JP2008239503A - 嚥下経口品及びパッケージ入り嚥下経口品 - Google Patents

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永稔 貴寳院
Houki Ibata
峰紀 井畑
Nobuaki Okuda
信昭 奥田
Kouya Kamata
航也 鎌田
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Abstract

【課題】そこでこの発明は、例えば嚥下障害者であっても容易に嚥下できる嚥下経口品及びパッケージ入り嚥下経口品を提供することを目的とする。
【解決手段】融点が体温より低く、凝固点が常温以上である食用ゼリーを、略薄板状の長尺体で形成し、経口する際に舌100と対向する前記長尺体の底面10aに、摩擦を低減するとともに、嚥下ゼリー10の嚥下方向を規制するソリ部11を備えた。さらには、当該嚥下ゼリー10をパッケージ20に収容した。
【選択図】図1

Description

この発明は、嚥下障害者であっても容易に嚥下することのできる嚥下経口品、及びその嚥下経口品が収容されたパッケージ入り嚥下経口品に関する。
一般に、老化やその他の疾病によって嚥下機能が衰えたり、嚥下機能に障害が生じた嚥下障害者に薬剤等を服用させる手段として、錠剤、丸剤、カプセル剤などの固形薬剤、あるいは粉末、顆粒状等の薬剤を服用し易いように、薬剤を食物摂取抵抗の少ないゲル状経口物に入れて、該薬剤をゲル状経口物ごと服用させる方法が知られている(例えば特許文献1参照)。
この場合、ゲル状経口物は薬剤を内部に収容し得る大きさと、飲込み易い楕円形や球形のように角のない粒状を有し、さらに外面の一部に切込んだ薬剤押込み用の切込み部とを有している。そして、この切込み部より薬剤をゲル状経口物の内部に押し込んで一体化させた状態で服用する。
しかし、食物を飲込むのが困難な嚥下障害者に対しては、角のない粒状のゲル状経口物であっても、粒形状であることによって口腔、咽頭での残留や誤嚥を起こす可能性が高かった。
このほか、薬剤や栄養剤を飲料水やヨーグルト等の各種液体に混入して服用させることも考えられるが、液体状の物質はゲル状経口物と比較して粘性が低く、かえって誤嚥してしまう可能性が高かった。
特開2004−89160号
この発明は、例えば嚥下障害者であっても容易に嚥下できる嚥下経口品及びパッケージ入り嚥下経口品を提供することを目的とする。
この発明は、ゲル状経口物を、略薄板状の長尺体で形成した嚥下経口品であることを特徴とする。
前記ゲル状経口物とは、ゼラチンや寒天をゲル化、すなわち凝固したゼリー状の食品であることを含む。前記略薄板状の長尺体は、矩形断面や楕円断面の薄板状の直尺体であることを含み、また、嚥下を構成する各運動タイミングのずれや嚥下反射の遅延による嚥下経口品の残留や誤嚥の防止のため、1個当り2〜3g程度の大きさの薄板形状に形成したものであることを含む。
この薄板状の長尺体の形状は、口腔や咽頭の狭いスペースを通過しやすく、梨状窩の形状にフィットしてとどまり易い。つまり、嚥下経口品は咽喉の通りがスムーズになり、例えば嚥下障害者であっても、口腔、咽頭の狭いスペースを通過し易い。したがって、経口物を口腔から咽頭と食道を経て、胃へ送り込む嚥下運動における各運動のタイミングのずれや嚥下反射の遅延による嚥下経口品の残留や誤嚥の可能性は低く、容易に嚥下経口品を飲込むことができる。
また、嚥下経口品を略薄板状の長尺体に形成したため、咀嚼せずにそのままの形状で嚥下できるため、咀嚼機能が低下した食塊形成困難者であっても嚥下でき、利用者の満足度を向上することができる。
この発明の態様として、前記ゲル状経口物が、融点が体温より低く、凝固点が常温以上であることを特徴とすることができる。
前記ゲル状経口物は、該ゲル状経口物がゲル化した場合はゼリー状、換言するとゲル状を有し、体温近くなると溶けてゾル状になるように温度によって状態が変化する特有の条件を有し、例えば凝固点が25度、融点が30度の性質を有するゼラチンで製作できる経口物であることを含む。
これにより、ゲル状経口物は服用者の体温で表面が溶けてゾル状となり、口腔や咽頭を変形しながら滑らかに通過するため、誤嚥の可能性を低減できる。
また、わずかな可能性により誤嚥が生じた場合であっても、ゲル状経口物が体温で溶けるため誤嚥による窒息を回避することができる。なお、変形しながら滑らかに通過するゲル状経口物の変形とは、ゼリー状である食品の素材の変形性に由来する変形、及び体温で表面が溶けたことによる変形であることを含む。
また、この発明の態様として、薬剤及び栄養剤のうち少なくとも一方を、前記長尺体の内部に内包、或いは前記ゲル状経口物に含有させることができる。
上記長尺体の内部に内包は、顆粒又は錠剤状の薬剤又は栄養剤の少なくとも一方の周囲をゲル状経口物で囲繞するような態様であることを含む。また、前記ゲル状経口物に含有は、液体状或いは顆粒状の薬剤又は栄養剤の少なくとも一方をゲル状経口品がゲル化する前のゾル状、すなわち流動体状である際に混入することを含む。
これによると、嚥下経口品自体が薬剤や栄養食品となり、嚥下経口品を飲込むことによって薬剤及び栄養剤のうち少なくとも一方を服用することができる。したがって、嚥下障害者であっても薬剤や栄養食品を嚥下経口品として容易に飲込むことができる。
また、この発明の態様として、経口する際に舌と対向する前記長尺体の舌対向面に、摩擦低減手段を備えることができる。
上記摩擦低減手段は、口腔内において舌表面と接触する舌対向面に備えたソリ状の凸部や凹部で形成し、舌との接触面積を低減して摩擦を低減する摩擦低減手段、又は体温近くなると溶けてゾル状になるようなゲル状経口物の場合においては、舌との接触面積を増大させ、舌との接触によって溶けて摩擦を低減する摩擦低減手段であることを含む。
上記構成により、摩擦低減手段が嚥下経口品と舌表面や咽頭面との摩擦を低減することができる。したがって、嚥下経口品が口腔内や咽頭において周囲の粘膜面との滑りを確保できるため、スムーズに嚥下経口品を飲込むことができる。
また、この発明の態様として、前記長尺体に、嚥下方向を規制する嚥下方向規制手段を備えることができる。
上記嚥下方向規制手段は、嚥下経口品の嚥下方向に形成した長いソリ状の凸部や凹部で形成した規制手段であることを含む。
これにより、嚥下経口品を飲込む際に、嚥下方向が定まるため、嚥下経口品が正常な嚥下方向からずれて誤嚥や残留を起こす可能性を低減している。
また、この発明は、上記嚥下経口品と、該嚥下経口品を収容するパッケージとからなるパッケージ入り嚥下経口品であることを特徴とする。
この発明によると、嚥下経口品はパッケージに包まれているので外界と遮断された密封状態を保ち衛生的である。したがって、例えば、嚥下経口品を携帯し、必要に応じて嚥下経口品を飲込むことができ、利用者の利便性を向上することができる。
また、融点が体温より低く、凝固点が常温以上であるゲル状経口物を用いた場合であっても、前記パッケージ入り嚥下経口品の保管場所によっては、ゲル状経口物が使用前に温度変化の影響を受けて溶けることが考えられるが、冷やせば再びパッケージ内で元通りゲル化するので問題はない。
また、この発明の態様として、前記長尺体の内部に、薬剤及び栄養剤のうち少なくとも一方からなる固体状の服用物を内包し、前記パッケージに、経口する際に、前記固体状の服用物を舌に接触しない非接触位置に保持する保持手段を備えることができる。
上記薬剤及び栄養剤のうち少なくとも一方からなる固体状の服用物は、錠剤状又はカプセル状で形成され、薬剤又は栄養剤の単体或いはそれらが合成された服用物であることを含む。
