JP2008237320A - 付設天板の高さ調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高さ調整を簡単にかつ確実に行うことができることは勿論のこと、特に、天板が什器本体から脱落するおそれがない付設天板の高さ調整装置高さ調整を得ることにある。
【解決手段】什器本体20の上面とその上方に配設した付設天板30と下面との対向面間に配設された付設天板の高さ調整をするためのもので、操作軸41,141および固定筒45,,45’145を備えている。固定筒は、什器本体あるいは付設天板に固定されかつ雌ねじ46,146を形成され、操作軸は、付設天板あるいは什器本体に回転可能に支持されかつ雄ねじ42,142を形成され、端部を固定筒から突出させて雄ねじを雌ねじに螺合され、端部に抜け止め部材51,151を取り付けられている。操作軸を回転することで、付設天板を昇降させ、抜け止め部材によって付設天板昇降高さを規制する。
【選択図】図3

Description

本発明は、付設天板の高さ調整装置に係わり、詳しくは、什器本体の上面とその上方に付設した付設天板下面との対向面間に配置される当該付設天板の高さを調節するための装置に関する。
この種の装置としては、例えば、什器本体の上面に付設する天板の下面の少なくとも四隅部に下向きに突設され、その下部が雄ねじ部に形成されている調整軸と、上部が前記調整軸を挿通できる操作筒部に形成され、かつ、下部に、前記雄ねじ部を螺合できる雌ねじ筒であって、該雌ねじ筒が什器本体の下面に設けた支持孔に回動自在に嵌合されて支持される雌ねじ筒とからなる筒状アジャスタを備えたものがある。この高さ調整装置は、調整軸の雄ねじ部が外部に露出するのを雌ねじ筒で防ぐとともに、雄ねじ部が雌ねじ筒から外れても、什器本体と付設天板とが分離しないようにしたものである。(特許文献1を参照)。
しかしながら、この高さ調整装置は、操作筒部を手で掴んで回すことで付設天板を昇降させているため、操作筒部を長くしないと、十分な調整代(調整高さ)を確保することができず、また、手で掴む場所が判り難いという問題がある。また、操作筒部は付設天板の脱落を止めているが、これは付設天板に垂設した調整軸が操作筒部に単に嵌っていることによって抜け出しを阻止しているだけであり、しかも支持している付設天板はそれなりの重量があるため、付設天板を一杯に上げたときに、僅かな外力によって、当該付設天板が調整軸と一緒に什器本体から簡単に脱落してしまい、調整操作中、負傷事故や周囲の器物の破損などが生じるおそれもある。
特開2006−136420号公報
本発明は、上記のような付設天板の高さ調整装置の問題点に鑑み、高さ調整を簡単にかつ確実に行うことができることは勿論のこと、特に、付設天板が什器本体から脱落するおそれがない付設天板の高さ調整装置を提供することを、その課題とする。
上記課題を解決することを目的としてなされた本発明付設天板の高さ調整装置の構成は、什器本体の上面とその上方に配設した付設天板下面との対向面間に配設された付設天板の高さ調整装置であって、この装置は、付設天板下面に回転可能に垂下支持された下部に雄ねじを有する操作軸と、什器本体の上面に立設固定された前記雄ねじに螺合する雌ねじを有する固定筒とを備え、前記操作筒は、下端を前記固定筒の下端から突出させて固定筒からの抜け止め部材を当該操作軸の下端部に具備しており、この操作軸を回転することによって前記付設天板を昇降させ、前記抜け止め部材によってこの付設天板上昇高さを規制するようにしたことを特徴とするものである。
また、上記課題を解決することを目的としてなされた本発明付設天板の高さ調整装置の構成は、什器本体の上面とその上方に配設した付設天板下面との対向面間に配設された付設天板の高さ調整装置であって、この装置は、付設天板下面に垂下固定されて下部に雌ねじを有する固定筒と、什器本体の上面に回転可能に立設された上部に前記雌ねじに螺合する雄ねじを有する操作筒とを備え、前記操作軸は、上端に固定筒からの抜け止め部材を具備すると共に、当該固定筒は、内部の上方に前記抜け止め部材の受止め部を具備しており、この操作軸を回転することによって前記付設天板を昇降させ、前記抜け止め部材とその受止め部によってこの付設天板の上昇高さを規制するようにしたことを特徴とするものである。
