JP2008220361A - 骨芽細胞への分化誘導方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 間葉系幹細胞に存在する生物時計関連物質を細胞質から核に移行させることにより、骨芽細胞の分化誘導のスイッチが入ることを見いだし、そのスイッチは、細胞に非侵襲な光を短時間照射するより、入れることができるという知見を見いだした。
【選択図】 図9
Description
1.間葉系幹細胞
本発明では、間葉系幹細胞は、ヒトをはじめとする動物の骨髄や、脂肪組織から分離したものを利用できるが、すでに樹立された間葉系細胞株も好適に利用できる。たとえば、KUSA−A1株、KUSA−O株はC3H/Heマウスの骨髄由来の樹立された間葉系幹細胞であり、それぞれ理研セルバンクにてRCB2081、RCB1991と登録されており、理研セルバンクに申し込むと容易に入手可能な細胞である。
次に本発明で用いる光の波長域としては、可視光域のやや短波長側の領域、すなわち、350nm〜500nmの領域の光が好適で、これらの波長域の光を発振する装置が好適に使用できる。たとえば、488nmの波長のレーザ光を発振するアルゴンレーザや405nmの波長のレーザ光を発振するGaN系レーザ、442nmの波長のレーザ光を発振するヘリウム−カドミウムレーザ等である。上記の波長域のレーザ光を発振し、パワー密度を変化させることができるものであれば、細胞への照射量を調節できるので、より好適である。
細胞障害したかどうかを判定する方法は、既存の細胞障害活性の測定方法が利用できる。たとえば、間葉系幹細胞をあらかじめ51Crのような放射性同位元素やユーロピウムのような蛍光物質でラベルしておき、光の照射により細胞の細胞膜が傷害し、細胞内から漏れ出た51Crの量やユーロピウムを測定することで求めることができる。また、培地中にテトラゾリウム塩化合物であるMTTを添加し、細胞が生存しているならば、ミトコンドリア内にある脱水素酵素により青色の色素( ホルマザン) に還元される原理を利用したMTTアッセイにより算出することも可能である。その他、最近では細胞中のATP量をルシフェラーゼ発光法にて測定することで、細胞障害活性を測定することもできる。この方法では、ルシフェラーゼによる化学発光を測定するので少量の細胞でも測定が可能である点が、利点である。
KUSA−A1細胞及びKUSA−O細胞などの間葉系幹細胞を、デキサメタゾンを含む培地に一旦交換すると生物時計関連物質の遺伝子の発現がリセットされ、新たに誘導される(Science、289巻、2344−2347ページ、2000年)。従って、生物時計関連物質の発現と骨芽細胞への分化誘導の関係を調べるには、光を照射する前に、間葉系幹細胞をあらかじめデキサメタゾン含有培地で培養することが望ましい。
骨芽細胞への分化誘導の確認は、アルカリホスファターゼの測定、アリザリンレッドS染色、オステオカルシン免疫染色、von Kossa染色にて確認できる。また、脂肪細胞への分化誘導の有無に関しては、オイルレッドO染色で確認できる。以下、個々の方法について説明する。
アルカリホスファターゼは、細胞を染色する方法や細胞抽出物を用いた酵素反応の測定から求めることが可能である。このアルカリホスファターゼは、間葉系幹細胞が骨芽細胞への分化の過程の初期に生成されるタンパク質であり、このタンパク質が生成されることを確認すると分化が始まったことがわかる。細胞染色は、分化誘導した細胞をパラホルムアルデヒド等で固定し、その後細胞に沈着する水に不溶性の物質である、ニトロブルーテトラゾリウム塩(NBT)などを酵素の基質として用いて染色する方法である。基質となる色素は現在多数市販されており、いずれも好適に利用できる。一方、酵素反応の測定を行うには、細胞に各種溶解液を加えホモジナイズし、そのホモジナイズした細胞抽出液と基質となる水溶性のパラニトロフェニルリン酸を混合する。細胞抽出液中にアルカリホスファターゼが存在するとパラニトロフェニルリン酸がパラニトロフェノールへと脱リン酸化される。この生成したパラニトロフェノールの吸収を計測すれば、細胞内のアルカリホスファターゼの量を定量的に測定できる。
