JP2008236096A - 動き探索方法、動き探索装置、動き探索プログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

動き探索方法、動き探索装置、動き探索プログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、限定されたブロックサイズの一次探索結果をもとに参照画像を絞り込むことで動き探索を行う場合に、二次探索において無駄な探索が行われることを防ぎ、より多くの参照画像に対して二次探索を可能とすることで符号化効率を高めることができるようにする新たな動き探索技術の提供を目的とする。
【解決手段】一次探索を行って符号化コストの小さな参照画像及び動きベクトルを各ブロックで求めた結果、隣接するブロックで同一の参照画像及び動きベクトルが選ばれた場合には、同一となったブロックのうちいずれかの参照画像及び動きベクトルを、符号化コストが大きな参照画像及び動きベクトルに入れ替えるようにする。この構成に従って、同一の参照画像及び動きベクトルをもとにした二次探索が重複して行われることを避けることができ、より多くの一次探索結果に対して二次探索を実施し、これにより符号化効率を高めることができるようになる。
【選択図】図4

Description

本発明は、時間方向予測を使用する映像符号化で用いられる動き探索方法およびその装置と、その動き探索方法の実現に用いられる動き探索プログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体とに関する。
動画像や音声などのディジタル信号を圧縮符号化する技術として、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)方式が知られている。ディジタル放送やDVDなどの高画質用途にはMPEG−2 符号化方式、携帯テレビ電話などの低ビットレート用途にはMPEG−4 符号化方式が広く用いられている。
さらに最近では、ITU−T(The International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)とMPEGとが共同で標準化を行ったH.264/AVC符号化方式が、高画質と高圧縮率とを両立する新たな方式として注目を集めている(例えば非特許文献1参照)。
こうした動画像符号化方式では、一般的に、時間方向予測による符号量の削減手法がとられる。時間方向予測とは、ある一枚の画像を符号化する際に、時間的に過去または未来に位置する画像の一部分を切り出して、画面内の被写体の動きに応じて移動させたうえで貼り込む手法であり、時間的に連続して存在する被写体の情報量を大きく削減して符号化する効果がある。
時間方向予測の種別としては、時間的に過去に位置するピクチャから1方向の予測を行うPピクチャと、時間的に過去および未来に位置するピクチャから双方向の予測を行うBピクチャとが存在する。これに対し、時間方向予測を行わないピクチャをIピクチャと呼ぶ。
MPEG−2 符号化においては、各PピクチャおよびBピクチャが参照する画像は一意に定まっている。すなわち、図16(a)に示すように、Pピクチャは、時間的に直前に位置するIまたはPピクチャを参照画像とし、Bピクチャは、時間的に直前および直後に位置するIピクチャまたはPピクチャを参照画像とするように定められている。
これに対し、H.264符号化方式では、符号化効率を高めるため、時間方向予測に使用する参照画像およびブロックサイズを、多数の候補の中から選択することが可能になっている。すなわち、図16(b)に示すように、Pピクチャは、すでに復号したIまたはPピクチャから任意のもの(参照画像メモリから削除されていない限り)を選択して予測に使用することができる。同様に、Bピクチャも、前方向および後方向それぞれ、すでに復号したIまたはPピクチャから任意のもの(参照画像メモリから削除されていない限り)を選択して予測に使用することができる。
また、MPEG−2 符号化方式においては、動きベクトル(以下、MVと略記することがある)が0.5画索(ハーフペル)精度までだったのに対し、H.264符号化方式では、0.25画素(クォータペル)精度を使用して、より精度の高い動き予測を行えることも特徴である。
さらに、MPEG−2 符号化方式においては、動き予測を16×16画素のマクロブロック単位(符号化モードによっては16×8ブロック単位)に限定していたのに対して、H.264符号化方式では、図17に示すような16×16・16×8・8×16・8×8ブロック、さらには各8×8ブロックをさらに分割した4×8、8×4、4×4のサブブロックがそれぞれ独立した動きベクトルを持ち、それぞれ個別に時間方向予測を行うことができる。
以上述べたように、H.264符号化方式においては、参照画像およびブロックサイズを多くの候補から選択できるようにしたことで、符号化効率の向上がもたらされている。その効果を最大限に生かすために、理想的にはすべての参照画像とブロックサイズに対して網羅的に動き探索を行ったうえで、最適な候補を決定することが望ましいが、動き探索の演算量が膨大となるため現実的な方法とはいえない。
一般的な符号化器では、複数の参照画像に対する広範囲な探索(以降、これを一次探索と呼ぶ)については限定したブロックサイズに対してのみ行い、この段階で参照画像とMVの候補を絞り込んだ後に、その他のブロックサイズも含めた詳細な探索(以降、これを二次探索と呼ぶ)を行うことによって、演算量を削減することが多い。
次に、このような動き探索方式の従来技術について説明する。
従来の動き探索器の一例として、整数画素精度の動き探索および小数画素精度の動き探索を8×8ブロックのみで行って参照画像の候補を絞り込み、その後、16×16・16×8・8×16・8×8ブロックのすべてについて符号化コスト値の計算を行い、最適なMVおよびブロックサイズを決定するようなものがある(例えば、非特許文献2参照)。
