JP2008233680A - 画像形成装置 - Google Patents

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Tsutomu Ishihara
力 石原
Ai Takagami
愛 高上
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Abstract

【課題】画像担持体の駆動開始時や駆動停止時にも適温にすることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】加熱源(16)でそれぞれ加熱された複数の画像担持体(5)を有しており、該画像担持体の駆動によって各画像担持体上に形成された潜像をトナーで現像してトナー像を個別に形成する複数の画像形成部(4)と、所定の周回経路を通じて走行する無端帯状の転写面を有しており、画像形成部から個別のトナー像を転写面で転写合成して用紙に転写するベルト状部材(10)と、画像担持体の駆動開始タイミング、或いは駆動停止タイミングに応じて画像担持体の外周面の温度を予測して温度を制御する制御手段(32)とを具備する。
【選択図】図3

Description

本発明は、主としてベルト状部材を用いて画像を形成する画像形成装置に関する。
この種の画像形成装置の画像担持体には、その外周面に非晶質シリコン系の層を有した感光体ドラムが知られている。当該層は表面硬度が高く、長い波長の光に良好な感度を有するとの性質を備えている。
ここで、このドラムでは、その外周面に付着した放電生成物の吸湿に基づく画像不良が生じ得る。具体的には、ドラム表面に付着する酸化生成物が高温高湿の環境下で水分を吸着すると、表面抵抗が低下して表面電荷が移動し、画像流れ現象が生ずるからである。このため、ドラムの内部にヒータを設け、ドラムの温度をセンサで検出してドラムの温度を調整する技術が開示されている(特許文献1参照)。
実開昭60−92263号公報
しかしながら、上述した従来の技術では、センサからの信号を受けてドラムの温度を調整するのみであり、これでは、やはり画像不良を招くとの問題がある。
なぜならば、ドラムの所望温度と、このドラムに接触する用紙やベルト等の温度との間には非常に大きな温度差があり、接触によってドラムの温度が大きく低下して帯電され易くなるし、また、ヒータの作動に対するドラムの温度は必ずしも良好に反応しないからである。特に、ドラムの駆動開始時には依然として所望温度に到達せず、画像不良が生じるし、その駆動停止時には所望温度を大きく超えてしまい、装置内のトナーに影響を及ぼして画像不良を招き得るからである。
このように、上記従来の技術では画像不良を防止する点については依然として課題が残されている。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消し、ドラムの駆動開始時や駆動停止時にも適温にすることができる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するための第1の発明は、加熱源で加熱された画像担持体を有しており、画像担持体の駆動によって画像担持体上に形成された潜像をトナーで現像してトナー像を形成する画像形成部と、画像担持体の駆動開始タイミング、或いは駆動停止タイミングに応じて画像担持体の外周面の温度を予測して温度を制御する制御手段とを具備する。
また、第2の発明は、加熱源でそれぞれ加熱された複数の画像担持体を有しており、該画像担持体の駆動によって各画像担持体上に形成された潜像をトナーで現像してトナー像を個別に形成する複数の画像形成部と、所定の周回経路を通じて走行する無端帯状の転写面を有しており、画像形成部から個別のトナー像を転写面で転写合成して用紙に転写するベルト状部材と、画像担持体の駆動開始タイミング、或いは駆動停止タイミングに応じて画像担持体の外周面の温度を予測して温度を制御する制御手段とを具備する。
第1、2の発明によれば、画像担持体の外周面の温度を制御する制御手段を有しており、この制御手段は、画像担持体の駆動開始タイミング、或いは駆動停止タイミングに応じて各時点における画像担持体の外周面の温度を予測し、その温度を制御している。よって、従来の構成に比して画像担持体の駆動開始時や駆動停止時にも適温になり易くなり、画像不良を確実に防止可能になる。
また、画像担持体と用紙やベルト状部材とが接触しても、画像担持体の温度が大きく低下せず、帯電され易くなることが回避されるので、この点も画像不良の防止に寄与する。
