JP2008218331A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】端子間の接続信頼性を低下させることなく、両コネクタハウジングの嵌合操作を容易に行うことが可能なコネクタを提供する。
【解決手段】両ハウジング10,30を嵌合させると、雄端子20のタブ21が雌端子50の本体部51内に挿入される。このとき、本体部51内の接触片57は、タブ21の挿入経路から離れた位置に形成されているので、端子20,50間の接続に伴う抵抗力は生じない。この間に雌ハウジング30に設けられたロックアーム43は弾性撓みし、両ハウジング10,30が正規の嵌合状態に至ると弾性復帰して雄ハウジング10に係合する。このロックアーム43の係合動作に伴う抵抗力がピークを過ぎた後に、突出片16が張出部58に当接し、接触片57がタブ21に押し付けられた状態になって両端子20,50が接続される。
【選択図】図7

Description

本発明は、先端にタブを備えた端子と、タブを挿入可能な本体部を備えた端子とが装着された一対のコネクタハウジングを備えたコネクタに関する。
従来、コネクタとして、特許文献1に記載のものが知られている。このコネクタは、互いに嵌合可能な一対のコネクタハウジングを備え、一方のコネクタハウジングには、先端が細長いタブとされた雄端子が装着され、他方のコネクタハウジングには、タブを挿入可能な本体部を備えた雌端子が装着されている。雌端子の本体部内には、その前端縁から弾性接触片が折り返されて斜め上後方へ片持ち状に延出している。
また、一方のコネクタハウジングにはロック突部が突設され、他方のコネクタハウジングにはロック突部に係合可能なロックアームが設けられている。
両コネクタハウジングを嵌合させると、雄端子のタブが雌端子の本体部内に進入して弾性接触片を弾性撓みさせつつ前進するとともに、ロックアームがロック突部に当接して弾性撓みしつつロック突部に乗り上げていく。そして、両コネクタハウジングが正規の嵌合状態に至ると、ロックアームが弾性復帰してロック突部に係合し、雌端子の弾性接触片が雄端子のタブに弾性復元力によって高い接触圧で接触した状態でロックされて保持される。
特開2004−362832公報
しかしながら、上記のような構造では、ロックアームの係合動作に伴う抵抗力のピークと、端子間の接続動作に伴う抵抗力のピークとのタイミングが重なるので、両コネクタハウジングの嵌合抵抗は比較的大きいものとなる。その上、端子の大型化や多極化等により、端子間の接続動作に伴う抵抗力が増した場合には、両コネクタハウジングの嵌合操作にさらに大きな力を要することになり、嵌合操作が困難になってしまうという問題がある。
ここで、端子間の接続動作に伴う抵抗力を低減するために弾性接触片の弾性復元力を小さくすることが考えられるけれども、そのようにした場合には、正規嵌合状態での弾性接触片とタブとの接触圧が小さくなってしまい、端子間の接続信頼性が低下してしまうおそれがある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、端子間の接続信頼性を低下させることなく、両コネクタハウジングの嵌合操作を容易に行うことが可能なコネクタを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、互いに嵌合可能な一対のコネクタハウジングと、前記一対のコネクタハウジングのうちいずれか一方に装着され、先端にタブを備えた一方の端子と、同一対のコネクタハウジングのうち他方に装着され、前記タブを挿入可能な本体部を備えた他方の端子と、前記一対のコネクタハウジングのうちいずれか一方に設けられ、前記一対のコネクタハウジングが嵌合する途中で弾性撓みし、同一対のコネクタハウジングが正規の嵌合状態に至ると弾性復帰して他方のコネクタハウジングに係合するロックアームと、を備えたコネクタであって、前記本体部内のうち前記タブの挿入経路から離れた位置には、片持ち状をなして延びる接触片が設けられ、この接触片には側方に張り出す張出部が形成されており、前記一方の端子が装着された側のコネクタハウジングには、前記一対のコネクタハウジングが嵌合する途中で相手側のコネクタハウジング内に挿入するとともに前記ロックアームの係合動作に伴う抵抗力のピークを過ぎた後に前記張出部に当接する設定とされた突出部が突設され、前記張出部および前記突出部のうち少なくともいずれか一方には、互いの当接力により前記張出部を前記タブ側へ押す力を生じさせて前記接触片を前記タブに押し付けた状態にする傾斜をなす傾斜面が形成されているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記張出部は、前記接触片の両側に形成されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記張出部は、前記本体部の周壁に形成された窓部から同本体部の外側へ突出する形状とされているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のものにおいて、前記張出部は、前記接触片のうち前記タブに接触する接点部の側方に形成されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
両コネクタハウジングを嵌合させると、一方の端子のタブが他方の端子の本体部内に挿入される。このとき、本体部内の接触片は、タブの挿入経路から離れた位置に形成されているので、端子間の接続動作に伴う抵抗力は生じない。
この間にロックアームは弾性撓みし、一対のコネクタハウジングが正規の嵌合状態に至ると弾性復帰して他方のコネクタハウジングに係合する。そして、このロックアームの係合動作に伴う抵抗力がピークを過ぎた後に、突出部が張出部に当接し、これらのうち少なくともいずれか一方に形成された傾斜面により、張出部にはタブ側へ押される力が生じ、もって接触片がタブに押し付けられた状態になり両端子が電気的に接続される。
このように、両コネクタハウジングを嵌合させる際、突出部と張出部との当接に伴う抵抗力、すなわち端子間の接続動作に伴う抵抗力は、ロックアームの係合動作に伴う抵抗力がピークを過ぎた後に生じるので、ロックアームの係合動作に伴う抵抗力のピークと、端子間の接続動作に伴う抵抗力のピークとのタイミングとが重なる場合に比べて両コネクタハウジングの嵌合操作に要する力の最大値は小さくなり、嵌合操作が容易となる。また、接触片がタブに押し付けられた状態になるので、所定の接触圧が確保される。
すなわち、本発明の構成によれば、端子間の接続信頼性を低下させることなく、両コネクタハウジングの嵌合操作を容易に行うことができる。
<請求項2の発明>
張出部は、接触片の両側に形成されているから、接触片はその両側においてタブ側へ押されることにより、タブに押し付けられた状態になる。これにより、接触片の片側のみがタブ側へ押される場合に比べて、確実に所定の接触圧が確保される。
<請求項3の発明>
張出部は、本体部の周壁に形成された窓部から本体部の外側へ突出する形状とされているから、張出部を形成するために接触片の幅寸法を細くしなくて済み、通電に有利となる。
<請求項4の発明>
張出部は、接触片のうちタブに接触する接点部の側方に形成され、つまり接点部に近い位置がタブ側に押されるので、より確実に所定の接触圧が確保される。
以下、本発明の実施形態を図1〜図10によって説明する。
本実施形態におけるコネクタCは、互いに嵌合可能な一対の雄側コネクタハウジング(雄ハウジング10と称する)と雌側コネクタハウジング(雌ハウジング30と称する)とを備えている。以下、各構成部材において、両ハウジング10,30における嵌合面側を前方とし、また、図1の上側を上方、下側を下方として説明する。
雄ハウジング10は合成樹脂製であり、雄端子20(本発明の一方の端子に該当する)を保持する奥壁部11と、この奥壁部11の周縁から前方に突出するフード部12とを備えている。フード部12は、図2に示すように、正面から見ると幅方向に長い略長方形をなしている。
