JP2008219397A - 電子式撮像システム - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルムカメラ制御用ワイヤレスコントローラと互換性のある、若しくは、フィルムカメラ制御用ワイヤレスコントローラと仕様や操作性が似ているワイヤレスコントローラにて撮像制御可能である電子式撮像システムを提供することである。
【解決手段】電子式撮像システムは、光学ブロック11と、イメージセンサ12と、タイミングジェネレータ15とを具備した電子式撮像装置と、ワイヤレスコントローラ17と、ワイヤレス信号受信機18とを具備したワイヤレスコントロールシステムを備えている。そして、前記タイミングジェネレータ15は、撮像レート目標値設定信号から所定のシステムクロックに同期した撮像レート制御信号を生成する撮像レート制御信号生成器13と、ロータリシャッタ開口角設定信号を変換して電子シャッタ制御信号を生成する電子シャッタ互換器14とを具備している。
【選択図】 図1

Description

本発明はワイヤレスコントローラにて制御可能である電子式撮像システムに関するものである。
動画像カメラを制御、調整及び監視する装置に関する技術が、例えば、下記特許文献1に開示されている。この特許文献1は、障害に強く、簡単、且つネットワーク対応の汎用的な動画像カメラ操作を実現し、移動ユニットによってその制御を様々な場所で行えるようにし、また、芸術上の自由を維持しながらも効率的なフィルム制作を可能にし、操作ユニットや設定ユニットの迅速、且つ自由に構成可能な接続を実現し、更には撮影されたフィルムシーケンスの全てのデータを、簡単にいつでも再現可能に画像と同期して記録作成できるようにすることを課題としている。
また、特許文献1に記載のカメラカセットは、フィルム装填されたフィルムマガジンであることがわかる。
更に、特許文献1には、動画像カメラを操作するためには、撮影前や撮影中に、例えば撮影周波数、セクタ絞り開度、アイリス絞り開度、対物レンズの焦点や焦点距離等、数多くのパラメータを設定したり変えたりしなければならない。その際、これらのパラメータのうちの幾つかをシーケンスプログラムにより互いに結合させるとの記載がある。
一方、下記特許文献2には、三脚で撮影する際、VTR一体型カメラに触れずにズーム動作や記録開始動作をさせることができ、制御コード変更か、複数種類の制御コードを内蔵させることにより、各社のVTR一体型カメラに対応した操作が可能なワイヤレス・リモートコントロール装置に関する技術が開示されている。
この特許文献2は、ワイヤレス・リモートコントロール装置は、三脚に脱着可能な構造を持つことを特徴としている。
特表2000−505265号公報 特開平8−163656号公報
近年、映画製作や動画コンテンツ制作に於いて、フィルムカメラから電子式カメラへの置き換えが所望されている。何故ならば、フィルムカメラによる撮像の場合は、フィルムを現像するまで撮像記録された映像が確認できない問題点があるからである。仮に、電子式カメラによる撮像であるならば、撮像記録された映像が、撮像現場にて適時に目視確認することが可能である。
電子式カメラへの置き換えが所望されている、その他の理由については、フィルム現像費用や、現像したフィルムのデジタルスキャンニングコスト等、電子式カメラによる撮像よりも、フィルムカメラによる撮像の方がコスト的な負担が大きいという問題点が挙げられる。また、電子式カメラによる撮像であれば、フィルム現像費用や、現像したフィルムのデジタルスキャンニング費用などは不要となる。
しかしながら、従来技術による電子式カメラにも課題は残っており、フィルムカメラから電子式カメラへの置き換えについては、かなり限定的な実施状況であるのが現状である。
先ず、フィルムカメラから電子式カメラへの置き換えについての課題には、例えば、フィルムカメラ専門のカメラマンにとって、使い慣れているフィルムカメラ制御用ワイヤレスコントローラを流用するか、または、フィルムカメラ制御用ワイヤレスコントローラと仕様や操作性が似ているワイヤレスコントローラにて、電子式カメラを操作したいという撮像制御操作性の課題がある。
また、電子式カメラにはフィルムが不用であるのと、フィルム送出駆動用のDCモータが搭載されていないとの理由から、従来技術による電子式カメラでは、DCモータ特性による滑らかな撮像レート(撮像のフレームレート)の変化特性を得ることはできない。
それが故に、2つ目の課題には、電子式カメラによる撮像であっても、映画フィルム等で見られるような滑らかでメリハリのついたスロー再生映像を得たいという映像特性上の課題がある。
前述した課題に対して、前記特許文献1に記載の、動画像カメラを制御、調整及び監視する装置は、リモートコントロールモジュール(ワイヤレスコントローラ)を構成の中に有し、撮影前や撮影中に撮影周波数(撮像レート)、回転形絞りディスク(ロータリシャッタ)、各種光学手段の制御、を設定変更可能なフィルムカメラについての記載がなされている。
しかしながら、この特許文献1には、電子式カメラへの応用についての具体的な記載はなされていない。例えば、撮像中に撮像レートを変化させるランプ(Ramp)撮像の場合に於いて、仮に、特許文献1に記載のリモートコントロールモジュールから発信される信号を、そのまま電子式カメラの撮像レート制御信号として用いることはできない。
何故ならば、前記特許文献1に記載の撮影周波数を制御する信号は、フィルム送出速度の収束目標値を設定する信号であり、そのまま電子式カメラの撮像レート制御に用いた場合には、電子式カメラの撮像レートは非連続的な変化特性しか得られず、カメラマンが意図したRamp撮像にはならないからである。
それ故に、前記特許文献1に記載の動画像カメラを制御、調整及び監視する装置を、一般的な電子式カメラへ流用した場合には、前述したような、映画フィルム等で見られるような滑らかでメリハリのついたスロー再生映像を得るという映像特性上の課題は解決しないのである。
また、撮像時に制御すべき露光期間について述べれば、特許文献1に記載の動画像カメラでは、フィルムカメラで一般的に装備している回転形絞りディスクにて露光制御をしている。しかしながら、電子式カメラでは、この回転形絞りディスクの代わりに電子シャッタで代用したいのである。
ところが、特許文献1に記載のリモートコントロールモジュールは、何れも、回転形絞りディスクを制御、調整及び監視する装置であり、電子式カメラ仕向けを想定していないので、電子シャッタ制御信号が用意されていない。
このように、前記特許文献1に記載のリモートコントロールモジュールでは、前述したように、ワイヤレスコントローラにて電子式カメラを操作するという撮像制御操作性の課題が解決されていない。
一方で、前記特許文献2に記載のワイヤレス・リモートコントロール装置では、ワイヤレスコントローラを電子式カメラへ応用する記載がある。このワイヤレス・リモートコントロール装置は、三脚で撮影する際、電子式カメラ(VTR一体型カメラ)に触れずにズーム動作や記録開始動作をさせることができる。
しかしながら、この特許文献2に記載のワイヤレス・リモートコントロール装置は、既存のフィルムカメラ制御用ワイヤレスコントローラをそのままに流用するものではない。つまり、ユーザが使い慣れているフィルムカメラ制御用ワイヤレスコントローラにて、特許文献2に記載の電子式カメラを操作することはできない。したがって、特許文献2に記載のワイヤレス・リモートコントロール装置では、前述してきたような撮像制御操作性の課題は解決されていない。
また、特許文献2には、撮像中に撮像レートを変化させるRamp撮像についての記載が無く、電子シャッタをロータリシャッタの代役にする記載も無い。したがって、特許文献2に記載のワイヤレス・リモートコントロール装置では、映画フィルム等で見られるような、滑らかでメリハリのついたスロー再生映像を得るという映像特性上の課題は解決されていない。これは、特許文献2に記載のワイヤレス・リモートコントロール装置は、あくまでも、一般的な電子式カメラ専用のワイヤレスコントローラであるからである。