本発明付設天板の高さ調整装置は、一例として、付設天板下面に回転可能に垂下支持された下部に雄ねじを有する操作軸と、什器本体の上面に立設固定された前記雄ねじに螺合する雌ねじを有する固定筒とを備え、前記操作筒は、下端を前記固定筒の下端から突出させて固定筒からの抜け止め部材を当該操作軸の下端部に具備しており、操作軸を回転することによって、付設天板の高さを変更することができるので、高さ調整部材(操作軸の操作部)を手探りでも確実に把握することができ、付設天板の高さ調整を簡単にかつ確実に行うことができる。このとき、付設天板を最高上昇位置まで上昇させても、操作軸の抜け止め部材が固定筒からの抜け出しを阻止するので、付設天板が什器本体から脱落することはなく、安全に付設天板の高さ調整作業を行うことができる。
以下、図を参照し、本発明付設天板の高さ調整装置の実施形態を説明する。添付図において、図1は本発明付設天板の高さ調整装置を備える什器の斜視図、図2は本発明付設天板の高さ調整装置の一実施形態を示す縦断面図、図3は図2に示す本発明付設天板の高さ調整装置の分解斜視図、図4は図2および図3に示す本発明付設天板の高さ調整装置の作動状態を示す縦断面図、図5は本発明付設天板の高さ調整装置の他の実施形態を示す縦断面図、図6は図5に示す本発明付設天板の高さ調整装置の作動状態を示す縦断面図、図7は本発明付設天板の高さ調整装置のさらに他の実施形態を示す縦断面図である。
図1は本発明による付設天板の高さ調整装置10を備える什器を示している。この什器は、パーソナルコンピュータなどを設置するためデスクサイドに配置するサイドキャビネットで、デスクの左側あるいは右側に配置される。サイドキャビネット自体は什器本体20と什器本体上で昇降する付設天板30(以下、単に天板30という)とを備えている。
什器本体20は、筐体21を備えている。筐体21は、一例として鋼板を曲げ加工し、溶接組立したもので、前面が開放された箱状の形態を有している。筐体内部には、仕切り棚22が配置されている。仕切り棚22は、可動のもので、例えば、筐体側壁に上下に設けたスリット23に取り付けた支持具に担持されている。スリット23の位置を変えて、取付具を移動することにより、仕切り間隔を変更することができる。
天板30は、例えば合板の上下面に硬質合成樹脂薄板を積層したもので、本発明による付設天板の高さ調整装置10を介して什器本体20に設置されている。天板長Lは什器本体20の上面のほぼ1/2となっているが、その長さは1/2L以上、あるいは1/2L以下であってもよい。図1の例では、デスク天板24には、片方の端部付近に二個の取付孔25が,反対側端部付近に二個の取付孔26が、そして、これらの取付孔25,26の中間付近に二個の取付孔27が設けられている。この什器をデスク(図示せず)の左側に配置して使用するときには、什器本体20の左側半分をデスク天板24の下に入れる。この使用態様においては、取付孔25,27に本発明による付設天板の高さ調整装置10を組み付け、天板30をこれらの付設天板の高さ調整装置10によって什器本体20の上面に支持させる。また、この什器をデスクの右側に配置するときには、仕切り棚22の見える側を前にし、右側半分をデスク天板24の下に配置し、左端にある取付孔25および中間にある取付孔26,27に本発明による付設天板の高さ調整装置10を組み付け、天板30を各付設天板の高さ調整装置10によって什器本体20に支持させる。
本発明付設天板の高さ調整装置10の一例は、図2および図4に示すように、天板アジャスタとして操作する操作軸41および固定筒45を備えている。
操作軸41は、下方が細く、上方が太い径を付与した軸部材で形成されており、細い下方に雄ねじ42が形成されている。この操作軸41は、天板30の下面に回転可能に垂下支持されている。すなわち、操作軸41の上端に形成した細い軸端部43は、天板30の天板本体31の下面に積層された補強板32を貫通し、天板本体31の下面にある穴33に挿入されている。軸端部43の環状溝には、合成樹脂の座金状の滑り輪44が嵌め込まれている。操作軸41は、滑り輪44によって、天板30に回転可能に取り付けられていると共に、雄ねじ42が什器本体20の天板上面に取り付けた固定筒45にねじ込まれている。
固定筒45は什器本体20の上面に回転可能に立設されている。固定筒自体45は、中空筒体で形成されており、下方に雌ねじ46が形成されている。固定筒45の下端は、細くなっており、周面に平行溝47を形成されている。他方、什器本体20の上面には、取付孔25〜27に対応して、例えば取付孔27の真下に位置して、L字形の取付具48を配置されている。取付具48は、水平片に開口49を設けてあり、取付孔27に一致させて、垂直片を什器本体20を構成する縦部材28に固定されている。固定筒45は、下端側を什器本体20の取付孔27を通って什器本体20の内部に挿入され、取付具48の入り口を押し開いて開口49の内部に入れると共に、平行溝47を開口49に嵌め込むことで、回転を阻止された状態で什器本体20に固定されている。
