JP2008220064A - 直流電源装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成で、周囲温度環境の変化にも出力の変動を低減することができる直流電源装置を提供する。
【解決手段】フライバックトランス38をIPD39によりオンオフ駆動して負荷43に直流電力を供給し、IPD39の制御回路のトランジスタ48の動作を負荷43に流れる電流に相応した電圧を検出する検出回路52の検出電圧に応じて制御するもので、検出回路52を、抵抗51とともに、トランジスタ48と同一構造で、温度特性がトランジスタ48とほぼ同等なダイオード53の補正手段54で構成し、周囲温度環境の変化によりトランジスタ18のベース・エミッタ電圧VBEが変動しても、ダイオード53により検出回路52の検出電圧を変化させ、検出回路52の検出電圧を変動後のトランジスタ48のベース・エミッタ電圧VBEに対応させる。
【選択図】図3
【解決手段】フライバックトランス38をIPD39によりオンオフ駆動して負荷43に直流電力を供給し、IPD39の制御回路のトランジスタ48の動作を負荷43に流れる電流に相応した電圧を検出する検出回路52の検出電圧に応じて制御するもので、検出回路52を、抵抗51とともに、トランジスタ48と同一構造で、温度特性がトランジスタ48とほぼ同等なダイオード53の補正手段54で構成し、周囲温度環境の変化によりトランジスタ18のベース・エミッタ電圧VBEが変動しても、ダイオード53により検出回路52の検出電圧を変化させ、検出回路52の検出電圧を変動後のトランジスタ48のベース・エミッタ電圧VBEに対応させる。
【選択図】図3
Description
本発明は、例えばIPD(Intelligent Power Device)を使用した直流電源装置に関するものである。
最近、パワーデバイスとしてIPDが各分野に広く用いられるようになっており、発光ダイオードなどの発光素子の電源として、IPDを用いた直流電源装置が実用化されている。
図5は、従来のIPDを用いた直流電源装置の一例を示すもので、交流電源1がコンデンサ2、インピーダンス3を有するフィルタ回路4、トランス5を介して全波整流回路6の入力端子に接続され、この全波整流回路6の正負極の出力端子の間に平滑コンデンサ7が接続され、この平滑コンデンサ7両端には、フライバックトランス8及びスイッチング手段としてのIPD9が接続されている。フライバックトランス8は、1次巻線801及び2次巻線802を有し、2次巻線802には、図示極性のダイオード10と平滑コンデンサ11からなる整流平滑回路12が接続されている。IPD9は、ドレイン端子D、ソース端子S、コントロール端子EN及び電源端子BPを有するスイッチング電源用制御ICであり、ドレイン端子D、ソース端子Sの間に接続されるパワーMOSFETなどのスイッチング素子901と、このスイッチング素子901のオンオフを制御するPWM制御回路(パルス幅制御回路)902などが内蔵されている。また、IPD9は、スイッチング素子901を前記フライバックトランス8の1次巻線801に直列に接続され、PWM制御回路902によるスイッチング素子901のオンオフによりフライバックトランス8をスイッチング駆動する。なお、21は、IPD9の電源端子BPに接続された電源用コンデンサである。
フライバックトランス8の2次巻線802には、整流平滑回路12を介して発光ダイオード(LED)などの負荷13が接続されている。また、負荷13には、並列に抵抗14、負荷13への過電圧を防止するツェナーダイオード15及び抵抗16の直列回路が接続されている。さらにツェナーダイオード15と抵抗16の接続点には、抵抗17を介してトランジスタ18のベースが接続されている。このトランジスタ18は、エミッタを全波整流回路6の負極の出力端子に、コレクタをIPD9のコントロール端子ENにそれぞれ接続されている。トランジスタ18は、ベース・エミッタ電圧VBEによりIPD9のコントロール端子ENにPWM制御回路902のパルス幅制御のための電流を流すような制御を行う。トランジスタ18のベースとエミッタ間には、抵抗19が接続され、また、前記負荷13と抵抗16の接続点とトランジスタ18のエミッタの間には、抵抗20が接続されている。この抵抗20は、負荷13に対して直列に接続されており、負荷13に流れる電流に相応した電圧を検出し、この検出電圧によりトランジスタ18の動作を制御する。この場合、抵抗20の抵抗値は、前記検出電圧に応じたトランジスタ18の動作により負荷13に流れる電流Iが一定の値になるように設定されている。