また、フィルムカメラ専門のカメラマンにとっては、仕事の道具として使ってきた現行のフィルムカメラ制御用ワイヤレスコントローラは、長い間使い慣れた仕様であり、愛着もあり、今まで培ってきたノウハウもあるので使いやすいというメリットもある。
それが故に、前記フィルムカメラ専門のカメラマンにとっては、新たな仕様、新たな操作性である電子式カメラ専用のワイヤレスコントローラを改めて購入し、初めから学習するよりも、従来からあるフィルムカメラ制御用ワイヤレスコントローラシステム、または、フィルムカメラ制御用ワイヤレスコントローラと仕様や操作性が似ているワイヤレスコントローラを使いたい、と考えるのが多数派である。
したがって、本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであって、フィルムカメラ制御用ワイヤレスコントローラと互換性のある、若しくは、フィルムカメラ制御用ワイヤレスコントローラと仕様や操作性が似ているワイヤレスコントローラにて撮像制御可能である電子式撮像システムを提供することを目的とする。
更に、本発明は、映画フィルム等で見られるような滑らかでメリハリのついたスロー再生映像を得るためのRamp撮像を可能とする電子式撮像システムを提供することを目的とする。
すなわち、請求項1に記載の発明は、電子式撮像装置と、この電子式撮像装置を制御可能であるワイヤレスコントロールシステムとから成る電子式撮像システムであって、前記電子式撮像装置は、被写体から光学像を生成する光学手段と、前記光学像から撮像信号を生成する電子式撮像手段と、前記電子式撮像手段を制御するためのタイミングジェネレータと、を具備し、前記ワイヤレスコントロールシステムは、少なくとも撮像レート目標値設定信号とロータリシャッタ開口角設定信号とを発信可能であるワイヤレスコントローラと、前記撮像レート目標値設定信号と前記ロータリシャッタ開口角設定信号とを受信するワイヤレス信号受信機と、を具備し、前記タイミングジェネレータは、前記撮像レート目標値設定信号から所定のシステムクロックに同期した前記撮像レート制御信号を生成する撮像レート制御信号生成器と、前記ロータリシャッタ開口角設定信号を変換して前記電子シャッタ制御信号を生成する電子シャッタ互換器と、を具備することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明に於いて、前記撮像レート制御信号が前記電子式撮像手段に於ける撮像レートの目標値に到達するタイミングは、前記ワイヤレス信号受信機にて受信される前記撮像レート目標値設定信号の入力タイミングから所定時間経過後であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明に於いて、前記電子シャッタ制御信号は、前記撮像信号のフレーム毎に於ける電子シャッタ期間を制御する信号であり、前記電子シャッタ期間は、前記撮像レートと前記ロータリシャッタ開口角設定信号とから算出されて、且つ、前記電子シャッタ期間を前記撮像レート制御信号と同期化させることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明に於いて、前記ワイヤレスコントロールシステムはフィルム式撮像装置の制御と前記電子式撮像装置の制御との双方に制御可能であって、前記ワイヤレスコントロールシステムは、少なくとも前記撮像レート目標値設定信号と前記ロータリシャッタ開口角設定信号とを発信するアンテナ手段と、前記電子式撮像手段の実行/停止を操作する実行/停止操作手段と、前記電子式撮像手段のランプ撮像を設定するためのランプ撮像設定手段と、前記電子式撮像手段の各種設定項目を選択する設定項目選択手段と、前記各種設定項目の調整値を夫々調整する調整操作手段と、を更に具備することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明に於いて、前記調整操作手段は、前記各種設定項目の調整値を夫々ダイヤル調整するダイヤル調整手段と、前記各種設定項目と前記調整値とを表示する表示手段と、を具備することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の発明に於いて、前記ワイヤレスコントローラはラジオチャンネル調節器が具備されており、前記ワイヤレス信号受信機はラジオチューナが具備されており、前記ラジオチャンネル調節器は、前記撮像レート目標値設定信号と前記ロータリシャッタ開口角設定信号との送受信妨害をする電磁波ノイズを回避するために、前記撮像レート目標値設定信号と前記ロータリシャッタ開口角設定信号との信号周波数を調節できることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の発明に於いて、前記タイミングジェネレータは、前記撮像レート制御信号に基づいてタイムコードを出力するタイムコード発行手段を更に具備し、前記撮像レート制御信号により撮像中に撮像レートの変更がなされた場合でも、前記タイムコードは前記撮像信号と一対になるように発行されることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の発明に於いて、前記撮像レート制御信号は複数の撮像レート制御パターンを有し、前記複数の撮像レート制御パターンから任意の前記撮像レート制御パターンを選択するための撮像レート制御パターン選択手段を更に具備することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1に記載の発明に於いて、前記各種設定項目の調整値を記録、及び/または、記憶可能であるレンズ/カメラコントロール手段を更に具備し、前記電子式撮像手段による撮像中に、前記ワイヤレスコントロールシステムの送受信にて前記光学手段、及び/または、前記電子式撮像装置の制御が可能であることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明に於いて、前記光学手段は光軸上に前記光学像を絞る光学的絞り装置を更に具備し、前記レンズ/カメラコントロール手段は、前記ロータリシャッタ開口角設定信号に基づいて前記光学像の光量を一定量に近付けるように前記光学的絞り装置の絞りF値を制御可能であることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の発明に於いて、前記光学手段は前記光学像の光量を調節するNDフィルタを更に具備し、前記レンズ/カメラコントロール手段は、前記ロータリシャッタ開口角設定信号と前記光学的絞り装置の絞りF値とに基づいて前記NDフィルタの濃度を駆動制御、及び/または、前記濃度の切り換え警告を表示することを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の発明に於いて、前記電子式撮像手段は、前記撮像信号の信号レベルのゲイン調整をする撮像信号ゲイン手段を更に具備し、前記レンズ/カメラコントロール手段は、前記ロータリシャッタ開口角設定信号と前記光学的絞り装置の絞りF値と前記NDフィルタの濃度とに基づいて前記撮像信号ゲイン手段のアナログゲイン調整、及び/または、デジタルゲイン調整を制御可能であることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の発明に於いて、前記光学手段は前記光学像の色温度を変換する色温度変換フィルタを更に具備し、前記撮像信号ゲイン手段は前記電子式撮像手段の色毎に前記アナログゲイン調整、及び/または、前記デジタルゲイン調整をすることが可能であり、前記レンズ/カメラコントロール手段は、前記色温度変換フィルタによる前記色毎の光量減衰率と前記撮像信号ゲイン手段による前記色毎のゲイン率とを積算することでホワイトバランス調整を制御可能とすることを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項9に記載の発明に於いて、前記光学手段は前記光学像から赤外線を排除する赤外線カットフィルタを更に具備し、前記光学手段は前記赤外線カットフィルタを前記光学手段の光路から進退可能であり、前記電子式撮像手段は、前記レンズ/カメラコントロール手段が前記赤外線カットフィルタを退避制御させることで赤外線撮像が可能となることを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、請求項9に記載の発明に於いて、前記光学手段は、該光学手段の光路長の変化を軽減する光路長変換フィルタを更に具備し、前記レンズ/カメラコントロール手段は、前記光路長変換フィルタを切り換え制御可能であることを特徴とする。
