JP2008226721A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池の各セルにおける発電量を増加させることで、燃料電池の発電量を増加させる。
【解決手段】この発明の燃料電池は、電解質膜と、電解質膜を挟んで配置された一対の電極とを有する膜−電極接合体が、セパレータを介して複数積層された構造を有する。セパレータは、一対の電極のいずれか一方の電極に反応ガスを供給するための、複数の反応ガス入口孔と、一方の電極に供給された反応ガスを排出するための複数の反応ガス出口孔とを備えている。膜−電極接合体は、膜−電極接合体が対向するセパレータの一面の、複数の反応ガス入口孔の間、及び/又は複数の反応ガス出口孔の間の位置にまで介在するように配置される。
【選択図】図2

Description

この発明は燃料電池に関する。更に具体的には、電解質を挟んで配置された一対の電極からなる膜−電極接合体が、セパレータを介して複数積層された燃料電池に関するものである。
一般に、電解質膜を一対の電極で挟んで構成される膜−電極接合体(MEA; Membrane Electrode Assembly)が一対のセパレータで挟持されて構成されるセルが複数積層されたスタックを有する燃料電池が知られている。このようなタイプの燃料電池において、各セルは直列に接続され、各セルで起きた電気化学反応による電力は、スタックの両側のターミナルに接続された端子を介して回収されるようになっている。
このような燃料電池において、スタックの各セルでの発電性能の均一化を図り、各セルにおける起電力の極端な差を無くすためには、各セル間及び各セルの反応面内での反応ガスの流れを均一なものとすることが重要となる。
このため、例えば、特開平9−326259号公報には、セパレータに形成された反応ガスの導入口に整流板を配置した構造が開示されている。これによれば、各セルの各電極への反応ガスの供給が整流板を介して行われることとなるため、セルの反応面内でのガスの流れを均一にすることができるとしている。
特開平9−326259号公報 特開2004−342596号公報 特開2003−36878号公報 特開平8−293318号公報 特開2006−147309号公報
ところで、MEA表面とセパレータとの間に導電性多孔体を配置したスタック構造が知られている。ここで導電性多孔体は拡散層として機能すると共に、導電性多孔体とセパレータとの接触を図ることで、発電した電力の取出通路の電気抵抗を低減することができ、出力を高くすることができる。
このように導電性多孔体を用いる場合、導電性多孔体によって各セルの圧力損失が高くなることが考えられる。ここで圧力損失の上昇を抑えて、導電性多孔体に反応性ガスを効率良く流通させるためには、導電性多孔体にある程度の厚みを持たせる必要がある。しかし導電性多孔体を厚く形成すれば、各セルの厚さが増して、スタックの厚みが嵩張ることとなる。その結果、燃料電池の体積エネルギー密度が小さなものとなる。この点、燃料電池の小型化の観点からは好ましいものではなく、導電性多孔体を用いる場合においても、燃料電池の更なる小型化が望まれる。
これに対し、セル1つ1つにおける起電力を増加させることで、燃料電池の発電量を増加させることで、燃料電池の小型化を図ることが考えられる。この点、上記従来技術のように反応ガスの供給の均一化を図るだけでは、各セルにおける発電量の増加にも限界がある。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、燃料電池の各セルにおける発電量を増加させることで、燃料電池の発電量を増加させるように改良した燃料電池を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、電解質膜と、前記電解質膜を挟んで配置された一対の電極とを有する膜−電極接合体が、セパレータを介して複数積層された燃料電池において、
前記セパレータは、
前記一対の電極のいずれか一方の電極に反応ガスを供給するための、複数の反応ガス入口孔と、
