JP2008233497A - 表示パネルの駆動回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数を減らしてより簡単な回路構成にすると共に消費電力の損失を少なくして電力回収を行うことができる表示パネルの駆動回路を提供する。
【解決手段】表示パネルの一方の電極及び他方の電極に接続されて表示パネルの電極を一定の電位に保つ電圧クランプ部と、第1巻線と、第1巻線とは逆極性の第2巻線とで構成されるトランスと、トランスの第1巻線の第1端子と接地ラインとの間に接続された第1スイッチング素子と、トランスの第2巻線の第1端子と接地ラインとの間に接続された第2スイッチング素子と、を備え、トランスの第1巻線の第2端子が表示パネルの一方の電極に接続されて表示パネルの電極間静電容量に等価的に接続され、トランスの第2巻線の第2端子が表示パネルの他方の電極に接続されて表示パネルの電極間静電容量に等価的に接続されている。
【選択図】図6
【解決手段】表示パネルの一方の電極及び他方の電極に接続されて表示パネルの電極を一定の電位に保つ電圧クランプ部と、第1巻線と、第1巻線とは逆極性の第2巻線とで構成されるトランスと、トランスの第1巻線の第1端子と接地ラインとの間に接続された第1スイッチング素子と、トランスの第2巻線の第1端子と接地ラインとの間に接続された第2スイッチング素子と、を備え、トランスの第1巻線の第2端子が表示パネルの一方の電極に接続されて表示パネルの電極間静電容量に等価的に接続され、トランスの第2巻線の第2端子が表示パネルの他方の電極に接続されて表示パネルの電極間静電容量に等価的に接続されている。
【選択図】図6
Description
本発明は、プラズマディスプレイパネル等の表示パネルの駆動回路に関する。
現在、薄型表示装置として、AC型(交流放電型)のプラズマディスプレイパネルが製品化されてきている。プラズマディスプレイパネル内には、2枚の基板、すなわち前面ガラス基板及び背面ガラス基板が所定間隙を介して対向配置されている。表示面としての上記前面ガラス基板の内面(背面ガラス基板と対向する面)には、互いに対をなして平行に伸長する行電極対の複数がサスティン電極対として形成されている。背面ガラス基板には、行電極対と交差するように複数の列電極がアドレス電極として伸長形成され、さらに蛍光体が塗布されている。上記表示面側から見た場合、行電極対と列電極との交叉部に、画素に対応した表示セルが形成されている。このようなプラズマディスプレイパネルに対して、入力映像信号に対応した中間調の表示輝度を得るべく、サブフィールド法を用いた階調駆動を実施する(特許文献1参照)。
サブフィールド法に基づく階調駆動では、発光を実施すべき回数(又は期間)が夫々に割り当てられている複数のサブフィールド各々にて、1フィールド分の映像信号に対する表示駆動を実施する。各サブフィールドでは、アドレス行程と、サスティン行程とを順次実行する。アドレス行程では、入力映像信号に応じて、走査パルスを行毎に行電極対の一方の電極に印加しつつ列電極にデータパルスを印加して選択的に各表示セル内の行電極及び列電極間で選択放電を生起させて所定量の壁電荷を形成(又は消去)させる。サスティン行程では、サスティンパルスを行電極対の各々に交互に印加して所定量の壁電荷が形成されている表示セルのみを繰り返し放電させ、その放電に伴う発光状態を維持することが行われる。更に、少なくとも先頭のサブフィールドにおいて上記アドレス行程に先立ち、初期化行程を実行する。かかる初期化行程では、全ての表示セル内において、対を為す行電極間にリセットパルスを印加してリセット放電を生起させることにより全表示セル内に残留する壁電荷の量を初期化するリセット行程を実行する。