ただし、この非特許文献2に記載される従来の動き探索器では、8×8未満(8×4、4×8、4×4)のブロックサイズは使用していない。
このような動き探索器の構成をもとに、複数の参照画像に対して動き探索を行って最適な候補を決定する動き探索器を構成する場合、一般的に次のような構成が考えられる。
まず、図18に示すように、4つの8×8ブロックそれぞれについて、整数画素精度および小数画素精度の一次探索を行う。ここでは、参照画像としてref1〜ref3の3枚が存在するものとし、一次探索はこの3枚の参照画像に対して行う。そして、各8×8ブロックについて、符号化コスト値が最も小さくなる参照画像とMVを選び出す。
ここで、符号化コスト値とは、符号化対象画像と参照画像との差分をあらわす値(一般的には、ブロック内の各画素の差分の絶対値和が用いられる)に、MVや符号化モードを記述するために必要なビット量を加えたものであり、当該ブロックを符号化するために必要なビット量を推定したものである。
一次探索の結果、各8×8ブロックについて、最も小さな符号化コスト値となるMVと参照画像が決定される。すなわち、図18に示すように、8×8ブロック(1) については、最適な参照画像(1)(参照画像(1) はref1〜ref3のうちのいずれか)と、最適なMV(1) が求められる。8×8ブロック(2),(3),(4) についても同様に、最適な参照画像(2),(3),(4)(参照画像(2),(3),(4) はそれぞれref1〜ref3のうちのいずれか)と、最適なMV(2),(3),(4) が求められる。
次に、二次探索においては、周辺画素の探索を行うことなく、一次探索のMVが指す一点のみについて符号化コスト値の計算を行い、最も小さい符号化コスト値を実現するブロックサイズを選択して、当該マクロブロックの符号化モードを決定する。
ここで、8×8ブロックとその他のブロックサイズの包含関係について考えると、図19に示すように、上側16×8ブロックについては、8×8ブロック(1) と8×8ブロック(2) が含まれるから、参照画像(1) のMV(1) 、および参照画像(2) のMV(2) が侯補となり得る。下側16×8ブロックについては、8×8ブロック(3) と8×8ブロック(4) が含まれるから、参照画像(3) のMV(3) 、および参照画像(4) のMV(4) が候補となり得る。
同様に、左側8×16ブロックについては、8×8ブロック(1) と8×8ブロック(3) が含まれるから、参照画像(1) のMV(1) 、および参照画像(3) のMV(3) が候補となり得る。右側8×16ブロックについては、8×8ブロック(2) と8×8ブロック(4) が含まれるから、参照画像(2) のMV(2) 、および参照画像(4) のMV(4) が候補となり得る。
また、16×16ブロックについては、すべての8×8ブロックが含まれるから、参照画像(1) のMV(1) 、参照画像(2) のMV(2) 、参照画像(3) のMV(3) 、参照画像(4) のMV(4) がすべて侯補となりえる。
そこで、図19に示すように、上側16×8ブロックについては、参照画像(1) のMV(1) 、および参照画像(2) のMV(2) について符号化コスト値の算出を行い、符号化コスト値が最も小さくなるMVを選び出す。下側16×8ブロックについては、参照画像(3) のMV(3) 、および参照画像(4) のMV(4) について符号化コスト値の算出を行い、符号化コスト値が最も小さくなるMVを選び出す。
同様に、左側8×16ブロックについては、参照画像(1) のMV(1) 、および参照画像(3) のMV(3) について符号化コスト値の算出を行う。右側8×16ブロックについては、参照画像(2) のMV(2) 、および参照画像(4) のMV(4) について符号化コスト値の算出を行う。
また、16×16ブロックについては、参照画像(1) のMV(1) 、参照画像(2) のMV(2) 、参照画像(3) のMV(3) 、および参照画像(4) のMV(4) すべてについて符号化コスト値の算出を行う。
そのうえで、(A)16×16ブロックで最も小さなコスト値、(B)上側16×8ブロックで最も小さなコスト値+下側16×8ブロックで最も小さなコスト値、(C)左側8×16ブロックで最も小さなコスト値+右側8×16ブロックで最も小さなコスト値、(D)8×8ブロックそれぞれで最も小さなコスト値の合計値のうち、(A)〜(D)で最も小さい値を実現するブロックモードが、当該マクロブロックの符号化モードとして決定される。
以上述べたように、従来の動き探索器では、整数画素精度および小数画素精度の一次探索は8×8ブロックのみで行い、一次探索の結果得られたMVに限定して、他のブロックサイズの評価を行うことにより、演算量を削減している。
図20に、従来の動き探索器の構成を図示する。
この図に示すように、従来の動き探索器では、8×8ブロック整数・小数画素探索器において、8×8ブロックに限定した一次探索を行い、参照画像選択器において、各8×8ブロックで最も符号化コスト値が小さくなるMVと参照画像を選択する。この選択結果が16×16ブロックコスト比較器、16×8ブロックコスト比較器、8×16ブロックコスト比較器、8×8ブロックコスト比較器にそれぞれ供給され、それぞれのMVでの符号化コストが算出されるとともに、各ブロックサイズで最も小さな符号化コストを実現する候補を選び出す。最後に、最適ベクトル・ブロックサイズ選択器において、当該マクロブロックで最も小さい符号化コスト値を実現するブロックサイズを決定する。
大久保榮、角野眞也、菊池義浩、鈴木輝彦: "改訂版H.264/AVC教科書",2006 日経エレクトロニクス, 2004/09/27号, pp.123-133, 2004.