第3の発明は、第1又は第2の発明の構成において、画像担持体の外周面の温度を検出する検出手段を有し、制御手段は、駆動開始タイミングに至る直前に、画像担持体の外周面の制御温度を画像担持体の所望温度よりも高い温度に設定する一方、所定時間の経過後に、制御温度を所望温度に設定することを特徴とする。
第3の発明によれば、第1や第2の発明の作用に加えてさらに、制御手段は、駆動開始タイミングに至る直前には、目標温度を所望温度よりも高く設定する。一方、その後は、目標温度を所望温度に等しく設定している。よって、従来の構成に比して画像担持体の駆動開始時には適温に到達し、画像特性が安定可能になる。
第4の発明は、第3の発明の構成において、制御手段は、画像形成上流側の画像担持体の制御温度を画像形成下流側の画像担持体の制御温度よりも高くしていることを特徴とする。
第4の発明によれば、第3の発明の作用に加えてさらに、制御手段は、複数の画像担持体のうち、上流側に配置されるに連れて画像担持体の目標温度を高めている。よって、この場合にも、画像担持体の駆動開始時には適温に到達し、画像特性が安定可能になる。
第5の発明は、第3の発明の構成において、制御手段は、画像形成上流側の画像担持体の昇温タイミングを画像形成下流側の画像担持体の昇温タイミングよりも早くしていることを特徴とする。
第5の発明によれば、第3の発明の作用に加えてさらに、制御手段は、複数の画像担持体のうち、上流側に配置されるに連れて画像担持体の昇温の開始を早めている。よって、この場合にも、画像担持体の駆動開始時には適温に到達し、画像特性が安定可能になる。
第6の発明は、第1又は第2の発明の構成において、画像担持体の外周面の温度を検出する検出手段を有し、制御手段は、駆動停止タイミングに至る直前に、画像担持体の外周面の制御温度を画像担持体の所望温度よりも低い温度に設定する一方、所定時間の経過後に、制御温度を所望温度に設定することを特徴とする。
第6の発明によれば、第1や第2の発明の作用に加えてさらに、制御手段は、駆動停止タイミングに至る直前には、目標温度を所望温度よりも低く設定する。一方、その後は、目標温度を所望温度に等しく設定している。よって、従来の構成に比して画像担持体の駆動停止時には適温に維持され、トナーに影響を与えず、画像特性が安定可能になる。
第7の発明は、第6の発明の構成において、制御手段は、画像形成上流側の画像担持体の制御温度を画像形成下流側の画像担持体の制御温度よりも低くしていることを特徴とする。
第7の発明によれば、第6の発明の作用に加えてさらに、制御手段は、複数の画像担持体のうち、上流側に配置されるに連れて画像担持体の目標温度を低めている。よって、この場合にも、画像担持体の駆動停止時には適温に維持され、画像特性が安定可能になる。
第8の発明は、第6の発明の構成において、制御手段は、画像形成上流側の画像担持体の降温タイミングを画像形成下流側の画像担持体の降温タイミングよりも早くしていることを特徴とする。
第8の発明によれば、第6の発明の作用に加えてさらに、制御手段は、複数の画像担持体のうち、上流側に配置されるに連れて画像担持体の降温の開始を早めている。よって、この場合にも、画像担持体の駆動停止時には適温に維持され、画像特性が安定可能になる。
第9の発明は、第1から第8の発明の構成において、制御手段は、画像担持体の駆動開始タイミング、或いは駆動停止タイミングを画像形成装置への印字信号によって検知することを特徴とする。
第10の発明は、第1から第8の発明の構成において、制御手段は、画像担持体の駆動開始タイミング、或いは駆動停止タイミングをユーザによる画像形成装置への操作入力信号によって検知することを特徴とする。
第9,10の発明によれば、第1から第8の発明の作用に加えてさらに、画像担持体の外周面の温度がより一層速やかに予測可能となる。
本発明によれば、画像担持体の駆動開始時や駆動停止時にも適温にする画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施例であるタンデム方式のカラープリンタの概略構成図であり、同図の右方向がプリンタ1の正面に対応し、左方向が背面に対応している。
同図に示されるように、この装置本体2の下部には用紙のカセット3が配置されており、カセット3には画像形成前の用紙Pが積層状態で収容され、この用紙Pはローラ21を介して1枚ずつ分離され、カセット3から左方向に向けて送出される。
カセット3から送出された用紙Pは本体2の左側面に沿って上方に向けて縦搬送される。この本体2の内部には、用紙搬送方向でみて下流側にフィードローラ22、レジストローラ24、画像形成部4及び転写部51が順番に配置されている。この画像形成部4の下方には露光ユニット20が備えられており、このユニット20からは画像形成部4の感光体ドラム(画像担持体)5に向けてレーザ光が照射される。