前記一方の電極に供給された反応ガスを排出するための複数の反応ガス出口孔と、
を備え、
前記膜−電極接合体は、該膜−電極接合体が対向するセパレータの一面の、前記複数の反応ガス入口孔の間、及び/又は前記複数の反応ガス出口孔の間の位置にまで介在するように配置されている。
第2の発明は、第1の発明において、前記セパレータと前記一方の電極との間において、該一方の電極の全面に接するように配置され、
前記反応ガス入口孔から供給された反応ガスを通過させて、前記一方の電極に前記反応ガスを供給する複数の孔を備えた導電性多孔体を、更に備える。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、
前記一方の電極は、カソード極であり、
前記複数の反応ガス入口孔は、前記セパレータの外周辺のうち、一方の長辺に沿って配列され、
前記複数の反応ガス出口孔は、前記一方の長辺に対向する他方の長辺に沿って配列されている。
第4の発明は、第1から第3のいずれかの発明において、
前記セパレータは、前記セパレータの一面とは反対側の面において、該セパレータに対向する前記膜−電極接合体の、前記反応ガス入口孔の間及び/又は前記反応ガス出口孔の間に位置する部分の外周辺付近に、対向して形成され、
前記一方の電極とは異なる他方の電極に燃料を供給するための燃料流路を備える。
第5の発明は、第4の発明において、
前記セパレータは、前記セパレータの一面と、前記燃料流路が形成された面との間に、冷却媒体を流通させるための冷却媒体流路が形成された面を備え、
前記冷却媒体流路は、該セパレータに対向する前記膜−電極接合体の、前記反応ガス入口孔の間及び/又は前記反応ガス出口孔の間に位置する部分の外周辺付近に、対向して形成されている。
第6の発明は、第1から第5のいずれかの発明において、前記セパレータは、前記反応ガス入口孔に接続して配置され、該反応ガス入口孔から前記一方の電極に供給される反応ガスの流れの一部を、該一方の電極の、前記反応ガス入口孔の間の部分に向ける整流板を備える。
第7の発明は、第1から第6のいずれかの発明において、前記セパレータは、前記反応ガス出口孔に接続して配置され、前記反応ガス出口孔の間の部分に滞留するガスを、該反応ガス出口孔に向ける整流板を備える。
第8の発明は、第1から第7のいずれかの発明において、前記セパレータは、少なくとも3以上の前記反応ガス出口孔を備え、
前記膜−電極接合体は、
前記反応ガス入口孔の間及び前記反応ガス出口孔の間となる全ての部分に介在するように配置され、
前記膜−電極接合体の前記反応ガス入口孔の間に介在する部分である凸部と、前記反応ガス出口孔の間に介在する部分と前記反応ガス出口孔の間に介在する他の部分との間の部分である凹部とが対向し、かつ、
前記凸部と、前記凹部との、反応ガス入口孔間を結ぶ方向における幅が、同一となるように形成されている。
第1の発明によれば、膜−電極接合体は、膜−電極接合体が対向するセパレータの一面の、複数の反応ガス入口孔の間又は複数の反応ガス出口孔の間の位置にまで介在するように配置されている。従って、膜−電極接合体の反応面をより大きく確保することができ、燃料電池の小型化を図ることができる。
特に、第2の発明において、膜−電極接合体の両側に、拡散層として機能する導電性多孔体が配置される。導電性多孔体は、反応ガスを効率良く拡散させるために、ある程度厚く形成される場合がある。第2の発明によれば、このような場合においても、膜−電極接合体を反応ガス入口孔の間及び反応ガスの出口孔の間にまで配置し、膜−電極接合体の反応面を大きく確保することができる。従って、第2の発明のように導電性多孔体を用いた場合でも、導電性多孔体の利点を生かしつつ、燃料電池の大型化を抑えることができる。
第3の発明によれば、一対の電極のうち一方の電極はカソード極であって、複数の反応ガス入口孔、及び複数の反応ガス出口孔は、それぞれ、セパレータの外周辺の対向する長辺に沿って配列されている。従って、カソード極にカソードガスとして大気を供給する場合のように、カソードガス中の酸素分圧が低く圧力損失の影響を受けやすい場合に、短辺方向にカソードガスを流れるようにして効率良くカソードガスをカソード極に供給することができる。またこのような場合にも、反応ガス入口孔の間又は反応ガス出口孔の間にも膜−電極接合体を配置することができ、燃料電池の発電量を向上させて燃料電池の小型化を図ることができる。