このような直流電源装置は、交流電源1の交流電力が全波整流回路6で全波整流され、平滑コンデンサ7で平滑されてフライバックトランス8及びIPD9に供給される。この状態で、IPD9のPWM制御回路902の制御によるスイッチング素子901のオンオフによりフライバックトランス8がスイッチング駆動される。この場合、スイッチング素子901のオンでフライバックトランス8の1次巻線801に電流を流してエネルギーを蓄積し、スイッチング素子901のオフで、1次巻線801に蓄積したエネルギーを2次巻線802を通して放出し、整流平滑回路12を介して負荷13に直流電力を供給する。この場合、抵抗20両端に検出される電圧により、トランジスタ18の動作が制御され、IPD9のコントロール端子ENより引き抜かれる電流が制御され、負荷13に流れる電流Iは、一定に制御される。
特開2006−210835号公報
ところで、このような直流電源装置の負荷13として用いられる発光ダイオード(LED)は、照明用としても多方面に使用され、例えば、店舗用の照明器具に組み込まれるものがある。ところが、このような店舗用照明器具は、例えば、室内のような比較的安定した環境で使用されるとは限らず、例えば、店舗の外など周囲温度環境の変化の著しい場所で使用されることがある。このことは、例えば照明器具の周辺に発熱源などが近くにあるような場合も同様である。
このような場合、周囲温度の変化は、制御回路を構成するトランジスタ18にも影響を及ぼす。ところが、この種のトランジスタ18は、その温度特性により、周囲温度が変化すると、このとき温度変化によりベース・エミッタ電圧VBEを大きく変動する。このため、照明器具などの使用環境により周囲温度が大きく変化すると、トランジスタ18のベース・エミッタ電圧VBEの変動によりIPD9のコントロール端子ENから引き抜かれる電流が変動し、負荷13に流れる電流が変動する。つまり、トランジスタ18は、ベース・エミッタ電圧VBEの温度依存性が大きいため、周囲温度が変化すると、IPD9の出力が大きく変動してしまい、電源装置として所望する特性・動作を得ることができないという問題が生じる。
ここで、例えば、常温において、トランジスタ18のベース・エミッタ電圧VBE=0.8V、抵抗20の抵抗値R1=2Ωで、この抵抗20の両端に発生する電圧によりトランジスタ18の動作制御が行われているものとする。この場合、抵抗20に流れる電流は、0.4A(0.8V/2Ω)となり、この電流が負荷13に供給されている。ところが、周囲温度環境の変化によりトランジスタ18のベース・エミッタ電圧VBEが変動し、例えば、常温時より0.1V低下し、0.7Vになったとすると、抵抗20の抵抗値R1=2Ωはそのままなので、負荷13に流れる電流Iは、0.35A(0.7V/2Ω)となり、常温時と比べて12.5%も低下する。このことは、負荷13として発光ダイオードを適用している場合、周囲温度環境の変化により発光ダイオードに流れる電流が変化することであり、発光源として所望する明るさが得られないことがあるという問題が生じる。
従来、周囲温度環境の変化に対する対策を講じたものとして、特許文献1に示すように、DC−DCコンバータから発光部に供給される出力電流と出力電圧から消費電力を求め、この消費電力が所定の許容範囲に収まるようにDC−DCコンバータの出力を調整するようにしたものが開示されている。
ところが、かかる特許文献1のものは、出力電流及び出力電圧のそれぞれの検出値をフィードバックするフードバック回路を始め、これら検出値から消費電力を求め、さらに消費電力が所定の許容範囲に収まるように調整する制御回路が必要であり、装置全体の構成が大掛かりで高価になるという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、簡単な構成で、周囲温度環境の変化にも出力の変動を低減することができる直流電源装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、記スイッチング手段により駆動され交流電源の交流電力より直流電力を生成し負荷に供給する直流電力生成手段と、前記負荷に供給される直流電力を検出する検出手段と、前記検出手段により検出される検出信号に応じて前記スイッチング手段のスイッチング動作を制御する制御手段と、前記検出手段に設けられ、前記制御手段の温度特性を相殺するように前記検出手段の検出信号を補正する補正手段とを具備したことを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記補正手段を含む前記検出手段の温度特性を、前記制御手段の温度特性とほぼ同等にしたことを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記制御手段は、前記スイッチング手段のスイッチング動作を制御する半導体素子を有し、前記検出手段は、抵抗と、前記制御手段の前記半導体素子と同じ構造で温度特性がほぼ同等の半導体素子を有する補正手段を直列に接続したことを特徴としている。