図1はプラズマディスプレイパネルの1表示ライン分の各表示セルにサスティンパルスを供給する駆動回路の具体的回路構成を示している。この駆動回路は行電極X,Y各々のための回路部からなる。行電極Y側の回路部はスイッチ素子S1,S2,S11,S12、コイルL1,L2、ダイオードD1,D2及びキャパシタC1を備えている。行電極Y側の回路部においては、スイッチ素子S11、ダイオードD1及びコイルL1からなる直列回路と、スイッチ素子S12、ダイオードD2及びコイルL2からなる直列回路と、が並列に接続されている。それらの直列回路各々の一端が行電極Yに接続され、他端がキャパシタC1を共通に介して接地されている。また、その一端は電圧Vsの供給ラインとスイッチ素子S1を介して接続されると共に、スイッチ素子S2を介して接地されている。
行電極X側の回路部はスイッチ素子S3,S4,S13,S14、コイルL3,L4、ダイオードD3,D4及びキャパシタC2を備えており、その各部品は行電極Y側の回路部と同様に接続されている。表示セルは行電極X,Y間において抵抗RpとキャパシタCpとが直列に接続された等価回路として示されている。キャパシタC1,C2各々の容量はキャパシタCpの容量に比べて十分に大きい。
かかる駆動回路においては、サスティンパルスを行電極Yに印加する場合にはスイッチ素子S4がオンされる。なお、キャパシタC1,C2の電圧はVs/2になっているとする。キャパシタCpの電圧が0Vのときにスイッチ素子S11がオンになると、コイルL1とキャパシタCpとによる共振作用により、キャパシタC1からスイッチ素子S11、ダイオードD1、コイルL1、抵抗Rp、キャパシタCp、スイッチ素子S4を介してグランドへという経路で共振電流Ipが流れ、これにより行電極Yの電圧Vyが図2に示すように上昇し、サスティンパルスの立ち上がり部分を形成する。その後、スイッチ素子S11がオフとなり、スイッチ素子S1がオンとなって、行電極Yには電圧Vsが印加される。このキャパシタCpの一端の電圧がVsのときにスイッチ素子S12がオンにされると、コイルL2とキャパシタCpとによる共振作用により、グランドからスイッチS4、キャパシタCp、抵抗Rp、コイルL2、ダイオードD2、スイッチ素子S12、キャパシタC1へという経路で共振電流Ipが流れ、これにより行電極Yの電圧Vyが降下し、サスティンパルスの立ち下がり部分を形成する。図2には、共振電流Ipの波形を示しており、行電極Yから行電極X方向に流れる場合を正電流とし、その逆が負電流としている。
サスティンパルスを行電極Xに印加する場合についても同様に、スイッチ素子S2がオンされる。キャパシタCpの電圧が0Vのときにスイッチ素子S13がオンになると、コイルL3とキャパシタCpとによる共振作用により、キャパシタC2からスイッチ素子S13、ダイオードD3、コイルL3、キャパシタCp、抵抗Rp、スイッチ素子S2を介してグランドへという経路で共振電流Ipが流れ、これにより行電極Xの電圧Vxが図2に示すように上昇し、サスティンパルスの立ち上がり部分を形成する。その後、スイッチ素子S13がオフとなり、スイッチ素子S3がオンとなって、行電極Xには電圧Vsが印加される。このキャパシタCpの他端の電圧がVsのときにスイッチ素子S14がオンにされると、コイルL4とキャパシタCpとによる共振作用により、グランドからスイッチS2、抵抗Rp、キャパシタCp、コイルL4、ダイオードD4、スイッチ素子S14、キャパシタC2へという経路で共振電流Ipが流れ、これにより行電極Xの電圧Vxが降下し、サスティンパルスの立ち下がり部分を形成する。
このようにサスティンパルスの印加時には、共振作用を利用してパネルのキャパシタCpの電圧を変化させることができるので、回路の電力損失は共振電流の流れる経路の損失だけとなり、電力損失を低減することができる。
特開2003−233343号公報
しかしながら、かかる従来の表示パネルの駆動回路は、対をなす行電極それぞれに駆動回路が必要である。このため、一方の駆動回路で駆動パルスとしてのサスティンパルスを発生させるために4つのスイッチング素子に対してそれぞれ制御入力が、他方の駆動回路でサスティンパルスを発生させるために4つのスイッチング素子に対してそれぞれ制御入力が必要となる。また、対をなす行電極各々に印加されるサスティンパルスは図2に示すように、互いに半周期位相をずらせたものとなっているため、制御入力は別々の回路で作成されることになり、制御入力数が多かった。更に、充放電経路にそれぞれダイオードが存在するため、ダイオードの順方向降下が抵抗成分として存在し、消費電力の損失となる。