請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の発明に於いて、前記光学手段は複数種の交換レンズを装着するためのレンズマウントを更に具備し、前記レンズマウントはフィルムカメラ用レンズ、または、FOUR THIRDSシステム用レンズが着脱可能であり、前記レンズマウントに前記FOUR THIRDSシステム用レンズが装着された場合には、前記レンズ/カメラコントロール手段は前記光路長変換フィルタを切り換え制御することを特徴とする。
本発明によれば、電子式撮像装置であっても、フィルムカメラ制御用ワイヤレスコントローラと互換性を有する効果がある。或いは、フィルムカメラ制御用ワイヤレスコントローラと仕様や操作性が似ているワイヤレスコントローラにて、電子式撮像装置を撮像制御可能である効果がある。
また、本発明の別の効果には、電子式撮像装置であっても、映画フィルム等で見られるような滑らかでメリハリのついたスロー再生映像を得る効果がある。
更に、本発明によれば、映画フィルムのような映像を得ることが可能でありながら、且つ、撮像された映像/画像が、撮像現場にて適時に目視確認することが可能となる効果がある。
そして、本発明によれば、映画フィルムのような映像を得ることが可能でありながら、且つ、フィルム現像費用や、現像したフィルムのデジタルスキャンニングコスト等は不要となる効果がある。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態による電子式撮像システムの構成を示すブロック図である。
図1に於いて、この電子式撮像システム10は、光学ブロック(光学手段)11と、イメージセンサ(電子式撮像手段)12と、撮像レート制御信号生成器13及び電子シャッタ互換器14とを含むタイミングジェネレータ15と、ワイヤレスコントローラ17と、ワイヤレス信号受信機18と、より構成されている。
前記光学ブロック11は、被写体1から光学像2を生成するためのものである。前記イメージセンサ12は、光学像2から撮像信号を生成するものである。前記タイミングジェネレータ15は、イメージセンサ12を撮像制御するためのものであり、所定のシステムクロックに同期した撮像レート制御信号と、所定のシステムクロックに同期した電子シャッタ制御信号と、を生成するものである。これらは、一般的な電子式撮像装置の構成に含まれるものである。
前記ワイヤレスコントローラ17は、少なくとも撮像レート目標値設定信号と、ロータリシャッタ開口角設定信号と、を発信するものである。前記ワイヤレス信号受信機18は、撮像レート目標値設定信号と、ロータリシャッタ開口角設定信号と、を受信可能である。これらは、一般的なフィルムカメラ制御用ワイヤレスコントロールシステムの構成に含まれるものである。
前記撮像レート制御信号生成器13は、撮像レート目標値設定信号から所定のシステムクロックに基づいたサンプルレートにて撮像レート制御信号を生成する手段である。前記電子シャッタ互換器14は、ロータリシャッタ開口角設定信号を、撮像レート制御信号と同期した電子シャッタ制御信号に変換するものである。これらは、本実施形態のタイミングジェネレータ15に具備されるものである。
前記光学ブロック11は、図示されないが、複数のレンズ群と、各種光学フィルタと、鏡筒と、から構成されている。そして、例えば、前記複数のレンズ群には、ズーム機能や、フォーカス機能があっても良い。また、光学ブロック11の構成の中に、図示されないが、ズーム/フォーカスレバー、ズーム/フォーカスリング、ズーム/フォーカス釦、等があっても良い。
前記イメージセンサ12は、例えば、CCDやMOS型撮像素子、撮像管等であり、フォトダイオードやアモルファス等の光電変換素子を集積させた電子式撮像素子で構成される。イメージセンサ12の主な機能は、光学ブロック11にて生成された光学像を光電変換して、撮像信号3を出力するものである。
尚、このイメージセンサ12は光学プリズムを具備した3板方式でも良いし、カラーフィルタを具備した単板カラー方式でも良いし、単板白黒方式でも良い。また、動画用、静止画用、産業用、監視用、計測用を問わない。
このイメージセンサ12の電子シャッタ方式については、グローバルシャッタ方式、ローリングシャッタ方式を問わない。また、このイメージセンサ12は、撮像レート制御信号に基づいて垂直同期信号のタイミング(垂直ブランキング期間)を可変できる撮像素子であり、撮像中に可変フレームレート撮像(Ramp撮像)が可能である。
前記タイミングジェネレータ15は、イメージセンサ12の撮像電荷の読み出し駆動信号、撮像電荷のリセット、撮像の露光期間の設定、その他イメージセンサの各種設定(電源電圧等を含んでも良い)の撮像手段に関する制御を行う。
ここで、このタイミングジェネレータ15に撮像電荷を駆動するドライバを搭載させても良い。尚、本実施形態のタイミングジェネレータ15を構成している撮像レート制御信号生成器13及び電子シャッタ互換器14の詳細については後述する。
近年に於いて、ドライブパルス波形の高速化が進むにつれて、前述したドライバをイメージセンサ内に搭載したものがある。この場合は、タイミングジェネレータの出力をエンコード化して、イメージセンサ内でデコードする手法であっても良い。ドライブ電流が流れる回路パターンが短いほど、不要輻射ノイズが少なくなる利点があるからである。
また、このような手法にすることで、ドライブ信号のデジタル(符号化)伝送は、アナログ伝送(ドライブパルスによる伝送)に比べて、ドライブ信号の高帯域劣化を気にしなくても良いので、その分は低消費電力化が狙えるという利点もある。
前述したように、ドライバをイメージセンサ内に搭載し、タイミングジェネレータのエンコード出力をイメージセンサ内でデコードする手法である場合には、前述した撮像手段に関する制御タイミングは、イメージセンサに入力されるシステムクロックに基づいてイメージセンサ内にて同期化される。
次に、ワイヤレスコントローラ17の詳細について説明する。
前記ワイヤレスコントローラ17は、例えば、フィルムカメラを制御するためのワイヤレスコントローラであるか、または、フィルムカメラ制御用ワイヤレスコントローラと仕様や操作性が似ているワイヤレスコントローラであり、前記特許文献1に記されているリモートコントロールモジュールと等価であっても良い。
以下、このワイヤレスコントローラ17の詳細について、図2を参照して説明する。
図2は、一般的なフィルムカメラ制御用のワイヤレスコントローラの一例を示した外観図である。
図2に於いて、フィルムカメラ制御用のワイヤレスコントローラ17は、その本体20の外部に、アンテナ手段であるアンテナ(Antenna)21と、ラジオチャンネル調節器(Radio channel)22が設けられている。更に、このワイヤレスコントローラ17は、その表面部に、実行/停止操作手段である実行/停止操作部(Run/Stop)23と、ランプ撮像設定手段であるランプ撮像設定部(Ramp)24と、設定項目選択手段である設定項目選択部(Select)25と、ダイヤル調整手段であるダイヤル調整部(Rotary switch)26と、表示手段である表示部(Display)27と、を有して構成されている。
前記アンテナ21は、フィルムカメラを制御するための各種信号を効率よく発信するためのものであり、アンテナ21からは電磁波(Radio wave)が出力される。この電磁波は、図1に示されるワイヤレス信号受信機18に対して出力されるものである。
しかしながら、このアンテナ21とワイヤレス信号受信機18との間には、フィルムカメラ制御信号を妨害する電磁波ノイズが滞在していることが多々ある。そこで、それらの電磁波ノイズを回避するために、フィルムカメラ制御信号の信号周波数(Hz)を調節するためのラジオチャンネル調節器22が設けられている。
