JP2008223311A - カッタビットの摩耗検出装置 - Google Patents

カッタビットの摩耗検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008223311A
JP2008223311A JP2007062250A JP2007062250A JP2008223311A JP 2008223311 A JP2008223311 A JP 2008223311A JP 2007062250 A JP2007062250 A JP 2007062250A JP 2007062250 A JP2007062250 A JP 2007062250A JP 2008223311 A JP2008223311 A JP 2008223311A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wear
bit
detection
detection line
wear member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007062250A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Nakane
隆 中根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP2007062250A priority Critical patent/JP2008223311A/ja
Publication of JP2008223311A publication Critical patent/JP2008223311A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
  • Earth Drilling (AREA)

Abstract

【課題】安価で、誤検出なく、ハンドリングが良く、地下水の少ない地山でも確実に検出でき、故障・破損時には容易に交換できるカッタビットの摩耗検出装置を提供する。
【解決手段】ビット本体21の反切羽側の底面23から切羽側に向かってビット本体21に形成された収容穴40と、収容穴40に挿抜可能に形成されビット本体21の摩耗と共に摩耗する材質で且つ導電材質からなる摩耗部材50と、摩耗部材50を収容穴40の内部に挿入した状態でビット本体21に固定すると共にその固定を解除するための固定解除手段60と、一端が摩耗部材50の所定位置に装着され他端が収容穴40から引き出された検知線70と、検知線70の他端と摩耗部材50との間の抵抗を測定するための抵抗値測定手段80とを備えたもの。
【選択図】図1

Description

本発明は、トンネル掘進機に切羽を切削するために備えられるカッタビットの摩耗を検出する装置に関する。
トンネル掘進機の掘進に伴ってカッタビットが摩耗すると、掘削効率が悪化する。このため、カッタビットの摩耗を検出する種々の技術が知られている。
カッタビットの摩耗検出装置として、カッタビットの内部に埋設された油圧パイプと、油圧パイプの内部の油圧を検出する油圧センサとを備え、カッタビットの摩耗が進行して油圧パイプに穴があくと油圧センサの検出値が零になることを利用したものが知られている。
また、カッタビットの背面部(反切羽側の端部)に超音波センサを取り付け、超音波センサから発射されてカッタビットの先端部(切羽側の端部)で反射する反射波を捉えることで、カッタビットの背面部から先端部までの距離を測定するようにしたものが知られている。
また、カッタビットの内部に形成された密閉空間内に一対の電極を配設しておき、カッタビットの摩耗によって密閉空間が外部と連通することにより一対の電極を地下水を介して導通させるようにしたものが知られている(特許文献1)。
特公昭62−27229号公報
上記油圧センサを用いたものでは、カッタビットが切羽を切削するときに生じる振動により、油圧パイプとカッタビットとの接続部や油圧パイプ同士の継ぎ目が緩み、油圧パイプに摩耗による穴あきが生じていないにも拘わらず、油圧センサの検出値が零となってしまう可能性がある。
上記超音波センサを用いたものでは、センサの特性に基づく検出不良等のトラブルが多く、また、超音波センサは高価でハンドリングが難しい。
上記電極を用いたものでは、地下水を介して導通を得ているため、地下水の少ない地山では検出が不確実となる。
また、上述した各種従来のものでは、上記油圧パイプや上記超音波センサや上記電極が故障・破損した場合、それらの交換について考慮されていなかった。
