JP2008217702A - 撮影装置および撮影方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザによる栄養管理を容易かつ身近なものにするべく、即座に食事の栄養分(カロリー、塩分、糖分、カルシウムなど)の特定を行い、摂取栄養分の自己管理を可能にする。
【解決手段】食物抽出/認識部140は、食物辞書を参照し、食物辞書に登録されている食物の種類ごとの色、輝度、表面形状、質感、全体形状(コントラストの高い境界で囲まれた部分)といった特徴データと、スルー画像から抽出された食物の特徴データとを比較照合して、食物の種類を認識する。食物抽出/認識部140は、食物辞書から、認識した食物の種類に対応するカロリーを抽出する。これを認識した食物の種類ごとに繰り返し、抽出した各食物のカロリーを総計し、これを総カロリーとする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、撮影装置を用いた食品の含有成分の表示・記録・管理に関する。
特許文献1によると、近赤外線照射下でその吸収率を測定することでカロリーを算出する技術を用いて、携帯端末にて食事の総カロリーを算出し、サーバーにデータベース化する。
特許文献2によると、携帯端末で撮影した画像を、媒体経由またはデータ送信で栄養測定処理機に送り、解析後のデータをメディアに記録または携帯端末に返信する。
特許文献3によると、食事前と食事後の差分の画像を比較して、食物部分の変化量を面積で求め、予め作成した食事データベースに照らし合わせて摂取カロリーを算出する。
特開2006−105655号公報 特開2004−164038号公報 特開2005−70908号公報
特許文献1では、カロリーの計算は行えるが、物の特定が行えないため、塩分、糖分、油分、カルシウムなど、カロリー以外の算出は不可能である。
特許文献2では、食べ物の画像を一旦撮影記録して、媒体経由または携帯電話の送受信機能を使って、一旦、栄養測定処理機に送らなければ結果が分からないため、きちんと食物を認識できるような撮影ができたかどうかの判断が遅れ不便である。また、何度も撮影に失敗し複数の画像を送ることになったり、またそのことで蓄積されるべきデータベースに上書きや複数回数分のカロリーが蓄積されたりして、ユーザにとって信頼性の低いものになりやすい。
特許文献3では、食物そのものの品種が認識できないため、多品種のメニューに対応できない。
本発明は、ユーザによる栄養管理を容易かつ身近なものにするべく、即座に食事の栄養分(カロリー、塩分、糖分、カルシウムなど)の特定を行い、摂取栄養分の自己管理を可能にすることを目的とする。
本発明に係る撮影装置は、食物を被写体とした画像情報を取得する撮影部と、各食物の特徴情報と、各食物の種類、名称および栄養価に関する食物情報を対応づけて記憶する食物データベースと、撮影部の取得した画像情報から食物の特徴情報を抽出し、画像情報から抽出した食物の特徴情報と食物データベースの食物の特徴情報とを照合することで、被写体の食物の種類を識別する食物識別部と、食物識別部の識別した食物の種類に対応する食物情報を、食物データベースから抽出する抽出部と、抽出部の抽出した食物情報を出力する出力部と、を備える。
この発明によると、スルー画表示時、食物データベースへの照合によって認識された被写体中の食物のカロリーなどの食物データが、出力部によって出力されるから、目の前にある食物のデータを即座に把握することができる。
出力部は、画像情報の内、食物データベースから食物情報を抽出することができた食物の被写体部分を強調する画像とともに、食物情報と食物の被写体部分近傍に配置される画像を出力するとよい。
こうすると、対象食物の情報を視覚的に把握しやすくなる。
食物識別部による食物の識別が不可能であったことに応じ、撮影部による画像情報の撮影条件を変化させて画像情報を再度取得するよう撮影部を制御する撮影制御部をさらに備えるとよい。
こうすると、なるべくユーザが撮影のやり直しをしないまま、食物認識をすることが可能となる。
食物情報の入力を受け付ける食物情報入力部をさらに備えてもよい。
こうすると、ユーザ独自の食物情報を登録できる。
食物情報入力部は、外部記録媒体または外部ネットワークから食物情報の入力を受け付けてもよい。
こうすると、食物データベースの拡張が容易になる。
食物データベースは、食物情報入力部から入力された食物情報を記憶するとよい。
抽出部が抽出した食物情報と食物を被写体とした画像情報とを対応づけて記録する記録部をさらに備えてもよい。
記録部は、食物を被写体とした画像情報の取得日時を画像情報と対応づけて記録し、食物を被写体とした画像情報の取得日時に基づき、所定の単位期間ごとの栄養価の摂取総量を算出する算出部をさらに備え、出力部は、算出部の算出した所定の単位期間ごとの栄養価の摂取総量の画像を出力してもよい。
こうすると、摂取栄養の管理が、日、週、月、年などの所定単位ごとに行える。
ユーザ個人の身体情報の入力を受け付ける身体情報入力部をさらに備え、算出部は、身体情報入力部に入力された身体情報に基づき、所定の単位期間ごとの目標摂取栄養価を算出し、出力部は、所定の単位期間ごとの栄養価の摂取総量と目標摂取栄養価とを対応づけた画像を出力してもよい。
こうすると、個人ごとの目標栄養摂取量の管理が容易になる。
ユーザ個人の運動量を検出する運動量検出部をさらに備え、算出部は、運動量検出部の検出した運動量に基づき、所定の単位期間ごとの消費栄養価を算出し、出力部は、所定の単位期間ごとの栄養価の摂取総量と消費栄養価とを対応づけた画像を出力してもよい。