このような問題点は、表示パネルとしてプラズマディスプレイパネルの駆動回路に限らず、上記のキャパシタCpのように容量性素子からなるEL(エレクトロルミネセンス)の表示パネルの駆動回路でも同様に存在する。
本発明が解決しようとする課題には、上記の問題点が一例として挙げられ、部品点数を減らしてより簡単な回路構成にすると共に消費電力の損失を少なくして電力回収を行うことができる表示パネルの駆動回路を提供することが本発明の目的である。
請求項1に係る発明の表示パネルの駆動回路は、各表示セルが少なくとも2つの電極により形成される表示パネルの駆動回路であって、前記2つの電極の一方の電極及び他方の電極に接続されて前記表示パネルの電極を一定の電位に保つ電圧クランプ部と、第1巻線と、前記第1巻線とは逆極性の第2巻線とで構成されるトランスと、前記トランスの第1巻線の第1端子と接地ラインとの間に接続された第1スイッチング素子と、前記トランスの第2巻線の第1端子と接地ラインとの間に接続された第2スイッチング素子と、を備え、前記トランスの第1巻線の第2端子が表示パネルの一方の電極に接続されて前記表示パネルの電極間静電容量に等価的に接続され、前記トランスの第2巻線の第2端子が表示パネルの他方の電極に接続されて前記表示パネルの電極間静電容量に等価的に接続されていることを特徴としている。
請求項1に係る発明の表示パネルの駆動回路においては、第1スイッチング素子がオフとなり第2スイッチング素子がオンとなると、電圧クランプ部、表示パネルの一方の電極と他方の電極との間、トランスの第2巻線、第2スイッチング素子、そしてグランドという経路で共振電流が流れる。第2巻線を流れる電流により第2巻線にエネルギーが蓄えられた後、第1スイッチング素子がオンとなり第2スイッチング素子がオフとなると、第2巻線の蓄積エネルギーはトランスの作用により、第1巻線を通して放出される。この結果、第1巻線を流れる電流は、グランドから第1スイッチング素子、第1巻線、表示パネルの一方の電極と他方の電極との間、電圧クランプ部へという経路を形成して共振電流として流れる。
第1スイッチング素子がオンとなり第2スイッチング素子がオフとなると、電圧クランプ部、表示パネルの他方の電極と一方の電極との間、トランスの第1巻線、第1スイッチング素子、そしてグランドという経路で共振電流が流れる。第1巻線を流れる電流により第1巻線にエネルギーが蓄えられた後、第1スイッチング素子がオフとなり第2スイッチング素子がオンとなると、第1巻線の蓄積エネルギーはトランスの作用により、第2巻線を通して放出される。この結果、第2巻線を流れる電流は、グランドから第2スイッチング素子、第2巻線、表示パネルの他方の電極と一方の電極との間、電圧クランプ部へという経路を形成して共振電流として流れる。
よって、共振電流が流れる経路内に表示パネルのキャパシタ成分を除いてトランスとスイッチング素子だけでキャパシタやダイオードが存在しないので、簡単な回路構成で電力損失を減少させることができる。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図3は本発明が適用されたプラズマディスプレイ装置を示している。このプラズマディスプレイ装置は、プラズマディスプレイパネルとしてのPDP50、X行電極駆動回路51、Y行電極駆動回路53、列電極駆動回路55、及び駆動制御回路56から構成される。
