JP2008238133A - 衝撃波反射装置及びこの装置を用いた破砕方法 - Google Patents

衝撃波反射装置及びこの装置を用いた破砕方法 Download PDF

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Abstract

【課題】破砕対象物の一点に衝撃波を集中させて破砕対象物に大きな破砕力を加えることができるようにして破砕対象物を効率的に破砕できるようにする。
【解決手段】本発明の衝撃波反射装置1は、放電部46を楕円の第1焦点aに位置させる位置決め部4と、楕円の第2焦点b側に設けられた衝撃波出口3と、放電部46で発生した衝撃波を楕円の第2焦点bに反射させる衝撃波反射面2とを備え、衝撃波反射面2が、楕円を形成する楕円球の第1焦点a側の外周面の一部と一致する凹面である楕円面の一部(半楕円面6)により形成されたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、放電による衝撃波によって破砕対象物を効率的に破砕可能とする衝撃波反射装置及びこれを用いた破砕方法に関する。
放電により生じる衝撃波によって、基礎コンクリートのようなコンクリート構造体、岩石、岩盤などの破砕対象物を破砕する放電破砕方法が知られている(例えば、特許文献1;2参照)。
特開2003−311175号公報 特開2003−320268号公報
しかしながら、従来の放電破砕方法によれば、放電により生じた衝撃波が四方に分散する。従って、衝撃波による破砕力が小さくなってしまい、破砕対象物を効率的に破砕できないという課題があった。
本発明は上記課題に鑑みなされたもので、破砕対象物の一点に衝撃波を集中させて破砕対象物に大きな破砕力を加えることができるようにして破砕対象物を効率的に破砕できるようにすることを目的とする。
本発明の衝撃波反射装置は、放電部を楕円の第1焦点に位置させる位置決め部と、楕円の第2焦点側に設けられた衝撃波出口と、放電部で発生した衝撃波を楕円の第2焦点に反射させる衝撃波反射面とを備え、衝撃波反射面が、楕円を形成する楕円球の第1焦点側の外周面の一部と一致する凹面である楕円面の一部により形成されたことを特徴とする。
衝撃波反射面が、楕円球の楕円の長軸と直交して楕円球の楕円の中心を通る面により楕円球を二つに切断した1つの半楕円球の外周面である半楕円球面と一致する凹面である楕円面の一部により形成されたことも特徴とする。
第2焦点に設けられた破砕対象物と衝撃波出口との間隔を維持するスペーサを備えたことも特徴とする。
衝撃波反射面が、楕円球の楕円の長軸と直交して楕円球の楕円の中心を通る面よりも楕円球の楕円の第2焦点側において楕円球を切断した不完全楕円球の外周面である不完全楕円球面と一致する凹面である楕円面の一部により形成されたことも特徴とする。
スペーサの先端面や衝撃波出口の周縁面が、楕円球の楕円の第2焦点を通る楕円の長軸と直交する面と同一平面となる平面に形成されたことも特徴とする。
本発明の衝撃波反射装置を用いた破砕方法は、破砕対象物を第2焦点に位置させた後に、放電部に電圧を印加して第1焦点で生じた放電による衝撃波を衝撃波反射面で反射させて第2焦点の破砕対象物に収束させることによって、破砕対象物を反射衝撃波で破砕したことを特徴とする。
本発明の衝撃波反射装置は、衝撃波反射面が楕円面の一部により形成されたので、破砕対象物の一点に集中させることができ、破砕対象物の一点に集中した衝撃波によって破砕対象物に大きな破砕力が加わるので、破砕対象物を効率的に破砕できる。
衝撃波反射面が、半楕円球面と一致する凹面である楕円面の一部により形成されたことにより、衝撃波反射面の面積を大きくできるため、破砕対象物を効率的に破砕できる。
スペーサを備えたので、破砕対象物と衝撃波出口との間隔維持が容易となる。
衝撃波反射面が、半楕円球より大きい不完全楕円球の外周面である不完全楕円球面と一致する凹面である楕円面の一部により形成されたので、衝撃波反射面の面積を大きくでき、破砕対象物を効率的に破砕できる。
