L0を所定の強度比(例えば、1対1)を有する分岐光L1(第1分岐光)と分岐光L2(第2分岐光)とに分岐する。上記の透明基板51aは、例えばガラスの一種である「BK7」からなるガラス基板等であり、上記の分岐膜51bは、例えば誘電体多層膜、金属の薄膜、又は誘電体多層膜と金属の薄膜とを組み合わせた薄膜等である。反射ミラー52,53は、ビームスプリッタ51で反射された分岐光L1を順次反射させてビームスプリッタ54に導く。
ビームスプリッタ54は、平板状の透明基板54a(透明部材)と透明基板54aの一面に形成された分岐膜54bとからなり、ビームスプリッタ51で反射されるとともに反射ミラー52,53で順次反射された分岐光L1と、ビームスプリッタ51を透過した分岐光L2とを合波して干渉させるとともに、干渉により得られた干渉光を所定の強度比(例えば、1対1)を有する干渉光L3と干渉光L4とに分岐する。この干渉光L3,L4は外部に射出される。
上記の透明基板54aは、ビームスプリッタ51の透明基板51aと同様に、例えばガラスの一種である「BK7」からなるガラス基板等である。また、上記の分岐膜54bは、例えば誘電体多層膜、金属の薄膜、又は誘電体多層膜と金属の薄膜とを組み合わせた薄膜等であり、ビームスプリッタ51の透明基板51a上に形成される分岐膜51bと同一の構造を有し、同様の反射・透過特性(好ましくは、同一の反射・透過特性)を有する。
ビームスプリッタ54は、ビームスプリッタ51で反射された分岐光L1に対する透明基板54aと分岐膜54bとの位置関係が、入射光L0に対するビームスプリッタ51の透明基板51aと分岐膜51bとの位置関係とは逆になるように配置される。つまり、図9を参照すると、ビームスプリッタ51は、入射光L0が最初に分岐膜51bに入射し、次いで分岐膜51bを透過した光(分岐光L2)が透明基板51aに入射する位置関係に配置されている。これに対し、ビームスプリッタ54は、ビームスプリッタ51で反射された分岐光L1が最初に透明基板54aに入射し、次いで分岐膜54bに入射する位置関係に配置されている。
ビームスプリッタ51に対するビームスプリッタ54の配置を上記の配置にしているため、本実施形態の干渉計5は、ビームスプリッタ51が入射光L0を分岐する際に生ずる分岐光L1,L2間の位相差を、ビームスプリッタ54で分岐光L1,L2を干渉させる際に補償することができる。このため、本実施形態の干渉計5においても、干渉計5の偏光依存性(PDFS)を低減することができる。尚、本実施形態においても、入射光L0に対するビームスプリッタ51の透明部材51aと分岐膜51bとの位置関係、及び分岐光L1に対するビームスプリッタ54の透明部材52aと分岐膜52bとの位置関係がそれぞれ逆になるようビームスプリッタ51,54を配置しても良い。
〔第6実施形態〕
図10は、本発明の第6実施形態による干渉計を備える復調器の要部構成を示す図である。図10に示す通り、本実施形態の復調器60は、本発明の第6実施形態による干渉計6と光検出器70とを備える。干渉計6は、入射レンズ61、ビームスプリッタ62(分岐素子)、直角プリズムミラー63,64、反射ミラー65、集光レンズ66、反射ミラー67、及び集光レンズ68を備えるマイケルソン型の遅延干渉計である。
入射レンズ61は、入射ポートP1から入射されるWDM光L10(光信号)を平行光に変換する。尚、WDM光L10は、差動位相変調方式(DPSK)等の変調方式によって変調された光信号を波長分割多重(WDM)したものである。入射ポートP1の位置には例えば光ファイバ(図示省略)の射出端が配置されており、この光ファイバの射出端から射出される光がWDM光L10として干渉計6の内部に入射される。
ビームスプリッタ62は、図6に示すビームスプリッタ41と同様のものであり、入射レンズ61で平行光に変換されて第1分岐部Z1に入射したWDM光L10を所定の強度比(例えば、1対1)を有する分岐光L11,L12に分岐する。また、ビームスプリッタ62は、直角プリズムミラー63,64の各々で反射されて第2分岐部Z2に入射する分岐光L11,L12を、その位相差を補償しつつ合波して干渉させるとともに、干渉により得られた干渉光を所定の強度比(例えば、1対1)を有する干渉光L13,L14に分岐する。
