JP2008225971A - 画像合成装置およびそれを用いた画像照合装置ならびに画像合成方法 - Google Patents

画像合成装置およびそれを用いた画像照合装置ならびに画像合成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008225971A
JP2008225971A JP2007064767A JP2007064767A JP2008225971A JP 2008225971 A JP2008225971 A JP 2008225971A JP 2007064767 A JP2007064767 A JP 2007064767A JP 2007064767 A JP2007064767 A JP 2007064767A JP 2008225971 A JP2008225971 A JP 2008225971A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
unit
information
images
subject
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007064767A
Other languages
English (en)
Inventor
Mihoko Shimano
美保子 島野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2007064767A priority Critical patent/JP2008225971A/ja
Publication of JP2008225971A publication Critical patent/JP2008225971A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Collating Specific Patterns (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Abstract

【課題】波長情報が異なる複数の画像の画像特徴情報を利用することを可能とする。
【解決手段】被写体21の第1の画像(登録画像20)から異なった照明条件における被写体21の第2の画像(登録画像群30)を合成するものであって、被写体21の波長情報が異なる複数の第1の画像を入力する画像入力部11と、画像入力部11で入力された複数の第1の画像のうち、波長情報が異なる少なくとも2つの画像の画像特徴情報に基づいて第2の画像を合成するための光学情報の推定を行う推定部85と、推定部85の推定結果に基づいて第2の画像を合成する画像合成部86とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力された2次元画像とあらかじめ記録された2次元画像とを比較照合する画像照合装置に関し、特に画像照合に用いる画像合成装置およびそれを用いた画像照合装置ならびに画像合成方法に関する。
従来から、入力された2次元画像とあらかじめ記録された2次元画像とを比較照合する画像照合装置が実用化されている。特に、バイオメトリクスを用いた認証方法の一つである顔認証方法を実現するための、画像照合装置が各種提案されてきている。このような画像照合装置においては、認証可能な複数の者の顔画像としてあらかじめデータベースに登録しておき、認証される者(以下、「被認証者」と記す)の顔画像と登録された者の顔画像とを比較照合して、その結果、被認証者の顔画像が登録された者の顔画像と互いに一致するまたは類似すると判定された場合に、被認証者がその登録された者であるとして認証される。
このような画像照合装置においては、従来から、認証時に被写体が撮影されたときの撮影条件と、登録時に被写体が撮影されたときの撮影条件との違いによって、本人認証率が低下してしまうという課題があった。例えば、被写体のの顔が撮影されたときに照明が被写体の顔を照射していた方向(以下、この方向のことを「照明方向」と記す)などの照明条件と、登録時に被写体が撮影されたときの照明方向などの照明条件とが異なる場合には、たとえ同じ被写体を撮影した場合であっても、比較照合を行った結果、互いに一致しないと判定されてしまう可能性があった。
この課題を解決するために、近年様々な技術が提案されてきている。例えば、登録された者それぞれについて、1枚の登録した顔画像からその撮影時の照明条件および顔の形状(法線ベクトル)や反射率などを推定し、これらの条件を用いて互いに異なる照明条件下における複数の画像群を作成してデータベースに登録し、認証時には被認証者の顔画像とデータベースに登録された者のすべての画像群とを比較照合することにより、本人認証率を向上させることのできる技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。この場合、照明方向の異なる画像を複数枚合成するに際し、1人につき1枚の顔画像を使用して顔の形状、反射率、鏡面反射成分などの推定を行い、複数枚の照明変化画像を合成して、顔認識の登録画像としてデータベースに登録していた。
特開2002−24830号公報
しかしながら、従来の画像照合装置においては、被認証者を撮影して得た顔画像のそれぞれについて、拡散反射を仮定した顔の立体形状および反射率の推定と、鏡面反射が含まれることを仮定した鏡面反射成分の推定とにおいて同一の画像が用いられ、被認証者の顔の反射率(照明光の波長に影響される)の違いによって得られる異なった波長情報の画像特徴情報を利用する方法については従来、検討がなされていなかった。このため、比較画像および登録画像に含まれる拡散反射および鏡面反射などの情報(波長に影響される情報)を精度よく推定することができず、被写体の認識率が低下するという課題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、波長情報が異なる複数の画像の画像特徴情報を利用して被写体の認識率を高めることを可能とする画像合成装置およびそれを用いた画像照合装置ならびに画像合成方法を提供することを目的とする。
本発明の画像合成装置は、被写体の第1の画像から異なった照明条件における前記被写体の第2の画像を合成する画像合成装置であって、被写体の波長情報が異なる複数の第1の画像を入力する画像入力部と、画像入力部で入力された複数の第1の画像のうち、波長情報が異なる少なくとも2つの画像の画像特徴情報に基づいて第2の画像を合成するための光学情報の推定を行う推定部と、推定部の推定結果に基づいて第2の画像を合成する画像合成部とを備えたことを特徴とする。
このような構成によれば、推定部は、波長情報が異なる2つの画像の画像特徴情報を利用することができるため、例えば形状の推定には拡散反射の大きい赤色の波長情報の画像、テクスチャおよび鏡面反射の推定には拡散反射の小さい青色の波長情報の画像を使用することができる。これにより、光学情報の推定精度を高めることができ、精度のよい画像合成装置を実現することができる。
また、画像は人物の顔画像であってもよい。これによれば、さらに、人物の顔画像の推定精度を高めることができ、精度のよい人物の顔の画像合成装置を実現することができる。
また、推定部は、赤色と青色との波長情報の画像の画像特徴情報に基づいて第2の画像を合成するための光学情報の推定を行うようにしてもよい。
これによれば、さらに、赤色と青色の波長情報の画像を利用できるので、前記被写体の3次元の形状または反射率の推定、または、テクスチャおよび鏡面反射の推定を行うときの精度を高めることが可能となる。
また、推定部により、光学情報の推定を被写体の3次元の形状または反射率を用いて行う場合には、赤色の波長情報の画像を用いてもよい。
これによれば、さらに、赤色の波長情報の画像は、被写体の反射率が高く、拡散反射成分が大きく、さらに表面が滑であるという特徴を有するため、被写体の3次元の形状または反射率の推定を行うための精度を高めることができる。
また、推定部により、光学情報の推定を被写体のテクスチャ情報または鏡面反射情報を用いて行う場合には、青色の波長情報の画像を用いてもよい。
これによれば、さらに、青色の波長情報の画像は、被写体の反射率が低く、拡散反射成分が小さく、表面の凹凸がはっきりしているという特徴を有するため、テクスチャおよび鏡面反射成分の推定を行うときの精度を高めることができる。
また、被写体を照明する照明部と、照明部で照明された被写体を撮影し、波長情報が異なる複数の第1の画像を取得する撮像部と、照明部を制御する照明制御部と、複数の第1の画像の濃淡情報を判断し、判断結果を出力する光量判断部をさらに備え、照明制御部は、光量判断部の判断結果において複数の第1の画像のうち、濃淡情報の光量が不足していると判断した画像に対しては、照明部の光量を上げるようにしてもよい。