フード部12の上壁のうち幅方向中央部には、幅方向に所定の間隔を空けて一対のガイド壁13が立ち上げられている。一対のガイド壁13は、フード部12の前後にわたって形成され、その略後半部分は、略前半部分に比べてほぼ2倍の高さ寸法を備えている。このガイド壁13の略後半部分には天井壁14が架け渡されており、この天井壁14には下方(フード部12側)へ突出するロック突部15が設けられている。
ロック突部15は天井壁14の前端位置に形成され、言い換えると、フード部12の前後方向ほぼ中央位置に形成されている(図1参照)。ロック突部15の前面は、その下端(突出端)に向かって少しずつ下がる(ロック突部15の突出寸法が少しずつ大きくなる)傾斜の被乗上げ面15Aとされ、この被乗上げ面15Aは弧状をなしている。また、ロック突部15の後面は、その下端(突出端)位置が上端(根元端)位置よりもやや後方に位置する、天井壁14に対してほぼ垂直に近い被係合面15Bとされている。また、ロック突部15の下端(突出端)は、若干後方へ向かって尖った形状をなしている。
雄ハウジング10の奥壁部11には、2本の雄端子20が幅方向に所定の間隔を空けて装着されている。雄端子20は導電性に富む金属板をプレス加工することによって形成され、一定の幅寸法を備えて前後方向に長い平板状をなしている。雄端子20の前側部分はフード部12内に突出するタブ21とされており、その先端はガイド用に先細りとされている。
また、雄ハウジング10の奥壁部11には、3本の突出片16(本発明の突出部に該当する)が設けられている。この突出片16については後ほど詳しく説明する。
雌ハウジング30は合成樹脂製であり、雌端子50(本発明の他方の端子に該当する)を収容可能なハウジング本体部31と、ハウジング本体部31の略前半部分の周囲を覆う筒部32とを備え、筒部32の後端縁は、ハウジング本体部31の前後方向ほぼ中央位置において、連設部33を介してハウジング本体部31に連結されている。
ハウジング本体部31の外周面のうち連設部33の前側位置には、シール部材34が嵌着されている。このシール部材34は、両ハウジング10,30の正規の嵌合時には、雄ハウジング10のフード部12と雌ハウジング30のハウジング本体部31とに密着し、この間のシールがとられるようになっている。
ハウジング本体部31には、雌端子50が後方から挿入可能なキャビティ35が幅方向に所定の間隔を空けて2つ形成されている。各キャビティ35の周壁には、弾性撓み変形可能なランス36が形成されており、このランス36が雌端子50のランス孔54に嵌まることで雌端子50が抜け止めされるようになっている。
各キャビティ35の前壁(ハウジング本体部31の前壁)には、雄端子20のタブ21を挿抜可能なタブ挿抜口37が開口されている。タブ挿抜口37は、横長の長方形状をなしている(図3参照)。
そして、ハウジング本体部31における両キャビティ35の両外側の側壁38と、両キャビティ35間を仕切る仕切壁39とには、突出片16を前方から差し込み可能な差込部40が設けられている。外側の側壁38に設けられた差込部40は、その側壁38の壁厚を薄くするように外面をそれぞれ内側に凹ませて形成されている。また、仕切壁39に設けられた差込部40は、両キャビティ35との間に薄い壁部を残して、その内側を前方から奥側へ凹ませて形成されている。差込部40の前後方向寸法は、雌端子50の本体部51の前後方向寸法とほぼ等しい寸法とされている(図9参照)。
差込部40が形成されたキャビティ35の両外側の側壁38と仕切壁39とには、各キャビティ35と各差込部40とをそれぞれ連通する連通部41が形成されている。この連通部41を介して、後述する雌端子50の各張出部58が、キャビティ35から差込部40へ突出するようになっている。
筒部32の上面のうち幅方向中央部には、一段高くなったアーチ部42が形成されており、その内側には両ハウジング10,30を正規の嵌合状態に保持するロックアーム43が形成されている。ロックアーム43は、ハウジング本体部31における幅方向ほぼ中央位置であって連設部33の後側位置を基端として前方へ片持ち状をなして延出している(図1参照)。