こうすると、総栄養摂取量と運動による栄養消費を加味して、実際の摂取量を正確に把握できる。
記録部は、抽出部が抽出した食物情報と食物を被写体とした画像情報とが対応づけられた単一のファイルを所定のフォルダに記録するとよい。
食物を被写体とした画像情報を取得する食物モードを設定する食物モード設定部をさらに備え、記録部は、食物モード設定部が食物モードを設定したことに応じ、食物を被写体とする画像情報と食物情報とを対応づけて記録してもよい。
本発明に係る撮影方法は、食物を被写体とした画像情報を取得するステップと、各食物の特徴情報と、各食物の種類、名称および栄養価に関する食物情報を対応づけて食物データベースに記憶するステップと、取得した画像情報から食物の特徴情報を抽出し、画像情報から抽出した食物の特徴情報と食物データベースの食物の特徴情報とを照合することで、被写体の食物の種類を識別するステップと、識別した食物の種類に対応する食物情報を、食物データベースから抽出するステップと、抽出した食物情報を出力するステップと、を含む。
この発明によると、スルー画表示時、食物データベースへの照合によって認識された被写体中の食物のカロリーなどの食物データが、出力部によって出力されるから、目の前にある食物のデータを即座に把握することができる。
<第1実施形態>
図1はデジタルカメラ10の機能ブロック図である。同図において、中央処理装置(CPU)112は、半押し状態S1および全押し状態S2でオンとなる2段スイッチからなるレリーズスイッチを含む操作部102に対する入力に基づいてデジタルカメラ10内の各回路を統括制御する。
いま、操作部102によって撮影モードが設定されると、CPU112は、表示部110に動画(スルー画)を表示させ、撮影画角を確認可能にする。即ち、撮影レンズ118を通過した被写体光は、撮像素子(CCD)120の受光面上に結像する。CCD120は、受光面に結像された被写体光をその光量に応じた量の信号電荷に変換する。このようにして蓄積された信号電荷は、CPU112の指令に従って与えられる駆動パルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号(画像信号)として順次読み出される。
CCD120から出力された信号は、撮像制御部130に送られ、ここで画素ごとのR,G,B信号がサンプリングホールド(相関二重サンプリング処理)され、増幅された後、A/Dコンバータ124に加えられる。A/Dコンバータ124によってデジタル信号に変換された点順次のR,G,B信号は、画像ワークメモリ128に記憶される。尚、画像ワークメモリ128は、画像データの一時記憶領域として利用されるとともに、プログラムの展開領域及びCPU112の演算作業用領域として利用される。
CPU112は、画像ワークメモリ128に記憶されたR,G,B信号を処理する。即ち、CPU112は、同時化回路(単板CCDのカラーフィルタ配列に伴う色信号の空間的なズレを補間して色信号を同時式に変換する処理回路)、ホワイトバランス補正回路、ガンマ補正回路、輪郭補正回路、輝度・色差信号生成回路等を含む画像処理部として機能し、画像ワークメモリ128を活用しながら所定の信号処理を行う。
CPU112に入力されたR、G、B信号は、輝度信号(Y信号)及び色差信号(Cr,Cb 信号)に変換されるとともに、ガンマ補正等の所定の処理が施される。CPU112で処理されたYC信号は画像ワークメモリ128に格納される。
撮影画像を表示部110にモニタ出力する場合、画像ワークメモリ128からYC信号が読み出され、CPU112に送られる。CPU112は、入力されたYC信号を所定方式の映像信号(例えば、NTSC方式のカラー複合映像信号)に変換した上で、当該映像信号を表示部110に出力する表示制御部として機能する。
所定のフレームレートで処理された各フレームのYC信号は、画像ワークメモリ128のA領域とB領域とに交互に書き込まれ、画像ワークメモリ128のA領域及びB領域のうち、YC信号が書き込まれている方の領域以外の領域から、書き込まれているYC信号が読み出される。このようにして画像ワークメモリ128内のYC信号が定期的に書き換えられ、そのYC信号から生成される映像信号が表示部110に供給されることにより、撮像中の映像がリアルタイムに表示部110に表示される。ユーザは、表示部110に表示される映像(スルー画)によって撮影画角を確認できる。
また、ユーザは、操作部102への入力操作により撮影レンズ118をテレ側またはワイド側に移動することで、ズーム調節を行うことができる。
ここで、操作部102のレリーズスイッチを半押しすると、AE及びAF処理が開始される。即ち、撮像制御部130は、1画面分の画像データを複数のエリア(例えば、16×16)に分割し、分割エリアごとにRGB信号を積算する回路を含み、その積算値をCPU112に提供する。CPU112は、撮像制御部130から得た積算値に基づいて被写体の明るさ(被写体輝度)を検出し、撮影に適した露出値(撮影EV値)を算出する。求めた露出値と所定のプログラム線図に従い、絞り値とシャッタースピードが決定され、これに従いCPU112はCCD120の電子シャッタを制御するとともに、図示しない絞りを制御して適正な露光量を得る。
