JP2008221410A - 壁面間移動装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の壁面間移動装置は、壁面の両面に対して同時に押し付けられる二対の保持部1a,1aを有する第一移動部1と、第一移動部1に並設されるとともに壁面の両面に対して同時に押し付けられる二対の保持部2a,2aを有する第二移動部2と、第一移動部1及び第二移動部2に回動可能かつ伸縮可能に連結された一対のガイド部3と、第一移動部1及び第二移動部2の各々に配置されるとともに各保持部1a,2aを壁面に対して接触又は離間させる開閉手段4と、第一移動部1及び第二移動部2を近接又は離間可能に連結する伸縮手段5と、第一移動部1又は第二移動部2の位置を壁面に沿って移動させるスライド手段6と、を備えている。
【選択図】図1
Description
日本ロボット学会編 ロボット工学ハンドブック コロナ社出版(1990年) 378〜379頁
(2)伸縮手段5を作動させて第一移動部1を上昇(上方向に移動)させて、図3の二点鎖線の位置に移動させる。
(3)第一動部1の開閉手段4を作動させて支持部1aを壁面に押し付けて第一移動部1を壁面間で固定する。
(4) 第二移動部2の開閉手段4を作動させて支持部2aを壁面から離間させて第二移動部2の固定を解除する。
(5)伸縮手段5を作動させて第二移動部2を上昇(上方向に移動)させる。
(2)スライド手段6を作動させて第一移動部1を壁面に沿ってスライド(図の右方向に移動)させる。図の「a」の動作である。
(3)第一動部1の開閉手段4を作動させて支持部1aを壁面に押し付けて第一移動部1を壁面間で固定する。
(4) 第二移動部2の開閉手段4を作動させて支持部2aを壁面から離間させて第二移動部2の固定を解除する。
(5)スライド手段6を作動させて第二移動部2を壁面に沿ってスライド(図の右方向に移動)させて第一移動部1と垂直な位置に移動させる。図の「b」の動作である。
(2)スライド手段6を作動させて第一移動部1を壁面に沿ってスライド(図の右方向に移動)させる。図の「a」の動作である。
(3)第一動部1の開閉手段4を作動させて支持部1aを壁面に押し付けて第一移動部1を壁面間で固定する。
(4) 第二移動部2の開閉手段4を作動させて支持部2aを壁面から離間させて第二移動部2の固定を解除する。
(5)スライド手段6を作動させて第二移動部2を壁面に沿ってスライド(図の右方向に移動)させて第一移動部1と垂直な位置に移動させる。図の「b」の動作である。
(6)前記(1)〜(5)をもう1回繰り返して、第一移動部1及び第二移動部2をスライドさせる。図の「c」及び「d」の動作である。
(7)第二移動部2の開閉手段4を作動させて支持部2aを壁面に押し付けて第二移動部2を壁面間で固定する。
(8)伸縮手段5を作動させて第一移動部1を上昇(上方向に移動)させる。図の「e」の動作である。
(9)第一動部1の開閉手段4を作動させて支持部1aを壁面に押し付けて第一移動部1を壁面間で固定する。
(10)第二移動部2の開閉手段4を作動させて支持部2aを壁面から離間させて第二移動部2の固定を解除する。
(11)伸縮手段5を作動させて第二移動部2を上昇(上方向に移動)させる。図の「f」の動作である。
(12)前記(1)〜(11)の動作を繰り返し、図の「g」→「h」→「i」→「j」→「k」→「l」の順に動作させて壁面間移動装置を移動させる。
(2)スライド手段6を作動させて第一移動部1を壁面に沿ってスライド(図の右方向に移動)させる。図の「a」の動作である。
(3)第一動部1の開閉手段4を作動させて支持部1aを壁面に押し付けて第一移動部1を壁面間で固定する。
(4) 第二移動部2の開閉手段4を作動させて支持部2aを壁面から離間させて第二移動部2の固定を解除する。
(5)スライド手段6を作動させて第二移動部2を壁面に沿ってスライド(図の右方向に移動)させて第一移動部1と垂直な位置を通り越した位置に移動させる。図の「b」の動作である。
(6)第二移動部2の開閉手段4を作動させて支持部2aを壁面に押し付けて第二移動部2を壁面間で固定する。