ロックアーム43は、幅方向に所定の間隔を開けて配された一対の延出片44の先端同士を連結した形状とされ、その連結部分がロック突部15に係合可能な係合部45とされている。ロックアーム43は、弾性撓みしない自然状態においては、ハウジング本体部31の上面に対して略平行をなしている。ロックアーム43は、その下面(ハウジング本体部31と対向する側の面)が前方へ向かって緩やかに上る傾斜をなし、その上下方向の厚さ寸法が先端に向かって少しずつ小さくなる形状とされている。
ロックアーム43の延出端(係合部45の先端)は、ハウジング本体部31の前端寄り位置に至っている。係合部45の上面は、その略前半部分は前方へ向かって下がる(前端へ向かって係合部45の上下方向の厚さ寸法を小さくする)傾斜をなす乗上げ面45Aとされ、略後半部分はロックアーム43が自然状態にあるときにハウジング本体部31と略平行をなす水平面45Bとされている。また、係合部45の後面は、ロック突部15の被係合面15Bと前後方向に係合可能な係合面45Cとされている。
両ハウジング10,30が嵌合する際には、ロックアーム43の係合部45がロック突部15に当接して下方に押されることにより、ロックアーム43が下方に弾性撓みしつつ係合部45がロック突部15に乗り上がり、両ハウジング10,30が正規の嵌合状態に至ると同時にロックアーム43が弾性復帰して係合部45がロック突部15に係合するようになっている。
雌ハウジング30に装着された雌端子50は、導電性に富む金属板をプレス加工することによって形成され、雄端子20のタブ21を挿入可能な本体部51と、本体部51の後方に設けられて電線Wの端末に圧着されるバレル部52とを備えている。雌端子50は、その後端に嵌着されたゴム栓53とともにキャビティ35内に収容されるようになっている。
本体部51は前後方向に長い角筒状(箱形状)をなし、底板51Aと、底板51Aの両側縁から立ち上がる一対の側板51Bと、一対の側板51Bの上縁から底板51Aと略平行方向に屈曲された天板51Cとを備えている。
底板51Aには、ランス36が係合可能なランス孔54が形成されている(図7参照)。また、ランス孔54の左右両側縁には、雌端子50の挿入姿勢をガイドする一対のスタビライザ55が切り起こされている(図3参照)。
天板51Cには、幅方向に所定の間隔をあけて前後方向に延びる2条の受け部56が形成されている。受け部56は、下側(本体部51の内側)へ叩き出して形成されている。
さて、雌端子50の本体部51内には、片持ち状をなして後方へ延びる接触片57が設けられている。接触片57は、底板51Aの前端縁から後方へ向けて折り返されて形成され、その折り返し部を支点として上下方向に弾性変形可能とされている。この接触片57は、自然状態では底板51Aと略平行をなしている。
接触片57の後端寄り位置(自由端寄り位置)には、下方からの叩き出しにより接点部57Aが形成されている。雌端子50が雌ハウジング30に装着された状態では、接点部57Aの上端の位置がタブ挿抜口37の下縁の位置とほぼ同じ高さ位置か若干下側の位置に配される形状をなしている。すなわち、接触片57は、本体部51に挿入されるタブ21の挿入経路から下方へ離間した位置に設けられている。
接触片57の両側には、その両側縁から側方に張り出す一対の張出部58が形成されている。一対の張出部58は、図9に示すように、上下方向から見るとそれぞれ側方に長い略長方形状をなしている。一対の張出部58は、接触片57の後端部(自由端側の端部)に形成され、言い換えると、接点部57Aよりもやや後側寄りの側方に位置し、接点部57Aを間に挟んでその両側に配されている。
各張出部58の前縁の下側部分は、図4に示すように、前方に向かって上る(前方に向かって張出部58の上下方向の厚さ寸法を薄くする)傾斜の傾斜面58Aとされている。
一対の張出部58は、本体部51の側板51B(周壁)に形成された一対の窓部59から、本体部51の外側へそれぞれ突出されている。各張出部58は、その張出し方向略半部分が本体部51内に配されて、残りの略半部分が本体部51から外側に突出するようになっており、その突出部分は上方から見ると略正方形状をなしている(図5参照)。
