JP2008230840A - Derailment preventing device for elevator - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、エレベータの脱レール防止装置に関するものである。 The present invention relates to an elevator derailment prevention device.
従来におけるエレベータの脱レール防止装置においては、昇降体に設けられ、平常走行時にガイドレールに沿って昇降体を案内する通常のガイドシューと、通常のガイドレールとは別体に設けられ、地震時荷重によるガイドレールのたわみに追従する補助ガイドレールと、を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。 In a conventional elevator derailment prevention device, a normal guide shoe that is provided on the lifting body and guides the lifting body along the guide rail during normal running is provided separately from the normal guide rail. An auxiliary guide rail that follows the deflection of the guide rail due to a load is known (for example, see Patent Document 1).
しかしながら、特許文献1に示された従来におけるエレベータの脱レール防止装置においては、地震発生時にガイドレールに生じたたわみの変位量が、補助シュー支持軸の長さにより決定される追従範囲を超えてしまった場合に脱レールが生じ得るという点で、脱レールを根本的に防止するには至っていないという課題や、地震の発生していない通常時にあっても、補助ガイドシューがガイドレール面に接していることから、振動や騒音が発生し易く、また、発生した振動や騒音が昇降体へと伝導し易いという課題、さらには、通常のガイドシューと補助ガイドシューとが別体であるために、据付調整において煩雑な手数がかかるという課題や、レールガイド装置としてローラガイド等が用いられる高揚程エレベータや高速エレベータに対する考慮がなされておらず、その適用が難しいという課題がある。
However, in the conventional elevator derailment prevention device disclosed in
この発明は、前述のような課題を解決するためになされたもので、脱レールを未然に防止することができ、地震の発生していない通常時において振動や騒音の発生及び伝導を抑えることができるとともに、据付調整における作業性が良好であり、かつ、レールガイド装置としてローラガイド等が用いられる高揚程エレベータや高速エレベータへの適用が可能なエレベータの脱レール防止装置を得るものである。 The present invention has been made to solve the above-described problems, and can prevent the rail from being removed in advance, and can suppress the generation and conduction of vibration and noise during normal times when no earthquake occurs. In addition, it is possible to obtain an elevator derailment prevention device that can be applied to a high-lift elevator or a high-speed elevator that has good workability in installation adjustment and that uses a roller guide or the like as a rail guide device.
この発明に係る、エレベータの脱レール防止装置においては、昇降路内に立設され、レール頭部と前記レール頭部より肉薄なレール首部とを有する一対のガイドレールと、前記ガイドレールの間に昇降自在に配置された昇降体と、前記昇降体の両側上下端部に取付され、前記ガイドレールに係合して前記昇降体を案内するガイドシューと、前記ガイドシューに隣接して設けられ、通常時には前記ガイドレールから離間しており、地震発生検知時には、前記ガイドレールの前記レール首部を挟持するレール挟持手段と、を備えた構成とする。 In the elevator rail release preventing device according to the present invention, a pair of guide rails standing in the hoistway and having a rail head portion and a rail neck portion thinner than the rail head portion, and between the guide rails A lifting body disposed so as to be able to move up and down, a guide shoe that is attached to both upper and lower ends of the lifting body, engages with the guide rail and guides the lifting body, and is provided adjacent to the guide shoe, It is separated from the guide rail in normal times, and has a rail clamping means for clamping the rail neck of the guide rail when an earthquake occurrence is detected.
この発明はエレベータの脱レール防止装置に関し、昇降路内に立設され、レール頭部と前記レール頭部より肉薄なレール首部とを有する一対のガイドレールと、前記ガイドレールの間に昇降自在に配置された昇降体と、前記昇降体の両側上下端部に取付され、前記ガイドレールに係合して前記昇降体を案内するガイドシューと、前記ガイドシューに隣接して設けられ、通常時には前記ガイドレールから離間しており、地震発生検知時には、前記ガイドレールの前記レール首部を挟持するレール挟持手段と、を備えた構成としたことで、地震発生検知時には、一対のアーム及びシュー材又はガイドローラがレール首部を挟持するために、昇降体が、地震力の作用により生じたガイドレールのたわみに対し追従することが可能であり、脱レールを未然に防止することができるという効果を奏する。
また、地震の発生していない通常時にあっては、シュー材又はガイドローラはレール首部から離間して接していないことから、振動や騒音の発生及び伝導を抑えることができるという効果も併せ奏する。
The present invention relates to an elevator derailment prevention device, and a pair of guide rails, which are erected in a hoistway and have a rail head and a rail neck thinner than the rail head, and are movable up and down between the guide rails. An elevator body disposed, a guide shoe that is attached to the upper and lower ends of both sides of the elevator body, engages with the guide rail and guides the elevator body, and is provided adjacent to the guide shoe. A pair of arms and shoe members or guides that are separated from the guide rail, and that are provided with rail clamping means for clamping the rail neck of the guide rail when an earthquake occurrence is detected. Since the roller clamps the rail neck, the lifting body can follow the deflection of the guide rail caused by the action of seismic force. An effect that it is possible to prevent the natural.