アリザリンレッドSはアリザリン分子の水酸基に隣接した水素をスルホン基に置換したナトリウムである。この色素は、金属イオンと結合する性質により生体内のカルシウム塩沈着部を染色するため、骨芽細胞形成の際に認められるカルシウムの沈着を調べるのに好適である。
オステオカルシンは、分化が進んだ骨芽細胞が生成するタンパク質であるため、骨芽細胞への分化が順調に進んでいることを確認するのに適したマーカーとなる。オステオカルシンは骨芽細胞で生成された後、ビタミンK依存性カルボキシラーゼによりγ-カルボキシグルタミン酸化(Gla化)される。このGla化オステオカルシンは、骨のハイドロキシアパタイトと結合して骨基質中に蓄積され骨形成に関与するため、Gla化したオステオカルシンを測定することは、骨形成の指標となり有用である。なお、オステオカルシンに対する抗体は各種市販されており、Gla化オステオカルシンに特異的なモノクローナル抗体を用いれば、骨芽細胞の分化度を確認することができる。
von Kossa染色は、骨芽細胞の分化の過程で生成する細胞外の基質に沈着するカルシウムの中で、リン酸カルシウムの沈着を検出する染色法である。骨形成に用いられるカルシウム成分はリン酸カルシウム(ヒドロキシアパタイト)である。アリザリンレッドSによる染色は、カルシウムの沈着を検出することができるが、骨形成につながるカルシウムかどうかを判定するには、von Kossa染色が好適である。
間葉系幹細胞は、骨芽細胞以外にも脂肪細胞にも分化することが知られている。脂肪細胞への分化が進んだかどうかは、オイルレッドO染色を行うことで判定できる。オイルレッドO染色は、脂肪前駆細胞から脂肪細胞への分化を確認する方法の一つに用いている。オイルレッドOは、アゾ色素の1種で、無極性・脂溶性であるため、脂肪細胞に触れると細胞内脂質(トリグリセリド)の溶媒に溶け込むことで、脂肪細胞が染色される。
生物時計関連物質の一つであるクリプトクロームを例に生物時計関連物質の細胞質内から核内への移動の確認の手法について説明する。クリプトクロームの局在性の確認は、免疫染色で行うことができる。すなわち、一次抗体としてクリプトクロームに特異的な抗体を用い、二次抗体に蛍光物質が標識された抗体を用いることで、細胞内のクリプトクロームが蛍光標識され、それを蛍光顕微鏡で調べることができる。蛍光標識物質としては、細胞核の染色と対比するため、細胞核の染色と異なる蛍光を発するものが好ましい。たとえば、細胞核をDAPI(diamidino―2―phenylindole)で染色すると、この色素は細胞核内のDNAに特異的に結合して紫外線照射によりと青色の蛍光を発するので、クリプトクロームは赤色の蛍光を発する、ローダミン、テキサスレッド、フィコエリスリン、Cy3等の色素で標識するのが好適である。
生物時計関連物質の発現の有無はRNA干渉を用いて検証することができる。すなわち、クリプトクロームなどの生物時計関連物質をコードするDNAから転写されるmRNAとsiRNAが結合することにより、タンパク質への翻訳を阻害する手法である。この手法を用いることにより、翻訳阻害を受け、細胞内にタンパク質がない状況下での骨芽細胞への分化誘導を調べ、両者の関係を明らかにすることができる。siRNAの配列は、発現抑制したいmRNAの開始コドンから、75塩基以上下流の最初のAAを見つけ、このAAに続く19塩基までとすることで設計することができる。なお、設計したsiRNAの配列が特異的な配列かどうかを確認するには、たとえば、NCBI( http://www.ncbi.nlm.nih.gov/) のBLAST−SEARCHを利用し、配列が目的遺伝子に対して特異的であることを確認することができる。