(7)第一移動部1の開閉手段4を作動させて支持部1aを壁面から離間させて第一移動部1の固定を解除する。
(8)スライド手段6を作動させて第一移動部1を壁面に沿ってスライド(図の右方向に移動)させて第一移動部2と垂直な位置を通り越した位置に移動させる。図の「c」の動作である。
(9)第一動部1の開閉手段4を作動させて支持部1aを壁面に押し付けて第一移動部1を壁面間で固定する。
(10)第二移動部2の開閉手段4を作動させて支持部2aを壁面から離間させて第二移動部2の固定を解除する。
(11)スライド手段6を作動させて第二移動部2を壁面に沿ってスライド(図の右方向に移動)させて第一移動部1と垂直な位置を通り越した位置に移動させる。図の「d」の動作である。
(12)第二移動部2の開閉手段4を作動させて支持部2aを壁面に押し付けて第二移動部2を壁面間で固定する。
(13)第一移動部1の開閉手段4を作動させて支持部1aを壁面から離間させて第一移動部1の固定を解除する。
(14)スライド手段6を作動させて第一移動部1を壁面に沿ってスライド(図の右方向に移動)させて第二移動部2と垂直な位置に移動させる。図の「e」の動作である。
(15)第一動部1の開閉手段4を作動させて支持部1aを壁面に押し付けて第一移動部1を壁面間で固定する。
図6(A)に示した壁面間移動装置は、保持部1aを閉じた状態で、全長300mm、幅150mm、保持部1aを除く奥行80mm、自重60gである。また、搭載したサーボモータの最大トルクは9kgmであった。なお、センサには上述した実施形態と同様の光センサを用いた。
図6(B)に示した保持部1aの弾性毛1fには直径約1.25mmのナイロン線を使用した。ナイロン線のヤング率は530kg/mm2で、台板1gから弾性毛1fの先端までの高さは平均16.5mmとしたが、高さについては数mm程度のばらつきがある。また、弾性毛1fの傾斜角度は80°とし、5mm間隔で24本植え付けた。台板1fはメタクリル樹脂材質で、大きさは長さ50mm、幅20mm、厚さ3mmであり、底部を平らにするために厚さ0.5mmの塩化ビニル樹脂板を台板1bと同じ大きさに切って貼り付けた。
図示しないが、後述する実験に使用した壁面は、長さ1820mm、幅910mm、厚さ15mmのラワン合板を使用した。実験では壁面間隔を125mmに固定して行った。
図7に示したように、壁面間移動装置は、コンピュータに入力されたプログラムにしたがって、センサからの入力信号を取り込み、サーボモータの回転方向と回転時間を制御する。サーボモータは1個につき、右回転用と左回転用の2つの発振回路が必要であり、さらに、サーボモータには垂直上昇のための中立点用発振回路が必要である。また、サーボモータ用の発振回路はすべてタイマIC555を使用したディーティサイクル可変型方形波発振回路を用いており、発振周波数は300Hzである。
縦方向移動の制御方法は、始めに初期設定として、I/Oボードの8255を初期化して、コンピュータからの信号の入出力が行える状態にする。次に、下部を広げて壁面間移動装置を壁面間に固定する。センサからの入力信号により、壁面間移動装置の現在位置が黒白どちらにいるのか判断し、移動する方向を決めて、壁面間移動装置の上部を押し上げながら、上昇サイクルを行う。そして、またセンサからの情報を待つ、これを繰り返しながら壁面間移動装置を上昇させる。本制御は、黒白の検出ライン見つけるまでは、横移動するようになっており、離れた点から出発しても自分で目標のラインまで移動して追従動作を行うことができる。上昇は1サイクル30mm移動し、そのための所要時間は12秒であった。
