JP2008239430A - ガラスの接合方法、画像表示装置、および画像表示装置の製造方法 - Google Patents

ガラスの接合方法、画像表示装置、および画像表示装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 クラックを発生させることなくガラスを良好に接合し得るガラスの接合方法を提供する。
【解決手段】 第1のガラス基材の表面に、アルミニウムおよびチタンの少なくとも一方からなるエネルギー吸収材により金属層を形成する工程と、前記金属層を介して前記第1のガラス基材の上に、第2のガラス基材を配置する工程と、前記金属層にレーザー光を照射して、前記第1ガラス基材と前記第2のガラス基材とを接合する工程とを具備することを特徴とする
【選択図】 なし

Description

本発明は、ガラスの接合方法、画像表示装置、および画像表示装置の製造方法に関する。
近年、次世代の軽量、薄型の平面型表示装置として、電子放出素子を多数配置し、蛍光面と対向配置させてなる表示装置の開発が進められている。電界放出型電子放出素子を用いた表示装置は、フィールドエミッションディスプレイ(以下、FEDと称する)、また、電子放出素子として表面伝導型電子放出素子を用いた表示装置は、表面伝導型電子放出ディスプレイ(以下、SEDと称する)と呼ばれている。
FEDは、所定の隙間を隔てて対向配置されたガラス製の前面基板および背面基板を有し、矩形枠状のガラス側壁を介して、これらの基板の周縁部同士を互いに接合することにより真空外囲器が構成される。こうした画像表示装置は、通常、背面基板と前面基板との間の接合面にレーザー光を照射して接合材を溶融させ、背面基板と前面基板とを接合面で接合することによって製造される。
YAGレーザー光を照射して2枚のガラス基板を接合するにあたって、金属からなるレーザー光吸収材を2枚のガラス基板の間に配置することにより、接着性を高める方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。ここで対象とされているのは、光通信用のマイクロガラス部品や半導体ラインで使用されるガラス部品の精密マイクロ接合である。通常の環境での使用が意図されており、常温常圧といった条件から外れることは考慮されていない。
FEDの基板としては高歪点ガラスが使用され、この高歪点ガラスでは、接合終了時の冷却過程において、ガラスの熱収縮の影響が顕著に現われる。このとき、接合界面においてクラックが発生することが知られている。しかも、FEDは、真空を保持することが要求されるため、従来の方法でガラスを接合したところで、十分な強度は得られない。
FEDの製造プロセスに適用できるガラスの接合方法が求められているものの、未だ得られていないのが現状である。
特開2003−170290号公報
本発明は、クラックを発生させることなくガラスを良好に接合し得るガラスの接合方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様にかかるガラスの接合方法は、第1のガラス基材の表面に、アルミニウムおよびチタンの少なくとも一方からなるエネルギー吸収材により金属層を形成する工程と、前記金属層を介して前記第1のガラス基材の上に、第2のガラス基材を配置する工程と、前記金属層にレーザー光を照射して加熱し、前記第1ガラス基材と前記第2のガラス基材とを接合する工程とを具備することを特徴とする。
本発明の一態様にかかる画像表示装置は、ガラス側壁を介して離間対向された背面ガラス基板および前面ガラス基板を含む外囲器と、前記外囲器内に設けられマトリックス状に形成された配線と、前記配線に接続された複数の表示素子と、前記ガラス側壁と前記背面ガラス基板との間に形成され、アルミニウムおよびチタンの少なくとも一方と、珪素及び30原子%以上70原子%以下の酸素とを含む金属酸化物接合層とを具備することを特徴とする。
本発明の一態様にかかる画像表示装置の製造方法は、ガラス側壁を介して離間対向された背面ガラス基板および前面ガラス基板を含む外囲器と、前記外囲器内に設けられマトリックス状に形成された配線と、前記配線に接続された複数の表示素子とを具備する画像表示装置の製造方法であって、前記ガラス側壁の表面に、アルミニウムおよびチタンの少なくとも一方からなるエネルギー吸収材により金属層を形成する工程と、前記金属層を介して前記ガラス側壁の上に、前記背面ガラス基板を配置する工程と、前記金属層にレーザー光を照射して加熱し、前記ガラス側壁と前記背面ガラス基板とを接合する工程ととを具備することを特徴とする。