本体部51の両側板51Bに形成された一対の窓部59は、本体部51の内側から外側へ張出部58が貫通可能な形状をなして開口されている。窓部59は、図4に示すように、前後方向に若干長い略長方形状をなし、側板51Bにおける前後方向ほぼ中央位置に形成されている。この窓部59は、側板51Bにおける上下方向中央位置よりもやや下側位置に設けられ、言い換えると、雌端子50が雌ハウジング30に装着された状態では、窓部59の上縁位置がタブ挿抜口37の下縁位置よりも若干上側位置に配される高さ位置に形成されている(図1参照)。そして、接触片57が自然状態にあるときには、各張出部58が各窓部59の略下半部分に配され、各窓部59の略上半部分は空いた状態となり、各張出部58は各窓部59を上下方向に移動可能とされている。
雄ハウジング10の奥壁部11には、前方へ突出する合成樹脂製の突出片16が設けられている。突出片16は、図2に示すように、隣り合う雄端子20の間に1本と、この1本の突出片16を真中にした両側方位置に2本の合計3本が設けられている。そして、隣り合う突出片16間のほぼ中央位置に、各雄端子20が配された形態となっている。全ての突出片16は、雄端子20の下側にずれた高さ位置に配されている。なお、真中に配された1本の突出片16の上側には、隣り合う雌端子50間において互いに対向している2つの張出部58が離れて乗る設定となっており、隣り合う雌端子50間の短絡が防止されるようになっている。
各突出片16は略正方形断面の角柱状をなし、その先端部の上面は、前方へ向かって下がる(前方へ向かって上下方向の厚さ寸法を小さくする)傾斜の傾斜面58Aとされている(図1参照)。
各突出片16の奥壁部11からの突出寸法は、雄端子20の奥壁部11からの突出寸法よりも小さい寸法とされている。各突出片16は、雌ハウジング30の差込部40と対向する位置に配されており、両ハウジング10,30が嵌合する途中で差込部40に挿入するとともにロックアーム43の係合動作に伴う抵抗力のピークを過ぎた後に、その傾斜面16Aが張出部58の傾斜面58Aに当接する設定とされている。
次に、上記のように構成された本実施形態の作用および効果について説明する。
雌ハウジング30のハウジング本体部31が雄ハウジング10のフード部12内に嵌まるように位置合わせして、雌ハウジング30と雄ハウジング10とを嵌め合わせていく。両ハウジング10,30の嵌合動作が進むと、雌ハウジング30のタブ挿抜口37にタブ21の先端が到達し、タブ21が雌端子50の本体部51内に少しずつ進入していく。このとき、タブ21の挿入経路から接触片57が離れた位置にあるので、タブ21は接触片57に接することなく奥方に進んでいく。そして、タブ21の先端位置が接触片57の前後方向ほぼ中央位置に至ると、突出片16が差込部40に差し込まれていき、またフード部12の先端がシール部材34の前端部に嵌まるとともに、ロックアーム43の先端(係合部45の先端)がロック突部15の後端(被乗上げ面15Aの後端)位置に至る。
さらに両ハウジング10,30の嵌合動作が進むと、タブ21の先端は、接触片57の接点部57Aから上方に離れた位置を、接点部57Aに接触することなく通過していき、ロックアーム43の乗上げ面45Aは、ロック突部15の被乗上げ面15Aに少しずつ乗り上げていく。そして、タブ21の先端位置が接触片57の先端位置に至ると、乗上げ面45Aが被乗上げ面15Aを乗り越えて水平面45Bがロック突部15の突出端に接触した状態、すなわちロックアーム43の係合部45がロック突部15に完全に乗り上がった状態になり、係合部45はその後、水平面45Bにロック突部15の突出端が接触した状態で前進する。
この間、ロックアーム43のロック動作に伴う抵抗力は、係合部45がロック突部15に乗り上がったときにピークを迎え、その後は小さくなっている。また、係合部45がロック突部15に乗り上がるまで、すなわちロック動作に伴う嵌合抵抗がピークを過ぎるまで、端子20,50間は接触せず、端子20,50間に抵抗力は生じていない。
なお、ロック突部15の突出端は尖っているので、係合部45の水平面45Bに接触した際、それらが面同士で接触する場合に比べて摩擦抵抗は小さい。その上、突出端の尖り方向が係合部45の進行方向と一致しているので、突出端が反対方向(係合部45の進行方向とは逆方向)に向いている場合に比べてより抵抗力は小さくなっている。