このとき、前記ワイヤレス信号受信機18にラジオチューナを持たせて、ラジオチャンネル調節器22にて調節された信号周波数(Hz)に対して自動的に周波数合わせを行う設計仕様にしても良い。
前記設定項目選択部25は、例えば、撮像レート設定、ロータリシャッタ開口角設定信号、最大ロータリシャッタ開口角設定信号、光学的絞り装置の絞りF値、最大光学的絞り装置の絞りF値、最小光学的絞り装置の絞りF値、NDフィルタの濃度設定、フリッカ低減のオン/オフ、CCフィルタによる色温度設定、ホワイトバランスの調整、IRカットフィルタのオン/オフ、光路長変換フィルタの設定、ズーム調整(画枠の設定)、フォーカス調整、各種電源オフ、等の各種様々な設定項目を選択するための回転つまみである。
例えば、設定項目選択部25のつまみにて、ホワイトバランスの調整が設定項目として選択された場合には、例外的に、実行/停止操作部23の釦を1pushホワイトバランスの押し釦として用いる仕様としても良い。また、ランプ撮像設定部24の釦が押されている場合には、設定項目選択部25のつまみは、Ramp撮像設定のための各種設定項目選択用のつまみとなる。
前述したように、設定項目選択部25のつまみが回転されて、各種設定項目が選択されたならば、ダイヤル調整部26にて、設定項目についてそれぞれ調整可能である。ここで、調整値の最小分解能に於ける調整を容易にするために、このダイヤル調整部26に適度なクリック感を持たせても良い。このダイヤル調整部26は、ダイヤル形状をしているので、定性的に直感的に素早く目標の調整値に近付ける操作性がある。
図3は、一般的なフィルムカメラによるワイヤレスシステムの構成を示すブロック図である。
図3に於いて、このフィルムカメラによるワイヤレスシステム30は、光学ブロック31と、ロータリシャッタ(回転遮光板)32と、フィルム(感光粒子体)33と、フィルムカメラ制御用ワイヤレスコントローラ35と、ワイヤレス信号受信機36と、フィルム送出DCモータ37と、クローピン及びホイール38と、より構成されている。
ここで、図1に示されるワイヤレスコントローラ17及びワイヤレス信号受信機18と、図3に示されるフィルムカメラ制御用ワイヤレスコントローラ35及びワイヤレス信号受信機36とは、図1に示される本実施形態による電子式撮像システム10と、一般的なフィルムカメラによるワイヤレスシステム30とで共通の構成部である。しかしながら、ワイヤレス信号受信機で受信される前記撮像レート目標値設定信号と、前記ロータリシャッタ開口角設定信号とは、従来はフィルムカメラ専用の制御信号として用いられるものである。
これについて述べれば、撮像レート目標値設定信号は、図3に示されるように、フィルム送出DCモータ37のモータ回転速度の目標値K(fps)を設定するための信号である。また、ロータリシャッタ開口角設定信号は、図3に示されるロータリシャッタ32の開口角(°)を制御するための信号である。ここで、ロータリシャッタ32は、フィルム送出DCモータ37と連動して駆動されているものとする。
また、図3に示されるように、一般的なフィルムカメラに於いて、フィルムの1駒単位の制御については、フィルム送出DCモータ37によるフィルム送り動力と共に、フィルム送出DCモータ37と連動したクローピンにより制御されるのが一般的である。このクローピンの安定した動作のために、及び、フィルム33に過剰なストレスを負担させないために、ホイール(慣性錘)を装備してあるのが一般的なフィルムカメラである。
このように、一般的なフィルムカメラに於いては、撮像レート目標値設定信号によりフィルム送出DCモータ37が制御されて、クローピン、ホイール38と共に、撮像レートが制御される。また、ロータリシャッタ開口角設定信号によりロータリシャッタ32の開口角が制御されて、その開口角とフィルム送出DCモータ37と連動したロータリシャッタ32の回転制御とにより撮像の露光期間が制御される。
一方で、この撮像レート目標値設定信号とロータリシャッタ開口角設定信号とを、電子式撮像システム10にそのまま流用することはできない。何故ならば、電子式撮像システム10では、フィルムの代わりに電子式イメージセンサを用いるので、仮に、イメージセンサにフィルム送出DCモータのモータ回転の目標値Kを設定したとしても、そこで得られる撮像レート(fps)は、フィルムカメラで得られるような映像のDCモータ特性、及び、ホイールによる滑らかな撮像レートの変化特性ではないからである。
こうした理由から、撮像レート目標値設定信号とロータリシャッタ開口角設定信号とを、電子式撮像システム10にそのまま用いたとしても、カメラマンの意図したRamp撮像にはならないのである。これでは、映画フィルム等で見られるような、滑らかでメリハリのついたスロー再生映像を得るためのRamp撮像を可能とする、前述した目的を達成することはできない。
そこで、映画フィルムに匹敵するようなスロー再生映像を得る目的から、図1に示されるような、ワイヤレス信号受信機18と、タイミングジェネレータ15と、を接続するための撮像レート制御信号生成器13が必要となってくるのである。
ここで、この撮像レート制御信号生成器13について説明する。
図1に示されている撮像レート制御信号生成器13は、例えば、前記撮像レート目標値設定信号から、フィルムカメラで得られるようなフィルム送出DCモータのモータ回転特性(ホイールによる負荷も含む)に似せて、擬似的にDCモータの回転特性を再現するような撮像レート制御信号を生成する生成演算器である。撮像レート制御信号生成器13は、このDCモータの回転特性を撮像レート制御パターンとして備えてあっても良い。
図4は、本発明の第1の実施形態による撮像レート制御パターン(S字パターン)の一例を示したグラフである。
図4に示されるグラフ特性のように、撮像レート制御信号生成器13は、例えば、ワイヤレス信号受信機18にて受信された前記目標値Kが、入力されたタイミングから時間軸T(ms)後にかけて、S字形状の撮像レート制御パターンにて撮像レート(fps)を制御していき、やがて、目標値K(fps)に到達するようにしても良い。
図5は、本発明の第1の実施形態による所定のシステムクロックに基づいて階段状に近似された撮像レート制御信号の一例を示したグラフである。
この撮像レート制御信号生成器13は、タイミングジェネレータ15に入力される所定のシステムクロックに基づいたサンプルレートにて撮像レート制御信号に変換しても良い。この場合には、撮像レート(fps)の制御特性が階段状(実線)に近似される。
尚、図5に破線で示される曲線は、図4に示されているS字形状の撮像レート制御パターンと等価であり、撮像レート制御パターンに対して所定のシステムクロックによるサンプリングを施す前のものである。
ここで、この所定のシステムクロックは、クリスタル等による原発振クロックに基づいた基本システムクロックのn倍(nは自然数)のクロックであっても良い。例えば、この所定のシステムクロックはイメージセンサのラインクロックで代用しても良い。
このような撮像レート(fps)の階段状特性は、一般的なフィルムカメラに於けるクローピンの引っ掻き特性と似ている。このクローピンの引っ掻きのタイミング精度は0.01fps程度あり、可能であるならば、電子式カメラに於ける撮像レート(fps)の精度も0.01fpsに準じた方が良い。しかしながら、この精度には拘らなくとも、本発明の主旨からは逸脱しない。
前記撮像レート制御信号は、例えば、可変速フレームレートが可能である垂直/水平同期信号、または、垂直同期信号に対して任意の時間だけ遅延させて発生させる撮像電荷の読み出しスタートトリガ等のことである。または、これらの信号の予備信号であっても良い。
この遅延時間は、可変速フレームレートに追従して撮像フレーム毎に随時決定されるものでも良い。この垂直/水平同期信号、または、読み出しスタートトリガは、撮像電荷のリセット、撮像の露光期間の設定等の各種撮像手段に関する制御と供に所定のシステムクロックにて同期しているべきである。
