JP2008230465A - 駆動力配分装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】発進時において主駆動輪が低μ路面にあり補助駆動輪に大きな路面反力が加わる場合に、トラクション性能の低下を防止できる駆動力配分装置を提供すること。
【解決手段】ECUは、右前車輪速Vfr及び左前車輪速Vflの少なくとも一方が第1車輪速V1以上であり、右後車輪速Vrr及び左後車輪速Vrlが第2車輪速V2よりも小さい場合であって、ブレーキ入力信号が入力されていない判定すると、最低指令トルクを第1所定トルクαに設定するようにした。そして、各車輪速Vfr,Vfl,Vrr,Vrlの全てが停止状態に相当する第2車輪速V2以上である状態が所定時間以上継続されるまで、最低指令トルクTmの値を第1所定トルクαのまま維持する。
【選択図】図3
【解決手段】ECUは、右前車輪速Vfr及び左前車輪速Vflの少なくとも一方が第1車輪速V1以上であり、右後車輪速Vrr及び左後車輪速Vrlが第2車輪速V2よりも小さい場合であって、ブレーキ入力信号が入力されていない判定すると、最低指令トルクを第1所定トルクαに設定するようにした。そして、各車輪速Vfr,Vfl,Vrr,Vrlの全てが停止状態に相当する第2車輪速V2以上である状態が所定時間以上継続されるまで、最低指令トルクTmの値を第1所定トルクαのまま維持する。
【選択図】図3
Description
本発明は、駆動力配分装置に関するものである。
従来、電磁クラッチを備えたトルクカップリングにより主駆動輪と補助駆動輪との間の駆動力配分を変更可能とする駆動力配分装置がある(例えば、特許文献1)。駆動力配分装置は、車速及びアクセル開度をパラメータとする第1トルクマップ、並びに車速及び前後車輪の差動回転数をパラメータとする第2トルクマップを備え、検出される車速,アクセル開度及び差動回転数に応じた第1トルク及び第2トルクを算出する。そして、駆動力配分装置は、第1トルクと第2トルクとの和を指令トルクとして算出し、その駆動力配分特性を変更しトラクション性能や操縦安定性を確保している。
特開2001−277884号公報
ところで、上記従来の駆動力配分装置では、主駆動輪が低μ路面にあり補助駆動輪に大きな路面反力が加わる場合(例えば、主駆動輪が落ち葉上や氷面上にあって補助駆動輪により岩や縁石を乗り越えようとする場合等)に、アクセルオフでクリープ発進しようとすると、主駆動輪のみが回転(スリップ)し差動回転が生じる。この主駆動輪と補助駆動輪との間の差動回転の発生により第2トルクが増大し、補助駆動輪にトルクが伝達されて4輪駆動状態になる。この結果、車両が発進可能になる。しかし、4輪駆動状態になることにより前後車輪の差動回転が減少するので、これに応じて第2トルクが減少し、補助駆動輪が未だ岩や縁石を乗り越えていない場合には、再び主駆動輪がスリップする。このようにして、第2トルクの増減が繰り返され(ハンチング)、トラクション性能が劣化するという問題があった。また、この問題は、アクセルオフの場合に限らず、アクセル開度が微小であって、第2トルクを主として補助駆動輪にトルクが配分される場合にも生じることがある。
そこで、発進前から常に一定のトルクを補助駆動輪に配分しておくことが考えられるが、このようにすると、必要でない場合においても補助駆動輪にトルクが配分されるため、燃費の低下やカップリングに入力されるトルクの反転時に異音が発生しやすくなる等の問題が生じる。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、発進時において主駆動輪が低μ路面にあり補助駆動輪に大きな路面反力が加わる場合に、トラクション性能の低下を防止できる駆動力配分装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、車両の駆動源のトルクが常時伝達される主駆動輪と車両の状態に応じて必要時に駆動源のトルクが伝達される補助駆動輪とを備えた4輪駆動車に搭載され、前記補助駆動輪への伝達トルクを変更可能なトルクカップリングと、前記主駆動輪と前記補助駆動輪との間の差動回転数に基づいて前記補助駆動輪へ伝達すべきトルクの指令値を演算し、該指令値に基づいて前記トルクカップリングの作動を制御する制御手段とを備えた4輪駆動車両の駆動力配分装置であって、前記4輪駆動車両の発進時において、前記補助駆動輪が停止状態であり、且つ前記主駆動輪の左右輪の少なくとも一方の回転速度が所定値以上であるスリップ状態を検出する検出手段を備え、前記制御手段は、前記検出手段が前記スリップ状態を検出した場合に前記指令値を前記4輪駆動車両の発進をアシスト可能な第1所定トルク以上に設定し、前記スリップ状態の解消後は所定時間に亘って前記指令値を前記4輪駆動車両にスリップ状態が発生することを抑制可能な第2所定トルク以上に維持することを要旨とする。