また、用紙搬送方向でみて転写部51の下流側には、定着部52及び排出分岐部54が順番に配置され、片面印刷の場合には、定着部52から排出された用紙Pは排出分岐部54を経て排紙トレイ56に排出される。
一方、この排出分岐部54とカセット3との間には両面印刷用ユニット58が配置されており、このユニット58では定着部52から排出された用紙Pをレジストローラ24に戻し、画像形成部4に向けて再び送出する。
ここで、本実施例の画像形成部4は、4つの画像形成ユニット4a,4b,4c,4dで構成されている。これら各ユニット4a〜4dは、プリンタ1の正面側から背面側に向けて順に配列され、異なる4色(マゼンタ、シアン、イエロー及びブラック)の画像に対応して設けられており、それぞれ帯電、露光、現像及び転写の各工程を通じてマゼンタ、シアン、イエロー及びブラックの画像を順次形成している。
具体的には、各ユニット4a〜4dには、各対応色の可視像(トナー画像)を担持するドラム5a,5b,5c,5dが設けられている。各ドラム5a〜5dは本体2に対して回転自在に設置され、図示しない駆動モータによって同図の反時計回りに駆動する。
また、各ドラム5a〜5dの周囲の適宜位置には、それぞれ対応する帯電器6a,6b,6c,6d、現像器7a,7b,7c,7d、クリーニング部8a,8b,8c,8dや、中間転写ローラ9a,9b,9c,9dが設けられている。
この帯電器6a〜6dでは、対応するドラム5a〜5dの表面を一様に帯電させる。また、現像器7a〜7dでは、それぞれマゼンタ、シアン、イエロー及びブラックの各色のトナーを用いてドラム5a〜5dの表面に静電的に付着させる。これにより、ドラム5a〜5dの表面には、露光ユニット20による静電潜像に応じたトナー画像が現像される。そして、これらドラム5a〜5d上に形成されたトナー画像は、中間転写ベルト(ベルト状部材)10上に順次転写され、1ページ分のトナー画像として合成される。
詳しくは、上記ベルト10は、誘電体樹脂製のシート材の両端部分を重ね合わさせて接合したエンドレス形状のベルトや、継ぎ目を有しないシームレスのベルトが用いられており、図2にも示されるように、駆動ローラ12と搬送ローラ11との間に掛け回され、図示しない駆動モータによって同図の矢印で示された時計回りに走行する。
このベルト10は、ドラム5a〜5dと中間転写ローラ9a〜9dとの間を走行しており、これにより、ドラム5a〜5d上に形成されたトナー画像はベルト10上に転写(1次転写)される。なお、クリーニング部8a〜8dでは、ドラム5a〜5d上に残留したトナーが除去される。
再び図1に戻り、上述した転写部51は駆動ローラ12に隣接して設けられ、この転写部51のローラとベルト10との間を用紙Pが通過すると、ベルト10上に転写されたトナー画像は用紙Pに転写(2次転写)され、この用紙Pは定着部52に向けて搬送される。
ところで、本実施例の各ドラム5a〜5dの外周面には、非晶質シリコン系の層が形成され、各ドラム5a〜5dにはヒータ(加熱源)16a〜16dがそれぞれ設置されている。
具体的には、図3に示される如く、各ドラム5にはヒータ16がそれぞれ内蔵され、このヒータ16は電源回路30に接続されている。この回路30にはスイッチ34が設けられており、ヒータ16は、スイッチ34のオン作動によって電力の供給を受けて発熱する。一方、各ドラム5の外周面の温度は温度センサ(検出手段)17でそれぞれ検出され、この信号は本体2内に設けられた温度制御部(制御手段)32に向けて出力される。
この制御部32には、センサ17による各ドラム5の外周面の温度の他、プリンタ1への印字信号(例えばプリンタ1に向けて送信された印刷ジョブ信号)が入力されている。
そして、本実施例の制御部32は、各ドラム5a〜5dの駆動開始タイミングや、駆動停止タイミングに応じて各ドラム5a〜5dの外周面の温度を予測しており、当該信号に基づいてスイッチ34をオン作動或いはオフ作動させ、各ドラム5a〜5dの外周面温度を所望温度(例えば40℃)に制御している。
より詳しくは、まず、制御部32は、各ドラム5a〜5dの駆動開始時においては、各ドラム5a〜5dの外周面の温度が低下し得る点を予測している。ドラム5a〜5dの外周面は、プリンタ1の起動時に適温目標温度Tに設定され、直ちに40℃の所望温度に達するが、ベルト10との接触によって各ドラム5a〜5dの外周面の熱がベルト10に奪われてしまうからである。
そして、制御部32は、図4に示されるように、上記印字信号が入力されると、駆動開始タイミングに至る直前、つまり、各ドラム5a〜5dの駆動が開始されるまでの間に、上述した適温目標温度Tよりも高い開始時目標温度Tsを別途設定している。