また、撮像制御部130は、自動ホワイトバランス調整時には、分割エリアごとにRGB信号の色別の平均積算値を算出し、その算出結果をCPU112に提供する。CPU112は、Rの積算値、Bの積算値、Gの積算値を得て、分割エリアごとにR/G及びB/Gの比を求め、これらR/G、B/Gの値のR/G、B/Gの色空間における分布等に基づいて光源種判別を行い、判別された光源種に適したホワイトバランス調整値に従って、例えば、各比の値がおよそ1(つまり、1画面においてRGBの積算比率がR:G:B≒1:1:1)になるように、ホワイトバランス調整回路のR,G,B信号に対するゲイン値(ホワイトバランス補正値)を制御し、各色チャンネルの信号に補正をかける。
また、AF制御は、例えば画像信号のG信号の高周波成分が極大になるように撮影レンズ118を移動させるコントラストAFが適用される。即ち、撮像制御部130は、G信号の高周波成分のみを通過させるハイパスフィルタ、絶対値化処理部、画面内(例えば、画面中央部)に予め設定されているフォーカス対象エリア内の信号を切り出すAFエリア抽出部、及びAFエリア内の絶対値データを積算する積算部から構成される。
撮像制御部130で求めた積算値のデータはCPU112に通知される。CPU112は、図示しないレンズ駆動手段によって撮影レンズ118を移動させながら、複数のAF検出ポイントで焦点評価値(AF評価値)を演算し、評価値が極大となるレンズ位置を合焦位置として決定する。そして、求めた合焦位置に撮影レンズ118を移動させるようにレンズ駆動手段を制御する。尚、AF評価値の演算はG信号を利用する態様に限らず、輝度信号(Y信号)を利用してもよい。
上記AE/AF処理が行われ、レリーズスイッチが全押しされることによって記録用の撮影動作がスタートする。S2オンに応動して取得された画像データはCPU112において輝度/色差信号(Y/C信号)に変換され、ガンマ補正等の所定の処理が施された後、画像ワークメモリ128に格納される。
画像ワークメモリ128に格納されたY/C信号は、CPU112によって所定のフォーマットに従って圧縮された後、可搬性の記録媒体40にExif(Exchangeable Image File Format)ファイルとして記録される。画像はExifファイルのデータ格納部分に記録される。
操作部102によって動画記録モードが設定されたときには、レリーズスイッチの全押し操作に連動よって録画動作がスタートし、もう一度レリーズスイッチを押下すると録画動作が停止する。レリーズスイッチを押下継続している期間、録画動作を行い、押下解除によって録画を停止するようにしてもよい。動画データは、例えばモーションJPEG(MPEG)形式によって記録媒体40に記録される。
操作部102により再生モードが選択されると、記録媒体40に記録されている最終の画像ファイル(最後に記録されたファイル)の圧縮データが読み出される。最後の記録に係るファイルが静止画ファイルの場合、この読み出された画像圧縮データは、CPU112を介して非圧縮のYC信号に伸長され、このYC信号からNTSC方式のカラー複合映像信号を作成し、これを表示部110に出力する。これにより、表示部110には記録媒体40に記録されている最終コマのコマ画像が表示される。
その後、操作部102の順コマ送りスイッチが押されると、順方向にコマ送りされ、逆コマ送りスイッチが押されると、逆方向にコマ送りされる。そして、コマ送りされたコマ位置の画像ファイルが記録媒体40から読み出され、上記と同様にしてコマ画像が表示部110に再生される。尚、最終コマのコマ画像が表示されている状態で順方向にコマ送りされると、記録媒体40に記録されている1コマ目の画像ファイルが読み出され、1コマ目のコマ画像が表示部110に再生される。
デジタルカメラ10は、記録内容の書き換えが可能な内蔵型のフラッシュメモリ149を備えている。フラッシュメモリ149には、CPU112の実行する処理プログラムや各種パラメータが記憶されている。また、容量によっては、画像などを蓄積することもできる。
食物抽出/認識部140は、食物辞書を備えており、操作部102に含まれる食物検出ボタン102eのオンに応じ、画像ワークメモリ128に蓄えられた画像から、食物を認識する。食物辞書はフラッシュメモリ149に蓄えられていてもよい。
食物辞書には、画像データから取得可能な食物ごとの特徴を表す形状パターン・色パターンなどを含む食物特徴データと、栄養成分(炭水化物、脂肪、タンパク質、塩分、糖分、ミネラル、ビタミンなど)と食物の栄養価(食物に含まれる各栄養成分の量)、食物の総カロリーなどを含む食物データが対応づけられて蓄えられている。
例えば、図2(a)に示すような、ごはんFa、目玉焼きFb、きざみキャベツFcという3種類の食物を、カメラ10で撮影したとする。
この場合、図3に示すように、表示部110には、ごはんFa、目玉焼きFb、きざみキャベツFcを被写体とした画像が表示されるとともに、食物抽出/認識部140が当該画像から認識した、ごはんFa、目玉焼きFb、きざみキャベツFcという3種類の食物の総カロリー「1000kcal」が表示される。
なお、図2(b)に示すようなリンゴや、栗その他の果実は、切っただけで、あるいはまったく調理されないまま食卓に置かれることがままある。また、焼き芋、じゃがいもその他の根菜などは、調理はされても皮つきのまま丸ごと食卓に置かれたりする。このような食物は、同じ種類でも、調理方法や置き方によって形状が全く変わる。このため、同じ種類であるにも関わらず他の種類と誤って検出したり、検出不能に陥りやすくなることが想定される。