本発明によれば、クラックを発生させることなくガラスを良好に接合し得るガラスの接合方法が提供される。
以下、本発明の実施形態を説明する。
本発明の実施形態にかかるガラスの接合方法は、画像表示装置、特にFEDの製造に好適に用いられる。まず、このFEDの構造を、図面を参照して説明する。
図1は、FEDの一例の斜視図である。図示するように、矩形状のガラスからなる前面基板11と背面基板12とが、矩形枠状の側壁13を介して配置されることによって、真空外囲器10が構成される。前面基板11と背面基板12との間の間隙は、1.5〜3.0mm程度であり、2つの基板の周縁部同士が側壁13により接合され、内部が真空状態に維持された偏平な矩形状の真空外囲器10が構成される。背面基板12上には、マトリックス状の配線21が形成され、この配線は、電子放出素子(図示せず)に接続されている。
前面基板11を取り除いた真空外囲器10の内部の状態を、図2に示す。図示するように、背面基板12および前面基板11に加わる大気圧荷重を支えるため、複数の支持部材14が設けられている。支持部材14は、真空外囲器10の長辺と平行な方向に延出し、短辺と平行な方向に沿って所定の間隔で配置されている。なお、支持部材14の形状については特にこれに限定されるものではなく、柱状の支持部材を用いることもできる。
図2中、参照符号33は接合層であり、これについては後述する。
図3には、図1に示したFEDの断面図を示す。図示するように、前面基板11の内面には、蛍光体スクリーン16が形成され、さらにその上にアルミニウム層からなるメタルバック17が設けられている。蛍光体スクリーン16は、図4に示されるように、赤、緑、青の3色に発光する蛍光体層R、G、Bとマトリックス上の黒色吸収部20とで形成されている。上述した支持部14は、蛍光体層R,G,Bを覆うことなく黒色吸収部20の上に配置される。
背面基板12の内面には、導電性カソード層24が形成され、この導電性カソード層上には多数のキャビティ25を有した二酸化シリコンからなる絶縁膜26が設けられる。絶縁膜26の上には、モリブデンまたはニオブ等からなるゲート電極28が形成されている。背面基板12の内面上において各キャビティ25内に、モリブデン等からなるコーン状の電子放出素子22が設けられている。
電子放出素子22は、マトリックス状の配線21に接続されることにより、各画素毎に対応して複数列および複数行に配列され、表示素子として機能する。すなわち、電子放出素子22は、電子ビームを放出して蛍光体スクリーン16の蛍光体層R,G,Bを励起する。配線21の端部は、背面基板12の周縁部に引き出され、背面基板12の周縁部においては配線21上に絶縁層23が形成される。さらに、絶縁層23の上には、接合部40が設けられている。
前面基板11と側壁13との間には、接合層33が形成される。接合層33は、側壁13上に設けられた金属層31、およびこの金属層と基板構成物質のガラスとの反応生成物からなる金属反応層32を含む。背面基板12と側壁13との間にも、同様の接合層33が形成される。こうした接合層33と側壁13とによって、前述の接合部40が構成される。
このように構成されたFEDにおいて、映像信号は、単純マトリックス方式に形成された電子放出素子22とゲート電極28に入力される。電子放出素子22を基準とした場合、最も輝度の高い状態の時、+100Vのゲート電圧が印加される。また、蛍光体スクリーン16には+10kVが印加される。そして、電子放出素子22から放出される電子ビームの大きさは、ゲート電極28の電圧によって変調され、この電子ビームが蛍光体スクリーン16の蛍光体層を励起して発光させることにより画像を表示する。
蛍光体スクリーン16には高電圧が印加されるため、前面基板11、背面基板12、側壁13、および支持部材14用の板ガラスには、高歪点ガラスが使用されている。なお、高歪点ガラスとは、線膨張係数(α)が50〜100(×10-7/K)の範囲内にあるガラス材料である。
上述したFEDは、以下のような方法により製造することができる。
まず、前面基板11となる板ガラスに、蛍光体スクリーン16を形成する。具体的には、前面基板11と同等の大きさの板ガラスを準備し、この板ガラスにプロッターマシンで蛍光体層のストライプパターンを形成する。蛍光体ストライプパターンが形成された板ガラスと、前面基板用の板ガラスとを位置決め治具に載置して露光台にセットし、露光、現像を行なって蛍光体スクリーン16を形成する。