これにより、同図に示される如く、各ドラム5a〜5dの外周面の温度T〜Tは適温目標温度Tよりも高い温度に制御される。
また、この制御部32は、各ドラム5a〜5dの駆動開始時点から所定時間(例えば40秒)の経過後に、開始時目標温度Tsから上述した適温目標温度Tに設定している。これにより、各ドラム5a〜5dの外周面の温度T〜Tは適温目標温度Tに制御される。
ここで、20℃、80%の雰囲気環境下における各ドラム5a〜5dの表面温度の推移を図5に示すと、プリンタ1の起動時から適温目標温度Tのまま一定に設定された場合(図中、破線で示す)には、ドラムの駆動開始タイミングと同時に奪熱されて温度が低下し、所定時間(40秒)経過しても所望温度から乖離している。
これに対し、本実施例の制御部32の如く、駆動開始タイミングに至る直前に開始時目標温度Ts(例えば46℃)を設定した場合には、ドラムの駆動開始タイミングと同時に奪熱されて温度が低下するものの、その低下範囲は小さく、また、所定時間(40秒)経過時点では所望温度に到達していることが分かる。
したがって、本実施例の制御部32は、各ドラム5a〜5dの駆動開始前に開始時目標温度Tsを別途設定し、各ドラム5a〜5dを予め保熱している。一方、各ドラム5a〜5dの駆動開始から所定時間(40秒)経過すると、上記所望温度に復帰しているので、目標となる制御温度を適温目標温度Tに設定しているのである。
また、本実施例の制御部32では、最初に1次転写されるドラム5aの開始時目標温度Tsを最後に1次転写されるドラム5dの開始時目標温度Tsよりも順次高い温度に設定している。これは、例えば、上流側に位置するドラム5aに接触するベルト10の温度が、下流側に位置するドラム5bに接触するベルト10の温度よりも低く、上流側のドラム5aでは下流側のドラム5bに比してより多く吸熱されるからである。
したがって、この制御部32では、ドラム5aの開始時目標温度Tsをドラム5bの開始時目標温度Tsよりも高く設定し、このドラム5bの開始時目標温度Tsをドラム5cの開始時目標温度Tsよりも高く設定し、さらに、このドラム5cの開始時目標温度Tsをドラム5dの開始時目標温度Ts(>T)よりも高く設定している。
なお、制御部32では、最初に1次転写されるドラム5aの昇温タイミングを最後に1次転写されるドラム5dの昇温タイミングよりも順次早い時期に設定しても良い。
次に、制御部32は、各ドラム5a〜5dの駆動停止時においては、各ドラム5a〜5dの外周面の温度が上昇し得る点を予測している。ベルト10との接触がなくなると、各ドラム5a〜5dの外周面の熱がベルト10に奪われず、各ドラム5a〜5dに保持されてしまうからである。
そして、制御部32は、図6に示されるように、上記印字信号の解除が入力されると、駆動停止タイミングに至る直前、つまり、各ドラム5a〜5dの駆動が停止されるまでの間に、上述した適温目標温度Tよりも低い停止時目標温度Teを別途設定している。これにより、各ヒータ16a〜16dの発熱が予め抑えられ、各ドラム5a〜5dの外周面の温度T〜Tは適温目標温度Tよりも低い温度に制御される結果、各ドラム5a〜5dの駆動停止時における温度のオーバーシュート量が低減される。
また、この制御部32は、各ドラム5a〜5dの駆動停止時点から所定時間(例えば30秒)の経過後に、目標の制御温度を上述した適温目標温度Tに設定している。これにより、各ドラム5a〜5dの外周面の温度T〜Tは適温目標温度Tに制御される。
さらに、本実施例の制御部32では、最初に1次転写されるドラム5aの停止時目標温度Teを最後に1次転写されるドラム5dの停止時目標温度Teよりも順次低い温度に設定している。これは、上述したドラム5a〜5dの駆動開始時にて、例えば、上流側に位置するヒータ16aの発熱量が下流側に位置するヒータ16bの発熱量よりも高くされていること等を鑑みたものである。
したがって、この制御部32では、ドラム5aの停止時目標温度Teをドラム5bの停止時目標温度Teよりも低く設定し、このドラム5bの停止時目標温度Teをドラム5cの停止時目標温度Teよりも低く設定し、さらに、このドラム5cの停止時目標温度Teをドラム5dの停止時目標温度Teよりも低く設定している。
なお、制御部32では、最初に1次転写されるドラム5aの降温タイミングを最後に1次転写されるドラム5dの降温タイミングよりも順次早い時期に設定しても良い。
そして、上述したプリンタ1では、カセット3から用紙Pが1枚ずつ分離して送出され、この用紙Pはレジストローラ24に到達する。このローラ24は、用紙Pの斜め送りを矯正しつつ、画像形成部4で形成されるトナー画像とのタイミングを計りながら、用紙Pを転写部51へと送出する。