第4の発明によれば、セパレータには、膜−電極接合体の反応ガス入口孔の間又は反応ガス出口孔の間に位置する部分の外周辺付近に対向する位置に、燃料流路が形成されている。従って、膜−電極接合体の全体に燃料を供給することができ、膜−電極接合体の反応面全面を効率良く利用することができる。
第5の発明によれば、セパレータには、膜−電極接合体の反応ガスの反応ガス入口孔の間又は反応ガス出口孔の間に位置する部分の外周辺付近に対向する位置に、冷却水流路が形成されている。従って、燃料電池の発熱反応中にも膜−電極接合体の反応面全面を均一に冷却することができ、燃料電池の発電量を増加させることができる。
第6の発明によれば、セパレータは、反応ガス入口孔に、流入する反応ガスの流れの一部を、反応ガス入口孔の間の部分に向ける整流板が配置されている。これにより、膜−電極接合体の反応面全面に反応ガスを供給することができ、燃料電池の発電量を増加させることができる。
第7の発明によれば、セパレータには、反応ガス出口孔の間の部分に滞留するガスを、反応ガス出口孔に向ける整流板が配置されている。これにより、膜−電極接合体の反応面全面における反応ガスの流れを潤滑にすることができ、燃料電池の発電量を増加させることができる。
第8の発明によれば、膜−電極接合体の、反応ガス入口孔の間に介在する部分(凸部)と、反応ガス出口孔の間に介在する部分と反応ガス出口孔の間に介在する他の部分との間の部分(凹部)とが対向し、かつ、凸部と凹部との幅は同一となっている。従って、複数の膜−電極接合体や導電性多孔体を1枚の平板から切り出すような場合に、排出される無駄な端材の量を少なくすることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、同一または相当する部分には同一符号を付してその説明を簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1における燃料電池について説明するための模式図である。図1の燃料電池は、膜−電極接合体(MEA: Membrane Electrode Assembly)2を備えている。図1では、燃料電池内に複数の積層されたMEA2のうち2つのMEA2の積層方向に平行な断面を拡大して表している。MEA2は、固体高分子電解質膜4(電解質膜)と、その両側にそれぞれ配置された一対の電極、即ち、アノード触媒電極6とカソード触媒電極8(カソード極)とを備えている。
上記のように構成されたMEA2を挟んで両側に、導電性多孔体10が配置されている。導電性多孔体10にはそれぞれ複数の孔が形成され、この孔を介して各触媒電極6,8に必要な反応ガスが供給される。導電性多孔体10の両側には、セパレータ20が配置されている。セパレータ20は、中間プレート22とその両側に配置された平板24、26とにより構成される。
隣接するセパレータ20とセパレータ20との間、即ち、隣接するセパレータ20間で対向する平板24と平板26との間には、MEA2と一体に形成されたガスケット32が配置され、これにより密閉されている。図1に示すように、各セパレータ20及びガスケット32を貫通して、燃料電池の各セルに酸化ガスとして大気を供給するための大気供給マニホールド34と、外部に大気オフガスを排出するための大気排出マニホールド36とが形成されている。なお、後述するように、図1に示す断面以外の他の位置には、セパレータ20とガスケット32とを貫通する、水素(燃料ガス)の供給、排出用のマニホールド、並びに、冷却水(冷却媒体)の供給、排出用のマニホールドが形成されている。