さて、従来技術では、限定されたブロックサイズによる一次探索と、その他のブロックサイズも含めた二次探索とを組み合わせる符号化器において、一次探索結果で選択された参照画像のみに対して二次探索を行っている。換言すれば、一次探索の結果、選択されなかった参照画像に対しては二次探索を行わない。
そのため、従来技術に従っていると、すべての参照画像に対して一次探索と二次探索の双方を行う符号化器と比較すると、探索にかかる演算量は削減できるものの、符号化効率の低下が避けられない。理想的には、なるべく多くの参照画像に対して二次探索を行い、最適なブロックサイズを選択することが望ましい。
ここで、図21(a)に示すように、一次探索の結果、8×8ブロック(1) と8×8ブロック(2) で同一の参照画像と同一のMVが選択され、8×8ブロック(3) と8×8ブロック(4) でも同一の参照画像とMVが選択された場合を考える。これはすなわち、8×8ブロック(1) と8×8ブロック(2) に含まれる動画像、および8×8ブロック(3) と8×8ブロック(4) に含まれる動画像がほぼ同一の動きを持っていると考えられ、最終的に16×8ブロックサイズが選択される可能性が高い。
しかしながら、従来技術に従う図19に示す二次探索の16×8ブロック探索においては、このような場合、上側と下側でそれぞれ、全く同じ参照画像とMVをもとにした探索が二回重複して行われることになり、無駄な演算が行われることになる。
さらに、図21(b)に示すように、一次探索の結果、8×8ブロック(1),(2),(3),(4) すべてで同一の参照画像と同一のMVが選択された場合を考える。これはすなわち、すべての8×8ブロックに含まれる動画像がほぼ同一の動きを持っていると考えられ、最終的に16×16ブロックサイズが選択される可能性が高い。
しかしながら、従来技術に従う図19に示す二次探索の16×8ブロック探索においては、このような場合、全く同じ参照画像とMVをもとにした探索が四回重複して行われることになり、無駄な演算が行われることになる。
このように、従来技術では、限定されたブロックサイズの一次探索結果をもとに参照画像を絞り込む方式の動き探索装置において、隣接するブロックの一次探索結果が同一の参照画像およびMVとなった場合に、その後の二次探索において同一の演算が重複して実施されてしまうという問題があった。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、複数の参照画像に対して、限定されたブロックサイズで広範囲な一次の動き探索を行い、その探索結果に基づいて詳細な精度の二次の動き探索を行うことで、符号化に用いるすべてのブロックサイズにおける符号化コストを算出して、最終的な動きベクトル、参照画像および符号化モードを決定するときに、二次探索において無駄な探索が行われることを防ぎ、より多くの参照画像に対して二次探索を可能とすることで符号化効率を高めることができるようにする新たな動き探索技術の提供を目的とする。
この目的を達成するために、本発明の動き探索装置は、複数の参照画像に対して、限定されたブロックサイズで広範囲な一次の動き探索を行って、各ブロックについて、その探索結果の中から符号化コストの小さな探索候補のみを選出し、それに対して詳細な精度の二次の動き探索を行い、符号化に用いるすべてのブロックサイズにおける符号化コストを算出して、最終的な動きベクトル、参照画像および符号化モードを決定するときに、(1)二次探索で同一ブロックを構成することになる複数ブロックについて、一次探索の結果に基づいて選出したそれらのブロックの持つ探索候補の中に、動きベクトルおよび参照画像が一致しているものがあるのかを検出する検出手段と、(2)検出手段が一致を検出した探索候補を持つ複数ブロックに含まれる一部のブロックを入替対象のブロックとして選択する選択手段と、(3)選択手段の選択した入替対象のブロックの持つ探索候補を、そのブロックの持つ符号化コストのより大きな探索候補に入れ替える入替手段と、(4)探索候補の入れ替えによって、動きベクトルおよび参照画像の重複が解消しない場合に、選択手段および入替手段を呼び出すことで、選択手段の選択処理および入替手段の入替処理を繰り返す起動手段とを備えるように構成する。
以上の各処理手段が動作することで実現される本発明の動き探索方法はコンピュータプログラムでも実現できるものであり、このコンピュータプログラムは、適当なコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供されたり、ネットワークを介して提供され、本発明を実施する際にインストールされてCPUなどの制御手段上で動作することにより本発明を実現することになる。
このように構成される本発明の動き探索装置は、例えば、H.264/AVC符号化のための動き探索に適用されるものであって、限定されたブロックサイズ(例えば、8×8ブロックサイズ)で広範囲な一次の動き探索を行って、各ブロックについて、各参照画像ごとに、その探索結果の中から符号化コストの小さな探索候補(例えば、符号化コストの最も小さな探索候補)のみを選出する。
この探索候補の選出を行うと、直ちに二次の動き探索を行うのではなくて、二次探索で同一ブロックを構成することになる複数ブロックについて、一次探索の結果に基づいて選出したそれらのブロックの持つ探索候補の中に、動きベクトルおよび参照画像が一致しているものがあるのかを検出する。
この検出により、動きベクトルおよび参照画像が一致している探索候補を検出すると、その一致を検出した探索候補を持つ複数ブロックに含まれる一部のブロック(例えば、1つのブロックを除くブロック)を入替対象のブロックとして選択する。
このとき、一致を検出した探索候補を持つ複数ブロックで選出した探索候補のうち、符号化コストの大きなものから順に探索候補を特定して、その特定した探索候補を持つブロックを入替対象のブロックとして選択したり、一致を検出した探索候補を持つ複数ブロックで選出しなかった探索候補のうち、符号化コストの小さなものから順に探索候補を特定して、その特定した探索候補を持つブロックを入替対象のブロックとして選択する。
ここで、一致を検出した探索候補を持つ複数ブロックで選出しなかった探索候補のうち、符号化コストの小さなものから順に探索候補を特定して、その特定した探索候補を持つブロックを入替対象のブロックとして選択する場合には、同一ブロックの持つ探索候補を複数特定することがあるので、その場合には、後から特定した探索候補を無効なものとして、探索候補の特定を続行していく。