上記舌に接触しない非接触位置は、口腔内において舌表面と接触する舌対向面の表面に固体状の服用物が露出しない位置であることを含む。
これにより、薬剤及び栄養剤を内包する嚥下経口品を構成でき、嚥下経口品自体が薬剤や栄養食品となり、嚥下経口品を飲込むことによって薬剤及び栄養剤のうち少なくとも一方を服用することができる。したがって、嚥下障害者であっても薬剤や栄養食品を嚥下経口品として容易に飲込むことができる。
また、服用物が舌に接触しない非接触位置に位置しているため、例えば、酸味や苦味等がきつく服用物の味が悪い場合であっても、服用物の不味い味を味わうことなく服用でき、利用者の満足度を向上することができる。
また、保管状態において、ゲル状経口物が使用前に温度変化の影響を受けてゾル状になり、再びパッケージ内で元通りゲル化する場合であっても、保持手段によって服用物を舌に接触しない非接触位置に保持できる。
また、この発明の態様として、前記パッケージに、経口する際に舌と対向する前記長尺体の舌対向面に備える摩擦低減手段を形成する摩擦低減手段形成部を備えることができる。
上記摩擦低減手段形成部は、例えば、ソリ状の凸部で形成した摩擦低減手段である場合におけるソリ状の凹部の形成部であることを含み、摩擦低減手段が凹部であるならば、凸状の形成部であることを含む。
これにより、ゲル状経口物がゲル化、すなわち凝固する前のゾル状態で前記パッケージに収容することによって、ゲル化後のゲル状経口物に摩擦低減手段を形成することができる。
また、この発明の態様として、前記パッケージに、前記長尺体に備える嚥下方向を規制する嚥下方向規制手段を形成する嚥下方向規制手段形成部を備えることができる。
上記嚥下方向規制手段形成部は、例えば、ソリ状の凸部で形成した嚥下方向規制手段である場合におけるソリ状の凹部の形成部であることを含み、嚥下方向規制手段が凹部であるならば、凸状の形成部であることを含む。
これにより、ゲル状経口物がゲル化、すなわち凝固する前のゾル状態で前記パッケージに収容することによって、ゲル化後のゲル状経口物に嚥下方向規制手段を形成することができる。
また、この発明の態様として、前記パッケージに、前記嚥下経口品を口腔へ導入する導入部を備え、該導入部を、収容する前記嚥下経口品を滑らかに導入する滑動形状で形成することができる。
上記滑動形状とは、円弧や流線形状のように、嚥下経口品がスムーズに滑動して口腔へ導入できる形状であることを含む。
これにより、パッケージに収容した嚥下経口品を滑動させてスムーズに口に入れることができる。したがって、嚥下経口品を口に入れるための操作性が向上し、例えば、指先の細やかな作業が不得手である敬老者等であっても、容易にパッケージから嚥下経口品を口腔に投入して飲込むことができる。
この発明によれば、例えば嚥下障害者であっても容易に嚥下できる嚥下経口品及びパッケージ入り嚥下経口品を提供することができる。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
嚥下ゼリー10の底面側からの斜視図を示す図1、口腔内における嚥下ゼリー10の正面からの概要図を示す図2、嚥下ゼリー10を収容する収容トレー21の斜視図を示す図3、パッケージ入り嚥下ゼリー1の側面図及び縦断面図による説明図を示す図4とともに、嚥下ゼリー10及びパッケージ入り嚥下ゼリー1について説明する。
嚥下ゼリー10は、食用ゼリーを薄板状の略長方体形状に形成し、該長方体形状の底面10aにソリ部11を備えるとともに、内部に錠剤12を内包している。
詳述すると、嚥下ゼリー10は前方面(図1において手前側)を中央向きに絞った平面視略五角形状の薄板状であり、底面10a側の先端を側面視円弧形状に形成して円弧先端部10bを構成している。