図2はこの発明の実施の形態1における燃料電池のセパレータについて説明するための模式図である。図2は、図1の燃料電池のA−A´方向の断面であり、中間プレート22の冷却水流路が形成された面を表すと共に、説明のため、MEA領域外側に形成された酸素導入路と水素導入路等を一部に透視して表している。図2に示す断面においてセパレータ20は矩形に形成されている。セパレータ20には、後述するMEA2が設置されるための領域(MEA領域(領域A))が設定されている。
セパレータ20の外周辺のうち短辺側の一辺(図2では右辺)に沿って、外周部(つまりMEA領域外の部分)には、セパレータ20を貫通する冷却水入口孔40、及び、水素出口孔42が形成されている。この短辺に対向する短辺(図2では左辺)に沿った外周部には、セパレータ20を貫通する水素入口孔44及び冷却水出口孔46が上下に配置されている。つまり、冷却水入口孔40と冷却水出口孔46、水素入口孔44と水素出口孔42とは、それぞれ、互いに対向する辺の対角側となる位置に配置されている。中間プレート22には冷却水流路48が形成され、冷却水流路48は、その上流側及び下流側の端部において、それぞれ冷却水入口孔40又は冷却水出口孔46に接続されている。
一方、セパレータ20の外周辺のうち長辺側の一辺(図2では上辺)に沿って、外周部には、セパレータ20を貫通する複数の酸素入口孔50が配列されている。具体的に、セパレータ20の上辺付近には、所定の間隔を空けて3つの酸素入口孔50が上辺に平行に設けられている。一方、この長辺に対向する長辺(図2では下辺)に沿って、外周部にはセパレータ20を貫通する複数の酸素出口孔52が配置されている。具体的に、酸素出口孔52は各酸素入口孔50に対向する位置に設けられている。つまり酸素出口孔52は、3箇所に配置され、それぞれ所定の間隔を空けて長辺に平行に配列されている。
図2に示すように、実施の形態1において、隣り合う酸素入口孔50と酸素入口孔50との間の隙間(領域B)及び酸素出口孔52と酸素出口孔52との間の隙間(領域C)はMEA領域とされている。つまりMEA領域は矩形の形状で形成されたものではなく、全ての入口孔及び出口孔(40−46,50−52)よりも内側に位置する矩形部と、酸素入口孔50の間(領域B)、並びに酸素出口孔52の間(領域C)に突き出した凸部とを有している。
また、図1の燃料電池において、MEA2及び導電性多孔体10は、共に、MEA領域に合致するような形状に形成されている。つまりMEA2及び導電性多孔体10は、それぞれ矩形部と、領域B及び領域Cに突出する凸部とを有する形状に形成されている。
中間プレート22の冷却水流路48は、MEA領域全体に冷却水が行き渡るように最外周部が、MEA領域の長辺側の外周辺に沿って形成されている。つまり冷却水流路48の最外周の流路48aは、MEA領域の凸部においては、その凸部に沿った形状に外側に突出して形成されている。また、MEA領域の内側になるに連れて、この凸部は小さくなり最終的にMEA領域中央部付近では凸部の形成されていない直線的な流路となっている。
水素入口孔44には水素導入路54が連通し、水素出口孔42には水素排出路56が連通して形成されている。なお、図2のMEA領域外部には水素導入路54及び水素排出路56を透視した状態で表しているが、水素導入路54及び水素排出路56は、アノード触媒電極6側に相対する平板24にのみ溝状に形成されている。
酸素入口孔50には酸素導入路60が連通し、酸素出口孔52には酸素排出路62が連通して形成されている。なお、図2のMEA領域外部には酸素導入路60及び酸素排出路62を透視した状態で表しているが、実際には酸素導入路60及び酸素排出路62は、カソード触媒電極8側に相対する平板26にのみ溝状に形成されている。
ここで、酸素導入路60は、酸素入口孔50から直接酸素出口孔52に向けて直線的に向う方向(図2では下方向)と、酸素入口孔50間のMEA領域の凸部(領域B)に向けて酸素を放出する方向(図2では左右方向)との間において、複数の方向に放射状に形成されている。これにより酸素入口孔50と酸素入口孔50との間の凸部(領域B)にも酸素が十分に行き渡るように構成されている。