スペーサの先端面や衝撃波出口の周縁面が、楕円球の楕円の第2焦点を通る楕円の長軸と直交する面と同一平面となる平面に形成されたので、スペーサの先端面や衝撃波出口の周縁面を破砕対象物の平面に突き付ければ、破砕対象物の平面の一点が第2焦点bに位置されるので、衝撃波反射装置及び破砕対象物の位置決め作業を省略できて、破砕対象物を効率的に破砕できる。
本発明の衝撃波反射装置を用いた破砕方法によれば、衝撃波反射面の作用によって、破砕対象物を効率的に破砕できる。
最良の形態1
図1及び図2は最良の形態1を示し、図1(a)は衝撃波反射装置の断面(図2(b)のA−A断面に相当)を示し、図1(b)は衝撃波反射装置に電極が取り付けられた状態の断面を示し、図2(a)は衝撃波反射装置の外観を示し、図2(b)は衝撃波反射装置の正面図(図2(a)のA方向から見た図)を示す。
図1;2を参照し、衝撃波反射装置の構成を説明する。衝撃波反射装置1は、衝撃波反射面2、衝撃波出口3、位置決め部4を備える。
衝撃波反射面2は、矩形の金属ブロック体5の一面5aからブロック体5の内側に延長する凹面を構成する半楕円面6(楕円面の一部)により形成される。衝撃波反射面2は、位置決め部4により金属ブロック体5に取り付けられた電極40の放電部46で発生させた衝撃波を楕円球の楕円6aの第2焦点bに反射させる。
半楕円面6は、楕円球の楕円6aの長軸2aと直交して楕円球の楕円6aの中心2cを通る面2hにより楕円球を二つに切断した1つの半楕円球の外周面である半楕円球面と一致する凹面(即ち、半楕円球面の反転面)により形成される。
衝撃波出口3は、金属ブロック体5の一面5a(衝撃波出口の周縁面)と衝撃波反射面2との境界である開口縁5cで囲まれた開口により形成され、楕円6aの第2焦点b側に設けられる。
位置決め部4は、電極40の放電部46を楕円6aの第1焦点aに位置させる構成を備える。つまり、位置決め部4は、金属ブロック体5の一面5aと平行な他面5bと衝撃波反射面2とに跨って貫通する断面円形の貫通孔25と、入口溝26と係合溝27とからなる係合部28と、電極40の軸部55に設けられた係合突起30とを備える。
図1(a)に示すように、放電部位置決め部4の貫通孔25は、楕円球の楕円6aの長軸2aと平行で長軸2aよりずれた軸2bを中心軸とした断面円形の貫通孔により形成される。係合部28の入口溝26は、貫通孔25より貫通孔25の径方向外側に延長するとともに、金属ブロック体5の他面5bから金属ブロック体5の一面5aの方向に延長する。係合部28の係合溝27は、金属ブロック体5の一面5a側に位置する入口溝26の底部29より貫通孔25の周に沿って延長するとともに貫通孔25に延長する。
貫通孔25の径寸法は、電極40の断面円形の軸部55が嵌め込まれる寸法に形成される。そして、電極40の軸部55の外面には、入口溝26を経由して係合溝27に係合する係合突起30が設けられる(図1(b);図6参照)。
即ち、電極40を放電部46側から貫通孔25内に挿入するとともに係合突起30を入口溝26内に挿入して、係合突起30が入口溝26の底部29に衝突したら電極の軸を係合溝27の延長する方向に回転させて係合突起30を係合溝27内に嵌合状態に係合させる。
このように電極40が取り付けられた状態において電極40の放電部46が衝撃波反射面2を形成する楕円面6の楕円6aの第1焦点aに位置されるように、電極40の係合突起30の設置位置及び係合部28の設置位置を設定しておけば、放電部46が、放電部位置決め部4によって、衝撃波反射面2の内側に位置する楕円6aの第1焦点aに位置決めされる。
最良の形態1の衝撃波反射装置1によれば、放電部位置決め部4を備えたので、衝撃波反射面2を形成する楕円面6の楕円6aの第1焦点aに放電部46を正確に位置決めできるとともに、衝撃波反射面2と衝撃波出口3とを備えたので、衝撃波反射面2を形成する楕円面6の楕円6aの第2焦点bに破砕対象物50の一点が位置するように、電極40を取り付けた衝撃波反射装置1の位置を定めてから、電極40の放電部46に電圧を印加して放電による衝撃波を発生させることによって、衝撃波が衝撃波反射面2で反射して第2焦点bに集まる。つまり、楕円6aの第1焦点aから出た衝撃波が楕円面6で反射すると必ず第2焦点bを通るという楕円の特性によって衝撃波が第2焦点bに集まる。よって、衝撃波が第2焦点bに位置させた破砕対象物50の一点に集中することによって破砕対象物50に大きな破砕力が加わるので、破砕対象物50を効率的に破砕できる。