底面10aに、軸方向、すなわち奥行き方向のソリ部11(11a,11b)を適宜の幅方向の間隔を隔てて3本備えている。各ソリ部11はそれぞれ半円形断面の凸形状であり、幅方向中央に配置した中央ソリ部11aと、その左右両側の外側ソリ部11bとで構成し、中央ソリ部11aは嚥下ゼリー10と同じ軸方向長さを有し、外側ソリ部11bは中央ソリ部11aの3/4程度の長さに形成している。
錠剤12は平面視円形のタブレット状に形成された総合感冒薬であり、ソリ部11の上部の嚥下ゼリー10内部に内包されている。
なお、嚥下ゼリー10は、2%程度のゼラチンを添加した食用ゼリーを上記形状で形成するとともに、普通人が嚥下し易いように1個当り2〜3g程度の大きさに形成している。このとき、上記添加量で構成した食用ゼリーは融点が体温より低い30度程度であり、凝固点が常温に近い25度程度という性質を有するゲル状のゼリーである。
このように構成した嚥下ゼリー10は、嚥下に適したゲル状であり、口腔や咽頭の狭いスペースを通過しやすく、梨状窩の形状にフィットしてとどまり易い、最も嚥下し易い薄板状の略長方体形状に形成しているため、嚥下ゼリー10を口腔から咽頭と食道を経て、胃へ送り込む嚥下運動における各運動のタイミングのずれや嚥下反射の遅延による嚥下ゼリー10の残留や誤嚥の可能性は低く、容易に嚥下ゼリー10を飲込むことができる。
また、嚥下ゼリー10を上述したように略薄板状の長尺体に形成したため、咀嚼せずにそのままの形状で嚥下できる。したがって、咀嚼機能が低下した食塊形成困難者であっても嚥下でき、利用者の満足度を向上することができる。さらに、先端下部に円弧先端部10bを備えたことにより、嚥下ゼリー10の底面10aの先端が例えば舌100等に引っ掛かって飲込みに支障する可能性を低減している。
また、融点が体温より低く、凝固点が常温に近いという性質を有する食用ゼリーで嚥下ゼリー10を形成したため、嚥下ゼリー10は利用者の体温で表面が溶け、口腔や咽頭を変形しながら滑らかに通過するため、誤嚥の可能性を低減できる。
また、わずかな可能性により誤嚥が生じた場合であっても、嚥下ゼリー10が体温で溶けるため誤嚥による窒息を回避することができる。
また、図2に示すように、嚥下ゼリー10を口に入れた際、嚥下ゼリー10の底面10aのソリ部11が舌100の表面と接触する。そして、ソリ部11は舌100の体温によって表面から融解されていくこととなる。このように、底面10aにソリ部11を備えたことにより、底面10aと舌表面や咽頭面との摩擦を低減することができ、スムーズに嚥下ゼリー10を飲込むことができる。また、ソリ部11と舌100表面とで囲繞された空間には唾液が溜まり、嚥下ゼリー10の摩擦をさらに低減することができる。
また、ソリ部11を軸方向に形成したため、嚥下ゼリー10の嚥下方向が定まり、嚥下ゼリー10が軸方向の正しい嚥下方向からずれて誤嚥や残留を起こす可能性を低減している。すなわち、ソリ部11は摩擦低減手段だけでなく、嚥下方向規制手段としても機能することができる。
このように、嚥下ゼリー10が口腔および咽頭での移動がスムーズであり、嚥下方向が規制されるとともに、飲込みが容易な形状で形成されているため、嚥下ゼリー10を嚥下障害者に対する嚥下動作のリハビリテーションに用いることができる。
さらに、苦味のある総合感冒薬である錠剤12がソリ部11上部であり嚥下ゼリー10内部である底面10a上に配置されるため、図2に示すように、嚥下ゼリー10を口に入れた状態において、錠剤12が直接、舌100に接することを防止している。したがって、錠剤12を苦味を味わうことなく錠剤12を服用することができる。
続いて、嚥下ゼリー10をパッケージ20に収容したパッケージ入り嚥下ゼリー1について説明する。パッケージ入り嚥下ゼリー1は、嚥下ゼリー10と、該嚥下ゼリー10を密封状態に収容するパッケージ20とで構成している。
パッケージ20は、嚥下ゼリー10を収容する収容トレー21と、収容トレー21の上面を被覆するシートカバー27とで構成している。