また、クリプトクロームは、細胞質から細胞核内に移行すると、負のフィードバックが働き、細胞質内のmRNAの発現が抑制されることが知られている。この現象は、細胞質内RNA量を比較することで確認できる。すなわち、細胞質に存在するトータルRNAをフェノール/クロロホルム抽出、プロテアーゼ処理、アルコール沈殿のステップで抽出する古典的な手法を用いても良いし、RNAqueous(登録商標)kit(Ambion製)のような市販のトータルRNA精製キットを用いて、細胞質内のRNAを抽出しても良い。細胞質内のRNAを抽出した後、DNAの混入によるエラーを防止するため、DNAを分解し、その後設計したプライマーとのリアルタイムPCRを行うことで、細胞質内の目的とする物質のmRNAの量を測定することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明するのに必要な、項目について説明してきたが、実際に間葉系幹細胞を分化誘導するには、以下のようなステップを行えばよい。
1.細胞の調製
間葉系幹細胞株のKUSA−A1細胞は、10%の牛胎児血清(FBS)が入ったDMEM培地で75cm2の培養フラスコで培養した。対数増殖期の細胞を、レーザ照射の前日に回収した。回収は、0.25%トリプシンで培養フラスコ底面からKUSA−A1細胞を浮遊させ、血球算定盤を用いて細胞数を計数し、10%FBS入りのDMEM培地を用いて1×107個/mLに調製し細胞浮遊液を得た。この細胞浮遊液を、96ウェルマルチプレート(ファルコン、日本BD製)に、100μL/ウェル分注し、37℃、5%CO2環境下のCO2インキュベータで一晩培養した。
レーザ照射の30分前に、前日にKUSA−A1細胞を分注した96ウェルマルチプレートをCO2インキュベータから取り出し、200nMのデキサメタゾン(和光純薬製、カタログ番号047−18863)を含有した10%FBS入りDMEM培地を100μL/ウェル添加し、デキサメタゾン濃度を100nMに調整し、生物時計関連遺伝子の発現をリセットした。30分後、GaN系レーザ照射装置(住友電気工業株式会社製VLM500)を用いて、パワー密度を100mW/cm2、200mW/cm2、300mW/cm2にし、おのおの24ウェルずつ、3分間照射した。なお、コントロールとして、24ウェルは、レーザ光を照射しなかった。なお、100mW/cm2で出力されるレーザ光のビーム径とプロファイルを図1に示す。レーザ光のビーム径は552μmで、そのプロファイルはガウシアン分布であることを確認した。
レーザ光照射終了後、各ウェルに入っているデキサメタゾン入りの培地をキャピラリーで吸引除去し、骨芽細胞分化誘導培地(10%FBS入りDMEM培地に10nMのデキサメタゾン、2mMのβ―グリセロールリン酸、50μg/mLのアスコルビン酸を添加したもの)を200μL/ウェル分注し、37℃、5%CO2環境下で5日間培養した。
コントロール及びレーザ光のパワー密度を100mW/cm2、200mW/cm2、300mW/cm2で照射したウェルおのおの3ウェルにつき、アリザリンレッドS染色を行った。5日培養したマルチプレートの培地を除去し、PBSで洗浄後、4%パラホルムアルデヒド−PBSで50μL/ウェル添加し、5分間静置することで細胞を固定した。次いで、アリザリンレッド染色液(コスモバイオ製)を50μL/ウェル加え、さらに5分間放置後、PBSで洗浄した。ついで、50倍の倒立型顕微鏡で観察し、アリザリンレッドSの沈着を測定した結果が、図2である。図2の円形状の黒色部がレーザ光照射部分であり、照射されたスポットのKUSA−A1細胞から産生されたカルシウムが、アリザリンレッドSで赤褐色(図では黒色)に染色された。なお、染色の強度は、100mW/cm2での照射に比べて200mW/cm2、300mW/cm2での照射の方が強かった。
コントロール及びレーザ光のパワー密度を100mW/cm2、200mW/cm2、300mW/cm2で照射したウェルおのおの3ウェルにつき、von Kossa染色を行った。5日培養したマルチプレートの培地を除去し、PBSで洗浄後、4%パラホルムアルデヒド−PBSで50μL/ウェル添加し、5分間静置することで細胞を固定した。次いで、染色液(シグマ製)を50μL/ウェル加え、さらに5分間放置後、蒸留水で洗浄した。次いで写真用現像液(5%チオ硫酸ナトリウム水溶液)を作用させ、濃黒褐色を呈する金属銀に還元発色させた。ついで、50倍の倒立型顕微鏡で観察し、リン酸カルシウム(ヒドロキシアパタイト)の沈着を測定した結果が、図3である。図3の円形状の黒色部がレーザ光照射部分であり、照射されたスポットのKUSA−A1細胞から、産生したリン酸カルシウムが沈着した部分が銀で染色された(図3では黒色)。なお、染色の強度は、100mW/cm2での照射に比べて200mW/cm2、300mW/cm2での照射の方が強かった。