そこで、本発明の目的は、安価で、誤検出なく、ハンドリングが良く、地下水の少ない地山でも確実に検出でき、故障・破損時には容易に交換できるカッタビットの摩耗検出装置を提供することにある。
上記目的を達成するために第1の発明は、切羽を切削するカッタビットの摩耗を検出する装置であって、カッタビットを構成するビット本体の反切羽側の底面から切羽側に向かって上記ビット本体に形成された収容穴と、該収容穴に挿抜可能に形成され、上記ビット本体の摩耗と共に摩耗する材質で且つ導電材質からなる摩耗部材と、該摩耗部材を上記収容穴の内部に挿入した状態で上記ビット本体に固定すると共にその固定を解除するための固定解除手段と、一端が上記摩耗部材の所定位置に装着され他端が上記収容穴から引き出された検知線と、該検知線の上記他端と上記摩耗部材との間の抵抗を測定するための抵抗値測定手段とを備えたものである。
上記検知線を複数有し、各検知線の一端を上記摩耗部材に装着する上記所定位置が、各検知線毎に上記摩耗部材の切羽側から反切羽側への方向において異なっていることが好ましい。
第2の発明は、切羽を切削するカッタビットの摩耗を検出する装置であって、カッタビットを構成するビット本体の反切羽側の底面から切羽側に向かって上記ビット本体に形成された収容穴と、該収容穴に挿抜可能に形成され、上記ビット本体の摩耗と共に摩耗する材質からなる摩耗部材と、該摩耗部材を上記収容穴の内部に挿入した状態で上記ビット本体に固定すると共にその固定を解除するための固定解除手段と、中間部分が上記摩耗部材の所定位置に巻き掛けられ両端が上記収容穴から引き出された検知線と、該検知線の両端の間の抵抗を測定するための抵抗値測定手段とを備えたものである。
上記検知線を複数有し、各検知線の中間部分を上記摩耗部材に巻き掛ける上記所定位置が、各検知線毎に上記摩耗部材の切羽側から反切羽側への方向において異なっていることが好ましい。
本発明に係るカッタビットの摩耗検出装置によれば、安価で、誤検出なく、ハンドリングが良く、地下水の少ない地山でも確実に検出でき、故障・破損時には容易に交換できる。
本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて説明する。
トンネル掘進機(シールド掘進機)は、掘進機本体と、掘進機本体の前部に配設され掘進方向に沿った軸廻りに回転駆動されるカッタフレームと、掘進機本体の内部に設けられセグメントをリング状に組み立てるエレクタと、掘進機本体の内部に設けられリング状に組み立てられたセグメントに反力を取って掘進機本体を前進させるシールドジャッキとを有している。カッタフレームには、切羽に対向するようにしてカッタビットが装着されている。カッタビットは、カッタフレームをシールドジャッキにより切羽に押し付けた状態で回転させることで、切羽に擦り付けられて切羽を切削し、摩耗する。このカッタビットの摩耗を検出するための装置を図1に示す。
図1に示すように、カッタフレーム10の切羽側の面11には、カッタビット20が装着されている。カッタビット20は、カッタフレーム10に溶接されるビット本体21と、ビット本体21に装着されて実質的に切羽を切削する超硬チップ22とから構成される。なお、図1のカッタビット20は、通常のカッタビットよりも高さが高く通常のビットに先立って切羽を切削する先行ビットであり、図1は、この先行ビット20に摩耗検出装置30を組み込んだ例を示すが、通常のビットに摩耗検出装置30を組み込むことも同様にして可能である。
本実施形態に係るカッタビット20の摩耗検出装置30は、ビット本体21の反切羽側の底面23から切羽側に向かって上記ビット本体21に形成された収容穴40と、収容穴40に挿抜可能に形成され、ビット本体21の摩耗と共に摩耗する材質で且つ導電材質からなる摩耗部材50と、摩耗部材50を収容穴40の内部に挿入した状態でビット本体21に固定すると共にその固定を解除するための固定解除手段60と、一端が摩耗部材50の所定位置に装着(半田付け)され他端が収容穴40から引き出された検知線70と、検知線70の他端と摩耗部材50との間の抵抗を測定するための抵抗値測定手段80とを備えている。なお、検知線70の一端の摩耗部材50への取付形態は、半田付けに限られず、ロウ付けやボルト取り付けでもよい。
図2に示すように、摩耗部材50は、ビット本体21と同等の摩耗性を有する導電性金属(例えばビット本体21と同材料:SS400)からなり、ビット本体21に形成された収容穴40に挿入される円柱状の摩耗部51(以下円柱部)と、円柱部51の下部に設けられたフランジ状の支持部52(以下フランジ部)とを備えている。フランジ部52は、固定解除手段60としてのボルト61によってカッタフレーム10に着脱可能に固定される。なお、固定解除手段60としては、上記ボルト61の他に、フランジ部52とカッタフレーム10とのスポット溶接を追加し、このスポット溶接部を切断して離脱するようにしてもよい。