最良の形態1の衝撃波反射装置1を用いた破砕対象物50の破砕方法は、例えば、現場打ちコンクリート杭を形成する際において地盤を掘削している途中に出現した転石や土木構造物のような破砕対象物50を破砕する場合や、水中構造物の表面に付着した付着物を破砕して除去する場合、取水管や配水管のような管の内面に付着した付着物を破砕して除去する場合などに効果的である。
尚、第1焦点aと第2焦点bとの間の距離mは予めわかるので、第1焦点aの位置をブロック体5の側面5eに写しておき、このブロック体5の側面5eに写した第1焦点aの位置から破砕対象物50の特定の部分までの距離が距離mに一致するように衝撃波反射装置1及び破砕対象物50の位置を決めてから放電を行えばよい。
最良の形態2
図3は最良の形態2の衝撃波反射装置に電極が取り付けられた状態の断面を示す。図3に示すように、衝撃波反射面2が、楕円球の楕円の長軸2aと直交して楕円球の中心2cを通る面2hよりも楕円球の楕円6aの第1焦点a側において楕円球を切断した半楕円球よりも大きい不完全楕円球の外周面である不完全楕円球面と一致する凹面(不完全楕円球面の反転面)である不完全な楕円面6Aにより形成された構成の衝撃波反射装置1であってもよい。この衝撃波反射装置1を用いた場合、最良の形態1に比べて、第1焦点aに位置させた放電部46より発生する衝撃波を第2焦点bに反射させる衝撃波反射面2(楕円面6A)の面積が小さくなるが、衝撃波反射面2がない場合と比べれば、衝撃波を効率的に第2焦点bに集めることができるので、破砕対象物50を効率的に破砕できる。
最良の形態3
図4(a)は最良の形態3の衝撃波反射装置に電極が取り付けられた状態の断面を示し、図4(b)は最良の形態3の衝撃波反射装置の外観を示す。図4に示すように、第2焦点bに設けられた破砕対象物50と衝撃波出口3との間隔を維持するスペーサ56を備えた構成の衝撃波反射装置1であってもよい。スペーサ56は、例えば、ブロック体5の一面5aにおける4つの角部付近に形成されたねじ孔57に取り付けられるねじ部58の形成された脚体により構成すればよい(図3(b)参照)。スペーサ56の長さは、楕円6aの中心2cと第2焦点bとの間の距離にあわせる。最良の形態2では、破砕対象物50が平面51を備える場合、スペーサ56の先端面56aを破砕対象物50の平面51に突き付ければ、破砕対象物50の平面51の一点が第2焦点bに位置されるので、衝撃波反射装置1及び破砕対象物50の位置決め作業を省略でき、破砕対象物50を効率的に破砕できる。また、スペーサ56を備えれば、破砕対象物50と衝撃波出口3との間隔維持が容易となる。尚、スペーサ56の先端面56aはゴムのような弾性材で形成すれば、スペーサ56の先端面56aと破砕対象物50の平面51との接触を良好に維持できて、位置ずれなどが少なくなり、破砕対象物50の一点が第2焦点に正確に位置されるので好ましい。
最良の形態4
図5(a)は最良の形態4の衝撃波反射装置に電極が取り付けられた状態の断面を示す。図5(a)に示すように、衝撃波反射面2が、楕円球の楕円6aの長軸2aと直交して楕円球の楕円6aの中心2cを通る面2hよりも楕円球の楕円6aの第2焦点b側において楕円球を切断した半楕円球よりも小さい不完全楕円球の外周面である不完全楕円球面と一致する凹面(不完全楕円球面の反転面)である不完全な楕円面6Bにより形成された構成の衝撃波反射装置1であってもよい。この衝撃波反射装置1を用いれば、第1焦点aに位置させた放電部46より発生する衝撃波を第2焦点bに反射させる衝撃波反射面2(楕円面6B)の面積が大きくなるため、衝撃波をより効率的に第2焦点bに集めることができ、第2焦点bに位置させた破砕対象物50をより効率的に破砕できる。
最良の形態5
図5(b)は最良の形態5の衝撃波反射装置に電極が取り付けられた状態の断面を示す。