コントロール及びレーザ光のパワー密度を100mW/cm2、200mW/cm2、300mW/cm2で照射したウェルおのおの3ウェルにつき、アルカリホスファターゼ染色を行った。5日培養したマルチプレートの培地を除去し、PBSで洗浄後、4%パラホルムアルデヒド−PBSで50μL/ウェル添加し、5分間静置することで細胞を固定した。次いで、Vector(R)−Black Alkaine Phosphatase Substrate Kit II(製番SK−5200、フナコシ製)を50μL/ウェル加え、さらに5分間放置後、PBSで洗浄した。ついで、50倍の倒立型顕微鏡で観察し、アルカリホスファターゼの作用により生じた黒色色素の沈着を測定した結果が、図4である。図4の円形状の黒色部がレーザ光照射部分であり、照射されたスポットのKUSA−A1細胞はアルカリホスファターゼの作用により、赤黒色の色素が沈着した。なお、染色の強度は、100mW/cm2での照射に比べて200mW/cm2、300mW/cm2での照射の方が強かった。
コントロール及びレーザ光のパワー密度を100mW/cm2、200mW/cm2、300mW/cm2で照射したウェルおのおの3ウェルにつき、オステオカルシン免疫染色を行った。5日培養したマルチプレートの培地を除去し、PBSで洗浄後、4%パラホルムアルデヒド−PBSで50μL/ウェル添加し、5分間静置することで細胞を固定した。固定した細胞を蒸留水で4倍に希釈したブロックエース溶液(大日本製薬製)を100μL/ウェル分注し、室温で1時間ブロッキングした。0.1%のTween20が入ったPBSで固定細胞を3回洗浄したのち、Gla化オステオカルシンに特異的な抗体(ウサギ由来、anti−mouse osteocalcin、LSL社製LB−4005)を50μL/ウェル分注し、室温で1時間反応させた。0.1%のTween20が入ったPBSで固定細胞を3回洗浄後、Cy3化抗ウサギ抗体(シグマ製)を50μL/ウェル分注し、さらに室温で1時間反応させた。0.1%のTween20が入ったPBSで固定細胞を3回洗浄したのち、50倍の蛍光倒立型顕微鏡で観察し、オステオカルシンを蛍光染色した結果が、図5である。図5の円形状の赤色部がレーザ光照射部分であり、照射されたスポットのKUSA−A1細胞はオステオカルシンの発現が認められ赤色に染色された。なお、染色の強度は、100mW/cm2での照射に比べて200mW/cm2、300mW/cm2での照射の方が強かった。
コントロール及びレーザ光のパワー密度を100mW/cm2、200mW/cm2、300mW/cm2で照射したウェルおのおの3ウェルにつき、オイルレッドO染色を行った。5日培養したマルチプレートの培地を除去し、PBSで洗浄後、4%パラホルムアルデヒド−PBSで50μL/ウェル添加し、5分間静置することで細胞を固定した。次いで、オイルレッドO染色液(0.5gのオイルレッドOを100mLのイソプロピルアルコールに溶解した液)を50μL/ウェル分注し、染色した。30分染色後、PBSで洗浄した。ついで、50倍の倒立型顕微鏡で観察し、オイルレッドO色素の沈着を測定した結果が、図6である。図6においても、図2〜5と同じような円形状の部分にレーザ光を照射したが、照射されたウェルと照射されていないウェルのKUSA−A1細胞ともに、オイルレッドOの沈着が認められず、青色レーザ光は、脂肪細胞への分化誘導のスイッチをいれないことがわかった。
1.細胞へのレーザ光照射