フランジ部52には、その上面と下面とを貫通するようにしてボルト61の挿通孔62が形成され、カッタフレーム10及び/又はビット本体21には、ボルト61が螺合する雌ねじ63が形成されている。また、フランジ部52の上面には、フランジ部52の上面とカッタフレーム10の背面(反切羽側面)との間を止水するための環状シール53(Oリング等)が設けられ、カッタフレーム10には、摩耗部材50の円柱部51を通過させるための通過穴12が、ビット本体21の収容穴40の位置に合わせて形成されている。
摩耗部材50には、フランジ部52の底面から円柱部51の頂面まで貫通するように軸方向に縦穴55aが設けられていると共に、一端が縦穴55aに連通し他端が円柱部51の側面に開口するように径方向に横穴55b、55c、55dが設けられている。横穴55b、55c、55dは、円柱部51の頂面から円柱部51の軸方向に等間隔を隔てて複数(本実施形態では3個)設けられており、最も下部の横穴55dの開口の位置が、超硬チップ22の下端の位置(図1参照)より多少上方の位置となっている。なお、横穴55b、55c、55dは、等間隔でなくてもよい。
縦穴55a及び横穴55b〜55dには、複数の検知線70が配設されている。検知線70は、一端が縦穴55aの下端口から引き出され他端が縦穴55aの上端口から引き出されて円柱部51の頂面に半田付けされる第1検知線70aと、一端が縦穴55aの下端口から引き出され他端が上部の横穴55bの開口から引き出されて円柱部51の側面に半田付けされる第2検知線70bと、一端が縦穴55aの下端口から引き出され他端が中部の横穴55cの開口から引き出されて円柱部51の側面に半田付けされる第3検知線70cと、一端が縦穴55aの下端口から引き出され他端が下部の横穴55dの開口から引き出されて円柱部51の側面に半田付けされる第4検知線70dとからなる。これにより第1〜第4検知線70a〜70dの各半田付け部71a〜71dは、摩耗部材50の円柱部51の切羽側から反切羽側への方向において略等間隔の位置となる。但し、等間隔でなくともよい。
なお、第1〜第4検知線70a〜70dは、その中の何れか一つ又は二つを省略してもよく、摩耗の段階的進行を検出する必要がなければ一つが存在していればよい。また、摩耗の段階的進行を細かく検出するのであれば、横穴55b〜55dを4個以上に増やして、検知線70の数を増やしても構わない。
フランジ部52には、電線72が接続されている。
図3に示すように、電線72及び第1〜第4検知線70a〜70dは、カッタフレーム10の内部に設けられた格納管12又はカッタフレーム10の内部に形成された格納穴を挿通させて、カッタフレーム10の回転軸13の内部に形成された引き出し通路14を介し、回転軸13の後端面15から坑内に引き出されている。これにより、カッタフレーム10が回転すると、電線72及び第1〜第4検知線70a〜70dも一体的に回転するため、ロータリジョイントを用いなくても、電線72及び第1〜第4検知線70a〜70dが捩れることはない。回転軸13の後端面15には、蓋部材16が着脱自在に設けられる。なお、図3中、90は筒状のシールドフレーム、91は隔壁である。
図1、図2に示すように、電線72と第1〜第4検知線70a〜70dの何れか一つとの間には、カッタフレーム10の回転を停止させた状態で、抵抗値測定手段80が接続される。抵抗値測定手段80は、接続された検知線70(第1〜第4検知線70a〜70dの何れか)と電線72との間の電気抵抗を検出するものである。具体的には、抵抗値測定手段80は、接続された検知線70と電線72との間に電圧Vを加える電源81と、電流Iを測定する電流計82とを備え、電流計82の測定値(電流I)に基づいて、接続された検知線70と電線72との間の抵抗Rを求める(R=V/I)ものである。
なお、電線72及び第1〜第4検知線70a〜70dの一端を図3に示すように回転軸13の後端面15から坑内側に引き出すことなくカッタフレーム10の内部に露出させておき、カッタフレーム10の回転を停止して切羽を土留した後に作業員がカッタフレーム10の内部に進入して、電線72と第1〜第4検知線70a〜70dの何れか一つとの間に抵抗値測定手段80を接続するようにしてもよい。この場合、カッタフレーム10の内部に、電線72及び第1〜第4検知線70a〜70dの一端を覆うように形成された蓋部材を、着脱自在に設けることになる。
本実施形態の作用を述べる。