そこで、食物辞書に、同一の種類の食物について、想定されうるあらゆる角度から眺めた複数の形状パターンを、関連する食物特徴データとして、同一の食物の食物データと対応づけて登録しておく。
例えば、図2(b)のようなリンゴでは、丸のままの状態を正面から見たものFx、丸のままの状態を上から見たものFy、半分に切り取ったものFzなどに相当する形状パターンを、全て、同一の種類「リンゴ」に対応づけておく。食物の形状パターンとして、Fx、Fy、Fzのうち少なくともいずれか1つが認識された場合は、「リンゴ」という同一の種類を特定することができる。他の種類の食物も同様にして、形状パターンのバリエーションを同一の食物に対する食物特徴データとして登録しておけば、食物の種類の識別精度の向上および誤認識の防止になる。
また、食物の種類が特定されても、分量によって栄養価が大きく変化する場合がある。このため、以下のように、食物抽出/認識部140には、被写体画像からある程度の食物の分量を換算する演算式を登録しておくとともに、食物辞書には、食物の種類ごとの標準サンプル量に対応した栄養価を登録しておく。そして、認識された食物から実際の分量を検出し、検出された実際量と標準量との比を算出して、この比を食物辞書の標準量に乗じれば、実際の栄養価を算出できる。具体的には、
(1)距離センサなどから導き出される距離情報と被写体の画角から、実際の食物の大きさを算出する。
公知の技術(例えば特開平8−265626号公報)のように、撮影レンズ118から食物被写体までの焦点距離やズーム倍率に基づき、あるいは測距センサによる食物被写体までの測距に基づき、スルー画に写っている食物被写体の実サイズを算出する。予め、食物被写体ごとの焦点距離情報・距離情報・ズーム倍率情報に対応した実サイズを食物辞書に登録しておいてもよい。そして、食物被写体の距離の実測値に対応する実サイズを食物辞書から特定し、さらに、その実サイズと標準サイズの比から、実際の栄養価を算出する。
(2)器の形状の特徴からある程度の容量を算出する。
同じ食物種でも、盛りつけられている器の種類、形状、奥行き、深さなどにより分量が大きく異なる。例えば、ごはんを盛りつける器が茶碗かどんぶりかによって、量が倍以上変わるような場合、食物の種類がごはんであることを認識するだけでは、正確な栄養価の把握には不十分である。従って、食物の分量をある程度把握する必要がある。
この場合、器の形状の特徴を予め食物辞書に登録しておき、画像から、食物種と器の種類を検出し、分量も加味された栄養価を算出する。
器の種類に応じた栄養価の算出は次のようなものが考えられる。
a.食物種と器の種類を個別に照合し、食物種と容量の比例計算により栄養価を算出する。例えば、茶碗1杯のごはんのカロリーI、および茶碗の容量uおよび茶碗以外の種類の器(どんぶりなど)の容量を食物辞書に登録しておく。そして、
実際に検出された器の種類に対応する容量をvとすると、
実際のごはんのカロリー=I×v/u
で算出することができる。
b.食物辞書に、器の種類ごと、および食物種類ごとのカロリーその他の食物データを登録する。例えば、茶碗1杯のごはんのカロリーその他の食物データ、どんぶり1杯のごはんのカロリーその他の食物データが別個に登録されていて、照合された器の種類および食物種類に応じた食物データを特定する。
(3)器の種類と被写体映像から、実際の食物の量を概算する。
例えば、被写体中の米1粒の表面積(単位は画素数)をA、被写体中のごはん上面全体の表面積(単位は画素数)をBとする。
いま、上記(2)により、器の種類が認識されたとする。ごはんの標準サンプルの米1粒の面積をC、その器の種類に対応するごはんの標準サンプルの上面全体の表面積をD、栄養価をβとした場合、被写体中の表面のごはんの米粒数と標準サンプルの表面の米粒数の比αは、
α=被写体の表面の米粒数/食物辞書に登録されたある種類の器に盛られたごはんの標準サンプルの表面の米粒数
=(B/A)/(D/C)
=B・C/A・D
となる。食物辞書の器の種類と実際に検出された器の種類が同じ(例えば「どんぶり」)場合、両者は相似形となると仮定すると、その体積比γは表面積αの3/2乗、すなわち
γ=α^(3/2)=(B・C/A・D)^(3/2)
となる。従って、被写体の栄養価Pは、食物辞書の標準サンプルの栄養価βに、体積比γを乗じた値であり、
P=β×γ
となる。
図4はカメラ10の実行する食物撮影処理の流れを示すフローチャートである。
S1で、ユーザ操作によりカメラ10の電源がオンされると、S2に進む。
S2では、食物を被写体とするスルー画が表示部110に表示される。
S3では、ユーザ操作により食物検出ボタン102eがオンされると、S4に進む。食物検出ボタン102eのオンに相当する操作メニューが指定されたことに応じてS4に進んでもよい。
S4では、食物抽出/認識部140は、食物辞書を参照し、食物辞書に登録されている食物の種類ごとの色、輝度、表面形状、質感、全体形状(コントラストの高い境界で囲まれた部分)といった特徴データと、スルー画像から抽出された食物の特徴データとを比較照合して、食物の種類を認識する。
S5では、食物抽出/認識部140は、食物辞書から、認識した食物の種類に対応するカロリーを抽出する。これを認識した食物の種類ごとに繰り返し、抽出した各食物のカロリーを総計し、これを総カロリーとする。
S6では、CPU112は、スルー画像に総カロリーを重ねて表示させる(図3参照)。
S7では、ユーザ操作によりレリーズスイッチがオンされると、S8に進む。