同様に、酸素排出路62は、酸素入口孔50と直線的に結ばれる方向(図2では上方向)と、酸素出口孔52と酸素出口孔52との間の凸部(領域C)に向かう方向(図2では左右方向)との間において、複数の方向に放射状に形成されている。このような構造により、酸素出口孔52と酸素出口孔52の間の凸部(領域C)からも大気オフガスが十分に排出されるように構成されている。即ち、酸素導入路60及び酸素排出路62は整流板としての機能を有し、導電性多孔体10の、凸部を含めた全面に酸素が行き渡るように酸素の流れを整流している。
実施の形態1の燃料電池においては、MEA2及び導電性多孔体10がセパレータ20を介して積層されることで、隣接するセパレータ20同士がガスケット32を介して連通する。具体的に冷却水入口孔40及び冷却水出口孔46が連結して冷却水を流通させるための供給、排出用のマニホールドが構成される。冷却水は、この供給用のマニホールドから供給され、各セパレータ20の中間プレート22に形成された冷却水流路48を流通し、排出用のマニホールドから排出される。このとき、冷却水流路48は凸部を含めたMEA領域全体に配置されているため、MEA領域全体が冷却水により冷却される。
また、水素入口孔44及び水素出口孔42がガスケット32を介して連結し、水素を供給、排気するためのマニホールドが構成される。水素の供給用のマニホールドから供給された水素は、水素導入路54に導かれて、アノード触媒電極6側の導電性多孔体10に流入し、導電性多孔体10の孔からアノード触媒電極6に供給される、一方、水素オフガスは導電性多孔体10の孔を通過して水素排出路56に導かれて水素出口孔42から排出用のマニホールドに排出される。
また、酸素入口孔50及び酸素出口孔52がガスケット32を介して連通して、酸化ガスとしての大気を供給、排気するための大気供給マニホールド34及び大気排出マニホールド36が構成される。大気供給用のマニホールドから供給された大気は、酸素導入路60に導かれて、MEA領域の導電性多孔体10全体に流入する。酸素は、導電性多孔体10の孔を介してカソード触媒電極8に供給される。一方、酸素排出路62は、MEA領域凸部(領域C)も含むセル面の導電性多孔体10から排出される大気オフガスを整流して、大気排出マニホールドに排出される。
以上のように、実施の形態1においては、酸素入口孔50間及び酸素出口孔52間の凸部まで、MEA領域(つまりセルの反応面)とすることで、各MEA2の反応面の面積を大きくすることができる。これにより同じ厚さのセルであっても、そのセルによる発電量を大きくすることができる。従って、導電性多孔体10を用いた場合にも、燃料電池の小型化を図ることができる。また、実施の形態1の構造によれば、酸素及び水素、冷却水がMEA領域全体に十分に行き渡るように各流路を形成しているため、拡大されたMEA領域の全面で確実に電気化学反応を行うことができ、発電性能を向上させることができる。
また、酸素入口孔50間及び酸素出口孔52間をMEA領域とし、導電性多孔体10をこのMEA領域に配置することで、セパレータ20内のより広い領域に均一に導電性多孔体10が配置されることとなる。これにより、導電性多孔体10の潰れによる配流の乱れやムラの発生を抑えることができる。特に、導電性多孔体10を用いるセルでは、マニホールドの近傍や締結ボルトの配置部64付近で応力が集中して多孔体の潰れが発生しやすい。しかし、実施の形態1の構造によれば、導電性多孔体10が酸素入口孔50間及び酸素出口孔52間にまで配置されるため、応力が効率良く分散されて、導電性多孔体10の潰れによる配流の乱れやムラ等の発生を抑えることができる。
なお、実施の形態1においては、燃料として水素を供給し、大気として酸素を供給して発電を行う固体高分子型の燃料電池について説明した。しかし、この発明において燃料電池はこれに限るものではなく、電解質膜と一対の電極とを挟んで構成される膜−電極体をセパレータにより挟んだ状態で積層するものであれば、他の型の燃料電池に適用することができる。従って、供給される反応ガスも水素と酸素とに限るものではなく、その型の燃料電池に応じて適切なものを用いればよい。また、この場合、電気化学反応による発熱が問題とならないものであれば、必ずしも冷却水が流通する構造としなくてもよい。これについては、実施の形態2においても同様である。