収容トレー21は樹脂性のトレーであり、嚥下ゼリー10を収容する収容凹部22と、その該収容凹部22の上端の周縁部分である上端周縁部23と、上端周縁部23の後方(図3において奥側)を下方に折り曲げて形成した握持片24とで構成している。
収容凹部22は、嚥下ゼリー10の肉厚より深い凹部であり、底面22aに上記ソリ部11に対応する配置及び形状のソリ形成凹部25を備えている。
また、収容凹部22の底面22aの先端(図3において左側)を円弧先端部10bに対応する円弧形状に形成して円弧先端形成部26を構成している。
また、握持片24は上端周縁部23の後方の一部を側面視への字状に下方に折り曲げて形成されている。これにより、収容トレー21の後方と握持片24下面側との間に普通人の人差し指がはまり、該人差し指と親指とで握持片24を挟み込んで握持することができる。
シートカバー27は、収容トレー21の上面部分である上端周縁部23表面に熱圧着されるフィルムであり、収容トレー21に収容した嚥下ゼリー10を密封状態で封入することができる。
このように構成されたパッケージ入り嚥下ゼリー1は、密封状態で嚥下ゼリー10を収容することができるため、衛生的に遮蔽された状態で、利用者はパッケージ入り嚥下ゼリー1を携帯し、必要に応じて嚥下ゼリー10を飲込むことができるため、利用者の利便性を向上することができる。
また、収容トレー21の後方に握持片24を形成したことによって、少ない力で収容トレー21を握持できるため、シートカバー27を収容トレー21から容易に剥がすことができる。
また、底面22aの前方に側面視円弧形状の円弧先端形成部26を形成したため、利用者は、シートカバー27を剥がした収容トレー21を前方傾斜させることで、嚥下ゼリー10が円弧先端形成部26を滑動し、収容トレー21から滑り出させることができる。したがって、パッケージ20に収容された嚥下ゼリー10を容易に口に入れることができる。また、これらの一連の動作は、握持片24を握持することによって少ない力で容易に行うことができる。
また、融点が体温より低く、凝固点が常温に近いという性質を有する食用ゼリーで嚥下ゼリー10を形成したため、パッケージ入り嚥下ゼリー1の保管状態においては、パッケージ20内部で嚥下ゼリー10が融解し、ゾル状になることもあるが、ゾル状となった食用ゼリーはパッケージ20内部に密封されているため、凝固点以下にすることによって再度ゲル化させて、上記形状を形成することができる。
なお、収容凹部22の底面22aにソリ形成凹部25を備えたことによって、食用ゼリーが融解して、一旦ゾル状になった場合であっても、収容凹部22によって、ゲル化する際に再度ソリ部11を形成することができる。
したがって、摩擦低減手段だけでなく、嚥下方向規制手段としても機能することができるソリ部11を確実に備えた嚥下ゼリー10を得ることができるため、利用者の満足度を向上させることができる。
また、収容凹部22の底面22aにソリ形成凹部25を備えたことによって、食用ゼリーが融解して、一旦ゾル状になった場合であっても、錠剤12は底面22a上でソリ形成凹部25を跨ぐ態様となり、舌100に直接接触するソリ部11を形成するソリ形成凹部25の下端に落ち込むことがなく、嚥下ゼリー10を経口した際に、舌100に接触しない非接触位置である底面10a上に錠剤12を保持することができる。したがって、ソリ形成凹部25は、摩擦低減手段や嚥下方向規制手段としてだけでなく、錠剤12の位置を保持する保持手段としても機能することができる。