そして、図6に示すように、係合部45の水平面45Bの前後方向ほぼ中央位置にロック突部15の突出端が至ると、突出片16の傾斜面16Aが張出部58の傾斜面58Aに当接する。さらに、両ハウジング10,30の嵌合動作が進むと、両傾斜面16A,58Aが当たり合うことによって、張出部58に上方へ押し上げられる力が生じ、張出部58が少しずつ突出片16の傾斜面16Aに沿って上側へ持ち上げられ、突出片16は、その下側に入り込んでいく。このとき、張出部58および突出片16の両方に傾斜面16A,58Aが形成されているから、突出片16と張出部58との間に引っ掛かりを生じることなくスムーズに入り込んでいく。そして、張出部58が突出片16の傾斜面16Aを乗り越えて完全に突出片16の上側に乗り上げた状態になる。この間、張出部58が持ち上げられるのに伴って接触片57が上方へ弾性変位し、張出部58が突出片16の上側に乗り上げたときには、図10に示すように、接点部57Aがタブ21に押し付けられた状態になっている。そして、タブ21は、受け部56と接点部57Aとの間に狭持された状態になり、雄端子20と雌端子50との間で電気的接続がとられる。同時に、係合部45の水平面45Bがロック突部15の突出端を通り過ぎ、すなわち係合部45がロック突起を乗り越えてロックアーム43が弾性復帰し、係合部45の係合面45Cとロック突部15の被係合面15Bとが前後方向に対向した状態になって、両ハウジング10,30は正規の嵌合状態にロックされる。
この間、張出部58が突出片16に乗り上げるのに伴って、すなわち接触片57が上方へ弾性変位するのに伴って両端子20,50間の接触に伴う抵抗力は増し、その抵抗力は張出部58が突出片16に乗り上がった後は小さくなる。すなわち、端子20,50間の接触に伴う抵抗力は、張出部58が突出片16に乗り上がったときにピークを迎え、その後小さくなる。この端子20,50間の接触に伴う抵抗力のピークは、ロックアーム43のロック動作に伴う抵抗力のピークが過ぎた後に訪れるようになっている。ここで、従来のように、雄端子のタブが雌端子の弾性接触片を弾性撓みさせながら両端子が接続するものの場合には、ロックアームの弾性撓みのタイミングと弾性接触片の弾性撓みのタイミングとが合うため、ハウジングの嵌合力は一度にピークを迎えることになる。これに対して、本実施形態の構造によれば、ロックアーム43の係合動作に伴う抵抗力のピークと、端子20,50間の接続動作に伴う抵抗力のピークとが異なるタイミングで訪れるので、ハウジング10,30の嵌合力のピークは分散され、もって嵌合力の最大値が格段に低下することになる。
以上説明したように本実施形態によれば、従来に比べて両ハウジング10,30の嵌合操作に要する力の最大値は小さくなり、嵌合操作が容易となる。また、接触片57は、両張出部58に作用するタブ21側へ押す力によって、タブ21に押し付けられた状態になるので、所定の接触圧が確保される。すなわち、本発明の構成によれば、端子20,50間の接続信頼性を低下させることなく、両ハウジング10,30の嵌合操作を容易に行うことができる。
また、張出部58は、接触片57の両側に形成されているから、接触片57はその両側がタブ21側へ押されることにより、タブ21に押し付けられた状態になる。これにより、接触片57の片側のみがタブ21側へ押される場合に比べて、確実に所定の接触圧が確保される。
また、張出部58は、本体部51の周壁に形成された窓部59から本体部51の外側へ突出する形状とされているから、張出部58を形成するために接触片57の幅寸法を細くしなくて済み、通電に有利となる。
さらに、張出部58は、接触片57のうちタブ21に接触する接点部57Aの側方に形成され、つまり接点部57Aに近い位置がタブ21側に押されるので、より確実に所定の接触圧が確保される。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、張出部58は、接触片57の両側に一対形成されているが、これに限らず、若干接触片のタブに対する接触圧は低下するかもしれないが、張出部は接触片の片側のみに形成されていてもよい。