また、実施の形態1においては、全ての酸素入口孔50の間及び酸素出口孔の間の部分をMEA領域とする場合について説明した。しかし、この発明においてはこれに限るものではなく、他の入口孔や出口孔との間に空間がある場合には、この部分をMEA領域の凸部として用いることもできる。この場合にも、凸部を含めたMEA領域全体に必要な反応ガスが供給される構造とすることが好ましい。これについては、実施の形態2においても同様である。
また、実施の形態1においては、セパレータ20の長手方向に酸素入口孔50及び酸素出口孔52を配置し、短手方向に冷却水入口孔40、水素入口孔44、冷却水出口孔46、水素出口孔42を配置した場合について説明した。これは、実施の形態1ではカソードガスとして大気を導入するため、圧力損失の影響を受けやすい大気が短手方向に流れるように設定したためである。しかし、この発明において各入口孔や出口孔の配置位置は、必ずしも実施の形態1の配置に拘束されるものではない。これについては、実施の形態2においても同様である。
また、実施の形態1では、MEA2の両側に導電性多孔体10を設置したものを、セパレータ20を挟んで複数積層した構造について説明した。しかし燃料電池の積層状態はこれに限るものではなく、例えば、上記と同様にMEA2の両側に導電性多孔体10を設置したものを両側からセパレータで挟んで構成されるセル(単電池)を、複数積層することとしたものであってもよい。これについては、実施の形態2においても同様である。
また、実施の形態1では、MEA2の両側に導電性多孔体10を配置した場合について説明した。しかし、この発明において、MEA2の両側の拡散層として必ずしも導電性多孔体10が配置されているものでなくてもよい。これについては、実施の形態2においても同様である。
実施の形態2.
図3は、この発明の実施の形態2における燃料電池のセパレータについて説明するための模式図である。実施の形態2の燃料電池は、図1の燃料電池と同様に、MEA2の両側に導電性多孔体10を備え、その外側にセパレータ220が配置されて構成されている。
図3のセパレータは、各入口孔、出口孔の配置が、図2のセパレータ20とは異なるものとなっている。具体的に、図3において、セパレータ220の一方の短辺側(図3では右辺)の外周部には冷却入口孔70が上下に2つ配置され、対向する短辺(図3では左辺)側の外周部には、冷却水入口孔70に対向して2つの冷却水出口孔72が配置されている。中間プレート22には冷却水入口孔70と冷却水出口孔72とに接続する冷却水流路74が形成されている。ここでは、冷却水は2つの入口孔70から供給され2つの出口孔72に排出されるが、冷却水流路74の形状は、図2の場合と同様に、MEA領域の凸部(領域B、C)にまで冷却水が行き渡るように形成されている。
また、セパレータ220の両短辺の外周部には、2つの冷却水出口孔72を挟んで上下の位置に、それぞれ、水素入口孔76と水素出口孔78とが形成されている。即ち、2つの水素入口孔76は冷却水入口孔70又は冷却水出口孔72の上側の位置に対向して形成され、2つの出口孔78は冷却水入口孔70又は冷却水出口孔72の下側の位置に対向して形成されている。
セパレータ220の短辺側の外周部に配置された2つの水素入口孔76、及び2つの水素出口孔78には、それぞれコモンレール80が接続されている。なお図3では、コモンレール80を透視した状態で表しているが、実際にはコモンレール80はアノード触媒電極6側の平板24にのみ溝状に形成されている。
コモンレール80はMEA領域の長辺側の外周に沿って形成されている。つまりコモンレール80は、アノード触媒電極6側の導電性多孔体10の長手方向の外周辺に沿って形成されている。水素入口孔76から水素が供給されると、水素は、水素入口孔76を接続するコモンレール80を介して、導電性多孔体10の長手方向の外周辺全体から、導電性多孔体10を介して、アノード触媒電極6に供給される。水素オフガスは、水素出口孔78を接続するコモンレール80を介して、水素出口孔78から排出される。これによりMEA領域の凸部を含めて全体に効率良く水素を供給することができる。