上記構成によれば、4輪駆動車両の発進時に、主駆動輪の左右輪の少なくとも一方の回転速度が所定値以上であり、補助駆動輪が停止状態であるスリップ状態であると検出された場合に、補助駆動輪に伝達するトルクの指令値が4輪駆動車両の発進をアシスト可能な第1所定トルク以上に設定される。そして、4輪駆動車両のスリップ状態が解消した後は、指令値が4輪駆動車両にスリップ状態が発生することを抑制可能な第2所定トルク以上に維持される。そのため、主駆動輪が氷面上にあって補助駆動輪により縁石を乗り越えようとする状況等において、指令値が第1所定トルク以上になることで4輪駆動車両のスリップ状態が解消し、その後所定時間に亘って第2所定トルク以上に維持されることで補助駆動輪に配分されるトルクのハンチングが抑制され補助駆動輪によって確実に縁石を乗り越えられる。従って、発進時において主駆動輪が低μ路面にあり補助駆動輪に大きな路面反力が加わる場合に、トラクション性能の低下が防止される。尚、第1所定トルクは第2所定トルクと同じであってもよい。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の駆動力配分装置において、前記検出手段は、アクセルオフで発進する場合に前記スリップ状態の検出を行うことを要旨とする。
アクセルオフで発進しようとする場合には、後輪への駆動力配分率が主駆動輪と補助駆動輪との間の差動回転のみに基づいて決定されるため、補助駆動輪に配分されるトルクのハンチングが生じやすい。従って上記構成のように、アクセルオフで発進する場合に車両のスリップ状態を検出することで、確実に補助駆動輪に配分されるトルクのハンチングが抑制される。
アクセルオフで発進しようとする場合には、後輪への駆動力配分率が主駆動輪と補助駆動輪との間の差動回転のみに基づいて決定されるため、補助駆動輪に配分されるトルクのハンチングが生じやすい。従って上記構成のように、アクセルオフで発進する場合に車両のスリップ状態を検出することで、確実に補助駆動輪に配分されるトルクのハンチングが抑制される。
本発明によれば、発進時において主駆動輪が低μ路面にあり補助駆動輪に大きな路面反力が加わる場合に、トラクション性能の低下を防止することが可能な駆動力配分装置を提供することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を4輪駆動車両の駆動力配分装置に具体化した第一実施形態を図面に従って説明する。
以下、本発明を4輪駆動車両の駆動力配分装置に具体化した第一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、車両1は、前輪駆動車をベースとする4輪駆動車であり、車両1の前部(図1において左側)にはエンジン2が搭載され、そのエンジン2に組み付けられたトランスアクスル3には、一対のフロントアクスル4が連結されている。また、トランスアクスル3には、上記各フロントアクスル4とともにプロペラシャフト5が連結されており、該プロペラシャフト5は、ピニオンシャフト(ドライブピニオンシャフト)6と連結されている。そして、ピニオンシャフト6は、リヤディファレンシャル7を介して一対のリヤアクスル8と連結されている。従って、エンジン2のトルクは、トランスアクスル3からフロントアクスル4を介して前輪9fに伝達される。そして、トランスアクスル3からプロペラシャフト5、ピニオンシャフト6、リヤディファレンシャル7及び各リヤアクスル8を介して後輪9rに伝達されるようになっている。
主駆動輪である前輪9fと補助駆動輪である後輪9rとの間には、トルクカップリング10が設けられている。トルクカップリング10は、検出手段及び制御手段としてのECU11に接続され、該ECU11によりその作動が制御される。これにより、前輪9fと後輪9rとの間の駆動力配分が変更される。つまり、トルクカップリング10及びECU11により駆動力配分装置12が構成されている。