PDP50には、2次元表示画面の縦方向(垂直方向)に各々伸張して配列された列電極D1〜Dm、横方向(水平方向)に各々伸張して配列された行電極X1〜Xn及び行電極Y1〜Ynが形成されている。この際、互いに隣接するもの同士で対を為す行電極対(Y1,X1)、(Y2,X2)、(Y3,X3)、・・・、(Yn,Xn)が各々、PDP50における第1表示ライン〜第n表示ラインを担う。各表示ラインと列電極D1〜Dm各々との各交叉部(図1中の一点鎖線にて囲まれた領域)には、画素を担う表示セルPCが形成されている。すなわち、PDP50には、第1表示ラインに属する表示セルPC1、1〜PC1、m、第2表示ラインに属する表示セルPC2、1〜PC2、m、・・・・、第n表示ラインに属する表示セルPCn、1〜PCn、mの各々がマトリクス状に配列されているのである。
PDP50の列電極D1〜Dm各々は列電極駆動回路55に接続され、行電極X1〜Xn各々はX行電極駆動回路51に接続され、行電極Y1〜Yn各々はY行電極駆動回路53に接続されている。
駆動制御回路56は、上記構造を有するPDP50を図4に示す如きサブフィールド法(サブフレーム法)を採用した発光駆動シーケンスに従って駆動させるべき各種制御信号をX行電極駆動回路51、Y行電極駆動回路53、及び列電極駆動回路55の各々に供給する。X行電極駆動回路51、Y行電極駆動回路53、及び列電極駆動回路55は、その発光駆動シーケンスに従ってPDP50を駆動すべき各種駆動パルスを生成してPDP50に供給する。
図4に示す発光駆動シーケンスにおいては、1フィールド(1フレーム)の表示期間内のサブフィールドSF1〜SF12各々において、アドレス行程W及びサスティン行程Iを各々実行する。また、先頭のサブフィールドSF1に限り、アドレス行程Wに先立ちリセット行程Rを実行する。サブフィールドSF1〜SF12のサスティン行程Iの期間はSF1〜SF12の順に長くされている。なお、アドレス行程Wが実行される期間がアドレス期間であり、サスティン行程Iが実行される期間がサスティン期間である。
図5は、サブフィールドSF1〜SF12の内からSF1及びSF2を抜粋して、PDP50の列電極D、行電極X及びYに印加される各種駆動パルスの印加タイミングを示す図である。
図5は、サブフィールドSF1〜SF12の内からSF1及びSF2を抜粋して、PDP50の列電極D、行電極X及びYに印加される各種駆動パルスの印加タイミングを示す図である。
先頭のサブフィールドSF1においてのみアドレス行程Wに先立ち実施されるリセット行程Rでは、X行電極駆動回路51が図5に示す如き負極性のリセットパルスRPXを行電極X1〜Xnに一斉に印加する。リセットパルスRPXは時間経過に伴い緩やかに電圧値が上昇してピーク電圧値に至るパルス波形を有している。更に、かかるリセットパルスRPXの印加と同時に、Y行電極駆動回路53は、図5に示す如き、リセットパルスRPXと同様に時間経過に伴い緩やかに電圧値が上昇してピーク電圧値に至るパルス波形であって正極性のリセットパルスRPYを行電極Y1〜Ynに一斉に印加する。リセットパルスRPY及びリセットパルスRPXの同時印加により、全ての表示セルPC1、1〜PCn、m各々内の行電極X及びY間においてリセット放電が生起される。かかるリセット放電の終息後、行電極Xの近傍には正極性の電荷が形成され、行電極Yの近傍には負極性の電荷が形成される、いわゆる壁電荷の形成された状態となる。
次に、サブフィールドSF1〜SF12各々のアドレス行程Wでは、Y行電極駆動回路53が正極性の電圧を全ての行電極Y1〜Ynに印加しつつ、それに重畳して負極性の電圧を有する走査パルスSPを行電極Y1〜Yn各々に順次印加して行く。この間、X電極駆動回路51は、行電極X1〜Xn各々を0Vにさせる。列電極駆動回路55は、このサブフィールドSF1に対応した画素駆動データビット群DB1における各データビットをその論理レベルに応じたパルス電圧を有する画素データパルスDPに変換する。例えば、列電極駆動回路55は、論理レベル0の画素駆動データビットを正極性の高電圧の画素データパルスDPに変換する一方、論理レベル1の画素駆動データビットを低電圧(0ボルト)の画素データパルスDPに変換する。