最良の形態4において、特に図5(b)に示すように、楕円球の楕円6aの第2焦点bを通る楕円の長軸2aと直交する面2jと同一平面となるブロック体5の一面5aを備えた衝撃波反射装置1とすれば、破砕対象物50の一部が平面51である場合、衝撃波出口3の周縁面としてのブロック体5の一面5aを、破砕対象物50の平面51に突き付ければ、破砕対象物50の平面51の一点が第2焦点bに位置されるので、衝撃波反射装置1及び破砕対象物50の位置決め作業を省略でき、しかも、第1焦点aに位置させた放電部46より発生する衝撃波を第2焦点bに反射させる衝撃波反射面2(楕円面6B)の面積が大きくなるので、破砕対象物50をより効率的に破砕できる。尚、ブロック体5の一面5aはゴムのような弾性材で形成すれば、ブロック体5の一面5aと破砕対象物50の平面51との接触を良好に維持できて、位置ずれなどが少なくなり、破砕対象物50の特定の部分が第2焦点に正確に位置されるので好ましい。
尚、放電部46の回りには放電部46を取り囲むように水などの電解液やゲルのような衝撃波伝達媒体を設ける。例えば、水中で放電を行なわない場合には、放電部46を袋体で覆って放電部46を覆うように袋体内に衝撃波伝達媒体を充填した後に放電を行う。
以下、図6;7を参照し、上述した衝撃波反射装置1を使用する放電装置100の構造を説明する。衝撃波反射装置1と放電装置100とにより放電破砕装置が形成される。
図6に示すように、放電装置100は、電源装置8、電極装置9を備える。
電源装置8は、昇圧装置12、パルスパワー出力装置13を備える。昇圧装置12は、電源電圧入力部14A、図外の変圧器を備えた昇圧回路15、出力部14を備える。昇圧回路15は、電源電圧入力部14Aに接続された電源ケーブル14C経由で三相交流200V電源電圧を入力して例えば直流22kVの電圧を生成し、直流22kVの電圧を出力部14より出力する。出力部14は、正極端子14aと負極端子14bとを備える。パルスパワー出力装置13は、入力端子16、充電回路17、出力部としての電極接続部18を備える。入力端子16は、正極端子16aと負極端子16bとを備える。電極接続部18は、正極端子18aと負極端子18bとを備える。充電回路17は、正極線17a、負極線17b、コンデンサ装置19、コンデンサ装置接続部20、スイッチ21;22を備える。正極線17aには、スイッチ21とスイッチ22とが直列に接続される。正極線17aの一端が入力端子16の正極端子16aに接続され、正極線17aの他端が電極接続部18の正極端子18aに接続される。負極線17bの一端が入力端子16の負極端子16bに接続され、負極線17bの他端が電極接続部18の負極端子18bに接続される。コンデンサ装置接続部20は、正極線17aにおけるスイッチ21とスイッチ22との間に並列に接続された複数の正極接続端子20aと、負極線17bに並列に接続された複数の負極接続端子20bとを備える。1対の正極接続端子20aと負極接続端子20bとによりコンデンサ装置19を1つ接続するためのコンデンサ装置接続端子20Aが形成される。即ち、コンデンサ装置接続部20は、複数のコンデンサ装置接続端子20Aを備えるため、昇圧装置12及び電極接続部18に複数のコンデンサ装置19を接続可能である。コンデンサ装置接続部20は、例えば6個のコンデンサ装置接続端子20Aを備え、1個から6個までの任意の数のコンデンサ装置19を接続可能である。即ち、コンデンサ装置19を1個から6個まで任意に増減可能な電源装置8を得ることができる。スイッチ21はコンデンサ装置19に昇圧装置12から供給された電圧を充電させるためのスイッチ、スイッチ22はコンデンサ装置19に充電された電荷を放電させて電極接続部18経由で電極装置9に出力させるためのスイッチである。図示しないが、充電回路17は接地(アース)されている。
電極装置9は、接続コード部31、電極部32を備える。接続コード部31は、電源装置8の電極接続部18の正極端子18a及び負極端子18bの各々に接続される正極端子35a及び負極端子35bを備えた入力側コネクタ35と、電極部32の電極接続コネクタ36に接続される出力側コネクタ37と、入力側コネクタ35と出力側コネクタ37とを接続する電気接続コード38とを備える。