本発明によれば、簡単な構成で、周囲温度環境の変化にも出力の変動を低減することができる直流電源装置を提供することを目的とする。
以下、本発明の実施の形態を図面に従い説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の直流電源装置が適用される照明器具について簡単に説明する。図1及び図2において、22は器具本体で、この器具本体22は、アルミニウムのダイカスト製のもので、両端を開口した円筒状をしている。この器具本体22は、内部を仕切り部材22a、22bにより上下方向に3分割され、下方開口と仕切り部材22aの間の空間は、光源部23に形成されている。この光源部23には、複数のLED23aと反射体23bが設けられている。複数のLED23aは、仕切り部材22a下面に設けられた円盤状の配線基板23cの円周方向に沿って等間隔に配置され実装されている。
まず、本発明の直流電源装置が適用される照明器具について簡単に説明する。図1及び図2において、22は器具本体で、この器具本体22は、アルミニウムのダイカスト製のもので、両端を開口した円筒状をしている。この器具本体22は、内部を仕切り部材22a、22bにより上下方向に3分割され、下方開口と仕切り部材22aの間の空間は、光源部23に形成されている。この光源部23には、複数のLED23aと反射体23bが設けられている。複数のLED23aは、仕切り部材22a下面に設けられた円盤状の配線基板23cの円周方向に沿って等間隔に配置され実装されている。
器具本体22の仕切り部材22aと22bの間の空間は電源室24に形成されている。この電源室24は、仕切り部材22a上部に配線基板24aが配置されている。この配線基板24aには、前記複数のLED23aを駆動するための本発明の直流電源装置を構成する各電子部品が設けられている。この直流電源装置と複数のLED23aは、リード線25により接続されている。
器具本体22の仕切り板22bと上方開口の間の空間は、電源端子室26に形成されている。この電源端子室26は、仕切り板22bに電源端子台27が設けられている。この電源端子台27は、電源室24の直流電源装置に商用電源の交流電力を供給するための端子台で、電絶縁性の合成樹脂で構成されたボックス27aの両面に電源ケーブル用端子部となる差込口27b、送りケーブル用端子部となる差込口27c及び電源線及び送り線を切り離すリリースボタン27dなどを有している。
図3は、このように構成された照明器具の電源室24に組み込まれる本発明の直流電源装置の概略構成を示している。
図3において、31は交流電源で、この交流電源31は、不図示の商用電源からなっている。この交流電源31には、コンデンサ32、インピーダンス33を有するフィルタ回路34、トランス35を介して全波整流回路36の入力端子が接続されている。この全波整流回路36は、交流電源31からの交流電力を全波整流した出力を発生する。
全波整流回路36の正負極の出力端子の間には、平滑コンデンサ37が接続され、この平滑コンデンサ37両端には、フライバックトランス38及びスイッチング手段としてのIPD39が接続されている。フライバックトランス38は、1次巻線381及び2次巻線382を有するもので、2次巻線382に、図示極性のダイオード40と平滑コンデンサ41からなる整流平滑回路42が接続されている。これらフライバックトランス38及び整流平滑回路42は、交流電源31からの交流電力より直流電力を生成する直流電力生成手段を構成している。IPD39は、ドレイン端子D、ソース端子S、コントロール端子EN及び電源端子BPを有するスイッチング電源用制御ICであり、ドレイン端子D、ソース端子Sの間に接続されるパワーMOSFETなどのスイッチング素子391と、このスイッチング素子391のオンオフを制御するPWM制御回路392などが内蔵されている。また、IPD39は、スイッチング素子391を前記フライバックトランス38の1次巻線381に直列に接続され、PWM制御回路392の制御によるスイッチング素子391のオンオフによりフライバックトランス38をスイッチング駆動する。なお、55は、IPDの電源端子BPに接続された電源用コンデンサである。
フライバックトランス38の2次巻線382には、上述した整流平滑回路42を介して負荷43(図2で述べたLED23aに相当)が接続されている。また、負荷43には、並列に抵抗44、ツェナーダイオード45及び抵抗46の直列回路が接続されている。ツェナーダイオード45は、負荷43にかかる過電圧を防止するものである。