Further, in normal times when no earthquake occurs, the shoe material or the guide roller is not in contact with the rail neck, so that the effect of suppressing the generation and conduction of vibrations and noises is also achieved.
実施の形態1.
図1から図4は、この発明の実施の形態1に関するもので、図1はエレベータの脱レール防止装置の通常時の状態を示す平面図、図2はエレベータの脱レール防止装置の通常時の状態を示す正面図、図3はエレベータの脱レール防止装置の通常時の状態を示す側面図、図4はエレベータの脱レール防止装置の作動時の状態を示す平面図である。
図において1はエレベーター昇降路(図示せず)内に立設されたガイドレールで、レール頭部1aと、前記レール頭部1aより肉薄なレール首部1bと、を有している。前記ガイドレール1の間には、ガイドシュー2aを介して図示しない昇降体(乗りかご、釣合い重り等)が昇降自在に配置されており、前記ガイドシュー2aは、前記昇降体の両側上下端部に螺着された支持体3に支持されて、前記レール頭部1aに係合するように配設されている。
そして、前記支持体3の反前記昇降体側には、一対のアーム4が対向して、軸5により回動自在に取付されており、前記アーム4の前記ガイドレール1に近接する側の端部のそれぞれにはシュー材6aが設けられる一方で、前記アーム4の前記ガイドレール1に離反する側の端部同士は、間に電磁マグネット7を挟んで、ピン8により回動自在に連繋されている。
1 to 4 relate to the first embodiment of the present invention. FIG. 1 is a plan view showing a normal state of the elevator rail release prevention device, and FIG. 2 is a diagram of the elevator rail release prevention device in a normal state. FIG. 3 is a side view showing a normal state of the elevator rail release preventing device, and FIG. 4 is a plan view showing the state of the elevator rail release preventing device during operation.
In the figure,
A pair of
前記電磁マグネット7に通電がなされ付勢された状態では、前記アーム4の前記ガイドレール1に離反する側の端部間距離が小さくなり、前記アーム4のそれぞれが前記軸5を中心として揺動する結果、前記アーム4の前記ガイドレール1に近接する側の端部間距離が大きくなるため、それぞれの前記シュー材6aと前記レール首部1bとは離間した状態となっている。
一方、前記電磁マグネット7への通電が遮断され消勢されると、前記電磁マグネット7に備えられた押しバネ9の作用により、前記アーム4の前記ガイドレール1に離反する側の端部間距離が大きくなり、前記アーム4のそれぞれが前記軸5を中心として揺動した結果、前記アーム4の前記ガイドレール1に近接する側の端部間距離が小さくなるため、それぞれの前記シュー材6aが前記レール首部1bを挟持する状態となる。この際、前記一対のアーム4の互いに対向する側のそれぞれに突出して設けられた突起部4a同士が接することにより、それぞれの前記シュー材6a同士は適切な距離を保って、前記レール首部1bを挟持することができるようになっている。
When the
On the other hand, when the energization of the
図1から図3は、地震が検知されていない通常時の状態を示しており、前記電磁マグネット7は通電がなされることにより付勢されており、これに伴い前記一対のアーム4は開放した状態、すなわち、それぞれの前記シュー材6aと前記レール首部1bとは離間した状態となっている。
そして、地震発生が検知されて本発明であるエレベータの脱レール防止装置が作動した状態を示すものが図4であり、地震発生検知時には前記電磁マグネット7への通電が遮断され消勢されて、これに伴い前記押しバネ9の作用により前記一対のアーム4は閉じた状態、すなわち、それぞれの前記シュー材6aが前記レール首部1bを挟持した状態となる。
なお、この状態にあっても前記シュー材6aと前記レール首部1bとは摺動自在に係合しており、本発明であるエレベータの脱レール防止装置が作動した後も、エレベータの昇降自体は可能である。
1 to 3 show a normal state in which no earthquake is detected, and the
FIG. 4 shows the state where the occurrence of an earthquake is detected and the elevator derailment prevention device according to the present invention is activated, and when the occurrence of an earthquake is detected, the energization to the
Even in this state, the
以上のように構成されたエレベータの脱レール防止装置においては、地震発生検知時には、一対のアーム及びシュー材がレール首部を挟持するために、昇降体が、地震力の作用により生じたガイドレールのたわみに対し追従することが可能であり、脱レールを未然に防止することができる。
また、地震の発生していない通常時にあっては、シュー材はレール首部から離間して接していないことから、振動や騒音の発生及び伝導を抑えることができる。
さらに、ガイドシューとアームとは一つの支持体でもって一体となっているために、据付調整において手数がかからず、作業性が良好である。
In the elevator derailment prevention apparatus configured as described above, when the occurrence of an earthquake is detected, since the pair of arms and the shoe material sandwich the rail neck, the lifting body is provided with a guide rail generated by the action of the seismic force. It is possible to follow the deflection and prevent the rail from coming off.