シールド掘進機による掘進を開始する前に、図3に示すカッタフレーム10の回転を停止した状態で、カッタフレーム10の回転軸13の後端面15に装着された蓋部材16を取り外し、図1、図2に示すように、電線72と第1検知線70aとの間に抵抗値測定手段80を接続し、電線72と第1検知線70aとの間の抵抗を測定しておく。摩耗部材50は導電性金属からなるため、測定される抵抗値は極めて小さい。
同様にして、電線72と第2検知線70bとの間の抵抗、電線72と第3検知線70cとの間の抵抗、電線72と第4検知線70dとの間の抵抗を夫々測定しておく。このとき、抵抗値が所定値以上に大きいときには、その検知線70の半田付け部71が外れていると判断できるので、図1のボルト61を取り外し、摩耗部材50をビット本体21の収容穴40から引き抜き、外れている半田付け部71の半田付けをやり直すか、或いは、新品のアッセンブリ(摩耗部材50に第1〜第4検知線70a〜70dを適正に組み込んだもの)と交換する。その後、図3の蓋部材16を回転軸13の後端面15に装着し、掘進を開始する。
所定距離(例えばカッタビット20が第1検知線70aの半田付け部71aの位置まで摩耗するとシミュレーションや計算によって予測される距離)の掘進後、カッタビット20の摩耗を検出するときには、図3に示すカッタフレーム10の回転を停止し、カッタフレーム10の回転軸13の後端面15に装着された蓋部材16を取り外し、電線72と第1検知線70aとの間に抵抗値測定手段80を接続し、電線72と第1検知線70aとの間の抵抗を測定する。測定された現在の抵抗値と掘進前に測定した抵抗値とを比較する。両抵抗値が略同じであれば、カッタビット20の摩耗が第1検知線70aの半田付け部71aまで至っておらず、半田付け部71aが摩耗部材50から外れていないと判断できる。
現在の抵抗値が掘進前の抵抗値よりも所定値以上大きければ、カッタビット20の摩耗が第1検知線70aの半田付け部71aまで至り、その半田付け部71aが切羽に当たって摩耗部材50から外れていると判断できる。このとき、切羽に地下水が存在していると、半田付け部71aが外れた第1検知線70aの端部と摩耗部材50の円柱部51とは、その地下水を介して導通することになるが、地下水を介した導通となるため、半田付け部71aを介した導通よりも抵抗値が所定値以上大きくなるわけである。また、地下水が非常に少ない場合(岩盤等)には、現在の抵抗値は、掘進前の抵抗値よりも極端に大きくなる。
カッタビット20の摩耗が第1検知線70aの半田付け部71aまで至っていると判断できる場合には、電線72と第2検知線70bとの間に抵抗値測定手段80を接続して、電線72と第2検知線70bとの間の抵抗を測定し、同様にして、カッタビット20の摩耗が第2検知線70bの半田付け部71bまで至っているか否か判断する。以下同様に、カッタビット20の摩耗が第2検知線70bの半田付け部71bまで至っていると判断できる場合には、電線72と第3検知線70cとの間の抵抗を検出し、カッタビット20の摩耗が第3検知線70cの半田付け部71cまで至っていると判断できる場合には、電線72と第4検知線70dとの間の抵抗を検出する。
これにより、カッタビット20の摩耗が、第1〜第4検知線70a〜70dの各半田付け部71a〜71dのどの部分にまで至ったか、判断できる。なお、各検知線70a〜70dは、半田付け部71a〜71d以外の部分が、絶縁層により被覆されていることは勿論である。
本実施形態によれば、電気抵抗が小さい状態から半田付け部71が外れることで電気抵抗が大きくなるという簡単な原理を利用してカッタビット20の摩耗を検出しているので、装置の故障が少なく、誤検出の可能性が極めて小さい。また、超音波センサ等の取り扱いに慎重を期す必要があるものを使用していないので、ハンドリングが良い。また、地下水の少ない地山でも多い地山でも、カッタビット20の摩耗を的確に検出できる。
また、現在の掘進距離では、シミュレーションや計算によれば明らかに摩耗しないと思われる検知線70の半田付け部71の位置までカッタビット20が摩耗していると判断された場合には、その検知線70の半田付け部71がカッタビット20の摩耗に起因することなく機械的に外れたと推定できる。その場合、カッタフレーム10の回転を停止して切羽を土留した後、作業員がカッタフレーム10の内部に進入し、ボルト61を弛めて摩耗部材50をビット本体21の収容穴40から引き抜き、外れている半田付け部71の半田付けをやり直すか、或いは、新品のアッセンブリと交換する。これにより、容易に修繕できる。
本発明の変形実施形態を図4に示す。