詳述すると、トルクカップリング10は、プロペラシャフト5とピニオンシャフト6との間に介在されている。また、リヤディファレンシャル7は、トルクカップリング10と補助駆動輪である後輪9rとの間に介在され、トランスアクスル3(のトランスファ部分)は、駆動源であるエンジン2とトルクカップリング10との間に設けられている。そして、トルクカップリング10は、ピニオンシャフト6、及びリヤディファレンシャル7とともに、ディファレンシャルキャリヤ13内に収容されている。
トルクカップリング10は、電磁コイルに供給される電流量に応じて、プロペラシャフト5側及びピニオンシャフト6側のそれぞれに設けられた各クラッチプレート間の摩擦係合力が変化する電磁クラッチ14を備えており、その摩擦係合力に基づくトルクを入力側のプロペラシャフト5から出力側のピニオンシャフト6へと伝達する。そして、ECU11は、電磁クラッチ14に対する電流供給を通じてトルクカップリング10の作動、即ちその伝達トルクを制御し、これにより主駆動輪である前輪9fと補助駆動輪である後輪9rとの間の駆動力配分を制御する。
詳述すると、ECU11には、アクセル開度センサ15及び車輪速センサ16a〜16dが接続されている。ECU11には、アクセル開度センサ15からアクセル開度信号Saが入力され、各車輪速センサ16a〜16dからそれぞれ、右前車輪速Vfr,左前車輪速Vfl,右後車輪速Vrr及び左後車輪速Vrlが入力される。ECU11は、これら各センサの出力信号に基づき、アクセル開度信号Sa、車速V、及び前輪9fと後輪9rとの間の差動回転数ΔNを検出する。そして、ECU11は、これら車速V及びアクセル開度信号Sa、並びに差動回転数ΔNに基づいて上記駆動力配分を制御する。
具体的には、図2に示すように、各車輪速Vfr,Vfl,Vrr,Vrlは、ECU11の車速演算部17及び前後差動回転数演算部18に入力される。車速演算部17は各車輪速Vfr,Vfl,Vrr,Vrlに基づいて車速Vを算出し、前後差動回転数演算部18は各車輪速Vfr,Vfl,Vrr,Vrlに基づいて前輪9fと後輪9rとの間の差動回転数ΔNを算出する。車速V及びアクセル開度信号Saは運転者の意思に応じた第1トルクT1を算出する第1トルクマップ19aに入力され、車速V及び差動回転数ΔNは路面状況に応じた第2トルクT2を算出する第2トルクマップ19bに入力される。ECU11は、車速V及びアクセル開度信号Saに基づいて第1トルクマップ19aから第1トルクT1を算出し、車速V及び差動回転数ΔNに基づいて第2トルクマップ19bから第2トルクT2を算出する。そして、ECU11は、第1トルクマップ19aから取得した第1トルクT1と第2トルクマップ19bから取得した第2トルクT2との和を算出して、指令トルク設定回路20に入力する。指令トルク設定回路20は、第1トルクT1と第2トルクT2との和及び最低指令トルクTmに基づいて指令値としての指令トルクTcを算出する。詳述すると、指令トルク設定回路20は、第1トルクT1と第2トルクT2との和が、最低指令トルクTm以上の場合には第1トルクT1と第2トルクT2との和を指令トルクTcとし、最低指令トルクTmより小さい場合には最低指令トルクTmを指令トルクTcとする。尚、通常の制御時においては、最低指令トルクTmは0とされている。ECU11は、算出された指令トルクTcに応じた摩擦係合力を発生させるべく電磁クラッチ14に対する電流供給を行い、これによりトルクカップリング10の作動、即ち前輪9fと後輪9rとの間の駆動力配分を制御する。
(最低指令トルク設定制御)
次に、本実施形態の駆動力配分装置12における最低指令トルク設定制御について説明する。
次に、本実施形態の駆動力配分装置12における最低指令トルク設定制御について説明する。