縦方向移動動作と同じくI/Oボードの8255を初期化して、壁面間移動装置を静止させる。次に、センサからの入力信号により、壁面間移動装置の現在位置が黒の部分にいるときには、壁面間移動装置は降下するサブルーチンの動作を行い、白であれば壁面間移動装置は上昇する動作のサブルーチンを行うようにする。そして、センサで位置情報の検出を行い、検出信号をコンピュータのS値に入力する。ここで、S=0のときは、上部を下げ、S=1のときは、上部を上げながら横移動サイクルを行った後で、上部を閉じて検出の待機をする。この動作の繰り返しを行いながら横方向に移動する。プログラム上は、センサによる位置検出を得るために検出ラインまで上り、下りてから横移動動作を始めるようにしてあるが、4回サイクル分横方向移動すると、壁面間移動装置の自重の重さのため、下方に約1サイクル分下がってしまったので、1度上に上昇させる動作を行ってから、ずれないように横移動させた。
移動実験では、白い紙の上に黒い紙を重ね、その境目を目標の移動ラインとし、このラインに沿って移動する実験を行った。また、黒紙上では軌跡がわかりにくいので、センサの左側50mmの位置にクリップでペンを取り付けて、壁面間移動装置の移動軌跡を描くようにセットした。描かれた軌跡は右へ50mm移動させることにより、センサの軌跡とほぼ等しいことになる。かかる状況において、図8に示すように、(A)垂直上昇移動、(B)斜め上昇移動、(C)曲線移動、(D)水平移動の実験を行った。図8(B)に示す斜め上昇移動では、約30°の角度で上昇させた。また、図8(C)に示す曲線移動では、曲率半径R200mmでカーブさせ、編曲点における接線方向の角度が約40°となるようにS字状に移動させた。これらの図が示すように、本発明の壁面間移動装置では、壁面間を、垂直方向及び水平方向に自由に移動することができ、直進することもできるし、曲進することもできることが実証された。
1a 保持部
1b 枠体
1c 支持体
1d 支持枠
1e リンク
1f 弾性毛
1g 台板
2 第二移動部
2a 保持部
3 ガイド部
3a 内棒
3b 外管
4 開閉手段
4a,5a,6a サーボモータ
4b,5b,6b 回転板
4c,5c,6c リンク
5 伸縮手段
6 スライド手段
7 光センサ
Claims (6)
- 壁面と壁面の間を移動する壁面間移動装置であって、前記壁面の両面に対して同時に押し付けられる少なくとも一対の保持部を有する第一移動部と、該第一移動部に並設されるとともに前記壁面の両面に対して同時に押し付けられる少なくとも一対の保持部を有する第二移動部と、前記第一移動部及び前記第二移動部に回動可能かつ伸縮可能に連結されたガイド部と、前記第一移動部及び前記第二移動部の各々に配置されるとともに前記各保持部を壁面に対して接触又は離間させる開閉手段と、前記第一移動部及び第二移動部を近接又は離間可能に連結する伸縮手段と、前記第一移動部又は前記第二移動部の位置を前記壁面に沿って移動させるスライド手段と、を備えている、ことを特徴とする壁面間移動装置。
- 前記保持部は、台板と、該台板に植え込まれた複数の弾性毛とからなる、請求項1に記載の壁面間移動装置。
- 前記開閉手段は、前記第一移動部及び前記第二移動部に配置されたサーボモータと、該サーボモータの回転軸と前記各保持部とを連結するリンク機構とからなり、前記サーボモータ及び前記リンク機構を介して前記保持部を前記壁面に近接又は離間させる、請求項1又は2に記載の壁面間移動装置。
- 前記伸縮手段は、前記第二移動部に配置されたサーボモータと、該サーボモータの回転軸と前記第一移動部とを連結するリンク機構とからなり、前記サーボモータ及び前記リンク機構を介して前記第一移動部を前記第二移動部に近接又は離間させる、請求項1〜3のいずれかに記載の壁面間移動装置。
- 前記スライド手段は、前記第一移動部に配置されたサーボモータと、該サーボモータの回転軸と前記ガイド部とを連結するリンク機構とからなり、前記サーボモータ及び前記リンク機構を介して前記第一移動部を前記壁面に沿って前記第二移動部を中心に回動させる、請求項1〜4のいずれかに記載の壁面間移動装置。
- 前記第一移動部又は前記第二移動部の現在位置を把握する位置把握手段と、該位置把握手段の出力に基づいて前記開閉手段、前記伸縮手段又は前記スライド手段を制御する制御手段と、を備える、請求項1〜5のいずれかに記載の壁面間移動装置。
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