そして、入替対象のブロックを選択すると、入替対象のブロックの持つ探索候補を、そのブロックの持つ符号化コストのより大きな探索候補(例えば、次点の符号化コストの探索候補)に入れ替えてから、二次の動き探索を行って、例えば、16×16、16×8、8×16、8×8ブロックサイズというように、符号化に用いるすべてのブロックサイズにおける符号化コストを算出して、最終的な動きベクトル、参照画像および符号化モードを決定する。
ここで、このときに行う探索候補の入れ替えによって、動きベクトルおよび参照画像の重複が解消しない場合には、入替対象ブロックの選択処理および探索候補の入替処理を繰り返していく。
このように、本発明の動き探索装置では、一次探索を行って符号化コストの最も小さな参照画像および動きベクトルを各ブロックで求めた結果、隣接するブロックで同一の参照画像および動きベクトルが選ばれた場合には、同一となったブロックのうちいずれかの参照画像および動きベクトルを、符号化コストが2番目に小さな参照画像および動きベクトルに入れ替えるようにする。
このとき、参照画像および動きベクトルの候補がさらに重複している場合には、必要に応じて符号化コストが3番目以降に小さな参照画像および動きベクトルに入れ替える。
このようにして、本発明の動き探索装置では、同一の参照画像および動きベクトルをもとにした二次探索が重複して行われることを避け、より多くの一次探索結果に対して二次探索を実施し、これにより符号化効率を高めることができるようになる。
以上述べたように、本発明によれば、複数の参照画像に対して実施した一次探索の結果に対して、重複した探索候補の検出と、別の探索候補への入替処理を実施した後に二次探索を行うことにより、二次探索において同一の参照画像かつ同一の動きベクトルを複数探索する無駄を防ぐことができるようになる。
これにより、本発明によれば、より多くの参照画像に対して二次探索が実施可能となり、符号化効率を高めることができるようになる。
本発明の実施の形態の説明に入る前に、本発明に関連する動き探索器について説明する。
前述したように、非特許文献2に記載される従来の動き探索器では、整数画素精度の動き探索および小数画素精度の動き探索を8×8ブロックのみで行って参照画像の候補を絞り込み、その後、16×16・16×8・8×16・8×8ブロックのすべてについて符号化コスト値の計算を行い、最適なMVおよびブロックサイズを決定するようにしている。
このように構成される従来の動き探索器では、前述したように、隣接するブロックの一次探索結果が同一の参照画像およびMVとなった場合に、その後の二次探索において同一の演算が重複して実施されてしまうという問題があるが、これに加えて、8×8ブロック以外のブロックサイズでは小数画素精度の動き探索を行わないことから、動き探索の探索性能が十分でないという問題がある。
この後者の問題を解決する方法として、一次探索では各8×8ブロックについて整数画素精度の動き探索のみを行い、それに基づいて各8×8ブロックで参照画像を選択した後に、二次探索で小数画素精度の動き探索を各ブロックサイズにおいて独立に行うという方法を用いることが考えられる。
次に、本発明の実施の形態の説明に入る前に、この方法を用いる本発明に関連する動き探索器について説明する。
本発明に関連する動き探索器では、例えば、整数画素精度の一次探索を8×8ブロックのみで行って参照画像の候補を絞り込み、その後、16×16・16×8・8×16・8×8ブロックそれぞれについて小数画素精度の二次探索を行う。ただし、8×8未満(8×4、4×8、4×4)のブロックサイズは使用しないものとする。
すなわち、本発明に関連する動き探索器では、まず、図1に示すように、4つの8×8ブロックそれぞれについて、整数画素精度の一次探索を行う。ここでは、参照画像としてref1〜ref3の3枚が存在するものとし、一次探索はこの3枚の参照画像に対して行う。そして、符号化コスト値が最も小さくなる参照画像とMVを選び出す。
ここで、符号化コスト値とは、符号化対象画像と参照画像との差分をあらわす値(一般的には、ブロック内の各画素の差分の絶対値和が用いられる)に、MVや符号化モードを記述するために必要なビット量を加えたものであり、当該ブロックを符号化するために必要なビット量を推定したものである。
一次探索の結果、各8×8ブロックについて、最も小さな符号化コスト値となるMVと参照画像が決定される。すなわち、図1に示すように、8×8ブロック(1) については、最適な参照画像(1)(参照画像(1) はref1〜ref3のうちのいずれか)と、最適なMV(1) が求められる。8×8ブロック(2),(3),(4) についても同様に、最適な参照画像(2),(3),(4)(参照画像(2),(3),(4) はそれぞれref1〜ref3のうちのいずれか)と、最適なMV(2),(3),(4) が求められる。
次に、小数画素精度の二次探索においては、上記で求めた整数画素精度MVの周辺0.75画素についてのみ行う。
ここで、8×8ブロックとその他のブロックサイズの包含関係について考えると、上側16×8ブロックについては、8×8ブロック(1) と8×8ブロック(2) が含まれるから、参照画像(1) のMV(1) 、および参照画像(2) のMV(2) の周辺が候補となり得る。下側16×8ブロックについては、8×8ブロック(3) と8×8ブロック(4) が含まれるから、参照画像(3) のMV(3) 、および参照画像(4) のMV(4) の周辺が候補となり得る。
同様に、左側8×16ブロックについては、8×8ブロック(1) と8×8ブロック(3) が含まれるから、参照画像(1) のMV(1) 、および参照画像(3) のMV(3) の周辺が候補となり得る。右側8×16ブロックについては、8×8ブロック(2) と8×8ブロック(4) が含まれるから、参照画像(2) のMV(2) 、および参照画像(4) のMV(4) の周辺が候補となり得る。
また、16×16ブロックについては、すべての8×8ブロックが含まれるから、参照画像(1) のMV(1) 、参照画像(2) のMV(2) 、参照画像(3) のMV(3) 、および参照画像(4) のMV(4) の周辺がすべて侯補となりえる。
そこで、図2に示すように、上側16×8ブロックについては、参照画像(1) のMV(1) 周辺0.75画素、および参照画像(2) のMV(2) 周辺0.75画素について小数画素精度の動き探索を行い、符号化コスト値が最も小さくなるMVを選び出す。下側16×8ブロックについては、参照画像(3) のMV(3) 周辺0.75画素、および参照画像(4) のMV(4) 周辺0.75画素について小数画素精度の動き探索を行い、符号化コスト値が最も小さくなるMVを選び出す。