図1に示すように、ECU11には、図示しないブレーキに設けられたブレーキセンサ21が接続されている。ECU11には、ブレーキセンサ21からブレーキのオンオフを示すブレーキ入力信号Sbrが入力されるとともに、図示しない上位ECUからギヤポジション信号Spが入力される。ECU11は、ブレーキ入力信号Sbr及び各車輪速Vfr,Vfl,Vrr,Vrlに基づいて、車両1がスリップ状態であるか否かを検出する。車両1がスリップ状態である場合には、ECU11は最低指令トルクTmを第1所定トルクα(例えば、後輪9rが岩や縁石を乗り越えられるトルク)に設定し、指令トルクTcの最低値を第1所定トルクαとなるようにする最低指令トルク設定制御を行う。そして、ECU11は、差動回転数ΔNが0になった後、即ち車両1のスリップ状態が解消した後においても所定時間に亘って(例えば、後輪9rが縁石を乗り越えるために必要な時間)指令トルクTcの最低値を第1所定トルクαに維持した後、指令トルクTcの最低値を0とする。即ち、本実施形態は、本発明における「第1所定トルク」と「第2所定トルク」を共通の「第1所定トルクα」にした場合の実施形態である。
尚、本実施形態においてスリップ状態とは、前輪9fが所定値(アクセル開度Saが0又は微小な場合の回転速度、例えば所謂クリープ発進時の回転速度)以上の回転速度で回転し、後輪9rが停止状態である状態をいう。ここで、クリープとは、流体性トルクコンバータを備えたオートマチックトランスミッション車において、ギヤポジションを走行レンジにした場合にアクセルオフの状態で車両が動き出すことをいう。また、停止状態とは、後輪9rが完全に停止している場合のほか、前輪9fの回転に対して、僅かに回転している場合も含む。そして、各車輪速Vfr,Vfl,Vrr,Vrlの全てが停止していない状態となった場合に、車両1のスリップ状態が解消されたものとする。
具体的には、車両1の前輪9fが落ち葉上や氷面等のような低μ路にあって後輪9rが岩や縁石を乗り越えようとする等、後輪9rに大きな路面反力が加わる場合に、アクセルオフでクリープ発進しようとすると、前輪9fのみが所定値以上の回転速度で回転して後輪9rが停止状態であるスリップ状態となる。
従来の駆動力配分装置では、アクセルオフの状態で、前輪と後輪との間に差動回転が生じると、車速と差動回転数に基づいて算出される第2トルクのみで指令トルクが算出されるため、後輪に配分されるトルクの増減が繰り返され(ハンチング)、トラクション性能が劣化するという問題があった。しかし、本実施形態の駆動力配分装置12では、車両1が上記スリップ状態であると検出すると、ECU11は、最低指令トルクTmの値を第1所定トルクαに設定する。指令トルク設定回路20は、第1トルクT1と第2トルクT2との和が、最低指令トルクTm以上の場合には第1トルクT1と第2トルクT2との和を指令トルクTcとし、最低指令トルクTmより小さい場合には最低指令トルクTmを指令トルクTcとする。そのため、後輪9rに少なくとも第1所定トルクαが配分されて後輪9rが動き出し、車両1のスリップ状態が解消される。そして、ECU11は、車両1のスリップ状態が解消されて各車輪速Vfr,Vfl,Vrr,Vrlの全てが停止していない状態が所定時間継続するまで、最低指令トルクTmの値を第1所定トルクαのまま維持する。従って、指令トルクTcのハンチングが抑制され、車両1は岩や縁石を乗り越えることができ、トラクション性能の低下が防止される。そして、ECU11は、各車輪速Vfr,Vfl,Vrr,Vrlの全てが停止していない状態が所定時間継続した後は、最低指令トルクTmを0に設定し、指令トルクTcの最低値が0になる。また、ECU11は、運転者によって車両1が停止された場合にも、最低指令トルクTmを0に設定し、指令トルクTcの最低値が0になる。そのため、必要でない場合に後輪9rにトルク配分されず、燃費の低下が防止される。
尚、ECU11は、車両1がスリップ状態であることを検出した後、所定の時定数を有するフィルタ(図示略)を用いて後輪9rに伝達されるトルクが第1所定トルクαになるように制御するため、後輪9rに伝達されるトルクが急激に増加せず徐々に増加し、操縦安定性が確保される。
以下、最低指令トルク設定制御の処理手順について詳述する。図3のフローチャートに示すように、ECU11は、最低指令トルクTmが0でないことを示すフラグがセットされているか否かの判定を実行する(ステップ100)。そして、フラグがセットされていない場合(ステップ100:NO)には、車両1がスリップ状態であるか否かの判定を実行し(ステップ101〜ステップ107)、フラグがセットされている場合(ステップ100:YES)には、最低指令トルクTmを第1所定トルクαから0に設定するか否かの判定を実行する(ステップ110〜ステップ118)。