これによれば、さらに、第1の画像におけるS/Nをよくすることができ、推定するときの画像特徴を得やすくすることができる。例えば、光が不足しやすい青色の波長情報の画像に適用することで効果が発揮でき、青色の波長情報の画像におけるS/Nをよくすることができる。
前記照明部に拡散板を設けてもよい。これによれば、さらに、照明時に被写体からの鏡面反射成分を削減し、拡散反射成分を強調することができ、鏡面反射成分による推定誤差を抑え、拡散反射成分の推定の精度を高めることができる。
本発明の画像照合装置は、上記したいずれかの画像合成装置と、画像合成装置で合成された登録画像群を記憶する登録画像群記憶部と、比較すべき比較画像を入力する比較画像入力部と、比較画像入力部から入力された比較画像と登録画像群記憶部に記憶された登録画像群とを照合する照合部とを備えたことを特徴とする。
これによれば、さらに、上記した画像合成装置の作用効果を備えた画像照合装置が実現できる。
また、本発明の画像照合装置は、被写体の波長情報が異なる複数の画像を入力する画像入力部と、画像入力部で入力された画像のうち、波長情報が異なる少なくとも2つの画像の画像特徴情報に基づいて前記被写体を認証するための特徴量を抽出する特徴量抽出部と、特徴量を記憶する特徴量記憶部と、比較すべき比較画像を入力する比較画像入力部と、比較画像から前記特徴量と照合するための照合特徴量を抽出し、照合特徴量と特徴量とを照合する照合部とを備えたことを特徴とする。
この構成によれば、特徴量抽出部は、波長情報の異なる2つの画像の画像特徴情報に基づいて特徴量を抽出することができる。このため、例えば形状の特徴量の抽出には拡散反射の大きい赤色の波長情報の画像、テクスチャおよび鏡面反射の特徴量の抽出には拡散反射の小さい青色の波長情報の画像を使用することができ、特徴量の抽出精度を高めた特徴量を抽出することができる。照合部では、この特徴量の抽出精度の高い特徴量と照合特徴量とを照合することができるため、照合精度を高めることができる。
また、特徴量抽出部は、被写体の3次元の形状情報または反射率情報の抽出を行う場合には赤色の波長情報の画像を用いるようにしてもよい。
これによれば、鏡面反射成分の少ない赤色の波長情報の画像を用いることができ、被写体の3次元の形状情報または反射率情報の特徴量の抽出精度を高めることができる。
また、特徴量抽出部は、被写体のテクスチャ情報または鏡面反射情報の抽出を行う場合には青色の波長情報の画像を用いるようにしてもよい。
これによれば、拡散反射成分の少ない青色の波長情報の画像を用いることができ、被写体のテクスチャ情報または鏡面反射情報の特徴量の抽出精度を高めることができる。
本発明の画像合成方法は、被写体の第1の画像から異なった照明条件における被写体の第2の画像を合成する画像合成方法であって、被写体の波長情報が異なる複数の第1の画像を入力する画像入力ステップと、画像入力ステップで入力された複数の第1の画像のうち、波長情報が異なる少なくとも2つの画像の画像特徴情報に基づいて第2の画像を合成するための光学情報の推定を行う推定ステップと、推定ステップの推定結果に基づいて第2の画像を合成する画像合成ステップ部とを備えたことを特徴とする。
このようなステップによれば、推定ステップは、波長情報の異なった2つの画像の画像特徴情報を利用することができるため、例えば形状の推定には拡散反射の大きい赤色の波長情報の画像、テクスチャおよび鏡面反射の推定には拡散反射の小さい青色の波長情報の画像を使用することができる。これにより、光学情報の推定精度を高めることができ、精度のよい画像合成方法を実現することができる。
以上述べたように本発明によれば、波長情報が異なる複数の画像の画像特徴情報を利用して被写体の認識率を高めることを可能とする画像合成装置およびそれを用いた画像照合装置ならびに画像合成方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1における画像照合装置1は、被写体の波長情報が異なる複数の画像を取得し、得られた複数の画像のうち、波長情報が異なる少なくとも2つの画像の画像特徴情報に基づいて光学情報の推定を行い、推定結果に基づいて異なった照明条件における画像を合成することを特徴としている。これにより、画像照合装置1は、波長情報が異なった2つの画像の画像特徴情報を利用することができるため、例えば顔の形状の推定には拡散反射の大きい赤色の波長情報の画像、顔のテクスチャおよび鏡面反射の推定には拡散反射の小さい青色の波長情報の画像を使用することができる。これにより、顔画像から得られる光学情報の推定精度を高めることができ、精度のよい画像照合装置が実現できる。
まず、図1および図2を用いて、本発明の実施の形態1における画像照合装置1について説明する。図1は本発明の実施の形態における画像照合装置1の基本構成を示すブロック図、図2は赤色および青色の波長情報から得られた画像の画像特徴情報を説明する説明図であり、図2(a)は赤色画像の画像特徴を示す説明図、図2(b)は青色画像の画像特徴を示す説明図である。ここでは、赤色の波長情報が600nm、青色の波長情報が400nmである場合の例について説明する。
図1に示したように、本発明の実施の形態における画像照合装置1は、被写体21を撮影装置10で撮影して得た第1の登録画像20(以下、単に「登録画像20」と記す)から異なった照明条件における第2の画像を合成(以下、この合成して作成された画像群を「登録画像群」と記す)するための画像合成装置2と、画像合成装置2で合成された登録画像群30を記憶する登録画像群記憶部9と、被認証者の顔画像(以下、「比較画像」と記す)が入力される比較画像入力部12と、比較画像入力部12から入力された比較画像と登録画像群記憶部9に記憶された登録画像群30とを照合し、その結果を出力する照合部13と、照合部13から出力された結果などの情報を外部に接続された他の装置などに出力する出力部14とを備えている。
画像合成装置2は、被写体21の画像情報を撮影装置10から入力するための画像入力部11と、画像入力部11で入力された登録画像20を使用して、後述する方法により、複数の照明条件下における登録画像群30を作成する登録画像群作成部8を備えている。
撮影装置10は、被写体21を照明する照明部6と、照明部6で照明された被写体21を撮影する撮像部3と、撮像部3の出力を制御する撮影波長制御部4と、撮像部3の出力のうち、画像の濃淡情報を判定し、光量が不足しいるか否かの判定結果を出力する光量判定部7と、光量判定部7から出力された判定結果に応じて照明部6を制御する照明制御部5とを備えている。なお、照明部6に拡散板(図示せず)を設け、照明時に被写体からの鏡面反射成分を削減し、拡散反射成分を強調するようにしてもよい。
これにより、照明部6は白色光などにより被写体21を照明する。撮像部3は被写体21から反射してきた反射光を色分解フィルタで赤色成分、緑色成分、青色成分に分解した後、撮像素子(図示せず)などで受光する。これにより、撮影装置10は、3つの波長情報の画像(赤色画像、緑色画像、青色画像)に色分解されたカラー画像信号を出力することができる。なお、3つの波長情報の画像に限定されるものではない。後述する光学情報の推定に必要な要件に応じて、マルチバンドメラなどを使ってより多数の波長情報の画像を得るようにしてもよい。また、異なる波長情報の画像の取得に際して、色分解フィルタによる色分解に限定されず、照明部6で異なる波長分布をもつ光線を切り換えて使用するようにしてもよい。また、撮影装置10は、照明制御部5により、例えば、青色画像の光量が不足した場合には光量を増加させることで、青色の波長情報の画像におけるS/Nをよくし、画像のテクスチャを推定するときの画像特徴を得やすくしている。なお、青色画像に限定されるものでなく、緑色および赤色画像にも適用できる。
この、撮影装置10で取得された画像には、図2に示す画像特徴がある。すなわち、図2(a)に示すように、赤色の波長情報(例えば、600nmの場合)の画像の場合は、被写体21の反射率が高く、拡散反射成分が大きいため、顔画像23における表面が滑であるという特徴をもっている。そのため、一般に、眉、目などの輪郭情報200は抑えられる。また、しわ210、ほくろ、そばかす、しみなどのテクスチャ情報202の濃淡差も小さくなる。また、被写体21からの鏡面反射情報203は少ない。これにより、テクスチャ情報202などのノイズを受けることなく、被写体21の3次元の形状または反射率の推定を行うときの精度を高めることができる。
