JP2008232780A - 非接触振動計測システム、非接触振動計測方法及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明は、測定対象内の時系列のマーカー画像間の速度データを時空間微分法により解析する。時間微分法は、輝度関数が不変であるとして時系列画像間で対応をとったものであり、X方向、Y方向の速度データを簡素な計算式で求めることができるため、計算負荷が大きく軽減される。また、低空間周波数成分のマーカーを測定対象に設けて撮像する構成とするか、あるいは、ローパスフィルタを設けてマーカー画像から高空間周波数成分をカットする構成とすることにより、高空間周波数成分の影響を軽減でき、演算エラーを抑制できる。
【選択図】 図2
Description
前記画像処理手段に、前記時系列のマーカー画像間の速度データを時空間微分法により解析する手段が設定されていることを特徴とする。
請求項2記載の本発明の非接触振動計測システムは、撮像手段により所定の撮像時間間隔で撮像された測定対象内の時系列のマーカー画像を比較して、前記マーカー画像の挙動を解析し、前記測定対象の振動を計測する画像処理手段を備えた非接触振動計測システムであって、
前記測定対象に設けられるマーカーが、低空間周波数成分で構成されてなり、
前記画像処理手段に、前記時系列のマーカー画像間の速度データを時空間微分法により解析する手段が設定されていることを特徴とする。
請求項3記載の本発明の非接触振動計測システムは、前記マーカーは、所定の撮像時間間隔で撮像される測定対象の画像間の最大移動距離をLmax(pixel)としたときに、10Lmax(pixel)以上の空間周波数からなるものであることを特徴とする。
請求項4記載の本発明の非接触振動計測システムは、撮像手段により所定の撮像時間間隔で撮像された測定対象内の時系列のマーカー画像を比較して、前記マーカー画像の挙動を解析し、前記測定対象の振動を計測する画像処理手段を備えた非接触振動計測システムであって、
前記画像処理手段に、前記時系列のマーカー画像間の速度データを時空間微分法により解析する手段が設定されていると共に、
前記時空間微分法を適用する前処理手段として、撮像した前記マーカー画像から高空間周波数成分をカットするローパスフィルタを備えてなることを特徴とする。
請求項5記載の本発明の非接触振動計測システムは、前記ローパスフィルタは、所定の撮像時間間隔で撮像される測定対象の画像間の最大移動距離をLmax(pixel)としたときに、10Lmax(pixel)未満の空間周波数をカットするように設定されていることを特徴とする。
請求項6記載の本発明の非接触振動計測システムは、前記撮像手段が長焦点光学系を備え、長距離離間した前記測定対象を撮像可能な長距離型であることを特徴とする。
前記時系列のマーカー画像間の速度データを、時空間微分法による解析手段を用いて求めることを特徴とする。
請求項8記載の本発明の非接触振動計測方法は、前記測定対象に、低空間周波数成分のマーカーを設けて撮像することを特徴とする。
請求項9記載の本発明の非接触振動計測方法は、前記マーカーとして、所定の撮像時間間隔で撮像される測定対象の画像間の最大移動距離をLmax(pixel)としたときに、10Lmax(pixel)以上の空間周波数からなるものを用いることを特徴とする。
請求項10記載の本発明の非接触振動計測方法は、前記時空間微分法を適用する前処理として、撮像した前記マーカー画像から高空間周波数成分をカットするフィルタリング処理を行うことを特徴とする。
請求項11記載の本発明の非接触振動計測方法は、前記フィルタリング処理では、所定の撮像時間間隔で撮像される測定対象の画像間の最大移動距離をLmax(pixel)としたときに、10Lmax(pixel)未満の空間周波数をカットすることを特徴とする。
請求項12記載の本発明の非接触振動計測方法は、前記撮像手段として、長焦点光学系を用い、長距離離間した前記測定対象を撮像して計測することを特徴とする。
請求項13記載の本発明の非接触振動計測方法は、前記測定対象として配管系を撮像し、該配管系の振動を計測することを特徴とする。
前記時系列のマーカー画像間の速度データを、時空間微分法により求める工程を備えていることを特徴とする。
請求項15記載のコンピュータプログラムは、前記時空間微分法を適用する前処理手段として、撮像した前記マーカー画像から高空間周波数成分をカットするフィルタリング手段を備えていることを特徴とする。
請求項16記載のコンピュータプログラムは、前記フィルタリング手段は、所定の撮像時間間隔で撮像される測定対象の画像間の最大移動距離をLmax(pixel)としたときに、10Lmax(pixel)未満の空間周波数をカットするように設定されていることを特徴とする。
f(X,Y,t)=f(X+ΔX,Y+ΔY,t+Δt) ・・・(1)
となる。(1)式の右辺をテイラー展開して二次以上を微小であるとして切り捨てると次の式が得られる。
(∂f/∂t)+u(∂f/∂X)+v(∂f/∂Y)=0 ・・・(2)
上記(2)式の左辺の各偏微分を差分近似して求めると、u:X方向速度データ、v:Y方向速度データを未知数とする連立方程式が得られる。