操作軸41は、雄ねじ42が固定筒45の雌ねじ46にねじ込まれ、什器本体20に支持されている。抜け止め部材51としては、例えば、袋ナットが、雄ねじ42における取付具48から突出する端部にねじ込まれている。
この什器は、図1に示すように、天板30の無い端部をデスク天板の下方に押し込むことで、デスクと直角に配置される。そのあと、本発明による付設天板の高さ調整装置10によって、天板30とデスク天板とを面一にする。すなわち、操作軸41の操作部41Aを手で掴んでこの軸41を正方向又は逆方向に回転させることにより、図4に示すように、雄ねじ42および雌ねじ46の作用によって操作軸41を上下させ、天板30がデスク天板24と同一平面になったところで、操作軸41の回転を止める。
このとき、操作軸41が長く、しかも固定筒45は回転しないので、操作軸41を手探りで簡単に見つけることができる。そして、操作軸41の上昇しても、袋ナットからなる抜け止め部材51によって上昇を規制されるので、天板30が什器本体20から外れず安全である。
以上説明した本発明付設天板の高さ調整装置では、抜け止め部材51が什器本体20からの天板30の外れを規制しており、固定筒45の雌ねじ46の上方にある筒部45Aが操作軸41の雄ねじ42を外部から隠しているだけであるため、固定筒45の筒部45Aを省略して、付設天板の高さ調整装置の全高を低くすることができる。
図5は、そのように構成された本発明付設天板の高さ調整装置10’を示している。この装置10’において、固定筒45’以外は、前記実施態様に関連して説明した装置と同じに構成されている。しかし、固定筒45’は、操作軸41の雄ねじ46を隠す筒部のない構成、例えば雌ねじ46に対応した高さを有する、什器本体20のデスク天板24からの高hさが低い構成となっている。
この付設天板の高さ調整装置10’も、操作軸41の操作部41Aを手で掴んでこの軸41を正方向又は逆方向に回転させることで、雄ねじ42および雌ねじ46の作用によって操作軸41を上下させ、天板30がデスク天板と同一平面になったところで、操作軸41の回転を止めることで、天板30の高さを調整することができる。天板30の最高上昇位置は、抜け止め部材51によってのみ規制されるため、固定筒45’の高さhが低くても、天板30が什器本体20から外れない。そこで、付設天板の高さ調整装置10’の全高Hを低くすることができ、その分、什器本体20の高さを大きくすることができるため、什器本体20のサイズあるいは収容量を大きくすることができる。
図6は本発明付設天板の高さ調整装置のさらに他の実施形態を示している。什器本体20は、他の実施形態と同じに、サイドキャビネットとして構成されている。このサイドキャビネット20をデスクの右側に配置するときには、仕切り棚の見える側を前にして、右側半分をデスク天板の下に、左側半分をデスクから出して配置し、出した部分の端部にある取付孔および中間にある取付孔に、本発明による付設天板の高さ調整装置100を組み付け、各付設天板の高さ調整装置100によって、天板30をサイドキャビネット20に支持させている。
付設天板の高さ調整装置自体は操作軸141および固定筒145を備えている。
操作軸141は、上方が細く、下方が太い径に形成された軸部材からなっており、細径からなる上方部分に雄ねじ142を形成されている。操作軸141は、什器本体20の上面に回転可能に立設されている。すなわち、操作軸141は、その下方が、什器本体20の取付孔26,27に、例えば取付孔27に嵌め込まれ、下端に合成樹脂の座金状をなす滑り輪144および止め輪148が嵌合され、これらによってデスク天板24に回転可能に取り付けられている。
固定筒145は、両端を開放された中空筒状のもので、上下に内径の異なる孔を形成されている。雌ねじ146は、小内径の孔部分における大内径の孔部分との接続部から下方に向かって形成されている。
この固定筒145は、天板30の下面に垂下固定されている。つまり、固定筒145は、その上端が、天板30の補強板32にある孔に嵌合され、かつ、補強板32および天板本体31に固定されている。固定筒145の雌ねじ146には操作軸141の雄ねじ142がねじ込まれている。操作軸141は、固定筒145に雌ねじ146と同軸に連続して形成された中空孔からなる受止め部146A内に配置され、軸端部143にある環状溝に嵌め込まれた座金状の抜け止め部材151によって、固定筒145からの抜け出しを阻止されている。