電極部32は、出力側コネクタ37と接続される電極接続コネクタ36と、電極40と、衝撃波反射装置1の位置決め部4に取り付けられる電極40の軸部55を備え、この軸部55の外面に係合突起30を備える。電極部32は、接続コード部31の出力側コネクタ37に着脱可能な電極接続コネクタ36を備え、電極接続コネクタ36が電線43を着脱自在に接続できる図外の電線取付部を備えるため、後述するワイヤ電極41を容易に交換できる。
電極40は、例えば、ワイヤ電極41、あるいは、同軸電極42である。
ワイヤ電極41は、電線43が切断され、電線43の切断面と電線43の切断面との間が間隔保持材45によって一定の放電間隔(ギャップ)に維持されたことによって放電部46が形成された構成である。電線43は、例えば線径2mm〜3mm程度の銅線のような導体線の周囲がビニル樹脂などの樹脂で被覆された線径4mm〜5mm程度の、いわゆる被覆線により形成される。ワイヤ電極41は放電部46を1つ以上備える。
従って、1つの放電部46を衝撃波反射装置1の第1焦点aに位置決めすればよい。また、ワイヤ電極41の場合、電線43を曲げて放電部46の位置を調整できるため、衝撃波反射装置1の貫通孔25は、楕円球の楕円6aの長軸2aを中心軸とした断面円形の貫通孔により形成すればよい。
図7に示すように、間隔保持材45は、筒状に形成され、筒孔の両端部により形成された電線固定部61;62と、筒孔の中央部により形成された間隔維持部63とを備える。電線固定部61;62の孔径は電線43が嵌合する寸法の径に形成される。間隔維持部63の孔径は電線固定部61;62の径よりも小さい径に形成される。電線固定部61、電線固定部62、間隔維持部63の中心軸は同一である。間隔維持部63と電線固定部61;62との段差部である段差面によりストッパとしての電線端面突当面64;65が形成される。
電線固定部61;62に嵌合された電線43;43の端面がそれぞれ電線端面突当面64;65に突き当てられた状態で、間隔保持材45と電線43とが図外の接着テープや接着剤などで互いに固定されることによって、間隔維持部63が電線43と電線43との間に放電部46の放電ギャップgを形成する。即ち、間隔維持部63が電線固定部61;62に固定された電線43の端面と電線43の端面との間に放電ギャップとしての間隔gを維持するので、放電部46の放電ギャップgを簡単かつ正確に設定できる。尚、絶縁ビニル粘着テープ、締結バンド、ゴムバンド、専用の接続具などを間隔保持材45として使用してもよい。
図6に示すように、同軸電極42は、例えば、+電極のような一方電極としての棒状の内部導体73と、内部導体73の外周囲を被覆する筒状の絶縁体74と、絶縁体74の外周囲に設けられた−電極のような他方電極としての外部導体75とにより構成される。外部導体75は、内部導体73の中心線に沿った方向に間隔を隔てて設けられた複数の浮遊電極76を構成する。浮遊電極76とは、電源側と電気的に絶縁された電極のことである。絶縁体74の先端74tより突出して露出する内部導体73の先端部により形成された先端電極73tとこの先端電極73tに最も近い浮遊電極76である先端側浮遊電極76tとの間で先端側放電ギャップ77が形成され、互いに対向する浮遊電極76同士の端部76sと端部76sとの間で中間側放電ギャップ78が形成される。中間側放電ギャップ78は複数形成される。先端側放電ギャップ77を隔てて配置された先端電極73tと先端側浮遊電極76tとによって放電部46が形成される。中間側放電ギャップ78を隔てて配置された浮遊電極76と浮遊電極76とによって放電部46が形成される。即ち、同軸電極42は、複数の放電部を備える。この場合、電極部32は、出力側コネクタ37と接続される電極接続コネクタ36と、同軸電極42とを備えるので、出力側コネクタ37に対する電極接続コネクタ36の着脱により同軸電極42を容易に交換できる。同軸電極42を衝撃波反射装置1に取り付ける場合も、1つの放電部46を衝撃波反射装置1の第1焦点aに位置決めすればよい。