ここで、撮像レート制御信号と所定のシステムクロックとを同期化させる構成部について述べれば、撮像レート制御信号生成器13内であっても良いし、タイミングジェネレータ15内であっても良い。また、タイミングジェネレータ15にエンコーダが搭載されており、イメージセンサにデコーダが内蔵されているような構成の場合には、この同期化はイメージセンサ12内であっても良い。
次に、図1に示されている電子シャッタ互換器14について説明する。
電子式撮像システム10では、ロータリシャッタの代わりに電子シャッタを用いるのが一般的である。ワイヤレス信号受信機18で受信されるロータリシャッタ開口角設定信号は、ロータリシャッタの開口角を制御するものであり、これをそのまま電子シャッタ制御信号に置き換えることは不可能である。
何故ならば、図3に示される一般的なフィルムカメラに於いて、ロータリシャッタ(回転遮光版)32は、ワイヤレス信号受信機36にて受信されるロータリシャッタ開口角設定信号から、当該ロータリシャッタ32の開口角(°)情報を取得し制御されるものであるからである。
つまり、フィルムカメラに於ける露光期間は、前記ロータリシャッタ32の開口角(°)を360°で割った開口と遮光との比率からなるロータリシャッタ開口率(%)と、ロータリシャッタ32の回転速度(1/s)と、の積算から成り立つからである。
尚、ロータリシャッタ32の回転速度(1/s)の駆動制御については、フィルム送出DCモータ37と機械的に連動しているのが一般的であり、実際のロータリシャッタ32の回転速度(1/s)の駆動制御信号は、撮像レート目標値設定信号(1/s)に基づいたものであるのが一般的である。
前述した理由から、フィルムカメラに於けるロータリシャッタの開口角(露光期間)を電子シャッタ制御信号に置き換えるためには、電子シャッタ互換器が必要不可欠である。この電子シャッタ互換器は、電子シャッタ期間(s)については、前述したように、撮像レート目標値設定信号の目標値K(1/s)から算出される撮像レート(fps)と、ロータリシャッタ開口角設定信号から導き出される前記開口率(%)と、から除算して算出されるものである。
S=r/f …(1)
ここで、Sは電子シャッタ期間(s)、rは開口率(%)、fは撮像レート(fps)である。また、撮像レート(fps)は、1秒あたりに撮像するフレーム数のことを意味するものであり、その単位については、撮像レート(1/s)としても良い。
このようにして、電子シャッタ期間(s)が可変速撮像に於けるフレーム毎に算出されて、更に、撮像レート制御信号生成器にて生成された撮像レート制御信号と同期化されることで、電子シャッタ制御信号に変換される。
この電子シャッタ制御信号は、例えば、イメージセンサ12にて光学像から光電変換により生成した撮像電荷について、少なくとも、前述した電子シャッタ期間(s)の前後のタイミングである撮像電荷蓄積の直前と、撮像電荷読み出し直後とに、撮像電荷掃き出しパルスを設ける制御信号である。
尚、撮像レートが低速(30fps未満のアンダークランク)である場合のように、イメージセンサ12に不要なブルーミング現象を発生させないために、第3の電荷掃き出しパルスが前述した電子シャッタ期間(s)以外にならば存在しても良い。
前記撮像電荷掃き出しパルスは、単発の場合と複数の場合とで問われない。また、撮像電荷を直接的に掃き出すパルスであっても良いし、撮像電荷を間接的に掃き出す撮像電荷掃き出しゲートの入力ロジックパルスであっても良い。更に、この撮像電荷掃き出しパルスは、掃き出しパルス発生間隔をより短期間に、掃き出しパルス本数をより多くして、前述した撮像レート(fps)の精度に併せた高分解能仕様にしても良い。
前述したように、前記電子シャッタ制御信号とは、前記電子シャッタ互換器14から出力されて、最終的には撮像電荷掃き出し手段(パルス)となるものである。更に述べれば、撮像レート制御信号と同期化させる前までの間に於いては、電子シャッタ制御信号は、電子シャッタ期間(s)と、その期間が割り振られるフレームと、の情報が一対としてあるならば、撮像電荷掃き出し手段のための予備信号のようなものであっても良い。
このように、第1の実施形態によれば、フィルムカメラ制御用ワイヤレスコントローラと互換性のある電子式撮像システムを提供することができる。または、フィルムカメラ制御用ワイヤレスコントローラと仕様や操作性が似ているワイヤレスコントローラにて撮像制御可能である電子式撮像システムを提供することができる。
更に、第1の実施形態によれば、映画フィルム等で見られるような滑らかでメリハリのついたスロー再生映像を得るためのRamp撮像を可能とする電子式撮像システムを提供することができる。
尚、前述した第1の実施形態で示した、イメージセンサ12、タイミングジェネレータ15、撮像レート制御信号生成器13、電子シャッタ互換器14の構成は、各種様々な応用があり、これら電子式撮像装置の構成を1パッケージのデバイス内に収めても良いし、または、任意にブロック分割した上で結線しても良い。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
本発明の第2の実施形態は、前述した第1の実施形態を応用して、より具体的な設計内容にしたものであり、フィルムカメラ制御用ワイヤレスコントロールシステムの構成の中にレンズ/カメラコントロールユニット(レンズ/カメラコントロール手段)を具備している。
図6は、本発明の第2の実施形態による電子式撮像システムの構成を示すブロック図である。
図6に於いて、この電子式撮像システム40は、光学ブロック(光学手段)41と、フィルムカメラ制御用ワイヤレスコントロールシステム42と、電子式撮像装置43と、より構成されている。
前記光学ブロック(光学手段)41は、レンズ群45と、レンズ絞り(光学的絞り装置)46と、鏡筒47と、マウント(レンズマウント)48と、NDフィルタ49と、IRカットフィルタ(赤外線カットフィルタ)50と、CCフィルタ(色温度変換フィルタ)51と、光路長変換フィルタ52と、より構成されている。
前記フィルムカメラ制御用ワイヤレスコントロールシステム42は、レンズモータ53と、レンズ/カメラコントロールユニット(レンズ/カメラコントロール手段)55と、フィルムカメラ制御用ワイヤレスコントローラ61と、より構成されている。このうち、レンズ/カメラコントロールユニット55は、ラジオチューナ56を有したワイヤレス信号受信機57と、NDフィルタ警告表示部58と、より構成されている。
また、前記フィルムカメラ制御用ワイヤレスコントロールシステム42は、ラジオチャンネル(ラジオチャンネル調節器)61を有したフィルムカメラ制御用ワイヤレスコントローラ62より構成されている。
前記電子式撮像装置43は、電子シャッタ互換器65と、撮像レート制御信号生成器66と、撮像レート制御パターン選択部(撮像レート制御パターン選択手段)67と、タイミングジェネレータ68と、イメージセンサ(電子式撮像手段)70と、ゲイン調整部(撮像信号ゲイン手段)71と、タイムコード発行部(タイムコード発行手段)72と、より構成されている。
前記レンズ群45は、フォーカスレンズ、ズームレンズ、収差軽減レンズ等、各種様々な複数のレンズ群であっても良い。前記レンズ絞り46は、光学ブロック41の光軸上に備えてあって、光学像を絞るものである。前記鏡筒47は、レンズ群45と、レンズ絞り46と、を収納する筒である。前記マウント48は、前記鏡筒48と電子式撮像装置43とを着脱可能にするために設けられている。
前記NDフィルタ49は、光学像の光量を調節するものである。前記IRカットフィルタ50は、光学像から赤外線を排除するものである。前記CCフィルタ51は、光学像の色温度を変換するものである。更に、前記光路長変換フィルタ52は、光学ブロックの光路長の変化を軽減するものである。
尚、これら各種フィルタは、機能分類としては光学ブロックの構成の一部であるが、実際に配置される場所については、光学ブロック41側に配置されても良いし、電子式撮像装置43側に配置されていても良い。