同様に、左側8×16ブロックについては、参照画像(1) のMV(1) 周辺0.75画素、および参照画像(3) のMV(3) 周辺0.75画素について小数画素精度の動き探索を行う。右側8×16ブロックについては、参照画像(2) のMV(2) 周辺0.75画素、および参照画像(4) のMV(4) 周辺0.75画素について小数画素精度の動き探索を行う。
また、16×16ブロックについては、参照画像(1) のMV(1) 周辺0.75画素、参照画像(2) のMV(2) 周辺0.75画素、参照画像(3) のMV(3) 周辺0.75画素、および参照画像(4) のMV(4) 周辺0.75画素のすべてについて小数画素精度の動き探索を行う。
また、8×8ブロックについては、一次探索結果と一対一に対応し、左上の8×8ブロック(1) については、参照画像(1) のMV(1) 周辺0.75画素について小数画素精度の動き探索を行い、右上の8×8ブロック(2) については、参照画像(2) のMV(2) 周辺0.75画素について小数画素精度の動き探索を行い、左下の8×8ブロック(3) については、参照画像(3) のMV(3) 周辺0.75画素について小数画素精度の動き探索を行い、右下の8×8ブロック(4) については、参照画像(4) のMV(4) 周辺0.75画素について小数画素精度の動き探索を行う。
そのうえで、(A)16×16ブロックで最も小さなコスト値、(B)上側16×8ブロックで最も小さなコスト値+下側16×8ブロックで最も小さなコスト値、(C)左側8×16ブロックで最も小さなコスト値+右側8×16ブロックで最も小さなコスト値、(D)8×8ブロックそれぞれで最も小さなコスト値の合計値のうち、(A)〜(D)で最も小さい値を実現するブロックモードが、当該マクロブロックの符号化モードとして決定される。
以上説明したように、本発明に関連する動き探索器では、一次探索では8×8ブロックについて整数画素精度の動き探索のみを行い、一次探索結果の周辺0.75画素に限定して、すべてのブロックサイズの二次探索を行うようにしている。
図3に、本発明に関連する動き探索器の構成を図示する。
この図に示すように、本発明に関連する動き探索器では、8×8ブロック整数画素探索器において、8×8ブロックに限定した一次探索を行い、参照画像選択器において、各8×8ブロックで最も符号化コスト値が小さくなるMVと参照画像を選択する。この選択結果が16×16ブロック小数画素探索器、16×8ブロック小数画素探索器、8×16ブロック小数画素探索器、8×8ブロック小数画素探索器にそれぞれ供給され、周辺0.75画素の小数画素精度の動き探索が行われる。最後に、最適ベクトル・ブロックサイズ選択器において、当該マクロブロックで最も小さい符号化コスト値を実現するブロックサイズを決定する。
このように、本発明に関連する動き探索器では、すべてのブロックサイズに対して周辺0.75画素の二次探索を行うため、従来の動き探索器と比較すると演算量は多いものの、8×8ブロック以外のブロックサイズについても、周辺画素の探索によって精細な動き探索結果が得られるため、探索性能が向上するという効果がある。
次に、実施の形態に従って本発明を詳細に説明する。
図4に、本発明を具備する映像符号化装置1の装置構成の一実施形態例を図示する。
この図に示すように、本発明の映像符号化装置1は、8×8ブロック整数画素探索器10と、一次探索結果保持メモリ11と、二次探索候補選択器12と、16×16ブロック小数画素探索器13と、16×8ブロック小数画素探索器14と、8×16ブロック小数画素探索器15と、8×8ブロック小数画素探索器16と、最適ブロックサイズ選択器17とを備える。
8×8ブロック整数画素探索器10は、符号化画像と参照画像とを入力として、8×8ブロックに限定した整数画素精度の動き探索(一次探索)を行って、その探索結果の情報を一次探索結果保持メモリ11に格納する。
二次探索候補選択器12は、一次探索結果保持メモリ11に格納される一次探索結果の情報に基づいて、各8×8ブロック単位に二次探索候補を選択する。
16×16ブロック小数画素探索器13は、符号化画像と参照画像とを入力として、二次探索候補選択器12の選択した二次探索候補に基づいて、16×16ブロックサイズの小数画素精度の動き探索(二次探索)を行う。
16×8ブロック小数画素探索器14は、符号化画像と参照画像とを入力として、二次探索候補選択器12の選択した二次探索候補に基づいて、16×8ブロックサイズの小数画素精度の動き探索(二次探索)を行う。
8×16ブロック小数画素探索器15は、符号化画像と参照画像とを入力として、二次探索候補選択器12の選択した二次探索候補に基づいて、8×16ブロックサイズの小数画素精度の動き探索(二次探索)を行う。
8×8ブロック小数画素探索器16は、符号化画像と参照画像とを入力として、二次探索候補選択器12の選択した二次探索候補に基づいて、8×8ブロックサイズの小数画素精度の動き探索(二次探索)を行う。
最適ブロックサイズ選択器17は、二次探索結果に基づいて、最も符号化コスト値が小さなブロックサイズ、参照画像およびMVを選択して、マクロブロックの動き予測符号化モードとして決定する。
図5に、図4のように構成される本発明の映像符号化装置1の実行するフローチャートを図示する。
本発明の映像符号化装置1では、このフローチャートに示すように、まずステップS10において、8×8ブロック整数画素探索器10は、入力された3枚の参照画像(ref1〜ref3)それぞれに対して、符号化画像と比較して、前述の図1に沿った動き探索(一次探索)を行うことで、各8×8ブロック(1) 〜(4) について整数画素精度の動き探索(一次探索)を行う。
続いて、ステップS11において、8×8ブロック整数画素探索器10は、一次探索の結果として得た各参照画像のMVを、図4に示すように、一次探索結果情報100として一次探索結果保持メモリ11に格納する。
図6に、一次探索結果保持メモリ11に格納される一次探索結果の情報を図示する。この図に示すように、一次探索結果保持メモリ11には、各8×8ブロック(1) 〜(4) について、ref1〜ref3の参照画像ごとに、探索結果のMV、および当該MVにおける探索結果コスト値(符号化コスト値)が記録される。
