JP2008236117A - データ処理システム、データ処理装置、電子透かし埋め込み方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】データベース5に登録する各データについて、所望の日時情報(リリース日)を設定し、設定された日時情報と現在の日時とを比較して、比較結果に応じた強度でデータに電子透かし情報を埋め込む。例えば、現在の日時が設定されたリリース日よりも前の場合は強度レベルを高く設定し、後の場合は強度レベルを低く設定すれば、リリース日以前は強く電子透かしを埋め込んでセキュリティを重視でき、リリース日以降は電子透かしを低く埋め込んでデータの品質を重視することが可能となる。
【選択図】図6
Description
そこで、上述の画像データやオーディオデータ等に対して、電子透かし情報を埋め込み、データの不正流出の抑止や流出元のトレーサビリティを行う技術が開発され、利用されている。
この電子透かし技術を適用することで、どこのシステムで誰がいつダウンロードしたか、といった情報をデータに埋め込み、検出することが可能となり、結果として、データが不正に流出した場合にその流出元の追跡が可能となる。
そして電子透かしには、埋め込みの強度を設定する技術も開発されている。電子透かしの強度を高く設定するほど電子透かし情報をデータから検出することが難しくなり、電子透かしの効果は損失しにくいものとなる。
そのため、データベースに格納したデータの全てに対して高い強度で透かし情報を埋め込むようにすると、全てのデータの品質が劣化し、例えば電子カタログやWebコンテンツ等を製作する等、実際に利用する際に不都合が生じてしまうという問題があった。
また、第1の発明において、前記電子透かし埋め込み手段は、前記日時設定手段によって設定される日時情報からどの程度の日時離れているかに応じて、前記電子透かし情報の強度を設定する強度設定手段を更に備え、この強度設定手段によって設定された強度で、前記データに電子透かし情報を埋め込むようにしてもよい。
また、第2の発明において、前記電子透かし埋め込み手段は、前記日時設定手段によって設定される日時情報からどの程度の日時離れているかに応じて、前記電子透かし情報の強度を設定する強度設定手段を更に備え、 この強度設定手段によって設定された強度で、前記データに電子透かし情報を埋め込むようにしてもよい。
また、第3の発明において、前記電子透かし埋め込みステップは、前記日時設定ステップによって設定される日時情報からどの程度の日時離れているかに応じて、前記電子透かし情報の強度を設定した強度設定ファイルに設定された強度で、前記データに電子透かし情報を埋め込むことようにしてもよい。
図1に示すように、データ処理システム1は、データベース5を有するサーバ2と、複数のクライアントコンピュータ3、3、・・・とが、ネットワーク4を介して互いに通信接続されている。
図2は、データ管理テーブル7の一例を示す図である。
図2に示すように、データ管理テーブル7は各データについて、「ID」、「ファイル名」、「登録者」、「登録日時」、「更新日時」、「フォーマット」、「リリース日」等を設定したものである。
サーバ2は、CPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22、RAM23(Random Access Memory)、記憶部24、入力部25、表示部26、通信制御部27、時計28等がバス29を介して接続される。
ROM22は、不揮発性メモリであり、コンピュータのブートプログラムやBIOS等のプログラム、データ等を恒久的に保持している。
RAM23は、揮発性メモリであり、記憶部24、ROM22、記録媒体等からロードしたプログラム、データ等を一時的に保持するとともに、CPU21が各種処理を行う為に使用するワークエリアを備える。
これらの各プログラムコードは、CPU21により必要に応じて読み出されてRAM23に移され、各種の手段として実行される。
入力部25を介して、コンピュータに対して、操作指示、動作指示、データ入力等を行うことができる。
時計28は、コンピュータの内蔵するRTC(Real Time Clock)やシステムクロックによって構成され、現在の日付を計時する。
図4は、サーバ2のRAM23に形成されるメモリ領域を示す図である。
現在日時メモリ233は、時計28から取得した現在の日時データが記憶される領域である。
図5は強度設定ファイル6を示す図である。
図5に示すように、強度設定ファイル6には、上述のデータ管理テーブル7の「リリース日」と現在の日時との差に応じた電子透かしの強度レベルが設定されている。
図6は、サーバ2の機能ブロック図である。
図6に示すように、サーバ2は、データ登録手段211、日時設定手段212、日時比較手段213、電子透かし強度変更手段214、及び電子透かし埋め込み手段215を備える。
日時設定手段212は、クライアントコンピュータ3からデータ登録の際に、設定される日時であり、この例では、「リリース日」が、日時比較手段213による比較の基準となる日時情報として設定されるものとしている。
なお、ここでは一つの日時を設定するものとしているが、複数の日時を設定するものとしてもよい。
電子透かし強度変更手段214は、強度設定ファイル6を参照して、現在の日時とリリース日との差に応じた強度をRAM23の強度設定データメモリ234に設定する。
電子透かし情報の埋め込み技術としては、例えば、画素空間利用法、周波数領域利用法、その他の手法を用い、埋め込み対象となるデータに適したものであれば、いずれの手法を用いてもよい。