一方、青色の波長情報(例えば、400nmの場合)の画像の場合は、被写体21からの反射率が低く、拡散反射成分が小さいため、顔画像23における表面の凹凸がはっきりしているという特徴をもつ。そのため、一般に、眉、目などの輪郭情報201、しわ、ほくろ、そばかす、しみなどのテクスチャ情報202が得やすくなる。また、被写体21からの鏡面反射情報203は多い。これにより、テクスチャおよび鏡面反射の推定を行うときの精度を高めることができる。
なお、すべての波長情報が含まれる白色画像は、上述した青色画像と赤色画像との両方の成分が含まれるが、そのそれぞれの画像特徴情報を分離するのは難しい。
また、画像合成装置2は、撮影装置10を予め備えるようにしてもよい。これにより、推定の内容に合わせて、必要な波長情報の画像を取得することができる。
登録画像群作成部8は、後述するように、画像入力部11で入力された登録画像20のうち、波長情報が異なる少なくとも2つの画像の画像特徴情報に基づいて登録画像群30を生成するために必要な光学情報の推定を行う推定部85と、推定部85の推定結果に基づいて複数の照明条件下における登録画像群30を生成する画像合成部86とを備えている。
登録画像群作成部8および照合部13については、後述する機能がソフトウェアによって実現されていてもよいし、専用回路などのハードウェアによって機能が実現されていてもよい。
登録画像群記憶部9は、ハードディスク装置(HDD)や半導体メモリなどの公知の記録媒体から選択したものを用いることができる。
比較画像入力部12は、公知の記憶媒体から画像を入力する構成であってもよいし、スキャナなどの公知の読取手段を用いて構成することも可能であるし、カメラなどで撮影された画像が入力される構成であってもよい。また、本発明の実施の形態における画像照合装置1は、画像入力部11と比較画像入力部12とをそれぞれ独立に備えた構成に限定されるものではなく、一つの入力手段を共用する構成であってもよい。
照合部13は、比較画像入力部12から入力された比較画像と登録画像群記憶部9に記憶された登録画像群30とを照合し、その結果を出力する。照合方法としては、例えば、公知の固有空間法、部分空間法またはKNN法などの照合方法を用いることができる。
出力部14は、照合部13からの照合結果を示す信号をそのまま出力する構成であってもよいし、被認証者に対して液晶、LEDなどの表示装置またはスピーカーなどの音声出力装置によって照合結果を報知する構成であってもよい。
ここで、本発明の実施の形態における画像照合装置1の登録画像群作成部8の機能について詳細に説明する。
登録画像群作成部8は、画像入力部11で入力された登録画像20の輝度値から登録画像20における被写体21に対する照明方向および照明強度などの照明条件を推定し、推定された照明条件に基づいて、登録画像20のうち、赤色の画像における所定の画素の、被写体21の法線方向を含む法線情報を法線アルベド情報データベース82(以下、「法線アルベド情報DB82」と記す)を用いて推定する法線アルベド推定部81と、登録画像20の青色の画像における所定の画素の値で、拡散反射成分以外のエラー成分情報を推定し、照明条件におけるエラー成分情報をエラー情報データベース84(以下、「エラー情報DB84」と記す)を用いて推定するエラー成分推定部83と、被写体の法線情報およびエラー成分情報から異なった照明条件における被写体の登録画像20を合成する画像合成部86とを備えている。ここで、エラー成分推定部83は、設定された照明条件に応じてエラー成分情報を推定する。なお、法線アルベド情報DB82はあらかじめ赤色画像、エラー情報DB84は青色画像によってあらかじめ学習されている。この学習ステップについては後述する。
このように、本発明の実施の形態1における画像照合装置1によれば、赤色画像および青色画像を、それぞれ独立した入力画像情報として、法線アルベド推定部81およびエラー成分推定部83で使用することができる。ここでは、法線アルベド推定部81は法線アルベド情報の推定に赤色の波長情報の画像を使用し、エラー成分推定部83は異なった照明条件におけるエラー成分情報の推定に青色画像を使用している。
これにより、例えば、従来の認証方法のように、輝度信号Yを用いて、S/Nの悪い画像から特徴量の推定を行うといった問題はなくなる。S/Nが悪い原因としては、輝度信号Yは、Y=a×B+b×G+c×R、a+b+c=1となるため、法線アルベド推定部81で推定に必要なR成分の割合が小さくなってしまうためである。人の目の感度に基づいて、一般的に、B成分をB、G成分をG、R成分をRとしたとき、B成分の係数aはa=0.11、G成分の係数bはb=0.59、R成分の係数cはc=0.30となる。
さらに、本発明の実施の形態における画像照合装置1においては、法線アルベド情報の推定に拡散反射成分が大きく鏡面反射成分が小さいR信号成分の画像特徴情報を使用し、エラー成分情報の推定に拡散反射成分が小さく、鏡面反射成分が大きいB信号成分の画像特徴情報を使用するといったように、光学情報の推定時に、互いに相反する条件を満たす画像を利用できる点が特徴であり、これにより、光学情報の推定に最適な波長情報をもつ画像をそれぞれ使用することで、画像特徴がより強調され、鮮明になった画像を利用でき、推定精度を高めている。
つぎに、図3に示すフローチャートを用いて、本発明の実施の形態1における画像照合装置1の動作を説明する。
画像照合装置1は、画像合成装置2により、被写体21の登録画像20を取得し、異なった照明条件における被写体21の登録画像群30を合成した後、合成された登録画像群30を登録画像群記憶部9に記憶する(S50)。つぎに、比較画像入力部12で被認証者の比較画像を取得する(S52)。照合部13は、比較画像入力部12で取得された比較画像と登録画像群記憶部9に記憶されている登録画像群30とを比較照合し(S54、S56)、その結果を出力する(S58)。これにより、出力部14は、出力された結果などの情報を外部に接続された他の装置などに出力する。
つぎに、図4のフローチャートを用いて、上述した画像合成装置2の動作(ステップ50)について詳細に説明する。
まず、理解を容易にするために、本発明の実施の形態1における画像合成装置2の合成処理方法について概要を説明し、その後で、画像合成装置2の動作について説明する。
本発明の実施の形態における画像合成装置2の合成処理方法は、1枚の登録画像を用いて、顔表面の法線方向や拡散反射係数を異なる人物の画像集合から得られた統計量を基に最大事後確率(以下、単に「MAP」と記す)推定により求めるという考え方に基づいており、学習処理、モデリング処理およびレンダリング処理を有している。
学習処理では、顔の統計モデル、即ち、登録者と異なる人物の照明変動下の顔画像集合を用いて、アルベド(反射率)を含む法線方向の統計モデルと、拡散成分以外の反射成分に対応する誤差項の統計モデルを生成する。以下、登録者と異なる他人の顔画像の集合をブートストラップ画像の集合と呼ぶ。
モデリング処理では、学習処理で生成した統計モデルを用いて、免許証写真やパスポート写真のような1枚の登録画像から見えの変動をモデル化する。ここで、1枚の登録画像が撮影されたときの照明条件を推定する。つぎに、推定した照明条件と学習した統計量を基に、MAP推定によって顔の形状と反射特性を復元する。
レンダリング処理では、新しい照明条件下の誤差項をMAP推定によって算出し、新しい照明条件下の拡散成分に加えて、新しい見えを生成する。
このように合成した画像の集合を、あたかも照明条件の異なる複数の登録画像が得られたように、クラス分類手法の学習サンプルとすることによって認識を可能とする。
画像合成装置2の機能は、ハードウェアまたはソフトウェアで実現することが可能である。画像合成装置2の機能をソフトウェアにて実現しようとする場合には、後述するように、図4におけるステップS100からステップS118までの処理をソフトウェアにて記述して、コンピュータに実行させるようにすればよい。
以下、統計モデルを算出するために、あらかじめ別途行っておくべき、集合(ブートストラップ画像の集合)を用いた学習処理について説明する。この統計モデルは各推定ステップの処理で用いられる
まず、ブートストラップ画像集合を用いて、顔表面上の任意の位置において観察される明るさ(赤色の波長情報の画像における輝度値)から、顔の形状や反射特性の位置間の相関を考慮した統計量を算出する。具体的には、登録画像20とは別にあらかじめ準備したブートストラップ画像集合の各人物に関して法線ベクトル、アルベドおよび誤差の値(青色の波長情報の画像の値から得られる値)を算出した後に、複数人(K人)分の算出した法線ベクトル、アルベドおよび誤差の値を用いてその統計量を計算する。ここで用いるブートストラップ画像集合は、複数人の人物についてJ個の既知の照明条件sj下で撮影された画像集合により構成される。l番目の人物について、J個の光源下で撮影された画像集合I(l)は下記のように、