一次探索が終了すると、二次探索候補選択器12は、一次探索結果保持メモリ11に格納される一次探索結果の情報をもとに、各8×8ブロック単位で最もコストの小さな候補を二次探索候補として選び出す。
このとき、隣接するブロックで同一の参照画像およびMVが選ばれた場合には、同一となったブロックのうちいずれかの参照画像とMVを、コスト値が2番目に小さな参照画像とMVに入れ替える動作を行う。以降、この動作について詳細に説明する。
二次探索候補選択器12は、まずステップS12において、8×8ブロック(1) 〜(4) それぞれについて、探索結果コスト値が昇順となるように、一次探索結果保持メモリ11に格納される「参照画像番号、探索結果MV、探索結果コスト値」の組を並べ替える。
すなわち、いま例として、一次探索結果保持メモリ11に図7に示すような値が格納されていたとすると、8×8ブロックそれぞれについて、探索結果コスト値が昇順となるようにソートした結果は、図8のようになる。ここで、図中、網掛けで示した項目が、それぞれ最も小さな探索結果コスト値をもつ項目となる。
従来の符号化器の構成(ただし、二次探索では小数画素精度の動き探索は行っていない)に従うと、この網掛けで示した項目が一次探索結果として選び出されて、図4中に示す二次探索対象指示200として、16×16ブロック小数画素探索器13、16×8ブロック小数画素探索器14、8×16ブロック小数画素探索器15および8×8ブロック小数画素探索器16に供給されていたが、本実施形態例では、二次探索候補選択器12が、図5のフローチャートのステップS12に続いて、ステップS13として項目の入替処理を行う。
図9に、ステップS13で実行する項目の入替処理の詳細なフローチャートを図示する。
この項目の入替処理に入ると、二次探索候補選択器12は、このフローチャートに示すように、まずステップS130において、8×8ブロック(1) 〜(4) の最上位候補(すなわち、探索結果コスト値が最小である候補)がすべて同一refかつ同一MVかを判定する。
この判定が真である場合には、ステップS133において、4つの8×8ブロックのうちn個(1≦n≦3)の候補を、それぞれの8×8ブロックにおける次点の候補(すなわち、探索結果コスト値が二番目に小さな候補)に入れ替える。ただし、nの値は事前に設定されるパラメータとして別途与えられるものとするが、n=3とすると、同一refかつ同一MVとなる8×8ブロックが存在しなくなることになる。
4つの8×8ブロックのうち、いずれのn個の候補を入れ替えるかの選択方法としては、
(i)4つの8×8ブロックの最上位候補の中で、コスト値が最も大きいものから順に n個を、各ブロックの次点候補に入れ替える
(ii)すべての8×8ブロックで、最上位候補ではないものの中で、コスト値が最も小 さいものから順にn個を、候補として選択し入れ替える。ただし、同一の8×8 ブロック中で2つ以上の候補を選ぶことは許されず、同一の8×8ブロック中で は(最上位候補以外で)コスト値の最も小さいもの1つのみが候補となる
という2つのアルゴリズムのうちいずれかを使用する。
先ほど示した図8の例において、最上位候補の参照画像refおよび探索結果MVはすべて一致しているから、ステップS130は真となり、ステップS133の入替処理が行われる。
いまn=2とし、図8の結果に対して、(i)のアルゴリズムを用いてステップS133の入替処理を行った結果を図10に示し、(ii)のアルゴリズムを用いてステップS133の入替処理を行った結果を図11に示す。
(i)のアルゴリズムを用いる場合、図8に記載されるように、各8×8ブロック(1) 〜(4) の最上位候補の探索結果コスト値が順に120・60・120・80であることから、図10に示すように、コスト値が最も大きいものから2つ、すなわち8×8ブロック(1) と8×8ブロック(3) を、次点候補に入れ替える操作を行っている。
(ii)のアルゴリズムを用いる場合、最上位以外で探索結果コスト値が最も小さいものは、8×8ブロック(2) のref3である。次にコスト値が小さいものは8×8ブロック(2) のref1であるが、8×8ブロック(2) が重複しているため、その次にコスト値が小さな8×8ブロック(1) のref3が選択される。結果として、図11に示すように、8×8ブロック(2) の最上位候補ref2をref3に入れ替え、8×8ブロック(1) の最上位侯補ref2をref3に入れ替える。
このように候補の入替処理を行ったうえで、二次探索候補選択器12は、各8×8ブロックの入替後の候補を、図4に示すように、二次探索対象指示200として、16×16ブロック小数画素探索器13、16×8ブロック小数画素探索器14、8×16ブロック小数画素探索器15および8×8ブロック小数画素探索器16に対して伝達する。
この二次探索対象指示200の伝達を受けて、各小数画素探索器13〜16は、図5のフローチャートのステップS14において、前述の図2に沿った各ブロックサイズの小数画素精度の動き探索(二次探索)を行い、二次探索結果のMVおよびコスト値を、ref番号とともに、図4に示すように、二次探索結果情報300として、最適ブロックサイズ選択器17に伝達する。
この二次探索結果情報300の伝達を受けて、最適ブロックサイズ選択器17は、図5のフローチャートのステップS15において、二次探索結果の中で最もコスト値が小さなブロックサイズ、ref番号およびMVを、当該マクロブロックの動き予測符号化モードとして決定する。
以上述べたように、二次探索候補選択器12は、8×8ブロック(1) 〜(4) の最上位候補がすべて同一refかつ同一MVであった場合には、図9のフローチャートのステップS133の処理に従って、異なる候補への入れ替え処理を行うことによって、二次探索において、同一のrefかつ同一のMVを複数探索する無駄を防ぎ、より多くの参照画像に対して二次探索を実施可能とすることにより、結果として符号化効率を高めることができる。
なお、前述の例において、(ii)のアルゴリズムで入替処理を行った結果である図11においては、8×8ブロック(1) と8×8ブロック(2) のref番号およびMVが再び一致している。本実施形態例では、ステップS13の入替処理を一度のみ行うこととしているが、ステップS13の入替処理後も複数の候補でref番号およびMVの一致が再び起きた場合には、一致がなくなるまでステップS13を反復適用するようにしてもよい。
次に、図9のフローチャートにおいて、ステップS130の判断結果が偽となった場合の処理について説明を行う。