続いて、背面基板12用の板ガラスに配線21を形成する。例えば、平面基板面をX−Y平面とした時、Agペースト等により、X方向に延びた複数本の配線21を板ガラスの有効表示領域および周縁部に形成する。さらに、Y方向に延びた複数本の配線21を、板ガラスの周縁部のみに形成する。配線21が設けられた板ガラスの全面には、絶縁層23を形成する。有効表示領域において、絶縁層23上にそれぞれY方向に延びた残りの配線21を形成し、先に板ガラス周縁部のみに形成した配線と接続する。
絶縁膜23が設けられた背面基板用の板ガラスには、電子放出素子22を形成する。板ガラス上にマトリックス状の導電性カソード層24を形成し、先に板ガラス周縁部のみに形成した配線21と接続する。導電性カソード層上には、例えば熱酸化法、CVD法、あるいはスパッタリング法により二酸化シリコン膜からなる絶縁膜26を形成する。
絶縁膜26上には、例えばスパッタリング法や電子ビーム蒸着法によりモリブデンやニオブなどのゲート電極形成用の金属膜を形成する。この金属膜上に、形成すべきゲート電極に対応した形状のレジストパターンをリソグラフィーにより形成する。このレジストパターンをマスクとして、金属膜をウェットエッチング法またはドライエッチング法によりエッチングすることにより、ゲート電極28を形成する。
次に、レジストパターンおよびゲート電極をマスクとして、絶縁膜をウェットエッチングまたはドライエッチング法によりエッチングして、キャビティ25を形成する。レジストパターンを除去した後、背面基板12表面に対して所定角度傾斜した方向から電子ビーム蒸着を行なうことにより、ゲート電極28上に、例えばアルミニウムやニッケルからなる剥離層を形成する。
背面基板12表面に対して垂直な方向から、カソード形成用の材料として、例えばモリブデンを電子ビーム蒸着法により蒸着する。これによって、各キャビティ25の内部に電子放出素子22を形成する。続いて、剥離層をその上に形成された金属膜とともにリフトオフ法により除去する。さらに、大気中で、背面基板12上に複数の支持部材14を低融点ガラスにより固定し、背面基板12と前面基板11とを側壁13を介して互いに接合する。
接合は、レーザー光を照射することにより行なわれる。例えば、図5に示すように、接合材Aにより側壁13を前面基板11に固定し、側壁13と背面基板12との間には金属層31を配置する。接合材Aとしては、例えば、フリットガラスなどのガラス材料、コバール合金などの金属材料、Agペースト、および接着剤等を用いることができる。
金属層31は、レーザー光を吸収するために配置され、AlおよびTiから選択されるエネルギー吸収材を含む。金属層31の膜厚が小さすぎる場合には、レーザー光を十分に吸収することができない。一方、金属層31が厚すぎる場合には、両基板へのエネルギー伝達が不十分となるといった不都合を生じるおそれがある。金属層31は、0.1〜1.0μm程度の厚さで形成されれば、何等不都合を伴わずにレーザー光を十分に吸収することができる。
こうした膜厚が確保できれば、金属層31の形成方法は特に限定されず、任意の方法で形成することができる。例えば、電気めっき法、無電解めっき法、スピンコート法、スプレー法、ディッピング法、スクリーン印刷法、インクジェット印刷法、真空蒸着法、スパッタリング法、熱化学帰気相成長法、およびプラズマ化学気相成長法といった方法が挙げられる。
金属層31は、図6に示すように、前面基板11と側壁13との間、および背面基板12と側壁13との間の両方に配置してもよい。
金属層31が設けられた状態でレーザー光を照射することによって、側壁13と背面基板12とが接合される。金属層31は、レーザー光を吸収して発熱し、それによって、レーザー光照射部周辺のガラス材料は溶融する。具体的には、金属層31は溶融ガラスと反応し、冷却後には、図7に示されるようにガラス接合部Bと金属酸化物接合層Cとが形成される。この際の接合は、100〜400℃程度という温度で行なわれるので、背面基板12に設けられた電子放出素子になどに熱的な損傷を与えることはない。これによって、良好な接合部が形成されるのに加え、金属層が飛散するおそれも回避される。したがって、得られるFEDにおいては、配線部分のショートを確実に防止できることが予測される。
なお、図6に示したように、側壁13と背面基板12および前面基板11との間の両方に金属層31を配置した場合には、側壁13と背面基板12および前面基板11とを接合することができる。