直角プリズムミラー63は、断面形状が直角二等辺三角形である三角柱形状であって、直交する2つの面を反射面とするミラーであり、ビームスプリッタ62で反射された分岐光L11をその光路をシフトさせてビームスプリッタ62に向けて反射する。直角プリズムミラー63は、分岐光L12に対して分岐光L11がWDM光L10の変調レートの1ビット分に相当する時間だけ遅延するようにビームスプリッタ62に対して離間した所定位置に位置決めされている。尚、分岐光L12に対する分岐光L11の遅延時間は任意に設定することができる。
直角プリズムミラー64は、直角プリズムミラー63と同様に、断面形状が直角二等辺三角形である三角柱形状であって、直交する2つの面を反射面とするミラーであり、ビームスプリッタ62を透過した分岐光L12をその光路をシフトさせてビームスプリッタ62に向けて反射する。尚、この直角プリズムミラー64は、その底面がビームスプリッタ62の一つの面(分岐光L12が射出される面)に張り合わされている。
反射ミラー65は、分岐光L11,L12とを干渉させて得られる1つの干渉光L13の光路上に配置されており、集光レンズ66に向けて干渉光L13を反射する。集光レンズ66は、反射ミラー65で反射された干渉光L13を光検出器70の受光面上に集光する。反射ミラー67は、分岐光L11,L12とを干渉させて得られる他の干渉光L14の光路上に配置されており、集光レンズ68に向けて干渉光L14を反射する。集光レンズ68は、反射ミラー67で反射された干渉光L14を光検出器70の受光面上に集光する。ここで、以上説明した反射ミラー65、集光レンズ66、反射ミラー67、及び集光レンズ68は、干渉光L13の光路と干渉光L14の光路とが同じ長さになるように、ビームスプリッタ62に対する相対的な位置決めがなされる。
光検出器70は、干渉光L3を受光する受光素子(図示省略)と干渉光L4を受光する受光素子(図示省略)とを備えた平衡光検出器であり、これらの受光素子の各々から出力される電気信号を平衡処理してWDM光L10の復調信号を出力する。干渉計6が備える上記の反射ミラー65、集光レンズ66、反射ミラー67、及び集光レンズ68と、光検出器70によって平衡検出系が実現されている。
以上の構成の復調器60に入力されたWDM光L10は、入射ポートP1から干渉計6の内部に入射され、入射レンズ61で平行光に変換された後にビームスプリッタ62の第1分岐部Z1で分岐光L11,L12に分岐される。ここで、第1分岐部Z1に形成された分岐膜の不完全性に起因して分岐光L11,L12間には位相差が生ずる。一方の分岐光L11は、直角プリズムミラー63の底面から直角プリズムミラー63に入射し、直角プリズムミラー63が備える直交する2つの面で順次反射されてビームスプリッタ62の第2分岐部Z2に入射する。
これに対し、他方の分岐光L12は、直角プリズムミラー64の底面から直角プリズムミラー64に入射し、直角プリズムミラー64が備える直交する2つの面で順次反射された後にビームスプリッタ62の第2分岐部Z2に入射する。ここで、分岐光L11,L12がそれぞれ異なる光路上を伝播することにより、分岐光L11は分岐光L12に対してWDM光L10の変調レートの1ビット分に相当する時間だけ遅延する。
ビームスプリッタ62の第2分岐部Z2に入射した分岐光L11,L12は、その位相差が補償されつつ合波されて干渉される。これにより、分岐光L11と上記の時間だけ遅延した分岐光L12との位相比較が行われた干渉計L13,L14が得られる。干渉光L13は、反射ミラー65及び集光レンズ66を順に介して光検出器70が備える一方の受光素子で受光され、干渉光L14は、反射ミラー67及び集光レンズ68を順に介して光検出器70が備える他方の受光素子で受光される。そして、これらの受光素子の各々から出力される電気信号に対する平衡処理が光検出器70で行われ、WDM光L10の復調信号が出力される。