前記フィルムカメラ制御用ワイヤレスコントローラ62は、少なくとも撮像レート目標値設定信号とロータリシャッタ開口角設定信号とを発信するものである。前記レンズ/カメラコントロールユニット55内のワイヤレス信号受信機57は、前記撮像レート目標値設定信号とロータリシャッタ開口角設定信号とを受信するためのものである。
前述したラジオチャンネル(発信側)61及び前記ラジオチューナ(受信側)56は、前述した撮像レート目標値設定信号とロータリシャッタ開口角設定信号との送受信妨害をする電磁波ノイズを回避するために、撮像レート目標値設定信号とロータリシャッタ開口角設定信号との信号周波数を調節するためのものである。
前記レンズ/カメラコントロールユニット55は、前記各種設定項目の調整値を記録、及び/または記憶可能であり、一連の撮像に対して、複数回に亘る前記ワイヤレスコントロールシステム42の送受信にて、前記電子式撮像装置43の制御を可能とするものである。
また、前記レンズ/カメラコントロールユニット55は、前記ロータリシャッタ開口角設定信号に基づいて、光学像の光量を一定量に近付けるように、レンズ絞り46の絞りF値を制御するものである。更に、前記ロータリシャッタ開口角設定信号と前記レンズ絞り46の絞りF値とに基づいて、前記NDフィルタ49の濃度を駆動制御、及び/またはNDフィルタ警告表示部58に警告表示するものである。
そして、前記レンズ/カメラコントロールユニット55は、ロータリシャッタ開口角設定信号とレンズ絞り46の絞りF値とNDフィルタ49の濃度とに基づいて、前記ゲイン調整部71のアナログゲイン調整、及び/またはデジタルゲイン調整を制御するものである。
レンズ/カメラコントロールユニット55について、その他の機能について説明すると、前記CCフィルタ51による色毎の光量減衰率と、ゲイン調整部71による色毎のゲイン率とを積算することで、ホワイトバランス調整を制御するものである。このとき、色毎のゲイン率が最小となるようなCCフィルタ51を選択制御することで、撮像画像のS/N劣化を抑制する効果がある。
更に、前記レンズ/カメラコントロールユニット55は、前記IRカットフィルタ50を退避制御させることで赤外線撮像を可能とするものである。そして、レンズ/カメラコントロールユニット55は、前記光路長変換フィルタ52を切り換え制御して、光学ブロック41の光路長の変化を軽減するものである。この光路長変換フィルタ52は、前記マウント48に、FOUR THIRDSシステム用レンズ以外のフィルムカメラ用レンズが装着された場合等のように、それぞれのレンズ規格に依存する光路長の調節に有用なものである。
前記レンズモータ53は、フォーカスレンズ駆動制御やズームレンズ駆動制御、被写界深度調節レンズ駆動制御、レンズ絞り調整駆動制御等、各種様々な光学像調整を駆動制御するための動力装置である。
前記イメージセンサ70は、光学像から撮像信号を生成するためのものである。前記ゲイン調整部71は、撮像信号の信号レベルのゲイン調整をするものである。このゲイン調整部は、イメージセンサ70と同一パッケージ内に搭載されていても良い。
前記タイミングジェネレータ68は、イメージセンサ70を撮像制御するものであり、所定のシステムクロック4aに同期した前記撮像レート制御信号と、前記電子シャッタ制御信号とを生成するものである。
次に、本発明の第2の実施形態による撮像レート制御信号生成器66について説明する。
撮像レート制御信号生成器66は、前記撮像レート目標値設定信号から撮像レート制御信号を生成するものである。前記撮像レート制御パターン選択部67は、複数の撮像レート制御パターンから任意の撮像レート制御パターンを選択するものである。
ここで、撮像レート制御パターン選択部67について、図4及び図7乃至図9を参照して補足説明する。
図4は前述した本発明の第1の実施形態、及び第2の実施形態による撮像レート制御パターン(S字パターン)の一例を示したグラフであり、図7は本発明の第2の実施形態による直線パターンの一例を示したグラフ、図8は、本発明の第2の実施形態による指数関数パターン(log関数パターン)を示したグラフ、図9は本発明の第2の実施形態による矩形波パターンの一例を示したグラフである。
前記撮像レート制御パターン選択部67は、図4に示されるS字パターンの1択だけに限らず、例えば、図7、図8、図9、に示されるように、複数の撮像レート制御パターンの中から、撮影者の好みに応じて、或いは、撮像するシーンに応じて、自由に選択することができるようにしたものである。
このように、撮像レート制御パターンは、必ずしもフィルムカメラで一般的であるS字パターンに限られるものではない。映像コンテンツ制作に於いて、所望の映像を得るためには、各種様々な工夫があっても良いのである。
次に、前記タイムコード発行部72について補足説明する。
タイムコード発行部72は、前記撮像レート制御信号に基づいて生成される撮像信号と一対となるタイムコードを出力するものであり、撮像レート制御信号により撮像中に撮像レートの変更がなされた場合でも、このタイムコードは撮像された時刻と略一致させて発行されるものである。
ここで、撮像信号の撮像タイミングに高精度で併せるタイムコードとなるように、タイムコード発行タイミングには、ディレイ回路を設けても良い。
次に、本発明の第2の実施形態による電子シャッタ互換器65について説明する。
電子シャッタ互換器65は、前記ロータリシャッタ開口角設定信号を電子シャッタ制御信号に変換するためのものである。これは、前記(1)式で示されるように、電子シャッタ期間(s)は、撮像レート目標値設定信号の目標値K(1/s)から算出される撮像レート(fps)と、ロータリシャッタ開口角設定信号から導き出される前記開口率(%)と、から除算して算出されるものである。
また、この電子シャッタ制御信号は、前記電子シャッタ期間(s)と共に前記撮像レート制御信号と同期して、露光タイミングを制御する信号でもある。そのため、図6に示されるように、撮像レート制御信号生成器66から出力される撮像レート制御信号を、この電子シャッタ互換器65に入力して同期化しても良い。
尚、撮像レート制御信号と、電子シャッタ制御信号とを、同期化するデバイスについては、必ずしも電子シャッタ互換器65に限られるものではなく、例えば、タイミングジェネレータ68で同期化しても良いし、イメージセンサ70内で同期化しても良い。
次に、図4に示されているS字パターンによる撮像レート制御信号に対して、図2に示されている設定項目選択部25と、ダイヤル調整部26とを用いて、ロータリシャッタ開口角設定信号を設定項目として選択し、開口角一定条件にダイヤル調整した場合についての電子シャッタ期間(s)の遷移についての一例を説明する。
図10は、本発明の第2の実施形態による電子シャッタ期間の遷移(開口角一定条件)の一例を示したグラフである。
ここで、目標値K、目標値K入力タイミング、時間軸T(ms)とは、図4に示された撮像レート(fps)の目標値Kに収束したタイミング、その目標値Kが入力されたタイミング、目標値Kに収束した入力タイミングからの時間T(ms)と、それぞれ略一致している。
図10に示されるように、S字パターンによる撮像レート制御信号と、ロータリシャッタの開口角一定条件との組み合わせでは、撮像レート(fps)が早くなればなる程、連動して電子シャッタ期間(s)が短くなるように制御されるはずである。そうすることで、擬似的にロータリシャッタの開口角一定条件による露光制御と同様な撮像効果を得ることができるのである。
換言すれば、一例として、一定速で動く被写体に対して、1フレーム期間内の撮像に於ける被写体のブレ量について、撮像レート(fps)と反比例制御させることが可能である。これは、被写体の撮像を実時間に基づいて露光制御するものであり、前記被写体のブレ量が実時間と略一致することを意味する。
図11は、本発明の第2の実施形態による電子シャッタ制御信号について、電子シャッタ期間の制御特性の一例を示したグラフである。
図5に示された撮像レート(fps)の制御特性が階段状に近似されているのに対して、図11に示されるグラフは、時間軸(ms)にて一対になって対応させており、撮像レート(fps)の制御特性と電子シャッタ期間(s)の制御特性とが同期して階段状になっていることが特徴的である。
図12は、一般的な電子式カメラによる電子シャッタ期間の遷移(一定速パターン)の一例を示したグラフである。