Figure 2008225971
と表わされる。ここで各々の記号は、人物lのJ個の照明条件について得られた画像集合I(l)、人物lの顔の法線アルベド行列B(l)、J個の照明方向とその強度を表した照明条件集合S’、J個の照明条件に対するエラー行列E(l)を表している。
つぎに、最小二乗法によってB(l)を以下のように算出する。
Figure 2008225971
そして、次のように拡散成分を引いた残りがエラー行列E(l)となる。
Figure 2008225971
さらに、顔の法線ベクトルと誤差の値の統計量を、ブートストラップ画像集合のすべての人物について推定された、顔の法線アルベド行列B(l)とエラー行列E(l)とを用いて次のように求める。法線アルベドベクトルBのように、K人について各行列B(l)を3d次元ベクトルに展開し、その平均ベクトルμ(3d次元ベクトル)と共分散行列C(3d×3d行列)を求める。エラー項v(s)の統計量についても、平均ベクトルμ(sj)は、各照明条件sjについてK個のエラーベクトルV(l)(sj)から計算できる。
また、dJ×dJの共分散行列Cは、共分散行列Cを法線アルベド行列B(l)から求める方法と同様の方法で、K個のエラー行列E(l)から算出される。
以上の学習処理によって、平均ベクトルμと共分散行列Cの情報が記録された法線アルベド情報DB82と、平均ベクトルμ(sj)と共分散行列Cが記録されたエラー情報DB84とを得ることができる。
このように、本発明の実施の形態における画像合成装置2の画像合成方法においては、顔表面位置間の相関を考慮することができる手法を用いて、法線ベクトルやエラー成分の推定に用いる統計量を求めている。ここまでで、被写体の登録画像20を用いた登録画像群30を作成するための学習処理は終了する。
以下、学習処理によって得られた、法線アルベド情報DB82およびエラー情報DB84を使って、登録画像20から法線アルベド情報およびエラー成分情報の推定を行う。
図4に示すフローチャートにおいて、画像合成装置2は、画像入力部11により、撮影装置10で撮影された被写体21の登録用の顔画像を入力し、登録画像20を取得する(S100)。ここで、登録画像20は、登録されるべき者の1枚の顔画像である。図5は本発明の実施の形態における登録画像の一例を概念的に示す図である。例えば、実際には、本発明の実施の形態における画像合成装置2においては、登録画像20として、縦120×横90の計10800画素の、被写体21を正面から撮影した画像を用いているが、本発明はこの画像サイズに限定されるものではない。
つぎに、画像合成装置2の登録画像群作成部8は、1枚の登録画像20の撮影時における照明方向およびその照明強度(以下、これらをまとめて「照明条件」と記す)を推定する(S102)。具体的には、登録画像20の照明条件Sの推定は、ブートストラップ画像の法線アルベドベクトル行列Bの平均Bav(3×d行列)を用いて表現する。ここで、1枚の登録画像20の輝度値を輝度値Iとし、照明条件Sとすると、
I=BS (1)
(ただし、Bは法線アルベドベクトルBの転置行列)
という関係式が成りたつ。よって、
S=Bav +I=(Bavav −1avI (2)
(ただし、Bav +Iは、Bavの一般化逆行列)
が成り立ち、登録画像20の照明条件Sを推定することができる。ここで、照明条件Sはベクトルであるので、その大きさを照明強度αとして算出する。ここでは、説明を簡単にするために、ブートストラップ画像それぞれの照明強度が全て等しく、かつ、その大きさが「1」であったとして説明を行う。なお、本発明はブートストラップ画像それぞれの照明強度が異なるとき、または、その大きさが「1」でないときにも実現可能である。
なお、上述のような処理を行う場合には、登録画像20から照明条件Sを推定することができるので、必ずしも参照情報は必要ない。しかしながら、撮影装置10が被写体21を実際に撮影し、画像入力部11が登録されるべき者の登録画像20を得るような場合には、登録画像20が撮影されるときの照明条件を示す情報(参照情報)を把握できるので、より正確な照明条件を推定することができる。
例えば、参照情報を得るのに照度計を用い、被写体21周辺の照明強度を参照情報として測定すれば、ブートストラップ画像が撮影されたときの照明強度と登録画像20が撮影されたときの照明強度との比率から、照明強度αを算出することができる。
また、参照情報として、カメラを用いて、反射特性が既知の参照物体を撮影して、その撮影された画像を参照情報として入力すれば、照明強度や照明条件を推定することが可能である。例えば、石膏で形成した球体のような、理想ランバート面の球体を参照物体として用いれば、(2)式を利用して、
tmp=Blambertian T+tmp
(Blambertianは理想ランバート面の参照物体の法線アルベドベクトル行列)の関係が成り立つので、参照物体を、登録画像20が撮影される環境と同一とみなされる照明条件下に置いて(例えば、このような球体を被写体の隣において撮影することで実現できる)撮影された参照物体画像Itmpから、その照明強度、照明方向およびそれらを含む照明条件Stmpを推定することが可能である。照明強度を推定する場合には、照明条件Stmpの大きさのみを選択すればよい。なお、上述の例では、参照物体として、理想ランバート面を有する球体を用いて説明を行ったが、参照物体はこの例に限定されず、反射特性が既知な物体であれば、どのような物体も参照物体として用いることができる。
なお、参照情報から照明強度または照明方向を推定し、一方で、登録画像20の輝度値より照明強度または照明方向を推定し、推定された両方の情報を用いて、より信頼できる情報を選択する、または両者の信頼度に応じた重み付け平均を用いて、照明強度または照明方向を算出してもよい。
また、画像における照明方向およびその強度の推定は、波長ごとに分けて行ってもよい。これにより、照明装置が複数あり、かつ被写体21に対する方向が異なっている場合、波長ごとにその照明方向が異なる場合に対応することが可能となる。
つぎに、登録画像群作成部8の法線アルベド推定部81は、登録画像20の赤色の波長情報の画像を選択し(S104)、各画素の輝度値から、被写体21の法線方向および反射率を考慮した法線情報である、法線アルベドベクトルの値を推定する(S106)。なお、法線アルベドベクトルとは、被写体の法線方向ベクトルにそのアルベド(反射率)を積算したベクトルのことをいう。
ステップS106における法線アルベドベクトルの値の推定方法について、詳細に説明する。
ステップS106における、法線アルベドベクトルの初期値は、y(x)を画素xの濃淡値とし、SをJ個の照明方向ベクトル(学習用)とし、b(x)を画素xの法線アルベドベクトルとし、v(x)を画素xの照明J個のエラー値ベクトルとしたときに、MAP推定で得られた法線アルベドベクトルBMAP(x)として推定することができる。
y(x)=Sb(x)+v(x) (3)
つぎに、登録画像群作成部8の法線アルベド推定部81は、登録画像20の赤色の波長情報の画像を選択し(S104)、各画素の輝度値から、被写体21の法線方向および反射率を考慮した法線情報である、法線アルベドベクトルの値を推定する(S106)。なお、法線アルベドベクトルとは、被写体の法線方向ベクトルにそのアルベド(反射率)を積算したベクトルのことをいう。
つぎに、ステップS106における、法線アルベドベクトルの値の推定方法について、詳細に説明する。
まず、(数4)のように、各画像に含まれるd画素分の輝度値をまとめて表現することのできる、被写体における反射を表わすモデルを導入する。これにより、明示的に画素間の相関を考慮しつつ、(数4)のエラー項Vのようにランバート成分以外の反射成分を表現できるとともに、ブートストラップ画像からこのエラー項Vの統計量を獲得することができる。これによって、新しい照明条件下のハイライト、相互反射および影のような微妙な反射成分などをも推定することが可能になる。ここで、p、qは所定の係数である。
Figure 2008225971