ECU11は、フラグがセットされていない場合(ステップ100:NO)には、右前車輪速Vfrがクリープ発進に相当する第1車輪速V1以上であるか否かの判定を実行する(ステップ101)。そして、右前車輪速Vfrが第1車輪速V1よりも小さい場合(ステップ101:NO)には、左前車輪速Vflが第1車輪速V1以上であるか否かの判定を実行する(ステップ102)。右前車輪速Vfrが第1車輪速V1以上である場合(ステップ101:YES)、又は左前車輪速Vflが第1車輪速V1以上である場合(ステップ102:YES)には、右後車輪速Vrrが停止状態に相当する第2車輪速V2よりも小さいか否かの判定を実行する(ステップ103)。即ち右前車輪速Vfr及び左前車輪速Vflの少なくとも一方がクリープ発進に相当する速度で回転している場合に、ステップ103の処理を実行する。
ECU11は、右後車輪速Vrrが第2車輪速V2よりも小さい場合(ステップ103:YES)には、左後車輪速Vrlが第2車輪速V2よりも小さいか否かの判定を行う(ステップ104)。そして、右後車輪速Vrrが第2車輪速V2よりも小さい場合(ステップ103:YES)、即ち右後車輪速Vrr及び左後車輪速Vrlが停止状態にある場合に、ブレーキ入力信号Sbrが入力されているか否かの判定を実行する(ステップ105)。ブレーキ入力信号Sbrが入力されていない場合(ステップ105:YES)には、前輪9fが低μ路にあって後輪9rに大きな路面反力が加わる場合に、クリープ発進しようとしていると推定されるため、ECU11は、最低指令トルクTmの値を第1所定トルクαに設定し(ステップ106)、フラグをセットする(ステップ107)。
尚、左前車輪速Vflが第1車輪速V1より小さい場合(ステップ102:NO)、即ち右前車輪速Vfr及び左前車輪速Vflが第1車輪速V1より小さい場合には、車両1がクリープ発進していないと推定され、ステップ103〜ステップ107の処理を実行しない。また、右後車輪速Vrrが第2車輪速V2以上である場合(ステップ103:NO)、左後車輪速Vrlが第2車輪速V2以上である場合(ステップ104:NO)には、車両1がスリップ状態でないと推定され、その後の処理を実行しない。また、ブレーキ入力信号Sbrが入力された場合(ステップ105:NO)には、運転者が車両1を発進させようとしていないと推定されるため、ECU11は、ステップ106及びステップ107の処理を実行しない。
次に、フラグがセットされている場合(ステップ100:YES)には、各車輪速Vfr,Vfl,Vrr,Vrlの全てが第2車輪速V2以上であるか否かの判定を実行する(ステップ110)。各車輪速Vfr,Vfl,Vrr,Vrlの全てが第2車輪速V2以上である場合(ステップ110:YES)には、カウンタnが予め定められた所定カウンタnthを超えるか否かの判定を実行する(ステップ111)。そして、カウンタnが所定カウンタnth以上である場合(n≧nth、ステップ111:YES)には、ECU11は、最低指令トルクTmを第1所定トルクαから0に設定し(ステップ112)、カウンタnをクリアして(n=0、ステップ113)、フラグをクリアする(ステップ114)。
カウンタnが所定カウンタnthよりも小さい場合(ステップ111:NO)には、カウンタnをインクリメントし(n=n+1、ステップ115)、ギヤポジション信号Spに基づいてギヤポジションがパーキング位置「P」又はニュートラル位置「N」であるか否かの判定を実行する(ステップ116)。そして、ギヤポジションが「P」又は「N」でない場合(ステップ116:NO)には、ブレーキ入力信号Sbrが入力されているか否かの判定を実行する(ステップ117)。ギヤポジションが「P」又は「N」である場合(ステップ116:YES)、又はブレーキ入力信号SbrがECU11に入力された場合(ステップ117:NO)には、上記ステップ112〜ステップ114の処理を実行する。また、ブレーキ入力信号Sbrが入力されていない場合(ステップ117:YES)には、ステップ112〜ステップ114の処理を実行しない。