尚、復調器60が備える干渉計は、図10に示す干渉計6に限られる訳ではなく、干渉計6に代えて前述した第1〜第5実施形態による干渉計1〜5を備えることも可能である。以上の通り、復調器60は、分岐光L1,L2を干渉させる際に分岐光L1,L2の位相差を補償することにより偏光依存性(PDFS)を低減することができる干渉計6を備えている。このため、復調器60の性能(例えば、光学信号対ノイズ比(OSNR:Optical Signal-to-Noise Ratio)やQ値等)を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態による干渉計及び復調器並びに分岐素子について説明したが、本発明は上記実施形態に制限されることなく、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上述した実施形態では、ビームスプリッタを分岐素子として備える干渉計を例に挙げたが、ハーフミラーを分岐素子として備える干渉計にも適用することができる。また、以上の実施形態ではマッハ・ツェンダ型の遅延干渉計及びマイケルソン型の遅延干渉計を例に挙げたが、本発明は遅延干渉計に制限される訳ではない。つまり、本発明は、入射光を複数の分岐光に分岐する分岐素子を備え、この分岐素子で分岐された分岐光を干渉させる干渉計一般に適用することができる。
本発明の第1実施形態による干渉計の要部構成を示す図である。 本発明の第1実施形態における干渉計1の特性を説明するための図である。 本発明の第1実施形態による干渉計1の透過特性を示す図である。 本発明の第2実施形態による干渉計の要部構成を示す図である。 本発明の第3実施形態による干渉計の要部構成を示す図である。 本発明の第4実施形態による干渉計の要部構成を示す図である。 ビームスプリッタ41の分解図である。 ビームスプリッタ41の製造方法例を説明するための図である。 本発明の第5実施形態による干渉計の要部構成を示す図である。 本発明の第6実施形態による干渉計を備える復調器の要部構成を示す図である。 従来の遅延干渉計の構成を示す図である。 図11に示す従来の遅延干渉計の変形例を示す図である。
符号の説明
1〜6 干渉計
11,14 ビームスプリッタ
11a,14a 透明基板
11b,14b 分岐膜
12,13 直角プリズムミラー
21,22 ビームスプリッタ
21a,22a 透明部材
21b,22b 分岐膜
21c,22c 透明部材
31 ビームスプリッタ
31a 透明基板
31b,31c 分岐膜
41 ビームスプリッタ
41a,41b 透明部材
41c,41d 分岐膜
51,54 ビームスプリッタ
51a,54a 透明基板
51b,54b 分岐膜
60 復調器
62 ビームスプリッタ
63,64 直角プリズムミラー
70 光検出器
L0 入射光
L1,L2 分岐光
L10 光信号
Q1 表面
Q2 裏面
Z1 第1分岐部
Z2 第2分岐部

Claims (9)

  1. 入射光を第1分岐光と第2分岐光とに分岐するとともに、互いに異なる光路を介した前記第1分岐光と前記第2分岐光とを干渉させる干渉計において、
    透明部材と当該透明部材上に形成された分岐膜とを有し、前記入射光を反射及び透過させて前記第1分岐光と前記第2分岐光とに分岐する第1分岐素子と、
    透明部材と当該透明部材上に形成された分岐膜とを有し、前記第1分岐素子で反射された前記第1分岐光に対する前記透明部材と前記分岐膜との位置関係が、前記入射光に対する前記第1分岐素子の前記透明部材と前記分岐膜との位置関係とは逆になるよう配置され、互いに異なる光路を介した前記第1分岐光と前記第2分岐光とを干渉させる第2分岐素子と
    を備えることを特徴とする干渉計。
  2. 前記透明部材は、断面形状が直角二等辺三角形である三角柱形状であって、前記直角二等辺三角形の斜辺を含む面である斜面上に前記分岐膜が形成されており、
    前記第1分岐素子及び前記第2分岐素子は、断面形状が直角二等辺三角形である三角柱形状の第2透明部材の斜面を、前記分岐膜が形成された前記透明部材の斜面に貼り合わせてなる