なお、薄板状の長方体形状の嚥下ゼリー10の別の実施形態として、楕円断面体の薄板状で形成した嚥下ゼリー30を構成してもよい。この実施形態の嚥下ゼリー30の底面側の斜視図である図5にあるように、この嚥下ゼリー30は、上記実施例の嚥下ゼリー10と同様の食用ゼリーで形成し、底面30aにソリ部31(31a,31b)を備えている。底面30aに備えた軸方向のソリ部31は幅方向に適宜の間隔を隔てて3本配置し、幅方向中央に配置した中央ソリ部31aは後述する外側ソリ部31bの3/4程度の長さに形成し、その左右両側の外側ソリ部31bは嚥下ゼリー30と同じ軸方向長さで形成している。
このように構成した嚥下ゼリー30は、2%程度のゼラチンを添加した食用ゼリーに栄養剤であるビタミンCを添加して形成している。これにより、上記実施形態に示した嚥下ゼリー10で用いた食用ゼリーと同様の性質を有するとともに、食用ゼリー自体が栄養剤となる。
続いて、上記嚥下ゼリー30をパッケージ40に収容したパッケージ入り嚥下ゼリー3について説明すると、パッケージ入り嚥下ゼリー3の正面図中央断面図である図6に示すように、収容トレー41の収容凹部42の底面42aが嚥下ゼリー30の楕円断面に対応して下方に凸の曲面形状で形成されている。パッケージ入り嚥下ゼリー3のその他の構成については、上記実施例のパッケージ入り嚥下ゼリー1と同様である。
したがって、パッケージ入り嚥下ゼリー3及び嚥下ゼリー30は、上記実施例のパッケージ入り嚥下ゼリー1及び嚥下ゼリー10と同様の効果に加えて、側面全体を円弧形状に形成しているため、口腔や咽頭につかえることが少なくなり、より嚥下し易くなる。
また、嚥下ゼリー30に栄養剤であるビタミンCを添加したことによって、嚥下ゼリー30を容易に飲込んで栄養剤であるビタミンCを摂取することができる。したがって、嚥下障害者であっても、容易に栄養剤を摂取することができ、利用者の満足度を向上することができる。なお、上記説明においては、嚥下ゼリー30を構成する食用ゼリーに栄養剤であるビタミンCを混入したが、例えば顆粒状や液状の総合感冒薬等の薬剤を混入しても良い。
また、嚥下ゼリー10の別の態様として、ソリ部11の代わりに、別の実施形態である嚥下ゼリー50の底面側の斜視図である図7に示すように、底面50aに軸方向の凹状の軸方向溝51を備えても良い。これにより、口腔内における嚥下ゼリー50の正面からの概要図である図8に示すように、舌100と軸方向溝51で囲繞される空間に唾液が溜まり、唾液が潤滑材となり、嚥下ゼリー50の底面50aと舌100の表面との摩擦を低減することができる。
また、軸方向溝51によって嚥下ゼリー50の軸方向の摩擦が低減されるため、嚥下ゼリー50の嚥下方向は軸方向溝51によって摩擦が低減された軸方向に定まる。すなわち軸方向溝51は、嚥下ゼリー50が正しい嚥下方向からずれて誤嚥や残留を起こす可能性を低減している。すなわち、軸方向溝51は摩擦低減手段だけでなく、嚥下方向規制手段としても機能することができる。
続いて、嚥下ゼリー50を収容したパッケージ入り嚥下ゼリーにおける収容トレー61について説明する。嚥下ゼリー50を収容する収容トレー61の斜視図である図9に示すように、収容トレー61における収容凹部62の底面62aに、軸方向溝51に対応する配置及び形状の方向溝形成部63を備えている。なお、錠剤12は、この方向溝形成部63を跨ぐ態様で嚥下ゼリー50内部に配置される。
また、収容凹部62の底面62aに方向溝形成部63を備えたことによって、食用ゼリーが融解して、一旦ゾル状になった場合であっても、錠剤12は隣り合う方向溝形成部63同士を跨ぐ態様となる。したがって、嚥下ゼリー50を経口した際に、舌100に接触しない非接触位置に錠剤12を保持することができる。したがって、方向溝形成部63は、摩擦低減手段や嚥下方向規制手段としてだけでなく、錠剤12の位置を保持する保持手段としても機能することができる。
また、嚥下ゼリー10の別の態様として、ソリ部11の代わりに、別の実施形態である嚥下ゼリー70の底面側の斜視図である図10に示すように、幅方向に隣接した軸方向の蒲鉾形状の軸方向蒲鉾部71を底面70aに備えても良い。なお、軸方向蒲鉾部71は、底面70aにおいて幅方向に連続して3つ配置されている。