本発明の電極40としてのワイヤ電極41、同軸電極42は、ともに、衝撃波反射装置1の位置決め部4に取り付けられる軸部55を備えるため、ワイヤ電極41又は同軸電極42を衝撃波反射装置1に取り付けて放電破砕を行うことが可能となる。
ブロック体5の一面5aやスペーサ56の先端面56aが、楕円球の楕円6aの第2焦点bよりもさらに第1焦点から離れた位置に形成された衝撃波反射装置1としてもよい。この衝撃波反射装置1を用いれば、破砕対象物50の特定の部分が突起しているような場合に、突起部分を第2焦点bに位置決めできて、突起部分を効率的に破砕できるようになる。また、このようなスペーサ56を備えれば、破砕対象物50と衝撃波出口3との間隔維持が容易となる。
ブロック体5は、矩形以外の形状であってもよいし、金属以外の材料により形成されたものでもよい。
位置決め部4は、ブロック体5に形成された雌ねじ部と電極40の軸部55の一部に形成された雄ねじ部との係合、その他の係合手段によって電極40を軸部55に位置決めする構成としてよい。
(a)は衝撃波反射装置の断面図、(b)は衝撃波反射装置に電極が取り付けられた状態の断面図(最良の形態1)。 (a)は衝撃波反射装置の外観を示す斜視図、(b)は衝撃波反射装置の正面図(最良の形態1)。 衝撃波反射装置に電極が取り付けられた状態の断面図(最良の形態2)。 (a)は衝撃波反射装置に電極が取り付けられた状態の断面図、(b)は衝撃波反射装置の外観を示す斜視図(最良の形態3)。 (a)は衝撃波反射装置に電極が取り付けられた状態の断面図(最良の形態4)、(b)は衝撃波反射装置に電極が取り付けられた状態の断面図(最良の形態5)。 放電装置を示す構成図(最良の形態1乃至5)。 間隔保持材を示す断面図(最良の形態1乃至5)。
符号の説明
1 衝撃波反射装置、2 衝撃波反射面、3 衝撃波出口、4 位置決め部、
5 ブロック体、5a ブロック体の一面(衝撃波出口の周縁面)、8 電源装置、
40 電極、46 放電部、50 破砕対象物、56 スペーサ、
56a スペーサの先端面、a 楕円の第1焦点、b 楕円の第2焦点。

Claims (6)

  1. 放電部を楕円の第1焦点に位置させる位置決め部と、楕円の第2焦点側に設けられた衝撃波出口と、放電部で発生した衝撃波を楕円の第2焦点に反射させる衝撃波反射面とを備え、衝撃波反射面が、楕円を形成する楕円球の第1焦点側の外周面の一部と一致する凹面である楕円面の一部により形成されたことを特徴とする衝撃波反射装置。
  2. 衝撃波反射面が、楕円球の楕円の長軸と直交して楕円球の楕円の中心を通る面により楕円球を二つに切断した1つの半楕円球の外周面である半楕円球面と一致する凹面である楕円面の一部により形成されたことを特徴とする請求項1に記載の衝撃波反射装置。
  3. 第2焦点に設けられた破砕対象物と衝撃波出口との間隔を維持するスペーサを備えたことを特徴とする請求項1に記載の衝撃波反射装置。
  4. 衝撃波反射面が、楕円球の楕円の長軸と直交して楕円球の楕円の中心を通る面よりも楕円球の楕円の第2焦点側において楕円球を切断した不完全楕円球の外周面である不完全楕円球面と一致する凹面である楕円面の一部により形成されたことを特徴とする請求項1に記載の衝撃波反射装置。
  5. スペーサの先端面や衝撃波出口の周縁面が、楕円球の楕円の第2焦点を通る楕円の長軸と直交する面と同一平面となる平面に形成されたことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の衝撃波反射装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の衝撃波反射装置を用いた破砕方法であって、破砕対象物を第2焦点に位置させた後に、放電部に電圧を印加して第1焦点で生じた放電による衝撃波を衝撃波反射面で反射させて第2焦点の破砕対象物に収束させることによって、破砕対象物を反射衝撃波で破砕したことを特徴とする破砕方法。
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