そして、かかる画素データパルスDPを走査パルスSPの印加タイミングに同期して1表示ライン分(m個)ずつ列電極D1〜Dmに印加して行く。つまり、列電極駆動回路55は、先ず、第1表示ラインに対応したm個の画素データパルスDPからなる画素データパルス群DP1を列電極D1〜Dmに印加し、次に、第2表示ラインに対応したm個の画素データパルスDPからなる画素データパルス群DP2を列電極D1〜Dmに印加して行くのである。負極性の電圧を有する走査パルスSPと高電圧の画素データパルスDPとが同時に印加された表示セルPC内の列電極D及び行電極Y間において選択消去放電が生起され、表示セルPC内に形成されていた壁電荷が消滅する。一方、走査パルスSPが印加されたものの低電圧(0ボルト)の画素データパルスDPが印加された表示セルPC内では上記の如き選択消去放電は生起されない。よって、表示セルPC内の壁電荷の形成状態が維持される。すなわち、表示セルPC内に壁電荷が存在する場合にはそれがそのまま残留し、壁電荷が存在しない場合には壁電荷の非形成状態が維持される。
このように、選択消去アドレス法に基づくアドレス行程Wでは、サブフィールドに対応した画素駆動データビット群の各データビットに応じて選択的に表示セルPC各々内に選択消去アドレス放電を生起させて壁電荷を消去させる。これにより、壁電荷の残留する表示セルPCを点灯状態、壁電荷が消去された表示セルPCを消灯状態に設定するのである。
次に、各サブフィールドのサスティン行程Iでは、X行電極駆動回路51及びY行電極駆動回路53の各々が、交互に繰り返し正極性のサスティンパルスIPX及びIPYを行電極X1〜Xn及びY1〜Ynに印加する。サスティンパルスIPX及びIPYを印加する回数は、各サブフィールドにおける輝度の重み付けに依存する。この際、これらサスティンパルスIPX及びIPYが印加される度に、所定量の壁電荷が形成されている上記点灯状態にある表示セルPCのみがサスティン放電し、この放電に伴い蛍光体層17が発光してパネル面に画像が形成される。
図6はX行電極駆動回路51及びY行電極駆動回路53に形成されているサスティンパルス生成回路を示している。このサスティンパルス生成回路は、PDP50の1表示ライン分を示しており、スイッチング素子S1〜S6及びトランスT1を備えている。スイッチング素子S1〜S6にはダイオードDS1〜DS6が並列に接続されている。トランスT1は互いに電磁的に結合した巻線L1(第1巻線)及びL2(第2巻線)を有している。図6にはその巻線L1及びL2において同一となる極性を黒丸で示している。
1表示ライン上の行電極Yはスイッチング素子S1(第3スイッチング素子)を介して電圧Vsの電源ラインに接続され、また、スイッチング素子S2(第4スイッチング素子)を介して接地されている。更に、行電極YはトランスT1の巻線L1の一端に接続されている。巻線L1の他端はスイッチング素子S5(第1スイッチング素子)を介して接地されている。
1表示ライン上の行電極Xはスイッチング素子S3(第5スイッチング素子)を介して電圧Vsの電源ラインに接続され、また、スイッチング素子S4(第6スイッチング素子)を介して接地されている。更に、行電極XはトランスT1の巻線L2の一端に接続されている。巻線L2の他端はスイッチング素子S6(第2スイッチング素子)を介して接地されている。巻線L1の他端と巻線L2の一端とが同一極性となる。
表示セルは行電極X,Y間において抵抗RpとキャパシタCpとが直列に接続された等価回路として示されている。
このサスティンパルス生成回路はX行電極駆動回路51及びY行電極駆動回路53の各々の回路部分を含み、それらの部分がトランスT1によって互いに結合している構成になっている。