仮に、一定速で動く被写体の撮像に対して、1フレーム期間内の撮像に於ける被写体のブレ量について、撮像レート(fps)の制御特性に依存しない撮像画像を得たいのであれば、図12に示されるような一定速パターンによる電子シャッタ制御にしても良い。この場合には、一定速で動く被写体を撮像して得られる撮像画像は、撮像レート(fps)に関わらず常に一定の被写体ブレ量となる。尚、この一定速パターンは、一般的な電子式カメラのものと同じで良い。
図13は、本発明の第2の実施形態による電子シャッタ期間の遷移(比例制御)の一例を示したグラフである。
図13に示されるように、前記被写体ブレ量について、撮像レート(fps)と比例制御させることも可能である。例えば、映画等のようにクリエイティブな映像が要求される場合には、必ずしも被写体の撮像画像が撮像時の実時間に基づく被写体ブレ量と一致していなくとも良く、また、一定の被写体ブレ量でなくとも良い。表現の自由が優先された結果、撮像レート(fps)が高速になればなる程、一定速で動く被写体の被写体ブレ量を多くするのも映像表現の一手法であるからである。
この撮像手法について述べれば、標準速撮像からS字パターンにて高速撮像にして得る撮像画像を素材にして、標準速再生からスロー再生に出力する映像再生手法に於いて、スロー再生時には前述した被写体ブレ量が多くなるので、ブレが強調された迫力のあるスロー再生映像が得られる効果がある。
この現象は、実際の被写体の動きよりも、あたかももっと高速な動きとして誇張されて撮像されることから得るものである。尚、図13で示されているグラフは、必ずしも比例制御に限定するものではなく、被写体ブレ量が実時間よりも大きく表現されるものであれば良く、比例制御に限定しなくても同様な効果が得られる。
次に、前述した撮像レート制御と電子シャッタ制御とに関連した内容で、前記レンズ/カメラコントロールユニット55について補足説明する。
撮像レート(fps)が高速になればなる程、電子シャッタ期間(s)の最大値は限られてくるはずである。つまり、撮像レート(fps)と電子シャッタ期間(s)との積は、“1”より大きくならないのである。これについては、例えロータリシャッタであったとしても、その開口角を360°より広く開くことは物理的に不可能であるのと同じ理由からである。
そのために、例えば、撮像レート(fps)が高速になった場合等には、必然的に電子シャッタ期間(s)が被写体の明るさに対して充分な期間が得られない場合もある。そうした場合に於いて、レンズ絞り46の絞りF値と、NDフィルタ49の濃度と、ゲイン調整部71によるゲイン量とを、レンズ/カメラコントロールユニット55にて、それぞれ自動調節することで、撮像画像の明るさ(輝度)をおおよそ保とうとすることを可能とするものである。
ここで注意したいことは、レンズ絞り46の絞りF値を変えれば、被写界深度も変わるということである。絞りF値が開放側になれば被写界深度は浅くなり、F値を絞っていくと被写界深度は深くなる。また、F値は16以上になると小絞りボケ(光学的回折現象による光学像の解像度劣化)が発生することにも注意を払うべきである。
その現象があるが故に、前述したように、設定項目選択部25(図2参照)には、光学的絞り装置の絞りF値、最大光学的絞り装置の絞りF値、最小光学的絞り装置の絞りF値が設定項目にあり、それらの設定値はレンズ/カメラコントロールユニット55に記録、または記憶されるようにしても良い。
また、ゲイン調整部71によるゲイン調整にて撮像画像を明るく調整した場合には、撮像画像のS/N劣化が懸念されるべきである。逆に、ゲイン調整にて、撮像画像を暗く調整(アッテネート)した場合は、撮像のダイナミックレンジが小さくなってしまうので、撮像画像を暗く調整したい場合には、NDフィルタ49の濃度を切り換えるようにしても良い。
しかしながら、撮像中にNDフィルタ49の濃度を切り換えた場合には、NDフィルタ49が切り換わる様子が撮像されてしまう。そこで、所望する撮像画像によって、前記アッテネートを選択するか、NDフィルタ49の切り換えを選択するか、について決定するべきである。これらの選択決定は、前記ワイヤレスコントローラ17にて、撮像記録前に前記レンズ/カメラコントロールユニット55に記録、または記憶可能であっても良い。
このように、レンズ/カメラコントロールユニット55は、撮像レート制御と、電子シャッタ制御と、に関連した撮像画像の画質改善にとって、または、撮像制御の設定操作に関して、とても役に立つものである。
前述したように、第2の実施形態によれば、フィルムカメラ制御用ワイヤレスコントローラと互換性のある電子式撮像システムを提供することができる。または、フィルムカメラ制御用ワイヤレスコントローラと仕様や操作性が似ているワイヤレスコントローラにて、撮像制御可能である電子式撮像システムを提供することができる。
更に、第2の実施形態によれば、映画フィルム等で見られるような滑らかでメリハリのついたスロー再生映像を得るためのRamp撮像を可能とする電子式撮像システムを提供することができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
更に、前述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
本発明の第1の実施形態による電子式撮像システムの構成を示すブロック図である。 一般的なフィルムカメラ制御用のワイヤレスコントローラの一例を示した外観図である。 一般的なフィルムカメラによるワイヤレスシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1及び第2の実施形態による撮像レート制御パターン(S字パターン)の一例を示したグラフである。 本発明の第1の実施形態による所定のシステムクロックに基づいて階段状に近似された撮像レート制御信号の一例を示したグラフである。 本発明の第2の実施形態による電子式撮像システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態による直線パターンの一例を示したグラフである。 本発明の第2の実施形態による指数関数パターン(log関数パターン)を示したグラフである。 本発明の第2の実施形態による矩形波パターンの一例を示したグラフである。 本発明の第2の実施形態による電子シャッタ期間の遷移(開口角一定条件)の一例を示したグラフである。 本発明の第2の実施形態による電子シャッタ制御信号について、電子シャッタ期間の制御特性の一例を示したグラフである。 一般的な電子式カメラによる電子シャッタ期間の遷移(一定速パターン)の一例を示したグラフである。 本発明の第2の実施形態による電子シャッタ期間の遷移(比例制御)の一例を示したグラフである。
符号の説明
10…電子式撮像システム、11…光学ブロック、12…イメージセンサ、13…撮像レート制御信号生成器、14…電子シャッタ互換器、15…タイミングジェネレータ、17…ワイヤレスコントローラ、18…ワイヤレス信号受信機、20…本体、21…アンテナ、22…ラジオチャンネル調節器、23…実行/停止操作部、24…ランプ撮像設定部(Ramp)、25…設定項目選択部、26…ダイヤル調整部、27…表示部、30…ワイヤレスシステム、31…光学ブロック、32…ロータリシャッタ(回転遮光板)、33…フィルム(感光粒子体)、35…フィルムカメラ制御用ワイヤレスコントローラ、36…ワイヤレス信号受信機、37…フィルム送出DCモータ、38…クローピン、ホイール、40…電子式撮像システム、41…光学ブロック、42…フィルムカメラ制御用ワイヤレスコントロールシステム、43…電子式撮像装置、45…レンズ群、46…レンズ絞り(光学的絞り装置)、47…鏡筒、48…マウント(レンズマウント)、49…NDフィルタ、50…IRカットフィルタ(赤外線カットフィルタ)、51…CCフィルタ(色温度変換フィルタ)、52…光路長変換フィルタ、53…レンズモータ、55…レンズ/カメラコントロールユニット、56…ラジオチューナ、57…ワイヤレス信号受信機、58…NDフィルタ警告表示部、61…フィルムカメラ制御用ワイヤレスコントローラ、62…フィルムカメラ制御用ワイヤレスコントローラ、65…電子シャッタ互換器、66…撮像レート制御信号生成器、67…撮像レート制御パターン選択部、68…タイミングジェネレータ、70…イメージセンサ、71…ゲイン調整部、72…タイムコード発行部。