また、各車輪速Vfr,Vfl,Vrr,Vrlの少なくとも1つが第2車輪速V2よりも小さい場合(ステップ110:NO)には、カウンタnをクリアして(n=0:ステップ118)、ステップ116の処理を実行する。このように、カウンタnをクリアすることで、各車輪速Vfr,Vfl,Vrr,Vrlの全てが所定時間継続して第2車輪速V2以上でないと、指令トルクTcの最低値が0とならないようにしている。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)ECU11は、右前車輪速Vfr及び左前車輪速Vflの少なくとも一方が第1車輪速V1以上であり、右後車輪速Vrr及び左後車輪速Vrlが第2車輪速V2よりも小さい場合であって、ブレーキ入力信号Sbrが入力されていない判定すると、最低指令トルクTmを第1所定トルクαに設定するようにした。そのため、前輪9fが落ち葉上や氷面上にあり、後輪9rにより岩や縁石を乗り越えようとする状況等において、クリープ発進しようする場合に、後輪9rに少なくとも第1所定トルクαが配分されて後輪9rが動き出し、車両1のスリップ状態が解消される。そして、各車輪速Vfr,Vfl,Vrr,Vrlの全てが停止状態に相当する第2車輪速V2以上である状態が所定時間以上継続されるまで、最低指令トルクTmの値を第1所定トルクαのまま維持する。従って、指令トルクTcのハンチングが抑制され、後輪9rによって確実に岩や縁石を乗り越えることができ、トラクション性能を向上させることができる。そして、各車輪速Vfr,Vfl,Vrr,Vrlの全てが第2車輪速V2以上である状態が所定時間継続した後は、最低指令トルクTmを0に設定するため、必要でない場合に後輪9rにトルク配分されず、燃費の低下を防止できる。従って、発進時において前輪9fが低μ路面にあり後輪9rに大きな路面反力が加わる場合に、燃費の低下を防止しつつ、トラクション性能の低下を防止できる。
(1)ECU11は、右前車輪速Vfr及び左前車輪速Vflの少なくとも一方が第1車輪速V1以上であり、右後車輪速Vrr及び左後車輪速Vrlが第2車輪速V2よりも小さい場合であって、ブレーキ入力信号Sbrが入力されていない判定すると、最低指令トルクTmを第1所定トルクαに設定するようにした。そのため、前輪9fが落ち葉上や氷面上にあり、後輪9rにより岩や縁石を乗り越えようとする状況等において、クリープ発進しようする場合に、後輪9rに少なくとも第1所定トルクαが配分されて後輪9rが動き出し、車両1のスリップ状態が解消される。そして、各車輪速Vfr,Vfl,Vrr,Vrlの全てが停止状態に相当する第2車輪速V2以上である状態が所定時間以上継続されるまで、最低指令トルクTmの値を第1所定トルクαのまま維持する。従って、指令トルクTcのハンチングが抑制され、後輪9rによって確実に岩や縁石を乗り越えることができ、トラクション性能を向上させることができる。そして、各車輪速Vfr,Vfl,Vrr,Vrlの全てが第2車輪速V2以上である状態が所定時間継続した後は、最低指令トルクTmを0に設定するため、必要でない場合に後輪9rにトルク配分されず、燃費の低下を防止できる。従って、発進時において前輪9fが低μ路面にあり後輪9rに大きな路面反力が加わる場合に、燃費の低下を防止しつつ、トラクション性能の低下を防止できる。
(第二実施形態)
以下、本発明を具体化した第二実施形態を図面に従って説明する。
尚、本実施形態の駆動力配分装置は、ECU11の制御のみが上記第一実施形態の駆動力配分装置と相違する。このため、同一の構成については上記第一実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
以下、本発明を具体化した第二実施形態を図面に従って説明する。
尚、本実施形態の駆動力配分装置は、ECU11の制御のみが上記第一実施形態の駆動力配分装置と相違する。このため、同一の構成については上記第一実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態の駆動力配分装置12では、ECU11は最低指令トルクTmの値を第1所定トルクαに設定した後に車両1のスリップ状態が解消されると、最低指令トルクTmの値を第1所定トルクαよりも小さい第2所定トルクβ(車両1にスリップ状態が発生することを抑制可能なトルク)に設定する。そのため、後輪9rに少なくとも第1所定トルクαが配分されて後輪9rが動き出し、車両1のスリップ状態が解消された後に、後輪9rに第2所定トルクβが配分されて指令トルクTcのハンチングが抑制され、トラクション性能の低下が防止される。そして、ECU11は、各車輪速Vfr,Vfl,Vrr,Vrlの全てが停止していない状態が所定時間継続した後は、最低指令トルクTmを0に設定し、指令トルクTcの最低値が0になる。また、ECU11は、運転者によって車両1が停止された場合にも、最低指令トルクTmを0に設定し、指令トルクTcの最低値が0になる。そのため、必要でない場合に後輪9rにトルク配分されず、燃費の低下が防止される。