かかる構成のサスティンパルス生成回路においては、行電極Xの電圧Vxが電圧Vsに等しく(Vx=Vs)、行電極Yの電圧VyがVy=0Vである状態で、スイッチング素子S2がオンとされ、スイッチング素子S6がオンとされ、その他のスイッチング素子S1,S3,S4,S5がオフにされると、グランドからスイッチング素子S2、抵抗Rp、キャパシタCp、巻線L2、スイッチング素子S6、そしてグランドへという経路で電流Ipが流れる。この電流IpはPDP50のキャパシタCpとトランスT1の巻線L2とで形成される共振電流IL2である。共振電流IL2の増加に従って行電極Xの電圧Vxは降下し、トランスT1の巻線L2には共振電流IL2によるエネルギーが蓄えられる。よって、行電極Xに印加されるサスティンパルスの立ち下がり部分が形成される。
行電極Xの電圧Vxが0V近傍に達したときスイッチング素子S2,S6がオフされ、代わってスイッチング素子S4,S5がオンにされると、巻線L2に蓄えられたエネルギーはトランスT1の作用により、巻線L1を通して放出される。巻線L1を流れる電流は、グランドからスイッチング素子S5、巻線L1、抵抗Rp、キャパシタCp、スイッチング素子S4、そしてグランドへという経路を形成し、共振電流Ipとして流れる。この電流IpはPDP50のキャパシタCpとトランスT1の巻線L1とで形成される共振電流IL1である。この電流IL1を流す場合においてはスイッチング素子S5は必ずしもオンである必要はなく、スイッチング素子S5に並列に接続されたダイオードDS5を介して電流IL1を流すことができる。
このように、行電極Xの電圧Vxを下降させるエネルギーをトランスT1の巻線L2に蓄え、電圧Vxが0V近傍に達した時点でスイッチング素子S6をオンからオフすることで、その蓄積エネルギーをトランスT1の巻線L1から放出させることが行われる。これにより、行電極Yの電圧Vyを上昇させることができる。よって、行電極Yに印加されるサスティンパルスの立ち上がり部分が形成される。
この共振電流IL1の流れている時においては、PDP50の抵抗Rpや回路抵抗、スイッチング素子の抵抗により損失が発生するので、行電極Yの電圧Vyは電圧Vsまでは上昇しない。 従って、電圧Vyが電圧Vs近傍の電圧まで上昇した時点で、スイッチング素子S1がオンされる。これにより電圧Vyは電圧Vsに引き上げられる。行電極Yに印加されるサスティンパルスのトップ部分が形成される。
次に、行電極Yの電圧Vyが電圧Vsに等しく(Vy=Vs)、行電極Xの電圧VxがVx=0Vであり、スイッチング素子S4がオンにあるときに、スイッチング素子S5がオンとされ、その他のスイッチング素子S1,S2,S3,S6がオフにされると、グランドからスイッチング素子S4、キャパシタCp、抵抗Rp、巻線L1、スイッチング素子S5、そしてグランドへという経路で電流Ipが流れる。この電流IpはPDP50のキャパシタCpとトランスT1の巻線L1とで形成される共振電流IL1である。共振電流IL1の増加に従って行電極Yの電圧Vyは降下し、トランスT1の巻線L1には共振電流IL1によるエネルギーが蓄えられる。よって、行電極Yに印加されるサスティンパルスの立ち下がり部分が形成される。
行電極Yの電圧Vyが0V近傍に達したときスイッチング素子S4,S5がオフされ、代わってスイッチング素子S2,S6がオンにされると、巻線L1に蓄えられたエネルギーはトランスT1の作用により、巻線L2を通して放出される。巻線L2を流れる電流は、グランドからスイッチング素子S6、巻線L2、キャパシタCp、抵抗Rp、スイッチング素子S2、そしてグランドへという経路を形成し、共振電流Ipとして流れる。この電流IpはPDP50のキャパシタCpとトランスT1の巻線L2とで形成される共振電流IL2である。この電流IL2を流す場合においてはスイッチング素子S6は必ずしもオンである必要はなく、スイッチング素子S6に並列に接続されたダイオードDS6を介して電流IL2を流すことができる。
このように、行電極Yの電圧Vyを下降させるエネルギーをトランスT1の巻線L1に蓄え、電圧Vyが0V近傍に達した時点でスイッチング素子S5をオンからオフすることで、その蓄積エネルギーをトランスT1の巻線L2から放出させることが行われる。これにより、行電極Xの電圧Vxを上昇させることができる。よって、行電極Xに印加されるサスティンパルスの立ち上がり部分が形成される。