セパレータ220の一方の長辺(図3では上辺)に沿って、3つの酸素入口孔82が、MEA領域外部に形成されている。また、セパレータ220の他方の長辺(図3では下辺)に沿って、2つの酸素出口孔84が、MEA領域外部に形成されている。MEA領域は、セパレータ220の長手方向の酸素入口孔82間の隙間、及び酸素出口孔84以外の隙間に凸部を有している。言い換えると、酸素入口孔82及び酸素出口孔84は、それぞれMEA領域外となるMEA領域の長手方向の凹部に形成される。
MEA領域の互いに対向する長辺間で、凸部には凹部が対向するように配置され、この対向する凸部と凹部との幅が一致するように形成されている。従って、凹部に形成される酸素入口孔82、酸素出口孔84に対向する位置には、MEA領域の凸部が配置されている。
酸素入口孔82には、酸素導入路86が接続されている。酸素導入路86は平板26にのみ形成され、MEA領域の凸部にまで酸素が行き渡るように、セパレータ220の短辺方向に平行な方向から長辺方向に平行な方向の間に、複数の酸素導入路86が各酸素入口孔82に接続されている。同様に、酸素出口孔84には酸素排出路88が接続されている。具体的には、MEA領域の凸部からも効率良く大気オフガスが排出されるように、セパレータ220の短辺方向に平行な方向から長辺方向に平行な方向までの間に複数の酸素排出路88が各酸素出口孔84に接続されている。
図5は、導電性多孔体を構成する多孔体板に対する導電性多孔体の切り出し状態を説明する図である。上述のようにMEA領域の対向する長辺間において、凸部と凹部とが対向し、かつ対向する凸部と凹部の幅とが一致するように構成されている。従って、図5に示すように、1の導電性多孔体10の凸部を、この多孔体板上で隣接する導電性多孔体10の凹部と噛み合せるように設計することができる。従って、多孔体板から導電性多孔体10を切り出す際に、打ち抜きの端材の無駄を減らすことができる。
なお、実施の形態2においては、水素入口孔、出口孔をそれぞれ接続するコモンレール80を形成し、一方、酸素供給側の凹部と凸部とを対向させて配置する場合について説明した。しかし、これらは同一に用いられなければならないものではなく、別個に用いられることで、それぞれの効果を発揮するものである。従って、実施の形態1において説明した酸素入口孔50及び出口孔52の配置関係を有するセパレータ20に、水素入口孔、出口孔をそれぞれに接続するコモンレール80を設けた構造とすることもできる。これにより、MEA領域の凸部を含む全体に水素を効率良く行き渡らせることができる。また、実施の形態2の酸素入口孔82、出口孔84の位置関係に、実施の形態1において説明した水素と冷却水の入口孔、出口孔の配置を適用することもできる。
なお、以上の実施の形態において各要素の個数、数量、量、範囲等の数に言及した場合、特に明示した場合や原理的に明らかにその数に特定される場合を除いて、その言及した数に限定されるものではない。また、実施の形態において説明する構造や、方法におけるステップ等は、特に明示した場合や明らかに原理的にそれに特定される場合を除いて、この発明に必ずしも必須のものではない。
この発明の実施の形態1における燃料電池について説明するための模式図である。 この発明の実施の形態1の燃料電池のセパレータについて説明するための模式図である。 この発明の実施の形態2の燃料電池のセパレータについて説明するための模式図である。 この発明の実施の形態2の燃料電池の導電性多孔体を多孔体板から打ち抜く際のレイアウトの1例を説明するための図である。
符号の説明
2 MEA(膜−電極接合体)
4 電解質膜
6 アノード触媒電極
8 カソード触媒電極
10 導電性多孔体
20、220 セパレータ
22 中間プレート
24、26 平板
32 ガスケット
40、70 冷却水入口孔
42、78 水素出口孔
44、76 水素入口孔
46、72 冷却水出口孔