    ことを特徴とする請求項1記載の干渉計。
  3. 入射光を第1分岐光と第2分岐光とに分岐するとともに、互いに異なる光路を介した前記第1分岐光と前記第2分岐光とを干渉させる干渉計において、
    前記入射光を前記第1分岐光と前記第2分岐光に分岐する第1分岐部と、前記入射光を前記第1分岐部で分岐する際に生ずる前記第1分岐光と前記第2分岐光との位相差を補償しつつ、互いに異なる光路を介した前記第1分岐光と前記第2分岐光とを干渉させる第2分岐部とを有する分岐素子を備える
    ことを特徴とする干渉計。
  4. 前記分岐素子は、平板状の透明部材と、当該透明部材の表面及び裏面の各々に、前記表面及び裏面に対して垂直な方向から見た場合に互いに重ならないよう部分的に形成された分岐膜とからなり、
    前記透明部材の表面に前記分岐膜が形成された部分が前記第1分岐部とされ、且つ前記透明部材の裏面に前記分岐膜が形成された部分が前記第2分岐部とされ、
    前記入射光が前記透明部材の表面側から前記第1分岐部に入射するとともに、前記第1分岐部で反射された前記第1分岐光が前記透明部材の表面側から前記第2分岐部に入射するよう配置される
    ことを特徴とする請求項3記載の干渉計。
  5. 前記分岐素子は、断面形状が直角二等辺三角形である三角柱形状であって、前記直角二等辺三角形の斜辺を含む面である斜面上に部分的に分岐膜が形成された第1透明部材と、
    断面形状が直角二等辺三角形である三角柱形状であって、前記直角二等辺三角形の斜辺を含む面である斜面上に部分的に分岐膜が形成された第2透明部材とを有し、
    前記分岐膜同士が重ならないように前記第1透明部材の斜面と前記第2透明部材の斜面とを貼り合わせてなり、
    前記第1透明部材の斜面に前記分岐膜が形成された部分が前記第1分岐部とされ、且つ前記透明部材の裏面に前記分岐膜が形成された部分が前記第2分岐部とされ、
    前記第1分岐部で反射された前記第1分岐光に対する前記第2分岐部における前記第2透明部材と前記分岐膜との位置関係が、前記入射光に対する前記第1分岐部における前記第1透明部材と前記分岐膜との位置関係とは逆になるよう配置される
    ことを特徴とする請求項3記載の干渉計。
  6. 互いに異なる光路を介する前記第1分岐光及び前記第2分岐光の各々を前記分岐素子に向けて反射する反射部材を備えることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の干渉計。
  7. 差動位相変調された光信号を復調する復調器において、
    前記第1分岐光及び前記第2分岐光との光路長差が、前記第2分岐光に対して前記第1分岐光が前記光信号の変調レートの1ビット分に相当する時間だけ遅延するように設定された請求項1から請求項6の何れか一項に記載の干渉計と、
    前記干渉計で得られる干渉光を受光して復調信号を生成する光検出器と
    を備えることを特徴とする復調器。
  8. 入射光を分岐する分岐素子において、
    平板状の透明部材と、
    前記透明部材の表面及び裏面の各々に、前記表面及び裏面に対して垂直な方向から見た場合に互いに重ならないよう部分的に形成された分岐膜と
    を有することを特徴とする分岐素子。
  9. 入射光を分岐する分岐素子において、
    断面形状が直角二等辺三角形である三角柱形状であって、前記直角二等辺三角形の斜辺を含む面である斜面上に部分的に分岐膜が形成された第1透明部材と、
    断面形状が直角二等辺三角形である三角柱形状であって、前記直角二等辺三角形の斜辺を含む面である斜面上に部分的に分岐膜が形成された第2透明部材とを有し、
    前記分岐膜同士が重ならないように前記第1透明部材の斜面と前記第2透明部材の斜面とを貼り合わせてなる
    ことを特徴とする分岐素子。
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