細胞障害活性は、以下のようにして求めた。すなわち、75cm2の培養フラスコで培養したCHO(pMAM−HSluc)細胞を、0.25%トリプシン処理により浮遊させ、10%FBS入りのDMEM培地を用いて1×107個/mLに調製し細胞浮遊液を調製した。この細胞浮遊液を、96ウェルマルチプレート(ファルコン、日本BD製)に、100μL/ウェル分注し、37℃、5%CO2環境下で一晩培養した。ついで、GaN系レーザ照射装置(住友電気工業株式会社製VLM500)を用いて、レーザ光のパワー密度を50mW/cm2、100mW/cm2、200mW/cm2、300mW/cm2、400mW/cm2にし、照射した。また照射時間は、1分間、3分間、5分間及び10分間と時間も変えて照射した。なお、各条件3ウェルずつ行い、コントロールとしてレーザ光を照射しないウェルも3ウェル作った。その後、37℃、5%CO2環境下で一晩培養した。
翌日、ルシフェラーゼ定量システム(ホモジニアス高感度タイプ)(プロメガ製)により、ルシフェラーゼ活性を測定した。その結果が、図7である。図7に示すように、50mW/cm2、100mW/cm2、150mW/cm2のパワー密度でレーザ光を照射する場合は、化学発光の強度が、500,000RTU以下となり、ルシフェラーゼ活性がコントロールと同程度であり、HSP70の発現が少なく、細胞にストレスがかかっておらず、細胞障害が認められなかった。しかし、300mW/cm2のパワー密度のレーザ光を10分間照射した場合や400mW/cm2のパワー密度のレーザ光を5分間以上照射した場合は、1,500,000RTU程度の強度となり、HSP70の強い発現が認められ、細胞に強いストレスがかかり、細胞障害が認められた。
1.siRNA設計
青色レーザ光でスイッチが入る分子がクリプトクロームであるかどうかを調べるため、クリプトクロームのsiRNAを用いて検証した。siRNAの配列はクリプトクロームのmRNAの配列を元に配列番号1の5'-GCAGACUGAAUAUUGAAAGTT-3'及び配列番号2の5'-GGCACUUACACGUUUGGAATT-3'をセンス鎖とする2種類のsiRNAを設計し、配列番号1及び配列番号2それぞれのセンス鎖、アンチセンス鎖及びそのアニーリングをAmbion inc.へ外注依頼した。
細胞の調製及びトランスフェクションは、以下の方法で行った。すなわち、75cm2の培養フラスコで培養したKUSA−A1細胞を、0.25%トリプシン処理により浮遊させ、10%FBS入りのDMEM培地を用いて1x105個/mLに調製し細胞浮遊液を調製した。この細胞浮遊液を、96ウェルマルチプレート(ファルコン、日本BD製)に、100μL/ウェル分注し、37℃、5%CO2環境下で一晩培養した。翌日、培地を吸引除去し、DME培地で1回洗浄した後、100μL/ウェルDME培地を添加した。 次に、前処理したsiRNAを20μMに調製し、DMEM培地で100倍希釈したものを90μL用意した。別途、トランスフェクション用のオリゴフェクタミン(Oligofectamine、Invitrogen社)3μLをDME培地で10μLに希釈し、室温で10分間静置した後、siRNAと軽く混合し、さらに室温で20分間静置することで、siRNAトランスフェクション溶液を調製した。20分後、各ウェルにsiRNAトランスフェクション溶液を1μL/ウェル分注し、37℃、5%CO2環境下で4時間静置し、その後FBSを10μL/ウェル加え、細胞へのトランスフェクションを完了した。
トランスフェクション後の細胞が入ったマルチプレートを37℃、5%CO2環境下のCO2インキュベータから取り出し、レーザ照射の30分前に、200nMのデキサメタゾン(和光純薬製、カタログ番号047−18863)を含有した10%FBS入りDMEM培地を100μL/ウェル添加し、デキサメタゾン濃度を100nMに調整し、生物時計関連遺伝子の発現をリセットした。30分後、GaN系レーザ照射装置(住友電気工業株式会社製VLM500)を用いて、パワー密度を100mW/cm2、200mW/cm2、300mW/cm2にし、3分間照射した。
レーザ光照射のあとの細胞培養は、実験例1と同様に行った。すなわち、レーザ光照射終了後、各ウェルに入っているデキサメタゾン入りの培地をキャピラリーで吸引除去し、骨芽細胞分化誘導培地(10%FBS入りDMEM培地に10nMのデキサメタゾン、2mMのβ―グリセロールリン酸、50μg/mlのアスコルビン酸を添加したもの)を200μL/ウェル分注し、37℃、5%CO2環境下で、5日間培養した。