金属酸化物接合層Cには、エネルギー吸収材とガラスの成分、すなわち、珪素および酸素が含有される。金属層31の少なくとも一部は、金属酸化物接合層Cとなる。金属層31は、その20%程度が金属酸化物接合層Cに変化すれば効果が得られるが、全てが金属酸化物接合層Cとなることが最も好ましい。
金属酸化物接合層Cは、ガラス接合時に生じるガラスの熱膨張および熱収縮による熱応力を緩和する。この金属酸化物接合層Cが存在することによって、高歪点ガラスを用いたガラス接合であっても、クラックの発生を抑制することができる。金属酸化物接合層Cの厚みは、最低1μm程度であれば、その効果を発揮する。好ましくは10μm程度である。金属酸化物接合層Cの膜厚が大きすぎる場合には、接合強度が劣化するおそれがあるので、その上限は50μm程度にとどめることが望まれる。なお、金属酸化物接合層Cの厚みとは、エネルギー吸収材とガラスの成分、すなわち、珪素および酸素を含有する組成領域の寸法をさし、EDS組成分析による元素マッピング等により測定することができる。また、金属酸化物接合層Cの厚みは、例えば、レーザー照射エネルギー、スポット径、および基板温度といった条件により制御することができる。
レーザー光を照射する際の基板温度は、200〜500℃程度が好ましく、300〜400℃が好ましい。レーザー照射後に、徐々に室温まで冷却することが望ましい。ただし、基板温度を室温から200℃に保持した場合でも、本実施形態にかかる方法を適用することができる。
レーザー光の種類は、レーザー波長1.06μmのYAGレーザーを用いることが望ましいが、他のレーザー光を用いることもできる。例えば、CO2レーザーなどが挙げられる。また、電子ビームのような高密度エネルギービームを用いて、接合することも可能である。前述のYAGレーザーを用いる場合には、その照射条件は、次のとおりとすることができる。
レーザー出力:0.05〜4.0J/pulse
スポット径:0.5〜10mm
パルス幅:2.0〜10.0ms
これらの条件は、相互に関連しているので、適切に組み合わせればよい。例えば、膜厚1μm程度のAl層を金属層として形成し、スポット径0.5mmのレーザー光を照射する場合には、レーザー出力は0.05〜1.0J/pulse程度とし、パルス幅は6〜8ms程度とすることが好ましい。また、例えばスポット径を大きくする場合には、レーザー出力を低くすることにより溶込み深さを低減させ、ガラス溶融体積を一定にすることによって、適切な条件を確保することができる。
以下に具体例を示して、本発明をさらに詳細に説明する。
第1および第2のガラス基材としてディスプレイ用基板ガラス(PD200:旭硝子製)を用意した。第1のガラス基材の上には、エネルギー吸収材を含む金属層をスパッタリング法により、1μm程度の膜厚で形成した。
2枚のガラス基材をホットプレート上に載置して400℃に加熱しつつ、ガラス基材を介して金属層にレーザー光を照射した。こうして第1および第2のガラス基材を接合し、図8に示すようなサンプルを作製した。図示するように、得られたサンプルにおいては、第1のガラス基材41と第2のガラス基材43とが、接合層42を介して接合されている。接合層42は、エネルギー吸収材を含む金属層の少なくとも一部が変化して形成されたものである。
エネルギー吸収材の種類とレーザーエネルギー出力とを、下記表1にまとめる。
Figure 2008239430
得られたサンプルについて、剪断試験を行なって接合強度を評価した。用いた試験装置の概略を、図9に示す。図9に示されるように、接合層42を介して第1のガラス基材41と第2のガラス基材43とが接合されたサンプルに対し、加圧片44を用いて矢印方向に力を印加した。破断時の強度を測定し、得られた結果を下記表2にまとめる。
Figure 2008239430
上記表2に示されるように、エネルギー吸収材としてNiを用いた場合(比較例1〜3)には、接合強度は最大でも0.17MPaであり、Cuを用いた場合(比較例4〜6)には、接合強度は0.15MPaにとどまっている。これらの比較例のサンプルでは、いずれもクラックが発生した。
また、エネルギー吸収材としてAgを用いた場合(比較例7,8)には、レーザー光を照射しても2枚のガラス基材を接合することができない。
これに対して、エネルギー吸収材としてAlを用いた場合(実施例1〜3)には、接合強度は最大13.6MPaまで高められる。また、Tiを用いた場合(実施例4〜6)では、接合強度は14.3MPaにも達することがわかる。真空保持に十分な接合強度が得られるためには、接合強度は5MPa以上であることが求められる。実施例1〜6は十分な接合強度を有することから、クラックは発生せず、耐加重性を有することが確認された。