また、図示しないコントローラからの画像データに基づき、プリンタ1では露光ユニット20によるレーザ光の照射が制御される。これにより、画像形成部4において各ドラム5a〜5d上に原稿画像の静電潜像が作られ、続いてこの潜像から各ドラム5a〜5d上にトナー画像が形成され、中間転写ベルト10に転写合成される。続いて、このベルト10に転写合成されたトナー画像は転写部51にて用紙Pに転写される。
その後、用紙Pは未定着トナー画像を担持した状態で定着部52に向けて送られる。次いで、定着部52から排出された用紙Pは排出分岐部54を通ってトレイ56に排出される。
この片面印刷に対し、両面印刷を行う場合には、定着部52から排出された用紙Pは排出分岐部54にてユニット58側に引き戻され、この用紙Pはレジストローラ24を経て、再び転写部51に向けて送られる。そして、この場合には、用紙Pの未だ印刷がされていない方の面にトナー画像が転写される。
以上のように、本実施例によれば、ドラム5a〜5dの外周面の温度を制御する温度制御部32を有しており、この制御部32は、ドラム5a〜5dの駆動開始タイミング、或いは駆動停止タイミングに応じて各時点におけるドラム5a〜5dの外周面の温度を予測し、その温度を制御している。
よって、単にセンサを用いてドラムの温度を制御する従来の構成に比してドラムの駆動開始時や駆動停止時にも適温になり易くなり、画像不良を確実に防止可能になる。
しかも、ドラム5a〜5dとベルト10とが接触しても、ドラム5a〜5dの温度が大きく低下せず、帯電され易くなることが回避されるので、この点も画像不良の防止に寄与する。
また、制御部32は、駆動開始タイミングに至る直前には、開始時目標温度Tsを適温目標温度Tよりも高く設定する。一方、その後は、制御温度を適温目標温度Tに設定している。よって、従来の構成に比してドラムの駆動開始時には適温に到達し、画像特性が安定可能になる。
さらに、駆動開始時における制御部32は、ドラム5a〜5dのうち、上流側に配置されるに連れてドラム5a〜5dの各開始時目標温度Tsを高めている。よって、この場合にも、ドラムの駆動開始時には適温に到達し、画像特性が安定可能になる。
さらにまた、駆動開始時における制御部32は、ドラム5a〜5dのうち、上流側に配置されるに連れてドラム5a〜5dの昇温の開始を早めている。よって、この場合にも、ドラムの駆動開始時には適温に到達し、画像特性が安定可能になる。
また、制御部32は、駆動停止タイミングに至る直前には、停止時目標温度Teを適温目標温度Tよりも低く設定する。一方、その後は、制御温度を適温目標温度Tに設定している。よって、従来の構成に比してドラムの駆動停止時にも適温に維持され、本体2内のトナーに影響を与えず、画像特性が安定可能になる。しかも、その後、プリンタ1に印字信号が別途送信された場合にも、速やかに対応することができる。
さらに、駆動停止時における制御部32は、ドラム5a〜5dのうち、上流側に配置されるに連れてドラム5a〜5dの各停止時目標温度Teを低めている。よって、この場合にも、ドラムの駆動停止時には適温に維持され、画像特性が安定可能になる。
さらにまた、駆動停止時における制御部32は、ドラム5a〜5dのうち、上流側に配置されるに連れてドラム5a〜5dの降温の開始を早めている。よって、この場合にも、ドラムの駆動停止時には適温に維持され、画像特性が安定可能になる。
また、制御部32が、ドラム5a〜5dの駆動開始タイミング、或いは駆動停止タイミングをプリンタ1への印字信号で検知しているので、ドラムの表面温度をより一層速やかに予測可能となる。
本発明は、上記実施の形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。
例えば、上記実施例では中間転写ベルト10を有しているが、ドラムの駆動開始タイミング、或いは駆動停止タイミングに応じてドラムの表面温度を予測し、この温度を制御する限り、本発明は、中間転写ベルト10を有しないプリンタの構成にも適用可能である。
また、本発明の温度制御手段は、上述した印字信号に替えて、プリンタへの操作入力信号、例えば、露光ユニット20のポリゴンミラーの回転開始信号や、装置本体2の上側に原稿送り装置が搭載されている場合には、この送り装置の開閉を検出する信号によってドラムの駆動開始タイミング、或いは駆動停止タイミングを検知しても良く、この場合にも、ドラムの表面温度をより一層速やかに予測可能となるとの効果を奏する。
さらに、本発明の画像担持体は4つの感光体ドラムに限定されるものではなく、また、上記実施例では画像形成装置としてプリンタに具現化した例を示しているが、本発明の画像形成装置は複合機、複写機やファクシミリ等にも当然に適用可能である。