S8では、記録用画像取得動作を行う。次に、画像ファイルのタグに、認識した食物の、表示位置アドレス情報、食物品種と各カロリー値、総カロリー値、含有栄養成分といった食物データを書き込むとともに、画像ファイルのデータ本体格納領域に、取得された画像データを書き込み、記録媒体40に記録する。
このように、スルー画表示時、食物辞書への照合によって認識された被写体中の食物のカロリーなどの食物データが、表示部110に表示されるから、目の前にある食物のデータを即座に把握することができる。また、食物辞書から抽出された食物データは、食物を被写体とした画像とともに記録することができる。
<第2実施形態>
図5は、第2実施形態に係る食物撮影処理の流れを示すフローチャートである。
S11では、ユーザ操作によりカメラ10の電源がオンされると、S12に進む。
S12では、スルー画が表示部110に表示される。
S13でユーザが食物以外の被写体にカメラ10を向け、S14でレリーズスイッチがオンされると、S15に進む。
S15では、レリーズスイッチのオンに応じて取得された画像データを記録媒体40の画像用フォルダに記録する。
なお、画像用フォルダの生成は、画像データ記録時、記録媒体40内に当該フォルダが存在しないことに応じて行われる。
S16でユーザが食物にカメラ10を向け、S17で食物検出ボタン102eがオンされると、S18に進む。
S18では、食物抽出/認識部140は、食物辞書を参照し、食物辞書に登録されている食物の特徴量と、スルー画像からの食物の特徴量とを比較して、食物を認識する。
S19では、食物抽出/認識部140は、認識した食物に対応するカロリーを抽出する。そして、各食物のカロリーを総計し、これを総カロリーとする。
S20では、CPU112は、スルー画像に総カロリーを重ねて表示させる。
S21では、ユーザ操作によりレリーズスイッチがオンされると、S22に進む。
S22では、記録用画像取得動作を行う。次に、画像ファイルのタグに、認識した食物の、表示位置アドレス情報、食物品種と各カロリー値、総カロリー値を書き込むとともに、画像ファイルのデータ本体格納領域に画像データを書き込み、当該ファイルを記録媒体40内の食物用フォルダに記録する。
なお、食物用フォルダの生成は、画像データ記録時、記録媒体40内に当該フォルダが存在しないことに応じて行われる。
以上説明した通り、スルー画再生モード(撮影待機モード)状態で、食物検出ボタン102eを押さない状態で撮影した画像は、記録媒体40内の画像用フォルダに記録され、食物検出ボタン102eを押した後で撮影した画像は、記録媒体40内の食物用フォルダに記録される。こうすることで、通常の被写体を撮影した画像と食物を撮影した画像とが分別され、両者の区別が容易になるし、後から総カロリーを確認するのに便利である。
<第3実施形態>
食物抽出/認識部140は、食物の種類を認識したことに応じ、その食物を強調表示した上、各食物の品名と各食物個別のカロリーを表示してもよい。
例えば、(1)色および輝度、(2)表面の形状(質感)、(3)全体の形状という特徴量から優先的に食物種類の認識基準とした上、食物の種類として、それぞれ、図6に示すFa、Fb、Fcが認識されたとする。Faは、(1)(2)の特徴量、Fb・Fcは(1)〜(3)の特徴量の比較でほぼ100%認識されると考えられる。
この場合、図6に示すように、Fa、目玉焼きFb、きざみキャベツFcの存在領域をフリッカーさせたりハッチングさせたりするか、あるいは周囲の非食物部分との間に境界線を表示した上、各食物の品名として、Faの近傍に「ごはん」、Fbの近傍に「目玉焼き」、Fcの近傍に「きざみキャベツ」を表示し、かつ、各食物のカロリーとして、Faの近傍に「400kcal」、Fbの近傍に「400kcal」、Fcの近傍に「200kcal」と表示する。なお、各食物のカロリーの総量も表示する。これにより、画像から食物が正しく認識されたか否か、および認識された食物の種類と各食物のカロリーを確実にユーザに伝えることができる。ユーザは、この表示に応じて、不要な食品の摂取を控えたり、必要な食品を追加することができる。
<第4実施形態>
図7は、第4実施形態に係る食物撮影処理の流れを示すフローチャートである。
S31で、ユーザ操作によりカメラ10の電源がオンされると、S32に進む。
S32では、食物を被写体とするスルー画が表示部110に表示される。
S33では、ユーザ操作により食物検出ボタン102eがオンされると、S34に進む。食物検出ボタン102eのオンに相当する操作メニューが指定されたことに応じてS34に進んでもよい。
S34では、食物抽出/認識部140は、食物辞書を参照し、食物辞書に登録されている食物の種類ごとの色、輝度、表面形状、質感、全体形状(コントラストの高い境界で囲まれた部分)といった各種特徴量と、スルー画像から抽出された食物の各種特徴量とを比較して、食物の種類を認識する。
S35では、少なくとも1つの食物の種類が認識されたか否かを判断する。1つでも認識された場合はS36、1つも認識されない場合はS37に進む。
S36では、認識された各食物について、食物の認識の確からしさが所定の閾値以上であるか否かを判断する。確からしさが閾値以上の場合はS41、閾値未満の場合はS38に進む。ここで、食物の認識の確からしさの指標は、画像から得られた特徴量と食物辞書に登録された特徴量の近似度を指す。
S37では、表示部110の表示エリア中央に、大きく「?」を表示する。
S38では、確からしさが閾値未満の食物の表示領域付近に「?」を表示する。