時空間微分法による解析手段431は、上記(2)式を用いて連立方程式を作成し、マーカー画像のX方向、Y方向の速度データu,vを求める。この速度データから、測定対象である配管Aの振動状態がわかる。
2 CCDカメラ
3 長焦点光学系
4 コンピュータ
41 制御手段
42 画像取り込み手段
43 画像処理手段
431 時空間微分法による解析手段
432 ローパスフィルタ
A 配管
B マーカー
Claims (16)
- 撮像手段により所定の撮像時間間隔で撮像された測定対象内の時系列のマーカー画像を比較して、前記マーカー画像の挙動を解析し、前記測定対象の振動を計測する画像処理手段を備えた非接触振動計測システムであって、
前記画像処理手段に、前記時系列のマーカー画像間の速度データを時空間微分法により解析する手段が設定されていることを特徴とする非接触振動計測システム。 - 撮像手段により所定の撮像時間間隔で撮像された測定対象内の時系列のマーカー画像を比較して、前記マーカー画像の挙動を解析し、前記測定対象の振動を計測する画像処理手段を備えた非接触振動計測システムであって、
前記測定対象に設けられるマーカーが、低空間周波数成分で構成されてなり、
前記画像処理手段に、前記時系列のマーカー画像間の速度データを時空間微分法により解析する手段が設定されていることを特徴とする非接触振動計測システム。 - 前記マーカーは、所定の撮像時間間隔で撮像される測定対象の画像間の最大移動距離をLmax(pixel)としたときに、10Lmax(pixel)以上の空間周波数からなるものであることを特徴とする請求項3記載の非接触振動計測システム。
- 撮像手段により所定の撮像時間間隔で撮像された測定対象内の時系列のマーカー画像を比較して、前記マーカー画像の挙動を解析し、前記測定対象の振動を計測する画像処理手段を備えた非接触振動計測システムであって、
前記画像処理手段に、前記時系列のマーカー画像間の速度データを時空間微分法により解析する手段が設定されていると共に、
前記時空間微分法を適用する前処理手段として、撮像した前記マーカー画像から高空間周波数成分をカットするローパスフィルタを備えてなることを特徴とする非接触振動計測システム。 - 前記ローパスフィルタは、所定の撮像時間間隔で撮像される測定対象の画像間の最大移動距離をLmax(pixel)としたときに、10Lmax(pixel)未満の空間周波数をカットするように設定されていることを特徴とする請求項4記載の非接触振動計測システム。
- 前記撮像手段が長焦点光学系を備え、長距離離間した前記測定対象を撮像可能な長距離型であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載の非接触振動計測システム。
- 撮像手段により所定の撮像時間間隔で撮像された測定対象内の時系列のマーカー画像を比較し、前記マーカー画像の挙動を解析して前記測定対象の振動を計測する非接触振動計測方法であって、
前記時系列のマーカー画像間の速度データを、時空間微分法による解析手段を用いて求めることを特徴とする非接触振動計測方法。 - 前記測定対象に、低空間周波数成分のマーカーを設けて撮像することを特徴とする請求項7記載の非接触振動計測方法。
- 前記マーカーとして、所定の撮像時間間隔で撮像される測定対象の画像間の最大移動距離をLmax(pixel)としたときに、10Lmax(pixel)以上の空間周波数からなるものを用いることを特徴とする請求項8記載の非接触振動計測方法。
- 前記時空間微分法を適用する前処理として、撮像した前記マーカー画像から高空間周波数成分をカットするフィルタリング処理を行うことを特徴とする請求項7記載の非接触振動計測方法。
- 前記フィルタリング処理では、所定の撮像時間間隔で撮像される測定対象の画像間の最大移動距離をLmax(pixel)としたときに、10Lmax(pixel)未満の空間周波数をカットすることを特徴とする請求項10記載の非接触振動計測方法。
- 前記撮像手段として、長焦点光学系を用い、長距離離間した前記測定対象を撮像して計測することを特徴とする請求項7〜11いずれか1に記載の非接触振動計測方法。
- 前記測定対象として配管系を撮像し、該配管系の振動を計測することを特徴とする請求項7〜12のいずれか1に記載の非接触振動計測方法。
- 撮像手段により所定の撮像時間間隔で撮像された測定対象内の時系列のマーカー画像を比較し、前記マーカー画像の挙動を解析して前記測定対象の振動を計測する非接触振動計測システムにおける画像処理手段を構成するコンピュータプログラムであって、
前記時系列のマーカー画像間の速度データを、時空間微分法により求める工程を備えていることを特徴とするコンピュータプログラム。 - 前記時空間微分法を適用する前処理手段として、撮像した前記マーカー画像から高空間周波数成分をカットするフィルタリング手段を備えていることを特徴とする請求項14記載のコンピュータプログラム。
- 前記フィルタリング手段は、所定の撮像時間間隔で撮像される測定対象の画像間の最大移動距離をLmax(pixel)としたときに、10Lmax(pixel)未満の空間周波数をカットするように設定されていることを特徴とする請求項15記載のコンピュータプログラム。
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