48、74 冷却水流路
50、82 酸素入口孔
52、84 酸素出口孔
54 水素導入路
56 水素排出路
60、86 酸素導入路
62、88 酸素排出路
80 コモンレール

Claims (8)

  1. 電解質膜と、前記電解質膜を挟んで配置された一対の電極とを有する膜−電極接合体が、セパレータを介して複数積層された燃料電池において、
    前記セパレータは、
    前記一対の電極のいずれか一方の電極に反応ガスを供給するための、複数の反応ガス入口孔と、
    前記一方の電極に供給された反応ガスを排出するための複数の反応ガス出口孔と、
    を備え、
    前記膜−電極接合体は、該膜−電極接合体が対向するセパレータの一面の、前記複数の反応ガス入口孔の間、及び/又は前記複数の反応ガス出口孔の間の位置にまで介在するように配置されていることを特徴とする燃料電池。
  2. 前記セパレータと前記一方の電極との間において、該一方の電極の全面に接するように配置され、
    前記反応ガス入口孔から供給された反応ガスを通過させて、前記一方の電極に前記反応ガスを供給する複数の孔を備えた導電性多孔体を、更に備えることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記一方の電極は、カソード極であり、
    前記複数の反応ガス入口孔は、前記セパレータの外周辺のうち、一方の長辺に沿って配列され、
    前記複数の反応ガス出口孔は、前記一方の長辺に対向する他方の長辺に沿って配列されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池。
  4. 前記セパレータは、前記セパレータの一面とは反対側の面において、
    該セパレータに対向する前記膜−電極接合体の、前記反応ガス入口孔の間及び/又は前記反応ガス出口孔の間に位置する部分の、外周辺付近に対向して形成され、
    前記一方の電極とは異なる他方の電極に燃料を供給するための燃料流路を、備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の燃料電池。
  5. 前記セパレータは、前記セパレータの一面と、前記燃料流路が形成された面との間に、冷却媒体を流通させるための冷却媒体流路が形成された面を備え、
    前記冷却媒体流路は、該セパレータに対向する前記膜−電極接合体の、前記反応ガス入口孔の間及び/又は前記反応ガス出口孔の間に位置する部分の外周辺付近に、対向して形成されていることを特徴とする請求項4に記載の燃料電池。
  6. 前記セパレータは、前記反応ガス入口孔に接続して配置され、該反応ガス入口孔から前記一方の電極に供給される反応ガスの流れの一部を、前記反応ガス入口孔の間の部分に向ける整流板を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の燃料電池。
  7. 前記セパレータは、前記反応ガス出口孔に接続して配置され、前記反応ガス出口孔の間の部分に滞留するガスを、該反応ガス出口孔に向ける整流板を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の燃料電池。
  8. 前記セパレータは、少なくとも3以上の前記反応ガス出口孔を備え、
    前記膜−電極接合体は、
    前記反応ガス入口孔の間及び前記反応ガス出口孔の間となる全ての部分に介在するように配置され、
    前記膜−電極接合体の前記反応ガス入口孔の間に介在する部分である凸部と、前記反応ガス出口孔の間に介在する部分と前記反応ガス出口孔の間に介在する他の部分との間の部分である凹部とが対向し、かつ、
    前記凸部と、前記凹部との、反応ガス入口孔間を結ぶ方向における幅が、同一となるように形成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の燃料電池。
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