S39では、撮影条件(例えば、露出値やホワイトバランス)を変化させる。そしてnを1だけインクリメントする。nは、S39の実行回数をカウントするパラメータである。なお、閾値を超えて認識された画像の検出結果は、画像ワークメモリ128に保存される。
S40では、nが所定の数(例えば3)以下であるか否かを判断する。nが所定の数以下である場合はS34に戻る。nが所定の数を超えた場合はS41に進む。
S41では、食物辞書から、認識された食物のカロリー値を抽出する。
S42では、各食物のカロリー値を総計し、この総カロリーをスルー画像に重ねて表示部110に表示する。
S43では、ユーザ操作によりレリーズスイッチがオンされると、S44に進む。
S44では、画像ファイルのタグに、認識した食物の、表示位置アドレス情報、食物品種と各カロリー値、総カロリー値を書き込むとともに、画像ファイルのデータ本体格納領域に画像データを書き込み、当該ファイルを記録媒体40内の食物用フォルダに記録する。
以上の処理では、食物の種類認識の確からしさがある閾値未満と判断された場合、または、認識された食物がなかったり、分割画像を用いて検出されたエリアに偏りがあると判断された場合は、そのエリアに「?」を表示する。さらに、これらのエリアについて、色バランスなどの撮影条件を変化させて、確からしさを閾値以上に上げることができ、また、認識される食物が増加するか否かを、自動で確認することができる。
<第5実施形態>
表示部110がタッチパネルやタッチペン入力を受け付けるデバイスを含んでいる場合、認識されなかった食物を、画面上で直接指定し、その食物の品名、栄養分、カロリー値などの食物データを直接入力し、それを記録できるようにしてもよい。
図8は、第5実施形態に係る食物データ入力処理の流れを示すフローチャートである。
S51では、食物が記録された画像を、記録媒体40から読み出し、表示部110に表示する。
S52では、食物検出ボタン102eの押下に応じ、画像とともに記録された食物データを読み出し、表示部110に表示する(図3参照)。ここでは、食物検出ボタン102eの押下は、スルー画からの食物認識の指示ではなく、記録画像に対応づけられた食物データを表示するための指示である。
S53では、タッチパネルやタッチペンのタッチ操作により、表示された画像のうち、認識できなかった食物の画像表示エリアの指定を受け付ける。
S54では、操作部102から、指定された食物について、食品名、カロリー値などの食物データの入力を受け付ける。操作部102からではなく、記録媒体40から、あるいは図示しない外部ネットワークから食物データの入力を受け付けてもよい。
S55では、入力された食物データを、表示している画像を格納するファイルのタグに追記する。
S56では、指定された画像表示エリアと入力された食物データとを対応づけて食物辞書に追記する。なお、食物辞書には、入力された食物データを十分に蓄積できるような空き領域を確保しておく必要がある。
こうすることで、認識できない食物をユーザが直接指定した上で、それに対する食物データを画像ファイルと食物辞書に追記することができる。
あるいは、以下のような処理を行えば、表示部110がタッチパネルやタッチペン入力を受け付けるデバイスを含んでいない場合でも、認識できない個々の食物をユーザが直接指定した上で、それに対する食物データを画像ファイルと食物辞書に追記することができる。
図9は、食物データ入力処理の他の例を示すフローチャートである。
S61で、ユーザ操作によりカメラ10の電源がオンされると、S62に進む。
S62では、「ごはん」や「目玉焼き」など、単体の食物を被写体としたスルー画像を表示部110に表示する。
S63では、食物検出ボタン102eの押下に応じ、S64に進む。
S64では、食物抽出/認識部140は、食物辞書を参照し、食物辞書に登録されている食物の特徴量と、スルー画像からの食物の特徴量とを比較して、食物を認識する。
S65では、食物の種類が認識されたか否かを判断する。認識された場合はS68、認識されない場合はS66に進む。
S66では、操作部102から、現在表示されている単体の食物について、食品名、カロリー値などの食物データの入力を受け付ける。
S67では、当該単体食物の画像と入力された食物データとを対応づけて食物辞書に追記する。画像そのものを追記するのではなく、画像から抽出された特徴量を、入力された食物データと対応づけて追記してもよい。
S68では、食物抽出/認識部140は、認識した食物に対応するカロリーを抽出する。そして、各食物のカロリーを総計し、これを総カロリーとする。
S69では、CPU112は、スルー画像に総カロリーを重ねて表示させる。詳細は省略するが、これ以降は、上述のS21およびS22の処理を行う。
<第6実施形態>
過去の一定期間に撮影記録された食物の画像から、一定期間に摂取したトータルの栄養価を算出して表示することもできる。
例えば、図10に示すように、1日分、1週間分、1月分、1年分のカロリー摂取量を算出して表示する。これは、図11に示す積算処理により実現される。
この処理は、S71〜S79から成るが、S71〜S78は、第1実施形態のS1〜S8と同様である。
S79では、内蔵のフラッシュメモリ149に、撮影日時と総カロリー値とを対応づけた履歴データを記録する。なお、フラッシュメモリ149に履歴データを記録するのは、記録媒体40が抜去された場合でも、総摂取量を継続管理できるようにするためである。