図4及び図1に示すように、この変形実施形態に係るカッタビットの摩耗検出装置は、カッタビット20を構成するビット本体21の反切羽側の底面23から切羽側に向かってビット本体21に形成された収容穴40と、収容穴40に挿抜可能に形成され、ビット本体21の摩耗と共に摩耗する材質からなる摩耗部材50と、摩耗部材50を収容穴40の内部に挿入した状態でビット本体21に固定すると共にその固定を解除するための固定解除手段60と、中間部分が摩耗部材50の所定位置に巻き掛けられ両端が収容穴40から引き出された検知線70a〜70dと、検知線70a〜70dの両端の間の抵抗を測定するための抵抗値測定手段80とを備えている。
この変形実施形態と前実施形態との相違点は摩耗部材50及び検知線70a〜70dであり、その他の収容穴40、固定解除手段60及び抵抗値測定手段80については変形実施形態と前実施形態とは略同様である。
略同様の構成要件について簡単に述べると、収容穴40は、それに挿入される摩耗部材50の摩耗部51が略四角柱状に形成されているので、それに合わせて断面四角状に形成されている。固定解除手段60は、ボルト61からなり、スポット溶接を追加してもよい。抵抗値測定手段80は、図1、図2に示すように、電源81と電流計82とを備えている。
次に相違する構成要件について説明すると、図4に示すように、摩耗部材50は、外形が略四角柱状であり、上部が階段状に形成されている。摩耗部材50は、カッタビット20のビット本体21と同等の摩耗性を有する材質(例えばビット本体21と同材料)からなり、前実施形態と異なり導電性を有していなくても構わない。摩耗部材50の階段状の各ステップ部56a〜56dには、長手方向に沿って保持溝57a〜57dが夫々形成されている。
各保持溝57a〜57dには、上から下に順に、第1検知線70a、第2検知線70b、第3検知線70c、第4検知線70dの中間部分が、巻き掛けられるようにして収容されている。これにより第1〜第4検知線70a〜70dの中間部分の摩耗部材50への巻き掛け位置は、摩耗部材50の切羽側から反切羽側への方向において略等間隔の位置となる。なお、等間隔でなくともよく、第1〜第4検知線70a〜70dは、その中の何れか一つ又は二つを省略してもよく、摩耗の段階的進行を検出する必要がなければ一つが存在していればよい。また、摩耗の段階的進行を細かく検出するのであれば、摩耗部材50に形成されるステップ部56を5個以上に増やして、検知線70の数を増やしても構わない。
第1〜第4検知線70a〜70dの両端は、摩耗部材50の側面に沿ってビット本体21の収容穴40から引き出され、図3に示すようにカッタフレーム10の内部に設けられた格納管12又はカッタフレームの内部に形成された格納穴を挿通させて、カッタフレーム10の回転軸13の内部に形成された引き出し通路14を介し、回転軸13の後端面15から坑内に引き出されている。坑内に引き出された第1〜第4検知線70a〜70dの内の何れかの検知線70の両端には、カッタフレーム10の回転を停止させた状態で、抵抗値測定手段80が接続される。
なお、第1〜第4検知線70a〜70dの一端を図3に示すように回転軸13の後端面15から坑内側に引き出すことなくカッタフレーム10の内部に露出させておき、カッタフレーム10の回転を停止して切羽を土留した後に作業員がカッタフレーム10の内部に進入して、第1〜第4検知線70a〜70dの内の何れかの検知線70の両端に抵抗値測定手段80を接続するようにしてもよい。この場合、カッタフレーム10の内部に、第1〜第4検知線70a〜70dの両端を覆うように形成された蓋部材を、着脱自在に設けることになる。
摩耗部材50に第1〜第4検知線70a〜70dの中間部分を巻き掛けた状態で各ステップ部56a〜56dには、モルタル等の充填部材57が載せられ、外形が四角柱状とされる。なお、摩耗部材50は、各ステップ部56a〜56dが形成された四角柱状の摩耗部51の他に、図2に示すフランジ部52と同様にカッタフレーム10に装着される支持部を有する。かかる摩耗部材50は、摩耗部51がカッタビット20の収容穴40に挿入され、支持部がボルト60によってカッタフレーム10に固定される。このとき、各ステップ部56a〜56dの長手方向(保持溝57a〜57dの長手方向)が、掘削方向A(カッタフレーム10の回転の接線方向)に一致される。
この変形実施形態の作用を述べる。
カッタビット20の摩耗が進行し、ビット本体21の収容穴40の頂部を覆っていた部分が摩耗すると、最上部のステップ部56aが切羽に露出し、第1検知線70aが切羽に当たって断線する。すると、第1検知線70aの両端の間の抵抗値が、前実施形態を同様に、断線前より大きくなるため、カッタビット20が最上部のステップ部56aの位置まで摩耗したと判断できる。