Claims (16)

  1. 電子式撮像装置と、この電子式撮像装置を制御可能であるワイヤレスコントロールシステムとから成る電子式撮像システムであって、
    前記電子式撮像装置は、
    被写体から光学像を生成する光学手段と、
    前記光学像から撮像信号を生成する電子式撮像手段と、
    前記電子式撮像手段を制御するためのタイミングジェネレータと、
    を具備し、
    前記ワイヤレスコントロールシステムは、
    少なくとも撮像レート目標値設定信号とロータリシャッタ開口角設定信号とを発信可能であるワイヤレスコントローラと、
    前記撮像レート目標値設定信号と前記ロータリシャッタ開口角設定信号とを受信するワイヤレス信号受信機と、
    を具備し、
    前記タイミングジェネレータは、
    前記撮像レート目標値設定信号から所定のシステムクロックに同期した前記撮像レート制御信号を生成する撮像レート制御信号生成器と、
    前記ロータリシャッタ開口角設定信号を変換して前記電子シャッタ制御信号を生成する電子シャッタ互換器と、
    を具備する
    ことを特徴とする電子式撮像システム。
  2. 前記撮像レート制御信号が前記電子式撮像手段に於ける撮像レートの目標値に到達するタイミングは、前記ワイヤレス信号受信機にて受信される前記撮像レート目標値設定信号の入力タイミングから所定時間経過後であることを特徴とする請求項1に記載の電子式撮像システム。
  3. 前記電子シャッタ制御信号は、前記撮像信号のフレーム毎に於ける電子シャッタ期間を制御する信号であり、
    前記電子シャッタ期間は、前記撮像レートと前記ロータリシャッタ開口角設定信号とから算出されて、且つ、
    前記電子シャッタ期間を前記撮像レート制御信号と同期化させることを特徴とする請求項1に記載の電子式撮像システム。
  4. 前記ワイヤレスコントロールシステムはフィルム式撮像装置の制御と前記電子式撮像装置の制御との双方に制御可能であって、
    前記ワイヤレスコントロールシステムは、
    少なくとも前記撮像レート目標値設定信号と前記ロータリシャッタ開口角設定信号とを発信するアンテナ手段と、
    前記電子式撮像手段の実行/停止を操作する実行/停止操作手段と、
    前記電子式撮像手段のランプ撮像を設定するためのランプ撮像設定手段と、
    前記電子式撮像手段の各種設定項目を選択する設定項目選択手段と、
    前記各種設定項目の調整値を夫々調整する調整操作手段と、
    を更に具備する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子式撮像システム。
  5. 前記調整操作手段は、
    前記各種設定項目の調整値を夫々ダイヤル調整するダイヤル調整手段と、
    前記各種設定項目と前記調整値とを表示する表示手段と、
    を具備することを特徴とする請求項4に記載の電子式撮像システム。
  6. 前記ワイヤレスコントローラはラジオチャンネル調節器が具備されており、
    前記ワイヤレス信号受信機はラジオチューナが具備されており、
    前記ラジオチャンネル調節器は、
    前記撮像レート目標値設定信号と前記ロータリシャッタ開口角設定信号との送受信妨害をする電磁波ノイズを回避するために、前記撮像レート目標値設定信号と前記ロータリシャッタ開口角設定信号との信号周波数を調節できる
    ことを特徴とする請求項4に記載の電子式撮像システム。
  7. 前記タイミングジェネレータは、前記撮像レート制御信号に基づいてタイムコードを出力するタイムコード発行手段を更に具備し、前記撮像レート制御信号により撮像中に撮像レートの変更がなされた場合でも、前記タイムコードは前記撮像信号と一対になるように発行されることを特徴とする請求項1に記載の電子式撮像システム。
  8. 前記撮像レート制御信号は複数の撮像レート制御パターンを有し、
    前記複数の撮像レート制御パターンから任意の前記撮像レート制御パターンを選択するための撮像レート制御パターン選択手段を更に具備する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子式撮像システム。
  9. 前記各種設定項目の調整値を記録、及び/または、記憶可能であるレンズ/カメラコントロール手段を更に具備し、
    前記電子式撮像手段による撮像中に、前記ワイヤレスコントロールシステムの送受信にて前記光学手段、及び/または、前記電子式撮像装置の制御が可能であることを特徴とする請求項1に記載の電子式撮像システム。
  10. 前記光学手段は光軸上に前記光学像を絞る光学的絞り装置を更に具備し、
    前記レンズ/カメラコントロール手段は、
    前記ロータリシャッタ開口角設定信号に基づいて前記光学像の光量を一定量に近付けるように前記光学的絞り装置の絞りF値を制御可能である
    ことを特徴とする請求項9に記載の電子式撮像システム。
  11. 前記光学手段は前記光学像の光量を調節するNDフィルタを更に具備し、
    前記レンズ/カメラコントロール手段は、
    前記ロータリシャッタ開口角設定信号と前記光学的絞り装置の絞りF値とに基づいて前記NDフィルタの濃度を駆動制御、及び/または、前記濃度の切り換え警告を表示する
    ことを特徴とする請求項10に記載の電子式撮像システム。
  12. 前記電子式撮像手段は、前記撮像信号の信号レベルのゲイン調整をする撮像信号ゲイン手段を更に具備し、
    前記レンズ/カメラコントロール手段は、
    前記ロータリシャッタ開口角設定信号と前記光学的絞り装置の絞りF値と前記NDフィルタの濃度とに基づいて前記撮像信号ゲイン手段のアナログゲイン調整、及び/または、デジタルゲイン調整を制御可能である
    ことを特徴とする請求項11に記載の電子式撮像システム。
  13. 前記光学手段は前記光学像の色温度を変換する色温度変換フィルタを更に具備し、
    前記撮像信号ゲイン手段は前記電子式撮像手段の色毎に前記アナログゲイン調整、及び/または、前記デジタルゲイン調整をすることが可能であり、
    前記レンズ/カメラコントロール手段は、
    前記色温度変換フィルタによる前記色毎の光量減衰率と前記撮像信号ゲイン手段による前記色毎のゲイン率とを積算することでホワイトバランス調整を制御可能とする
    ことを特徴とする請求項12に記載の電子式撮像システム。
  14. 前記光学手段は前記光学像から赤外線を排除する赤外線カットフィルタを更に具備し、
    前記光学手段は前記赤外線カットフィルタを前記光学手段の光路から進退可能であり、
    前記電子式撮像手段は、
    前記レンズ/カメラコントロール手段が前記赤外線カットフィルタを退避制御させることで赤外線撮像が可能となる
    ことを特徴とする請求項9に記載の電子式撮像システム。
  15. 前記光学手段は、該光学手段の光路長の変化を軽減する光路長変換フィルタを更に具備し、
    前記レンズ/カメラコントロール手段は、前記光路長変換フィルタを切り換え制御可能である
    ことを特徴とする請求項9に記載の電子式撮像システム。
  16. 前記光学手段は複数種の交換レンズを装着するためのレンズマウントを更に具備し、
    前記レンズマウントはフィルムカメラ用レンズ、または、FOUR THIRDSシステム用レンズが着脱可能であり、
    前記レンズマウントに前記FOUR THIRDSシステム用レンズが装着された場合には、
    前記レンズ/カメラコントロール手段は前記光路長変換フィルタを切り換え制御する
    ことを特徴とする請求項15に記載の電子式撮像システム。
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