二次探索候補選択器12は、ステップS130の判断結果が偽となった場合には、ステップS131において、8×8ブロック(1) と8×8ブロック(2) の最上位候補が同一refかつ同一MVで、さらに、8×8ブロック(3) と8×8ブロック(4) の最上位候補が同一refかつ同一MVかを判定する。
この判定が真の場合には、ステップS134において、8×8ブロック(1),(2) の最上位候補のいずれか一方を次点の候補に入れ替えるとともに、ステップS135において、8×8ブロック(3),(4) の最上位候補のいずれか一方を次点の候補に入れ替える。
ここで、ステップS131において、8×8ブロック(1) と8×8ブロック(2) の最上位候補が同一refかつ同一MVであるのか、8×8ブロック(3) と8×8ブロック(4) の最上位候補が同一refかつ同一MVであるのかを判定して、前者の判定結果が得られた場合には、ステップS134の処理を行い、後者の判定結果が得られた場合には、ステップS135の処理を行うようにしてもよい。
いずれの候補を次点候補に入れ替えるかの選択方法としては、前述のステップS133と同様に、
(i)2つの8×8ブロックの最上位候補の中で、コスト値がより大きな方を候補から 外し、当該ブロックの次点候補に入れ替える
(ii)2つの8×8ブロックで、最上位候補ではないものの中で、コスト値が最も小さ いものを新しい候補とし、当該ブロックの最上位候補と入れ替える
という2つのアルゴリズムのうちいずれかを使用する。
この入れ替え操作を説明するために、新たな例として、一次探索が終了した時点で、一次探索結果保持メモリ11に図12に示すような値が格納されている場合を想定する。
このとき、図5のフローチャートのステップS12のソート処理の結果は、図13のようになる。ここで、図中、網掛けで示した項目が、それぞれ最も小さな探索結果コスト値をもつ項目であり、8×8ブロック(1) と8×8ブロック(2) の最上位候補、8×8ブロック(3) と8×8ブロック(4) の最上位候補がそれぞれ、同一のref番号とMVを持っている。
このソート結果に対して、(i)のアルゴリズムを用いてステップS134およびステップS135の入替処理を行った結果を図14に示し、(ii)のアルゴリズムを用いてステップS134およびステップS135の入替処理を行った結果を図15に示す。
(i)のアルゴリズムを用いる場合、図13に記載されるように、8×8ブロック(1) と8×8ブロック(2) の最上位候補のうち、探索結果コスト値が大きいのは8×8ブロック(1) であり、また、8×8ブロック(3) と8×8ブロック(4) の最上位候補のうち、探索結果コスト値が大きいのは8×8ブロック(3) であることから、図14に示すように、8×8ブロック(1) と8×8ブロック(3) の最上位候補を、次点候補に入れ替える操作を行っている。
(ii)のアルゴリズムを用いる場合、図13に記載されるように、8×8ブロック(1) と8×8ブロック(2) の最上位候補以外の中で、探索結果コスト値が最も小さいのは8×8ブロック(2) のref3であり、また、8×8ブロック(3) と8×8ブロック(4) の最上位候捕以外の中で、探索結果コスト値が最も小さいのは8×8ブロック(3) のref2であることから、8×8ブロック(2) と8×8ブロック(3) 最上位候補を、次点候補に入れ替える操作を行っている。
このように、図9のフローチャートのステップS134およびステップS135の処理に従って、16×8ブロック単位に、重複している二次探索候補のうちの一方を次点候補に入れ替えることによって、二次探索において、同一のrefかつ同一のMVを複数探索する無駄を防ぎ、より多くの参照画像に対して二次探索を実施可能とすることにより、結果として符号化効率を高めることができる。
次に、図9のフローチャートにおいて、ステップS131の判断結果が偽となった場合の処理について説明を行う。
二次探索候補選択器12は、ステップS131の判断結果が偽となった場合には、ステップS132において、8×8ブロック(1) と8×8ブロック(3) の最上位候補が同一refかつ同一MVで、さらに、8×8ブロック(2) と8×8ブロック(4) の最上位候補が同一refかつ同一MVかを判定する。
この判定が真の場合には、ステップS136において、8×8ブロック(1),(3) の最上位候補のいずれか一方を次点の候補に入れ替えるとともに、ステップS137において、8×8ブロック(2),(4) の最上位候補のいずれか一方を次点の候補に入れ替える。
この入れ替え操作については、前述のステップS134およびステップS135に準ずる。
ここで、ステップS132において、8×8ブロック(1) と8×8ブロック(3) の最上位候補が同一refかつ同一MVであるのか、8×8ブロック(2) と8×8ブロック(4) の最上位候補が同一refかつ同一MVであるのかを判定して、前者の判定結果が得られた場合には、ステップS136の処理を行い、後者の判定結果が得られた場合には、ステップS137の処理を行うようにしてもよい。
一方、ステップS132も偽となった場合には、図5のフローチャートのステップS13については入れ替え処理を行わずに、そのまま処理を終了する。
このように、図9のフローチャートのステップS136およびステップS137の処理に従って、8×16ブロック単位に、重複している二次探索候補のうちの一方を次点候補に入れ替えることによって、二次探索において、同一のrefかつ同一のMVを複数探索する無駄を防ぎ、より多くの参照画像に対して二次探索を実施可能とすることにより、結果として符号化効率を高めることができる。
以上述べたように、本実施形態例においては、一次探索結果における重複した候補の検出と、次点候補への入替処理を実施した後に二次探索を行うことにより、二次探索において同一の参照画像かつ同一のMVを複数探索する無駄を防ぎ、より多くの参照画像に対して二次探索を実施可能とすることにより、符号化効率を高めることができる。
図示実施形態例に従って本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、実施形態例では参照画像の枚数を3枚として説明を行ったが、本発明はこれらの例示した値に限定されるものではない。
また、実施形態例では、二次探索を行う候補は8×8ブロックごとに1つのみという前提で説明したが、小数画素探索器13〜16の演算能力に余裕があり、複数の候補を選択可能である場合については、これらの候補に対して、本実施形態例で述べた8×8ブロック間の重複候補の検出と次点候補への入替処理を、同様の処理手順で実施可能であることは言うまでもない。