以下、本実施形態の最低指令トルク設定制御の処理手順について、図4に示すフローチャートに従って説明する。尚、本実施形態の最低指令トルク設定制御のステップ200〜ステップ207については、第一実施形態の最低指令トルク設定制御(図3参照)のステップ100〜ステップ107と同様な処理であるため、ここでは説明を省略する。
最低指令トルクTmがαに設定されてフラグがセットされている場合(ステップ200:YES)には、各車輪速Vfr,Vfl,Vrr,Vrlの全てが第2車輪速V2以上であるか否かの判定を実行する(ステップ210)。各車輪速Vfr,Vfl,Vrr,Vrlの全てが第2車輪速V2以上である場合(ステップ210:YES)には、カウンタnが0であるか否かの判定を実行する(ステップ211)。そして、カウンタnが0である場合(ステップ211:YES)には、ECU11は最低指令トルクTmを第2所定トルクβに設定(ステップ212)し、カウンタnをインクリメントする(n=n+1、ステップ213)。
カウンタnが0でない場合(ステップ211:NO)には、カウンタnが予め定められた所定カウンタnthを超えるか否かの判定を実行する(ステップ214)。カウンタnが所定カウンタnth以上である場合(n≧nth、ステップ214:YES)には、ECU11は、最低指令トルクTmを第2所定トルクβから0に設定し(ステップ215)、カウンタnをクリアして(n=0、ステップ216)、フラグをクリアする(ステップ217)。
尚、カウンタnが所定カウンタnthよりも小さい場合(ステップ214:NO)には、ステップ218〜ステップ220の処理を実行する。また、各車輪速Vfr,Vfl,Vrr,Vrlの少なくとも1つが第2車輪速V2よりも小さい場合(ステップ210:NO)には、ステップ221の処理を実行する。本実施形態のステップ218〜ステップ221については、第一実施形態の最低指令トルク設定制御のステップ115〜ステップ118と同様な処理であるため、ここでは説明を省略する。
以上記述したように、本実施形態によれば、第一実施形態の効果に加えて、以下の効果を有する。
(2)車両1のスリップ状態が解消した後は、最低指令トルクTmが第1所定トルクαよりも小さい第2所定トルクβに設定されるため、例えば旋回しながら発進するような場合にもタイトコーナーブレーキング現象の発生を抑えながら、より適切な駆動力を補助駆動輪に伝達することができる。また、最低指令トルクTmを第2所定トルクβに設定する時間を長く設定したとしても、エンジンに対する負荷を少なくすることが可能になり、第一実施形態の最低指令トルク設定制御に比べ燃費向上を図ることができる。
(2)車両1のスリップ状態が解消した後は、最低指令トルクTmが第1所定トルクαよりも小さい第2所定トルクβに設定されるため、例えば旋回しながら発進するような場合にもタイトコーナーブレーキング現象の発生を抑えながら、より適切な駆動力を補助駆動輪に伝達することができる。また、最低指令トルクTmを第2所定トルクβに設定する時間を長く設定したとしても、エンジンに対する負荷を少なくすることが可能になり、第一実施形態の最低指令トルク設定制御に比べ燃費向上を図ることができる。
尚、上記各実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・上記各実施形態において、車両1がスリップ状態であるか否かの判定(ステップ101〜ステップ107,ステップ201〜ステップ207)を実行する前に、アクセル開度信号Saに基づいてアクセルオフであるか否かの判定を実行するようにしてもよい。アクセルオフで発進しようとする場合には、後輪9rへの駆動力配分率が前輪9fと後輪9rとの間の差動回転数ΔNのみに基づいて決定されるため、指令トルクTcのハンチングが生じやすい。そのため、アクセルオフで発進する場合に車両1のスリップ状態を検出することで、確実に指令トルクTcのハンチングを抑制できる。