(数4)に示したように、d画素の画像ベクトルYは、照明行列Sの転置行列Sを対角上に配置した照明行列Lとd画素の法線アルベドベクトルBとの積に、d画素のエラーベクトルVの値を足したものである。また、画素毎の輝度ベクトルiをd画素分並べたのが画像ベクトルYであり、画素毎の法線アルベドベクトルbをd画素分並べたのが法線アルベドベクトルBであり、画素毎のエラーベクトルeをd画素分並べたのがエラーベクトルVである。さらに、1画素における、m個の照明パターンそれぞれにおける輝度値を並べたのが輝度ベクトルi(m次元)であり、1画素における法線アルベドベクトル(三次元)が法線アルベドベクトルbであり、1画素におけるm個の照明パターンそれぞれにおけるエラー成分の値を並べたベクトル(m次元)がベクトルeであり、光源の方向と強さを示す(3×m)の照明条件sの行列が照明行列Sである。
このように(数4)式に示した、画像を生成するための反射モデルを仮定することによって、画像中の複数の画素について、同時に演算を行うことが可能となるので、演算の迅速化を図ることが可能である。
入力画像の照明条件sに対する統計量である誤差の平均μと分散Σvは、既知の照明条件におけるブートストラップ画像集合の統計量からkernelregressionによって補間される。具体的には、平均μは、(数4)と同様な方法でsjをμ(sj)に置き換え、既知の照明条件ベクトルsjを中心とするカーネル関数の線形和で求められる。分散Σvの要素もまた、平均μと同様に、事前に算出された統計量Cからkernel regressionによって補間される。
前述した仮定の下で、登録画像20についての法線アルベドベクトルBMAP(x)は、MAP推定を用いて、(数5)式のように推定することができる。
Figure 2008225971
なお、登録画像群作成部8の法線アルベド推定部81は、(数5)に記載した反射モデルを仮定して、各ベクトルの統計モデルを作成する場合には、ブートストラップ画像のうち、ハイライトや影などの影響を除去するような、所定の閾値よりも輝度の大きな画素、および、所定の閾値よりも輝度の小さな画素を除去した画像集合から法線アルベドベクトルB(l)を推定することが実用上望ましい。
つぎに、登録画像群作成部8のエラー成分推定部83は、法線アルベド推定部81によって、上述した(数5)用いることにより登録画像20から法線アルベドベクトルBMAP(x)が推定された後、(数6)に基づいて、登録画像20の新しい照明条件におけるエラーベクトルVMAP(x)を推定する(S110)。
Figure 2008225971
なお、必要に応じて照明ベクトルを推定する画像として、各ステップそれぞれで赤色画像または青色画像が使用される。例えば、法線アルベド推定の場合には、赤色画像を利用しており、照明推定も赤色画像の場合の照明推定を行う。同様に、後述するように、テクスチャ推定の場合には、青色画像を利用しており、照明推定も青色画像の場合の照明推定を行う。ただし、対象画像の照明条件によっては、波長分布によらず照明ベクトルが同じになり、異なった波長の画像を選択せずに共通に利用する場合もある。よって、照明推定には、必要に応じて利用可能な波長情報の画像を選択するようにすればよい。
つぎに、照明条件を設定し(S112)、エラー成分推定部83は、設定された複数の照明条件に対応するエラー成分VMAPを推定し(S114)、画像合成部86は、エラー成分推定部83で推定されたエラー成分の値と法線アルベド推定部81で推定された被写体21の法線情報とから登録画像を合成し、作成した登録画像群30を登録画像群記憶部9に登録する(S116)。
ステップS112において、照明条件の設定情報一例として、顔の正面方向を(左右の角度:0°、上下の角度:0°)と置いたときに、左右上下ともに20°間隔に60°までの角度を取ることができる。この場合、−60°、−40°、−20°、0°、20°、40°、60°の7種類の角度があり、上下左右合わせて7×7の4 9通りの照明角度が設定できる。なお、角度は等間隔である必要はなく、使用目的や用途に合わせて適宜効果のある角度を選択すればよい。また、あらかじめ複数の照明条件を記憶するようにしもよいし、ユーザによって照明条件を設定するようにしてよい。
また、ステップS114、S116において、エラー成分推定部83は、これらの互いに異なる所定の照明角度それぞれに対応してエラー成分VMAPを推定し、さらに、画像合成部86は、法線アルベドベクトルBMAPおよび照明条件LNEWが既知であるので、(数7)式を用いて画素毎の輝度値YNEWを算出し、登録画像20の全画素数で画像を合成することにより、被写体21の1枚の合成画像を得る。ここで、p、qは所定の係数である。
Figure 2008225971
そして、画像合成装置2は、(数7)示した処理を、あらかじめ設定した複数の照明角度それぞれについて終了したかを判定し、全方向を終了するまで、S112からS118までの処理を繰り返し行う。画像合成装置2は、作成した複数の合成画像を登録画像群30として登録画像群記憶部9に登録する(S120)。このように、画像合成装置2は様々な陰影を有する登録画像群30を作成することが可能である。図6に本発明の実施の形態における登録画像群30の一例を概念的に示す。
本発明の実施の形態1における画像照合装置1(図1)は、被認証者の比較画像25が比較画像入力部12から入力された場合には、比較画像25は比較画像入力部12から照合部13に送られ、照合部13において、比較画像25と登録画像群30とが照合され、その結果が出力部14から出力される。図7に、本発明の実施の形態における比較画像25の一例を概念的に示す。例えば、図7に示した比較画像25が入力された場合には、登録画像群30のうち、同一の被写体を類似した照明条件で撮影した画像26と類似し、比較画像25に撮影された被写体はあらかじめ登録された者であると認証される。このとき、画像26に、対応する登録された者のID情報などが付与されていれば、そのID情報から、比較画像25のID情報も認証結果とともに出力部14より出力される。なお、被認証者に対して確認を促す意味では、比較画像25と類似すると判定された画像26も出力部14から被認証者に対して出力することが望ましい。
以上述べたように、本発明の実施の形態1における画像照合装置1によれば、推定部85は、異なった2つの波長情報の画像の画像特徴情報を利用することができるため、例えば形状の推定には拡散反射の大きい赤色の波長情報の画像、テクスチャおよび鏡面反射の推定には拡散反射の小さい青色の波長情報の画像を使用することができる。これにより、光学情報の推定精度を高めることができ、精度のよい画像合成装置2を実現することができる。
さらに、画像照合装置1は、画像合成装置2と、画像合成装置2で作成された登録画像群30を使って、比較画像入力部12から入力された比較画像と登録画像群記憶部9に記憶された登録画像群30とを照合することで、画像合成装置2の作用効果を備えた画像照合装置1を実現でき、照合精度を高めることができる。
なお、さらに、テクスチャ情報の推定を追加してもよい。テクスチャ情報の推定を追加する場合の登録画像群作成部80について、図8を用いて説明する。
図8に示すように、登録画像群作成部80は、推定部85と、テクスチャ情報を推定するテクスチャ推定部87と、推定部85およびテクスチャ推定部87の出力を合成する画像合成部88とを備えている。
画像合成部88は、法線アルベド推定部81から得られた立体形状の拡大処理機能を備えている。立体形状に関するデータの拡大処理機能としては、法線データを立体データに変換後に立体データを拡大する機能と、法線データの拡大後に立体データに変換する場合のいずれでもよい。
テクスチャ推定部87は、テクスチャ情報Tを、T=実画像(大サイズ登録(入力)画像)−拡大した推定合成画像として算出する。ここで、テクスチャ推定部87は、登録(入力)画像として、拡散反射成分が少なく、輪郭や凹凸などのテクスチャ情報の成分を多く含む青色の画像を使用する。また、拡大した推定合成画像は、登録画像20の推定された照明ベクトル(青色の画像を利用)を用いて推定された合成画像を実画像のサイズに拡大することにより作成する。
つぎに、合成画像に抽出したテクスチャ情報Tを貼付けする。なお、テクスチャ情報Tの貼付けの際には、テクスチャ情報Tも任意向き合成の時と同様に、顔の向き方向に合わせる処理(立体形状を考慮した回転処理)を行う。なお、別の計算例として、テクスチャ情報Tは次のように算出することもできる。T=実画像(大サイズ登録(入力)画像)−拡大した小サイズ合成画像−拡大した(小サイズ登録(入力)画像−小サイズ合成画像)ここで、小サイズ登録(入力)画像には、青色の画像を使用してもよいし、法線アルベド推定部81で用いた赤色の画像を使用してもよい。
これにより、画像照合装置1の合成画像に、さらに、推定精度の高いテクスチャ情報を付加し、下記の(数8)の関係を用いて画素毎の輝度値YNEWを算出し、登録画像20の全画素数で合成画像を作成することで、細かい画像特徴が付与され、高解像度化の効果を発揮することができる。したがって、認証機能の高い画像照合装置および画像合成方法を実現することができる。ここで、p、qは所定の係数である。例えば、Tの成分が最小になるようにp、qを算出するようにしてもよい。