コントロール及びレーザ光のパワー密度を100mW/cm2、200mW/cm2、300mW/cm2で照射したウェルおのおの3ウェルにつき、アリザリンレッドS染色を行った。5日培養したマルチプレートの培地を除去し、PBSで洗浄後、4%パラホルムアルデヒド−PBSで50μL/ウェル添加し、5分間静置することで細胞を固定した。次いで、アリザリンレッド染色液(コスモバイオ製)を50μL/ウェル加え、さらに5分間放置後、PBSで洗浄した。ついで、50倍の倒立型顕微鏡で観察し、アリザリンレッドSの沈着を測定した結果が、図8である。図8にあるように、クリプトクロームの発現を抑制するsiRNAを添加することで、レーザ光が照射された円形状の部分のKUSA−A1細胞であってもアリザリンレッドSで染色されなかった。
1.細胞の調製
間葉系幹細胞株のKUSA−A1細胞は、10%の牛胎児血清(FBS)が入ったDMEM培地で75cm2の培養フラスコで培養した。対数増殖期の細胞を、レーザ照射の前日に回収した。回収は、0.25%トリプシンで培養フラスコ底面からKUSA−A1細胞を浮遊させ、血球算定盤を用いて細胞数を計数し、10%FBS入りのDMEM培地を用いて1x107個/mLに調製し細胞浮遊液を得た。この細胞浮遊液を、96ウェルマルチプレート(ファルコン、日本BD製)に、100μL/ウェル分注し、37℃、5%CO2環境下のCO2インキュベータで一晩培養した。
レーザ照射の30分前に、前日にKUSA−A1細胞を分注した96ウェルマルチプレートをCO2インキュベータから取り出し、200nMのデキサメタゾン(和光純薬製、カタログ番号047−18863)を含有した10%FBS入りDMEM培地を100μL/ウェル添加し、デキサメタゾン濃度を100nMに調整し、生物時計関連遺伝子の発現をリセットした。30分後、GaN系レーザ照射装置(住友電気工業株式会社製VLM500)を用いて、パワー密度を100mW/cm2、200mW/cm2、300mW/cm2にし、おのおの3ウェルずつ、3分間照射した。
レーザ光照射終了後、各ウェルに入っているデキサメタゾン入りの培地をキャピラリーで吸引除去し、骨芽細胞分化誘導培地(10%FBS入りDMEM培地に10nMのデキサメタゾン、2mMのβ―グリセロールリン酸、50μg/mLのアスコルビン酸を添加したもの)を200μL/ウェル分注し、37℃、5%CO2環境下で5日間培養した。
5日培養したマルチプレートの培地を除去し、PBSで洗浄後、4%パラホルムアルデヒド−PBSで50μL/ウェル添加し、5分間静置することで細胞を固定した。固定した細胞を蒸留水で4倍に希釈したブロックエース溶液(大日本製薬製)を100μL/ウェル分注し、室温で1時間ブロッキングした。0.1%のTween20が入ったPBSで固定細胞を3回洗浄したのち、クリプトクロームに特異的な抗体(ウサギ由来、anti mouse cryptochrome1、Alpha Diagnostic社製cry11−A)を50μL/ウェル分注し、室温で1時間反応させた。0.1%のTween20が入ったPBSで固定細胞を3回洗浄後、Cy3化抗ウサギ抗体(フナコシ製)を50μL/ウェル分注し、さらに室温で1時間反応させた。0.1%のTween20が入ったPBSで固定細胞を3回洗浄し、クリプトクロームを蛍光染色した。次に、細胞核をDAPIで染色した。なお、DAPIは、メタノールで2mg/mLに調製した液を、PBSで1000倍希釈したものを細胞に適量のせ、5分間静置した。
1.細胞の調製
間葉系幹細胞株のKUSA−A1細胞は、10%の牛胎児血清(FBS)が入ったDMEM培地で75cm2の培養フラスコで培養した。対数増殖期の細胞を、レーザ照射の前日に回収した。回収は、0.25%トリプシンで培養フラスコ底面からKUSA−A1細胞を浮遊させ、血球算定盤を用いて細胞数を計数し、10%FBS入りのDMEM培地を用いて1x107個/mLに調製し細胞浮遊液を得た。この細胞浮遊液を、96ウェルマルチプレート(ファルコン、日本BD製)に、100μL/ウェル分注し、37℃、5%CO2環境下のCO2インキュベータで一晩培養した。