AlおよびTiは、Ni,CuおよびAgと比較して、エネルギーの吸収率が大きい。しかも、これらの金属は、ガラスと反応し難いといった性質も有する。同等の出力でレーザー光を照射しても、AlおよびTiのみが良好の接合強度を得ることができたのは、こうした性質に起因するものと推測される。
次に、実施例1および実施例3のサンプルについて、EDS分析により接合層42の元素分析を行なった。その結果を、下記表3にまとめる。
Figure 2008239430
上記表3の結果から、接合層42には、エネルギー吸収材としてのAlと、ガラスの成分であるSiに加え、30〜70原子%のOが含有されていれば、接合強度が十分に高められクラックの発生を抑制できることがわかる。0.05〜1.0J/pulsのエネルギー出力で金属層にレーザー光を照射することによって、こうした組成の接合層を形成することができる。
本発明の一実施形態にかかるFEDの構成を示す斜視図。 FEDの内部構造を表わす概略図。 FEDの断面図。 前面基板の平面図。 一実施形態にかかるFEDの製造方法の一工程を表わす断面図。 他の実施形態にかかるFEDの製造方法の一工程を表わす断面図。 接合部を表わす模式図。 サンプルの概略図。 接合強度の試験装置の概略図。
符号の説明
10…真空外囲器; 11…前面基板; 12…背面基板; 13…側壁
14…支持部材; 16…蛍光体スクリーン; 17…メタルバック
20…黒色吸収部; 21…配線; 22…電子放出素子; 23…絶縁層
24…導電性カソード層; 25…キャビティ; 26…絶縁膜
28…ゲート電極 30…低融点ガラス; 31…金属層; 32…金属反応層
33…接合層; 40…接合部; R,G,B…蛍光体層; A…接合材
B…ガラス接合部; C…金属酸化物接合層; 41…第1のガラス基材
42…接合層; 43…第2のガラス基材; 44…加圧片。

Claims (7)

  1. 第1のガラス基材の表面に、アルミニウムおよびチタンの少なくとも一方からなるエネルギー吸収材により金属層を形成する工程と、
    前記金属層を介して前記第1のガラス基材の上に、第2のガラス基材を配置する工程と、
    前記金属層にレーザー光を照射して加熱し、前記第1ガラス基材と前記第2のガラス基材とを接合する工程と
    を具備することを特徴とするガラスの接合方法。
  2. 前記金属層は、0.1μm以上1.0μm以下の膜厚で、前記第1のガラス基材の表面に形成されることを特徴とする請求項1に記載のガラスの接合方法。
  3. 前記レーザー光は、1.0J/puls以下の出力で前記金属層に照射されることを特徴とする請求項1または2に記載のガラスの接合方法。
  4. 前記第1のガラス基材および前記第2のガラス基材は、高歪点ガラスであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のガラスの接合方法。
  5. ガラス側壁を介して離間対向された背面ガラス基板および前面ガラス基板を含む外囲器と、
    前記外囲器内に設けられマトリックス状に形成された配線と、
    前記配線に接続された複数の表示素子と、
    前記ガラス側壁と前記背面ガラス基板との間に形成され、アルミニウムおよびチタンの少なくとも一方と、珪素及び30原子%以上70原子%以下の酸素とを含む金属酸化物接合層と
    を具備することを特徴とする画像表示装置。
  6. 前記金属酸化物接合層の厚みは、1μm以上50μm以下であることを特徴とする請求項5に記載の画像表示装置。
  7. ガラス側壁を介して離間対向された背面ガラス基板および前面ガラス基板を含む外囲器と、前記外囲器内に設けられマトリックス状に形成された配線と、前記配線に接続された複数の表示素子とを具備する画像表示装置の製造方法であって、
    前記ガラス側壁の表面に、アルミニウムおよびチタンの少なくとも一方からなるエネルギー吸収材により金属層を形成する工程と、
    前記金属層を介して前記ガラス側壁の上に、前記背面ガラス基板を配置する工程と、
    前記金属層にレーザー光を照射して加熱し、前記ガラス側壁と前記背面ガラス基板とを接合する工程と
    を具備することを特徴とする製造方法。
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