ここで、ステップ部56aにおける第1検知線70aの配設方向がカッタフレーム10の回転の接線方向Aに一致されており、且つ第1検知線70aが保持溝57aに収容されているので、第1検知線70aが断線せずにU字状のまま保持溝57aから外れることはなく、カッタフレーム10の回転に伴って切羽に擦られて確実に切断される。
カッタビット20の摩耗が更に進行すると、二番目に高いステップ部56bが切羽に当たり、第2検知線70bが断線する。このとき、充填部材57は、摩耗部材50と共に切羽に摺接し、摩耗部材50と共に摩耗する。
この変形実施形態においても、前実施形態と同様の作用効果を奏する。
本発明の別の変形実施形態を図5に示す。
この変形実施形態は、上述した図4に示す変形実施形態と略同様の構成となっており、図4に示すものにおいて摩耗部材50に形成されたステップ部56a〜56d及び充填部材57の代わりに、摩耗部材50に検知線70a〜70dの挿通孔58a〜58dを形成した点のみが、図4に示す変形実施形態と異なっている。
挿通孔58a〜58dは、摩耗部材50の切羽側から反切羽側に等間隔を隔てて複数(本実施形態では4個)形成されており、各挿通孔58a〜58dは、掘削方向Aに沿って形成されている。これら挿通孔58a〜58dには、第1〜第4検知線70a〜70dの中間部分が挿通され、第1〜第4検知線70a〜70dの両端はカッタビット20に形成された収容穴40から引き出されている。
この別の変形実施形態においても、上記各実施形態と同様の作用効果を奏する。
本発明の一実施形態に係るカッタビットの摩耗検出装置の側断面図である。 図1の摩耗検出装置の摩耗部材を示す斜視図である。 図1の摩耗検出装置及びカッタフレームを示す側断面図である。 変形実施形態を示す摩耗部材の斜視図である。 別の変形実施形態を示す摩耗部材の斜視図である。
符号の説明
10 カッタフレーム
20 カッタビット
21 ビット本体
23 底面
30 摩耗検出装置
40 収容穴
50 摩耗部材
60 固定解除手段
70 検知線
80 抵抗値測定手段

Claims (4)

  1. 切羽を切削するカッタビットの摩耗を検出する装置であって、
    カッタビットを構成するビット本体の反切羽側の底面から切羽側に向かって上記ビット本体に形成された収容穴と、
    該収容穴に挿抜可能に形成され、上記ビット本体の摩耗と共に摩耗する材質で且つ導電材質からなる摩耗部材と、
    該摩耗部材を上記収容穴の内部に挿入した状態で上記ビット本体に固定すると共にその固定を解除するための固定解除手段と、
    一端が上記摩耗部材の所定位置に装着され他端が上記収容穴から引き出された検知線と、
    該検知線の上記他端と上記摩耗部材との間の抵抗を測定するための抵抗値測定手段とを備えたことを特徴とするカッタビットの摩耗検出装置。
  2. 上記検知線を複数有し、
    各検知線の一端を上記摩耗部材に装着する上記所定位置が、各検知線毎に上記摩耗部材の切羽側から反切羽側への方向において異なっている請求項1に記載のカッタビットの摩耗検出装置。
  3. 切羽を切削するカッタビットの摩耗を検出する装置であって、
    カッタビットを構成するビット本体の反切羽側の底面から切羽側に向かって上記ビット本体に形成された収容穴と、
    該収容穴に挿抜可能に形成され、上記ビット本体の摩耗と共に摩耗する材質からなる摩耗部材と、
    該摩耗部材を上記収容穴の内部に挿入した状態で上記ビット本体に固定すると共にその固定を解除するための固定解除手段と、
    中間部分が上記摩耗部材の所定位置に巻き掛けられ両端が上記収容穴から引き出された検知線と、
    該検知線の両端の間の抵抗を測定するための抵抗値測定手段とを備えたことを特徴とするカッタビットの摩耗検出装置。
  4. 上記検知線を複数有し、
    各検知線の中間部分を上記摩耗部材に巻き掛ける上記所定位置が、各検知線毎に上記摩耗部材の切羽側から反切羽側への方向において異なっている請求項3に記載のカッタビットの摩耗検出装置。
JP2007062250A 2007-03-12 2007-03-12 カッタビットの摩耗検出装置 Pending JP2008223311A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007062250A JP2008223311A (ja) 2007-03-12 2007-03-12 カッタビットの摩耗検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007062250A JP2008223311A (ja) 2007-03-12 2007-03-12 カッタビットの摩耗検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008223311A true JP2008223311A (ja) 2008-09-25