レーザ照射の30分前に、前日にKUSA−A1細胞を分注した96ウェルマルチプレートをCO2インキュベータから取り出し、200nMのデキサメタゾン(和光純薬製、カタログ番号047−18863)を含有した10%FBS入りDMEM培地を100μL/ウェル添加し、デキサメタゾン濃度を100nMに調整し、生物時計関連遺伝子の発現をリセットした。30分後、GaN系レーザ照射装置(住友電気工業株式会社製VLM500)を用いて、パワー密度を100mW/cm2にし、3分間照射した。
レーザ光照射終了後、各ウェルのデキサメタゾン入りの培地をキャピラリーで吸引除去し、骨芽細胞分化誘導培地(10%FBS入りDMEM培地に10nMのデキサメタゾン、2mMのβ―グリセロールリン酸、50μg/mLのアスコルビン酸を添加したもの)を200μL/ウェル分注し、37℃、5%CO2環境下で24時間培養した。
レーザ照射終了後24時間培養した細胞を回収し、RNAqueous(登録商標)キット(カタログ番号AM1912、Ambion製)を用いて、付属のインストラクション・マニュアルに従いトータルRNAを抽出した。また、比較対照として、レーザ未照射の細胞からも同様にトータルRNAを抽出した。なお、レーザ照射細胞から抽出したトータルRNA及びレーザ未照射の細胞から抽出したトータルRNAいずれにおいても、抽出物に混在するDNAを取り除くために、DNA分解酵素(DNaseI、タカラバイオ製、カタログ番号2215A)処理を行った。
リアルタイムPCR装置として、Smart Cycler II(タカラバイオ、SC200N)、PCRキットとして、SYBR ExScript RT−RCRキット(タカラバイオ製、カタログ番号RR053A)を用いてリアルタイムPCRを行った。PCRは、専用のチューブに、上記SYBR ExScript RT−RCRキット、配列番号1のクリプトクロームのsiRNAを加えて行った。なお、PCR開始前に15分間95℃に保持し、Taq DNAポリメラーゼを活性化した。PCRのヒートサイクルは、94℃で15秒→56℃で30秒→72℃で30秒を40回繰り返し行い、各サイクルの伸長反応後の蛍光色素の量を測定することでPCR産物の量を測定した。なお、レーザ照射と未照射の細胞のクリプトクロームのmRNAを正確に比較するため、各々の細胞のトータルRNA中の18Sリボゾーム蛋白質のmRNA量を求めて補正した。さらに、レーザ照射と未照射の細胞のクリプトクロームのmRNA量は、上記補正の後、スチューデントのt検定により有意水準1%で有意差検定を行った。その結果、図10に示されるように、レーザ照射した細胞の細胞質内のクリプトクロームのmRNAは、レーザ未照射の細胞の細胞質内のクリプトクロームのmRNAの量に比べて有意に低いことがわかり、クリプトクロームの細胞質から細胞核内への移行による負のフィードバック制御が働いていることを確認した。
Claims (6)
- 間葉系幹細胞の生物時計関連物質を細胞質から核へ移行させることにより、前記間葉系幹細胞を骨芽細胞へと分化誘導させる細胞の分化誘導方法。
- 前記間葉系細胞に対して光を照射することにより、前記生物時計関連物質を細胞質から核へ移行させることを特徴とする請求項1に記載の細胞の分化誘導方法。
- 前記光の照射は、波長350nm〜500nmの光を照射することを特徴とする請求項2に記載の細胞の分化誘導方法。
- 前記光の照射は、レーザ光を照射することを特徴とする請求項2または3に記載の細胞の分化誘導方法。
- 前記光の照射時間が、10分以下であることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の細胞の分化誘導方法。
- 前記生物時計関連物質がクリプトクロームであることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の細胞の分化誘導方法。
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