Further, during normal times when no earthquake is occurring, the shoe material is not in contact with the rail neck, so that generation and conduction of vibration and noise can be suppressed.
Furthermore, since the guide shoe and the arm are integrated with one support body, the installation work does not require a lot of work and the workability is good.
実施の形態2.
図5から図7は、この発明の実施の形態2に関するもので、図5はエレベータの脱レール防止装置を示す平面図、図6はエレベータの脱レール防止装置を示す正面図、図7はエレベータの脱レール防止装置を示す側面図である。これら図5から図7において、図1から図3と同符号は同一部分又は相当部分を示しており、適宜に説明を簡略化又は省略する。
前記一対のガイドレール1間に昇降自在に配置された前記昇降体の両側上下端部には、前記一対のアーム4が対向して、スペーサ5aを挟んだ上で前記軸5により回動自在に取付されており、前記アーム4の前記ガイドレール1に近接する側の端部のそれぞれには前記シュー材6aが設けられる一方で、前記アーム4の前記ガイドレール1に離反する側の端部同士は、間に前記電磁マグネット7を挟んで、前記ピン8により回動自在に連繋されている。そして、前記レール頭部1aと摺動自在に係合するスライディングシュー2bが、前記アーム4のさらに反前記昇降体側に位置するようにして、前記昇降体との間に支持体3を挟んだ上で着脱自在に螺着されている。また、前記スライディングシュー2bの反前記昇降体側には、前記レール頭部1aに潤滑油を補給する給油機10が取付されている。
この実施の形態2における通常時及び地震発生検知時の動作は、前記実施の形態1と同様であり、本発明であるエレベータの脱レール防止装置が作動した後も、エレベータの昇降自体は可能である点も同様である。
FIGS. 5 to 7 relate to
The pair of
The operation at the time of normal detection and occurrence of an earthquake in the second embodiment is the same as in the first embodiment, and the elevator itself can be lifted and lowered even after the elevator derailment prevention device according to the present invention is activated. The same is true for certain points.
以上のように構成されたエレベータの脱レール防止装置においては、地震発生検知時には、一対のアーム及びシュー材がレール首部を挟持するために、昇降体が、地震力の作用により生じたガイドレールのたわみに対し追従することが可能であり、脱レールを未然に防止することができる。
また、地震の発生していない通常時にあっては、シュー材はレール首部から離間して接していないことから、振動や騒音の発生及び伝導を抑えることができる。
さらに、スライディングシューが着脱自在に取付されているため、スライディングシューのみを交換することが可能であり、保守において便宜である。
In the elevator derailment prevention apparatus configured as described above, when the occurrence of an earthquake is detected, since the pair of arms and the shoe material sandwich the rail neck portion, the lifting body has a guide rail generated by the action of the seismic force. It is possible to follow the deflection and prevent the rail from coming off.
Further, during normal times when no earthquake is occurring, the shoe material is not in contact with the rail neck, so that generation and conduction of vibration and noise can be suppressed.
Furthermore, since the sliding shoe is detachably attached, it is possible to replace only the sliding shoe, which is convenient for maintenance.
実施の形態3.