Family

ID=39842241

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007062250A Pending JP2008223311A (ja) 2007-03-12 2007-03-12 カッタビットの摩耗検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008223311A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010068727A1 (en) * 2008-12-10 2010-06-17 Baker Hughes Incorporated Real time dull grading
CN102287199A (zh) * 2011-06-24 2011-12-21 北京市三一重机有限公司 盾构机用电流断电感应式多级磨损检测刀具
CN102352754A (zh) * 2011-07-08 2012-02-15 天津大学 基于丝栅式的盾构机刀具磨损量在线监测装置
CN102445143A (zh) * 2011-09-24 2012-05-09 北京市三一重机有限公司 检测器具磨损的装置及具有其的盾构机
CN103016013A (zh) * 2012-12-08 2013-04-03 牡丹江盾牌轮刷厂 报警式盾构机盾尾刷
WO2017004565A1 (en) * 2015-07-02 2017-01-05 Dash Llc Wear indication devices, and related assemblies and methods
CN106429299A (zh) * 2016-09-09 2017-02-22 湖北凯瑞知行科技有限公司 一种溜槽衬板磨损检测装置
US9624729B2 (en) 2008-12-10 2017-04-18 Baker Hughes Incorporated Real time bit monitoring
CN109037488A (zh) * 2018-08-21 2018-12-18 京东方科技集团股份有限公司 一种刮刀装置及其检测电路
CN111678422A (zh) * 2019-03-11 2020-09-18 三菱重工业株式会社 磨损传感器、磨损传感器装置、轴承及轴承的设置方法
JP2022514150A (ja) * 2018-10-08 2022-02-10 エス・エム・エス・グループ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 圧延スタンドにおけるロールの姿勢及び/又は位置を特定する装置及び方法
US11697121B2 (en) 2019-09-05 2023-07-11 Daniel J. Steed Wear liner retention devices, and related assemblies and methods

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9624729B2 (en) 2008-12-10 2017-04-18 Baker Hughes Incorporated Real time bit monitoring
WO2010068727A1 (en) * 2008-12-10 2010-06-17 Baker Hughes Incorporated Real time dull grading
CN102287199A (zh) * 2011-06-24 2011-12-21 北京市三一重机有限公司 盾构机用电流断电感应式多级磨损检测刀具
CN102352754A (zh) * 2011-07-08 2012-02-15 天津大学 基于丝栅式的盾构机刀具磨损量在线监测装置
CN102445143A (zh) * 2011-09-24 2012-05-09 北京市三一重机有限公司 检测器具磨损的装置及具有其的盾构机
CN103016013A (zh) * 2012-12-08 2013-04-03 牡丹江盾牌轮刷厂 报警式盾构机盾尾刷
US9724697B2 (en) 2015-07-02 2017-08-08 Dash Llc Wear indication devices, and related assemblies and methods
WO2017004565A1 (en) * 2015-07-02 2017-01-05 Dash Llc Wear indication devices, and related assemblies and methods