さらにツェナーダイオード45と抵抗46の接続点には、抵抗47を介してトランジスタ48のベースが接続されている。このトランジスタ48には、PN接合の半導体素子が用いられている。また、トランジスタ48は、エミッタを全波整流回路36の負極の出力端子に、コレクタをIPD39のコントロール端子ENにそれぞれ接続されている。トランジスタ48は、制御手段としての制御回路49を構成するもので、ベース・エミッタ電圧VBEによりIPD39のコントロール端子ENにPWM制御回路392のパルス幅制御のための電流を流すような制御を行う。トランジスタ38のベースとエミッタ間には、抵抗50が接続され、また、前記負荷43と抵抗46の接続点とトランジスタ48のエミッタの間には、検出手段として検出回路52を構成する抵抗51と図示極性のダイオード53の直列回路が接続されている。
これら抵抗51とダイオード53の直列回路は、負荷43に対して直列に接続されており、負荷43に流れる電流に相応した電圧を検出し、この検出電圧によりトランジスタ18の動作を制御する。この場合、ダイオード53は、補正手段54を構成するもので、前記トランジスタ48と同じ構造のPN接合の半導体素子で、温度特性がほぼ同等のものが用いられる。つまり、ダイオード53を含む検出回路52の温度特性が前記トランジスタ48の温度特性とほぼ同等になるようにしている。また、抵抗51とダイオード53の直列回路の抵抗値は、前記検出電圧(抵抗51とダイオード53の直列回路の両端電圧)に応じたトランジスタ48の動作により負荷43に流れる電流Iが一定になるように設定されている。
このような直流電源装置は、交流電源31の交流電力が全波整流回路36で全波整流され、平滑コンデンサ37で平滑されてフライバックトランス38及びIPD39に供給される。この状態で、IPD39のPWM制御回路392によるスイッチング素子391のオンオフによりフライバックトランス38がスイッチング駆動される。
この場合、スイッチング素子391のオンでフライバックトランス38の1次巻線381に電流を流してエネルギーを蓄積し、スイッチング素子391のオフで、1次巻線381に蓄積したエネルギーを2次巻線382を通して放出し、整流平滑回路42を介して負荷43に直流電力を供給する。この場合、検出回路52の抵抗51とダイオード53の直列回路の両端より検出される電圧によりトランジスタ38の動作が制御され、IPD39のコントロール端子ENより引き抜かれる電流が制御され、負荷43に流れる電流Iは一定に制御される。
ここで、例えば、常温において、トランジスタ38のベース・エミッタ電圧VBE=0.8V、抵抗51の抵抗値R=1.25Ω、ダイオード53の順方向電圧が0.3Vで、これら抵抗51とダイオード53の直列回路の両端に発生する電圧(この場合、抵抗51両端に発生する0.5Vと、ダイオード53両端に発生する0.3Vによる0.8V)によりトランジスタ38の動作制御が行われているものとする。この場合、検出回路52に流れる電流Iは、0.4A((0.8V−0.3V)/1.25Ω)となり、この電流Iが負荷43に供給されている。
この状態で、周囲温度環境の変化によりトランジスタ38のベース・エミッタ電圧VBEが変動し、例えば、常温時より0.1V低下し、0.7Vになったとする。すると、抵抗51の抵抗値R=1.25Ωが、そのままなのに対し、トランジスタ38と同一構造で、ほぼ同様な温度特性を有するダイオード53は、トランジスタ38と同じだけ順方向電圧が低下し、0.2Vに変化する。これにより、抵抗51とダイオード53の直列回路の両端に発生する電圧(抵抗51両端に発生する0.5Vと、ダイオード53両端に発生する0.2Vによる0.7V)によりトランジスタ38は、ベース・エミッタ電圧VBE=0.7Vで動作が制御され、このとき負荷43に流れる電流Iは、0.4A(0.7V−0.2V)/1.25Ω)で、周囲温度環境が変化する前と同じ一定電流を流しつづけることができる。
なお、上述では、周囲温度環境の変化によりトランジスタ18のベース・エミッタ電圧VBEが変動して低下する例を述べたが、逆に周囲温度環境の変化によりベース・エミッタ電圧VBEが上昇した場合も、トランジスタ18とほぼ同等な温度特性を有するダイオード53の働きにより負荷43に流れる電流Iを一定にすることができる。