図8から図10は、この発明の実施の形態3に関するもので、図8はエレベータの脱レール防止装置を示す平面図、図9はエレベータの脱レール防止装置を示す正面図、図10はエレベータの脱レール防止装置を示す側面図である。これら図8から図10において、図1から図3と同符号は同一部分又は相当部分を示しており、適宜に説明を簡略化又は省略する。
この実施の形態3は、前記実施の形態1における前記シュー材6aに替えてローラガイド6bを用いるようにしたものである。
すなわち、前記支持体3の反前記昇降体側に、前記軸5により回動自在に取付された前記一対のアーム4の前記ガイドレール1に近接する側のそれぞれの端部は、直角に折曲されており、この折曲部に前記ローラガイド6bが回動自在に軸着されている。
FIGS. 8 to 10 relate to
In the third embodiment, a
That is, the respective end portions of the pair of
通常時及び地震発生検知時の動作は、前記実施の形態1及び前記実施の形態2とほぼ同様であり、地震が検知されていない通常時においては、前記電磁マグネット7は通電がなされることにより付勢されており、これに伴い前記一対のアーム4は開放した状態、すなわち、それぞれの前記ローラガイド6bと前記レール首部1bとは離間した状態となっている。
そして、地震発生が検知されて本発明であるエレベータの脱レール防止装置が作動した状態においては、前記電磁マグネット7への通電が遮断され消勢されて、これに伴い前記押しバネ9の作用により前記一対のアーム4は閉じた状態、すなわち、それぞれの前記ローラガイド6bが前記レール首部1bを挟持した状態となる。
また、本発明であるエレベータの脱レール防止装置が作動した後も、エレベータの昇降自体は可能である点も同様である。
The operation at the normal time and when the occurrence of an earthquake is detected is substantially the same as in the first and second embodiments, and in the normal time when no earthquake is detected, the
Then, in the state where the occurrence of an earthquake is detected and the elevator rail release preventing device according to the present invention is activated, the energization to the
In addition, the elevator can be lifted and lowered even after the elevator derailment prevention apparatus according to the present invention is activated.
以上のように構成されたエレベータの脱レール防止装置においては、地震発生検知時には、一対のアーム及びローラガイドがレール首部を挟持するために、昇降体が、地震力の作用により生じたガイドレールのたわみに対し追従することが可能であり、脱レールを未然に防止することができる。
また、地震の発生していない通常時にあっては、シュー材はレール首部から離間して接していないことから、振動や騒音の発生及び伝導を抑えることができるとともに、ガイドシューとアームとは一つの支持体でもって一体となっているために、据付調整において手数がかからず、作業性も良好である。
さらに、シュー材に替えてローラガイドを用いたことにより、レールガイド装置としてローラガイド等が用いられる高揚程エレベータや高速エレベータに対しても適用が可能となる。
In the elevator derailment prevention device configured as described above, when the occurrence of an earthquake is detected, since the pair of arms and the roller guide sandwich the rail neck, the lifting body is provided with a guide rail generated by the action of the seismic force. It is possible to follow the deflection and prevent the rail from coming off.
In addition, during normal times when there is no earthquake, the shoe material is not in contact with the rail neck so that vibration and noise can be suppressed and generated. Since it is united with two supports, it does not require any trouble in installation and adjustment, and the workability is also good.
Further, since the roller guide is used instead of the shoe material, the present invention can be applied to a high head elevator or a high speed elevator in which a roller guide or the like is used as a rail guide device.
1 ガイドレール
1a レール頭部
1b レール首部
2a ガイドシュー
2b スライディングシュー
3 支持体
4 アーム
4a 突起部
5 軸
5a スペーサ
6a シュー材
6b ローラガイド
7 電磁マグネット
8 ピン
9 押しバネ
10 給油機
DESCRIPTION OF
Claims (6)
前記ガイドレールの間に昇降自在に配置された昇降体と、
前記昇降体の両側上下端部に取付され、前記ガイドレールに係合して前記昇降体を案内するガイドシューと、
前記ガイドシューに隣接して設けられ、通常時には前記ガイドレールから離間しており、地震発生検知時には、前記ガイドレールの前記レール首部を挟持するレール挟持手段と、を備えたことを特徴とするエレベータの脱レール防止装置。 A pair of guide rails standing in the hoistway and having a rail head and a rail neck thinner than the rail head;
An elevating body disposed between the guide rails so as to be movable up and down;
Guide shoes that are attached to upper and lower ends on both sides of the lifting body and engage the guide rail to guide the lifting body;
An elevator provided adjacent to the guide shoe, normally spaced from the guide rail, and configured to clamp the rail neck of the guide rail when an earthquake occurs. Rail release prevention device.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007076860A JP2008230840A (en) | 2007-03-23 | 2007-03-23 | Derailment preventing device for elevator |
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Publication Number | Publication Date |
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2007
- 2007-03-23 JP JP2007076860A patent/JP2008230840A/en active Pending
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