Figure 2008225971
また、登録画像群作成部8に、任意顔向きに変化させた顔の任意の照明条件下で撮影される画像を合成するようにしてよい。以下に、任意顔向きに対応する登録画像群作成部100について説明する。
登録画像群作成部100は、正面向きの任意照明方向に対応した画像合成に、さらに顔の向き変化を付加した合成画像を実現するものである。ここでは、1枚の登録画像20から顔の立体形状を推定し、これを用いて任意顔向きに変化させた顔の照明条件(光源方向・強度ベクトル)下で撮影される画像を合成するようにしている。
図9に示すように、登録画像群作成部100は、正面画像の登録画像20に対して任意の照明方向について合成画像を作成する登録画像群作成部8と、正面画像の登録画像20から立体形状を推定して回転させ、任意の顔向きについて合成画像を作成する登録画像群作成部90と、登録画像群作成部8からの合成画像と登録画像群作成部90からの合成画像とを合成する画像合成部94とを備えている。これにより、任意の照明方向に加えて、任意の顔向きも付加した合成画像を作成することができる。
登録画像群作成部90は、赤色の波長情報の画像を入力して画像の照明方向を推定し、法線アルベド情報DB82を用いて、被写体21の顔画像の立体形状を推定する法線アルベド推定部81と、推定された立体形状を回転して顔の向きを変化させる回転部91と、回転された向きの顔の立体形状に対して照明をあて、照明に応じた顔画像を合成する反射成分算出部92と、3次元画像から2次元画像を作成する2次元画像生成部とを備えている。これにより、任意の顔向きも付加した2次元の合成画像を作成することができる。なお、立体形状の推定に法線アルベド情報DB82を用いたが、標準形状の顔モデル情報を利用することで、立体形状を推定して回転させ、照明に応じた顔画像を合成した後、同様に2次元の合成画像を作成するようにしてもよい。
回転部91は、推定された立体形状を回転して顔の向きを変化させる。反射成分算出部92は、ある顔の向きの立体形状に対し、様々な方向から照明をあて、顔表面からの反射成分をそれぞれの方向から算出する。これにより照明の変化に対応した顔画像(照明変化画像)を合成する。2次元画像生成部93は、照明変化画像の3次元画像から登録用の2次元画像を作成する。
つぎに、図10のフローチャートを用いて、画像照合装置1における登録画像作成部100の動作を説明する。
図10に示すように、画像照合装置1は、被写体21の顔画像を入力し(S200)、波長情報が異なる複数の画像を有する登録画像20を取得する。
つぎに、法線アルベド推定部81は、赤色の波長情報の画像を入力して画像の照明方向を推定する(S202、S204)。つぎに、法線アルベド情報DB82を用いて、被写体21の顔画像の立体形状を推定し(S206)、回転部91は、推定された立体形状を回転して顔の向きを変化させる(S208)。
つぎに、反射成分算出部92は、ある顔の向きの立体形状に対し、様々な方向から照明をあて、顔表面からの反射成分をそれぞれの方向から算出する。これにより照明の変化に対応した顔画像(照明変化画像)を合成する(S210)。照明変化画像を合成する際には、反射モデルとして理想ランバートモデルを仮定し、カメラモデルとしては弱中心投影を仮定する。また、立体形状から、キャストシャドウ(オクルージョンによって生じる影)を算出する。ここで、理想ランバートモデルとは、どの方向の視点に対しても明るさが等しく、入射光を吸収せずに反射する表面であり、ランバート成分とはランバート面に由来する拡散反射成分を示す。
つぎに、2次元画像生成部93は、3次元画像から2次元画像を作成する。変換方法としては、レンダリングなどの既知の方法を用い、2次元顔画像を作成する。このあと、画像合成部94は、作成された顔向き変化の2次元顔画像と正面向きに対する照明変化の2次元顔画像とを合成して、登録画像群記憶部9に登録する。(S212、S214)。
上述したS208からS214までのステップは、必要とするすべての顔の向きに対して行なわれる。必要とする顔の向き変化に応じて、S208からS214までのステップを繰り返し、必要とする顔の向き変化が完了した時点で終了する(S216)。顔の向きの変化角度はあらかじめ設定してもよいし、入力して得るようにしてもよい。例えば、15度づつ回転させる。
以上のように、登録画像作成部100によれば、正面向き画像の任意照明方向に対応した画像合成に、さらに顔の向き変化を付加した画像の合成を実現することができる。さらに、登録画像群30の画像として、3次元画像から2次元画像に変換したものを登録することで、登録するときのデータの記憶容量を削減している。
なお、取得された画像に対しても合成を行い、取得時の顔向きを登録画像に合わせて変換するようにしてもよい。また、取得された画像の顔向きに合わせて、照合時に登録画像を変換するようにしても同様の効果が得られる。例えば、推定された立体形状などを保有しておいて、照合時に所望の顔向きに画像合成を行うようにすればよい。さらに、照明変化画像についても、取得された画像に対しても合成を行い、登録時の照明条件に合わせてを取得された画像を合成するようにしてもよい。また、取得された画像の照明条件に合わせて、照合時に登録画像を変換するようにしても同様の効果が得られる。
また、本発明の実施の形態1における画像照合装置1は、登録側を合成するようにしたが、比較側(照合する側)を合成するようにしてもよい。また、登録側および比較側の両方に対して合成を行うようにしてもよい。
(実施の形態2)
つぎに、本発明の実施の形態2における画像照合装置40について説明する。図11は本発明の実施の形態2における画像照合装置40の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態2における画像照合装置40において、本発明の実施の形態1における画像照合装置1の各構成要素の機能と同様のものは同じ符号を付与し、その説明を省略する。
画像照合装置40は、画像入力部11で入力された登録画像20のうち、波長情報が異なる少なくとも2つの画像の画像特徴情報に基づいて認証するための特徴量35を抽出する特徴量抽出部31と、特徴量35を記憶する特徴量記憶部33と、比較すべき比較画像を取得する比較画像入力部12と、比較画像入力部12で入力された比較画像から特徴量35と照合するための照合特徴量36を抽出する特徴量抽出部32と、照合特徴量36と特徴量35とを照合する照合部34とを備えたことを特徴とする。
これにより、波長情報が異なる少なくとも2つの画像の画像特徴情報に基づいて認証するための特徴量35および照合特徴量36を抽出することができ、波長情報が異なるときの画像の画像特徴情報を有効に活用でき、照合の精度を高めることができる。なお、比較画像入力部12が、比較画像として、波長情報が異なる少なくとも2つの画像の画像特徴情報に基づいた照合特徴量36と同様のものを取得可能である場合には、特徴量抽出部32はなくてもよい。
特徴量抽出部31は、被写体21を認証するために赤色の波長情報の画像から顔形状の照合に必要な形状情報を抽出する第1特徴量抽出部310と、青色の波長情報の画像から顔画像のテクスチャ情報を抽出する第2特徴量抽出部311とを備えている。
第1特徴量抽出部310は、鏡面反射の少ない赤色の画像を用いて、立体形状モデルに基づいた3次元形状、反射率および特徴点位置情報の抽出、パターン認識情報の抽出などの公知の形状特徴の抽出により、顔画像の形状を抽出し、登録画像20から認証されるべき者の1つの特徴量登録照合画像35aを抽出して、特徴量記憶部33に記憶する。
第2特徴量抽出部311は、拡散反射の少ない青色の画像を用いて、公知の濃淡成分抽出、特徴パターン成分抽出、エッジ成分抽出、輪郭成分抽出、周波数成分抽出などの抽出方法により、顔画像のテクスチャ成分の特徴量を抽出し、登録画像20から認証されるべき者の1つの特徴量35bを抽出生成して、特徴量記憶部33に記憶する。
なお、特徴量記憶部33に特徴量35aおよび特徴量35bを記憶するようにしたが、特徴量35aおよび特徴量35bの少なくともいずれかを記憶してもよい。また、特徴量35aおよび特徴量35bの情報を合成して1つの特徴量35として記憶するようにしてもよい。
特徴量記憶部33は、ハードディスク装置(HDD)や半導体メモリなどの公知の記録媒体から選択したものを用いることができる。
照合部34は、特徴量記憶部33に記憶された特徴量35と特徴量抽出部32で抽出された照合特徴量36とを比較して、照合する。