したがって、このようにすれば、フライバックトランス38をIPD39によりオンオフ駆動して負荷43に直流電力を供給し、IPD39を制御する制御回路のトランジスタ48の動作を、負荷43に流れる電流に相応した電圧を検出する検出回路52の検出電圧に応じて制御するようにしたもので、この検出回路52を、抵抗51とともに、前記トランジスタ48と同一構造の半導体素子で、温度特性がトランジスタ48とほぼ同等なダイオード53の補正手段54で構成し、仮に、周囲温度環境の変化によりトランジスタ18のベース・エミッタ電圧VBEが変動しても、ダイオード53の温度特性により検出回路52からの検出電圧を変化させ、検出回路52の検出電圧を変動後のトランジスタ48のベース・エミッタ電圧VBEに対応させるようにした。こうすることにより、トランジスタ48の温度特性を、ダイオード53により相殺することができるので、周囲温度環境の変化に関係なく負荷13である発光ダイオードに流れる電流を常に同じにすることができ、発光源としての発光ダイオードに常に所望する明るさを維持することができる。
また、検出回路52は、補正手段54として抵抗51に直列にダイオード53を接続する構成であり、回路構成を簡単にできるので、装置をコンパクト化できるとともに、価格的にも安価にできる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、直流電力生成手段としてフライバックトランスを使用し、このフライバックトランスをIPDによりスイッチング駆動するようにしたが、この第2の実施の形態では、コイルを有するチョッパー方式を採用している。
第1の実施の形態では、直流電力生成手段としてフライバックトランスを使用し、このフライバックトランスをIPDによりスイッチング駆動するようにしたが、この第2の実施の形態では、コイルを有するチョッパー方式を採用している。
図4は、第2の実施の形態の概略構成を示すもので、図3と同一部分には同符号を付している。
この場合、平滑コンデンサ37両端には、図示極性のダイオード56とIPD39が接続されている。また、ダイオード56の両端にコイル57と平滑コンデンサ58の直列回路が接続されている。さらに、平滑コンデンサ58の両端に、負荷43と補正手段54を有する検出回路52が接続されている。ここでの補正手段54を有する検出回路52は、第1の実施の形態で述べたのと同様なものである。また、ダイオード56は、スイッチング素子391のオンの時にコイル57にエネルギーを蓄積するように電流の方向を決めるとともに、スイッチング素子391のオフの時にコイル57に蓄えられていたエネルギーを負荷43を通して還流させるためのものである。さらに負荷43には、平滑コンデンサ59が並列に接続されている。
この場合も、交流電源31の交流電力が全波整流回路36で全波整流され、平滑コンデンサ37で平滑されて直流電源として供給される。この状態で、IPD39スイッチング素子391のオンオフによりコイル57がスイッチング駆動される。
この場合、スイッチング素子391のオンで電流を流してエネルギーを蓄積し、オフで、に蓄積したエネルギーをコンデンサ58に蓄える。このコイル57がスイッチング駆動により、平滑コンデンサ59を介して負荷43に直流電力が供給される。この場合、検出回路52より検出される電圧により制御回路49の動作が制御され、IPD39のコントロール端子ENに流れる電流が制御され、負荷43に流れる電流Iが一定に維持される。
この状態から周囲温度環境の変化により制御回路49の出力が変化すると、この変化に応じて検出回路52の補正手段54も変化する。これにより、制御回路49の出力変化にともなう負荷43に流れる電流Iの変動も補正手段54により補正され、周囲温度環境の変化の影響を受けない一定電流を供給することができる。
したがって、このようにしても、第1の実施の形態と同様な効果が期待でき、周囲温度環境の変化に関係なく負荷13である発光ダイオードに流れる電流を一定に維持することができ、発光源として発光ダイオードに常に所望する明るさを得ることができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、実施段階では、その要旨を変更しない範囲で種々変形することが可能である。例えば、上述した実施の形態では、負荷43に流れる電流を常に一定にするように制御する定電流制御について述べたが、これに限らず、負荷43に印加する電圧を常に一定にするように制御する定電圧制御を適用したものでもよい。また、上述した実施の形態では、スイッチング手段にIPD39を使用し負荷43に流れる電流に応じてトランジスタ38の制御により、コントロール端子ENより引き抜かれる電流を制御するようにしたが制御シーケンスとしては、IPD39を使用したものに限らず他の方法も適用できる。さらに、上述した実施の形態では、負荷43として発光ダイオードの例を述べたか、他の直流負荷にも適用できる。さらに、上述した実施の形態では、交流電源31を備えたものを述べているが、交流電源31は、装置外部に設けられるものでもよい。さらに、上述した実施の形態では、ダイオード53を含む検出回路52の温度特性がトランジスタ48の温度特性とほぼ同等になるようにしているが、ここでのほぼ同等とは、全く温度特性が同じ場合は勿論、トランジスタ48の温度特性と同じような傾向の温度特性の場合も含むものとする。