本実施例の画像形成装置の概略構成図である。 図1の要部拡大図である。 図2のドラム温度を制御する構成図である。 図1の装置による駆動開始時の動作タイミングチャートである。 図4の駆動開始時におけるドラム表面温度の説明図である。 図1の装置による駆動停止時の動作タイミングチャートである。
符号の説明
1 プリンタ(画像形成装置)
4 画像形成部
5 感光体ドラム(画像担持体)
10 中間転写ベルト(ベルト状部材)
16 ヒータ(加熱源)
17 温度センサ(検出手段)
32 温度制御部(制御手段)

Claims (10)

  1. 加熱源で加熱された画像担持体を有しており、該画像担持体の駆動によって該画像担持体上に形成された潜像をトナーで現像してトナー像を形成する画像形成部と、
    該画像担持体の駆動開始タイミング、或いは駆動停止タイミングに応じて該画像担持体の外周面の温度を予測して該温度を制御する制御手段と
    を具備することを特徴とする画像形成装置。
  2. 加熱源でそれぞれ加熱された複数の画像担持体を有しており、該画像担持体の駆動によって該各画像担持体上に形成された潜像をトナーで現像してトナー像を個別に形成する複数の画像形成部と、
    所定の周回経路を通じて走行する無端帯状の転写面を有しており、前記画像形成部から個別のトナー像を前記転写面で転写合成して用紙に転写するベルト状部材と、
    前記画像担持体の駆動開始タイミング、或いは駆動停止タイミングに応じて該画像担持体の外周面の温度を予測して該温度を制御する制御手段と
    を具備することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像形成装置であって、
    前記画像担持体の外周面の温度を検出する検出手段を有し、
    前記制御手段は、前記駆動開始タイミングに至る直前に、前記画像担持体の外周面の制御温度を前記画像担持体の所望温度よりも高い温度に設定する一方、所定時間の経過後に、前記制御温度を前記所望温度に設定することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3に記載の画像形成装置であって、
    前記制御手段は、画像形成上流側の前記画像担持体の制御温度を画像形成下流側の前記画像担持体の制御温度よりも高くしていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項3に記載の画像形成装置であって、
    前記制御手段は、画像形成上流側の前記画像担持体の昇温タイミングを画像形成下流側の前記画像担持体の昇温タイミングよりも早くしていることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1又は2に記載の画像形成装置であって、
    前記画像担持体の外周面の温度を検出する検出手段を有し、
    前記制御手段は、前記駆動停止タイミングに至る直前に、前記画像担持体の外周面の制御温度を前記画像担持体の所望温度よりも低い温度に設定する一方、所定時間の経過後に、前記制御温度を前記所望温度に設定することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6に記載の画像形成装置であって、
    前記制御手段は、画像形成上流側の前記画像担持体の制御温度を画像形成下流側の前記画像担持体の制御温度よりも低くしていることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項6に記載の画像形成装置であって、
    前記制御手段は、画像形成上流側の前記画像担持体の降温タイミングを画像形成下流側の前記画像担持体の降温タイミングよりも早くしていることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記制御手段は、前記画像担持体の駆動開始タイミング、或いは駆動停止タイミングを前記画像形成装置への印字信号によって検知することを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1から8のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記制御手段は、前記画像担持体の駆動開始タイミング、或いは駆動停止タイミングをユーザによる前記画像形成装置への操作入力信号によって検知することを特徴とする画像形成装置。
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