CPU112は、操作部102から入力された「総カロリー摂取量表示」指示に応じ、フラッシュメモリ149に記録された履歴データを参照して、所定の時間単位(過去1日、過去1週間、過去1月、過去1年以内のように、人が一般的に栄養分摂取の目安とする時間単位)以内の撮影日時に対応づけられている総カロリー値をさらに総計する。CPU112は、この総計値を、表示部110に表示させる。
こうすることで、図10に示すように、過去1週間、過去1月、過去1年以内の総カロリー値を、棒グラフなどで視覚的にわかりやすく表示することができる。特に、1日の食事は、朝昼晩の毎回のカロリー量が個別に分かるように、それぞれのカロリー量を色分けするとよい。なお、ユーザの食事時間はライフスタイルにより変化しうるから、朝昼晩のカロリー量の代わりに毎食別あるいはユーザが任意に設定した時間帯ごとのカロリー量を色分けして表示してもよい。
<第7実施形態>
第6実施形態において、操作部102などから入力された栄養摂取目標量と実際に記録された履歴情報とを対比して表示させるとさらによい。
例えば、
標準体重[kg]=(身長[cm]の2乗)×22
1日の適正カロリー=標準体重×30[kcal]
となるとされる。この1日の適正カロリーを、1日分の総摂取カロリーの目標量とする。また、この1日分の総摂取カロリーの目標量を、7倍、28ないし31倍、365倍することで、それぞれ、1週間分、1月分、1年分の総摂取カロリーの目標量とする。なお、当然ながら、個人差を考慮して、総摂取カロリーの目標量を補正できるようにしてもよい。例えば、加齢によるカロリー消費低下に相当する補正計数を、上記1日の適正カロリー算出式に乗じてもよい。適正カロリー算出式に対する、ユーザ年齢ごとの補正値をフラッシュメモリ149に記憶させておき、これを適時読み出して総摂取カロリーの目標量を補正してもよい。
図12に示すように、この各目標量と実際の総摂取カロリーの目標量との量的関係を表示部110に表示すれば、個人が目標とする総摂取カロリーの管理が容易になる。
<第8実施形態>
第6ないし7実施形態において、カメラ10に歩数計などの運動量計測手段を設け、ユーザの実際の運動量から換算される栄養分の消費量や消費カロリーを、栄養分の摂取量や摂取カロリーと対比して、あるいは控除して表示するとさらによい。
例えば、図13に示すように、各期間単位ごとに総計された消費カロリーを、摂取カロリーと対比して表示する。あるいは消費カロリーを摂取カロリーから差し引いた上で表示する。
あるいは、図14に示すように、ある特定の期間単位(ここでは1日分)に消費された栄養分である、カロリー、塩分、糖分、油分の総量を、ある特定の期間単位に摂取された栄養分から差し引いた上で表示する。
こうすると、ユーザは、摂取栄養分と、運動により消費された栄養分を考慮して、消費カロリーと摂取カロリーが同等になるよう、または消費カロリーと摂取カロリーの差し引きが0となるように、過剰な栄養分の摂取を控えたり、必要な栄養分を過不足なく補給することができる。
<第9実施形態>
図15は第9実施形態に係る食物撮影処理の流れを示すフローチャートである。
S81で、ユーザ操作によりカメラ10の電源がオンされると、S82に進む。
S82では、食物を被写体とするスルー画が表示部110に表示される。
S83では、ユーザ操作により食物検出ボタン102eがオンされると、S84に進む。食物検出ボタン102eのオンに相当する操作メニューが指定されたことに応じてS84に進んでもよい。
S84では、食物抽出/認識部140は、食物辞書を参照し、食物辞書に登録されている食物の種類ごとの色、輝度、表面形状、質感、全体形状(コントラストの高い境界で囲まれた部分)といった各種特徴量と、スルー画像から抽出された食物の各種特徴量とを比較して、食物の種類を認識する。
S85では、少なくとも1つの食物の種類が認識されたか否かを判断する。1つでも認識された場合はS87、1つも認識されない場合はS86に進む。
S86では、表示部110の表示エリア中央に、大きく「?」を表示する。
S87では、食物辞書の栄養テーブルから、認識された食物のカロリー値あるいは含有栄養成分を抽出する。そして、各食物のカロリー値を、各食物の表示位置近傍に重ねて表示部110に表示する。
S88では、ユーザ操作により一時保存ボタン102gがオンされると、S89に進む。
S89では、抽出した食物データを画像ワークメモリ128に一時的に保存し、食物の表示位置とは別の位置にリスト表示することで、認識された食物の食物データのみ一時的に保存したことをユーザに知らせる。
S90では、未だ認識されていない食物があるか否かを、操作部102へのユーザ操作により指定させる。未だ認識されていない食物がある場合はS91へ進む。未だ認識されていない食物がないことが指定された場合はS92へ進む。
S91では、認識されていない食物のみについて、撮影距離(画角)、撮影角度、露出などの各種撮影条件を変えてスルー画取得を行い、S84に戻って、そのスルー画から上記と同様にして食物検出を行う。
S92では、操作部102の「OK」ボタンなど、全ての食物が認識された旨が指定されたことに応じてS93に進む。
S93では、画像ワークメモリ128に保存された全ての食物データを総計し、表示部110に表示する。
このように、認識できた食物の食物データについては、一時保存ボタン102gの押下によって画像ワークメモリ128に一時的に保存しておき、その後、撮影条件を変えて、認識されなかった食物のみに集中して食物認識を試みることができるから、食物検出が成功する可能性が高まる。