これにより、口腔内における嚥下ゼリー70の正面からの概要図である図11に示すように、舌100と軸方向蒲鉾部71で囲繞される空間に唾液が溜まり、唾液が潤滑材となる。さらには、嚥下ゼリー10のソリ部11と同様に、軸方向蒲鉾部71は舌100の体温によって表面から融解されていくこととなり、軸方向蒲鉾部71が底面70aと舌表面や咽頭面との摩擦を低減することができ、スムーズに嚥下ゼリー70を飲込むことができる。
また、軸方向蒲鉾部71を軸方向の蒲鉾形状に形成したことによって、ソリ部11と同様に、嚥下ゼリー70の嚥下方向が定まり、嚥下ゼリー70が正しい嚥下方向からずれて誤嚥や残留を起こす可能性を低減している。すなわち、軸方向蒲鉾部71は摩擦低減手段だけでなく、嚥下方向規制手段としても機能することができる。
また、嚥下ゼリー10の別の態様として、ソリ部11の代わりに、さらに別の実施形態である嚥下ゼリー80の底面側の斜視図である図12に示すように、底面80aに、軸方向の長く、幅方向の波型に形成した軸方向波型部81を備えても良い。なお、口腔内における嚥下ゼリー80の正面からの説明図である図13のa部拡大図に示すように、軸方向波型部81は、舌100表面の茸状乳頭や葉状乳頭等の乳頭101の大きさに適したサイズの三角波型形状に形成している。
これにより、底面が平滑な嚥下ゼリーと比べて嚥下ゼリー80の底面80aの表面積が増大する。したがって、底面80a全体が体温によって溶けてゾル状になり、ゾル状となった嚥下ゼリー80が底面80aと舌表面や咽頭面との摩擦をより低減することができ、スムーズに嚥下ゼリー80を飲込むことができる。
また、軸方向波型部81を乳頭101の大きさに適したサイズに形成しているため、舌100表面と嚥下ゼリー80との接触面積が増大し、詳しくは軸方向波型部81と乳頭101とが密接に接触して接触面積が増大する。そして、この接触部分が舌100の体温によって溶け、溶けた軸方向波型部81が底面80aと舌表面や咽頭面との摩擦をさらに低減することができる。したがって、嚥下ゼリー80をよりスムーズに飲込むことができる。
また、軸方向波型部81を軸方向に長く形成したことによって、ソリ部11と同様に、嚥下ゼリー80の嚥下方向が定まり、嚥下ゼリー80が正しい嚥下方向からずれて誤嚥や残留を起こす可能性を低減している。すなわち、軸方向波型部81は摩擦低減手段だけでなく、嚥下方向規制手段としても機能することができる。
なお、上述の実施例において記載したソリ部11、ソリ部31、又は軸方向溝51を乳頭101の大きさに適したサイズに形成することによって、軸方向波型部81と同様に、ソリ部11、ソリ部31、又は軸方向溝51と乳頭101とが密接に接触して接触面積が増大して表面が溶けることによる摩擦低減効果を得ることができる。なお、このときも、ソリ部11、ソリ部31、又は軸方向溝51は軸方向に長いため、嚥下方向規制手段としても機能することができる。
また、ソリ部11,31又は軸方向溝51と軸方向波型部81と組み合わせて備えてもよい。これにより、摩擦低減効果及び嚥下方向規制効果を向上することができるとともに、内部に錠剤12を内包した場合であっても、嚥下ゼリーを経口した際に、舌100に接触しない非接触位置に錠剤12を保持することができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の嚥下経口品は、嚥下ゼリー10,30,50,70,80に対応し、
以下同様に、
舌対向面は、底面10a,30a,50a,70a,80aに対応し、
摩擦低減手段及び嚥下方向規制手段は、ソリ部11,31、中央ソリ部11a,31a、外側ソリ部11b,31b、軸方向溝51、軸方向蒲鉾部71、及び軸方向波型部81に対応し、
パッケージ入り嚥下経口品は、パッケージ入り嚥下ゼリー1,3に対応し、