以上のように、本発明の第2の実施の形態における画像照合装置40のよれば、特徴量抽出部31は、波長情報の異なる2つの画像の画像特徴情報に基づいて認証のための特徴量35を抽出し、特徴量記憶部33に格納することができる。また、特徴量抽出部32も、同様に、波長情報の異なる2つの画像の画像特徴情報に基づいて照合特徴量36を生成することができる。
このため、例えば形状の特徴抽出には拡散反射の大きい赤色の波長情報の画像、テクスチャおよび鏡面反射の特徴抽出には拡散反射の小さい青色の波長情報の画像を使用することができ、画像特徴の抽出精度を高めた特徴量35を抽出することができる。照合部34では、画像特徴の抽出精度の高い特徴量35および照合特徴量36を使って照合することができるため、照合精度を高めることができる。
なお、本発明の実施の形態2における画像照合装置40は、形状、テクスチャを認証に用いる特徴量として抽出し、特徴量記憶部33に格納したが、これに限定されるものではない。被写体21の特徴を表す情報であれば同様に効果を発揮することができる。例えば、グラフマッチ法や、変換対象からウェーブレット波形を利用し、その波形がもつ特徴(周波数成分など)のみを取り出す方法や、信号解析や画像圧縮に用いられる手法であるガボールウェーブレット変換や、肌の反射係数などを用いることが可能である。特徴量をのデータを特徴量記憶部33に格納するようにしたことで、その必要な記憶容量を少なくすることができ、装置全体の小型化や低コスト化を図ることができる。また、特徴量の照合は画像全体を行うものでないため、演算負荷を軽減でき、CPU(中央処理装置)などの負担を軽減することができる。
また、本発明の実施の形態における画像照合装置1、40は、被写体21の顔画像を取得し、合成画像や登録照合画像を作成する場合について説明してきたが、被写体21は立体形状をもつ立体物であればよく、本発明の実施の形態における上述した効果を奏するものであり、例えば、自動車や列車や自転車などの乗り物、荷物、植物、動物、人体の血管、静脈パターンなどの立体物にも応用することができる。
以上述べたように、本発明によれば、波長情報が異なる複数の画像の画像特徴情報を合成および照合の各処理に利用可能にして精度の良い立体物の照合を可能にすることができるので、入力された2次元画像とあらかじめ記録された2次元画像とを比較照合する画像照合装置に関し、特に画像照合に用いる画像合成装置およびそれを用いた画像照合装置ならびに画像合成方法などとして有用である。
本発明の実施の形態1における画像照合装置の構成を示すブロック図 赤色および青色の波長情報の画像の画像特徴を説明する説明図 同画像照合装置における照合の動作を示すフローチャート 同画像照合装置における画像合成の動作を示すフローチャート 照明光の波長選択により得られる画像情報を比較する説明図 同画像照合装置における登録画像の一例を概念的に示す図 同画像照合装置における登録画像群の一例を概念的に示す図 同実施の形態における比較画像の一例を概念的に示す図 同画像照合装置における登録画像作成部の他の例における構成を示すブロック図 同画像照合装置における画像合成の他の例における動作を説明するためのフローチャート 本発明の実施の形態2における画像照合装置の基本構成を示すブロック図
符号の説明
1,40 画像照合装置
2 画像合成装置
3 撮像部
4 撮影波長制御部
5 照明制御部
6 照明部
7 光量判定部
8,80,90,100 登録画像群作成部
9 登録画像群記憶部
10 撮影装置
11 画像入力部
12 比較画像入力部
13,34 照合部
14 出力部
20 登録画像
30 登録画像群
31,32 特徴量抽出部
33 特徴量記憶部
35(35a,35b) 特徴量
36 照合特徴量
81 法線アルベド推定部
82 法線アルベド情報データベース
83 エラー成分推定部
84 エラー情報データベース
85 推定部
86,88,94 画像合成部
87 テクスチャ推定部
91 回転部
92 反射成分算出部
93 2次元画像生成部
310 第1特徴量抽出部
311 第2特徴量抽出部

Claims (12)

  1. 被写体の第1の画像から異なった照明条件における前記被写体の第2の画像を合成する画像合成装置であって、
    前記被写体の波長情報が異なる複数の前記第1の画像を入力する画像入力部と、
    前記画像入力部で入力された複数の前記第1の画像のうち、前記波長情報が異なる少なくとも2つの画像の画像特徴情報に基づいて前記第2の画像を合成するための光学情報の推定を行う推定部と、
    前記推定部の推定結果に基づいて前記第2の画像を合成する画像合成部と、
    を備えたことを特徴とする画像合成装置。
  2. 前記第1の画像は人物の顔画像であることを特徴とする請求項1に記載の画像合成装置。
  3. 前記推定部は、赤色と青色との波長情報の画像の画像特徴情報に基づいて前記第2の画像を合成するための光学情報の推定を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像合成装置。
  4. 前記推定部により、前記光学情報の推定を前記被写体の3次元の形状または反射率を用いて行う場合には、赤色の波長情報の画像を用いることを特徴とする請求項3に記載の画像合成装置。
  5. 前記推定部により、前記光学情報の推定を前記被写体のテクスチャ情報または鏡面反射情報を用いて行う場合には、青色の波長情報の画像を用いることを特徴とする請求項3に記載の画像合成装置。
  6. 前記被写体を照明する照明部と、
    前記照明部で照明された前記被写体を撮影し、波長情報が異なる複数の前記第1の画像を取得する撮像部と、
    前記照明部を制御する照明制御部と、
    複数の前記第1の画像の濃淡情報を判断し、判断結果を出力する光量判断部をさらに備え、
    前記照明制御部は、前記光量判断部の判断結果に応じて複数の前記第1の画像のうち、濃淡情報の光量が不足していると判断した画像に対しては、前記照明部の光量を上げることを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の画像合成装置。
  7. 前記照明部に拡散板を設けたことを特徴とする請求項6に記載の画像合成装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の画像合成装置と、
    前記画像合成装置で合成された登録画像群を記憶する登録画像群記憶部と、
    比較すべき比較画像を入力する比較画像入力部と、
    前記比較画像入力部から入力された比較画像と前記登録画像群記憶部に記憶された登録画像群とを照合する照合部とを備えたことを特徴とする画像照合装置。
  9. 被写体の波長情報が異なる複数の画像を入力する画像入力部と、
    前記画像入力部で入力された複数の前記画像のうち、前記波長情報が異なる少なくとも2つの画像の画像特徴情報に基づいて前記被写体を認証するための特徴量を抽出する特徴量抽出部と、
    前記特徴量を記憶する特徴量記憶部と、
    比較すべき比較画像を入力する比較画像入力部と、
    前記比較画像から前記特徴量と照合するための照合特徴量を抽出し、前記照合特徴量と前記特徴量とを照合する照合部と、
    を備えたことを特徴とする画像照合装置。
  10. 前記特徴量抽出部は、前記被写体の3次元の形状または反射率の推定を行う場合には赤色の波長情報の画像を用いて前記特徴量を抽出することを特徴とする請求項9に記載の画像照合装置。
  11. 前記特徴量抽出部は、前記被写体のテクスチャ情報または鏡面反射情報の推定を行う場合には青色の波長情報の画像を用いて前記特徴量を抽出することを特徴とする請求項9に記載の画像照合装置。
  12. 被写体の第1の画像から異なった照明条件における前記被写体の第2の画像を合成する画像合成方法であって、
    前記被写体の波長情報が異なる複数の前記第1の画像を入力する画像入力ステップと、
    前記画像入力ステップで入力された複数の前記第1の画像のうち、前記波長情報が異なる少なくとも2つの画像の画像特徴情報に基づいて前記第2の画像を合成するための光学情報の推定を行う推定ステップと、
    前記推定ステップの推定結果に基づいて前記第2の画像を合成する画像合成ステップ部と、
    を備えたことを特徴とする画像合成方法。