デジタルカメラの機能ブロック図 食物被写体の一例を示す図 スルー画の食物被写体とともに総カロリーが表示された様子を示す図 第1実施形態に係る食物撮影処理の流れを示すフローチャート 第2実施形態に係る食物撮影処理の流れを示すフローチャート 認識された食物被写体の一例を示す図 第4実施形態に係る食物撮影処理の流れを示すフローチャート 第5実施形態に係る食物データ入力処理の流れを示すフローチャート 食物データ入力処理の他の例を示すフローチャート 所定期間ごとのカロリー摂取量が表示された様子を示す図 積算処理の流れを示すフローチャート 各目標量と実際の総摂取カロリーの目標量との量的関係が表示された様子を示す図 各期間単位ごとに総計された消費カロリーを、摂取カロリーと対比して表示した様子を示す図 ある特定の期間単位に消費された、カロリー、塩分、糖分、油分の総量を表示した様子を示す図 第9実施形態に係る食物撮影処理の流れを示すフローチャート
符号の説明
40:記録媒体、102:操作部、110:表示部、118:撮影レンズ、120:撮像素子、112:CPU、128:画像ワークメモリ、140:食物抽出/認識部、149:フラッシュメモリ、130:撮像制御部

Claims (13)

  1. 食物を被写体とした画像情報を取得する撮影部と、
    各食物の特徴情報と、各食物の種類、名称および栄養価に関する食物情報を対応づけて記憶する食物データベースと、
    前記撮影部の取得した画像情報から食物の特徴情報を抽出し、前記画像情報から抽出した食物の特徴情報と前記食物データベースの食物の特徴情報とを照合することで、前記被写体の食物の種類を識別する食物識別部と、
    前記食物識別部の識別した食物の種類に対応する食物情報を、前記食物データベースから抽出する抽出部と、
    前記抽出部の抽出した食物情報を出力する出力部と、
    を備える撮影装置。
  2. 前記出力部は、前記画像情報の内、前記食物データベースから食物情報を抽出することができた食物の被写体部分を強調する画像とともに、前記食物情報と前記食物の被写体部分近傍に配置される画像を出力する請求項1に記載の撮影装置。
  3. 前記食物識別部による食物の識別が不可能であったことに応じ、前記撮影部による画像情報の撮影条件を変化させて画像情報を再度取得するよう前記撮影部を制御する撮影制御部をさらに備える請求項1または2のいずれかに記載の撮影装置。
  4. 前記食物情報の入力を受け付ける食物情報入力部をさらに備える請求項1〜3のいずれかに記載の撮影装置。
  5. 前記食物情報入力部は、外部記録媒体または外部ネットワークから食物情報の入力を受け付ける請求項4に記載の撮影装置。
  6. 前記食物データベースは、前記食物情報入力部から入力された食物情報を記憶する請求項4または5に記載の撮影装置。
  7. 前記抽出部が抽出した食物情報と前記食物を被写体とした画像情報とを対応づけて記録する記録部をさらに備える請求項1〜6のいずれかに記載の撮影装置。
  8. 前記記録部は、前記食物を被写体とした画像情報の取得日時を前記画像情報と対応づけて記録し、
    前記食物を被写体とした画像情報の取得日時に基づき、所定の単位期間ごとの栄養価の摂取総量を算出する算出部をさらに備え、
    前記出力部は、前記算出部の算出した所定の単位期間ごとの栄養価の摂取総量の画像を出力する請求項7に記載の撮影装置。
  9. ユーザ個人の身体情報の入力を受け付ける身体情報入力部をさらに備え、
    前記算出部は、前記身体情報入力部に入力された身体情報に基づき、前記所定の単位期間ごとの目標摂取栄養価を算出し、
    前記出力部は、前記所定の単位期間ごとの栄養価の摂取総量と前記目標摂取栄養価とを対応づけた画像を出力する請求項7または8に記載の撮影装置。
  10. ユーザ個人の運動量を検出する運動量検出部をさらに備え、
    前記算出部は、前記運動量検出部の検出した運動量に基づき、前記所定の単位期間ごとの消費栄養価を算出し、
    前記出力部は、前記所定の単位期間ごとの栄養価の摂取総量と前記消費栄養価とを対応づけた画像を出力する請求項7〜9のいずれかに記載の撮影装置。
  11. 前記記録部は、前記抽出部が抽出した食物情報と前記食物を被写体とした画像情報とが対応づけられた単一のファイルを所定のフォルダに記録する請求項7〜10のいずれかに記載の撮影装置。
  12. 食物を被写体とした画像情報を取得する食物モードを設定する食物モード設定部をさらに備え、
    前記記録部は、前記食物モード設定部が前記食物モードを設定したことに応じ、前記食物を被写体とする画像情報と前記食物情報とを対応づけて記録する請求項7〜11のいずれかに記載の撮影装置。
  13. 食物を被写体とした画像情報を取得するステップと、
    各食物の特徴情報と、各食物の種類、名称および栄養価に関する食物情報を対応づけて食物データベースに記憶するステップと、
    取得した画像情報から食物の特徴情報を抽出し、前記画像情報から抽出した食物の特徴情報と前記食物データベースの食物の特徴情報とを照合することで、前記被写体の食物の種類を識別するステップと、
    識別した食物の種類に対応する食物情報を、前記食物データベースから抽出するステップと、
    抽出した食物情報を出力するステップと、
    を含む撮影方法。
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