(2)上記実施形態では、張出部58および突出片16の両方に傾斜面58Aが形成されているが、必ずしも両方に傾斜面が形成されていなくても双方が当接したときに張出部がタブ側へ押されるようになっていればよく、例えば、張出部側のみに傾斜面が形成されていてもよく、突出片側のみに傾斜面が形成されていてもよい。
(3)上記実施形態では、張出部58は、本体部51の側板51Bに形成された窓部59から、本体部51の外側へ突出する形態とされているが、これに限らず、多少通電に不利になったとしても、接触片の幅寸法を小さくして張出部を含んだ全体が本体部内に収まる形態とされていてもよい。
(4)上記実施形態では、張出部58は、接点部57Aの側方に位置しているが、これに限らず、接点部57Aがタブ21に押し付けられる力が若干弱まるかもしれないが、例えば、張出部は接点部から前方もしくは後方へ離れた位置に設けられていてもよい。
本発明の実施形態におけるコネクタの嵌合前の状態を表す側断面図 雄ハウジングの正面図 雌ハウジングの正面図 雌端子の側面図 雌端子の上面図 コネクタの嵌合途中において突出部が張出部に当接した状態を表す側断面図 コネクタの嵌合途中において接触片がタブに接触していない状態を表す側断面図 コネクタの正規の嵌合状態において突出部が張出部を持ち上げた状態を表す側断面図 同一部切欠平断面図 コネクタの正規の嵌合状態において接触片がタブに押し付けられている状態を表す側断面図
符号の説明
C…コネクタ
10…雄ハウジング(コネクタハウジング)
16…突出片(突出部)
16A…傾斜面
20…雄端子(一方の端子)
21…タブ
30…雌ハウジング(コネクタハウジング)
43…ロックアーム
50…雌端子(他方の端子)
51…本体部
57…接触片
57A…接点部
58…張出部
58A…傾斜面
59…窓部

Claims (4)

  1. 互いに嵌合可能な一対のコネクタハウジングと、
    前記一対のコネクタハウジングのうちいずれか一方に装着され、先端にタブを備えた一方の端子と、同一対のコネクタハウジングのうち他方に装着され、前記タブを挿入可能な本体部を備えた他方の端子と、
    前記一対のコネクタハウジングのうちいずれか一方に設けられ、前記一対のコネクタハウジングが嵌合する途中で弾性撓みし、同一対のコネクタハウジングが正規の嵌合状態に至ると弾性復帰して他方のコネクタハウジングに係合するロックアームと、
    を備えたコネクタであって、
    前記本体部内のうち前記タブの挿入経路から離れた位置には、片持ち状をなして延びる接触片が設けられ、この接触片には側方に張り出す張出部が形成されており、
    前記一方の端子が装着された側のコネクタハウジングには、前記一対のコネクタハウジングが嵌合する途中で相手側のコネクタハウジング内に挿入するとともに前記ロックアームの係合動作に伴う抵抗力のピークを過ぎた後に前記張出部に当接する設定とされた突出部が突設され、
    前記張出部および前記突出部のうち少なくともいずれか一方には、互いの当接力により前記張出部を前記タブ側へ押す力を生じさせて前記接触片を前記タブに押し付けた状態にする傾斜をなす傾斜面が形成されていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記張出部は、前記接触片の両側に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記張出部は、前記本体部の周壁に形成された窓部から同本体部の外側へ突出する形状とされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記張出部は、前記接触片のうち前記タブに接触する接点部の側方に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のコネクタ。
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