すなわち、サーバ2は、データをアップロードしようとしているクライアントコンピュータ3に対して、データ登録画面261の表示データを送信する。また、クライアントコンピュータ3にてデータ登録画面261に対して必要な項目が入力され、サーバ2にてそのデータを受信すると、受信したデータから、画像データや詳細情報を抽出してデータベース5に登録するとともに、RAM23の登録データメモリ231に記憶する。また、指定された日時情報(リリース日)をRAM23の日時情報メモリ232に記憶する。
図7に示すように、データ登録画面261には、登録データのファイル名を入力するファイル名指定入力枠261aと、そのデータを参照する際に操作される参照ボタン261bと、リリース日を入力するリリース日指定入力枠261c、登録ボタン261dとが表示される。
図8は、電子透かし埋め込み処理の手順を示すフローチャートである。
その後、サーバ2のCPU21は現在の日時と設定されたリリース日とを比較する(ステップS13)。
すなわち、強度設定ファイル6(図5)を参照して、現在の日時とリリース日との差に応じた強度をRAM23の強度設定データメモリ234に設定する。
具体的には、現在日時がリリース日より前である場合には、最も強い強度「レベル5」を強度設定データメモリ234に設定し、強度「レベル5」で電子透かし情報をデータに埋め込む(ステップS14)。また、現在日時がリリース日以後1ヶ月以内である場合には、中間の強度「レベル3」を強度設定データメモリ234に設定し、強度「レベル3」で電子透かし情報をデータに埋め込む(ステップS14)。また、現在日時がリリース日以後1ヶ月より経過している場合はより後である場合には、低い強度「レベル1」を強度設定データメモリ234に設定し、強度「レベル1」で電子透かし情報をデータに埋め込む(ステップS16)。
また、図7に示すデータ登録画面261は一例であり、入力枠の配置、詳細情報の内容等はこれに限るものではない。
また、複数のデータを一括にアップロードし、各データに対してリリース日を個別または一括指定するようにしてもよい。この場合、サーバ2は各データについて上述の電子透かし埋め込み処理を実行し、各データ夫々に設定した日時に応じて、適切な強度で電子透かし情報を埋め込むようにする。
2・・・・・・サーバ
3・・・・・・クライアントコンピュータ
4・・・・・・ネットワーク
5・・・・・・データベース
6・・・・・・強度設定ファイル
7・・・・・・データ管理テーブル
211・・・・・データ登録手段
212・・・・・日時設定手段
213・・・・・日時比較手段
214・・・・・電子透かし強度変更手段
215・・・・・電子透かし埋め込み手段
261・・・・・データ登録画面
Claims (10)
- データを蓄積したデータベースを有するサーバと、このサーバにネットワークを介してアクセス可能なクライアントコンピュータと、により構成されるデータ処理システムであって、
前記サーバは、
所望の日時情報を設定する日時設定手段と、
前記日時設定手段によって設定された日時情報と現在の日時とを比較して、比較結果に応じた強度でデータに電子透かし情報を埋め込む電子透かし埋め込み手段と、
を備えることを特徴とするデータ処理システム。 - 前記電子透かし埋め込み手段は、
現在の日時が前記日時設定手段によって設定された日時情報より前である場合は、前記データに埋め込む電子透かし情報の強度を大きくし、現在の日時が前記日時情報より後の場合は、該強度を小さく変更することを特徴とする請求項1記載のデータ処理システム。 - 前記電子透かし埋め込み手段は、
前記日時設定手段によって設定される日時情報からどの程度の日時離れているかに応じて、前記電子透かし情報の強度を設定する強度設定手段を更に備え、
この強度設定手段によって設定された強度で、前記データに電子透かし情報を埋め込むことを特徴とする請求項1記載のデータ処理システム。 - 所望の日時情報を設定する日時設定手段と、
前記日時設定手段によって設定された日時情報と現在の日時とを比較して、比較結果に応じた強度でデータに電子透かし情報を埋め込む電子透かし埋め込み手段と、
を備えることを特徴とするデータ処理装置。 - 前記電子透かし埋め込み手段は、
現在の日時が前記日時設定手段によって設定された日時情報より前である場合は、前記データに埋め込む電子透かし情報の強度を大きくし、現在の日時が前記日時情報より後の場合は、該強度を小さく変更することを特徴とする請求項4記載のデータ処理装置。 - 前記電子透かし埋め込み手段は、
前記日時設定手段によって設定される日時情報からどの程度の日時離れているかに応じて、前記電子透かし情報の強度を設定する強度設定手段を更に備え、
この強度設定手段によって設定された強度で、前記データに電子透かし情報を埋め込むことを特徴とする請求項4記載のデータ処理装置。 - 所望の日時情報を設定する日時設定ステップと、
前記日時設定ステップによって設定された日時情報と現在の日時とを比較して、比較結果に応じた強度でデータに電子透かし情報を埋め込む電子透かし埋め込みステップと、
を備えることを特徴とする電子透かし埋め込み方法。 - 前記電子透かし埋め込みステップは、
現在の日時が前記日時設定ステップによって設定された日時情報より前である場合は、前記データに埋め込む電子透かし情報の強度を大きくし、現在の日時が前記日時情報より後の場合は、該強度を小さく変更することを特徴とする請求項7記載の電子透かし埋め込み方法。 - 前記電子透かし埋め込みステップは、
前記日時設定ステップによって設定される日時情報からどの程度の日時離れているかに応じて、前記電子透かし情報の強度を設定した強度設定ファイルに設定された強度で、前記データに電子透かし情報を埋め込むことを特徴とする請求項7記載の電子透かし埋め込み方法。 - コンピュータを請求項4から6のいずれかに記載のデータ処理装置として機能させるためのプログラム。
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