摩擦低減手段形成部、嚥下方向規制手段形成部、及び保持手段は、ソリ形成凹部25、方向溝形成部63に対応し、
導入部は、円弧先端形成部26に対応し、
固体状の服用物は、錠剤12に対応し、
長尺体は、略直方体形状に対応し、
ゲル状経口物は、食用ゼリーに対応し、
薬剤は、総合感冒薬に対応し、
栄養剤は、ビタミンCに対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
嚥下ゼリーの底面側からの斜視図。 口腔内における嚥下ゼリーの正面からの概要図。 嚥下ゼリーを収容する収容トレーの斜視図。 パッケージ入り嚥下ゼリーの側面図及び縦断面図による説明図。 別の実施形態の嚥下ゼリーの底面側の斜視図。 別の実施形態のパッケージ入り嚥下ゼリーの正面図中央断面図。 別の実施形態の嚥下ゼリーの底面側の斜視図。 口腔内における別の実施形態の嚥下ゼリーの正面からの概要図。 別の実施形態の嚥下ゼリーを収容する収容トレーの斜視図。 別の実施形態の嚥下ゼリーの底面側の斜視図。 口腔内における別の実施形態の嚥下ゼリーの正面からの概要図。 さらに別の実施形態の嚥下ゼリーの底面側の斜視図。 口腔内におけるさらに別の実施形態の嚥下ゼリーの正面からの説明図。
符号の説明
1,3…パッケージ入り嚥下ゼリー
10,30,50,70,80…嚥下ゼリー
10a,30a,50a,70a,80a…底面
11,31…ソリ部
11a,31a…中央ソリ部
11b,31b…外側ソリ部
12…錠剤
20,40…パッケージ
25…ソリ形成凹部
26…円弧先端形成部
51…軸方向溝
63…方向溝形成部
71…軸方向蒲鉾部
81…軸方向波型部
100…舌

Claims (10)

  1. ゲル状経口物を、
    略薄板状の長尺体で形成した
    嚥下経口品。
  2. 前記ゲル状経口物が、
    融点が体温より低く、凝固点が常温以上であることを特徴とする
    請求項1に記載の嚥下経口品。
  3. 薬剤及び栄養剤のうち少なくとも一方を、
    前記長尺体の内部に内包、或いは前記ゲル状経口物に含有させたことを特徴とする
    請求項1又は2に記載の嚥下経口品。
  4. 経口する際に舌と対向する前記長尺体の舌対向面に、
    摩擦低減手段を備えた
    請求項1、2或いは3に記載の嚥下経口品。
  5. 前記長尺体に、
    嚥下方向を規制する嚥下方向規制手段を備えた
    請求項1から4のうちいずれかに記載の嚥下経口品。
  6. 請求項1、又は2に記載の嚥下経口品と、
    該嚥下経口品を収容するパッケージとからなる
    パッケージ入り嚥下経口品。
  7. 前記長尺体の内部に、薬剤及び栄養剤のうち少なくとも一方からなる固体状の服用物を内包し、
    前記パッケージに、
    経口する際に、前記固体状の服用物を舌に接触しない非接触位置に保持する保持手段を備えた
    請求項6に記載のパッケージ入り嚥下経口品。
  8. 前記パッケージに、
    経口する際に舌と対向する前記長尺体の舌対向面に備える摩擦低減手段を形成する摩擦低減手段形成部を備えた
    請求項6又は7に記載のパッケージ入り嚥下経口品。
  9. 前記パッケージに、
    前記長尺体に備える嚥下方向を規制する嚥下方向規制手段を形成する嚥下方向規制手段形成部を備えた
    請求項6、7或いは8に記載のパッケージ入り嚥下経口品。
  10. 前記パッケージに、
    前記嚥下経口品を口腔へ導入する導入部を備え、
    該導入部を、
    収容する前記嚥下経口品を滑らかに導入する滑動形状で形成した
    請求項6から9のうちいずれかに記載のパッケージ入り嚥下経口品。
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