電圧Vxが電圧Vs近傍の電圧まで上昇した時点で、スイッチング素子S3がオンされる。これにより電圧Vxは電圧Vsに引き上げられる。行電極Xに印加されるサスティンパルスのトップ部分が形成される。
上記した本発明による駆動回路においては、共振電流Ipが流れる経路内にパネルのキャパシタCpを除いてトランスとスイッチング素子だけでキャパシタやダイオードが存在しないので、簡単な回路構成で電力損失を減少させることができる。また、共振電流を流す経路のスイッチング素子の一端がグランドに接続されているので、そのスイッチング素子の駆動回路を簡素化することができる。
なお、スイッチング素子としてはIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ;Insulated Gate Bipolar Transistor)やMOS−FETを用いることができる。スイッチング素子S5,S6としてMOSFETを用いた場合にはボディダイオードがあるので、それに並列接続のダイオードDS5,DS6は必要ない。
50 PDP
51 X行電極駆動回路
53 Y行電極駆動回路
55 列電極駆動回路
56 駆動制御回路
T1 トランス
51 X行電極駆動回路
53 Y行電極駆動回路
55 列電極駆動回路
56 駆動制御回路
T1 トランス
Claims (4)
- 各表示セルが少なくとも2つの電極により形成される表示パネルの駆動回路であって、
前記2つの電極の一方の電極及び他方の電極に接続されて前記表示パネルの電極を一定の電位に保つ電圧クランプ部と、
第1巻線と、前記第1巻線とは逆極性の第2巻線とで構成されるトランスと、
前記トランスの第1巻線の第1端子と接地ラインとの間に接続された第1スイッチング素子と、
前記トランスの第2巻線の第1端子と接地ラインとの間に接続された第2スイッチング素子と、を備え、
前記トランスの第1巻線の第2端子が表示パネルの一方の電極に接続されて前記表示パネルの電極間静電容量に等価的に接続され、
前記トランスの第2巻線の第2端子が表示パネルの他方の電極に接続されて前記表示パネルの電極間静電容量に等価的に接続されていることを特徴とする表示パネルの駆動回路。 - 前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子は、MOS−FETスイッチで構成されていることを特徴とする請求項1記載の表示パネルの駆動回路。
- 前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子は、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジス)スイッチで構成され、各IGBTスイッチに並列にダイオードが接続されていることを特徴とする請求項1記載の表示パネルの駆動回路。
- 前記電圧クランプ部が、前記一方の電極と電源ラインとの間に接続された第3スイッチング素子と、前記一方の電極と接地ラインと間に接続された第4スイッチング素子と、前記他方の電極と前記電源ラインとの間に接続された第5スイッチング素子と、前記他方の電極と接地ラインと間に接続された第6イッチング素子と、によって構成されてなることを特徴とする請求項1記載の表示パネルの駆動回路。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007072496A JP2008233497A (ja) | 2007-03-20 | 2007-03-20 | 表示パネルの駆動回路 |
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2007
- 2007-03-20 JP JP2007072496A patent/JP2008233497A/ja active Pending
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