本発明に関連する動き探索器の説明図である。 本発明に関連する動き探索器の説明図である。 本発明に関連する動き探索器の説明図である。 本発明の映像符号化装置の一実施形態例である。 本発明の映像符号化装置の実行するフローチャートである。 一次探索結果保持メモリに格納される一次探索結果情報の説明図である。 一次探索結果保持メモリに格納される一次探索結果情報の一例を示す図である。 二次探索候補選択器の実行するソート処理の説明図である。 二次探索候補選択器の実行するフローチャートである。 二次探索候補選択器の処理の説明図である。 二次探索候補選択器の処理の説明図である。 一次探索結果保持メモリに格納される一次探索結果情報の一例を示す図である。 二次探索候補選択器の実行するソート処理の説明図である。 二次探索候補選択器の処理の説明図である。 二次探索候補選択器の処理の説明図である。 MPEG−2 符号化方式およびH.264符号化方式の時間方向予測の説明図である。 H.264符号化方式で使用されるブロックサイズの説明図である。 従来技術の説明図である。 従来技術の説明図である。 従来技術の説明図である。 従来技術の持つ問題点の説明図である。
符号の説明
1 映像符号化装置
10 8×8ブロック整数画素探索器
11 一次探索結果保持メモリ
12 二次探索候補選択器
13 16×16ブロック小数画素探索器
14 16×8ブロック小数画素探索器
15 8×16ブロック小数画素探索器
16 8×8ブロック小数画素探索器
17 最適ブロックサイズ選択器
100 一次探索結果情報
200 二次探索対象指示
300 二次探索結果情報

Claims (10)

  1. 複数の参照画像に対して、限定されたブロックサイズで広範囲な一次の動き探索を行って、各ブロックについて、その探索結果の中から符号化コストの小さな探索候補のみを選出し、それに対して詳細な精度の二次の動き探索を行い、符号化に用いるすべてのブロックサイズにおける符号化コストを算出して、最終的な動きベクトル、参照画像および符号化モードを決定する動き探索方法であって、
    前記二次探索で同一ブロックを構成することになる複数ブロックについて、前記一次探索の結果に基づいて選出したそれらのブロックの持つ探索候補の中に、動きベクトルおよび参照画像が一致しているものがあるのかを検出する過程と、
    前記一致を検出した探索候補を持つ複数ブロックに含まれる一部のブロックを入替対象のブロックとして選択する過程と、
    前記入替対象のブロックの持つ探索候補を、そのブロックの持つ符号化コストの大きな探索候補に入れ替える過程とを備えることを、
    特徴とする動き探索方法。
  2. 請求項1に記載の動き探索方法において、
    前記選択する過程では、前記一致を検出した探索候補を持つ複数ブロックで選出した探索候補のうち、符号化コストの大きな探索候補を特定して、その特定した探索候補を持つブロックを入替対象のブロックとして選択することを、
    特徴とする動き探索方法。
  3. 請求項1に記載の動き探索方法において、
    前記選択する過程では、前記一致を検出した探索候補を持つ複数ブロックで選出しなかった探索候補のうち、符号化コストの小さな探索候補を特定して、その特定した探索候補を持つブロックを入替対象のブロックとして選択することを、
    特徴とする動き探索方法。
  4. 請求項3に記載の動き探索方法において、
    前記選択する過程では、符号化コストの小さな探索候補を特定するときに、同一ブロックの持つ探索候補を複数特定する場合には、後から特定した探索候補を無効なものとして、その特定を続行していくことを、
    特徴とする動き探索方法。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の動き探索方法において、
    前記探索候補の入れ替えによって、動きベクトルおよび参照画像の重複が解消しない場合には、入替対象ブロックの選択処理および探索候補の入替処理を繰り返す過程を備えることを、
    特徴とする動き探索方法。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の動き探索方法において、
    前記動き探索をH.264/AVC符号化のための動き探索に適用するように構成されることを、
    特徴とする動き探索方法。
  7. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の動き探索方法について、
    前記一次探索については8×8ブロックサイズを処理対象として探索を実行し、前記二次探索については16×16、16×8、8×16、8×8ブロックサイズを処理対象として探索を実行することを、
    特徴とする動き探索方法。
  8. 複数の参照画像に対して、限定されたブロックサイズで広範囲な一次の動き探索を行って、各ブロックについて、その探索結果の中から符号化コストの小さな探索候補のみを選出し、それに対して詳細な精度の二次の動き探索を行い、符号化に用いるすべてのブロックサイズにおける符号化コストを算出して、最終的な動きベクトル、参照画像および符号化モードを決定する動き探索装置であって、
    前記二次探索で同一ブロックを構成することになる複数ブロックについて、前記一次探索の結果に基づいて選出したそれらのブロックの持つ探索候補の中に、動きベクトルおよび参照画像が一致しているものがあるのかを検出する手段と、
    前記一致を検出した探索候補を持つ複数ブロックに含まれる一部のブロックを入替対象のブロックとして選択する手段と、
    前記入替対象のブロックの持つ探索候補を、そのブロックの持つ符号化コストの大きな探索候補に入れ替える手段とを備えることを、
    特徴とする動き探索装置。
  9. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の動き探索方法の実現に用いられる処理をコンピュータに実行させるための動き探索プログラム。
  10. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の動き探索方法の実現に用いられる処理をコンピュータに実行させるための動き探索プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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