・上記各実施形態において、車両1がスリップ状態であるか否かの判定(ステップ101〜ステップ107,ステップ201〜ステップ207)を実行する前に、アクセル開度信号Saに基づいてアクセルオフであるか否かの判定を実行するようにしてもよい。アクセルオフで発進しようとする場合には、後輪9rへの駆動力配分率が前輪9fと後輪9rとの間の差動回転数ΔNのみに基づいて決定されるため、指令トルクTcのハンチングが生じやすい。そのため、アクセルオフで発進する場合に車両1のスリップ状態を検出することで、確実に指令トルクTcのハンチングを抑制できる。
・上記第二実施形態おいて、最低指令トルクTmを第2所定トルクβに設定した後に、車両1がスリップ状態であるか否かの処理(ステップ201〜ステップ204)を実行し、再び最低指令トルクTmが第1所定トルクαとなるようにしてもよい。
・上記第一実施形態では、ステップ112において最低指令トルクTmを0としたが、これに限らず、第1所定トルクαよりも小さければどのようなトルクであってもよい。
・上記第二実施形態では、ステップ215において最低指令トルクTmを0としたが、これに限らず、第2所定トルクβよりも小さければどのようなトルクであってもよい。
・上記第二実施形態では、ステップ215において最低指令トルクTmを0としたが、これに限らず、第2所定トルクβよりも小さければどのようなトルクであってもよい。
・上記各実施形態では、第1車輪速V1をクリープ発進に相当する回転速度としたが、これに限らず、アクセル開度が微小である場合に相当する回転速度としてもよい。
・上記各実施形態では、各車輪速Vfr,Vfl,Vrr,Vrlの全てが停止していないと判断される第2車輪速V2以上である状態となった場合に、車両1のスリップ状態が解消されたとしたが、車両1のスリップ状態が解消されたか否かの判定は、これに限らない。例えば、第2車輪速V2よりも速い回転速度を判定の基準としてもよい。
・上記各実施形態では、各車輪速Vfr,Vfl,Vrr,Vrlの全てが停止していないと判断される第2車輪速V2以上である状態となった場合に、車両1のスリップ状態が解消されたとしたが、車両1のスリップ状態が解消されたか否かの判定は、これに限らない。例えば、第2車輪速V2よりも速い回転速度を判定の基準としてもよい。
・上記各実施形態では、本発明を、前輪9fを主駆動輪とする車両1の駆動力配分装置12に具体化したが、後輪9rを主駆動輪とする車両の駆動力配分装置に具体化してもよい。
1…車両、9f…前輪、9r…後輪、10…トルクカップリング、11…ECU、12…駆動力配分装置、16a〜16d…車輪速センサ、Sa…アクセル開度信号、Sbr…ブレーキ信号、T1…第1トルク、T2…第2トルク、Tc…指令トルク、Tm…最低指令トルク、V1…第1車輪速、V2…第2車輪速、Vfr…右前車輪速、Vfl…左前車輪速、Vrr…右後車輪速、Vrl…右後車輪速、α…第1所定トルク、β…第2所定トルク、ΔN…差動回転数。
Claims (2)
- 車両の駆動源のトルクが常時伝達される主駆動輪と車両の状態に応じて必要時に駆動源のトルクが伝達される補助駆動輪とを備えた4輪駆動車に搭載され、前記補助駆動輪への伝達トルクを変更可能なトルクカップリングと、前記主駆動輪と前記補助駆動輪との間の差動回転数に基づいて前記補助駆動輪へ伝達すべきトルクの指令値を演算し、該指令値に基づいて前記トルクカップリングの作動を制御する制御手段とを備えた4輪駆動車両の駆動力配分装置であって、
前記4輪駆動車両の発進時において、前記補助駆動輪が停止状態であり、且つ前記主駆動輪の左右輪の少なくとも一方の回転速度が所定値以上であるスリップ状態を検出する検出手段を備え、
前記制御手段は、前記検出手段が前記スリップ状態を検出した場合に前記指令値を前記4輪駆動車両の発進をアシスト可能な第1所定トルク以上に設定し、前記スリップ状態の解消後は所定時間に亘って前記指令値を前記4輪駆動車両にスリップ状態が発生することを抑制可能な第2所定トルク以上に維持することを特徴とする駆動力配分装置。 - 前記検出手段は、アクセルオフで発進する場合に前記スリップ状態の検出を行うことを特徴とする請求項1に記載の駆動力配分装置。
Priority Applications (1)
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