この付設天板の高さ調整装置100を備えるサイドキャビネットは、前述のように、天板30をデスク天板から外に出し、反対側をデスク天板の下に押し込むことで、デスクに対して直角配置される。それから、本発明付設天板の高さ調整装置100によって、天板30とデスク天板とが面一にされる。すなわち、操作軸141の操作部145を手で掴んで回転し、雄ねじ142および雌ねじ146の作用によって操作軸141を上下させ、天板30がデスク天板と同一平面上になったところで操作軸141の回転を止めることで、天板30をデスク天板に対して合わせる。図7は天板30を最高上昇位置まで上げた状態を示している。
この付設天板の高さ調整装装置100も、操作軸141は長く、しかも固定筒145は回転しないので、操作軸141を手探りでも簡単に見つけることができ、最高上昇位置になっても、操作軸141の上昇が抜け止め部材151によって規制されるので、天板30が什器本体20から外れず、負傷事故などのおそれのない、安全なものである。
以上説明した実施態様において、什器本体は、内部に仕切り棚22のみを備えるサイドキャビネットであるが、可動仕切り棚および引き出しをもつサイドキャビネットなど他の形態に形成してもよい。さらに、什器本体は、一つのものからなっているが、二つに分割した複数の構造物で構成し、取付孔を一方の什器本体(構造物)の上面および他方の什器本体(構造物)に設けて、付設天板および本発明付設天板の高さ調整装置によってこれらを架橋連結するなどしてもよい。さらにまた、操作軸は、その下半分、又は、上半分に雄ねじを含み、固定筒に挿入される小径部を具備し、該小径部より上方、又は、下方は、固定筒の外径と同径に形成して、外観スタイルを美麗にし、確実な動作を行うようにしているが、他の形態に形成してもよい。
本発明付設天板の高さ調整装置を備える什器の斜視図。 本発明付設天板の高さ調整装置の一実施形態を示す縦断面図。 図2に示す本発明付設天板の高さ調整装置の分解斜視図。 図2および図3に示す本発明付設天板の高さ調整装置の作動状態を示す縦断面図。 本発明付設天板の高さ調整装置の他の実施形態を示す縦断面図。 図5に示す本発明付設天板の高さ調整装置の作動状態を示す縦断面図。 本発明付設天板の高さ調整装置のさらに他の実施形態を示す縦断面図。
符号の説明
10,100 天板の高さ調整装置
10’ 天板の高さ調整装置
20 什器本体
21 筐体
22 仕切り棚
23 スリット
24 什器本体の天板
25〜27 取付孔
30 付設天板
31 付設天板の本体
32 補強板
33 穴
41,141 操作軸
42,142 雄ねじ
43,143 軸端部
44,144 滑り輪
45,145 固定筒
45’ 固定筒
46,146 雌ねじ
146A 受止め部
48,148 取付具
49 開口
51,151 抜け止め部材
52 軸部

Claims (3)

  1. 什器本体の上面とその上方に配設した付設天板下面との対向面間に配設された付設天板の高さ調整装置であって、この装置は、付設天板下面に回転可能に垂下支持された下部に雄ねじを有する操作軸と、什器本体の上面に立設固定された前記雄ねじに螺合する雌ねじを有する固定筒とを備え、
    前記操作筒は、下端を前記固定筒の下端から突出させて固定筒からの抜け止め部材を当該操作軸の下端部に具備しており、この操作軸を回転することによって前記付設天板を昇降させ、前記抜け止め部材によってこの付設天板上昇高さを規制するようにしたことを特徴とする付設天板の高さ調整装置。
  2. 什器本体の上面とその上方に配設した付設天板下面との対向面間に配設された付設天板の高さ調整装置であって、この装置は、付設天板下面に垂下固定されて下部に雌ねじを有する固定筒と、什器本体の上面に回転可能に立設された上部に前記雌ねじに螺合する雄ねじを有する操作筒とを備え、
    前記操作軸は、上端に固定筒からの抜け止め部材を具備すると共に、当該固定筒は、内部の上方に前記抜け止め部材の受止め部を具備しており、この操作軸を回転することによって前記付設天板を昇降させ、前記抜け止め部材とその受止め部によってこの付設天板の上昇高さを規制するようにしたことを特徴とする付設天板の高さ調整装置。
  3. 操作軸は、その下半分、又は、上半分に雄ねじを含み、固定筒に挿入される小径部を具備し、該小径部より上方、又は、下方は、固定筒の外径と同径に形成した請求項1又は2の付設天板の高さ調整装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011103918A (ja) * 2009-11-12 2011-06-02 Okamura Corp 天板の高さ調節装置
CN113397879A (zh) * 2021-07-20 2021-09-17 漯河医学高等专科学校第二附属医院 一种重症监护室移动救护装置及其工作方法

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