JP2007064767A 2007-03-14 2007-03-14 画像合成装置およびそれを用いた画像照合装置ならびに画像合成方法 Pending JP2008225971A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007064767A JP2008225971A (ja) 2007-03-14 2007-03-14 画像合成装置およびそれを用いた画像照合装置ならびに画像合成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007064767A JP2008225971A (ja) 2007-03-14 2007-03-14 画像合成装置およびそれを用いた画像照合装置ならびに画像合成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008225971A true JP2008225971A (ja) 2008-09-25

Family

ID=39844495

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007064767A Pending JP2008225971A (ja) 2007-03-14 2007-03-14 画像合成装置およびそれを用いた画像照合装置ならびに画像合成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008225971A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010087162A1 (ja) * 2009-01-27 2010-08-05 日本電気株式会社 カラー画像処理方法、カラー画像処理装置および記録媒体
WO2010104181A1 (ja) * 2009-03-13 2010-09-16 日本電気株式会社 特徴点生成システム、特徴点生成方法および特徴点生成プログラム
JP2013114594A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Toshiba Corp 個人画像データ取得装置及び個人画像データ取得方法
WO2014102878A1 (ja) * 2012-12-27 2014-07-03 パナソニック株式会社 画像処理装置及び画像処理方法

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8705855B2 (en) 2009-01-27 2014-04-22 Nec Corporation Color image processing method, color image processing device, and color image processing program
JP5648483B2 (ja) * 2009-01-27 2015-01-07 日本電気株式会社 カラー画像処理方法、カラー画像処理装置およびカラー画像処理プログラム
JPWO2010087162A1 (ja) * 2009-01-27 2012-08-02 日本電気株式会社 カラー画像処理方法、カラー画像処理装置およびカラー画像処理プログラム
WO2010087162A1 (ja) * 2009-01-27 2010-08-05 日本電気株式会社 カラー画像処理方法、カラー画像処理装置および記録媒体
JPWO2010104181A1 (ja) * 2009-03-13 2012-09-13 日本電気株式会社 特徴点生成システム、特徴点生成方法および特徴点生成プログラム
JP5505409B2 (ja) * 2009-03-13 2014-05-28 日本電気株式会社 特徴点生成システム、特徴点生成方法および特徴点生成プログラム
US8744144B2 (en) 2009-03-13 2014-06-03 Nec Corporation Feature point generation system, feature point generation method, and feature point generation program
WO2010104181A1 (ja) * 2009-03-13 2010-09-16 日本電気株式会社 特徴点生成システム、特徴点生成方法および特徴点生成プログラム
JP2013114594A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Toshiba Corp 個人画像データ取得装置及び個人画像データ取得方法
WO2014102878A1 (ja) * 2012-12-27 2014-07-03 パナソニック株式会社 画像処理装置及び画像処理方法
JP6044909B2 (ja) * 2012-12-27 2016-12-14 パナソニックIpマネジメント株式会社 画像処理装置及び画像処理方法
JPWO2014102878A1 (ja) * 2012-12-27 2017-01-12 パナソニックIpマネジメント株式会社 画像処理装置及び画像処理方法
US9652662B2 (en) 2012-12-27 2017-05-16 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Image processing device and image processing method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Yamaguchi et al. High-fidelity facial reflectance and geometry inference from an unconstrained image
JP4140619B2 (ja) 画像合成装置およびそれを用いた画像照合装置ならびに画像合成方法
Farid Image forgery detection
Blanz et al. Fitting a morphable model to 3D scans of faces
Dror et al. Statistical characterization of real-world illumination
JP4925097B2 (ja) 顔のバイリニアモデルを生成する方法
JP6607755B2 (ja) 生体撮影装置および生体撮影方法
WO2021164759A1 (en) Three-dimensional facial reconstruction
JP2007226441A (ja) 顔照合装置
JP5170094B2 (ja) なりすまし検知システム、なりすまし検知方法およびなりすまし検知用プログラム
JP2007058393A (ja) 認証装置、認証方法及びプログラム
Papatheodorou et al. Evaluation of 3D face recognition using registration and PCA
JP2008225971A (ja) 画像合成装置およびそれを用いた画像照合装置ならびに画像合成方法
EP3885982A2 (en) Hand biometrics system and method using digital fingerprints
JP2008225970A (ja) 画像合成装置およびそれを用いた画像照合装置ならびに画像合成方法
JP4141090B2 (ja) 画像認識装置、陰影除去装置、陰影除去方法及び記録媒体
Singh et al. Performance enhancement of 2D face recognition via mosaicing
Sun et al. Multimodal face spoofing detection via RGB-D images
WO2020181465A1 (en) Device and method for contactless fingerprint acquisition
JP5244345B2 (ja) 顔認証装置
JP6783928B2 (ja) 情報処理装置および法線情報取得方法
Li et al. Exploring face recognition by combining 3D profiles and contours
Chang et al. Image Forgery Using An Enhanced Bayesian Matting Algorithm
Hsu et al. A hybrid algorithm with artifact detection mechanism for region filling after object removal from a digital photograph
JP2004021373A (ja) 物体及び光源情報推定方法並びに物体及び光源情報推定装置