CN106429299A (zh) * 2016-09-09 2017-02-22 湖北凯瑞知行科技有限公司 一种溜槽衬板磨损检测装置
CN109037488A (zh) * 2018-08-21 2018-12-18 京东方科技集团股份有限公司 一种刮刀装置及其检测电路
CN109037488B (zh) * 2018-08-21 2021-04-23 京东方科技集团股份有限公司 一种刮刀装置及其检测电路
JP2022514150A (ja) * 2018-10-08 2022-02-10 エス・エム・エス・グループ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 圧延スタンドにおけるロールの姿勢及び/又は位置を特定する装置及び方法
JP7227365B2 (ja) 2018-10-08 2023-02-21 エス・エム・エス・グループ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 圧延スタンドにおけるロールの姿勢及び/又は位置を特定する装置及び方法
CN111678422A (zh) * 2019-03-11 2020-09-18 三菱重工业株式会社 磨损传感器、磨损传感器装置、轴承及轴承的设置方法
CN111678422B (zh) * 2019-03-11 2022-03-11 三菱重工业株式会社 磨损传感器、磨损传感器装置、轴承及轴承的设置方法
US11697121B2 (en) 2019-09-05 2023-07-11 Daniel J. Steed Wear liner retention devices, and related assemblies and methods

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008223311A (ja) カッタビットの摩耗検出装置
US8789890B2 (en) Abrasion detecting apparatus detecting abrasion of component of cutter head and tunnel boring machine including abrasion detecting apparatus
JP4970416B2 (ja) 地下水位の測定方法
US10435976B2 (en) Electrochemical well pipe cutting instrument
US11248429B2 (en) Downhole tool
JP4609783B1 (ja) 方位のわかるコアを採取する方法およびその装置
KR101367099B1 (ko) 지하매설물 확인용 카메라를 갖는 오거크레인 및 백호우용 굴착 스크류
BR112015024225B1 (pt) Aparelho de antena restaurável e método
JP5078964B2 (ja) 地下水位の測定方法
NO20140960A1 (no) Identifikasjonssendere for å bestemme kvernelevetid for et nedihullsverktøy og fremgangsmåter for å anvende disse
KR20140085221A (ko) 연약지반조사를 위한 회전식 지반시료수집장치
CN205778864U (zh) 可监控截齿基体磨损及转速的采煤机截齿装置
JP2018053573A (ja) 地盤掘削装置
JP2000204884A (ja) シ―ルド掘進機のカッタビット摩耗検知方法とその検知装置
JP2010203508A (ja) 管の引き抜き工具
CN220670831U (zh) 一种沙埋地液化石油气储罐泄漏检测工具
CN107761786B (zh) 一种用于深埋式土压力盒的安装工艺
JP5417232B2 (ja) 探査システム、シールド機及びシールド機の掘進工法
JP2009150144A (ja) 泥水管の摩耗検知装置及びスクリューコンベアの摩耗検知装置
JP2010025771A (ja) 地盤改良体の測定装置
JP7377096B2 (ja) 埋設金属管の防食装置及び埋設金属管の防食施工方法
JP2007177518A (ja) シールド掘進機における地中障害物探査装置と探査方法
CN219223867U (zh) 一种气泡水位计用探头绝淤装置
CN211824610U (zh) 一种水利工程水位测量装置
CN218240441U (zh) 一种检测基坑围护结构渗漏隐患的装置