さらに、上記実施の形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示されている複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出できる。例えば、実施の形態に示されている全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題を解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出できる。
22…器具本体、22a.22b…仕切り部材
23…光源部、23a…LED、23b…反射体
23c…配線基板、24…電源室、24a…配線基板
25…リード線、26…電源端子室
27…電源端子台、27a…ボックス
27b、27c…差込口、27d…リリースボタン
31…交流電源、32…コンデンサ、33…インピーダンス
34…フィルタ回路、35…トランス、36…全波整流回路
37…平滑コンデンサ、38…フライバックトランス
381…1次巻線、382…2次巻線
39…IPD、391…スイッチング素子
392…PWM制御回路、40…ダイオード
41…平滑コンデンサ、42…整流平滑回路
43…負荷、44、46,47、50、51…抵抗
45…ツェナーダイオード、48…トランジスタ
49…制御回路、52…検出回路、53…ダイオード
54…補正手段、56…ダイオード
57…コイル、58…コンデンサ
59…平滑コンデンサ
23…光源部、23a…LED、23b…反射体
23c…配線基板、24…電源室、24a…配線基板
25…リード線、26…電源端子室
27…電源端子台、27a…ボックス
27b、27c…差込口、27d…リリースボタン
31…交流電源、32…コンデンサ、33…インピーダンス
34…フィルタ回路、35…トランス、36…全波整流回路
37…平滑コンデンサ、38…フライバックトランス
381…1次巻線、382…2次巻線
39…IPD、391…スイッチング素子
392…PWM制御回路、40…ダイオード
41…平滑コンデンサ、42…整流平滑回路
43…負荷、44、46,47、50、51…抵抗
45…ツェナーダイオード、48…トランジスタ
49…制御回路、52…検出回路、53…ダイオード
54…補正手段、56…ダイオード
57…コイル、58…コンデンサ
59…平滑コンデンサ
Claims (3)
- スイッチング手段により駆動され交流電源の交流電力より直流電力を生成し負荷に供給する直流電力生成手段と、
前記負荷に供給される直流電力を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出される検出信号に応じて前記スイッチング手段のスイッチング動作を制御する制御手段と、
前記検出手段に設けられ、前記制御手段の温度特性を補償するように前記検出手段の検出信号を補正する補正手段と
を具備したことを特徴とする直流電源装置。 - 前記補正手段を含む前記検出手段の温度特性を、前記制御手段の温度特性とほぼ同等にしたことを特徴とする請求項1記載の直流電源装置。
- 前記制御手段は、前記スイッチング手段のスイッチング動作を制御する半導体素子を有し、前記検出手段は、抵抗と、前記制御手段の前記半導体素子と同じ構造で温度特性がほぼ同等の半導体素子を有する補正手段とを直列に接続したことを特徴とする請求項1記載の直流電源装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007054692A JP2008220064A (ja) | 2007-03-05 | 2007-03-05 | 直流電源装置 |
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JP2007054692A JP2008220064A (ja) | 2007-03-05 | 2007-03-05 | 直流電源装置 |
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2007
- 2007-03-05 JP JP2007054692A patent/JP2008220064A/ja active Pending
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